
見上げてごらん夜の星を
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
かめありリリオホール(東京都)
2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
さわやかですがすがしい後味
オリジナルの時代と比べると、個々の状況の変化はありますが、時間と場所をこえて変わらない「仲間」「故郷」「母親」「生き方」などが印象深いメロディーとともに伝わってきました。爽やかさ、すがすがしい後味が心地よい舞台でした。

素顔同盟【全日程終了!ありがとうございました】
劇団東京ペンギン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

オーバードーズ:サイコ・カタストロフィー
シアタースタジオ・インドネシア
池袋西口公園(東京都)
2013/11/09 (土) ~ 2013/11/13 (水)公演終了
満足度★★★
制御不可能な物との対峙
去年に引き続いてのF/T参加で、前回より規模の大きな野外パフォーマンスとなっていて、難しい印象のタイトルや当日パンフレットの文章とは関係なく、労働と儀式の演劇的表現として見応えがありました。
水を張った上に組まれた竹製の巨大な構築物の中で、司祭の様な格好の男が歌ったり祈りの言葉らしきものを語り、5人の上半身裸の男達が様々な作業を行う構成で、構築物の上まで上っていったり、ワイヤーや竹にぶらさがったりする、肉体の力強さが印象的でした。
中心に水平に吊り下げられた丸太が場面毎に様々な物をイメージさせ、それが不安定に揺れ動いて危険な状態をなんとかコントロールしようとする姿が、自然(災害)と人間の関係を思わせました。
終盤では丸太に設けられた窪みと竹の棒で香木(?)をリズミカルに挽き、擦り潰したものを観客に配って歩き、エキゾティックな香りが儀式性を高めていました。
プログラムノートに書いてあった「デシタルムードメーター」や「エモーションディスプレイ」の効果が分からず、プリミティヴな面ばかりが強調されていた様に見えてしまったのが残念でした。

ノゾミノチカナエ
いたずら天使
しもきた空間リバティ(東京都)
2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
がっかりした
入り口近くに座っていたが、開演後に5、6人がバラバラ入場してきた。その間、暗転はなかったが役者さんが途中入場を気にしたし、はっきり言って迷惑だった。お芝居も内輪ネタが多く、身内には受けていたようだが、初めて観るものにはサッパリでした。あれで三千円とるのは、ひどい。受け狙いでスチール缶が凹むほど頭を殴ったり、個人の財布を登場させて、出演者を焦らせるネタも、寒かった。もう観ないと思います。

テロリストは山手線に乗る
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2013/11/05 (火) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
動ける舞台、動かせる演出に思わず前のめる。
青年座さんも6番シードさんも見た事がないので、先入観も予備知識もなく、ただただ知人の絶対おすすめ!の口コミをあてに千秋楽に観に行きました。
最初はリアル感の無い設定に、感情移入できるかな?と思っていたのですが、観ていてどんどん引き込まれ、もう、ものすごい満足感。
じわっと泣けて、ぐふっと笑えて、2時間半の中で何度と心臓を生で掴まれた感覚でした。
あそこの舞台はものすごく遊べる感じで良いですね。そしてその舞台を120%に活かしたのは作・演出だと思います。
見ていてずっと目を奪われ続ける2時間20分。
特に後半30分は思わず身体が前のめりになってました。笑
いいもの観ましたー。

偽造/夏目漱石
重力/Note
アトリエ春風舎(東京都)
2013/11/04 (月) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★
夏目漱石を通して見る日本
夏目漱石の様々な小説のテクストをコラージュした作品で、表現したいことがあまり伝わってきませんでしたが、多様な台詞回しや視覚的な美しさが印象に残りました。
4人の役者がモノローグ的にコラージュされたテクストを語る形式で、物語性は希薄な展開でした。「東京」や「富士山」がキーワードとして度々現れ、文章の中の特定の人物を指す名詞や代名詞を発声せずに沈黙に置き換えていて、その間が訪れる度にそこに「私」や「日本人」という言葉をイメージさせられ、それについて考えさせられました。
日本をテーマにしつつ、『君が代』は用いずに、漱石の留学先のイギリスを連想させる『威風堂々第1番』を使っていたのがシニカルでした。
序盤は独特な表現に惹かれましたが、その後の展開に中弛みを感じました。中盤で床に下手奥から上手手前に線上に照らされていた所を、子供用の靴を手で動かして歩いている様に見せるラストが美しかったです。
ベニヤ板で塞がれた舞台奥の壁面の上手に4組の靴や下駄が立て掛けられ、客席のすぐ前には美術館等で見掛けるロープパーテーションポールが置かれた舞台美術が印象的でした。和洋折衷の衣装も美しかったです。

Life is Show time
ココロック
Live Space B.SQUARE(大阪府)
2013/11/09 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
安定感のあるアドリブ芝居
アドリブ芝居の部分が複数あっても観客がヒヤヒヤすることはなく、笑いっぱなしでとても楽しかった。魅多羅詩じゅん子さんのアコーディオン前説は斬新でよかったです。

【終了!!】毒入りのマカロン【ご来場ありがとうございました!!】
ミジンコターボ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
いい意味で裏切られました
ショートホラーオムニバス公演と銘打っているので恐ろしい雰囲気が続くのかと思っていたら、笑いあり涙ありで感情を揺さぶられました。つい最近の事故をモチーフにしたと思われるラストシーンでの西野さんの台詞は心を打たれました。

エリマキトカゲ心中
超人予備校
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2013/10/31 (木) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
かぶりものが素晴らしい
懐かしくて、ラストはほっこりと幸せな気分になりました。紅茶キノコの軸に見える部分のひだひだの感じがとてもよく出来ていて素晴らしかったです。

Open the
ムーンビームマシン
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

ハムレット異聞
DANCETERIA-ANNEX
あかいくつ劇場(神奈川県)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了
満足度★★★★
カッコよかった♪
フォーティンブラスとホレイショーがいわゆる狂言回しのような役割で合間合間に二人で語っていくのがわかりやすくてよかったです。
ハムレット、レアティーズ、フォーティンブラスの3ショットは見応えありました!

ナイス・コントロール
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
ぽんプラザホール(福岡県)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

片鱗
イキウメ
青山円形劇場(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

素顔同盟【全日程終了!ありがとうございました】
劇団東京ペンギン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

ショーシャンクの空に
フジテレビジョン
サンシャイン劇場(東京都)
2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
絶望と希望の狭間
演出、役者さん共に見応えありました。その中で益岡さんは特に印象に残りました。
4回ものカーテンコールが、この作品の全てを物語っているでしょう。

まちがえて Fall in love !!
チームまん○(まんまる)
萬劇場(東京都)
2013/11/07 (木) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★
楽な気持ち
肩肘張らず、楽な気持ちで楽しめました。主人公の成仏出来ない理由が、バカバカしい(?)のですが、本人にしたら大問題というのは、分かる気がしました。私自身も、今この変な格好で事故にあったらマズイとか、死んだ後に散らかった部屋を見られたらマズイ・・とか思うので。音楽は良かったのですが、音が大き過ぎて、台詞が聞き取れない箇所があったので、それが気になりました。下ネタも程好く(?)女性でも安心して(?)観られると思いました。

HANAMIZUKI~try again~
中聡一朗プロデュース公演
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★
あと
もう少し、なにか足りないのか盛りだくさんすぎるのか。
殺陣シーンはかっこよかったし、コメディな部分シリアスな部分のメリハリもよかったのですがなんとなくもったいない印象が残りました。

ライク ドロシー
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日拝見。
大好きな川口覚くんが本多劇場に進出ということで、喜び勇んで駆けつけました。倉持さんの誠実さに溢れた脚本演出はなんて人を幸せにするのでしょう。ちょっとメルヘン、ちょっとファンタジックな世界に長澤まさみちゃんや片桐仁さんといった超人気の役者さん達が魅力的に息づいていて。高橋一生さんの演技力にも感嘆しながら、悪人のいない楽しい世界を堪能。客席全体もとても温かく、笑いの絶えない空間で赤い緞帳を見て、ああこれが「劇場」なんだなぁと優しい感動を覚えました。

森の別の場所
時間堂
シアター風姿花伝(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★
ハードル↑↑↑
私が初めて時間堂さんを拝見したのは「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」を謳っていた頃で、その小劇場感溢れる温かな会話劇を楽しんでいたのですが、「廃墟」の頃からグッと物語が難しくなっていき、それまでの柔らかさを求めていた私としては、舞台の物語世界への入り込み難さを感じていたのですが・・・今回は思い切って、古典を観るときの気分にスイッチして観たら、舞台芸術としての演劇を存分に楽しめたとともに、ハードルがとてつもなく上がってしまいました(苦笑) 私の知る限り、時間堂さんは小劇場の中でも実力はトップクラスに位置する劇団で。けれど、古典にスイッチしたことで、私の中では比較対象が蜷川さんの舞台になってしまい。去年観た「ザ・ファクトリー」はテネシー・ウィリアムズの4つの短編を小劇場クラスの演出で2000円で観たなぁなんて思ったら、もっともっと上をと望んでしまう贅沢な欲求が生じてしまいました。しかしこれも実力のある方達揃いの時間堂さんだからこそ。これからも黒澤さん解釈の古典を拝見したく、とても楽しみにしています。

森の別の場所
時間堂
シアター風姿花伝(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしいとしか言いようがない。
休憩込みで三時間という長さを全く感じさせない素晴らしい舞台でした。どの役も本当に憎たらしかったです。とても人間臭い感じがして引き込まれました。濃密で濃厚な時間。観劇できて本当によかった。