最新の観てきた!クチコミ一覧

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ファントム・ライセンス

ファントム・ライセンス

進戯団 夢命クラシックス

笹塚ファクトリー(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった。
前作を見ていない状態だったのですが、十分に楽しめました。

あまり広くない舞台をフルに使い、入れ替わり立ち代り展開されるアクションは、見ごたえがありました。

たくさんのキャラクターが出てくるのですが、それぞれ個性的なので目移りしちゃいます。(くろちゃんがかわいかった♪)
アクションあり、笑いあり、マジック有り、歌有りで盛りだくさん。

でも、ストーリーはしっかりしていて、あっという間に終わった感じでした。

とても楽しかったし、ちょっと謎な部分もあったので、前作のDVDを購入しちゃいました。

シザーハンズ

シザーハンズ

ホリプロ

ゆうぽうとホール(東京都)

2006/08/16 (水) ~ 2006/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台シザーハンズ
ジョニーディップの映画の中で一番好きな映画が舞台になって登場。演出も素晴らしく、映画と比較することなく楽しめた。
2006.8.18(金) 19:00開演 5500円

ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】

ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】

劇団四季

四季劇場 [春](東京都)

2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

新しいアフリカ
ケニアに行って本当の自然を見てきたので、作り話は・・・と思っていたのだが、工夫にあふれた素晴らしい作品であった。動きのつけ方がとてもよく表現できていた。
2006.9.1(金) 18:30開演 3150円

サヨナラの物語 大阪公演

サヨナラの物語 大阪公演

劇団PEOPLE PURPLE

HEP HALL(大阪府)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★

ものたりない
ものすごくきれいなお話でした。
家族を持つ全ての人が、胸をしめつけられることでしょう。

そして、舞台装置が素敵でした。

以下ネタバレにて。

ネタバレBOX

しかし、現実のストレスをお話に持ち込まれてしまって、個人的には満ちたりたお芝居とはいきませんでした。

このお芝居にはつきぬけた笑いや現実に起こりえない恐怖は無く、現実にこの時代に起こりえるものを軸に、ふんわりとファンタジーが織り込まれています。ちょっとした癒やしはあるものの、最終的に癒やされて終わるわけではありません。
合う合わないで言えば好みに沿うものだったのですが、残念ながらちょっと自分のタイミングと合わなかったようです…。
RENT

RENT

キョードー東京

東京厚生年金会館 大ホール(東京都)

2006/11/16 (木) ~ 2006/11/25 (土)公演終了

満足度★★★

軽快なダンスに魅了
Free & Free presents ブロードウェイミュージカル
2006.11.16(木) 19:00開演 8000円

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

ことし、さいあくだった人(終了しました。良いお年を)

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

笑いっぱなし
さいこうに面白かった!小ボケの連発で普段ツッコミの人は観てて大変だと思う。
内容も盛りだくさんで、1時間ちょっととは思えないぐらい長く感じた。2,3時間ぐらい観てたような気分になった。
役者さんそれぞれ個性的で役にもピッタリはまってる。よくこんな適役な役者さん見つけてきたな!と驚かされる。
とにかく始まってから終わるまでバー内は笑い声でいっぱいで、楽しいお芝居でした。

人生快速

人生快速

ネコ脱出

「劇」小劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

独特のくどい(失礼)小芝居などもあって・・・
マイナス要素とかも感じたんですが・・・

そんなのも吹き飛ばす面白さに喝采を送ります(^。^)
いやあ楽しませて頂きました

オチの配慮や見せ方も好みであり星一つ追加です

(1時間45分予定で全席自由の作品です)

ネタバレBOX

ひなびた温泉程度しかない会社内の姥捨て山のような日向山駅が舞台です
(「素舞台が基本の”ねこ脱出”がセット頑張ったなっ!」
とハヤブサ氏も感心(笑)の駅改札付近を作ってあるのでした。

問題行動を起こした社員が研修名目で、
期間不定の辞令をもらって集まってるのですが。
そこで繰り広げられる人間模様や、
さまざまな出来事が舞台上で展開されてゆきます。

個人的には”駅長”さんと”バクテン崖落ち先生”がポイント高かったです

チケットも凝っていて第3セクターの乗車券のようで気に入ってます♪

また「ハヤブサ」氏のジャンプに、
わざわざ付ける効果音などの細かさ好きです。

さ~て公演も終了したしネタバレの駅長さん話を書こう。
開演直後に舞台上で偉そうに突っ込みを入れてるのは2代目のネコ駅長の擬人化された姿ですが。まぁコレが元気で楽しいんです(^^)。
お仕事は駅構内に入ってくる害獣の撃退です。
初代駅長は本当の人間駅長さんで、その頃のネコちゃんは駅長に良くなついていたのでした。この駅の性格上珍しく初代駅長は本社に戻ることになり、大好きな奥様とまた一緒に暮らせることを楽しみにしていましたが。交通事故で奥さんが亡くなってしまったという電話を受けて列車に飛び込み自殺してしまい、優秀駅員と呼んでいた猫ちゃんを2代目駅長に任命するのであった。
終演後に登場人物総出で挨拶した後に天国(?)で初代駅長と2代目が再会し、生死の境を彷徨っていた(原因=崖から落ち)ハヤブサ氏が現世に引き戻されるシーンに、無事駅長は奥様と再会できたのですが、ここにも止めのギャグかまして本当のENDでした。 上手な好みの作りでありました♪
(回転が好きな初代駅長の回りっぷりと、
飛び付こうとするネコさんを弾き飛ばすお腹の演技は楽しかった(^^)
交響劇「船に乗れ!」

交響劇「船に乗れ!」

アトリエ・ダンカン

東急シアターオーブ(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/21 (土)公演終了

満足度★★★★★

文学劇とかと勝手に読んでいた人もいた(^^)
まぁそれはおいといて~

出来は良かったー(^。^)
客席は女性が多く年齢層も高めでありました

話は平坦な学生モノと思いきや、
(まぁ音楽学校の生徒=普通科とはやはり異なるんですが)
なかなか展開が驚かされること多くて、
80分→休憩20分→80分であるにもかかわらず。
あっという間に経過して、終演後に劇場出た時間に驚かされました。
(こんなに遅くなるとは~と思ったデスのよ)

治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

カンペキだった。
どこにも突っ込みようがない脚本、
見事な演技、すべて芝居はカンペキでした。
さすが、チョコレートケーキ。

雨なので今日はやめようかと思ったが
ミドルエイジさんの感想を見てしまったので
無理して足を運んだ。

内容とは関係ないが、席が自由席でなかったのを知らなかったので、
ちょっと残念だった。

チョコレートケーキは後ろで熱気に触れられないのは惜しい。

ネタバレBOX

いつもの熱気を押さえるように、
松本嬢の演技がきいていた。
それにしても、前にも小さい劇場で彼女の出ている芝居を
見た記憶がある。

オオバコでぞんざいに扱われる大衆演劇よりも、
熱気を感じられる小劇場に活動の場を移しているのかも。
と見る前には思った。しかし、これほど皇族を演じるのに
ふさわしい人はいないかもしれないと見ながら思った。
上品な演技と口調は、そのへんの女優では役不足だ。

天皇が3人も出て、君が代が歌われ、しかも天皇陛下万歳!という
台詞まであるのにどこも違和感がない。
いかに天皇がふだん描かれている世界は右に寄って
書かれているのか、と改めて思うと同時に、
チョコレートケーキの素晴らしさを再認識した。

平日の昼間とあって、演劇関係者とか有名な先生が多くいたようだ。
やはりチョコレートケーキは今、絶対見ておかなければならない劇団だ。

1万円の使いみち

1万円の使いみち

monophonic orchestra

新宿眼科画廊(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★

共感
皆それぞれの心の中に、鬱々した気持ちがあって、その解消方法(?)が分からないでいる・・自分の中にも通じるものがありました。共感できる部分もありましたが、淡々としているので少し退屈さを覚えました。役者さん達が、好演していたのに加え、登場人物が、いかにもいそうなタイプだったので、リアルさを感じました。面白かったです。

ちょっと、でかけていますので→

ちょっと、でかけていますので→

劇団青い鳥

小劇場 楽園(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

宝石箱のような話
チラシやCoRichの公演情報(特にあらすじ)が全く意味をなさない公演をする団体もある中、今回は公演チラシにあった通り「宝石箱のような話」でした。

公演前の舞台上には、炊飯器が一つ。
公演が始まる暗転の中でも、炊飯器のパネルの明かりがぼぅっと灯る。面白い。
その炊飯器を「電気釜」と呼んだり、他にも沢山、“お年寄り”特有の呼び方、台詞などが散りばめられている。
中には分からないものもあったが、この“お年寄り”特有の台詞・間・動きで笑わせて頂きました。

おりえ・いくこ共に、立ち居振る舞い・話し方、研究し尽くしている。
劇中では85才と80才の設定なのだが、実際の役者はそこまでの年齢ではない。しかし、「あーそう、お年寄りってこう!」と思う。

私は役者達の年齢になっても、こんなにエネルギッシュにいられるだろうか。
主人公二人が老人なのでそんな大きな声や大きな音響はほぼないのだが、それでもエネルギーに満ちた舞台だった。

ただ、よく分からないところもある。あのスーツジャケットの意味、カツラをとった意味(月日が経ったということ?)、発車ベルの意味…わかませんでした。

治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

二代目
大正天皇の人となりを知りました。昭和天皇への見方が少し変わりました。

ネタバレBOX

皇太子(後の昭和天皇)を大正天皇の摂政に就かせようとする動きに皇太子本人が積極的に関与していたのでしょうか、昭和天皇に対する見方が少し変わりました。本当だったとしたら、昭和天皇自らが初代回帰、即ち明治の勇ましさへ回帰しようとしていたことになり、戦争への道に進んだのも納得できます。

丸めてポカリの大正天皇と、軍部にいいようにやられましたとばかりにマッカーサーと並んで写真を撮り、地方への行幸でニコニコしていた印象の強い昭和天皇のイメージが変わりました。

三代目の徳川家光然り、金正恩然り、昭和天皇然り、初代回帰を目指しての頑張り、暴走は共通ということになります。そして、徳川秀光、金正日、大正天皇は治世の期間も短く、つくづく二代目だなと思います。

天皇機関説で、誰が天皇でも一緒かなと思っていましたが、やはりその個性は否定し切れないと思いました。一緒に怒って、一緒に笑って、一緒に悲しむ、大正天皇はそんな夫婦像を目指したアットホームな人でした。大正天皇が健康で長生きしてくれていたら昭和も変わっていたかもしれません。非常に悔やまれます。

原首相の暗殺死も摂政問題に影響したことも分かりました。歴史の妙、巡り合わせが悪かったですね。

大正天皇の姿はほとんど記憶にありませんが、明治天皇、昭和天皇は良く特徴をつかんでいたと思います。大正天皇のお妃役の松本紀保さんも歌舞伎界というちょっと近付き難い世界の出身であり、高貴さを醸し出していました。皆さん素晴らしかったです。
珈琲法要

珈琲法要

青年団若手自主企画 河村企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃くて突き刺さる
驚きと笑いに満ちた物語のおかげで、暗くて重い物語を構えずに受け止められました。津軽弁も楽しい。3人芝居で、三様に難しい役を自然に演じられてるなと思いました。そして3人の周りにいるだろう、たくさんの人達までも浮かび上がってきました。観劇後に、パンフの山田さんの言葉が突き刺さる、今演るべき公演だなぁと思いました。どんな絶望的な境遇でも、笑いがある事がどれだけ救いになるだろうと思いました。

目頭を押さえた

目頭を押さえた

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の営みや成長
物語もしっかりしてるし、役者さんみんな上手いなぁと思いつつ、個人的には引っ掛かりが無くて印象が薄かったです。ただ、他の方の感想読んで、なるほど細かい感情の機微や、人の成長をしっかり描いてるんだと思い返し、味わいが増しました。タイトルの意味も、深く考えていなかったですが、これ以上無いタイトルですね。

治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

震えた。
素晴らしい舞台だった。素晴らしい、としか言えない語彙力のなさが情けない。そんなに簡単な言葉で表せるものではないのに。

大正天皇の生涯を軸に、明治の終わりから昭和の幕開けまでを、皇室を中心に描く。
大正天皇の妻である皇后節子がストーリーテラーとなって話は進む。

物語の構成、台詞の一つ一つ、どれをとっても秀逸。登場人物一人一人、それぞれに、それぞれの確固たる生き方(信念、誇り、考え…とかそういうの全部!!)があり、またそれらの全てに無理がなく、どの生き方も理解できる。
作家が紙面に込めた思いを、役者は見事に舞台上に表現した。増幅させた。お辞儀一つとっても、洗練されている。特に大正天皇と侍従四竈の熱演、皇后節子の高貴さ、明治天皇の威厳が印象に残る。
私、公演中何回泣いた?というくらい泣いた。

ラストシーン、あの君が代に身体が震えた。

君が代とか皇室とか書きましたが、軍国主義的な内容ではありません(^^)


池田屋

池田屋

劇団ロストキッズ

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★

劇としてはもう少し完成度を上げて臨んで欲しい
 新撰組と尊攘派を歴史という舞台上で廻して見せることによって、現在、我々の暮らす場所、時をも考えさせる。情報の質と判断、政治と志との関係や、若者の恋なども、

ネタバレBOX

 フェートン号事件以降もアジアの制海権を握っていたイギリスは、度々、日本近海を荒らしたため1825年異国船打ち払い令を幕府は出す。然し、彼我の軍事力には圧倒的な差があった為、1846年の黒船襲来以降、幕政内部でも強硬派と厭戦派が意見を戦わせることになった。1854年、元号は嘉永から安政に移り、幕府は、米、露、英と不平等条約を結ぶ。58年には、蘭も他の3国と共に、修好通商条約を結ぶが、国内は、未だ、欧米との武器の差を知らぬ者も多く、幕府の弱腰を批判的に捉え、雄藩であった薩摩、長州は、交戦して散々な目に遭う。幕府、雄藩、諸藩其々が、欧米の世界的な植民地支配に対して試行錯誤していたのである。何れにせよ、幕府だけで対抗できるものでもない。雄藩といえど一つの藩だけで対抗できるわけでもない。幕府、諸藩一体となって戦わなければ、話にもならないのは明らかであった。だが、それまで慣れ親しんで来た体制は捨て難い。そんな人々も居た。強固なリーダーシップをとって民族を統一するようなリーダーも居ない。憂うべきことには、長い鎖国の結果、必要な情報は、ごく限られた人々にしか伝わっておらず、而も、新旧の思想間に於ける自由な討論が為されるような社会では無かった。
 そのことが災いしたのだろう。進歩派も旧主派も、高い志を持ちながら、政治イデオロギーの違いだけで殺し合うことになったのだ。それを越え得た人物は、勝海舟と西郷隆盛、吉田 松陰。可能性のあったのが、坂本龍馬ということだろうか。佐久間象山は、ちょっと年上でタイプが異なるが勝、松陰などの門下を抱えた面白い人物ではある。残念なことに、これら傑物も象山は攘夷派に、松陰は安政の大獄で殺されている。こんな時代背景の中で、矢張り、知的レベルに於いては劣る新撰組の面々が、良いように利用され捨てられた(近藤勇の最後を見よ!)今作では、池田屋に残って居た人物の中の大物、宮部 鼎蔵と近藤との切腹、介錯のシーンに知的レベルの差による人生選択の差が表されている。何れにせよ新撰組人気というのは、利用され捨てられた事にあり、庶民はその点に与し、ガス抜きされているのだろう。因みに宮部らの情報の質が高かった点は、宮部、真木 和泉、吉田 稔麿三人が酒を酌み交わすシーンでの襲撃時期の会話に端的に現れている。若い吉田が、即刻の襲撃を主張して認められないとみるや、宮部が真木に具体的な時期を問い糺す。真木もそれに具体的日程で答える。この辺り、革命的行動の成否を決定する最も重要な判断の一つだから、背景に語られる判断の根拠も含めて、持っている情報の正確さと適確な分析に資する理性が必要なのである。
 安倍のようなアホウが、国家を私物化するのみならず、仕切っている以上、我ら、民衆は、まやかしのガス抜きや、嘘で固めた「イデオロギー」によって体制に利用され捨てられるのではなく、不服従という不良になって抗おうではないか
治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

大きく正しい
2時間10分、全然長くありませんでした。

ネタバレBOX

みどりの日(昭和の日)、建国記念日。
大正天皇の日がないことにいままでなにも気づかず過ごして来ました。
大正について、もっと、知りたくなりました。

この題材を取り上げて、創ってくださった、チョコレートケーキのみなさんに大きく感謝したいです。
有難うございました!
『サムライ・ナイト・フィーバー 再燃』

『サムライ・ナイト・フィーバー 再燃』

WBB

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/12/14 (土) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

ぜひ、当日券で討ち入りを!
本当に、隙のない綺麗な脚本だと思います。役者陣の巧さも素晴らしい。
あれだけ笑って、笑って、それなのに後半は大号泣。でも後味は悪くない。
お馴染みの「忠臣蔵」の裏話的なストーリーですが、本当に面白い。
絶対に当日券を出します!とのことなので、まだ体験していない人は
思い切って討ち入りすることを強くおススメします。(笑)
岡幸四郎さんが演じる吉良上野介の「悪役」っぷりが最高です。

狐影 日本の伝統芸能×ストリートダンス

狐影 日本の伝統芸能×ストリートダンス

東京発・伝統WA感動実行委員会

日暮里サニーホール(東京都)

2013/12/14 (土) ~ 2013/12/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

上質な時間。
第一部は高校生たちのダンス×歌舞伎という試み。
VTRでの紹介では若手の歌舞伎役者さんが実際に指導にいかれていて、
高校生たちも楽しそうに歌舞伎独特の姿勢や動きを習っていました。
それを踏まえての、創作ダンスは各高校の個性が出ていて面白かったです。
こうして若い方にも、もっと伝統を知って貰える機会が増えれば素敵ですね。

第二部は三味線奏者の上妻宏光さんとダンスカンパニーDAZZLEとのコラボ
作品「狐影」の上演。50分という時間が、瞬く間に過ぎてしまいました。
森の中で狐の嫁入りを見てしまった「私」を中心に、幻想的で美しい物語が
DAZZLEならではの緻密に構成されたダンスと、上妻さんの芯の通った
素晴らしい三味線の演奏によって展開され、ライブの高揚を感じながらも
作品にどっぷりと引き込まれてしまいました。
客席には年配の方々も多くいらっしゃいましたが、終演後の表情が一様に
満足そうで、DAZZLEのファンとしても、とても嬉しく感じました。
こうしてストリートダンスと伝統芸能という、全く異なるジャンルであっても
これほどまでに融合出来るのか、としみじみ。
上質で濃密な、素敵な時間を過ごすことが出来ました!

ア・ラ・カルト2 ~役者と音楽家のいるレストラン Final

ア・ラ・カルト2 ~役者と音楽家のいるレストラン Final

こどもの城劇場事業本部

青山円形劇場(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

四半世紀が過ぎた実感
この企画も今年で25年、青山円形劇場の閉鎖に伴い、今回が最後と言うので、久し振りに出かけた。

私は第一回から数回観ている。

90年代初頭に小劇場劇団の活動を紹介する仕事をしていた時期に、遊⦿機械/全自動シアターの芝居を観て、私の現代演劇アレルギーが払しょくされたともいえる。

ご贔屓劇団の劇団員から偶然「遊⦿機械/全自動シアターが好きだった」と聞くと、そういう好みをいまも引きずっているのかもしれない。

白井晃・高泉淳子のコンビが私は大好きだった。

高泉との方向性の違いからか、白井晃、陰山泰も年一回は出演していたア・ラ・カルトからは外れてしまって久しい。

白井晃はもう売れっ子演出家・俳優で、昔のように女装しておバカなコントなんかやれないのかもしれないが、私は小さな劇場で公演して終演後も出口でペコペコお辞儀していた二人の無名時代を懐かしく思い出しながら今回も観ていた。

二人が別々の活動をしていても、この作品だけはライフワーク的に二人一緒に25年が迎えられたら、もっとよかったのにと思わずにはいられない。

「ア・ラ・カルトはマンネリ」という声も含め、ネットでの高泉への批判を私も読んでいたが、才能ある人だけに、白井晃と組まなくなってから、普通の演劇活動からは遠のいてしまったのは残念。

出てくるキャラクターや構成は変わらないのに、初期の頃の若い観客ばかりで会場が揺れるような爆笑は消え、みなおとなしく観ているのが歳月を感じさせた。

中西俊博のヴァイオリンだけはずっと高泉に寄り添ってきたのが忘れられない。

ネタバレBOX

私は高泉演じるところの「見栄っ張りで、背伸びしてもワインの知識がスカスカ、でも、愛すべき人物のおじさん」タカハシさんが好きだ。

彼女の繰り出すエスプリのきいた皮肉っぽいギャグが私にはツボである。

それは宇野千代のパロディと言われた老女役にもいえる。

「年をとること」に笑いをちりばめ、力を与えてくれる。


インテリ女史風の中年女性は、どこか有吉佐和子風の才女である。

相手役を務めた中山祐一朗が若き日の白井晃の面影を感じさせた。

ゲストの春風亭昇太へのさりげなく鋭いつっこみも笑いを誘う。

彼がトランペットがうまいのには驚いた。

高泉の歌唱力を「素人の自己満足」と酷評する人も少なくないが、たしかに彼女は女優であり、歌手ではない。

「歌舞伎俳優の踊りと日本舞踊家の踊りは違って当然で、歌舞伎俳優は技巧的にうまく踊るだけでは意味がない」と言われるが、「ア・ラ・カルト」にも同じことが言えると思う。

歌っている高泉が魅力的ならそれでよいのである。


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