
怪誕身毒丸
花組芝居
駅前劇場(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
この魅力を一度知ってしまったら、もうどこにも戻れない。
初日から今日まで、こんなにたっぷりしっかり悩んで考えた舞台は初めてでした。これが花組芝居の真髄なのか、と洗礼を受けたような気持ちです。衝撃の連続でした。
お腹が痛くなるほど笑えるのに、嚙み締めようと思えばどこまでも味わっていられる、緻密な設計が心地よくてたまりません。
唯一無二の、絶対にここでしか見られない舞台だった、と超満員の客席にいられる幸せを感じていました。

怪誕身毒丸
花組芝居
駅前劇場(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★
綺麗でした
会場は満席でした。
根強いファンが、今か今かっと、花組の役者さんの登場を心待ちにされているのが、伝わって来ました。

デンギョー!
小松台東
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
驚愕
シリアスと笑いの緩急が緻密な本と表現するキャスト陣、ここまで完成度の高いリアルな日常ドラマにはなかなか出会えない。たくさん笑ったし、じんわり泣いた。心の奥まであたたかくなるとっても素敵な作品。初めての劇団だったが、観に行って本当に良かった。

星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る
天幕旅団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

性病はなによりの証拠
ブラジル
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

幕末純情伝
Gフォース
Gフォース アトリエ(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/11 (水)公演終了
満足度★★★★
つか作品の醍醐味
膨大な台詞量を一切の手抜き無しでアトリエ内を満たす出演者の熱気。つか作品の醍醐味だと思います。沖田役小水歩美の体当たりな演技、勝役加藤英雄さんの説得力、素敵でした。残りの東京公演、大阪公演も頑張って下さい。

ささやかな/午後
ピタパタ
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2013/12/09 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題927(13-366)
19:30の回(曇)。19:01受付、開場、入ってみると雰囲気が違います…お洒落。数点、絵がかけられ、小さな灯りがいくつも、床に重ねられたレンガ、壁際に渋い色の陶器、舞台にはテーブルと椅子、そこには「百年の孤独(未読)」が置かれています。座席は対面式ではなく、奥が舞台、真ん中の通路を挟んで左右に座席。こちらは初めて、7名の役者さんも初めて。
ソンブレロさんは「パンとサーカス そして再び(2013/6@原宿)」をみていたこと、あとで調べたら、その前には「売り言葉(2012/1@楽間)」という作品で「声の出演/音響照明」とクレジットありまして、そのつながりでみに来ました。
19:15/25前説(上品なアナウンス、90分)、19:35開演〜21:05終演。10のショートストーリーがつながっています。架空の動物、餌となる架空の不味い木の実、蜂蜜とジャム作りの二人、脱走兵、詩人と作家そしてお店をシェアする二人。ゆったりとした気分で観劇。

ボンボン
みどり人
北品川フリースペース楽間(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★
お、も、て、な、し、もありました。
特にオチというものはありませんでしたが、途中途中が面白く、役者さんの堂々とした立ち振舞は見応えがありました。

24250
MCR
中野スタジオあくとれ(東京都)
2013/12/10 (火) ~ 2013/12/13 (金)公演終了
満足度★★★★★
痴話喧嘩演劇はかくあるべし!
二組のカップルが周囲の者らを巻き込んで盛大に痴話喧嘩を繰り広げる、ただそれだけの劇。ストーリー性には乏しいため話はあまり動かず、会話劇の性格が濃いが、口論ばかりしている面々が相手を説得するために持ち出す屁理屈やたとえ話には櫻井さんらしい極度の理屈家ぶり、レトリシャンぶりが色濃く出ていて面白く、頭をフル稼働させないとついていけない、ややこしいけど機知に富んだ櫻井流のセリフの応酬を堪能。
登場人物8人が相手を言い負かすためその場しのぎで発したような言葉の中には『ニーチェの言葉』に出てくるような目からウロコの名言・金言が無数にあって、櫻井流箴言集に酔い痴れた。
本作、本来はもっと広い劇場でもっと大金を取って見せるはずだったそうだが、ある意味マニアックなこういう劇に結果としてなったのは、商業演劇の話が流れ、小さな小屋で客ウケをあまり気にせずに済む廉価で見せることができたがゆえ。状況と櫻井さんの才能が結び合って生まれた本作のようなお芝居は今後作られない可能性が大なので、観られるうちに観ておくことをお薦めしたい。
なお、さっきの書き方だと本作には哲学的なセリフばかりが溢れていると誤解されかねないが、櫻井作品らしく間抜けなセリフやバカバカしいやり取りもてんこ盛りなのでご安心を!
あと、会話劇というと現代口語演劇の影響か、人物同士が淡々と言葉を交わし合う静かな劇が想起されがちですが、本作の場合、ドタバタを伴うやり取りも多く、むしろやかましいくらい(笑)。
面白いです♪

セナカのハート
W007
新宿シアターモリエール(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★
なるほどスプーキー
詳しくは後ほどに。
12/23追記。
A班を観劇。
spooky=幽霊が出そうな、
ということで背後霊の出てくるお話。
チラシも見ればそういうことですね。
舞台上方にスクリーンがあって
時々キャラの過去エピソードなんがが映って、なんですが
画面の中の人と舞台の上の人がパッと見で繋がらず、
映像もどうせやるなら
もう少し力が入っていればなあという印象でした。
後半になって「実は…」と明かされる話も
複雑さを出すというよりは
「うーん?」となってしまった感があって残念。
役者さんは一生懸命テンション高く演じられてましたが、
どちらかというと空回り感というか、モリエールの空間が広かったように感じられました。
AとBで評価が格段に違う、ということでなかったなら
脚本・演出が原因だったのかな、と思います。

『どこか遠くへ行く日』 たくさんの御来場ありがとうございました!!! 次回は4月中旬★
シアターノーチラス
RAFT(東京都)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/09 (月)公演終了
満足度★★★★
いい短編集でした。
詳しくは後ほどに。
面白かったです。
12/21追記。
「引越しの日」という同じテーマでのそれぞれ独立した3作品。
1本目の男がちょっとイヤな奴になりすぎたかな、とか
2本目は少し特殊なところもあって、もっと面白くなれたかなとも感じましたが、
3本目の三姉妹はバランスとれてていい配役だったと思います。
よく言えば余韻を残す、逆で言うとハッキリ描かない終わり方は
好みが分かれるところかもしれませんが、
3作品ともいい会話劇で、自分はどれも好きでした。
ちょっとダンボール乱雑すぎだったかもしれませんね(笑)
RAFTは初めてでしたが、構造上仕方ないとはいえ
遅れてきたお客さんが入って来るときに扉がガラガラッと大きく開くのは
演ってて気になるだろうなあ、とちょっと気の毒に感じました。

デンギョー!
小松台東
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
意外や労使対立の劇
宮崎の小さな電気工事会社の労使対立を軸にした、悲喜こもごもの人間ドラマ。
観てつくづく思ったのは、演劇は緩急だということ。
“急”にあたるシリアスで重いシーンは方々の女性客からシクシクと啜り泣きが聞こえてくるほど痛切な反面、“緩”にあたるコミカルなシーンは電気工同士のしょうもないふざけ合いが極まって肉弾戦まで飛び出すほどで、その振れ幅の大きさに引き込まれた。
それも、緩、急、緩、急…と続く大きな流れがあるだけでなく、それぞれの緩や急の中にさらなる“緩、急、緩…”が畳み込まれているという念の入りようで、作劇のお手本を見る思いでした。
しかし、流行り廃りに捉われずにこうした普遍的な人間ドラマを作り続ける団体があるのは心強い。
この団体が今作で描いたのは人類が滅びない限り永遠になくならないに違いない、中間管理職の苦悩。上からは圧迫され、下からは突き上げられる者の憂いを管理職役の松本哲也が抑えた演技で見事に表現しており、その苦しい胸の内がひしひしと伝わってきた。
もちろん、コミカルなシーンもシリアスなシーンに負けず劣らず面白く、飄々としてトボけたキャラクターが素敵な永山智啓扮する中年電気工から同僚への「何か面白いこと言え!」というムチャ振りから始まるくだらないやり取りにはその都度笑わされました。

※ただし、かわいい子に限る。
劇団テアトルジュンヌ
立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)
2013/12/10 (火) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かった。じゅうぶん満足
公開ゲネプロを観ましたが、本番と全く遜色ないであろう、きちんと出来ていました。想像以上に面白かったです。
役者さんたちの演技がしっかりしており、安心して観ていられます。台本と演出も申し分ありません。これだけのレベルの公演を学生でも打てるのかと感心しきりでした。

ショッキングなほど煮えたぎれ美しく×アイロニーの夜
KAKUTA
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2013/12/02 (月) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

おつまみダンス vol.1
À La Claire
pit北/区域(東京都)
2013/12/10 (火) ~ 2013/12/11 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題926(13-365)
19:30の回(晴)。19:03受付(名前入りのテープを受け取り、奥でドリンクのカップに貼ってもらいます。受付横から階下へ、ビニールシートの上を歩き、客席へ、カメラ横に座ります。「ttu」→岩崎さん→「群青シーカー(2013/5)」からで2作目。19:31前説、19:34シート撤去、19:36開演~20:01休憩、20:12~20:39終演。音楽と自然に一体になったように感じました。全10演目、衣装を替え、演技のニュアンスを変え、特にオープニングの「Kaze Kogi」は、まだ遠い春を想わせ、音(♪)が風に舞うようにみえ、とても新鮮に感じました。
後半、スタート...どう聴いても「Yes」なのですが聴いたことはない、それ以上にこのギターはS.ハウじゃない...帰ってから当パンをみたら当たっていました(!)。「90125」のYesですね、私は「危機」「Yessongs」「海洋地形学の物語」辺りですので初めて聴きました。
他の曲も、よく演目とマッチしていて、タイミングなどキレもよく楽しませていただきました。

官能教育 三浦直之(ロロ)×堀辰雄「鼠(ねずみ)」
Produce lab 89
音楽実験室 新世界(東京都)
2013/12/09 (月) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★
2つが1つに融合
マザーコンプレックスが詩的な妄想として展開する物語で、今までのロロの作風とは異なるテイストが新鮮でした。
高校生が国語のテストの問題文として堀辰雄の『鼠』を読むという形でテクストが扱われ、『鼠』の物語と、先生に誘惑されるマザコン少年の物語が平行して展開しました。
前半は安直なエロの表現に滑り気味な印象がありましたが、テストの選択肢のアイウエオ→母音→ボイン→おっぱい→母とイメージが繋がって行き、『鼠』の話と少年の物語、少年と母、台詞とギターが一つに融合する終盤の展開が圧巻で、セクシュアルな意味とは異なる官能性に引き込まれました。
三浦さんは有名なポップスを歌詞の内容や時代感まで含めて用いる手法が特徴的ですが、今回は空間現代の野口さんによる感傷性の無いソリッドなギターの生演奏が台詞と対等の音として扱われていました。
その結果、台詞は聞き取りにくくなっていましたが、母を求める切迫感が強く伝わって来ました。
少年と母が一つになる様を、2人が台詞を一文字単位で変拍子的なリズムで交互に言うことで表現していたのが素晴らしかったです。
他の登場人物の台詞を字幕で表すシーンはわざわざ映像を用いる必然性が感じられず、話の流れを停滞させていると思いました。

ライク ドロシー
森崎事務所M&Oplays
JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/05 (木)公演終了
満足度★★★★
品の良いカラフルなドリフターズ
品の良いカラフルなドリフターズ‥‥
って、例えが古いけどね‥‥。
面白いっちゃ~面白いんだけど、
○○ワールドっていうほど
目新しくて個性的なものも感じられなくて‥‥。
いろいろ舞台を観ると、もっともっと‥を要求しちゃうから‥。
いや、面白いんですけどね‥‥。
やっぱ、大ホールでやるときは、
照明とかアクションとかダンスシーンとかないと、
会話劇だけじゃ、映えないよね‥。
普通に面白かったから、満足度4かなぁ。
俳優としては、川口覚くんが良かったんじゃないかなぁ。

夜に埋める
突劇金魚
アトリエS-pace(大阪府)
2013/12/06 (金) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★
夜に埋める
突劇金魚としては、気持ち悪さがじわじわくる感じを感じませんでした。その代り、かなり観やすい作品だったのではないでしょうか。台詞が芝居の中に語りかけているというよりも、観客席の私たちに、事情説明といいわけをしているようで、そこには余白が、私には感じられませんでした。そこが気持ち悪さを感じなかった理由でしょう。面白いのですが、もっと、を求めてしまいます。劇場を埋めてしまった美術も私は苦手でした。

三編の意外な結末
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/12/02 (月) ~ 2013/12/10 (火)公演終了
満足度★★★★
名演
役者の掛け合いで展開する朗読は、声の大きさ、読むスピード、声質で喜怒哀楽が表現され、情景が思い浮かびます。
セリフを読み上げる役者の表情も実に豊かで、楽しい時間を過ごせました。

『回雪ノスタルジア』
ラチェットレンチF
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
テンポいい
テンンポ良くて面白かったです。
時間軸が戻るストーリーもこういうのも有りかなって楽しめる内容でした、
華のある役者揃いの魅力的なキャストでした。
次回作もぜひ観劇したいです。