最新の観てきた!クチコミ一覧

103921-103940件 / 189753件中
続ける理由

続ける理由

おかぼれ

座・高円寺1(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★

自己満足的
良かったのは初っ端のドキッとするところだけでした。

ネタバレBOX

演劇やってて全くお金のない男性がいたり、昭和生まれの15歳のキャッチフレーズでアイドルやっている30歳の女性がいたりして、男性はスケボーで路上の車に傷をつけ因縁を付けられたり、女性はDVDのオファーがあって喜んでいたらAV的なものだったりと、明るい未来は見えていません。それでも演劇やアイドルを続ける理由は何でしょう。分かりませんでした。

少なくとも、出演した役者さんたちはバンドを組んでノリ良く音楽やっていて楽しそうでした。もし、彼らが頭上で手を叩く仕草でもしてくれれば一緒に手拍子を打とうと思っていましたが、彼らは自己満足的で何もしないのでただ聞くだけでした。

金のない役者のはずなのにアンケート用鉛筆の回収を呼び掛けもしないちぐはぐさ、貧乏役者や貧乏アイドルが切実な生の声を語るには似つかわしくない立派な公的施設でした。

安藤聖さんが魅力的なことだけは分かりましたが、あとは何も伝わって来ませんでした。
No Regret No Life

No Regret No Life

文月堂

RAFT(東京都)

2014/01/21 (火) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な三編
少し気が利いていました。

ネタバレBOX

『低気圧ガール』  いい夫、いい父親、いい息子である男が、店のバイトの子に手を出してややこしくなってしまい、パートのおばちゃんに諭されたりして後悔しますが、目の前のチャンスにはつい栄養ドリンクを飲んでしまうという話。

『朝顔』  アサガオを育てる体験学習が元で起きた子供のけんかに文句を言いに来たそれぞれの親と保育士の会話。子供同士の仲直りの早さを見て、妻と離婚した経緯に後悔したりする父親でしたが、保育士の男性から言い寄られてまあびっくり。こちらの方は後悔先に立った感じでした。

『NO REGRET NO LIFE』  主人公と航海する妄想を見ながら作品作りをしている人気絵本作家ですが、今妊娠中の友人と比べ、人生の幸せとは何かを考えたり、この人気シリーズの終着点を思案したりする話。

主人公シオンや一緒に冒険するポンタたちの名前が、『朝顔』のアサガオに付けられた名前だったり、『低気圧ガール』のパートのおばちゃんが家出した息子を追っかけて行った先が沖縄で、そんな沖縄のお菓子が作家の許に送られて来ていたりと、三つの小編がここで少し繋がり、少し気が利いていて、心が少し温かくなりました。
独り芝居『審判』

独り芝居『審判』

多田直人案

吉祥寺シアター(東京都)

2014/01/15 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

生きることと人間であること
重かったし辛かった…が、すごかった。
多田くんの顔が、どんどん多田くんに見えなくなっていきました。
鳥肌立ちましたし、鳥肌以上に、身体が震えました。
怖かった。
多田くん以外では、この演目を観たいとは思わないだろうなと思いました。
「私は皆さんの審判を待っています。」と言われても、私には裁けません…。
ただただ、この戯曲を知ったことが、観に行ったことに意義があるようにも思います。(参加することに意義がある。)
アンドレイ・ヴァホフになった、多田直人さんは、すごいと思いました。

ネタバレBOX

価値観の違う場所で培われた常識は、そのコミュニティの中でしか有効ではなく。
その価値観は、環境や状況に左右されて成り立つであろうことを考えると…全員が辛い…。
統一見解なんぞ、出る余地もない。

ヴァホフが「ルーピンの介護をしたい。」と言ったのは、あの体験を共有できたのは彼だけだし、その気持ちを理解できるのは、やっぱり彼だけだと思うし、ルービンが嫌悪の視線にさらされて世話されるよりも、自分が傍にいるという選択肢は、至極納得のいくものでありました。
また、「できればまた兵士に戻りたい。」と言ったのは、人肉を食べてしまった自分は、この世界に居場所はないと感じたのではないかと思いました。
言い方がすごく難しいけれど、自分が人ならざるものになったと理解したヴァホフには、人ならざるものになる世界(戦争)に行くことが、唯一の彼自身の居場所だと感じて選択したのかな?と思いました。
そこまでの冷静な選択が出来る正気を保っているなら…それはそれで怖いような。

ヴァホフが、もし正気だったら…。
でも、あの状況で発狂しないでいられるというのは、どれだけ大変なことでしょうか?
いっそ死んだ方がマシと、思うのは、間違いなんでしょうか?
なんとも言えない悲しさと悔しさとうちひしがれ感を感じる2時間10分でした。
観てる観客のほうが発狂しそうな舞台は初めてかもしれません。
観てる方も疲れ果てました。

すっごく、考えさせられる舞台という意味では、いい作品、いい脚本なのでしょうけれど、辛すぎる。
女王の盲景

女王の盲景

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/08 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しかった
言葉の一つ一つにジーンとなり異空間を十二分に堪能した。出演者も魅力的で今度は本公演を見たい。

劇読み!Vol.5   ご来場ありがとうございました。

劇読み!Vol.5 ご来場ありがとうございました。

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/28 (火)公演終了

満足度★★★★

以前みた声優さんの朗読劇思い出しました
(B)『夏のひと夜のアバンチューる』作 坂本鈴(1時間弱) /『ロミオ的な人とジュリエット』作 黒川陽子(80分ぐらい)を観劇いたしました

自分的には『夏のひと夜のアバンチューる』が笑えて受けたかな?

なんか全作品観たくなりましたデス

ネタバレBOX

素舞台に昔の小学校で使っていたような木の椅子を壁際に配して時々持ち出して小道具として利用しての台本読み上げ芝居でありました。各1時間ほどで休憩は5分ほどあります。

客層は年齢も性別も結構バラけていましたが、やや女性層が厚かったでしょうか?=ほぼ満席でした。

『ロミオ的な人とジュリエット』は何とギターの生演奏付きミュージカルな場面が一押しでしょうか(^^)

衣装は先の『夏のひと夜のアバンチューる』が役者さんの稽古みたいなジャージなどの普段着でしたが『ロミオ的な人とジュリエット』の方はしっかりとした当時風の衣装が見れてゴージャス観あります。

『夏のひと夜のアバンチューる』は副題で「パックとキャリバンの美味しんぼ」って付けたくなりました(^^)観に行く前には空腹では行かないことを薦めます!
カウラの班長会議

カウラの班長会議

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

演出のテンポの良さと舞台上の熱気で、引き込まれた
今回も、演劇的な面白さの部分、がいいのだ。

戯曲を書いて演出も行う坂手さんは、やはり凄い。
矢継ぎ早に作品を生み出し、どれもクオリティが高い。

ネタバレBOX

第2次世界大戦中のオーストラリアにあるカウラの捕虜収容所が舞台。
234名もの犠牲者を出した脱走を描く。

いつもの、やや青臭いところや説明的なところ、盛り込みすぎなところはあるものの、「日本人」を軸に「男性と女性」「現代と過去」の対比やテーマの描き方が鮮やか。

実際に起こった出来事と、女学生たちの虚構が入り乱れ始めるあたりが面白い。
「死にたがる男たち」と「生きさせたい女たち」が、「過去」「現代」という時間の違いだけでなく、もともとの感覚としてそれがあったのではないか、と気づかせる。
もちろん、それは単に「性」の違いだけでない。

女学生たちの「歴史への介入(やり直し)」は、「死」へ「直線的」な思考しかない「男たち」への警告でもある。

しかし、歴史は元には戻らない。
一度回り出した歯車は止められず、凄惨なる脱走事件へと向かう。
「死にたがる男たち」には「生きたい女たち」の声はいつも届かないのかもしれない。

……この公演は2013年のものだが、2014年に観た、唐組『櫻ふぶき日本の心中』にテーマが少し重なるところがあるな、と思った。
歴史いぜんの記憶―うむすな

歴史いぜんの記憶―うむすな

山海塾

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

この世の出現
戻らぬ時の中に、立つ。
そして、踊る。

ネタバレBOX

火・水・風・土の四元素が動き、反応し、この世が、むくむくと生まれていく様を表していく。
それは、歴史いぜん(以前)、いや、さらに神話いぜん(以前)なのか。
物質の出現だけでなく、精神的な世界の出現をも含む。

生まれ、死に、また生まれる。
それは輪廻のよう。
舞台の上にさらさらと流れ堆積していく砂。
「時間」を表すだけでなく、「戻らないもの」を同時に表しているのではないか。

その「刹那」「刹那」にわれわれはいる。
戻らぬ、時の流れ、世の流れの中に。

踊り手たちは、その時の中、空間の中でどこに立っているのか。
天児牛大は、どこに立つのか。

表現には、いつもと違う印象をいくつか受けた。
それは、「今何を踊っているのか」が一目瞭然だということ。
特に、「色」の使い方。鮮やかな色が「主張」する。
表現がストレート。
わかりやすい、とも言うかもしれない。
何か変化があったのではないかと思う。

ラストのカーテンコールの場面は、何度観ても、心が震える。

肉体とは残酷だ。どんなに鍛えても老いはある。
しかし、「老い」があることに意味があると思わせてくれる。



……ポスター買ってしまった(笑)。
初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)」

初春歌舞伎公演「三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)」

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2014/01/03 (金) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★

観客を楽しませよう、が少々いきすぎた作品(笑)
新春らしい華やかさがあり、仕掛けの多いストーリー。
とにかく観客を驚かせて喜ばせることしか考えてない。

ネタバレBOX

新春らしい華やかさがあり、仕掛けの多いストーリー。
釣り天井なんていうのも出てきます。
とにかく観客を驚かせて喜ばせることしか考えてない。

オリジナル(けいせい青陽鳥(「鳥」は集に鳥))を改変してあるらしいですが、150年ぶりの復活とのこと。

ストーリーは、信長の死後、勝家と秀吉の対立を描いています。
織田は小田、柴田勝家は柴田勝重、羽柴秀吉は真柴久吉という名前になっています。
ただし、これも実は遠回しに徳川の跡目争い(伝説)を取り入れているということらしいです。
ただし、上演に際して、徳川の名前は使えないので、信長の跡目争いに仕立ててあるということ。

この幾重にも虚実が入れ込まれ、さらに「漁師は、実は内情探るための勝重の部下だった」「○○と××は双子だった」という「実は○○」だったという設定が随所に使われ、観客は、あっと驚くというより、大混乱してしまう物語になっています。

また、信長の跡目争いなのにオープニング(序幕)は、高麗国の浜辺から始まったり、場所の展開も意外だったりするので、とにかく「今、どこで、誰と誰によって、何が起こっているのか」を、頭をフル回転させながら観ないと、ついていけない印象です。

私は先に観に行った方から、「わかりにくいよ」と言われていたので、いつもよりも真剣に観てしまいました(笑)。
大体の筋書きは、チラシに書いてあるので、目を通しておきました(通常の歌舞伎公演でも、通しで演じられることは少ないので、必ず前もって読んでおきますが)。

そんなに慎重にしなくても、特にわかりにくいということはなかったと思います。

とにかくいろいろと「凄い」作品でした。
オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2006/12/01 (金) ~ 2007/01/17 (水)公演終了

満足度★★★★

感動した!
舞台や照明や音響がすごくて感動しました!役者の方々もとても素敵で、また観劇したいと思います!

続ける理由

続ける理由

おかぼれ

座・高円寺1(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★

ねんざん
 一応、演劇とバンドのコラボというコンセプトなのかと思いきや、全体の構成がキチンと考えられているとは思えず、而も、演技・演出、発声、注意力などの基本が出来ているとも思えなかった。音楽の方もパーカッションは打力もスナップの利かせ方も、パンチ力、鋭さに欠ける。叩き方が単調で、とてもステージに立って聴衆に聞かせるレベルではない。
 演技に関して一つだけ、具体的に変だと思った点を上げておくと、一応、室内を表しているように思える広くて大きな敷物の中央に卓袱台が設えられ、男が一人正座している所へこの家の主婦が麦茶を持って入ってくる最初のシーンで、正座している男は、外で履く履き物を履いたまま正座しているし、主婦も矢張り履き物を履いたまま、着座するのである。洋室という設定にしてテーブルとイスは洋風の物を用いるか、履き物を脱ぐかどちらかにしなければ、如何に和洋折衷大好きの日本人であっても不自然であろう。
 歌われている歌の歌詞を聞いてもうわっ滑りで、唯、皮相の見だけが見える。表現する者とは言い難い。

劇団ぎゃ。「ドッペル横丁の長い夜」

劇団ぎゃ。「ドッペル横丁の長い夜」

SP火曜劇場

天劇キネマトロン(大阪府)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/22 (水)公演終了

満足度★★★★★

待ってました!! 劇団ぎゃ。 
SP水曜劇場は、毎月第1・3水曜日 午後8時より、天劇キネマトロンで気軽に観れるからいいですよね。 ・USTREAMにて配信中しているのも良いですね。   
劇団ぎゃ。「ドッペル横丁の長い夜」 舞台映像ですが、最高に面白かった。  かなりハードな台詞と物語が、嫌味なくスっと入ってくる。 ダンスと歌も、とても良い。 録音も良く 画像も大画面で綺麗です。  この作品は、舞台映像に向いていると思うが、ナマの舞台でも、もっともっと面白かったでしょう。  
ヒロイン・イチコが行方不明になった母を探して迷いこんだ、この世とあの世の境、ドッペル横丁 いつしか髪型がそこの住人たちと同じアフロになる、 イチコも住人たちと同じ、 上手い演出です。  そして探しに来た妹 30年が経つ 物語も最高に面白かった。

劇団ぎゃ。 次回公演 「大阪でひきこもり短編集」も楽しみです。
■上演演目
2月15日(土)14:00 「クロッキーモンスター」「ハンドメイド」
2月15日(土)19:00 「場違いな赤」「女性自身」「歌謡ショー」
2月16日(日)13:00 「クロッキーモンスター」「場違いな赤」
2月16日(日)18:00 「成長記録」「ハンドメイド」

TRIBES トライブス

TRIBES トライブス

世田谷パブリックシアター

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2014/01/13 (月) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★

繊細。
キャスティングがはまっているなーと感じました。最後に救いが見えないのが気持ちを重くしましたが、完成度のある上質な作品。
言葉にするのが難しいのですが…印象深い作品でした。

続ける理由

続ける理由

おかぼれ

座・高円寺1(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★

等身大の演劇には
等身大の劇場ってのがあるのかなぁ。前回の駅前劇場ぐらいがちょうど良かった気がします。

続ける理由

続ける理由

おかぼれ

座・高円寺1(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★

演劇とは言い難いなあ!
演劇観に行ったのですが、バンドのライヴ聞いて帰った感じです。
たった4人でという嫌な予感が当たってしまいました。
唯一面白かったのは、アイドルに対するアキバのアイドルオタクの声援のまね。
これは大笑いでした。

No Regret No Life

No Regret No Life

文月堂

RAFT(東京都)

2014/01/21 (火) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

コウカイ
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。105分。

ネタバレBOX

「低気圧ガール」
サトシ(熊野善啓)…スーパー主任。妻子持ち。ナオミと不倫。
ヨシエ(辻川幸代)…スーパーのパート。息子を探すためパート辞めるつもり。
ナオミ(松下知世)…スーパーのバイト。サトシの誕生日に一緒にいたいとせがむ。
暴風雨の日のひきこもごも。怒ったナオミが出て行って、ヨシエに諭されたサトシは、栄養ドリンク飲んで迎えにいく…。
いなくなった息子のことを想い、サトシの背を押すヨシエ。自分で蒔いた種だけど、ドリンク飲み干すサトシのみっともないカッコよ良さがいい。万引きの暗号は笑った。

「朝顔」
レイジ(石塚義高)…保育士。ジュンイチに片思い。
ジュンイチ(平岩久資)…カリンの父。本屋勤務。奥さんの浮気で離婚。
ユミ(椿真由美)…マサルの母。女優。夫の浮気で離婚。
朝顔を共同で育てるというカリンとマサルのいざこざから親同士の言い争いになるが…。
ジュンイチの女性論と子育て論から始まって、ユミの過去、和解、ジュンイチの過去と後悔と短い時間で色々詰まってるいい作品。朝顔を一緒に育てようと約束したカリンと浮気した妻を重ね、弱い部分を覗かせるジュンイチが上手い(演じた平岩のちょっとクセのある感じも上手い)。真面目に生きてる人間の、後悔と戸惑いと虚勢がちょっとビターに味付けされてて、いい感じ。あの時ああしとけば…的な想いがひしひし伝わってくる満足の舞台。

「NO REGRET NO LIFE」
カオリ(勝平ともこ)…絵本作家。シオンシリーズは人気作。斉藤といい感じ。
シオン(志水衿子)…(今は亡き?)カオリの妹・シオリを重ねたキャラ。
ミチコ(三谷智子)…カオリの元編集。斉藤を諦め別の男と結婚するも浮気される。
カオリの部屋を訪れたミチコとカオリの会話、の合間にシオンの話(カオリの自問自答)が挿入され、カオリはシオリの件に区切りをつけ、前を向く…。
カオリからのSOSを汲み取れなかったことを後悔したカオリが、キャラを作り上げ、自分の心と向き合うってスタイル。序盤ややタルいかなと思ったけど、終盤の熱意はとてもよかった。ミチコが戻ってきたときのカオリの思いがけない涙目顔が印象的だった。

みんな大変なんだけど頑張れるんだってポジティブさが、じんわり伝わるいい作品群と思う。仕事帰りに観れて良かった。
曲がるカーブ

曲がるカーブ

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/23 (木)公演終了

満足度★★★★

迫力あり!
やっぱりクロムモリブデンは、迫力ある芝居を見せてくれる。
役者さんの動き・表情に見とれてしまう。(今回は渡邉とかげさんと久保貫太郎さん)

欲をいうと、テンポというか話の展開がもう少し早くてもいいかと思った。
ただ、たぶんこれは個人的に今気持ちが時間に追われているので余裕を持って観れなかったからなんだと思う。

もう一回観たかったな。

ご来場ありがとうございました♪~「プロパガンダ・コクピット」

ご来場ありがとうございました♪~「プロパガンダ・コクピット」

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

歌唱力
ソロで歌ったかたたち、全員うまいです。スゴイ。
大人数で、全員で歌うところは迫力満点ですね。
田村良太さんが主役だったのですね。

No Regret No Life

No Regret No Life

文月堂

RAFT(東京都)

2014/01/21 (火) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

芝居は楽しめました
「いつもの文月堂とはちょっと違った短編集」
とのことでしたが、私は今回が初見なので違いは分かりません。

三者三様の三人三組が織りなす短編集三本立て。

芝居は楽しめたのだが、あまりのお尻の痛さに、後半は芝居どころではない。
芝居は良かっただけに、残念。

ネタバレBOX

第一話 ー春ー「低気圧ガール」
暴風雨の日、ディスカウントスーパーの従業員控え室。
主任(妻子持ち、今日誕生日、ナオミと不倫関係)、パートのおばさんヨシエ、アルバイトの女子学生ナオミ。
今日が初日だったこともあるのか、序盤は会話になってなかったが、徐々に修正。
何か言いたそうなのだが、言い出せないヨシエ。これ、主任が妻子持ちだと知ってて「好きです」告白しようとしてるのかと思ってた(本当は辞める旨を伝えたかった)。こういうミスリード、好きだ。
ナオミさん!そんな!体張りすぎだよぅ∑(OωO; )滝汗
主任は、ナオミのことどう思ってるのかな?暴風雨の中迎えに行ったのは不倫関係とはいえ大事なのか、主任としての面目を保つためでカラダ目的なのか。

第二話 ー夏ー「朝顔」 三編の中ではこれが一番好き。
尻餅をついてケガした女児カリンの父親、尻餅をつかせてしまった男児マサルの母親、子どもたちの担任。
それぞれのキャラが生きている。各個人の背景を丁寧に描き、その上での「自分はこうだった。だから子供にはこういう教育をしている。自分はこう思う。」という所にすごく説得力がある。
それぞれが間違っていない。だが、他人とは違うのでぶつかり合う。
そして明らかになる真実。和解する二人。突然の告白。
この告白は母親の慰めのシーン(ノーマルな担任)があるから余計引き立つ。冒頭の「特別な事情」ってソレかーい!!(。>A<。)
子供を登場させないが、そこにいる工夫は素晴らしい。
父親が一番印象に残る。明日から、担任とはどういう顔して会うんだろう。って思っちゃうから、担任の思いは告白という手段はとらずに観客に悟らせるだけに留めた方が良かったのかな。作者、演出、役者共にその実力はあったはず。

第三話 ー冬ー「NO REGRET NO LIFE」
第二話「朝顔」での園児達に人気の絵本作家の話。
ノートを開くとシオン(絵本の中のキャラ)の会話が始まる、というのが良い。ノートを閉じてはいても、シオンは舞台上にいて小さくではあるが何かしら動いていることで、カオリ(絵本作家)の心中が分かる。
絵本を書くことで、その中に逃げていたカオリ。一人じゃないと諭すシオン。それを裏付けるミチコの訪問。
直前のカオリの状態があって、そこからのミチコの振る舞いに何かジーンと来る。

続ける理由

続ける理由

おかぼれ

座・高円寺1(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★

きらびやか
内容自体はたいしたことなかったけど、俳優さんと照明のきらびやかさは至極素敵!

しろたへの春 契りきな

しろたへの春 契りきな

演劇集団 Ring-Bong

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★

重なる状況
日本統治時代の京城(ソウル)と現代の日本の状況を重ね合わせた物語で、戦争と国と個人の関係について考えさせられる作品でした。

京城で写真屋を営む日本人の家に生まれ育った女性の少女時代と、戦後日本に移り住み痴呆が進んだ現在の姿が交互に描かれ、その女性を軸に日本と朝鮮の不幸な歴史が家族スケールの関係の中に表現されていました。統治時代の朝鮮人に対する日本人の態度が最近話題になっているヘイトスピーチを思わせたり、政府による思想弾圧が特定秘密保護法案を連想させたりと、とてもタイムリーな内容でした。
最初から最後まで舞台のやや下手寄りに設置され、歴史を客観的に眺めるかの様に存在するカメラが、客席にこの歴史を忘れてはならないと訴える様で印象的でした。

扱っているテーマは大事なことであり、そのテーマがはっきりと描かれているのは良かったのですが、台詞や演技に説明的な部分があり、演劇的な面白さに比べてポリティカルな主張が強く出過ぎている様に感じられ、個人的にはあまり物語に入り込めませんでした。

物語の流れに沿って役者達が歌ったりピアノを弾いたりするのは、重い内容の中で安らぎが感じられて良かったのですが、音楽・効果音の使い方がベタであまり好みではありませんでした。演奏されたショパンの曲のタイトル及びそれにまつわるエピソードと物語の関係がそのまま過ぎだと思いました。

このページのQRコードです。

拡大