神の左手 公演情報 キコ qui-co.「神の左手」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    男の器量
    キコには因習に満ちたドロドロという印象がありましたが、現代SFであったことが臨場感溢れる作品に繋がったのだと思いました。

    ネタバレBOX

    自社斎場で葬儀をしている最中の葬祭会社社員控え室シーンでスタート。どじな将太が霊柩車の手配を忘れたとして大騒ぎ。もろ最近あった観光バス手配忘れ事件のJTB 社員と同じじゃんと思いつつ、時間稼ぎに僧侶の頭をスリッパで叩き、後にこれが僧侶に対する枕営業にまで発展するとは、この業界にそんな裏事情があったとは知りませんでした。

    急に葬儀依頼が殺到する異常事態が発生し分かったことは、男は射精すると死に、女はキスをするとスイッチが入って、受精あるいは精子を体内に受けない限り死ぬということ。

    研究学園都市ということで研究施設からウイルスのようなものが漏れたのか、原発事故の影響なのか、少子化の風潮に謀反を起こしたDNAのせいなのか、あるいはケイゾウへの執念が生んだ浦井の左手の超能力によるものなのか原因は良く分かりませんでしたが、この土地だけでなく現象は東京にも及んでいました。ただ、全国的なものなのか全世界的なものなのかまでの説明はありませんでした。

    自分の命を守るのか、相手に命を託すのか、あるいは殺人にも利用できる現象です。特に女にスイッチが入った時に男がどのような行動を取るかで愛情の強弱が分かります。将太と社長の対応の違いなど、男の器量は仕事の能力とは別物でした。

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    2014/07/04 16:12

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