最新の観てきた!クチコミ一覧

102421-102440件 / 189743件中
心の中、翼ひろげて

心の中、翼ひろげて

夏色プリズム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

う~ん
取扱い辛い問題に真っ向から挑んだ姿勢は讃えたい。あまり触れたがらない問題だからこそ,知ってもらいたいような気もする。だからこそ,じゃぁ,どう考えてるのってところが,モヤモヤになってしまったのかなぁ。残念。一見クレーマーなようなお兄さんの感覚が自分には真っ当に思えてしまうけど・・・。でも,性介護って問題は,どうしても存在すると思うし…。ただ,一つだけ言えることは,タクロウさんの施設の責任者として個々の場面場面での行動は,利用者にとっても,職員にとっても頼りない明確ではない不適切な行動ではなかったかとは思う(ただ,そう云って対処してしまうと芝居にはならないのだが・・・)。

サニーサイドアップ

サニーサイドアップ

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

隙間
面白い。120分。

ネタバレBOX

たいくん(荒川良々)…鹿児島出身。東京で俳優となりハリウッドに進出する。
赤総理(赤堀雅秋)…たいくんの高校の先輩。たいくんの映像を収める。離婚して金がない。土下座得意。
小寺(小野寺修二)…たいくんの付き人。手癖悪く虚言癖あり。
嵐山男子(町田水城)…たいくんの父。母が実は生きてたとたいに告げる。
渡鳥寛(竹口龍茶)…父の葬式後、たいくんをバイクにのせてひた走る。たいくんの母。
富山一(富川一人)…富山生まれの韓国育ち。タクシー運ちゃんが合わないと愚痴る。
大丸太(山口航太)…たいくんに部屋を斡旋するが職を転々とする。
野々上(ノゾエ征爾)…たいくんの同級。東京がカラダに合わない。

たいくんの半生を綴る。たいくんをはじめ、キャラの立った舞台で、妙なおかしさがある。単純にたいくんの展開自体におもしろさはないけど。
赤総理(青総理?)が語ったスキマ論は面白い。よくも悪くも行き着くとこが無くなるマイナス面というのか。ダメっぽい人とか弱めな人とか、行き着けず脱落するしかなくなる社会の暗黒面というか。キャラ的にも赤総理先輩は気に入った。

場面や時間がぱっぱぱっぱ変わるけど、そのスムーズさがいい。
うた歌うなら私は出る!【ご来場ありがとうございました!!】

うた歌うなら私は出る!【ご来場ありがとうございました!!】

劇団前方公演墳

小劇場 楽園(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★

うーん・・・・・・
下記の皆さんの高評価の後に書きづらいのですが、私はあまり楽しめませんでした。期待が大きすぎたからかもしれません。

前説からの客いじりも「グダグダで長い」と感じましたが、その後の芝居も、ほぼ同じ感想。

役者の半分は、台詞が「棒」でした。
ミュージカルといいつつ、ほとんどの人が歌えていない(涙)
ソロで歌う場面のうつろいやすい音程がいたたまれなくて・・・・・・客席でこんなに動揺したのは久しぶりです。

最後、みんなで合唱して踊る場面は、明るく元気でよかったです。
生演奏のピアノはすばらしかったです。

『笑いと歌と踊りと生演奏と、なんなら涙満載で、 この際、一生ミュージカル専門の劇団になる覚悟でお送りします』
この紹介文に、やられました。この文章がネタだとわかっていたら、ちょっと違う見方ができたかも。
ごめんなさい。

とってつけたようですが、愛らしくて魅力的な役者さんもいて、ミュージカルじゃない芝居で観てみたいと思いました。

ネタバレBOX

『うた歌うぐらいなら俺は出ない!』のタイトルだったら、移ろいやすい音程も笑ってすませられたかもしれません。

そして、ギャグならギャグで突っ走ってほしかった。
子どもが殺されていたり、メリーが撃たれて死んだり、そこは泣く場面なのかも知れませんが、ストーリーとしてついていけませんでした。
それで、最後に明るく歌われても・・・・・・
熱海殺人事件 Battle Royal

熱海殺人事件 Battle Royal

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/03/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

そして馬場バージョン
昨年史上最年少で見事に木村伝兵衛を演じきった馬場徹、つかこうへいの最後の愛弟子と呼ばれるだけのことはある。今年も見せて貰いました。満足です。爆弾の久保田創、本当にいい役者なのだが、グダグダが長過ぎるよ!初めて熱海を観る人は何処から何処までが本編か分からなくなってしまうのではと思いました。
カーテンコールの予告編、AKTの松本と高野、とても良かった。特にストリッパー物語火の鳥伝説篇、これは本当に再演して貰いたいものです。

大きなものを破壊命令(再演)

大きなものを破壊命令(再演)

ニッポンの河川

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

発掘!四姉妹の「恥ずかしながら帰って参りました」



「ENBUゼミの演劇コースを担当されていたのが福原さんです。
2012年、福原演出の卒業公演を『笹塚ファクトリー』で拝見したのですが、たしか四つか五つの短篇集。
今回も、場面、場面をカメラレンズに収める“福原らしさ”が感じられました。」


(東日本大震災を契機とした舞台だが?_)「3.11は戦後、この国が築き上げてきた『価値観』をゼロ・フィールドにする威力。
二万近くの人名が失われ、南相馬市~釜石市にかけ街が消滅したのですから。

本来は、瓦礫と化す国土に、市民、文化人、企業人、政治家が書くグラウンド・デザインは百通りです。


それは、例えば関東大震災でいえば、『軍政大国』だったのでしょう。


当初、脱原発から『自然共生型社会』を目指すグラウンド・デザインも提示されていましたが、現在は どうやら『右傾化』に傾いているようですね。」


「『大きなものを破壊命令』は、一つひとつが名シーン。
ただ、観客が余韻に浸たろうとすると、出演者がボタンを『カチッ』と押し、照明や音響が移行するのです。

そして、『真剣演技』なのにもかかわらず…観客は笑ってしまう…。



夏祭の風情、女四姉妹の戦中劇は“ホンモノでした”。


それなのになぜか…。


うーん、『即興的テンポ』だからかな。」

夜明けとともに目が覚める

夜明けとともに目が覚める

劇団☆東京SaVannaT’s

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

スッキリ!
物語は、分かりやすく、面白く、腑におちた。

お芝居を見終わって、スッキリと爽快な気持ちになった。

女優陣は、それぞれ個性が生きている。

特に、藤本かな子さんが、“総長”としての生きざまを見せ、輝きを放っていた。

ash Melody

ash Melody

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

観ました(*^^*)
観てきました。
まさに…ザ・劇団…ザ・舞台…って感じの舞台でした。
一人一人が、しっかりと演技されていて安心して観られました。
もう少し、笑いもあればもっと嬉しいです。チケットプレゼントありがとうございました。
娘が一緒に行けなくて…残念でした。

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しすぎて、・・・
【Bチーム】二度目の観劇。
瑞々しい二人が演じるトレープレフとニーナの、あまりに美しいシーンがとても素晴らしい!!

ネタバレBOX

辻さんと中田さんのアドリブ(?)合戦は先日の方が冴えていましたが、こと縄田さんの演技に関しては、凄みが増していた。
ゴーストライターズ!!

ゴーストライターズ!!

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地よいテンポ♪
城咲仁さんの大ファンなので、今回初めて、ボクラ団義の舞台を拝見させて頂きました。
とても、調子のよいテンポで、若い劇団だけあり、洒落た演出で
特に、キャスト紹介の時にボックスなどに光りで名前が出て、カッコよく登場するシーンが良かったです。
タイムマシーンもどこかで見た事ある物で笑えました!!
2時間半の長丁場の舞台には驚きました。
脚がパンパンになるのも分かります。
ダンスも素敵でした。

ファンタジーでありながら、なんだか、ジーンとするシーンもあり、コメディなのか社会派なのか
最初から、2回観るつもりでチケットも予約してありますので、
頭を白紙に戻し、また観劇できるのを楽しみにしております。

最後に2回も握手して下さった、仁さんの後輩の綺麗な瞳の高木聡一朗君、ありがとう。
そして、仁さんの生き生きとキラキラとした姿を見れて、とても幸せな気持ちになりました。幸せをありがとう♡
ボクラ団義の個性的な皆様、他のキャストの皆様、次回も楽しみにしております。

幽霊の住む家

幽霊の住む家

KG×KC Presents 第10回演劇フェスティバル

天満天六・音太小屋(大阪府)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました♪
次女と二人で観てきました。
学生さんらしい舞台でした。
ストーリーが、アニメチックで楽しかったです。
チケットプレゼントありがとうございました。

スタア

スタア

スタンダードソング

六行会ホール(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

ブラックコメディSF
スタア夫妻のご自宅で巻き起こるSFブラックコメディ。
予想のつかない展開に出演者が入り乱れてドタバタでしたが、楽しめた舞台でした。

ゴーストライターズ!!

ゴーストライターズ!!

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ロジカルな脚本とテンション高いコメディ
3/2の團遥香編を観てきました。
まず、オープニングがかっこいい!
一気に観る側のテンションが上がりました。
言葉遊びのような掛け合いがとても気持ち良く、笑いながら見られました。
基本はテンション高めのコメディなのにちょっとうるっと来るところもあり、
展開は、ドンデン返して、返して、たたみかけて、って感じでずっと飽きなかったです。
劇団のファンになりました、もう1回見に行きます。

以下ちょっとだけネタバレ

ネタバレBOX

タイムマシンの効果音?BGM?に爆笑しました
サニーサイドアップ

サニーサイドアップ

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

最終日観劇
ある1人の俳優のユル〜い人生大河ドラマ。小野寺さんの機械では表現出来ない動きに見惚れ英語劇に笑いアクティブな赤堀さんに感動w。母との場面ではついジーンとし、本籍地不明の富川さんが不覚にも可愛いと思ってしまった。ノゾエワールド全開で面白かった。

んまつーポス+宮崎大学 そうなるまでの事情 vol.2

んまつーポス+宮崎大学 そうなるまでの事情 vol.2

んまつーポス

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

ショートショート
上演時間90分、休憩あり。小中学校でワークショップをしているそうで、楽しみながら体を動かす教育やリハビリで効果が大きいと思われ、今後の大きな可能性を感じる。公演としてはショートショート集で飽きが来ないスタイル。

舞台『サイコメトラーEIJI~時計仕掛けのリンゴ』

舞台『サイコメトラーEIJI~時計仕掛けのリンゴ』

講談社

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

オシャレなステージ
真犯人の心の闇の説明にもうちょっと時間が割かれてればよかったかなあと思いますが、イケメン&美女を揃えたオシャレなステージを堪能。この手のお芝居を見に行くと、観客の9割は女性だったりするのですが、今日はパッと見、男のほうが多かったと思います。なぜ?

職員室の午後

職員室の午後

STUDIO META

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/04 (火)公演終了

満足度★★★★

金井さん
説明にある金井さんの処分だけでなく、職員室ではさまざまな出来事(一部は問題)が起き、しかも、いろいろクセのある先生だらけで見ていて飽きません。ある意味、先生全員が主人公。中には心あたたまるエピソードを持つ先生がいたりして。

学校敷地内の殆どが禁煙になった現代では考えられませんが、先生方がタバコを吸って半端なく空気の悪い、絶対に入りたくないあの頃の職員室を忠実に再現。臭いから察するに、このステージでは害の少ないタバコを使用しときゃいいやレベルの無に等しい気遣いはあったと思いますが、特にこの時期は、煙が漂ってくると鼻の粘膜が刺激されて辛いのよ。ニコチンの有無なんかどうでもいいの。煙が辛いの。現にくしゃみ3回出たし。

ここまで煙が多い演出にこだわりたいのであれば(私には止める権利はこれっぽっちもありません)、チラシやサイト等に注意書きをお願いします(既に書いてあったら見落としていた私がいけないんです。ごめんなさい)。

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

【Aチーム】びっくりするほど中二病。
Bチームを観た上での観劇のおかげで、戯曲や演出の細かい部分まで落ち着いて堪能。まずはやはり、15歳の宇野愛海ちゃんがニーナを演じることで、びっくりするほど世界観の違う「かもめ」に仕上がったことに驚嘆。ロシアの雪を模したセット(ルデコ4のあの鉄枠が白い布(紙?)覆われている)、真っ白い家具等は全部同じなのに、これほど「温度」の違う光景を見られるとは。おかげで、Bに比べて古典としての質感よりも、現代的な部分が前面に押し出されて「中二」が全編に渡って匂い続ける、喜劇的で面白いお芝居になっていました。

ネタバレBOX

まずはマーシャが実ることのない恋の象徴として「悲劇の女」ぶって黒い服ばかり着ているところでもう苦笑。トレープレフは中二をこじらせてかもめを撃って殺しちゃうし(かもめ可哀想><)、ニーナはあざといプレゼントをして大の男を篭絡しちゃうし(作戦なのか天然なのか。どっちにしても嫌な女w)、かもめ名義で手紙を送り続けたり、嵐の夜に震えながら男の家に来るし挙句は「私はかもめ!」と痛いことを叫ぶ。ああ、なんて中二病な人たち・・・。

そんな風に喜劇として観たAチーム。宇野ちゃんがリアルに「子供」であるために、あっさり落ちるトリゴーリンのしょーもなさや、振り回される人々に苦笑しっぱなし。脚本も変更されている部分が多くあり、ニーナの少女性を生かすための様々な調整が垣間見えて、それが上手くハマるときとそうでない時の差が激しいだろうなと感じました。多分私が観た回は後者だったのかな・・・。4年後のシーン、宿した命を不本意な形で失いボロボロになった「女」の演技はまだ彼女には早かったかな?彼女の熱演を見て思ったのは、「ああ私、男と喧嘩するときにこんな演技をするわ、、」。受けの内田くん演じるトレープレフの表情からその心情を感じることにこのシーンの意味はあると直感的に思い、ずっと内田くんを観ていました。そのことを客席で観ていたとある役者さんに「れいさんはちゃんと観てる」と言われたことがとても嬉しかったです。超余談(笑)

そして、「21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~」に対する私の答えは・・・トレープレフは自殺によってニーナと精神的に結ばれ、やっと癒されたのかなと感じました。いや、それでも中二的愛が続くと思われるので癒されることはなかったかも知れないのですけど。でも、ニーナはトレープレフを追うなんてことは絶対にせず、しぶとく生き続けると思う。だってあざとい女だもん 笑
「珍獣ピカリノウスの法則」「コタツのある風景」

「珍獣ピカリノウスの法則」「コタツのある風景」

劇団桟敷童子

西新宿成子坂劇場(東京都)

2014/02/25 (火) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった
芝居好きなおねえさん(おにいさん)たちのお芝居という感じでとても面白かった。
短編ではほとんどつけてなかったけど☆5個にします。
(劇場がここでなければまたぜひ行きたい。)

舞台『サイコメトラーEIJI~時計仕掛けのリンゴ』

舞台『サイコメトラーEIJI~時計仕掛けのリンゴ』

講談社

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
スタイリッシュでマンガチックなサイコサスペンス、結構楽しめました。バスト強調の岩佐さんと女王様の中島さんがとてもキュート。

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

【Bチーム】アロッタ流の耽美的古典
まずはBチームを拝見。私にとっては初のチェーホフ、初の「かもめ」ということで、「中二病~」との副題が付けられたこの公演は正統派の古典とはかけ離れたものになるのかなと思いきや、とても真っ当な古典でした。照明や音楽・美術はアロッタらしい耽美的なもので、脚本も分かりやすく翻案されてあり、アロッタファンかつ古典初心者としては嬉しい限り。終盤はあまりの演技力の凄まじさに泣きながら見てしまい、6人の役者さんにこのような演技をさせることが出来る松枝さんの演出力に感服。終演後にお話を聞いて、ドラマターグとして中田顕四郎さんの存在がかなり大きなものだったことも感じ、これからのアロッタ、おそらくあるであろう新国立劇場での本公演にも弥が上にも期待が高まります。

ネタバレBOX

「中二病」とのキーワードが脳裏を掠めることはあっても、6人の役者さんが紡ぎ続ける丁寧かつ重厚な演技に終始釘付けになり、醸し出す濃密な空気に圧倒されながら見入ってしまいました。

特に、ニーナが篭絡された中田さん演じるトリゴーリンの大人の魅力(私がニーナ役だったら本当に恋に落ちそう(笑))、4年後以降ロシアの冷たい空気に本当にさらされたかのような心と美貌を内面から溢れさせた押さえた演技のトレープレフ。演じる塩顕治くんの感情過多でない誠実に時を生きる演技はとても私好み。兼ねてからさいたまネクスト・シアターの川口覚くん(初舞台がアロッタ!)にトレープレフを演じてほしいと思っていた身としては(NHKの「100分de名著」の朗読劇でトレープレフを演じていたので)、彼に通じる誠実な演技をする塩くんにすっかり引き込まれてしまいました。

その4年後のシーン、彼と秋山さん演じる関西弁のメドヴェージェンコの鬼気迫る演技に心臓が痩せる思いで観てしまい、あまりの凄まじさに涙が止まりませんでした。この舞台を見て、好きな役者さんにはトレープレフを演じて欲しいと思うほど、トレープレフという役が好きになりました。

そしてニーナ・・・縄田智子さん。他劇団で勿体無すぎる使い方をされていたとは思えないほど、生き生きとして濃密な時を生きていて。細やかな表情の変化からも目が離せず今までのどの舞台以上にもその美貌が映え、特にラストシーンはこんなに美しい女優さんは見たことがないと思うほどの眩さでした。冷静になるとニーナという役はとてつもなく共感できないのに(地雷系ですよね(笑))彼女が演じるとトリゴーリンやトレープレフを引き付けるだけの説得力に満ちていて、トレープレフに振り向いてもらえないマーシャが哀れで仕方なくなってしまう。

マーシャ役の香元雅妃さんも愛らしく、その健気な表情から目が離せなかったのですが、なんと初舞台らしいです。びっくり。

そしてアルカージナ役の辻しのぶさん。大人で母親で女で女優で、という役を実に感情移入しやすく朗らかな演技で魅せてくれました。縄田さん香元さんにはまだ表現が難しいと思われる、深みのある女性としての立ち位置に立って確りと支えてくれて、安心して楽しめました。

あとあと。衣装がとっても素敵でした!伊藤さんの衣装は白の質感がいつも印象的なのですが、今回はデニム。デニムってちょっと間違えるととてつもなくダサくなるアイテムなので自分で着る時もかなり気をつけるのですけれど(笑) スタイルの良い役者さん達がスタイリッシュに着こなす姿を見てさすがのチョイスだななんて思いました。上下デニムって素人だったらかなり危険ですよ!笑

※補足。圧倒的にBが好きです!

このページのQRコードです。

拡大