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第2回喜多見と狛江の小さな映画祭+α

第2回喜多見と狛江の小さな映画祭+α

M.A.P.

M.A.P.(東京都)

2014/05/26 (月) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★

『非行少年』(1964 日活) (監督:河辺和夫)見ました。
開映前の主催者さんのトークが勉強になりました。
東京新聞で紹介された翌日に様々な機関が来て、
いろいろ指導が入ったそうです。
→会員制とか不特定多数への提供とか、
いろいろ区別があると初めて知りました。

で映画は浅草付近らしい、
昭和39年の中学での不良くんの生態観察動画と言えるものでした。
道路が舗装されてないところが多いとか、パトカーが銭パトだったり。
コピーやらワープロ(これも既に遺物ですね)すら無い時代での、
”ガリ版刷り”が見れて時代の進歩を感じたりしました。

下駄履いて番長の居る時代・・・。
”番長”今では口にするのも笑いの元ぐらいにしか感じないですね~。
(もう既に様々なメディアで笑のネタになってますね)

でも変わらないのが受験戦争!
ちょうど今の韓国並みでしょうか?
高校受験での自殺などがあり熱がいろいろあったです。

あ~それと喫煙シーンはめっちゃ多かった~。
昨年話題の「風立ちぬ」どころではなく、
主演中学生さんもスパスパやってました・・・。
これは今では考えられないですよね
喫煙者天国な時代でありました!

体育の授業中に着替えなど置いてある教室に入り込んで、
人の弁当を漁る不良さん・・・。
飼ってる白色レグホンちゃんの羽むしって丸焼きにして食べたり・・。
凄い肉食系(^^)惣菜とかの万引きでないところが時代的でした。

いろいろ文化って時代で変化してゆくんだなぁと思えた映画でありました


・・・結構場所はわかりにくくて少し迷ったデス
(でもロードサイクルでの移動は楽でありました)

ウォーターバック 【終演しました!次は8月、駅前劇場!】

ウォーターバック 【終演しました!次は8月、駅前劇場!】

ぬいぐるみハンター

吉祥寺シアター(東京都)

2014/05/30 (金) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

呉呉もご自愛下さい
とてもにぎやかで、最後まで強引に持って行った感が有りましたが、緩くて熱く楽しい舞台。
仕事帰りに疲れも吹っ飛びました。

ネタバレBOX

とにかく一色洋平さんの高い身体能力に度肝を抜かれる。
彼のスタントマンさながらのアクションやハイ・テンション演技は筋肉増強剤か興奮剤でも打ってるんじゃないかという具合で、目を見張る大活躍!!!

また、祝祭的オープニング・ダンスは感動的で楽しく、満点!!

ただ、各々個性的な役者さんが多数ご出演されている中、その煌きを集団の中に埋没してしまい、活かされていないのはとても残念。
嘘つきアポロジー

嘘つきアポロジー

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★

アポロジー【apology】とは。→
意味や解説。謝ること。陳謝。また、正当性を主張すること。

上記意味を踏まえて舞台にうまく取り込んでいたなぁと感心。

話の内容の理解は出来たが、
いろいろ説明は端折ってたかなぁと思えた約1時間45分。

ネタバレBOX

ズバット!ネタばれですが・・・

様は友人を騙した=自分をもその嘘で自己確立を正当化したした男の死後の回想芝居です。 とザックリ言い切ります。

途中のエピソードで舞台となるBAR「天国に繋がる雨」にて垣間見られた裏切り劇も入れてるので、チト全体把握が遅れます。

効果音・BGM・舞台セットと巧みに成されておりました。
スズナリで、中野の処女がイクッ

スズナリで、中野の処女がイクッ

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2014/05/23 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

ねもしゅう、下北沢で正義を叫ぶってよ
 「私が絶対正しいのよ!」「明らかにお前らが間違ってる」と
心の中で叫びつつも、つい周囲の「空気」に押され、
自分の気持ちを曲げて作り笑顔で皆に従う。空気を乱さないため、
皆との調和を保つため、「いや私の方こそ間違ってるかも」
「俺のワガママかな」と自分を騙す事で、いつしか
その嘘を受け入れてしまう。この感覚、身に覚えのある人は
多いはずだ。
 
この物語の主人公・じゅん(根本宗子)もそのような人間の一人。
自らの意見をグッと飲み込んで笑顔で周りとの調和を図る事、
それが彼女の正義なのだ。
観客に「身近にいる」又は「私そのもの」と思わせる存在の彼女。
物語が進んでいく中で明らかになる不幸な過去が
このような性格ならしめたと考えると益々感情移入したくなる。

22歳の彼女が勤めるメイド喫茶の更衣室(事務室と休憩室も
兼ねている)がこの物語の舞台だ。
可愛らしい衣装の数々と愛くるしい
ぬいぐるみたちが彩るいかにも女性が集まる部屋らしい
見た目の華やかさとは裏腹に、ストーリーは笑いを交えつつも、
人間関係のドロドロとした薄汚い側面を描き出していく。

じゅん以外の登場人物は6名。
常に金欠気味、苦労人で責任感が
強い27歳のメイド長・もなか(大竹沙絵子)。
天真爛漫、建前が嫌いで思ったことはズバズバ言う
19歳のイブ(尾崎桃子)。
笑顔が可愛い人気NO1メイドの23歳のまゆり(あやか)。
自称約35歳、中途半端なお節介をしたがる
事務員の福田(梨木智香)。
関西弁でギャグを飛ばす男オーナーの横瀬(野田慈伸)
見るからにオタク、まゆり推しの常連客・ドミニク(市川大貴)。
出てくる登場人物たち全員が、等身大だから
親近感が沸くと同時に、現実で味わう「良い人そうで美人・
イケメンだけど、個性が強くて関わるとちょっとうざいかも」
という感じも合わせ持っている。
この個性的な面々の意見対立を解消し、面倒を見て、
必死に皆の調和を図ろうとするじゅんのけな気な姿は
同情を誘う。
 
物語の前半は、脚本家+演出家・根本宗子の他の追随を許さない
最大の武器とも言える、「こんな会話よく聞く」「私達の会話
そっくり」と観客の誰しもが太鼓判を押したくなる
リアリティ満載の女子トークと、登場人物たちの噛みあわないが
ゆえに笑いを誘うやりとりに、テンポよく話が進む。
ところが、ある日更衣室内でじゅんの財布が消えてしまう。
疑心暗鬼になる彼女たち。彼女たちのやりとりに凄くリアリティが
あるだけに、観る者も切迫感を感じずにはいられない。
「自らの不注意で落としたのかも」と
険悪な雰囲気を何とか解消しようと努めるじゅんの
思いも虚しく、事態は更に悪化。各々が普段溜め込んできた
トゲトゲしたどす黒い本音をぶつけ合うようになる。
真相が判明した後の展開は、どんでん返しにつぐどんでん返しの
連続。悪があたかも正義になり、正義があたかも悪になる。
「悲しい事は塗り替えられていく」という台詞が出てくるが、
まさに悪が、正義が、取り替えられる衣服のように
次々と変わっていく。
この予期せぬ変遷も誰かが予め意図したものでは!?と思えて
きて恐怖を感じる。
この展開に観客は息もできないほど彼女たちに目が釘付けになる。
ついに、あの大人しかったじゅんの感情が爆発する。

 今回のお芝居は再演である。前回、根本氏はまゆり役だった。
今回じゅんをやるにあたって「たまには主人公も良いかな」と
思って配役したそうだが、拙者は他にも理由が
あるように感じた。それは、根本氏の性格がじゅんに一番近い
からではないかと。根本氏の分身がじゅんだと考えると、
本人が演じた方が説得力が増す。
 根本氏はチラシの中で「私の正義とみんなの正義は違う」
「その場に溶け込むのが日常生活で一番難しい」と語っている。
「波風立てずに周囲にあわせ同化する事」が正義と考える根本氏が、
その正義を果たそうとしても、周りにその胸中を全くくんで
もらえず苦労した経験があるからこそ、このお芝居は作られた
のだろうと想像する。
 だから、感情が爆発した後の自らの感情の赴くままに
行動するじゅんの姿を見た観客は爽快感を感じたり、
心を激しく揺さぶられたりするのだ。
正義とは衝動だ。自分を認めてもらいたい、自分が正しいと
証明したい、自分の欲望を叶えたい等の衝動。だが、その衝動の
ほとんどは他人に問答無用で押し潰される。ならば
我慢せず、衝動に身を任せ、中央突破する熱情や爽快感。
観客含めて誰もできないからこそ、やってのけたじゅんに
拍手喝采を贈りたくなったり、泣きたくなったりするのだ。

ここで事件の真相を語らないのは、再々演を期待するが
ゆえである。今後の劇団「根本宗子」からますます目が
離せない。

キャベティーナ

キャベティーナ

劇団鋼鉄村松

d-倉庫(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

キャベティーナ、ナゲテ-ナ!
客席に置かれたキャベツがよく出来ており、説明を聞いて参加を楽しみに待った。
ストーリーの本筋は見え辛かったが、登場人物の豊かなキャラと
役者陣の力で、むちゃくちゃな行動にも説得力が生まれた。
ムラマツベスさん、村松かずおさんの熱演が光る。
何気にシリアスなキャロラインの人生と、養父ともおのスタンスが印象的。
ボス、前売り1500円に込められた20周年の気概、しかと受けとめました!

ネタバレBOX

全ての客席に、パンフレットとキャベツが置かれている。
(重いの持って帰るのか…)と思ったが、新聞紙を丸めて緑色に塗ったものだった。
良く出来てるし、舞台に向かってこれを投げるという参加型も楽しい。

トコロザーワの人々は年に一度のキャベティーナを楽しみに生きている。
トマトではなくキャベツを投げ合うこの収穫祭では
毎年キャベツの妖精を1人選ぶのだが
30歳になってもキャロライン(後藤のどか)はまだ妖精になれるのか…?

賑やかな収穫祭をめぐる地元の人々と
東京へ出て自分探しの真っただ中にあるまさくに(ムラマツかずお)が
不本意ながら仕事で故郷のトコロザーワへ戻って来たことから起こる騒動。

キャベティーナに燃える町の人々の喧騒をよそに
“キャベツ畑に置き去りにされていた”という出自や
“生まれてから20年近く盲目だった”という
キャロラインの特異な人生が突出してシリアスな設定。
彼女を拾って育てたともお(廣岡篤)のスタンスも含めて
この設定を暗くならずフツーに語っているところが秀逸。

祭りのバカ騒ぎとシリアスな生い立ちという好対照だけでも
結構なアイテムなのに、ちょっと盛り込み過ぎたような印象を受けた。
年表出して説明するより、
盲目→手術→目に見える世界による混乱→グレる→立ち直る
というプロセスは、血のつながりの無い親子の会話で再現してほしかった。
ともおの淡々とした態度がキャロラインを変えたのだろうと思うし
ボスの哲学がいい台詞になるだろうと想像するから。

話の本筋が埋もれてしまった分
ストーリーを牽引するのは魅力的な登場人物のキャラである。
魅力的なキャロラインを演じた後藤のどかさん、ガンバさん役のムラマツベスさん、
まさくに役の村松かずおさん、コーセー役のバブルムラマツさんもいい味出してた。
突飛な行動の裏に“信念”がチラリと見えて“いいヤツじゃないか!”と思わせる。

主力が退団するのは残念だけれど、他にも力のある役者さんがいるのだから
どかんと笑ってマジ考えさせるような、振れ幅の大きい脚本を期待している。
個人的には「けつあごのゴメス」みたいなのが好きです。
ボス、また観に行きますから頑張ってください。
嘘つきアポロジー

嘘つきアポロジー

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

なるほど~。
難しい話で置いて行かれたと思っていたのに、最後に全部が繋がったのが分かった時に鳥肌がたちました。本当に面白かったです。

キャベティーナ

キャベティーナ

劇団鋼鉄村松

d-倉庫(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★

20周年
普通に面白かったけど、少し物足りなさを感じた。

嘘つきアポロジー

嘘つきアポロジー

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

人生の一部をかいつままれたような作品
脚本が面白く、構成が素晴らしい。見終わった後に残っている言葉が多く、難しい構成なのに最後に全てが繋がりスッキリ出来ました。
役者のレベルも高く、特に井出を演じている小池首領さんと柴田役の浜田カオスさんが良かった。本当に、もう一度見たい作品でした。

風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』

風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』

トム・プロジェクト

本多劇場(東京都)

2014/05/27 (火) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

風間ファンの空気感が心地よい
私が風間さんの舞台を初めて拝見したのは、紀伊国屋ホールで、つかこうへい事務所の「熱海殺人事件」を観た時。

あれから、何十年経ったのでしょう?

風間さんも、ファンも歳を重ねました。

絶賛された、一人芝居3部作よりも、緩い作りの新作一人芝居は、今の私の心境には、あまり熱すぎず、適度な笑いに満ちて、とても心地よい精神緩和剤に感じられました。

ネタバレBOX

「銭湯」と「戦闘」を掛けたのかな?

100歳近い、風間さん扮する銭湯のおやじさんは、見た目、内田裕也さん風でしたが、私は、マルハニチロの農薬混入犯人の風貌もちょっと思い出してしまいました。

戦争体験のある卯三郎は、戦地に行っていた間に、別の人に嫁いでしまった婚約者の実家の銭湯を引き継ぎ、戦後の日本の生き字引のような生き方をしてきたお爺さん。

銭湯に来る客に、落語を交えて戦争体験談を語ったり、時勢を揶揄したカルタ遊びを発案したり、95の今でも、恋をしたり、毎日元気に周囲を楽しませて明るく生きています。

でも、戦争は二度とごめんだと思っている卯三郎でも、ごみ屋敷の住人を一度はとっちめようと正義心に逸ったりします。これは、集団的自衛権行使を叫ぶのと同じ心理なんでしょう。東京大学の才媛女子大生に諭されて、正義を振りかざす暴力を思いとどまってくれて、ほっとしました。

カルタ会の場面で、客席のご高齢の女性が、心地よさそうに、大きな寝息を立てていらして、まるで、客席までが、高齢客で賑わう銭湯の延長線上のような雰囲気で、何だか微笑ましく感じられました。

卯三郎が、小保方さんに好意的なのは、作者の水谷さんが、男性だからでしょうね。(笑い)

卯三郎の生きて来た戦後の道のりが、映像で流れますが、何も説明がなくても、どの映像も全てあの日のことと認識できる自分に、改めて、自分も高齢者になったのだなあと認識させられました。

全体的に、ある種の問題提議をしながら、それ程肩の凝らない作りの芝居で、心地よかったのですが、ただ一点気になったのは、戦時中の場面で、「コンテスト」とか「マイク」とかの敵性語を卯三郎が口にした点。当時は、英語を使用すると大変なことになったと聞いているので、やや違和感がありました。

さりげなく、風間さんの演じる卯三郎に、客席が共感できる素敵な舞台作品だったと思います。50代以上の方にはおススメ作です。
嘘つきアポロジー

嘘つきアポロジー

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

(^-^)
私が今月観たお芝居の中で、一番好きな作品かも知れません。
なんだか引っ掛かっていた違和感が、最後に「あっ」と、そうかーと納得したのは、見事な感じでした。上演台本が有ったら、是非購入したかったのですが、物販はなにも無かったようで…。ホントに良い物観せていただきました。

陽だまりの樹

陽だまりの樹

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣きました
開演前のBGMが手塚アニメソングで、まず、なんだか懐かしくていっぱいになりました。アトムという少年が、いい感じでした。テンポが良く、引き込まれてました。安定の俳協さんのお芝居、安心して観られました。

「中野喫茶室」

「中野喫茶室」

WATARoom

テアトルBONBON(東京都)

2014/05/27 (火) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★

“いい感じに適当”
“いい感じに適当”台詞にありましたが、そんな感じの舞台です。力まずに、それでいて、人の心の見えない部分に触れてくる。心に痛い部分、そして大笑いの部分、いろいろありました。結構笑ってみていたと思いますが、心に浸みる部分も多かったのではないかと思います。

ディアボロス

ディアボロス

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/05/29 (木) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★

カプセルらしさ
遥か昔を除くと、そんなに本数を観ているわけではないが、毎回“やるなぁ!!”“有り得ない”“凄すぎ!!”という印象を受けていた。が、今回はおとなしいというか、いつもに比べ、話の内容も演出も地味と感じた。その分、内容に人間性というか内面の部分がクローズアップされていたように感じる。悪くはないが、もっと“カプセル兵団らしい”作品が観たかったかなと思わないでもない。

四角い箱

四角い箱

劇団ステア

中野スタジオあくとれ(東京都)

2014/05/30 (金) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

雑貨屋的アイデアのセール…

「ひきこもり」をバッシングする世論。

日本では 報じられない。現在、海外のトレンドは「若者のフーリガン化」である。5月の欧州議会選挙は欧州人民党(EPP)と欧州議会社会民主グループ(S&D)が過半数ラインを確保したものの、フランス右派・「国民戦線」に代表される「EU懐疑派」も全体の3割弱の議席を得るまでに大躍進した。


欧州の失業率は10%超である。そして、彼らの多くが、「外国人労働者排斥」を街頭で直接アピールしている。


私は 必ずしも その存在にYESを言わないが、日本の「ひきこもり」は、英国保守党本部に乗り込んだイギリスの若者のように、台湾・立法府議会を占領した「ヒマワリ運動」のように、「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に公園でテント生活を続けたアメリカの若者のように、果たして行動を示しただろうか。

社会秩序の観点からいえば、日本の「ひきこもり」は支配層の評価対象である。なぜなら他人へ迷惑をかけることをしない。この「ひきこもり」をバッシングする風潮は集団主義であろう。
個人に焦点を当てると、商店街のウインドウを破るのではなく、部屋で ずうっと液晶画面を操作する若者の方が よほど健全ではないか。


さて、本題の劇団ステア『四角い箱』。タイチ(市川 敬太)という名の「ひきこもり青年」の物語である。

ドラえもん 秘密道具『人生やり直し機』は、意識のみが過去の自身に遡り、過ちを克服できるマシーンだそう。これは「のび太くん 、君が努力しなければ結局、同じだよ」の教訓である。

ネタバレBOX

「モテる」「スポーツ万能」「頭がよい」等のNo.1を獲得するのにもかかわらず、すぐさま堕落し、「同じ」の二の舞いとなるタイチは、『ドラえもん』の世界観だった。
『四角い箱』は四次元ポケット。「大人のび太くん」は冒頭の「ひきこもり」に通じる哲学を やや内包していた。




1 劇団員同士がディスカッションを重ねたらしい。エネルギーは充満していたが、私には自己満足に感じるバイタリティだった。


2 回想シーンを「パッ」という大声により転換する。これは素朴なナチュラリズムだ。音響に頼るよりも効果的な選択だろう。


3 中学生の男女4人が「ダルマさんごっこ」をする姿は幼稚だ。
二時間に及ぶ交渉の末

二時間に及ぶ交渉の末

匿名劇壇

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2014/05/29 (木) ~ 2014/06/02 (月)公演終了

満足度★★★★

良かった
なかなか面白かった。また見てみたいと思う劇団でした。

ネタバレBOX

交渉の駆け引きがどんどん繰り出されるのかと創造していましたが、違いました。
チラシの文章も面白かった。
結構若い劇団のようで、今後が楽しみです。

東さんは前に彗星マジックの舞台で印象に残っていて、また観られて良かった。
6人のレオナルド

6人のレオナルド

ジョン・スミスと探る演劇

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/05/29 (木) ~ 2014/06/02 (月)公演終了

満足度★★★★

チャレンジングな舞台
非常に面白い舞台だった。
時間と空間を、レオナルドという共通項で結び
しかしそれを入れ子にし、常に交換するという試みに感心した。

ネタバレBOX

演劇界でも小説でも時空を複雑にするというのが
流行りではあるが、人まで入れ替えるとは!
チャレンジングな発想が素晴らしい。
しかもそれがちゃんと面白く成り立っているのだ。

だが複雑である故に、
途中で話が見えなくなったところもあった。
やはり役者もすべて入れ替え
話も6つ入れ替えるというのが
複雑すぎたのだろう。
5人が限度かもしれない。

今回、申し訳ないことに
風邪薬のため眠くなってしまったが
私以外にもうつらつらしている人が数人いた。
やはり途中で見失ってしまった人なのではないかと予測する。

修作 5人のレオナルドを期待しつつ、
次回はどんな驚きがあるのかを楽しみにしている。

JOE MEEK

JOE MEEK

ピストンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/05/30 (金) ~ 2014/06/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

超マニアックなロックねた
 演技や場面転換等でやや生硬な箇所もあったが、それを差し引いてもロックファンには面白すぎる超マニアックなネタ。脚本を書くにあたって参考にした書籍等があったら知りたいな。次作も期待。

キャベティーナ

キャベティーナ

劇団鋼鉄村松

d-倉庫(東京都)

2014/05/28 (水) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

二回目
この劇団の公演を観たのは2度目だったんだけど、
慣れてきたのかとても良かった。

ひとつひとつの筋が一見チープなようで凄く練られているなって感じた。

トンガっているって訳じゃないんだけど、
良い意味で未熟さみたいのを凄く肯定的にとらえているんだと感じた。

ネタバレBOX

ラスト、勇気を振り絞って仮面舞踏会に出る若者がいれば、
親代わりに育てた年の少し離れた女の子に
「俺はホモだ」と言い張って、
別の若者に託すオッサンもいる。
JOE MEEK

JOE MEEK

ピストンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/05/30 (金) ~ 2014/06/02 (月)公演終了

冗長で古臭い
このパターンの芝居を
ずっと続けているのでしょうか。

残念ながらもしそうなのであらば
役者がかわいそうだ。

最近、見る芝居は工夫されていて
新しい創造をしようとする
チャレンジが見える。
もしくはもっと研磨されている芝居ばかりだ。

その中で15年くらい同じ芝居作りをしていますという感じが漂う舞台だった。

大箱の演劇をサイズダウンして
薄口にしたようなものだ。
順番に並べましたという感じで工夫が見られない。

ネタバレBOX

無駄な叫びや踊りで
ごまかしているが非常に単調なシナリオだ。

歴史を綴っているにしても冗長すぎる。
カットできる部分は随所に見られた。

たとえば最後のほう
ガーン!(銃の音)
「あー、彼女が死んでいる!!」(台詞)

もう銃で撃っているのだから
説明台詞は不要だろう。
あとは観客に任せるべき。

墓に花を供えて
「死んでからサイケデリックが流行ったり
それから、それから」(台詞)

そのあとに
「お前がいなくなってさびしいよ」(台詞)
はあまりにもひどい。
そこで悲しそうな顔をしなくても
故人をしのんでいることは想像できる。
音楽と照明で十分表せる。

平田オリザ曰く
演劇とは空気感の共有であるという。
空気感をすべて説明してしまっては演劇の意味がないのだ。

他にもすべての流れをナレーションや台詞で説明していて
役者が役者である意味がなかった。
特に女優がひどかった。
演技がコントみたいにわざとらしすぎて
話の流れを止めていた。

役者がみんな35を超えているように見えるので
この芝居をずっと続けさせるのは
あまりにも酷なのではないかとさえ思った。
もっと役者に面白い芝居をさせてほしい。
第二回園田英樹演劇祭

第二回園田英樹演劇祭

ユーキース・エンタテインメント

シアター風姿花伝(東京都)

2014/05/20 (火) ~ 2014/06/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

バックホーム
あんな色々なキャラが集まった部活
大変そうやけど、メッチャ面白そう♪

でも、そんな女の子達を越えた人が‼

そう!しらいしさーん
あれは、見ないと損ですよ。

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