最新の観てきた!クチコミ一覧

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フローズン・ビーチ

フローズン・ビーチ

トライアングルCプロジェクト

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

いや~楽しい
魅力的な女優さん4人による、ブラックの効いたハードなお芝居、しかもとても丁寧なつくりで、大いに楽しみました。ちょっと前の時事ネタも懐かしく、思い出し笑いしてしまいました。

k.a.n.a's wonder world vol.2

k.a.n.a's wonder world vol.2

k.a.n.a

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/01/25 (土) ~ 2014/01/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題981(14-020)
19:30の回(曇)。19:04受付、開場。入口からみて正面と左側(通常の客エリア)が客席で、席数は今までで一番多かったのではないかと思います。床面のほとんどをペイント用の用紙(?)が覆っていて、中央には天井から柔らかそうな布が垂らされています。会場の図面には床から天井まで5400とあり、かなりの高さです。ぐっと見上げると天井面に白い風船が幾つも…。

k.a.n.aさんは2回目(vol.1 2013/7)、10月に風戸蒔さんとの公演があることに気がつかず…。あすかさんの「エアリアルダンサー」というのが何かということを知らずに観に来ましたが、凄いですね。チラシの写真、縦横が変だなと感じたのですが、実際、こういった位置関係でした。

高さのあるステージは過去2回観たことがありまして、「LUXURICA(2013/3@角筈区民ホール)」…ポールダンスです…と「G-CIRQUE(2013/11@スペースゼロ)」。

19:41公演のコンセプト説明、19:43開演〜20:49終演。各30分はやっていたでしょうか…床に降りることなく、布を自在に扱い風に舞っているようでした。

新宿コントレックスVol.11

新宿コントレックスVol.11

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/07 (金)公演終了

満足度★★★

玉石混淆
「演劇×笑い」を自認する劇団・ユニット・個人を公募し、オムニバス形式で行っている、コントライブ。
4団体が参加。

ネタバレBOX

まず、バーゲンセールという、アイドルユニット(?)が前説に登場。
微妙な年齢層な2人組の女性が、キンキラのアイドルっぽい衣装で出てきたので、それ自体がギャグかと思っていたら、そうでもなかったみたい。
彼女たちのMCがあまりにも雑すぎて……ライブにも暗雲が。

例えば、彼女たちのMC聞いていると、今回登場の団体のこともまったく知らないで立っていることがわかる。
当然、リサーチしておいて、それをMCして盛り上げるのがあんたらの役目だろうに、と思う。

1.38mmなぐりーずと津和野諒 ★★
退屈。
例えば、開店以来3人しかお客が来たことのない飲み屋で、出てきたNO.1の女の子がおじさんだった、そして、チェンジすると出てきた女の子も客をもてなしてくれない、というように、話もたいして面白くないし、演技にしても、演劇だったら怒るレベル。
雰囲気でうまく落としたい感じなのだが、それならば、演技がうまいことが前提で、間やタイミングも考え抜いてやらないとダメだろうに。
海苔のカードゲームは面白くなりそうだったが、やはりオチが、うまくない。


2.小野寺ずる ★
苦痛。
瀕死の夫を前にした妻という設定で始まるのだが、笑ったのは年齢を言ったときぐらいで、いつまで経っても面白くなっていかない。短時間なのだからぐいぐいいってほしい。
台詞が面白くないし、一人芝居自体もピンとこない。
さらに、シモネタに展開していくのだけれど、それが面白くならないので、苦痛だった。
ダンスへ展開してもたいして面白くならず。
さらにダメ押して、一人芝居にもう一人足して、それが蛇足で変な感じにグダグダで終わったという印象。


3.MU ★★★★
演劇的。MUらしい作品。
きちんとセット的な大小の道具が、より演劇的な雰囲気を出しすぎていた。

いつものMUに近しい雰囲気があるのが、それは本公演で見られるので、この作品ではなく、コントを上演して、もっとはっちゃけてほしかった。
もちろん、笑いは多めだったけど。

台詞のいちいちが気が利いていて、考えられていることがよくわかる。
夫婦の微妙な感じが、奇妙な空気の中で現れてくるという、とてもMUらしいくていい作品なんだけど、これはこういう場ではないところで見たかったというのが本音。
各シーンにじっくりと時間をかけて見せたほうが作品も活きたと思う。
もしこれが、演劇の短編を集めた企画だったら、もっと光ったとな、と。

大久保千晴さんが良かったのだが、全体的にわさわさしている感じの中だったので、良さが活きてこなかったのも残念。

そして、何より、まだ余韻が残る、MUの舞台終了直後に、例のMCの2人が「どうもー」みたいな大きな声のテンションで出てきて雰囲気をぶち壊したのには、殺意さえ覚えた(笑)。

ついでに言えば、高校生が出てくるのだが、ひと目で高校生とわかるほうがバカバカしくて面白かったと思うのだが。


4.アガリスクエンターテイメント ★★★★★
大笑いした。
さすがに自分たちの企画だけあって、つかみから面白いコントを見せてくれた。
ディスカッション的な展開は、前回の『ナイゲン』を思い出した。
バカロックオペラバカ「高校中パニック!小激突!!」

バカロックオペラバカ「高校中パニック!小激突!!」

パルコ・プロデュース

刈谷市総合文化センターアイリス・大ホール(愛知県)

2014/01/24 (金) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

また来て下さい
2014年最初のお芝居でした。
刈谷に来てくれて嬉しい
正直劇中の歌はあんまり記憶にないです
でもノリとロックはしみこんだ
翔やんの生歌 かっけー
三宅さんの役とのギャップも素敵
さとちゃんやっぱ元気だなぁ
勝地くん何やらかしても男前だなぁ
坂井真紀さん…すごいなぁ
猿時さんは…なんか良いよね。
メカはださい。でもそこが良い
客席を駆けずり回ってくれて嬉しい

ネタバレBOX

書店まででてっちゃうとは
あれは前撮りしたの?ほんとに生?
他の劇場ではどんなだったのかしら
とにかく楽しくてたまらなかった
ちょっとだけ元気出ました。
電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

初出演の田代尚子が健闘!!
女優陣が競い合うようにボケ倒す滑り出しから早くも可笑しく、ニマニマしたり、吹き出したり。中でもあひるなんちゃら初登場の田代尚子さんがイイ味を出していた。
三瓶さんと堀さんにつけられた設定にも大笑!!

ネタバレBOX

ある芝居に出ているのを見た作・演出の関村さんが「あの役者さん面白いヤツっぽいなあ」と目をつけ、口説き落として出てもらったという田代尚子さんが関村さんの期待に応えて異様な面白さを発揮。ポーカーフェイスでボケるところやちょっと尊大な感じがもう卒業したアノ人を彷彿させ、あひるなんちゃらの劇世界にガッチリはまっていた。やっぱり、この劇団の芝居にはアノ人のような趣を持つ女優さんが必須なのだと改めて感じた次第。アノ人はボケとツッコミをWでこなしていたけれど、演技がシャープな田代さんならツッコミも務まりそうだし、今作でもその片鱗は見えたので、今後は“二刀流”での活躍を期待したい。
体型もキャラもまるで違う三瓶大介さんと堀靖明さんが双生児という設定はそれだけでも噴飯物。そこに合体ロボット・ルルルルルルルのもう一人の操縦士・アオヤマ(篠本美帆)にしか二人を見分けられないという「そんなバカな!」な設定が加わって、双子のくだりには笑い崩れるほど笑わされた。
一方が青、一方が赤という、テツ&トモのようなダッサいジャージ姿も最高!
合体ロボの操縦に憧れる地球防衛軍(?)のゴミ処理係・タナカの夢がついぞかなわず、沈んだ表情でゴミ処理をするタナカの姿で劇が終わるのはやや淋しい。
犬猿の仲のアオヤマと双子がまたぞろくだらない言い争いをして終幕―。
そんな賑やかな終わり方でも良かったのではないだろうか?
一郎ちゃんがいく。

一郎ちゃんがいく。

ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/30 (木)公演終了

満足度★★★★

役者さんの凄さを実感しました
初演は25年前、今回で上演5回目という一郎ちゃんを、初めて観劇しました。
うわさの通り、試験(もとい試合)でのセリフの応酬は本当に見事でした!その膨大な情報量に、マチネソワレと観劇したら若干あたまがクラクラしてしまいました。

試験参加者4人それぞれのキャラクター紹介的なシーンもあり、そこもまた見所のひとつではないかなと思います。
粟根さんがとてもイキイキしていらっしゃいました。

明治期の高貴な方々のお話ということで、男性はタキシードや燕尾服を着たり、女性はドレスを着ていたりと庶民には馴染みのない服装が見られるので、目でも楽しめる舞台でした。

クロスグリップ

クロスグリップ

Hot Head Works Project

studio ARCHITANZ(東京都)

2014/01/26 (日) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ミニマルな要素から生まれる豊かさ
「交差」をキーワードにしてミニマルな要素で組み立てられた音楽に対してミニマルな振付を当てていながら、豊かな質感が浮かび上がる作品でした。

前半は『エレクトリック・カウンターポイント』(スティーヴ・ライヒ作曲)を用い、立ち位置の交差による構成でした。序盤は歩き続けて時折小走りするだけだったのが、次第に体の前で腕をクロスしたり、髪を掻き上げたりと動きが増えて行くテンポが心地良かったです。中盤からは複雑なポジションの入れ替わりがありスリリングでした。
後半は『鏡の中の鏡』(アルヴォ・ペルト作曲)を用い、動き出すタイミングの交差による構成でした。短いシークエンスをループするだけなのですが、繰り返す度に4人それぞれの動き出したり止まったりするタイミングがずれて行き、全体としては複雑な動きになって行くのが美しかったです。

さりげないムーヴメントを用いた振付で派手に踊るシーンはなく、また4人の動きもあまり揃っていなかったにも関わらず、ミニマルな要素の中に立ち現れる豊かさに引き込まれ、試演的な位置付けで照明の演出や衣装も無い、わずか30分程度の公演でしたが、充実した内容で満足しました。
今回は録音物での参加でしたが、加藤訓子さんの生演奏を加えて、照明等の演出も施したヴァージョンもぜひ近い内に発表して欲しいです。

ワンドリンク付きとなっていましたが、実際には軽食も用意されていて、
チケット代が1500円では申し訳ない気分になりました。

五輝様 コノハナサクヤヒメ

五輝様 コノハナサクヤヒメ

開座

渋谷公園通りクラシックス(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/01/28 (火)公演終了

満足度★★★★

無題980(14-019)
19:30の回(晴)。19:00開場、此処は初めてですが「渋谷ジァン・ジァン」があったことは知っています。ずっと昔、渋谷公会堂、NHKホールのライヴに行くときには此処の前を通って行きました。

開座の公演はいつも森下なので、かなり会場の様子(広さ、畳/板、お客さんの数、街)も違っていました。19:41開演~20:50終演

太鼓、サックス、ピアノ、ギターがきしみ声をあげ、カマスが吊らされ、蚊帳が仕掛けてあって...やはり異空間でした。

雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか

雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★

おもろかった
おもしろかったです。
クチコミを読んで少し不安だったのですが行って良かったです。
飲み会の後、自分のダメさに頭かかえて叫びたくなる人におすすめ。
頭は全く使わなくても面白い作品でしたが随所でよくできてるなぁと感じました。

ネタバレBOX

登場人物一人一人が素晴らしくリアリティーがある上にみんな人がいい。
インドらしさを感じない、日本のいなか町でもいいじゃないかという批判がありますが、確かにそうかもしれません。日本人が5人集まって飲み会のをすれば、そこはもう日本でしかありません。それはそうです、でもこんな5人が日本で偶然集まるでしょうか?
インドなんかにうっかり来ちゃう日本人って何かあると思います。
ショコレ06

ショコレ06

演劇ユニット『MOSH(モッシュ)』

テアトルBONBON(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★

「笑わせた」半分「笑われた」半分
MOSHってコント中心の短編集だったんですね。
半分笑って半分シュールさに(??)となって、
一本シリアスもの(これは言っちゃっていいのかな?)では
演者の力量を見た、という感じでした。
せっかく色々な劇団から役者さん集めたのだから、
もっと色々な「お芝居」が見たかったです。

ネタバレBOX

観てて思ったのですが、コントの方が実はお芝居って
演技力や脚本の力、計算力が問われるんじゃないかなー、と思いました。
シリアスやアクション、泣きモノなどはテキトーなお話であっても
演者さんが熱演すればその熱で観客も引き込まれますが、
コントはネタがまず面白くてそれを絶妙な
テンポ/タイミングで演じて初めて笑える。

そういう意味で今日初演は、
「笑わせた」半分
「笑われた」半分
じゃないんでしょうか?

「笑わせた」のは演者と脚本の力
「笑われた」のは噛みやとちりなどミスを観客が良い方にとらえての事

今回会場は終始爆笑の渦でしたが、なんだか後者が多かったような気がして、
自分は笑えない場面が結構多かったです。

あと「シュール」なネタは「本当に笑えるネタか?」というのを
演者および脚本家はちゃんと客観視した上で出してきたのでしょうか?
(とりあえずネタとして出してしまえば
あとはアドリブで「笑いなどどうとでも取れる」なんて
思ってませんよね。)


場の空気からいって、なんだかお芝居というよりは
「自分のお気に入り演者さんを観て楽しむ会」
そんな風に感じてしまいました。

即興劇(エチュード)でもう少し各演者さんの力量が
見れるかなあ、と思ったのですが、
初日はさすがにチームの息も合ってなかったのかな。。。


タンバリンプロデュースさんの舞台数回行ってますが
どれもそれなりにお芝居としての面白さもあるものだったので、
今回はちょっと残念です。
(MOSH自体6回も続いている舞台だから、と期待しすぎたのかもしれません。)

本日のタンバリンズに引き続き、
サロペッツの方も観る予定ですが、
同じネタかつ同じ練度だとしたら多分笑えません。。。
『S.S.O』 ~Vol.3~

『S.S.O』 ~Vol.3~

『S.S.O』

アトカフェ HAKONIWA Gallery(大阪府)

2014/01/24 (金) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★

気楽に船場で・・
色んな役者を目の前でいろいろ観れてとても良かった。

やっぱりこの位の距離じゃないと自分は良く分からないな・・(苦笑

自分はスクエアの北村守氏目当てだったんだけど、予想にたがわぬアホ満載でとても良かった。

スクエア本編だと予定あうか分からないし、舞台も広いし・・

完全に練ってなくても、役者が面白ければ目の前でみていて十分に楽しいよ。

自分は金曜の夕方で初回だったのでまだ余裕があったけど、
やっぱり噂になってそのあと結構埋まったんだなぁ・。

平日の日が沈む前開演の公演が二つもあるのが行き易い。

関西でもこういう日程の公演が増えると良いな・・。

母乳とブランデー

母乳とブランデー

トローチ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/01/26 (日) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

安心品質
初日観劇。
辻さんは役作りのために太ったのかな。

まめ芝。その陸

まめ芝。その陸

まめ芝。事務局

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/01/24 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

[H]朗読回でした!
以前kazuoga5409さんに教えてもらったので観てきました!料金も安いしお客さん達の雰囲気も良いし、各劇団の公演の内容なども下ネタやギャグに走ったりしないのでとても楽しめました!
特に知っている劇団はいなかったので都合のつく日程で選び[H]の回を観賞しました。①蛻皮表演 「Q」②:Aqua mode planning: 「君の言葉で目が覚める」③1+1の兎団 「土神ときつね」「おぎん」
①の蛻皮表演は最初から迫力が凄くあっというまに引き込まれていました。お二人のパワフルなお芝居に目が離せませんでした。
②の:Aqua mode planning:は朗読劇でストーリーも良かったのですが、松本隆志さんの演技が凄く良かったです。感情や表情だけでなく、朗読なのに情景まで伝わってきて良かったです。
③の1+1の兎団、「土神ときつね」は途中噛んでしまったりした所は残念でしたが、音楽も良かったし声が良かったです。
「おぎん」は声も良いし表現の仕方も歌も凄く良かったです。思わず聞き惚れてしまいました。
実は朗読劇を観賞するのは初めてだったのですが、朗読劇も面白いんだと知る事ができて良かったです。

Lumiere Dungeon

Lumiere Dungeon

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・大ホール(大阪府)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/24 (金)公演終了

満足度★★★★

遊び心が詰まっている
以前観たピエロハーバーの時とは全く違う。

それが自分にはとても嬉しかった。

物語というよりかは、会場に合わせて色んなインスピレーションを
試せる地力があると言うのは素晴らしいと思う。

以前観たときはハッキリとは言い切れなかった気がするが(苦笑
今は、凄く伸びしろがあって前向きな劇団だと分かると思う。

ただひとつ不満があるとすれば・・
自分は大日からのんびり朝散歩しながら古川橋に向かったのだけれど、
巨大なイオンモールからの畑やたこ焼き屋で買い食いしたりしながら
良い感じの商店街に迷い込む感じというか、
どうせなら近代的で綺麗な南口から庶民的で
差の激しい古川橋北口へ観劇後の観客を誘い込むような仕掛けもあると
もっと良かったかな・・(笑

大阪の人はどう考えてるか分からないけど、
ひとつひとつの町が変化に富みまくってる大阪の街角は、
どこもエンターテインメントしていて魅力的だよ。

こういう演劇は、人を動かして誘い込む間口にもなりそうで、
そこに自分は可能性を感じたりもする。

娘たちのうたわない歌

娘たちのうたわない歌

坂本企画

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2014/01/25 (土) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

これを完全な創作とみるか、どうかで・・
自分としては、この作品を観て、
イヴォ・アンドリッチの「エクス・ポント」を思い出したりした。

完全な創作としてみるなら、リアリティがなかった、という感覚も十分にあると思った。

ただ、こうしたわりと大きなテーマの作品と言うのは、
純粋に単独の作品としてよりか、
過去の先人たちの作品、別の国の歴史などを映し鏡にして、
想像力で補いながら観ると、演出家のこれからの可能性が見えてくる気がする。

上演時間90分。役者4人。

理想的と言って良いバランスだと思う。

・・ただ欲を言えばもう15分短ければなお良かったような・・

いつも思うのだけれど、物語は断片的で良い。

語り過ぎは良くない。

観客の想像力に委ねるのが良い。

そういう意味では、自分は、演出家の描写の手腕というよりか、
語りたい主題を持ちながら、
断片的に省略していく手腕にとても将来性を感じた。

作り手というのは得てして主題に愛着を持ち過ぎたあまり、
描写を過剰にしがちだと思う。

主題に愛着を持つのは良い。

ただし、演出家はその愛玩物に残酷にメスを入れ、
ミニマリズムに徹するよう努力すべきだと思う。

もっと子細に描写可能な物語を断片的に描写し、
役者を少数に絞ったのが感じられるのは、
関西の演劇では意外と少ない気がする。

もっと丁寧に描写すれば、
観客の自分が過去に読んだ散文に照らし合わせて
物語を咀嚼する行間は失われただろう。

人によって無星にもなれば、想像力を広げて楽しめる人には豊かな時間を提供できる
こうした小さな佳作は、
演出家にとっては危険な賭けだと思う。

小さいだけに危険を取り戻す幅は小さい。

ただ、逆にそれでもシンプルに徹しようとする姿勢は良いと思う。

役者たちも個性を出しすぎない演技が良いと思う。

こういうのは役者がオール女性でしか出来ないものだと思う。

男性が一人でも入ると出来ないものだと思う。

そういう意味でも演出家の手腕は光った。

声が聞こえないという話があったが、それは改善する余地があると思う。

ライブ等に行けばわかるけど、
人間の肉声がはっきりと届く範囲は意外と狭い。

人間は水分の塊だから、声を吸収してしまう。

あの会場でもそう。

あの声だとはっきり届くのは二列目まで。

自分は二列目に座った。

初めて観る劇団で三列目より後ろに座るのは実は危険だ(苦笑

慣れてくれば良いけど。

渋谷のルデコだとよくあるのだけど、
客席を取り囲むように配置するべきだったのは間違いない。

二列目までの配置にすれば十分に改善できると思う。
役者の声のせいではないと思う。
逆に声が大きすぎると不自然になったと思う。
致命的な欠陥ではない。

生音の楽器演奏などがあるともっと良かったけど、贅沢言い過ぎかな。

地獄篇 ―賽の河原―

地獄篇 ―賽の河原―

鬼の居ぬ間に

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★

怖く切ないお芝居
なんと言い表したら良いのかわかりません。じんわりとくる恐怖感と切なさ。観終わってからもしばらく呆然として椅子から立ち上がれませんでした。悲しみと恐怖感を音楽や照明でも表していました。もう一度見たい。でも見るには忍びなさすぎます。怖い切ないお芝居でした。

レーザービーム!

レーザービーム!

はらぺこペンギン!

駅前劇場(東京都)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★

20回目の公演という事でしたが
もったいない事が多かった印象です。
家族の話と思っていたら、それ以外の突飛なキャラクターが話をぶれさせてしまっていた思います。照明のレーザー技術を舞台で使用するのは新鮮でしたが、あまり役者さんとの動きと合ってなかったので冷めてしまいました。申し訳ありませんが、あまり好みじゃない内容でした。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/01/18 (土) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

シェアハウス♪
激しさと静けさの波が何度も来るような感覚で、人間の嫌な部分、表現しにくいところをじわじわ観たような、そしてシュークリームで弾け散った、生々しいお芝居でした。

母乳とブランデー

母乳とブランデー

トローチ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/01/26 (日) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

女は強し
珍しいシチュエーション

ネタバレBOX

異母兄弟のオンパレード。

父親はなぜ逃げたか。失業保険が何かの手違いでその月の分が支給されず、かいしょなしに嫌気が差して逃げたと言う父親に対し、妻子を実家に戻し、裕福な祖父母に育ててもらう方が幸せになると判断したからではないかと推測し質した息子。ラストの一番いいシーンかもしれませんが、知ってたのなら聞くなよって感じだし、無責任な種付け馬に何カッコつけてんだよって感じでした。

親父には圧倒的な存在感がありました。息子は二日酔い後の起き抜けの顔に存在感がありました。横井庄一と妹尾河童のどっこいしょの妊婦である新しい奥さんの存在感も抜群でした。

全体としてちょっとが長かったです。最初のカルロスのシーンは要らないのでは。その方が茶番劇の強盗シーンももう少し真実味が増したかもしれません。
地獄篇 ―賽の河原―

地獄篇 ―賽の河原―

鬼の居ぬ間に

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

地獄のこちら側の地獄
じわっとした恐怖と一瞬の恐怖、どちらも怖かったです。

ネタバレBOX

間引きされた実の妹とダブり、死んだ赤ちゃんが忘れられない君枝と、赤ちゃんを虐待したことから赤ちゃんから遠ざけられているキミエが親しくなり、症状が緩和されたように見え、良い方向に向かったと思った矢先、二人の似て非なる境遇から悲劇が起こりました。

赤ちゃん殺しに至るまでの過程の恐怖と絶望感は凄まじいものでした。窓ガラスに張り付いた君枝の姿も怖かったです。

賽の河原の子どもは最後は菩薩に救われるそうですが、こちら側の地獄では人間が心穏やかになることは並大抵ではないことが窺われます。

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