犯行予告
劇団肋骨蜜柑同好会
サブテレニアン(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★
無題941(13-380)
19:30の回(晴)。19:00受付、開場、最前列ベンチシート、後方は椅子席。「つぎとまります(再演 2012/12@王子...田中さんの不思議な雰囲気が印象的、もう一年経ったような気がしません)」以来の2作目。フジタさんは客演(偽典・地獄変 2013/4)をみているので3作目。
舞台をみると、床に白線、1/4円と直線で仕切られたものは間取り、左右の壁に服や布がかかっていて、椅子、スリッパ、ノート、ポット、急須、湯呑。奥には黒い台がいくつか。19:27前説(80分)、19:30開演~20:57終演。
今回から台本をCDで販売。「つぎとまります」は「舞台写真」「オフショット写真」付500円...購入。音声は...初演時のDVD(画像は粗いけど)を持っているのでした。
横手さん(シンクロ少女)は今年6作目。手前の世界と奥の世界を切り分けた構成で、それを「舞台」が覆っています。
ネタバレBOX
なぜか「ルパン三世」を思い出すのです。犯行予告、キースを追いかけ続けている男、実はすでに潜入しているかもしれない...。
手前の二人と奥の4人とのつながりがなぜかしっくりこないかんじ、また2人がじっと座っているだけというのが気になってしまいました。
「創二」は毎回リゲインを飲み干す...ということは土曜日は3本。
諸事情
パンチドランカー
OFF OFFシアター(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
ピントが合わない
群像劇といえばそうなのかもしれませんが、一応主役がいるようでぼやけていました。
ネタバレBOX
若い看板女優の成長物語かと思ったらそうでもなく、作家と演出家の作品を巡る戦いかと思うと笑いを取る程度のことで、結局はベテラン女優が突然死んで悲しかったね、死んでから一年経ったねというだけの話を元座付作家の視点から見た作品。
ピンボケの印象でした。
ラストの劇団員たちが記念写真を撮るシーンで、ベテラン女優を表す花束がライトに照らされ、白い包み紙がふわっと浮いているように見えたのは少し素敵でした。
治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
天皇の内と外をひとつに描き出す
初日を拝見。
舞台から明治から大正、そして昭和に至る国の歩みと、
その国を担う定めと矜持をもって歩んだ天皇の姿が、
ひとつの空間に重ねられ描かれていて
国を背負い繋ぐことを担った天皇の日々と、
描き出された国の歩や移ろいの交わりに
深く取り込まれてしまいました
ネタバレBOX
語り口がとてもしたたかな舞台、
まずは、冒頭のシーンで、
体の不自由な大正天皇の姿を舞台に置き、
そこから踏み出して貞明皇后や侍従武官を語り部に、
先帝、宮中の側近や時の宰相たち、さらには若き日の昭和天皇の視座や
それぞれの想いを差し入れながら
シーンを重ね、大正天皇の生涯を紡いでいきます。
明治天皇の影響、教育係を務めた有栖川親王、
大隈重信、原敬といった宰相たち、
舞台は大正天皇の評伝の態を崩すことなく、
国や時代の移ろうメカニズムが物語の裏打ちとなり、
時にはその縫い目を舞台の表に晒しながら
その時代の色や流れまでを舞台に配し
そこに置かれた主人公の日々に織り上げていく。
作り手の視座の置き方や時間の切り取り方が実に巧みで、
国家機関としての天皇の姿と
その人としての想いの歩みのそれぞれが混濁することなく、
でも乖離することなく、宮中の一室に重ねられていく。
時代の変遷のこの場所への訪れ方や、
内側に踏み込んだ心風景が透かし入れられていくことにも
その設定だから組みあがるリアリティがあって。
回想の語りとその内側に描かれる時間たちの行き来が
時代への俯瞰に組みあがり、
一方で大正天皇の一生の質量として、観る側を凌駕していくのです。
役者達が本当によく研がれていて巧いのですよ。
若き大正天皇にしても後年に病と闘う姿にしても
そこには背負うものに対する矜持がしっかりと織り込まれていて。
物語の語り部ともなる皇后には、
その地位にあるからこその語り口の鷹揚さと
言葉から一呼吸遅れて訪れる余韻が観る側を捉えて離さない。
また、皇太子を摂政に立てる企みに対するシーンでのやり取りでの
凛とした振る舞いの奥に垣間見える思慮の奥行きに息を呑む。
なにより二人の高貴さには形骸化しないぬくもりがあって、
舞台を単なる政治の箱庭にすることなく、
観る側に刹那ごとの実存感を与えていく。
昭和天皇の若さや、侍従武官の人柄も、
宰相や大臣たちの人物の造詣も、所作の美しさの中に
実によく作りこまれていて・・・。
だからこそ
歩みを急いだ明治に疲れ、歩みを緩めることで訪れた大正ロマンの世界も、
そこからさらに歩みをはじめ、やがて太平洋戦争への歯車が回り始めることも、その中でのかつてのこの国の貴きところのありようや天皇の生きる刹那との表裏となり重なっていく。
天皇の志や皇后の想いが、明治維新の為政者たちが臣民たちが崇めるために作った新しい神棚の比喩や、大正天皇の病状が伝えられることの意図などと共に、一つの時代として観る側に訪れて。
国全体を描く大きさと、人の在り様を切り出す繊細さがしなやかに
一つの舞台に紡ぎあがる舞台のありように、粛々と圧倒され取りこまれてしまいました。
舞台美術や照明にも、花道的な部分を含め、ロールの距離感を十分に作るだけの広さを確保しつつ散漫にならなず秀逸。
終盤の軍艦マーチと万歳の高揚と光の中に、暗愚と呼ばれた天皇の一生と国のありようがパノラマのように広がって。観終わっても、その余韻からしばらく逃れることができませんでした。
仮名手本忠臣蔵
遊戯空間
浅草木馬亭(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
花は桜木、人は武士
少なくとも台詞を忠実にやってくれたお陰で、十段目を知ることができたのが一番嬉しかったです。
ネタバレBOX
黒い洋服姿の役者さんたちが、各段毎に立ち位置を決めてのリーディング。身体は動かすことはあっても本を持っている手は基本動かしません。立ち位置の移動もさほどありません。
ですから、切りつけたり鉄砲で撃ったりの動作や、切った人と切られた人、それを止めた人の位置関係が分かりづらいという面はありました。しかし、そんなことを言い出すと10分の休憩を入れて2時間20分では収まりませんから仕方ないですね。
十段目、天河屋の段、武器を調達しただろうと責めた役人たちは実は大星の仲間で、信用できる男か試したのでした。子供を殺されそうになっても耐えた天河屋義平は男でござるということで、討入の合言葉が天と河になりました。
十一段目は、黒い服に首に白い布を掛けて登場。それだけで如何にも討入の装束のように見えました。そして高師直だけは白い洋服でした。
ああ、十段目だけ歌舞伎で観ていないのが悔やまれます。一度観てみたいと改めて思いました。
縦横無尽
最新旧型機クロックアップ・サイリックス
湾岸劇場博多扇貝(福岡県)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/16 (月)公演終了
満足度★★★
臨場感あり
キャスト陣の緩急のある声と動き、襖の使い方に引きつけられました。
ネタバレBOX
客席は狭いですが、暖房いらず。その分目の前で演技されています。
上演時間は70分ほど、スピード感ある叫びと言葉遊びと動き
装置と音響にアイデアがありと縦横無尽でした。
若い女優陣の元気さに、クロサイのベテラン陣がついて行くのがきつそうに見えました。
勝式幕孝談
ソラトビヨリst.
新宿シアターモリエール(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったですよ
自分が崇拝する歴史上の人物がこんな奴だったら嫌だなぁという感情は度外視して・・・タイトルコールも置いておいて・・・出だしのストーリーも入りやすく,途中までのめり込んで観ていました。後半,ちょっと自分の理解が混乱してしまったこともあり,まだ自分の中で結論は落ち着いてはいませんが,面白かったですよ。確かに幕末エンタテインメントでしたね。後悔しているのは,物販DVD買っておくべきだったなぁ。次回公演の際にはちゃんと用意していきましょう。
ボンジョールノ
吉田商店
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ほっこりw
ポップな場面転換をはさんで
小出しにされるシチュエーションがいつしか膨らんで、
舞台と客席まで広がるほんわかした空気になっていきます。
過ぎた時間もこれから訪れる時間も、
きっとふんわり幸せに感じられる、そんな雰囲気のお話でした。
パンフレットの絵も素敵ですw。
しかしよしひろさん暴れてたなぁ(笑)。
アカイキ
劇団PATHOS PACK (パトス パック)
シアター711(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
人は木
衝撃的。いい天気だったのに。
ネタバレBOX
サエの記憶の中に子供の頃読んだことのあるはだしのゲンや、出身地である広島の原爆で死んだ同世代の女性タエの記憶が入り込んでしまって記憶が混濁したものの、幻覚の中で彼女たちの淡い恋心や辛い記憶を含む昭和20年の夏の日々を一通り体験したことによって意識障害が解消され、病気が遠因で別れたかつての恋人との関係も元に戻るのではないかと思われるような話。
意識の中で再現された現実には日常があり、普通の恋心があり、戦時下ならではの悲惨な日常もありました。
戦争で手足を奪われ傷痍軍人となったことを本人も家族も周囲も受け入れるまでの過程は衝撃的でした。戦争を仕掛けた人間の一族は前線にはいないということも強調されていました。そんな戦時下の苦痛を受け入れ、恋もしている広島の庶民でしたが、原爆で一瞬にして崩壊しました。赤い木とは燃えながら歩いている人々でした。
数代前の先祖を介してサエとタエに遺伝子的共通点はあるかもしれませんが、少なくともサエはタエの子孫ではないのでサエの遺伝子の中にタエの記憶があるというのは無理があるように思えました。変な理屈付けをしないで、かつて読んだ本や見学した記念館の記憶が生み出した妄想で十分だと思いました。
ゲンは一目でゲンと分かりました。回し蹴りを繰り出すサエとは凝った性格付けをしたものです。タエは丸くて純朴でした。
交響劇「船に乗れ!」
アトリエ・ダンカン
東急シアターオーブ(東京都)
2013/12/13 (金) ~ 2013/12/21 (土)公演終了
満足度★★★
オーケストラと共に描く苦い青春
オーケストラをステージ上に乗せて、役者と二重写しで描く独特な演出が新鮮なミュージカルで、普通の学園モノに比べてシリアスな内容で3時間近くある作品でしたが楽しめました。
ニーチェを愛読しチェロを弾く、恵まれた環境に育った少年が音楽高校に入ってから次第に挫折を味わい、人生や音楽について悩む物語で、チェロを弾く事を止めてしまい平凡な40代になってしまった主人公が高校時代を回想する形で進行しました。
真っ黒な空間に白いスロープが交差し、奥には軽く湾曲した白い壁、床面の大半はオーケストラが占め、役者は手前のスペースとスロープ上を使う形で、視覚的に少々狭苦しさを感じました。
歌う場面は、主旋律に歌詞を乗せたものと、原曲にはない旋律を新たに加えたものがあり、曲によっては同時に何声もが同時進行し歌詞が分からなくなるものの、モーツァルトのオペラの重唱シーンの様な高揚感がありました。
登場人物を演じる役者と、その役が演奏する楽器を実際に演奏する奏者が対応付け(性別や服装も合わせていました)、出捌けも同じタイミングで行う演出となっていて、様々な感情を立体的に描いていて良かったです。
後方の壁に大きく映し出される場所を示す為の画像(写真を版画の様な感じな白黒に処理したもの)が美しくなく、しかも説明過多に感じられ、時期と場所を字幕で出すだけでも十分な気がしました。
主人公の現在と高校生時代をそれぞれ演じた福井晶一さん、山崎育三郎さんは演技も歌も充実していて素晴らしかったです。ベテラン勢が要所を締めていてメリハリのある流れになっていました。
諸事情
パンチドランカー
OFF OFFシアター(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
小劇場らしさが楽しめました
前半は、なんか良くある系の劇中劇芝居かなぁと思ってると。
後半に向けての加速の仕方がとっても楽しかった(^^)。
照明の使い方もセンスが良くておっしゃれ~な感じを受けました
(90分)
ネタバレBOX
コスチュームチェンジが大変だったでしょう(^^)と思うほど、
いろいろやっていました。
西部劇にワンピース(笑)=やりたかったのかしら?
話しは劇中での劇団公演に向けて稽古と台本の読み込みをしてるシーンからのスタートです。怪気炎を上げる脚本家にそれを受け流す団長さん。いよいよ公演の初日に脚本家が見たのは、自分が書いた物語がとてつもない改変をされた芝居であった。・・その変わった芝居が圧倒的にインパクト強いんです(^^)。
ちなみに元の話は「冬のソナタ」みたいな、
昭和テイストのベタな恋愛モノでありました。
私立ハスハス女学院!!
タンバリンステージ
ブディストホール(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★
ファンには堪らんだろうなぁ
ASSHのまつだ壱岱が手掛けるコント&ライブ。モーニング娘。の3人が繰り広げるスクール(ちょっと無理があったかもしれないが…^^;),アイドルのショートコントっていうか,テレビのバラエティ番組によくあるようなストーリーと構成で,演技力はともかく,アイドル前面押しの舞台である。まつださんが手掛ける意味はどこにあったのであろうか。でも,第2部のライブ(みなさん,行儀よく座って盛り上がっていました。)を含めて,モーニング娘。びいきの自分にはちょうどいい。最後のラブレボリューションにはちょっと興奮^^;
ツレがウヨになりまして
笑の内閣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
政治+恋愛+コメディという離れ業
ここ数年、話題に上るようになった「ネット右翼」について
真正面から笑い抜くという、ありそうで実はなかった作品。
パロディも無理なく散りばめられ、とにかく笑いました。
ネタバレBOX
大学生あおいの同棲相手、蒼甫(この辺の凝り具合がある意味
すごい)は仕事先を一年持たずに辞めたばかりのいわゆるニート。
中学の先輩の内藤に影響され、「日本は洗脳されている」と信じて
疑わない、すごく単純な人。韓流スターとの握手会ばかり企画する
スーパーや日本に批判的な大学教授に抗議活動を行う日々を
過ごしている。
その様が、警察の生活課係長であるあおいの父親にすっかり
マークされており、検挙の危機も迫る。あおいは何とか抗議活動を
止めさせようと、蒼甫に迫るのだが…
「そうですね!」でお馴染みの某番組を「タモさんのウヨっていいとも」と
パロったところに、まず大爆笑。確かにタモさんではありますけど(笑
「カードキャプター櫻井よし子」もかなりウケます。
難癖に近い講義を受けて面くらうスーパーの店主と内藤とのやり取り、
「何がKARAだ。状況劇場でも呼んでおけ!」「唐十郎なんて呼んで
どうするんですか!」とのやり取りも、本気で笑うよね。
終盤、あおいと別れ、恋人ができてすっかり抗議活動に力が
入らなくなった内藤(「俺がモテないのは、日本が洗脳されている
からだ」「俺は恋人が出来ないんじゃない。作らないだけだ!」とか
言っちゃう人)に見切りをつけて、一人で切腹しようとする蒼甫。
三島由紀夫の格好している蒼甫もアレだけど、某陛下になりすました
スーパーの店長に、感激して遺言を読み上げようとするところに、
店長が「ああ、私に手紙はいいから~」とたしなめるところ。あそこが
客席の笑いのハイライトだったと思います。客席が沸いたのなんの。
はい、これは、某山本さんの園遊会でのアレをパロったものですね。
笑いだけではなく、なかなか考えさせられるところもあり。
私は、スーパーのバイト店員で、あおいの友人の子が、
「あなた、なんでも韓国に結びつけようとするけど、本当は嫌い
じゃなくて好きなんじゃないの!? だって、普通の人はそんなに
韓国のことばっか考えて生活してないもん」
いや、本当にそうだと思います。あと、係長が、「俺は国家権力の
中枢にいる男だ。 …お前らが国を愛しているほどに、国はお前らを
愛してなんかいないぞ」、
係長の部下で、もと在日の警察官が、自分は在日だが国を愛するが
ゆえに帰化して警察官になった、逆にお前は何をしているんだ、と
蒼甫を喝破した上で、
「恋愛も国への愛も同じ。自分の一人よがりの愛を相手にぶつけて
いるだけ。それはストーカーの愛だろう」
というところも良かったな。
現代社会の風刺劇としては、バランスも取れていて、非常に良いと
思います。ラストの爽やかさもいいです。
妻の家族
劇団マニアック先生シアター
あじびホール(福岡県)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★
家族が多いと大変。
それぞれに悩みがあると家中に。それが借金だと。
複雑な家族構成、でもみんな仲良し。普通だとギクシャクしそうですが。
笑いと涙の人間模様です。
長兄の葬儀についての二段落ちよかったです。
ネタバレBOX
装置もこだわりがあって、ちょっと大きな一軒家、出はけ箇所も多く、キャストが多くても混乱はないです。
片鱗
イキウメ
西鉄ホール(福岡県)
2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
謎解きはあり
ますが、不十分で、お客さんの想像にということか。
手塚さんの気付かれないが、その存在感は見応えありです。
ネタバレBOX
ステージは使わず、9尺くらいの正方形(高さは2尺くらい)の台が菱形状に四台、間隔を開けて並べられています。タイトルの鱗を想像させます。この台には、下から水をわき出させる装置もついています。
手塚さんとの絡みを期待して観ていたのですが、手塚さんの設定は”男(不審者)”、気付かれない存在として舞台の上手下手・装置の上下や客席を動き回る。要所で呪いのもととなる重水を住民に掛けていきます。
気付かれない存在、亡くなった人ということでしょうか。
構成としては、前半におとぼけで笑いがあり、中盤に謎がふかまり、終盤のシリアスへと向かっていきますが、謎解きは不十分なのです。
batik トライアル vol.13
BATIK(黒田育世)
森下スタジオ(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題940(13-379)
15:00の回(快晴)。2階のBスタジオ、14:30受付(受付順に整理番号)、14:45開場、靴を脱ぎます。当日券は立ち見のようです。前2列桟敷、後ろは椅子席。客席左に、ギター(オベーション、クラシックG)、マイク、アンプ、エフェクター。15:09前説(黒田さん)、15:13開演~16:12 休憩(ドリンクサービス)、ミニライヴ16:26~16:50、 16:51後半~17:19終演、メンバー/スタッフ紹介。「vol.12(2013/4)」に続いて2回目です。
10月に品川の原美術館で「プロジェクションマッピング+パフォーマンスVol.3 Constellation」をみました。黒田さんは映像出演のみでしたが、ギターは松本さん。梶本さんはプロジェクト大山「ファンタジー 2013/7@シアタートラム)。
いずれもヘヴィな作品で、あぁこんな作品をみたかった...と思わせるものでした。赤、青、ピンクの衣装、ライトや椅子を使った演出。低音が太く唸るギターと激しい動き。
黄泉路の果て(再演)
劇団ICHIGEKI☆必殺
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
黄泉路の果て
同一の場所で、時間が流れる3つの時代の芝居。
役者同士の会話がしっかりと成立していて、脚本にも穴がなかったように思います。素直に信じることの難しい内容も、役者の感じている質感・感情がしっかりとこちらに伝わってくるので、いつの間にか話に入り込んでしまいました。特に第三幕は役者の熱量が持っていった感じ。
演出ですが、全体に暗転が多いと感じました。
シリアスなシーンからの暗転も多く、出ハケの音が若干気になったものの、些細なことです。
全体を通して良いものを見たと思います。
面白かったし、また観に行きたいです。
仮名手本忠臣蔵
遊戯空間
浅草木馬亭(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/21 (土)公演終了
満足度★★★
よかった
迫力があった。熱演で゜あった。みんなうまかった。
アカトミドリノトキ
PUPA
TACCS1179(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^0^)/
面白かったです。
クリスマスにぴったりの、
心暖まる舞台です☆
笑いも随所にあり、キャラも楽しい♪
魅力ある若手役者さんがha-tofuruいっぱい!
選曲もナイスです♪
観劇日記をブログに書きました。
治天ノ君
劇団チョコレートケーキ
駅前劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
苦労人の大正天皇
大正時代の話と聞いて、自分の知識の中でぱっと思いついたイメージというのが、はいからさんが通る、竹久夢二、日本と西洋の混合文化、関東大震災、位の低レベルさ。今回の舞台の作品も、フィクションのはずなのにノンフィクションの舞台を見ているかのような錯覚。
大正天皇と節子(さだこ)皇后の品位を見失わない生き方、現人神、時流に変化する政事、それを受け入れる運命。若き日の極々普通のやりとりが後になれば儚く見える。
終盤の展開からあの荘厳な君が代を聞くと日本人と自覚する反面、自分はきちんと生きているのか、とも思う。大正天皇の誕生日を初めて知った。
デリケートな題材で、思想とか信条は置いといて、近代日本人の感情が伝わる華美さは控えめだがいい舞台だった。
ネタバレBOX
明治、大正、昭和、と時代を経た天皇がそれぞれ登場するが、父、息子、孫、と単純に当てはめられない肉親関係。まだ20代の皇太子から退位させられる経緯が実際に起こったやり取りのようにも見え、このやり取りの後に自分達が生まれてくるのかと思うと、いつのまにか歴史の引き継ぎの中にいるんだと思いと、どこか妙に生々しく感じられた。
紀保さん演じる節子皇后、「わたくし」という言葉がこれほど似合う女優さんも貴重だし、これまでの彼女の舞台を見た中では一番適した配役に見えた。元々、伝統文化の素養はある方とはいえ、皇后、皇太后の演じ分けが美しく優しい声色に品があった。また男性陣の所作も厳粛かつ綺麗。昔の男女は人前やいついかなる場面でもピシッとしてたもんなー。
不満と言えば、劇場内入り口から赤絨毯が敷かれて、そこを通っての着席だったが、構造上仕方ないとはいえ、役者さんが演じる場を汚したくないので、出来れば直前までなんか保護カーペット敷いて欲しかったかな。上演台本は既に売り切れてた。残念。
マグノリアの花たち
公益社団法人日本劇団協議会
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
チャーミングな女たち
6人の女優さんが、みんなチャーミングで素敵だった!
昔馴染みの客が集う美容院を舞台に、4つの場面で繰り広げる会話中心のお芝居の、なんと奥行きの広いことか。思わず吹き出したり、堪えられずに涙を流したりしながら、しみじみと演劇を観る楽しみを味わった。