最新の観てきた!クチコミ一覧

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しのび足のカリン

しのび足のカリン

ロリータ男爵

OFF OFFシアター(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

キュートな主演女優と脇を固める個性的な役者さんたち
大胆に音楽を利用したミュージカル風の作品に大いに驚かされました。

最初から最後まで笑いっぱなしでした。
でも、終わった後には感動も残り、実は奥深い作品なのだと思います。

破産

破産

イナセナ企画

タイニイアリス(東京都)

2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議なお話
タイトルから推定できるように、いしだ壱成が生活に困窮した作家を演じる作品。
不思議な登場人物の多い、不思議なお話でしたが、よく演出されており、楽しく観ることができました。
タイニイアリスという劇場の雰囲気にもよくマッチしていたと思います。

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

全力の挑戦!見届けました!!
3+0.5(赤カブトさん爆!加点)拝見するたびにやおら期待度が上がってしまうPMC野郎さん、見る側は勝手なもので見慣れてしまうと更なる刺激(インパクト)を求めて劇場に足を・・。今回もそこそこ面白くて個々には「なるほど・・」もありましたが・・・・ん~課せられた宿命という事で。。西田シャトナーさん提供の1篇は若干「弱虫ペダル」っぽさを感じさせる演出が施されてた様に見えました。・・終演後の舞台挨拶(演者+1人)がタイトルのオチ(?)

笑う花

笑う花

劇団水中ランナー

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

瑞々しい
旗揚げ公演とのことでしたが、非常に完成度の高い公演で感服いたしました。
初日の19日と楽日の23日の2回観させていただきましたが、楽日はより滑らかになっており、深みも増していました。

制作と演者の瑞々しさや熱意も感じられ、清々しい気分になれました。
ありがとうございました。

学校の催眠室

学校の催眠室

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★

人間の深層心理はどこに表現されてたんだろう?
前半は期待もたせて中盤もたれて後半は結構楽しめたかな

1時間49分予定でしたが実際は約2時間ほどでした

ネタバレBOX

昭和の銀幕世界華やかし頃=昭和の映画撮影所の道具部屋(?)らしきとこが舞台です。やる気のない監督。支えるスクリプターさん。ピンク映画ではないロマンポルノを撮影するのだが、今日の小屋を抑えたのが精一杯で明日はライバルの小峰監督の組に現場を譲らねばならないタイムリミットのある撮影時間に看板女優やらピンク(映画)の女王やら脚本家に製作さん。食堂のおばちゃんまで入り乱れた人間達の入り乱れたスラップステックコメディでありました。

脚本家の書いた作品のタイトルが「学校の催眠室」なのですが、
学生運動の後の話を描いた文学作品だったハズが・・・。
「私立エロス学園桃色身体測定」という5分に1回エロいシーンが入る話しに書き換えられ、あまつさえ知り合いの好意を寄せていた女性が出演することになったりして。ぐだぐだです・・・。

ひたすらやる気なく、ひと言しかしゃべらない監督さん。

まぁ何とかまとまって大団円迎えるのですが・・・・

ひたすら慌てる製作の梶さんが、ばたばたし過ぎてて中盤くどいです。
(機動戦艦ナデシコのインスペクターさんみたく、
さらっと仕事してて欲しかったです。)

監督の想い人を新作に取込みたかった思いとか、
東大生な割りに使えない助監督、
キャラは楽しいのに今ひとつ浮いてる感がありました。

ロマンポルノを撮影する理由とかの説得力を強くしてくれたらよかったのに

基本どたばたのハイテンションがくどくて食傷気味になりましたデス

でもまぁ昭和のレトロ感を表現する事には大成功でありました

食堂のおばちゃんの設定は良かったが、
監督との関係性の強調とか説明がとっても欲しかったです。
パラノイアショー op.143

パラノイアショー op.143

hi-pine company

非公開(集合場所:中野駅南口)(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど。
これが普通に舞台上と客席という関係での上演であれば
ほとんど笑えなかっただろうなーという感じでしたが、
集合場所から会場への移動も含めて観客参加型という感もある公演だったのでそこそこ楽しめました。

もっと暗闇のままだったり、怖さを感じさせるような展開があっても面白かったかなーと思ったり。

夜の回に参加しましたが、昼の回だとまた印象が違ったりしたのでしょうかね。

悪霊

悪霊

地点

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2014/03/10 (月) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

切実で滑稽な堂々巡り
ドストエフスキーの長編小説を100分に構成した作品で、信仰や社会革命についての回りくどい台詞が続き、内容としてはあまり飲み込めなかったにも関わらず、圧倒的なパフォーマンスに何とも言い難い感情が刺激されました。

開演前から勢いを変えながら絶えず降り続ける雪(発泡スチロール製でリアルな降り方でした)の中で、語り手であるGは舞台の外周部を反時計回りに走り続け、他の登場人物達も同様に走ったり取っ組み合ったりしながらで地点ならではの奇妙なイントネーションとリズムによる台詞が飛び交い、堂々巡りが会話と動きで表現されていました。
雪も動きも止まり、静寂が支配する時間が美しく、真っ白だった空間に衣装を脱ぐことによって色が現れる終盤が印象的でした。

シリアスなテーマを扱っていながらも所々にばかばかしい表現が盛り込まれ、切実さと滑稽さがお互いを際立たせていました。台詞の文節の仕方によって真面目な台詞を一瞬シュールに聞こえさせる手法が効果的に使われていました。

客席エリアに比べてはるかに広い演技エリアは中央部分に向かって2段刳り貫かれて底が見えない形状となっていて、それを活かした役者を見せない演出が印象的でした。
地響きあるいは遠い雷鳴の様な低音、銃声、アヴェ・マリアと歌う合唱の断片が交錯する、緊張感のある音響デザインが素晴らしかったです。
おそらく柔道着をリメイクした衣装が格好良く、また何度も行われる取っ組み合いにも呼応していて良かったです。

成れの果て

成れの果て

elePHANTMoon

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/02/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

安定の世界観
アンモラルな世界がやっぱりたまらない。何作品か同劇団の作品拝見してるけれど、通底してるのは『許す。許される』関係性なのかなぁ。日常ではなかなか遭遇しない歪んだ関係性を物語世界でググッと信じさせる力強さにいつもワクワクさせられて、もっともっと観たいと中毒になるんだよなぁ。

ネタバレBOX

うさぎストライプの亀山さんが、僕と同じ名前の役名で、普段見せないバイオレンスな役で、なんか僕が悪い事してるみたいな変な気持ちになった。熱演だったなぁー。
あやしい、人たち

あやしい、人たち

劇団ハッピータイム

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

細かい点に整合性を持たせて欲しい
 詩人は、大抵宇宙人である。有名な所では李白。彼の母は、太白(金星)を夢見て懐妊したと言われている。デビッド・ボーイが真正な詩人と言えるかどうかは疑わしい所だが、彼も自分は宇宙人だと言って話題になったことがあった。因みに自分は、無論、宇宙人である。
 地球人の振りをしているが、本当は宇宙人という者が結構、地球上には暮らしているというのが、この話の前提である、かどうか。

ネタバレBOX

 兎に角、気付くと、病院に居た大地は、ライトノベルの作家であり、1カ月もの間、昏倒していたのだという。医師の診察過程で、大地の失われていた記憶が徐々に蘇ってくるが。彼の症状は薬物依存であり、それもかなり酷い状態であった。然し、彼に、麻薬をやった意識は無い。だが、彼の吸っていた電子煙草には、脱法ドラッグが仕込まれていたのである。脱法ドラッグは、化学的には、麻薬に近いものの、僅かに成分が異なる為、法的には、麻薬指定されていない。その為、麻薬の代替物として出回っているが、どのような結果を齎すかハッキリしないケースが殆どである。それもそのはず。麻薬の場合は、その製造に国家が関与することも結構あり、散々、今迄の症例があるから、凡その結果予測はつくのだが、脱法ドラッグの場合は、無論、治験データがあるはずもなく、症例といっても正確な因果関係を把握できるようなデータが追えるとは限らない。現実には殆ど、無理であろう。
 ところで、大地の住まいには、ワームホールの出入口があった。彼の父は、研究者で、終にワープの原理を発見したのだが、実験中に誤って土星へ移動してしまったのである。妻と娘ともども。大地が、家に帰った時には、父母、妹は跡かたも無く消え、今迄其処に居た、という痕跡があるばかりだった。13年前のことである。
 だが、暫く前から、この住処も賑やかになっていた。火星、土星、天王星などから宇宙人がやって来たからである。いつの間にか、妹も戻っていた。おまけに大地は近いうちに結婚するつもりである。相手は、矢張り宇宙人! だが、地球で生まれ、或る程度の年齢迄は地球で暮らしていた。家事等をしてくれているが、結婚までは、清い関係でいよう、と聖人のような誓いを守っている。
 こんな暮らしも、脱法ドラッグの治療中に、偽装が剥がれて真実を表してくるが。妹ルナは、実は、土星のストリートチルドレンの一員で、警察に追われて逃亡しこのワームホールから出て来たのであり、土星人の中には、暗示によって、相手に自分の思い通りの暗示を掛けることができる能力をもった者がいる。ルナはそのような少女であった。で、大地に暗示を掛けたのである。婚約者、サリナも土星から犯罪者を追って来た公務員で、彼女こそ、大地の本当の妹であることが暗示される。火星人は、実は、土星の麻薬取締官。天王星人は、矢張り、土星の悪徳警官等々、話は一気に、刑事物的な要素を帯びる。
グロテスク

グロテスク

楼蘭

東演パラータ(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

■立体的な演劇。
 客席と舞台の両方を縦横無尽に行きつ戻りつする役者たちの動きが演劇場の屋内を全部使い切っての立体的な工夫を見せていて、圧倒される。

 観に行って、ほんとうによかった。そして、終演してしまったということが、あまりにもさびしい。また再演がればよいのに、と心から望んでいる!

 役者の演技は的確で無駄がなくダイナミックで、音楽のメロディーも美しく、衣装の色彩やデザインも細部までこだわっていて、総合藝術としての可能性を開拓していて、見事だった。

 ほんとうに良質な舞台藝術づくりをされたすべての関係者に心から拍手を贈りたい。

 

フォアローゼス

フォアローゼス

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

なるほどノワール
借金を棒引きにする代償として構成員連続殺人の犯人探しをすることになった私立探偵の行き着く先は…?なゲキバカ流ハードボイルドあるいはテアトル・ノワール。
出だしはコミカルだが次第にシリアスに転じ、本筋部分はかなり救いのない結末を迎えるが、ストーリーテラーが「巻き込まれた男」であることと、定年退職する老刑事の人情味とで緩和されるのが上手い。

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

鳥公園

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★

モーフィング+トランスフォーム
会話の回想部分にその当事者が直接介入してくるなど、舞台演劇ならではの技法が面白い。
1つの場がモーフィングのように滑らかに別の場に変容して行く様から M,C,エッシャーの「メタモルフォーゼス」を連想したりも。
また、後半で装置がトランスフォームするのもアッパレ!

「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

テーマ設定と運営には不満も残った
過去に受賞歴がある3実力派劇団がそろい、期待を持って観劇に臨んだ。

観客数に比して会場が広いので、自由席にしてもよかったのではと思いました。

作品と作品の間が暗転のままという感じで終わりと始まりの境目がはっきりしない。

幕も下りるホールなのだから、幕を下ろして装置替えするなり、照明を明るくするなり工夫がほしかった。

3作品で120分だからノンストップでなく、5分くらいの休憩を入れてもよかった。

出場団体は参加が決まった時点では会場は未定なのだろうか。

いつもの小劇場の間合いで作ってる劇団はハコの大きさと演出が合致せず、バラツキが出た。

「サムライ」という共通テーマをどういう考えで主催側が出したのかわからないが、はたして妥当だったのか疑問だ、

現代劇では「絵」にしにくい課題のためか、生かせずにコジツケに感じた劇団もあった。

個別の感想はネタバレで。

ネタバレBOX

チョコレートケーキ


人間魚雷を扱った作品。作品としてのメッセージがはっきりしているし、戦時下の話だけに「サムライ」というテーマもうまくはまっている。

ただ、つくりが小劇場向きで、会話の緊迫感が広いホールでは出ず、台詞も聞き取りにくかった。

戯曲としては秀作なのだが惜しかった。


JACROW


モチーフとなる東電OL殺害事件は有名だが、観客の中には「全然知らなかった」という声もあったので今回のように状況説明はあってよかったのかもしれない。

事件自体、冤罪が発生し、真犯人不明のままで、被害者の奇異な行動にも疑問が多く、短編にあえてこれを選ぶ真意が観ていてわからなかった。

また、実名を使い、公表事実以上のことは出さないので、事実に寄りかかりすぎ、未解決事件を演劇仕立てで説明しましたという印象を超えない。

実名にする必要があったのか。仮名にしても演劇は成り立つし、亡くなった被害者への配慮がほしかった。

むしろ仮名にして大胆な解釈をするなり、工夫がほしい。

せっかく蒻崎今日子と谷仲恵輔を起用してるのだから父親と娘の関係により話を絞ったほうがわかりやすかったのではないだろうか。

当日パンフレットには岡田以蔵のことは出てないし、舞台上にも固有名詞は出てこない。

あえて幕末の「人斬り以蔵」になぞらえて結びつけるなら、もっと説得力ある丁寧な描写が必要だ。

正直、東電のこの女性から私は岡田以蔵との共通点は連想できなかった。

父親に殉じることがなぜ売春になるのか。

第一岡田以蔵のことを知らない観客には何も伝わらないのではないのか。



電動夏子安置システム


テンポよくコンパクトなシチュエーションコメディを見せてくれた。

役者の持ち味も生かせてるし、得意のロジックの面白さや起承転結がきちんとできていて、作品の完成度からいえば、3団体の中でダントツ優れている。

だから1位に選ばれたのは納得できた。「自分のことばで語れない政治家」への痛烈な皮肉だが、この芝居も「サムライ」は後付けに感じた。





7eve Lovers

7eve Lovers

RAWK

萬劇場(東京都)

2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

七人の小人ならぬ恋人!
意外と大きなストーリーで、見ごたえのある舞台でした!
白雪姫をモチーフとあったので、ちょっとメルヘンな感じも予想していましたが、違う物語と言っても良いくらいの印象でした!
アクション性が高く、そう言う意味では時代劇を観ているような痛快さもありました。
キャラクターが多く、話の展開も意外性が大きいので、ストーリーをちゃんと理解するのは難しいところもあると思います。
でも、ギャグ的な面白いところも多いので、楽しめる舞台なのは間違いないかと思います。
人物相関図とか、もう少し設定がわかりやすいともっと楽しめたかな?

「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

速報!
気になるかたもいらっしゃるかと思いますので一記事乗っ取り失礼。
企画元、参加団体含めて、電動夏子安置システムさんのとこでだけ速報確認出来たのですが、

観客投票第1位は
電動夏子安置システム「召シマセ腹ヲ」だった様です。


個人的にはやはり意識が高いんだな、とそれだけの事でも思います。
1位だったから、と言うのもあるかもしれませんが。

おめでとうございます!


※公式サイトの発表があったり、どなたかの感想で触れられたらこの記事に限り削除する可能性があります。

男の60分 -2014-

男の60分 -2014-

ゲキバカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

ダジャレが滑らなければ・・
・・・そこが惜しい!

志が良いだけに、東京のコメディがこうだと関西の人に思われるのが・・
関西公演までもうちょいブラッシュアップを・・(てもう明日か

滑る駄洒落というのは、特に初見のお客さんが引くだけに、自分は厳しく採点を・・(苦笑

「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

別々の面白さがあった。
いつもほとんど一人で観劇するのですが、今回は知人と一緒に。一つ一つが濃密に感じ自分は楽しかった。遠いけど頑張って行った甲斐があったと思います。1作品40分は短く、3作品連続上演だと長い。また内容がそれぞれ大分違い、良くも悪くもあったのかなと思いました。投票するという意味合いでは、作風が違いすぎて公平に見れるのかなーと思います。以下後述します。

ネタバレBOX

3作品とも自分は面白いと思った。劇団チョコレートケーキ、JACROWについてはそれぞれの「観てきた」に記載。一つの作品が秀逸だったため、惹きつけて惹きつけて、そして最後に電動夏子安置システムというコメディの流れは引き立ててしまうように思えます。実際電動さんかなり面白かったです。特に記者会見のシーンは笑うつもりもなく大体読めたのに笑ってしまった。部屋のドアなどマイムでしていたのが、いつの間にか部屋が広くなっているのは不思議でした。高速なセリフ回し、息の合ったコミカルな動きなどレベルの高さを感じました。
別件でも書いた観客のマナーですが、以前自分が行ったところでは紀伊国屋ホールだったか、同様に暗転中に携帯を見る、いびきが妙に聞こえてくるといったお客さんがいました。広い劇場ホールだったせいか、マナーは良くないのは目立ったかもしれません。大きい場所になるほどにスタッフ対応など求められると改めて感じました。ありがとうございました。
グロテスク

グロテスク

楼蘭

東演パラータ(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

みてきた
ステンドグラス風の鐘がきれいでした。仏の菅原(上埜さんの映画での役)が思い出されました。

OLと課長さん

OLと課長さん

関村俊介と川村紗也と浅野千鶴の三人芝居

スタジオ空洞(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

関村流異世界に出会えず…
我々の暮らすこの世界から少しだけズレている、ビミョーな異世界を舞台とした可笑しな会話劇を作り続ける関村俊介氏。だが今作は、肝腎の「異世界」の作り込みがやや甘かった印象。
結果できあがったのは、公園で課長(関村俊介)と昼休みを過ごす天然OLコンビ(浅野千鶴、川村紗也)のキャピキャピおバカトークに課長がつぎつぎツッコミを入れていく賑やかで健全な劇。
宣伝写真がニコパチの楽しげなものであることから、“今作は日常的で親しみやすい健全な劇にしよう!”とハナから決めていたのだろうし、女優二人のクセの無さゆえ突飛な話は作りづらかったのだろうけど、「やや病的」な関村ワールドに馴染んだ身には今作、やや食い足りなかった。

とか言いながらも個々のやり取りは面白く、たびたび笑わされたことははっきりと記しておきます。

ところで、45分と短尺なのはあらかじめ予定されていたことなのか、それとも、思うように話が進まず息切れした結果なのか?
もし後者なら、「異世界」の構築にあまり注力しなかったのがその一因である可能性大。

ネタバレBOX

今作は結末もいまひとつ。
丸く収めようとして、結果うまくいっていない。
課長も巻き込み無駄話を続けたせいで十分なランチタイムが取れなくなり、「今日はお昼は無しにしましょう」と言ったはずのOL二人が、部長が飲み物を調達中に移動販売車でカレーを買おうとおそるおそる立ち上がり、ちょうど戻ってきた部長に見つかる。
あのシーンで幕を閉じ、続くシーンをその前に持ってくるべきだった?

また、オフィスものという設定があまり生きていないのも気になった点。男性教師と女子高生二人の取り合わせでも似たような話は成立したと思う。
幽霊

幽霊

ホリプロ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

イプセンだった
何と言ったら良いのか・・・・イプセンでした。

非情と皮肉。

人生を巧く操縦してきたはずが絡め取られ堕ちていく感覚。

舞台装置を全く動かさず、音と光で炙り出す演出に

またまた森さんのセンスの良さを観た。

ネタバレBOX

「野鴨」同様、生け贄のような登場人物に気持ちがひっぱられてしまう。

ラスト、真っ白に舞台が朦朧としていく中、響く大きな音は

まるで地獄の釜鳴りのように母子を飲み込んで行くようだった。

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