続 大菩薩峠
劇団若獅子
日本教育会館 一ツ橋ホール(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★
原作は知らなかったが・・・・
未完の大作を忠実に舞台化していたと感心しました。
舞台衣装や小道具(朱塗りの膳などは見事)に時代物らしい言い回し=
台詞も手抜かり無く見事に表現していた全3幕。(3時間越えっす)
未完の原作という事もあり舞台化はこれで終わりにするそうです
舞台転換での時間が長い時があったのと、
幕裏で怒号が時々聞こえたのがチト残念でありました。
鎌塚氏、振り下ろす
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
メイドと執事の面白ステージ
こんなに面白い作品の第1弾、2弾を見逃してたことを後悔。回転ステージが圧巻。
上野真冬の遅すぎた春
劇団HallBrothers
ぽんプラザホール(福岡県)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
満足度★★★★
初日
予想通りヘビーなお芝居でかなり重たかった。
それでも「私こんなにひどくないわ~♪」と自分を鼓舞できたということで
満足だった、あれ?
ネタバレBOX
ハギアヤさんはすごいな、と改めて思った。
若い役者さんも頑張っていて良かった。
主役の坂井さん、初ネクラキャラ? 上手いなぁ~~~
ツヤマジケン
日本のラジオ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
ゆるふわ
・・と思いきや。
日本の演劇もこんなところまで来たんだなぁ・・
ある意味凄く日本的かもしれない。
非常に複雑な脚本だが、女優へのあて書きかもしれない。
つまり一期一会。
ネタバレBOX
最後はガンツ。
出てくる女性がみんな友達であり恋人であり敵であり霧。
対して出てくる男性は3人だが、うち二人は典型的な単純な男性。
二面しかないという意味で。
残る一人だけが、霧の中の寂しい殺人者。
夜が明けたらおそらくもうこの世にはいない。
登場人物はすべて、打ち解けたようでいて誰にも心を開いていない。
それを孤独と言うのか。
夜が更けるごとに女性たちは徐々に姿をかえ始める。夜叉のように。
「友達」とお互いを呼びながら、至る所で嫉妬の炎が燃える。
自分の恋が叶わなくても、
相手を墓場まで自分に縛り付ける秘密がほしい。
男性が何も考えずに「好き」と言うところの単語は舞台上では全く
発せられることは無く、
代わりにLOVELESS的な相手を拘束しようとする単語が矢のように飛び交う。
相手の一挙手一投足を、自分の感情を押し殺しながら冷静に観察しながら、
弱みを見せると直ちに襲い掛かる姿には容赦がない。
この女子らの言葉による野蛮で無慈悲な応酬を見ると、
隠れた殺人者の方が余程紳士に見える。
ラストがまた非常に興味深い。
銃声と思われる音が10回。
舞台に舞い戻るのは女子高生一人。
最後に生き残ったのは殺人者なのか、女子高生なのか?
銃声=死者の数だとするとどちらかが生き残ったはずだ。
この子が生まれ変わったらこうなりたいと思った姿なのか、実際の生きている姿なのか。
たぶん前者なんだろうなぁと思いながら、殺人者は姿を現さないので後者と言えないことも無い気が。
でもまぁそんなことどうでも良いのかも。
人生は霧。
神の左手
キコ qui-co.
Ito・M・Studio(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★
久々の観劇に感激
なかなかどうしてなファンタジー・・・?なのかな?
現実味がなさすぎて(脚本にも演技にも)入り込めませんでした。
設定は面白いと思うのですが、いかんせん他の諸々(スタッフまわりだったりやはり演技だったり)
私にはちょっと感じるモノがあまりありませんでした。
もっと純粋なモノであって欲しいです(希望として)
うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
駅前劇場(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ある意味お芝居の「王道」を行く集団、それがPMC野郎( ´ー`)
2014/07/04(金)19:00 2列目観劇 ★5つ
ネタバレできないのでお話内容自体は書けないですが、
まずシュール&ブラックなネタの数々に
「”子供”じゃきっと笑えないんだろうなあ」と
他の劇団ではまずお目にかかれない「ダークな大人の笑いネタ」
&イロモノすぎるネタに笑いつつも
そこに悲しい話が組み込まれていく・・・
だけの普通のお芝居では終わらせない、
「普通」じゃないのがこの劇団Σ(゚Д゚
「お芝居」っていうものが観た人に対して
作者や演者の想いを伝えたり喜怒哀楽の感情を揺さぶったり、
という”心の操作”を楽しむ娯楽だとしたら
「娯楽の王道」(ジャンプ的展開?)しちゃってるので
ほんと驚かされました。
独特の狂気の色を持ちつつも、お芝居の「王道」を行くこの劇団、
今後も期待大です( ´ー`)
あと一部の人には共感得られるかな?って思うけど、
増田赤カブト姉さん見てて「誰かに似てるな??」って思ったら
全盛期の平野綾(声優)に顔のパーツパーツが似てるのでは?
今は癒し系イロモノガガ様だけど、痩せたら
本当にパーフェクト美人になるかも知れない・・・
と思ったけど、PMC野郎の中に「単なる美人」なんて必要ないし、
きっと本人もそんな事は望んでないんだろうなあ( ´ー`)
と思いましたよ。
ネタバレBOX
2014/07/04(金)19:00 2列目観劇 ★5つ
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前作の短篇集から観劇し始めたこの劇団、
前作の感想には「いつもと違うPMC」のようなものが多かったのですが、
なるほど今回の観劇で「いつものPMC」というのを初めて体感しました。
人語を話す天才犬ゴルバチョフの存在から始まり、
最初太平洋戦争の頃の満州国での出来事として、
中国のあまりにシュール&ブラックなネタの数々
(農薬その他色々な毒素などの影響による奇形生物の存在や
列車事故を乗員ごと列車を埋めてごまかそうとする
イカレた政府の存在など)
を何気なく突っ込んで「大人」な(?)笑いをとっておいて
いきなりすぎるショッキング展開Σ(゚Д゚
一緒に暮らしていた飼い主(娘)とその家族を皆殺しにされた上、
日本の悪意の巣窟と言われる731部隊にさらわれ、
脳にある外科的手術を施す事で
「タンパク質などを取ると「計算」により未来予知を可能にするという」、
実験に使われるゴルバチョフ
(人間にこの手術を施すと皆すぐに自殺してしまうが
犬ならきっと大丈夫だろう、と)。
そしてそこを抜け出し敗戦後の日本に来たゴルバチョフ、
ここでOP映像が流れるので
「ここからが本当の始まり」とほんと騙されちゃいました。
同じく731部隊から逃げ出した仲間たち、
鋼を生む鶏や手足が無限に再生するトカゲ、
更にはなぜかマッサージチェアなんてイロモノまで引き連れて、
(戦後当時の)キャバレーの娘(飼い主にそっくり)に助けられ、
一緒に生活していく訳ですが、
潰れかけのこのキャバレー、起死回生の策として
ゴルバチョフの知り合いのツテを使って
「マッカーサー元帥」夫妻をお客に呼んで
この店の宣伝をしよう!というバカ展開。
そこに戦争で爆弾の破片を頭部に受けた娘の失明から、
更には「死に至る」と予言する謎の人物。
ここまではイロモノ、シュール&ブラックながら
「まあ普通にお芝居だな」とそれ以上の感想は持たなかったのですが、
ここでいきなり731部隊の実験直後へ場面が戻ります。
なんと今までの展開は全て外科的手術を受けた
ゴルバチョフの脳が「計算」により導き出した未来の姿
(実際この時点ではまだ何も起きていない)だったとは・・・
この大どんでん返しに、それまでの物語に
「普通に」見入っていた自分は、
「完全にやられた!」と思いました。
(途中までの物語が最後まで続いてしまったら★3つ、という所でしたが、
ここまで見事に観客をハメてくれる展開には間違いなく★5つ、と思います。)
そして、来るべき未来、娘が爆弾により命に関わる傷を負う事
自体に対してゴルバチョフはその「力」を使って
娘の命を救います、己の命と引き換えに・・・
ラスト、「何か食い物をくれないか」と助けた娘に言って、
おまんじゅうをもらい、これを食べて未来を予知し、
未来娘が失明などの怪我もなく、
キャバレーで立派にスターとして踊る姿に満足して・・・そして・・・
ほんと、シュール&ブラック&イロモノ、という部分は
「ファン」と「アンチ」を完全に分けてしまい、
・ 「気に入ってくれる人」
・ 「絶対に気に入ってくれない人」
を作ってしまうとは思いますが、
この物語の展開については、人を楽しませる「お芝居」としての王道を
感じました。
そして、最近のお芝居では多い演技の間のダンスパート、
それとはまた違う、キャバレーでのあくまでも物語としての
情熱的なダンス&歌唱がまた良かったですね、
昭和のあの時代を生きる人の「力」のようなものを感じました。
自分は完全「ファン」入ってしまった感じです、ツボに入りました。
次回公演も楽しみです。
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宵山の音
真紅組
近鉄アート館(大阪府)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
観ました♪
2回目の真紅組さん(^_^)v
感動がまだ続いています…。
楽しい笑える場面もたくさんあり、悲しくて涙もたくさん出てきました。
終わってから、チンと鼻をかみました( ;∀;)
やっぱり真紅組さん…最高です。大好きです。
たくさん他の役者さんたちが、観にこられていました。
せひ、また観たいです( v^-゜)♪
チケットプレゼントありがとうございました。
カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】
劇団5454
劇場MOMO(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
777
以前見たときもとっても楽しくて期待してましたが、やっぱり今回も素晴らしかった!
楽しかったし、いやな気持ちにもなるし、興奮するし
全編通して本当に楽しくて
エンディングのMの煽りにも刺激されて
とても興奮しましたε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
もう一度見たいくらいです!
天空の星堕つる日(とき)
劇社瀑組
自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきました♪
本当のお芝居と言うものを、観させていただきました。
目でものを言うお芝居…すごく上手い歌…からだの表現…大きく目を見開いて観ました。
スクリーンと空間を上手に使い、独特の空気が流れていました。
生の演奏も素敵でした。
最後の星…星…星…綺麗でした。
長女と二人で観ました♪
チケットプレゼントありがとうございました。
NIGHT JASMINE 2
DANCETERIA-ANNEX
横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/04 (金)公演終了
満足度★★★★
初めての音楽劇
「NIGHT JASMINE」の続編ということで、前編は観ていませんが、
劇が進むにつれしっかり話の流れは伝わりました。
バンド演奏に近いところの座席で観ていたので、演奏が始まると役者さんの声が聞きづらいところもありましたが、ワイン片手に聴きたくなるようなしっとりした曲が多く、とてもよかったです。
残念だったのは、大事なセリフでかんだり、セリフを話しているときの仕草が
動きすぎで残念だったような気がします。
話の内容は、面白かったです。
これからの活躍に期待したいです。
あやかし相談承り〼。萬屋ツジモリ
劇団だるま座
「劇」小劇場(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
ありがとうございました!
ご来場ありがとうございました!
今回で2回目の下北沢公演!!
キンチョーと楽しさと嬉しさでいっぱいでした。
たくさんのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございます。
窮屈な思いをされた方もいらっしゃることと存じます。
ご協力ありがとうございました!
今後も精進してまいります。
応援よろしくお願いいたします!
耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~
企画演劇集団ボクラ団義
ザ・ポケット(東京都)
2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハイパワーな演劇。
役者陣の皆様、レベルの高い演技と殺陣だったと思います。
本能のイノベーション
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
ザ•コメディー!
終始笑いが絶えない楽しいお芝居でした♪
これぞコメディー!(≧∇≦)
ネタバレBOX
それぞれの理由でお金に困った若者たちが、高額の新薬の治験アルバイトの為に集まった。しかしそこは、新薬の治験ではなく、人間の免疫力を高めるための実験施設だった。。。
ホラーにコメディー!友情に家族愛!アクション!殺陣!そして鳥山さんのオヤジギャグ!(笑)と盛りだくさんな内容が、ギュギュっと詰まって怒涛のように押し寄せてくる90分!!たっぷり楽しませていただきました♪
宮澤翔さんのフラメンコ幽霊(笑)素敵過ぎました!!(≧∇≦)
神の左手
キコ qui-co.
Ito・M・Studio(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
男の器量
キコには因習に満ちたドロドロという印象がありましたが、現代SFであったことが臨場感溢れる作品に繋がったのだと思いました。
ネタバレBOX
自社斎場で葬儀をしている最中の葬祭会社社員控え室シーンでスタート。どじな将太が霊柩車の手配を忘れたとして大騒ぎ。もろ最近あった観光バス手配忘れ事件のJTB 社員と同じじゃんと思いつつ、時間稼ぎに僧侶の頭をスリッパで叩き、後にこれが僧侶に対する枕営業にまで発展するとは、この業界にそんな裏事情があったとは知りませんでした。
急に葬儀依頼が殺到する異常事態が発生し分かったことは、男は射精すると死に、女はキスをするとスイッチが入って、受精あるいは精子を体内に受けない限り死ぬということ。
研究学園都市ということで研究施設からウイルスのようなものが漏れたのか、原発事故の影響なのか、少子化の風潮に謀反を起こしたDNAのせいなのか、あるいはケイゾウへの執念が生んだ浦井の左手の超能力によるものなのか原因は良く分かりませんでしたが、この土地だけでなく現象は東京にも及んでいました。ただ、全国的なものなのか全世界的なものなのかまでの説明はありませんでした。
自分の命を守るのか、相手に命を託すのか、あるいは殺人にも利用できる現象です。特に女にスイッチが入った時に男がどのような行動を取るかで愛情の強弱が分かります。将太と社長の対応の違いなど、男の器量は仕事の能力とは別物でした。
第11回シアターX(カイ)国際舞台芸術祭
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2014/06/14 (土) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★
夢の見方
いつも通り上演後に、出演者達と観客の質疑応答、作品解釈などに関するアフターミーティングが、ロビーで持たれた。日本だけが関わったのは、2作目、他は韓国と日本、フランスと日本とのコラボであったが、日本だけのものは、イマジネーションの質が、内向的で独りよがりになっているようで、自分には、余り面白く感じられなかった。詳細はネタバレで。
ネタバレBOX
7月3日に上演された1.劇団MIRレパートリーシアター「夢見る木と世界の終わり、そして踊る彼女」(日韓合同作品)2.保坂 尚代ダンスワークス「因幡の白ウサギは神になる?」(日本】3.プロスペクト・テアトル+アンサンブル室町「夢の色彩」{(マルグリット・ユルスナール 東方綺譚より)日仏合同}演者達による其々の作品解釈・説明で若干気になったのが、2番目の因幡の白ウサギの話であった。明らかな間違いと思われる点が、いくつかあったことである。一つは、ワニを爬虫類のそれと混同しているかのような発言が、兎が彼らを騙して越えた水域を川と表現していたことだ。これは、隠岐と気多の岬(現在の鳥取市)の間の海である。イルカなら淡水性も居るが、鮫は、海水に住む魚類である。恐らく、ワニ(自分も母がたが鳥取なので、大型の鮫をワニと表現するお年寄りが居たことを知っている)という方言から、爬虫類と混同したのであろう。古事記の研究会のことも口にされていたが、古典を読むということをなさるのであれば、注意深くお読み頂きたい。
さて、三作の講評と参りたい。
1は、背景に様々なイメージと字幕を適宜映し込みながら、舞台上では、ダンス表現・舞踏など、身体を用いて、荘子の「胡蝶の夢」を仲立ちとしたストーリーを展開させる作品。無論、効果音も流れてくるのだが、これらのコラボレーションと現代我々の「謳歌」している文明への疑義を呈して、秀逸。三作品の中で、自分が最も気に入った作品であった。今作のテーマは、命。その源の水から始まって始原の生命が誕生。生命の進化即ち分裂が、意識・文明を生み、文明は独自法則で発展して命を蝕み滅ぼさんとするが、滅びの刹那、漸く本義に気付いて再生を遂げる一大叙事詩だ。
2は、白ウサギが、鮫を騙して生皮を剥がれ、その後、求婚の為に気多に向かう神々から、教えられた処方に従った兎が、酷い目に会う部分が総てネグレクトされている為、原作にあるストーリーのダイナミズムが無く、話は平板になってしまった。神など所詮、人間の発明したイリュージョンに過ぎないので、そんなものを身体という不自由な表現媒体だけで表現しようとしても極度の抽象が伝わらないのは当然である。そうしようと考えるなら、アドルノの下降弁証法のような発想のパラダイムシフトが必要であろう。神ならぬ身で、神というエーテルのようなイマージュを取り込めるわけは無いのだ。
3は、ユルスナールの東方綺譚からの抜粋だ。ヨーロッパ(仏)ダンサーと日本舞踊のコラボレーションだが、音響として鼓が入る。たが、女性が打っているので、瞬発力が弱い。時空を切り裂くような叩き方になっていないのだ。この辺り、緩急をキチンと叩き分けて貰いたい。ユルスナールの原作のラストシーンでは、描かれているモデルの女が、死後、絵の中に現れ、絵描きが、絵の中に陥入して、皇帝の目の前で、小舟に乗った二人が絵の中で沖に向かって消えて行く所で幕という異様に美しい世界で終わる。今回は、演出家の気に入ったフレーズを断片として取り出し、改めて嵌め込んで再構成しているので、全文を読んだ方とは、異なる解釈も生まれてきそうだし、それが狙いということもあるだろう。今作は、2番目に気に入った。★は1が5つ、2が3つ、3が4つ。全体評価4つだ。
許されざる者
シンクロ少女
アトリエヘリコプター(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
絶妙な会話劇。
観終わって疲れるほどに、濃い時間でした(褒め言葉です)。
あっという間の2時間。
2組の夫婦の関係、奇妙なのにリアル。
途中、お芝居を観ているというより、普通に会話を聴いているような感覚になりました。
男と女とか、夫と妻とか、許すとか許さないとか、あぁ人間ってやつは!
凄まじいエネルギーでした。会話のシンクロが絶妙。
おとこたち
ハイバイ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
ハイバイ新作
『ある女』以来2年ぶりの岩井秀人さんの新作です。昭和から平成を生き抜いた男たちの人生の、いいところも悪いところもたっぷり見せてくださいました。コメディタッチで軽快に進みますが、後味はしみじみ、どっしり。
ネタバレBOX
サラリーマンがデリヘル嬢を呼ぶのに寝ないのは、岩井さんが内田慈さんと共演したドラマでありましたね。http://www.tv-tokyo.co.jp/ookawabata/story/03.html
女子と算数
NICE STALKER
pit北/区域(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★
劇場の関係でしょうが・・・
重要なアイテム?として使用される「ホワイトボード」が、座席位置によって、殆ど見えないのが非常に不満でした。
ネタバレBOX
いきなり「水着」の女性が登場したのには、驚きました。
これに関しては、座席位置ベスト?でしたが・・・
劇中で、別バージョン「水着」が登場して
再度驚かされました。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!
おぼんろ
雲南市木次経済文化会館 チェリヴァホール(島根県)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/03 (木)公演終了
満足度★★★★★
最高に美しい!
チェリヴァホールという劇場をこれ以上無いくらい目一杯使い、観客も巻き込んで物語が紡がれていく。
今までの舞台では感じたことのない何かがありました。
また、舞台も役者も物語も、すべてが美しい。
1度しか観る事ができませんでしたが、何度でも観に行きたくなる、そんなお芝居でした。
まだ東京での公演がありますが、演劇が好きな人は演劇に興味が無かった人も連れて行ってあげて欲しいです。絶対お芝居が好きになりますよ。
E=mc2=…?
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★
噛めば噛むほど
役者さんの演技はそれぞれ個性があって
非常に良いとおもいました
しかし、内容が少し難しくて、何度か見ないと理解できないです。
タイトルと舞台内容の関係性についてもわからないままでした。
逆にいうと1度ではだめで、何度かみて味わうお芝居だと思います。