劇団PATHOS PACK Vol.12
劇団PATHOS PACK Vol.12
実演鑑賞
シアター711(東京都)
2013/12/19 (木) ~ 2013/12/23 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://pathospack.net/
期間 | 2013/12/19 (木) ~ 2013/12/23 (月) |
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劇場 | シアター711 |
出演 | 岡田優、塩出純子、大久保見名子、小畑明、孔大維(コン・テユ)、吉岡毅志、矢沢幸治、わかまどか、濱津貴志、笹原万容、仲道和樹 |
脚本 | 宇梶剛士 |
演出 | 今奈良孝行 |
料金(1枚あたり) |
3,300円 ~ 3,800円 【発売日】2013/11/18 前売り ¥3300 当日 ¥3800 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 12月19日(木)19:00 20日(金)14:00/19:00 21日(土)14:00/19:00 22日(日)14:00/19:00 23日(月)14:00 |
説明 | 2013年夏、広島市の平和記念公園。 原爆ドームの近くの木陰に駆込んで来たサエ(大久保見名子)はプリプリと怒っている。婚約者のセイシロウ(コン・テユ)が飲み物を買いに行ったきり20分も戻ってこなかったので様子を見に行くと、セイシロウは元安橋の売店の陰で声を潜めて電話で話していた。相手は実家の父か母のよう。言い訳めいた口調は、どうやらサエを実家に連れて行くことに対してのようだ。長すぎた春に終止符を打とうと切り出したサエの言葉に、「親の前で結婚を申し込む」と言い放ち広島に伴ったはいいが、親の了解は得ていないようである。どうりで、さっさと実家に連れて行けば良いものを、「まず、広島を知ってもらいたいから」などと平和記念公園に連れてきて、しどろもどろになりながら、サエにはまるで興味のない原爆ドームなどの説明に終始していたことをサエは悟る。このまま東京に帰ってしまおうかと迷っていると、電話を終えたらしいセイシロウがキョロキョロとサエを探しながらやって来る。サエは咄嗟に手すりを超えて川面の方に降りて身を潜める。サエの名を呼びながら通り過ぎて行くセイシロウの頼りない声に悲しくなり、サエは川面に映る自分の顔を見ながら独り言を言っていると、川面に映る自分の顔が笑っている。悲しすぎて情けなさすぎて顔が歪んでいるのかと思いきや、突然、自分だと思っていた女が川の中から飛び出してきてサエに抱きついた。ずぶ濡れに抱きつかれ、サエも刷れてしまったが、女は気にするでもなくサエの横に腰掛け、驚くサエにはおかまいなしに鼻歌を口ずさんでいる。 女の名はタエ(塩出純子)。サエとタエは話しながらも、互いに自分の問いかけと相手の答えにズレを感じながら、それでも話しを続ける。そしてサエは、タエが心を寄せている男性・ショウジ(岡田優)に謝りたくてここで待っているのだということを知る。やがてサエはセイシロウに見つかり、この場を後にするのだが、タエはショウジを待つと言い、二人は別れる。サエが去ると、辺りは昭和20年の夏の夕暮れになる。太平洋戦争は激化し、いつ空襲警報が発令されるとも知れないが、帰った方がいいと促す近所の男の言葉にも耳を貸さずにその場所から離れようとしないタエ。やがて親に言われて妹・サキ(笹原万容)も迎えに来る。帰ろうとしない姉の手を引っ張るサキに、とうとうタエはどうしてショウジを待つのかを話す。タエは間もなく戦地に行かねばならないショウジの、突然の求婚に驚き、嬉しい気持ちとは裏腹に断ってしまったのだ。それを撤回するべく、どうしてもショウジに会いたいのだと言う。しかし、親も心配していると妹に諭され、渋々タエは腰を上げ家路に就く。人気のなくなった土手の上をショウジが歩いて来た時に、空襲警報が鳴り響く。 原爆投下から70年を迎える2015年に向け、広島を舞台の連作第一弾は、誰もが願う幸せを描き、その幸せは何故叶うことなく散っていったのか。忘れられて行く過去は遺伝子の記憶を辿り現代と交錯する。新作「アカイキ」は、脳情報復号化(デコーディング)の糸を伝い赤い木のシルエットを探し求め描かれる。 |
その他注意事項 | 未就学児童入場不可 |
スタッフ | 舞台監督:西山みのり 照明:高野由美絵 音響:木下勝哉 チラシ絵画:武藤雅子 チラシデザイン:サカグチケン 撮影:斎藤泉 制作:塩出純子 企画・製作:劇団PATHOS PACK |
[情報提供] 2013/10/07 19:59 by 劇団PATHOS PACK
[最終更新] 2013/12/23 19:07 by 劇団PATHOS PACK
チケット取扱い
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原爆ドームの近くの木陰に駆込んで来たサエ(大久保見名子)はプリプリと怒っている。婚約者のセイシロウ(コン・テユ)が飲み物を買いに行ったきり20分も戻ってこなかったので様子を見に行くと、セイシロウは元安橋の売店の陰で声を潜めて電話で話していた。相手は実家の...
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