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つかまえてごらんなさい、箸で

つかまえてごらんなさい、箸で

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

いい時間を
この劇団の舞台を見るのは初めてです。結婚願望を題材にしたお芝居でちょっとヲタクっぽいところもありましたが、いい時間をいただきました。違う作品でこの劇団のお芝居を見てみたいと思いました。

阿Q外傳

阿Q外傳

NAT

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度

んーーーーっ
たしかに「熱演」はしてました。
つまり・・・・・・オーバーヒートしちゃってる場合、クールダウンしてから初期化して再起動しなきゃダメってことですね。
よくわかりました(笑) →この点は、解かるヤツだけ解かればいい!

「権力」と、それを持たない「大衆」との関係について、とても単純明快に描いた作品。権力と大衆の構図は、政体の変化にかかわらず存続するわけで、それだけに現在を生きるあたしたちも自己投影して観られるんだと思います。

ただ、この公演からそれを感じるのは深読みかなと・・・



ネタバレBOX

処刑の場面で、あたしはてっきり阿Qを知る取り巻きたちが名乗り出ようとするものの、そんなことをして自分も阿Qの二の舞はゴメンだと思いとどまる葛藤を描くのかと思ってました。
しかし、「殺せ!殺せ!」と大盛り上がりしている連中に「お前たちの中の、誰か一人でも阿Qの無実を主張すれば、阿Qの死刑執行は取りやめにできる」と言って名乗り出る者は、果たしているだろうか?
あたしは、この科白を完全に殺しちゃってるな・・・と思いました。

普段、あたしたちも「政府は、何やってんだ!」とか批判することもあるかと思います。
が、だからといってデモに参加したりはしません。
自分に影響のないところでは、言いたい放題批判してるくせに実際に行動する人間は圧倒的に少ないものです。

阿Qが無実なのは、みんな知っている。
自分が名乗り出れば助けられた命を自己保身のために見殺しにする。
そこんところを描くのかなと思いきや、あんなに盛り上がっちゃっては無理ですよね。
ま、そもそもそういった認識はなかったのかもしれませんが・・・。

上記のような理由で、あたしがあげられる★は1つですね。
ほかにもいろいろありますが書きません。
星の数からご推測を!
Vivid Cafe~It'sオーケストラ~

Vivid Cafe~It'sオーケストラ~

VIVID CAFE

青山ダイニングカフェtheater(東京都)

2013/11/03 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

観劇し、大神さんの芸幅の広さや一人芝居が決して「独り」ではない事に感激し
青山のダイニングカフェでの一人芝居公演。ネタバレは避けるとして一言でまず「面白かった!!」。
その上、開演前からスタッフ(いつもなら舞台上にいる演者さんから裏方さんから)の皆様で
(ボクラ団義という劇団の空気といっていいのかどうか分かりませんが)
アットホームな(褒め言葉にちゃんとなっていれば良いのですが)
いい空気をダイニングカフェいっぱいに作られていて、
一人芝居初観劇の自分にとっては最高の空間で最高のお芝居を味あわせていただきました。
(それにしても、お酒のツマミとして舞台が観れるなんて幸せだなあ( ´ー`))

ネタバレBOX

【観劇中、観劇後1番に思った事】
─────────────────────────
ボクラ団義さんの舞台をいくつか観劇し、
またそれぞれの演者さんの客演舞台もいくつか観劇する中で、
自分の中で各演者さんに対して
「誰々さんはイケメン担当、誰々さんはシリアス担当、
誰々さんはアクション担当、誰々さんはお笑い担当」のような
イメージ(型?枠?)を勝手に持ってしまっていた(ようなのですが)、
ボクラ団義切り込み隊長の大神拓哉さんにそれを見事にぶち破って
もらったような気持ちになりました。
(劇団の皆様誰もがどんな演技も、主役も脇役も張れる
(またその可能性がある)演者さんなのだという事を再認識させられました。)


前回のVivid Cafe案内で初めて本劇を知り、ボクラ団義本公演、
Re.Again(Playでしたっけ?)と同様ずっと気にはなっていたのですが
「大神さんといえばハスキーボイスのお笑い担当キャラ、
その大神さんの一人芝居=単なるお笑いお芝居」と想像してしまい、
「自分が観たい/何かを得たいと思う舞台とはまた違うのかな?」
などと勝手なイメージを抱いていた事が本当に申し訳ない所です。
(いや、お笑いお芝居中心ではあったのですが、
思わぬ深みがあったり印象的かつ考えさせられるものがあったと、
得るものがかなりあったという事をちゃんと言っておかないと、うん)
─────────────────────────


そして、Vivid Cafeが一人芝居であっても「独り」ではない、
劇団総員総当りの舞台である事を感じました。


まず会場であるダイニングカフェ前でボクラ団義ルーキーの女性
(ごめんなさい、お名前覚えてなくて)が会場案内、
そして会場に入るといつもなら舞台の上や前説、物販ぐらいでしか
触れる機会のない色々な方々が自ら案内、
ドリンク/スナックのサービス、前説に当たる説明など、
ボクラ団義スタッフ総当り(これでも全員ではないでしょうが)で
会場の空気づくりをしてくれているのもあって、
なんだか居心地がいい、
(いつもの色々な劇団のお芝居なら)これから始まる舞台にドキドキと
緊張の待ち時間なのにお酒にお菓子にキャストの皆様の会場廻りに
何かアットホームな気分に浸りながら開演を待ちました。


パンフには「深く考えないで感じるままに観て下さい」のような案内があり、
「やはり大神さんの一人芝居という事で、いつものボクラ団義テイスト
(伏線その他色々な深みと感動を与える)とは違う単純なお笑い方向、
と考えた方がよいのかな?」と思っていました。


しかし、開演での大神さんの「オーケストラ」についての説明
(by ウィキペディア)から始まり6つのお芝居が展開されて
(途中休憩もまたいいタイミングでした)
最後のテロップで流れるメインテーマを観て、
「ああ、やっぱり深いお話だったんだなあ」
と改めて考えさせられました。


いつもは観劇中にアンケートを書くなどしてしまうと
「舞台から集中がそれてしまうかな」と考え、
アンケートは終演後に書くようにしているのですが、
今回のお芝居では1つ1つの小芝居(ショートコント、
とは呼ばないですよね、1つ1つの小劇をなんと呼べばよいのでしょう?)の
間に、色々笑いのツボから思わぬ深みのあるお話まで、
いつものボクラ団義本公演とは違う方向でありながら
やっぱり盛りだくさんかつ考えさせられる/得られるものの多い舞台であった為、
思わず気づくまま、思いつくままをアンケート用紙に書きながらの
観劇となってしまいました。


パンフにあった各劇(名前を忘れてしまったので勝手にタイトルつけるとして)
(0)開幕

(1)音楽の先生
(2)女子大生麻衣
(3)ヤクザの銭湯
~休憩~
(4)演出家?
(5)食べるおじいさん
(6)25年?ぶりの歌い手

(7)終幕
までの全小芝居について、爆笑、失笑などの笑いを中心に、
考えさせられるものやちょっとした息抜きまで、
色々なものを本当にうまく演じ分けられていたと思います。

途中でふと思いその後ずっと気になっていたのですが、
6編の本編はそれぞれ何かの時事ネタその他についての
風刺的な意味合いなど何か背景を持っていたのでしょうか?
(後で人からも指摘されましたし、自分も観劇中に
「何かあるのでは?」と勘ぐってしまいました。
あるとすればそこはボクラ団義流
アフターパンフなどで知りたかったなあ・・・)


(1)音楽の先生
いきなり大神さんの「あれ鈴虫が鳴いている~」の歌から始まる本劇、
ここでまず驚いたのは、大神さん=ハスキーボイスだけではない、
歌声での声域の広さでした。
そこから前の先生が国の機関に捕まっていたり、「松村くん」が大暴れしたり、
最後の最後にネズミ講に走ったり、と短時間ながらかなり展開の激しい劇でした。

ここで一人芝居での舞台/空間(ここでは「教室」)の作り方/演じ方を
まず見せてもらいました。


(2)女子大生麻衣
普通の女子大生が普通にバイトして普通に恋をして普通にバイト仲間に相談してそして・・・
という本当によくあるリアル、をこんなに面白い劇にするとは思いませんでした。
「ゆうや君」が君に届けの風早君やスラムダンクの流川君やらに似ていると言われて、
「えー!ゆうや君のイメージがブレまくっててさっぱり分からん!」
と麻衣に突っ込みたい気持ちでいっぱいでした。
(麻衣はというと最後の写真映像が君に届けのサダコ(爽子)
そっくりで不気味ながら可愛かったです。)

そしてあんだけ「バックレしてやる!」とアピールしておきながら実は
「4回め」というオチが完全にツボでした。


(3)ヤクザの銭湯
普通のスーツ姿のおじさんが居酒屋か何かに入って
常連さんに挨拶したのかと思ったらいきなりスーツを床に放おって
シャツも脱ぎ始めて、そして背中のクリカラモンモン(刺青)で
「ヤクザか!」と分かり、更にそこが銭湯である事が分かり、
「銭湯は刺青の人入店禁止でしょ!」とは思いつつ、
どんどんお話に引きこまれていきました。
(名前を忘れてしまいました)部下が風呂が嫌い、という設定なのに
いつの間にか背中流させたりしてて(「スーツのまま背中流してるのか?」と想像)、
勝手に妄想して勝手に失笑しながら見守っている中でまさかの裏切り!
と思わせて更にサプラーイズ!

劇的には他の劇も好きだったのですが、この劇以降各劇が
「どうオチるのか?」と疑心暗鬼的な深みを持った
(と思っている)事からも自分はこれが一番好きなお話でした。


(4)演出家?
とにかく「ヌーッ!」とか1文字擬音が出まくりの演出家?が、
「デヤー!」っとか「ウォー!」とか2文字擬音になるタイミングが
劇の盛り上がりに合わせているかのようで面白かったです。
しかも7つも舞台抱えていたのに最後に「担当が本舞台1つになりました」
その理由が自分の女優に対するセクハラ、という事がこれまたもう・・・
ツボでした( ´ー`)


(5)食べるおじいさん
あの有名な楽曲(すいません、名前分かりません)に合わせ、
おじいさんがとにかくご飯を食べる、
大神さんが本当にご飯や鮭?やピザなどを食べる、
「大神さんの昼食かな?」と思える劇(?言い方難しいですね、このお話は)
で、自分は「こ、これって劇、なのか?」と否定的?に思いつつも
笑いはこみ上げるし「他が結構凝ったお話だったのに対して
ここが一種の息抜き的な場面なのかな?」とやっぱりこのお話も
この6編の中では必要だった気がします。
(必要悪的な小芝居?)


(6)25年?ぶりの歌い手
(大神さんお得意の)フォークギターを抱えて出てきた女性歌手、
それが25年?ぶりの人前での歌であり、歌手をやめてからの半生が
これまたすごいもの(だんな沢山子沢山)であった事、
最初の息子が大麻で捕まって出てきた事、雑草にドレッシングは合う?事、
などをおもしろおかしく演じ、また歌い上げていました。
最後の「よさこい祭り」がいいオチでした。


そして、終幕時のテロップで今回のメインテーマ「オーケストラ」
についての説明が再度流れるのですが、そこで
「6人それぞれのまったく関わらない物語、
それぞれが奏でているハーモニーが絡み合った時、
素晴らしいオーケストラになる」というような説明に、
なんだかこの6編全てを総括する形で「うん!」と
納得させられてしまいました。
(パンフにあった「深く考えないで」がある意味ここにつながる壮大な
伏線だったような気もします。)




すいません、その他にもこの開幕/終幕と6編の中では
お話の色々な動きの中で色々な事を考えさせられたのですが、
もう全部を書ききれません。

いやあ、「壮大」な一人芝居だったなあ( ´ー`)

PS.これまでのVivid Cafe5回のDVDが発売、「サインもするよ!」という事で
  非常に欲しかったのですが、別用ですぐに撤退してしまいました。
  次回公演ではぜひ全編合わせて買わせてもらいたいと思います。

  あと「終焉少女(名前思い出した)」もその頃には売ってるといいなあ。。。


PS2.(すいません、書き忘れてました)
  基本自分の中では、各劇団について舞台として観せてくれたものに対して
  自分が感じた/受け取ったもので(まあ結局は主観的なものなのですが)
  評価しないといけない、批評を書くのならどこかに肩入れなど
  してはいけない、などと勝手に思っているのですが、
  あのダイニングカフェの中にこういういい空気を作ってくれたスタッフの
  皆様(+店員の方も)、そしてこの一人芝居を支える更に後ろにいる
  いろんな方々(脚本映像音楽パンフその他本劇を開幕し無事
  終幕するまでに関わられた全ての方々)、
  その存在を感じさせられてしまうと応援せずには
  いられなくなってしまいますね(そう思わせる事自体が
  「企画演劇集団ボクラ団義」さんの良さなのでしょうか)。
檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図

檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図

電動夏子安置システム

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

お祭りに参加できました
「随分と線引きの甘い地図」が世界と物語と時間を軸にした本作の幹となるストーリー。
「檻の中にいるのはお前の方」は電夏らしい論理的仕掛けが組込まれた枝分かれストリー。
「机の上ではこちらが有利」は境界線プラザと人型機関ALを掘り下げ、一番心情表現が
詰め込まれた枝分かれストーリー。
そんな色分けが施された三部作という雰囲気を感じつつ見終えました。

ネタバレBOX

役者も3作どれかで存在感を示せる作品があり26人の役者に居場所を
きちんと与えられていたのは良かったです。

個人的には「机の上ではこちらが有利」が一番印象に残る内容でしたが、
「檻の中~」ともども展開に間延びした感が否めず、もう少し短い時間で
纏めてあったら残る印象もより良くなったかもしれませんが、そこが
3劇場連動のあや。
早く観客が退場する劇場があって面会客を長く待たせるのは…で、尺伸ばし
の配慮もあったことでしょう。

仮想未来のお話だけに作品世界の設定や用語を飲み込みつつ物語を追う
鑑賞の仕方が落ち着くまで舞台へ完全に集中出来なくて残念でした。
3作通して観ても文句なしに傑作という満足感に包まれるほどでもありませんでした。
でも、凄いことやってるな、成し遂げたなという偉業へ立ち会えたという充実感には
包まれました。

そう思うとパンフに記された「お祭り」という表現に納得します。
時間と空間に人間を連動させるという制約を見事克服し得たお祭り。
1つの劇団の観客が同時刻で三分割されることは興行的リスクが大きすぎます。
それでも、お祭りだからやってしまえ、楽しんでしまえというエネルギーと
バイタリティに溢れた場所を創造出来たことだけで貴いと思える企画でした。
今後、これを上回るお祭りを開催する団体は当面出ないかもしれません。
ハムレット異聞

ハムレット異聞

DANCETERIA-ANNEX

あかいくつ劇場(神奈川県)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★

ハムレット
異聞とはいえ、まさかこのようなハムレットだったとは..
とても新鮮で可愛らしいハムレットだったにゃ
パンフに書いてあった挿入歌の「プレリュード」?が軽やかで印象的でした
物語も斬新で面白かったし、何より衣装が綺麗で素敵でしたにゃ
そして脚本すごいにゃ
役者陣がかむのはちょっと気になったけどにゃ

つかまえてごらんなさい、箸で

つかまえてごらんなさい、箸で

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

台詞遊びが楽しい
台詞遊びが多くて、クククッと笑える楽しいお芝居でした。
ああいう台詞遊び、好きです。

ネタバレBOX

最後のオチで、なんであの人だけ溶けなかったんだろう?っていうハテナが残ってモヤモヤ。観てる人がその理由がわかる説明台詞が手前で一個あるとよかったなと思いました。
『赤と白』 ―なかなか救われない人を救いたい寓話集とダンス―

『赤と白』 ―なかなか救われない人を救いたい寓話集とダンス―

かもねぎショット

神楽坂セッションハウス(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

無題878(13-317)
13:00の回(曇)。12:00受付、12:30開場。客席右側を少し空け、やや円弧を描いた客席配置、役者、ダンサーは4箇所から出入り、1〜2列目桟敷(なかなか埋まりませんが、開演時には満席)、3列目〜椅子席。BGMはサントラ他、13:03前説(アナウンス、105分)、13:05開演〜14:52終演。劇中、地震発生(14:25)公演はそのまま続行。「Drama」「Dance」が重なり合いながら場転する不思議な舞台。外の神楽坂では「神楽坂まち飛びフェスタ2013」、坂の上から下まで「坂にお絵描き」真っ最中でした。

「11月のモスラ」は「8月の鯨」からきているそうですが未見、中川さんは「キングギドラ」をみました。「気球」「博士と助手」「赤ずきん」「3匹の子ぶた」「るり子と蝶子」のDrama…気の利いたショートショートのような味わい…を挟むようにダンスパフォーマンス。

つかまえてごらんなさい、箸で

つかまえてごらんなさい、箸で

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

独身を貫けば素敵な存在になれる!?
 異常者が正当ぶり、真っ当な者を異常視して吊るし上げるイカれた世界を今回も堪能。
 いくつかのモチーフがあった前作と違い、結婚は是か非か、今回はこのワンテーマだけで約80分、最後まで引っ張り抜いたところが凄い。
 しかも後半は思わぬ展開を重ねに重ね、“予想外も少し納得”な大オチに持ち込んでいてお見事!
 前回公演の「観てきた!」コメントで苦言を述べさせてもらったせいなのかどうなのか、衣裳はグンと素敵に。とりわけ女優陣の衣裳に顕著でした。

ネタバレBOX

「あなたたちが独身に固執するのは結婚を強く意識するからでしょう!?」
 独身同盟を裏切って結婚した男の妻のこの発言は至言。
 だのに、そこからさらに屁理屈で応戦する独身同盟の男たちには呆れるばかり。。
ギャラクティカ・めんどくさい。

ギャラクティカ・めんどくさい。

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

意外にも
けっこうめんどくさい内容だった、スペースもの。哲学がありました。小劇場特有の雰囲気がいいですね。二代目皇帝もあの恰好ならどうしようかと・・・・。
人間が宇宙に進出するようになっても、犬はやはり忠実な人間の友達なんだなぁ!

オーディション

オーディション

劇団SwanLake

池袋GEKIBA(東京都)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

無題877(13-316)
13:00の回(曇)。12:40着、受付(指定席、チケット裏に座席番号)、A〜Bベンチシート、C椅子(ここまでフラット)、D〜F椅子(ひな壇)。舞台はダンス教室の稽古場、上手にレッスンバー、壁にカレンダー、写真。撮影用カメラが客席右に。12:50前説(とても元気な方、宇佐美さん、80分)、13:05「おはようございます」役者登場、前説でした、13:10開演〜14:28終演。ダンスでもバレエ作品はみないのでので気に留めていませんでしたが、偶然、梅田泉さん(本公演で4作目)のお名前を目にしたのでみにきました、此処は1月、「STRAYDOG」のLIVEにきて以来。

ネタバレBOX

「スタンフォード監獄実験」(「es」は未見)を模し、過去に起こった事件の真相が明らかになってゆく有様を素直な展開で描いた作品。小さい頃みていたアニメ、読んでいた漫画のように、いかにもな嫌われ役(ここがホントにいやらしくできるかがポイント)、意外な人物の過去、思っていた事実の底にあった真実、始まりはポツンと降ってきた一雫の雨、積みあがれば押し潰される。一度壊れた壁は決して元には戻らないが、戻ったように振る舞うしかない。

お話的には、なぜオーディションで「監獄実験」をするのか(動機)、オーディションで採点をするのであれば、24時間「監視」する必要(どうやって採点したんだろう)があるだろうし、途中で(暴力禁止)ルールを変えた時点でオーディションという衣(手段)は破れているように思えました。

「社会問題」という視点は興味深い、次作がどうなるのか。

余談:当パン裏、安田さんの「無責任館長」は(アニメのことならば)「艦長」ではないかと…「館長」でも面白いと思うけど。
檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図

檻の中にいるのはお前の方/机の上ではこちらが有利/随分と線引きの甘い地図

電動夏子安置システム

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★

1本目:#30 随分と線引きの甘い地図
3作品はどの順番で観ても問題無いとのことでしたので劇団におまかせの順番で、#30を一番目に観劇しました。

個人的な印象ですが、この作品は最期または2番目に観るべきだったと思います。
登場人物の人数が多く出入りが激しいので、名前を把握するのが大変で、
用語や世界観を理解するのにも時間がかかりしばらくの間は話についていけませんでした。
観劇前にHPまたはパンフをしっかりと読み込んでおくべきだったなぁと反省。

ただ、3作品を観劇することで色々と見えていなかった場面が補完され、
その面白さが俄然増してきます。
観る側でさえも大変なので、演じる側はきっととんでもなく凄い大変だったのだろうな、と思いました。
構成力にただただ感心です。

ネタバレBOX

ノーベンの最期がとても胸に刺さった。
観劇直後はそうでもなかったのですが、#29を観てから感じ方が一変しました。
そういった変化が起こるのも今回の企画の面白い所だったと思います。
ギャラクティカ・めんどくさい。

ギャラクティカ・めんどくさい。

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

友情努力勝利
起承転結すっきりなテンポのいい芝居。

衣装素敵でした。


タイトルに相応しいお芝居だった。


きっとロマンチストで慎重な優しい人なんだろーな。

いい匂いの人がブラブラしてる

いい匂いの人がブラブラしてる

コトリ会議

OZC GALLERY (大阪府・旧カラビンカ)(大阪府)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】いい匂いの人がブラブラしてる
ちょっとスパイシーですが、いい匂いの人がブラブラしていました。時間の移ろいと共に、梅田の音や光、そして人間の変化が芝居を熟成させます。ぜひ複数回ご覧ください。約70分。激しくおすすめです。

「ラストシャフル」

「ラストシャフル」

劇団 浪漫狂

シアターサンモール(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★★

良かったです。
さすが劇団30周年のベテランの味。笑って泣いてスッキリさせてくれました。

途中のアドリブに見せかけたやり取り(『本番で突然アドリブ言うなよ』と分かりやすくわざわざ言う)や役者いじり(可愛い女優に変なポーズを何度もさせて、その女優が去り際に『恥ずかしーい』とわざわざ言う)は、ちょっと失敗。
アドリブ風に見せるなら、もっと上手くやってほしい。
個人的に、ああ言うのは苦手なので、☆一つ減。

それでも、笑えるところでは笑い、重吉さんの演技には泣かせていただきました。右近さん、良かったです。
ベタなのもわかった上で、楽しめる。私の中ではちょっと東京セレソンに似ています。

伏線もきちんと回収されていて、よく出来たストーリーです。
途中に記念撮影タイムがあり、フラッシュ付きカメラを持っていかなかったことを後悔しました。

前回、同じこちらの「サージェント」を見た時の感想は、『古くさい』『私には合わなかった』と書いていました。ごめんなさい。
今回、ある方に誘っていただいて観る機会があり、良い劇団だと気付いてよかったです。脚本が良いと、『ベタでも好き』ということが分かりました。
次回作にも期待します。

ネタバレBOX

アイドル風の女の子3人が、家の中で靴を履いていたのがすごく気になったのですが、最後のオチ(というか種明かし?)で、ああ、そういうことかと納得しました。
事故の時に、靴を履いていたか脱いでいたか、なんですよね。
そういうことにしてください。

あの白衣ふたりの存在も、気になっていましたが、ゲストとともにまるっと解決してくれてスッキリしました。
無駄に登場人物を増やしていたんじゃないんだなと。

役者さん、スタッフさん、感じのよい人たちでした。
ありがとうございました。
落下のエデン

落下のエデン

Micro To Macro

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

実に素直なアプローチ
Micro To Macroさん初観劇でした。
フライヤーのデザインを引き継いだような舞台美術にまず目をひかれます。
全くなんの予備知識も入れずに行ったので、フライヤーで見てわかっていたはずなのにドラムセットが置いてあることにもびっくりしました。
始まる前にスタッフさんがちょくちょく物音を立てられていたのが残念、と感じつつ、ちょっとばかりの物音でもそう思うなんて、観客とは傲慢な立ち位置だなあと思ってみたり。

お話は王道。お芝居はしっかりしている。突然振り切れる感情のバロメータ。やや置いてけぼりをくらいつつも、しっかり泣いちゃいました。
音楽からのアプローチ、も、よかったです。お歌をしっかり歌われる方がお二方。もうそれだけで華やか。

ネタバレBOX

だんだんとつながる夢と現実、ついに夢に踏み込む、などなど、
表現の難しそうなところが多々ありましたがわかりやすくまとめられていたと思います。
上田泰三さんの、しっかりとした父親のたたずまいが素敵でした。
JFK

JFK

製作委員会

心光寺(大阪府)

2013/10/19 (土) ~ 2013/10/26 (土)公演終了

満足度★★★★

トンデモ展開ながら、
非常にすかっとするお芝居でした。
トンデモ展開に至った理由もきちんと劇中で教えてもらえてすっきり。
何度も見たくなるお芝居でした。

しかしまあ、應典院さんの南にずっとお寺さんが続いているのは知っていましたが、こちらもとっても立派なお堂です。開演前は屏風と天井画に目が釘付けでした。天井画、ちょっと傷んでいましたが、迫力は満点です。まだ天井画を楽しんでいたいタイミングでお芝居が始まってしまったので、終演後もしばらく天井画を眺めてしまいました。

エリマキトカゲ心中

エリマキトカゲ心中

超人予備校

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

余計なものが集まったっていい
お子様にも安心安全超人予備校さん。今回ちょっと、「あれっ、大丈夫ですか?」っていうダンスシーンもありましたが(笑)、個人的にはとても楽しみました。蛇さんたち美しかったです。
お話の本筋が見えないままかなりの時間を過ごした気がしますが、終演後はそんなのどうだっていいことだと思えます。わたし達はながーい道を歩いているし、気がつけば変なことになってる、と思えば引き返したっていいのです。ほっこりして帰路につきました。

スマイール

スマイール

smokers

ザ・ポケット(東京都)

2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました。
久しぶりに笑えました。役者も個性的でそれぞれ良かったです。愛すべき幽霊たち。

Re:black

Re:black

@emotion

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/04 (月)公演終了

満足度★★★

エネルギッシュ
初めて観劇する劇団でしたが、美男美人の揃った熱い演技をみせてくれました。
舞台は、古代なのか、一度崩壊後の未来なのか展開が面白い。
映像やライトティング、音響も凝っていて、全体を通して楽しめる内容でした。
次は、社会派の舞台もみてみたい。

正義の人びと

正義の人びと

コロブチカ

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2013/10/18 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

感情、情熱、熱量、哲学
会場の入り口から、演技がおこなわれるスペースを通って客席へ。
席につけば目に飛び込む鮮烈な赤。シンプルながら、目をひきつける赤い布の湾曲が美しく、静かに流れるピアノ曲(クラシック/不勉強で作曲家はわかりませんでしたが、おそらくロシアの作曲家なのでしょう)と共に会場の空気を醸成している。美術は非常にシンプルで、不可解な木組みの部品は天井から垂れ下がっている…。

その不可解な部品は当然ながらうまく使われていました。開演前にそれをどうやって使うか、予想するのも楽しみの一つですよね。

椅子は小さいのにつめつめで置かれていて、たしかにちょっと不便でした。おとなりの方と必然的にお話しすることになるので、それはそれで嫌いではありません。

出演者の方はほとんどが初見の方。最初からエネルギー量多くテンション高く始まるお芝居で、あまり得意なパターンではなかったんですが、じわじわしっかりと芝居へ引き込んでもらいました。
感情が根源にある哲学的な長いセリフが多くて、役者さんは大変だったろうなと思います。とはいえ、すでに宇都宮と東京での公演を終えて大阪に来られていたわけで、かなり練り上げられている印象を受けました。
主宰のコロさんはさすがの存在感。素晴らしい色香と、狂いとを味わうことができました。コロさん演じる大公妃がいるあいだは、会場がものすごく緊張感ある空気でした。あと、いい香りがしました笑。客席と役者さんが至近距離に存在するゆえに味わえることでした。

終演後、しずかに余韻を感じたくなるお芝居でした。
そして、小難しい岩波文庫を手に取りたいと、そう思ってしまうくらい、しばらく影響をひきずりました。ありがとうございました。

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