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風雲天狗外伝~剣母布郎のほろほろ城 (つるぎほろろうのほろほろじょう)

風雲天狗外伝~剣母布郎のほろほろ城 (つるぎほろろうのほろほろじょう)

BQMAP

シアターサンモール(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

戦国奇譚
アニメNARUTOでうずまきナルトの声をやっている竹内順子さんが出演しているというので、興味を持ち観劇しました。内容は戦国奇譚といった感じ。面白かった。
舞台なのに3Dメガネが配られるって!映像と舞台が一体化。セットに映写して模様を変えたり、障子に映る影で「影の舞い」みたいなことをやったり。
3Dも所々で。
外伝ということだけど、主役の馬鹿で、俗っぽくて、情に厚い剣豪?母布郎(ほろろう)のキャラがよくて、スピンオフもむべなるかな。解説(違うっ)の千宗易さんもいいよね。本伝での活躍にも興味が湧いた。

nora(s)

nora(s)

shelf

アトリエ春風舎(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/31 (木)公演終了

満足度★★★

shelf
いい演技だった。準備時間の都合で難しかったかもしれないが、二か国語同時進行の箇所は若干のずらしがあったものの、もう一工夫欲しかった。

残跡 / ユダヤ人種の妻

残跡 / ユダヤ人種の妻

山縣美礼

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★

A鑑賞
深みのある表現で強く印象を受けた。ダンスと演劇を融合させてほしかった。

秋のソナタ

秋のソナタ

ぴあ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題874(13-313)
19:00の回(曇)。18:35会場着(全席指定)。指定席+高い、ものはまずみないのですが、「満島ひかり」という名前をみて予約をしました。満島さんは2010/5に「カケラ」「川の底からこんにちは」をみて(どちらも映画)、その後、お芝居に出ていらっしゃるのは知っていても敷居(も値段も)が高く、ようやく今夜「ステージサイド席」でみました。文字通り「舞台横」からみるのですが、満島さんは横顔が綺麗、また、正面からはみえないアングル、なんといっても舞台に近い、などとても臨場感ある位置(舞台、左)でした。

(肝心のお話)外国ものはやはりダメでしたが、蝋燭の灯り、テーブルの使い方など新鮮でした。評価は、役者さんおふたりに。

ネタバレBOX

横からみていると照明の加減、顔の陰影、背中など普段気にしない部分が新鮮に感じられました。四方を囲ったもの、コの字、対面…いろいろありますが、広い客席の間で演技する場面もみえるし、エヴァが車椅子に座ってシャルロッテの本音をうんざりした様子で眺めているのもよくみえました(反対側の席からはみえないかも)。

人が二人いたら諍いが生まれるし、抑えきれない感情も沸き上がる。取り返しのつかないこと、取り戻すことができないもの、喪った記憶だけが硬く、凝固に、ゆっくりと重みを増してゆく。

最後のシーン、テーブル後方にある(吊られた)ガラス窓、客席側からエヴァ、向こう側からシャルロッテ…、手を伸ばしゆっくりと近づく…シャルロッテの後方にエヴァの姿が映り込み…二人のエヴァに挟まれたシャルロッテ。正面からみたらこうはみえないのでしょうが、ぞくっとしました。
かぞくや

かぞくや

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/31 (木)公演終了

満足度★★★★

心和む作品
 少し前の作品の再演ということで言葉遊びというか駄洒落の鮮度はちょっと古いかなという気もしましたが、作品そのもののもつ感覚は今でも決して色あせることなくみずみずしいものであり、現代の家族のありようについて考えさせてくれながらも心を和ませてくれる温かい作品であったと思います。



「お皿の話」~What is last one~

「お皿の話」~What is last one~

劇団 go to

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/10/26 (土) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

long long time ago
英語劇~? 英語アレルギーな私は若干びびりながらの観劇。
お菊とカッパの話を英語劇に仕立てる発想のオモシロさ。
ベテラン女優に加えてフレッシュ小坂愛ちゃんの可愛さ!
楽しかった~!  
(英語はいまいちわかんなかったけどw)

ネタバレBOX

我がまま女優のエイコさんがすごい。
よくみんな耐えていた笑
小林賢太郎演劇作品『振り子とチーズケーキ』

小林賢太郎演劇作品『振り子とチーズケーキ』

KKP

西鉄ホール(福岡県)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★

急遽、観た!
全く予定になかったのだけど、無償に観たくなって当日券なくてもいいや!と
西鉄ホールへ向かう。
けっこういいお席を提供いただいて楽しく観れた。
やっぱり見ごたえ十分。
二人芝居のもう片方の方も演劇巧者で賢太郎さんと上手く絡み合っていた。

ネタバレBOX

迷ったときは観るほうを選ぶべし。
この世の楽園

この世の楽園

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

非現実の王国で
第二回公演「不滅」のアナザーストーリーと解釈できそう(創作されたのは今作の方が先のようですが)。


そう考えると、今回平山さんが出演されていなかったことに説明がつくよね。

「お皿の話」~What is last one~

「お皿の話」~What is last one~

劇団 go to

ぽんプラザホール(福岡県)

2013/10/26 (土) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ユーモアや驚きにあふれた舞台に、惹き込まれた
デテールまできちんと描き込まれたユーモアや驚きにあふれた戯曲を、繊細で的確な演出でていねいに舞台化していて、個性的な女優たちの魅力があふれた舞台になっていて惹き込まれた。

詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」 http://f-e-now.ciao.jp/ に書いています。

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

鳥公園

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★★

甘露
たまたまアフタートークがある回を観た。

ネタバレBOX

登場人物
益子、井尾、笠原は年が33前後の中高一貫校のかつての同級生。
益子はデパ地下で働いていて最近結婚した。
井尾は美術モデルで実態はニート。
笠原は地味な高校教師で男性経験がない。
大熊と佐竹は同じ職場で働く先輩と後輩。
大熊は工場で働くフリーター。井尾の友人。
佐竹はお笑い芸人志望のフリーター。
菱沼は大熊と佐竹の上司の管理職で笠原の父。
櫟は笠原の同僚の高校教師で益子の夫。

益子と井尾は最近同窓会で再会した。二人で会ってお互いの近況を話している。同窓会に来た地味な同級生・笠原の話をする。
笠原は高校教師で恋愛経験がなかったが、初めて男性(櫟、高校の同僚)とデートをすることになって益子に服の相談をしてくる。
櫟は益子の夫だが、笠原は櫟が既婚者であることを知らない。初めてのデートで既婚者であることを告げられて笠原は自殺する(?)。
大熊と佐竹は多分地下の工場か何かで非正規で働いている。それはたぶん死体を処理する工場か何かのようである。そこの管理職が笠原の父親の菱沼である。
大熊は勤務態度が悪く佐竹に仕事を押し付けているが、菱沼はそれに
気づいている。菱沼は佐竹に正社員になることを持ちかける。
大熊と井尾には肉体関係があるが恋人というわけではない。
大熊は仕事をやめるが尿と下痢が止まらなくなりトイレットペーパーをひきづって死ぬ。
笠原と大熊の死体は工場で処理される。
しかし笠原は再び登場して最初の場面の井尾と入れ替わる(井尾が益子と、益子が笠原と、スピーカーからの声で菱沼が佐竹と、佐竹が大熊と入れ替わっている)。

大筋でこうしたスレッド、断片が抽象的にゆるくコラージュされていた。ゆるいというのはひとつのイベントが因果的に他のイベントを引き起こすことがないということである。同時的に複数のイベントが並存したままで演出上の仕掛けによってひとつの像に交叉するようになっている。映画のように視線が一つではできない舞台ならではの演出である。

舞台の前面はダイニングやトイレなどの人間の生活する場のセットになっていて、舞台の後方のずっと広い空間は記憶、空想、意識下あるいは無意識、それと大熊らがいる工場のように使われている。舞台前方には穴が空いていて地下は工場である。
後方に一度も行かないのは益子だけだが、その代わり益子は上の天井につながる梯子に登ることがあった。
笠原と櫟の会話が後ろの壁上方の垂れ幕(あとで巨大なトイレットペーパーにもなる)に文字で出ていた。それは益子がパソコンに打ち込んでいるかのようになっていて、笠原と櫟の関係を益子の空想であるかのように宙吊りにする効果があった。
トイレからでてきた佐竹と菱沼の会話で彼等の世界の状況や彼らの仕事が死体を処理しているらしいことが垣間見える。佐竹も下痢をしているが、それが大熊と同じ状況なのかはわからない。
笠原と櫟がデートで観覧車に乗る場面では二人が舞台奥の上階の窓のところにでてきた。となりの窓に菱沼がいて客席を凝視していたのは、この後の場面で窓のあいだの垂れ幕を佐竹とひいていくことからすると、客席に処理すべき原料が集められていたということである。
櫟が既婚者であることを告げたあたりで、前面の舞台の穴からテーブルと椅子がせりあがってきて、上手側のテーブルが斜めなって、テーブルのうえで寝ていた井尾がすべりおちた。
井尾と大熊は環境の変化を気づいた様子もなく同じように過ごす。
大熊が、一万年後に人類がいるのかどうか考えている変わった女友達がいるという話を井尾にしていた。井尾が同じことを考えていたので大熊が言っていたのは井尾のことのように思われる。
大熊がトイレットペーパーを引きずって死んでゆくとき、菱沼と佐竹が大きな白い垂れ幕の帯を巨大なトイレットペーパーのように舞台上方奥から客席のほうにずっと敷いていった。それは観客に大熊と同じ運命をたどることを告知しているようだった。客席まで来て方向を変えて後ろの工場のライン(もっと前の場面で大熊、佐竹、菱沼が静かに設置していた)につなげられた。
大熊がトイレットペーパーをひきずる様子を笠原がカメラで撮影していた。その意味はわからないが、大熊が死んだあたりで笠原も下手側の自宅のところで死んでいた。

井尾が斜めになったテーブルの上で猿のような格好でいろいろ喋っていた。終始アンニュイな様子の井尾の頭の中身は支離滅裂であった。益子はそれを梯子の上方から見物していた。
井尾は上演中の大部分の時間、上手側のテーブルにいるのだが、カップラーメンを食べるかテーブルの上で寝ているかしかしていなかった。益子は冒頭の場面で井尾をすごいすごいと言うのだが、彼女が軽蔑するルミネで服を買い漁る女たちは井尾の同類であって、井尾のことも冷たく見下している。

益子と櫟が部屋の壁の亀裂から入ってくるアリの行列の話をしていた。アリを殺しても殺しきれずわいてくるという。櫟はパンやシチューに入ってしまったアリたちをたんぱく質だからと食べている。その話をしている彼等の視線はセットをぐるぐる周回している井尾に向けられていた。彼女の姿がアリと重ね合わされることで、舞台奥の工場のラインで処理されている死体が何になるのかが示されていた。井尾が周回しているところの一部は佐竹と菱沼が巨大なトイレットペーパーを敷いたあとにトイレのドアをはずしてテーブルにたてかけて作ったものであり、セットの一階部分は工場のラインのイメージが重ねられているのである。一方、益子と櫟はそれを上から眺められる2階部分にあがっている。
櫟がアリ入りのパンやシチューを食べるのと井尾が添加物や容器の石油が浸み出したカップラーメンを食べることも平行していた。
益子と櫟は内面を欠いた功利的な存在に見えた。彼らが当面生きのびる者たちである。
井尾と益子が一万年後の未来の人類の姿はどうなるか、日本人は存在するか、といったことを話す。計算上日本人は千年後には絶滅している、未来の人類は今の自分たちから見たら奇形に見える姿かもしれない、生殖能力が衰えた個体を生む種は種として絶滅を望んでいるのではないか、いずれにしてもそれはそれでいいのではないか、といった内容。途中で弁当を食べ始めてピクニックに来ているふうになって、益子が私たち本当はこんな会話してないから、と言う。そこに笠原も合流する。
そこから最初の場面に戻ったかのようになって人物が入れ替わっていた。それの意味は不明だが、夢落ち的な効果は殆どない。これも含めて現実か空想かを宙吊りにしておくような演出がされていたわけだが、現出してくる世界の不気味さは宙吊りにされようもなかった。

最初は下手側の席で見て台詞が聞き取れなかったり部分的に見えなかったりしたので、もう一度上手側で見てデテイルを確認した。
最初に観た回のアフタートークでアウシュヴィッツや311の話を聞いたら、全体を日本人が確実に絶滅(蒸発)してゆく運命であるというパースペクティブのもとで観たほうがよいと思われた。それは内臓が崩壊し、尿と下痢が止まらなくなって、トイレットペーパーをひきずって死ぬことで暗喩されるような運命である(鳥公園の以前の作品でも、月経の血や精液、尿といった身体から排出される液体のイメージが際立っていた)。絶滅にいたる過程で人の死体を工場で食料の原料にするような経過があることが示唆されている。

舞台の前景では夫婦や友人関係がなす人間的な生の薄膜が、地下・舞台奥には非人間的なハードな深層があり、薄膜には穴が空いているが、そこから深層が侵入してくる。
絶滅の予感のもとで人間的な生がいっそう儚い貴重なものに見えつつ絶滅の兆しもそこはかとなく現出している。この劇自体もそんな兆しのひとつになっている。

鳥公園は乞局経由で見るようになったのだが、今回はトイレがあったりするあたりなどが乞局を思わせる。
会場のロビーにちょうど岩波ホールで上映中の映画『ハンナ・アーレント』のチラシがあったのが偶然とは思えない。というのもアーレントは歴史上最悪の大虐殺に加担したアイヒマンにありふれた凡庸さを見いだしたのであった。この劇には類似のモチーフがある。
『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

【うれしい悲鳴】鑑賞
う~ん、このような作風の劇団だったんですね。 “雨天決行”やら劇団員の外部出演でお馴染みの劇団のつもりでいましたが・・・
「晩餐」、「ORANGE」をも凌いで今年1番泣かされました。
エピソードを長く感じたり、途中置いてかれそうになったりしましたが、ダンスも好みで自分にはドンピシャリの演出でしたO(≧∇≦)O

藤松祥子サン、 百花亜希(DULL-COLORED POP) サン、渡邉圭介サン他、素晴らしい!!

針が指す彼方まで

針が指す彼方まで

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★

堪能しましたが・・・
前方に陣取って,楽しく観劇しました。カッコ良くって,面白かったのですが,やっぱASSHの別腹なんでしょうか,毒っていうか狂気っていうか,自分として気に入っているASSHらしさが薄まってしまっているような気がしました。その分,温かさがあったような気がしますが,それもちょっと物足りない。ASSH本公演の次回作に期待しましょう。

三人姉妹

三人姉妹

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2013/10/24 (木) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★

クラシカル
古典的な舞台で、多少退屈感を感じました。声もよく通っていたし、演技も素晴らしかったのですが、もう少しオリジナル感があると楽しめると思いました。他の方のコメントにもあるように、舞台上に人が沢山いるままなので、ゴチャゴチャしている感じが気になりました。

野球

野球

キ・カンパニー

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/10/22 (火) ~ 2013/10/24 (木)公演終了

満足度★★★★★

球が、見えた!
登場人物の一人一人を好きになれた。
もっともっと、彼らのことを知りたくなる。

何で練習頑張ったのか、とか、ポジション変わるのって悔しいよね、とか、エピソードが好き。
人生ってそんなかっこいいものじゃないよねー、と思えた。

個人的には、最後に球が見えたから、もう満足。
あのシーンが、曲とともに頭から離れない。

これからも観続けるから、もっともっと深いとこを見せて欲しいなぁ。
キカンパニー。

JFK

JFK

製作委員会

心光寺(大阪府)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/26 (土)公演終了

満足度★★★★

ほんとの
お寺のお堂で観るお芝居は新鮮で楽しかった☆内容も奇想天外でしたが、かなり笑った。お堂であんなに笑ったの初めてかも、、、σ^_^;仏様がとても綺麗でそれだけで心が洗われた気がしましたm(_ _)m

人数の足りない三角関係の結末

人数の足りない三角関係の結末

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2013/10/17 (木) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

作劇の企てに見事にはまる
3人芝居の態で紡がれる3編の物語のそれぞれの表情の変化に見事に翻弄されつつ、さらに全体を貫いて浮かび上がってくる世界に驚嘆。

なんと企みに満ちしなやかな作劇なのだろうと舌を巻きました。

ネタバレBOX

中央に高い舞台が設えられて、その周りに高さの異なる台が置かれて。
そこに役者たちが物語を紡いでいきます。

最初の物語は
かつて一世を風靡した料理対決番組のオープニングではじまる。そして、時間を巻き戻してそこに至るまでの楽屋の風景がつづられていきます。
番組の表層が観る側の記憶から引きだされ、次第にその内幕が解けていくのですが、そこにコミカルさとちょっと恣意的な薄っぺらさがあって。
やがて、料理人が看板にしていたの親からの血筋の嘘や、キャバクラ好きの素顔、さらに裏側の番組の制作者側のご都合主義が切り出され、そこに観る側から取り込まれ、番組の新たな料理人に仕立てられた、市井の食堂の母であり一人の女性のとまどいがしなやかに重ねられる。
また、舞台がそこからさらに踵を返し、そのいい加減さの可笑しさを踏み台にして、テレビに出演するプロの料理人としての矜持をしなやかに切り出すことに瞠目。
冒頭のシーンのリフレインにはもはや全く異なる見え方での世界の広がりと冒頭との感覚の落差によるウィットが作りだされていて、うまいなぁとおもう。

二つ目の物語は、ぼろぼろの服を着た女ふたりと男一人。
唐突にも思えるシチュエーションが少しずつ解けていく感じを、
気がつけば前のめりになって追わされていてる。
解けてくる中に、女性達の先輩後輩の戦いからひとりの男の存在が浮かび、さらに、それぞれの想いの顛末がひとつに束ねられていく感覚が、じわじわと面白い。
冒頭の会話がゲームの一部に色を変えたり、
互いに五十歩百歩だったりの女性たちの想いの行く末が、上質なコメディの下世話さと変化shにt理も。
しかも、そこに見えないさらなる男の姿が垣間見えて、物語のフレームがさらに覆ったりも。
物語の全貌が明らかになっての観る側の解かれ感の先には、さらに指輪の顛末を二人の女性に告げる男の嘘があって観る側の耳をさらに物語へと傍立たせさせる。ちょっとほろ苦くて、でも強かで粋な物語の終わりかただなぁとも思ったり・・。

そして、一見前最後の二話とは脈絡なくはじあ物語は、結婚式の花嫁の控え室の風景。
父親は、そこでもなかなかに虐げられていて、
タイトな花嫁衣裳をちょっと緩める傍にいただけで変態呼ばわり。
ちょっと苛立つ花嫁と、妙に醒めて冷静な母親。
なにかなにげに辛口な家庭劇をみているよう・・・。
でも、その展開からいろんな違和感が生まれ、
観る側をその歪みに引き入れてしまうのです。
一番はじめに感じた違和感は、花嫁の年齢と両親の夫婦生活の期間の不整合だったのですが、さらに、両親が20年前から離婚を決めていたことなども、どうにも勘定が合わず・・・。
で、そこに、従前の二つの物語の影がかさなって、両親が其々の物語に姿を現さなかった二人であること、さらにはこの作品全体の、時間や場所が、2年前のあの出来事ににフォーカスを結び浮かび上がってくるのです。

結婚式のあいさつの態で、花嫁によって語られる、3人が共に暮らすために作られた家庭の10のルール、立ち切れた時間と失ったものたちの中で、立ち切ることのできなかった柵のとともに、仮初の家族がそのルールを元に歩み、生きてきたことが、今、東北の被災地にある現実を切り出し、描きだし、否定することも美化することもなく、ウィットと、そこに隠された息を呑むほどの作意のキレとともに描き出されていく。

よしんばその糸が演劇の嘘によって紡がれていたとしても、舞台上にある花嫁の言葉から導かれる風景には、ミッシングしたものを繕いつつ、歩み続けることの舞台だからこそ表現しうるリアリティがあって。
幾重にも、取り込まれ、覆され、その仕掛けに感嘆するその先に、作品に込められたであろうものにしっかりと捉えられて。

作り手の企みに満ちた「演劇」の力を改めて実感したことでした。

ニッポンヲトリモロス

ニッポンヲトリモロス

劇団チャリT企画

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/10/30 (水)公演終了

満足度★★★★

鈍感さを感じさせる鏡
おもしろいし、描くものの意図はなんとなく伝わってくるのですが、
どこかフォーカスがぼやけていて、
妙に薄っぺらく、具象するものもぴりっと伝わってこない。

でも、ラスト近くに引っ張り出されてきた
物語の構造の屋台崩し的な展開に
舞台が翻るのを感じ、
それを漫然と眺めていた自らの感覚にぞくっとなりました。

ネタバレBOX

2020年、オリンピックがもうまじかに迫る東京のホテルのロビーが舞台。
そこに、現状の日本のから想起しうる、今とさして変わらない近未来の風景が織り込まれていきます。
そして、その裏には、かなりあからさまに、あざとく、日本の現状の比喩が織り込まれていて、
ホテルの部屋番号と福島原発の炉のナンバーが重なり、雨漏りは急場しのぎの汚染水対策が続いていることを思わせる。さらには、国情というか、阿部首相の3本の矢の奪われてしまうことや、中国人客ばかりのホテルの予約や、旧態依然としたつっぱり(懐かしい)たちの登場や、魔女の宅急便で届かない、コスモクリーナーから浮かび上がるこの国のありようがあって。ただ、舞台の置かれたそれらの表現自体が、どうにもベタで、芯がなく、主張もなく、どこか安っぽいコントのごとくなげやりに思えてしまう。

そしてその展開もじんわりとゆるい・・・。

でも、終盤で懐かしい『8時だよ!全員集合』の場面転換(前半のコントのラスト部分)の音楽が流れ、舞台の混乱を笑いながら、家で毎週見ていた番組のことを思い出すと、すっと、スマホのカメラの内外が逆転するように、視点が翻り、その世界を見ている自分の姿へと変わるのです。
次第に破壊的になっていくさまざまなことに収集がつかなくなっていくなかで、
「だめだ、こりゃ」とその場をまるっと収めてしまうに舞台には薄っぺらさを感じてしまうのですが、
でも、結構洒落にならない現実を、ただ、物足りなさとともに眺める自らに、
ドリフにマンネリ感を感じつつ、どこか惰性で、でも結構楽しみにテレビを見ていた自分の記憶がかさなると、描かれた先にあるシリアスな日本の現実を受け取ることとは明らかに異なる感覚に、浸され慣らされた自らへの視座が現れ、そこに胡坐をかいてこの国の様々なありようを「お茶の間」感覚で見ている己が姿に愕然とする。
様々な出来事に慣れ、ニュースや社会的な事象を、際立ってシリアスなこととして眺めることも心を深く揺さぶられることもなしに、ブラウン管(有機ELなどではなく、どこかぼやけている)の中の出来事のように感じ始めている自らや多くの人々のありように思い当たって。

作意がいまひとつ舞台に明確でないので、私が深読みしすぎているのかなぁとも思うのですが、大変なことになっている様々なことを、ドリフ的なエンディングに取り込まれたこの舞台の如く日常のルーティンとして深く興味を抱くことなく受け取っているその感覚のリアルさに、ゆっくりと深く捉われたことでした。

私のホストちゃん

私のホストちゃん

avex live creative

青山劇場(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

これぞイケメン芝居!
二日目ソワレを拝見しました。
イケメンたちが織り成す、めくるめくホスト界を垣間見ることになったキッカケは、秘書役:二瓶拓也さん(花組芝居)です。
出演が決まったときの「※二瓶拓也はホスト役ではありません」という注意書きには大笑いしたものの、実際は複数の兼役も含め、しっかりつとめてらっしゃいました。

イケメンがメインのお芝居は久しぶりで、楽しめるかどうか心配だったのですが、ここまで合理的にイケメンを楽しめる舞台は他にないのでは、と思うくらい、とても楽しかったです!
お客様を楽しませる仕掛けがたくさんあって、VIPシートの近くだったので、そのサービスを間近に見られたということもあり、大満足でした。
今後もイケメンを入れ替える等、息の長いシリーズになるといいなと感じました。

ネタバレBOX

アンケートに書きそびれたので、こちらに。
セット転換が迅速で快適だった一方で、ソデの隙間から着替える出演者が見えたり(ジャケットを羽織ったところでようやく上からカーテンが下りてきました)、奥からせり出してくるセットの背後の壁が丸見えだったりして、それがお客様に現実を見せているようで、ちょっと興ざめポイントでした。
檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図

檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図

電動夏子安置システム

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

見えない部分
役者は達者なメンバー揃いでなかなか面白い芝居をしていたが、三つに分かれた各舞台で、台詞だけでは見えない部分がどうしても出てしまう。また一つ劇場だけの観客のためか、そこに主題が隠れているのか・・・・同じシーンが入り込んでいるのが、何箇所か、二劇場観たが、とくどい感じがする。
やはり一つ劇場で全体が把握できる造りの方が観ている側には、理解が出来る様に思える。

マンガタリLIVE第6号~タンテイ~

マンガタリLIVE第6号~タンテイ~

マンガタリ編集部

天満天六・音太小屋(大阪府)

2013/10/20 (日) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

初めてのマンガタリ
マンガタリ 初めてなんですが、・・・・感じたのは、大牧ぽるん ちゃんが、しっかりと出来てました。
実は、ちょっと心配だったのですが、普通に出来ておりました。
もう ちゃん ではなく さんで呼びますわ!!
大牧ぽるん“さん” 普通に良かったですよ。

ネタバレBOX

マンガタリには、二通りの形が有ります。
 一つは1人で全て 二つ目は皆で、の形式がある。

喰いタン
冷蔵庫探偵
金田一少年の事件簿

休憩 休憩ジャック 休憩にちょっとした事を致します。
 よしひろさん 婦人警官 燃え尽きたぜ!!真っ白になる!!憧れの先輩!!

ほぼ在宅探偵
謎解きレトリック

マンガと言っても、探偵もの 大人向けです。
思っていたより、大人向けな感じでした。

初めてなんですが、感じたのは、大牧ぽるん ちゃんが、しっかりと出来てました。
実は、ちょっと心配だったのですが、普通に出来ておりました。
もう ちゃん ではなく さんで呼びますわ!!
大牧ぽるん“さん” 普通に良かったですよ。

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