歴史いぜんの記憶―うむすな 公演情報 山海塾「歴史いぜんの記憶―うむすな」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    この世の出現
    戻らぬ時の中に、立つ。
    そして、踊る。

    ネタバレBOX

    火・水・風・土の四元素が動き、反応し、この世が、むくむくと生まれていく様を表していく。
    それは、歴史いぜん(以前)、いや、さらに神話いぜん(以前)なのか。
    物質の出現だけでなく、精神的な世界の出現をも含む。

    生まれ、死に、また生まれる。
    それは輪廻のよう。
    舞台の上にさらさらと流れ堆積していく砂。
    「時間」を表すだけでなく、「戻らないもの」を同時に表しているのではないか。

    その「刹那」「刹那」にわれわれはいる。
    戻らぬ、時の流れ、世の流れの中に。

    踊り手たちは、その時の中、空間の中でどこに立っているのか。
    天児牛大は、どこに立つのか。

    表現には、いつもと違う印象をいくつか受けた。
    それは、「今何を踊っているのか」が一目瞭然だということ。
    特に、「色」の使い方。鮮やかな色が「主張」する。
    表現がストレート。
    わかりやすい、とも言うかもしれない。
    何か変化があったのではないかと思う。

    ラストのカーテンコールの場面は、何度観ても、心が震える。

    肉体とは残酷だ。どんなに鍛えても老いはある。
    しかし、「老い」があることに意味があると思わせてくれる。



    ……ポスター買ってしまった(笑)。

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    2014/01/23 07:18

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