最新の観てきた!クチコミ一覧

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NIGHT JASMINE 2

NIGHT JASMINE 2

DANCETERIA-ANNEX

横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/04 (金)公演終了

満足度★★★★★

面白かったー
内容がとても面白かったです。ハラハラドキドキしました。役者さん一人一人の個性が出てて、全員が魅力的でした!!にゃ!

許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

アトリエヘリコプター(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

人間の弱さ
少人数で密度の濃いシンクロシーン、観てて嬉しい。下世話な覗き見たい欲求をしっかり満足させてくれる物語、楽しかった、たくさん笑った、本当に上手い。でもリアルにありそうだなって思わせる説得力が要所に散りばめられてるから、弱さ故の過ち、、怖いなぁ。

ネタバレBOX

冒頭から、流れる音楽に合わせて歌って演技するシンクロ(?)があってテンションあがる。物語は2組の夫婦のスワッピングの話。劇中「こんな関係、ありえな過ぎて物語にもならない」みたいなセリフが出てくる。でも、人間の弱さと、そこから一歩踏み出してしまった人達の描き方がうまいので、そのありえなさが気にならない。むしろ、こういう風になってしまう人もいるかもしれないと思わせてくれる。そして何より、下世話な気持ちで人の不貞や泥沼を覗き見る背徳感がたまらない。不快にもならず、でもドキドキする絶妙なバランスだと思う。

笑いに関しても巧妙で、夫婦間のスワッピングを正当化するための「ご飯とみそ汁」ばかりの生活だと飽きるけど、たまに「ステーキ」を食べると気持ちのバランスが取れる。みたいな話から、みんなが食べ物の話かスワッピングの話かわからなくなる感じもたまらない。グッと物語に引き込まれていると、ヒョイッと突き放して、笑いに転嫁させるのもうまいなぁと思う。ドーナツとか、水谷豊の出てるドラマとか、シングルマザーとか、キーワードもうまい。ジーッと相手を見つめて無視する場面、好きだった。

もちろん、劇団の持ち味のシンクロが2組の夫婦によって濃厚に展開されるシーンは、ただただ感心して、酔いしれる。

ラスト、自分が許されざる者になった時の、やるせない感じ良かった。でも、誰にしもある弱さと、そこから転げ落ちる感じは、もしかすると明日は我が身かもってゾッとしたりもする。
エロビアンナイト【ご来場ありがとうございました!!!】

エロビアンナイト【ご来場ありがとうございました!!!】

INUTOKUSHI

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★

やっと観れた!
昨年のコメフェス以来でした。本公演だから比較はできないでしょうが、10倍くらいよかったです。次回公演も楽しみです!

記憶の水平線-初日完売致しました!-

記憶の水平線-初日完売致しました!-

マニンゲンプロジェクト

シアター711(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「記憶」=「思い出」とはなんですか? 
前回の「I was born.」を超える衝撃を受けました。
死後の世界を舞台に、死者たちが不幸自慢を繰り広げるという奇抜な設定ではありますが、現世の人に忘れられてしまうと消えてしまう…というちょっと切なさもあるストーリー。
脚本・演出を手掛ける町田一則さんの「マチダ・ワールド」はさらにパワーアップ。詩的でありながら、笑わせられ、挑発的な言葉の雨を浴びながら、「生きる意味」を考えさせられました。
いわゆる「演劇」の既成概念を打ち破ろうとするマニンゲンプロジェクトの試み。個性的で、魅力的な役者さんたちと作り上げています。
あなたにとっての「記憶」=「思い出」とはなんですか? 日々の生活の中で、なんでもないほんの一瞬に幸せを感じていた「あの頃」を思い出させてくれることでしょう。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど
草の根行動(笑)でこの公演を知り、うっかり見に行って、うっかりおもしろかった。
物語構築のセンスがあり、なんでもありなところに妙な説得力があり、楽しめた。
コメディ劇団にありがちなせりふが聞き取りにくい、ということもなく、マイムがしっかりしている、などなかなか基本をおさえた力のあるカンパニーだと思った。
なににしろ、脚本がいいよね、と思わせるのはまれだが、今回久しぶりに作家の力を感じた。

多々、つっこみどころはあるのだが、最初から最後まで楽しませていただいた。
(このつっこみは一般公開はしません、どうしても知りたい方はメッセージでリクエストしてください)
主人公の少女の無垢な演技に心打たれ、シベリアンハスキーはこんな耳でかかったら、凍傷になるだろう、とつっこみつつこんな犬が友達だったらうっとおしいけど幸せだろうな、と思った。

☆の減点分は、痛すぎなとことイタイが続きすぎたところ。

ネタバレBOX

クィーンの歌がよかった。
キングのアドリブの設定はすごくおもしろかったが、やや設定倒れか?惜しい。

ニワトリ、トカゲ、マッサージチェアの設定がばかばかしくも切なく、魅力的だった。
特にニワトリの芝居が安定していて、この人が出てくると安心して見ていられる感があってよかった。
途中でマッサージチェアの可動部分の向かって左側が動かなくなって心配したが(この仕掛けは無条件に爆笑した)また動き出してよかった。
子どもが生まれたのをせりふでは触れずにわからせてくれた(このエピソードはいい)センスは今回の舞台の中のピカイチ。
トカゲの足が再生したところもちゃんと出してくれたところもいい。
(この手のことがスルーされてしまうと一気に後味が悪くなる)
小さいスーツの設定も私的にはつぼ。

手作りの回り舞台なのか?
なかなかうまく使っていて場面転換などをかなり自由にできて芝居のテンポのよさに貢献していたと思った。
天国の東側

天国の東側

劇団あおきりみかん

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★

あおきりみかん「天国の東側」観ました
【※注 まだ未見の方は、ネタバレBOXを絶対に見ないでください】



 開演前のホワイエは、大学生、高校生だらけ。あおきりみかんの公演は、学生演劇部の集まりの場でもあるのだなあ(遠い目)

 鎖で繋ぎ合わされた11人が、終始舞台上に。
 それぞれが役割を持ったり、もめ事を起こしたり。

 ダンディさが何故か笑いを誘う花村広大さん、かわいいのにおもしろい近藤絵里さんが、安定の切れ味いい存在感。
 今回客演の椎葉星亜君は、あの気配り細かく大胆に迫る芝居が、あおきり勢の中で非常に新鮮。あおきりメンバーとお互いに刺激を与え合えるといいと思います。



 …で、今回かなり不満があるのでネタバレBOXに(あおきりで二回目)。
 他地域公演もあるので、書こうかどうか迷ったのですが、観劇一週間も経って書けないというのもおかしいと思うので。

 かなりのネタバレもあるのでくれぐれも、未見の方や、あおきりの批判が嫌いな方は読まないでください。
(ちなみに私のあおきりベストは、「湖の白鳥」「よく聞く。」「サーカス家族」です)

ネタバレBOX

【※あおきりみかんに、ただ 「笑ってジーンとしたい」 を求めている方は読まないでください】









・テーマは、「人と人との繋がり」なのか、「親子の絆」なのか。
 後者のキーパーソンが、終盤になってほとんど予兆なしに正体を明かし中心軸に。(それに触れた台詞や予感はあったけれど、作劇や演出では感じず)
 結果、前半でいろいろかき回した前者のテーマはうやむやに。


・「ここまでがユートピア」や映画「S」のような現実世界の社会実験なのか、牢獄のようなイメージの本当の天国なのか、昏睡状態の中で疑似体験している脳内世界なのか、観ていて無意味に迷い、世界観が見えない。
(物語中でも迷わせている。美術は、どれとでも取れる雰囲気)
 キーパーソンの特質のために、さらに混乱が。


・フラットな空間に出てくる固有の地名が唐突で、逆に現実感が感じられない。他地域公演ではそこの地名になるのか?掴みネタとして。
 唯一の地元以外の地名が出てくる台詞、鹿目さんには申し訳ないけれど取ってつけた感が。


・後半で盛り上る共同作業や部活が、、前半で小ネタ群のひとつとして出そうなレベル。前半であれだけ苦戦した課題(これもあやふや)をそれでクリアされても納得いかず。


・鎖の意義に? もっと、感情や関係性につながった身体表現、あるいは集団プレイで効果的に見せるのかと期待していたのに、取りあえず引っ張って転んでみました感…


・本筋から外れた小ネタ(役者の佇まい等)ばかりが、若い観客にウケていた…


・群集劇かと思ったら個人の物語。個人劇と思ったら群集劇だった「ここまでがユートピア」と真逆。その結果、広がりそうに見えた世界がしぼんだ…そこでキーパーソンとなる2人にも、キャラクターの強度が感じられない。他の人々は、結局作劇の都合に合わせた脇役。


・「作劇の都合」というのも、劇中で起きる出来事に関してかなり重要なキーワード。これはさすがに書けない…



 毎回観てるだけに。今回はかなり残念でした…仙台・東京公演では少しでも解消されてほしいです。

許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

アトリエヘリコプター(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

やっぱシンクロ少女面白い!
どんな物語なのか,予備知識はなかったが,シンクロ少女の過去の公演が面白かったので,期待して行った。そして,現実には納得も出来ないし,あり得ないとは思うものの,やっぱ超面白い。2時間弱,物語に囚われたようで,最後まで目が離せなかった。名嘉友美,やっぱスゲエ。

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】

劇団5454

劇場MOMO(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高の5話100分(数字使ってみました)
第1話「スコアラー」
男に点数をつけるモテない女ふたり。いるなぁ、あるなぁ笑。しかし、佐瀬恭代がこんな役を・・・(衣装込みでウケる)※コメディ

第2話「ゾロ目のお告げ」
時間、レシートetc.・・・あ!そろった!なんかいいことありそう!←こう思うのはなんでかな?その答えはこのお芝居に。おおお!4484が懐かしい!※ほのぼの&笑えるファンタジー

第3話「ロス」
損か得か?そりゃ得がいいに決まってる。でも待って!その「得」ほんとに得?その「損」ほんとに損?経済用語「機会損失」がわかりやすく描かれた5454らしい作品。だが、今回は「らしい」とばかりも言ってられない・・・?※涙あり、笑ありのヒューマンドラマ

第4話「不安の偶数、終わりの奇数」
「人ひとり÷2」=「人ひとり×2」。春陽漁介の工藤佑樹丸を使ったそんな実験的演出が必見※サスペンス(嘘)

第5話「ゼロサム」
カードを使った、10分?いや5分?なのに壮大なドラマ。私は3回観てやっと半分わかりました。一回ですべてがわかる人は凄いと思う。挑戦してほしい※エンターテイメント

ちょっとそこに座りなさい

ちょっとそこに座りなさい

劇団Q市街

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★


引っ掛けなのか本音なのか、気になった一ヶ所だけを除いて良く出来た脚本だと思いました。

ネタバレBOX

ああ言えばこう言う、友人を巻き込んでのドタバタはあるものの、カップルの喧嘩と仲直りに終始するのかと思っていましたが、彼氏のお姉さんと彼女のお父さんという具体的な家族が絡んでくることによって、何となくの絵空事から俄然地に足の着いた展開に移行して面白くなりました。

彼はお姉さんに一人暮らしをして自立するための引っ越しだと言い、彼女はお父さんに結婚を前提に同居するとそれぞれが嘘をついていたことからのドタバタコメディは見どころがありました。

彼女のお父さんはすぐそこまで来ているのに、舞台上に登場させることなく話に絡ませたのは上手い手法だなと思いました。

パヒュームに似ているというネタがありましたが、彼女が似ているのは矢口真里さんだと思いました。

ところで、隣人の黒人を説明するシーンがあり、黒人の身体的特徴について色々挙げ、最後に「黒人は黒い」という台詞がありました。そして即座に若い女性客の笑い声が響きましたが、私は笑えませんでした。

人種差別に対する作家さんの認識が甘いのか、客を試そうとしているのか分かりません。あるいは黒人は黒い自体全く気にする必要がないのかもしれませんが、少なくともそこで笑うのは、塩村都議の発言に対するセクハラヤジに同調して笑った他の都議会議員と同じで、差別に対する認識が甘いのではないかと思わざるを得ませんでした。
記憶の水平線-初日完売致しました!-

記憶の水平線-初日完売致しました!-

マニンゲンプロジェクト

シアター711(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★

死後の世界は賑やかだった
賑やかな幽霊の(?)お話。死因も様々な登場人物達が、口々に自分が一番不幸で悲惨な人生だったとアピールする場面が面白かった。一人一人の人生はしんどそうなのに、端から見ると妙に滑稽なわけです。「あなたの人生なら、私いけるわ」 この台詞に尽きるわー!という感じ。
途中にある芝居稽古のシーン(お芝居をやろうという展開なのですよ)が長く感じたけど、これはある人物の過去へと繋がる伏線のため? ちょっと唐突な印象だった。
生きている人に忘れられると、存在が消えてしまうらしい彼ら。消える事は恐い。それは分かるのだけど、誰かが今でも死を哀しんでいるからその存在がある。それはとても残酷なことで、残された人の辛さを想う台詞があまりなかったのが、個人的に少し残念でした。

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

耳があるなら蒼に聞け ~龍馬と十四人の志士~

企画演劇集団ボクラ団義

ザ・ポケット(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足でした。
ボクラ団義さんは初観でしたが、大変満足致しました。
ストーリー展開が面白く、脚本の素晴らしさは勿論ですが、
(女性側の視点が盛り込まれているのも良かったです)映像や音楽を効果的に使い、舞台上の空間の使い方も秀逸でした。

役者さんが大勢で迫力もあったので、舞台が窮屈そうに見えてしまい、
もっと大きい舞台だったらどんな光景かなあ・・・と、想像していました。
気が早いですが、いつか再演、是非して頂きたいですね。
 


カフカを読む、カフカを謡う、カフカを想う/カフカ トリビュートPart3

カフカを読む、カフカを謡う、カフカを想う/カフカ トリビュートPart3

夜想 presents パラボリカ・ビス

parabolica-bis(パラボリカ・ビス)(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/23 (水)公演終了

満足度★★★★

無題1156(14-204) 倉知可英さん
19:30の回(小雨)。2014/2、Part2で田中美沙子さんのダンスを観ました(チラシの写真はこの時のものですね)。今回も予定に入れていて、倉知可英さんは初めてなのですが、You Tubeの舞が興味深かったので観に来ました。

18:50会場着、2Fへ上がって受付(整理番号は受付順)、19:21開場、建物向かって右の細長い部屋、白い世界、入り口側に座席、左右の壁に衣装(白)が吊ってあり、やや奥、小さな木製のベッドに横たわってこちらを眺めているのは...人形。

19:34前説(客席後方から)、19:36開演~20:20終演。

受付返信メールには「Open 19:00」とありましたが、前回観に来た時同様、開演10分前が開場のようです。

自らは動くことはない人形、狭い部屋を彷徨する女性、よくみると両者の衣装はよく似ている、いやそっくり、ぎこちなく体を動かし、大きな呼吸、手足をかきむしる仕草、揺れる身体、ハミング、片言のコトバ...大きな傷。

静かで深い空間での幻想的ながら、怖くもある内容でした

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

朕にゃ国家にゃり~~~まっかーさー
 にゃんと今作は、戦争にゃのであるにゃ^。朕は、満州国皇帝にゃ。であるから、おちょくられているにょら! にゃろめ~~~~~っつ~! 日清、日露ににゃんとにゃく勢いで勝っちったそうにゃ。で、調子こいたにゃ。で、理想を吹聴してにゃ。他国の領土を満州国と名付けて、そこに清朝の皇帝であった朕を皇帝として祭り上げ実質支配したわけにゃ。(ネタバレのちゅじゅきはあとでにゃ~~~。ふにゅ。おやひゅみ~~~!)(ちゅいかにゃ~~~2014.7.7)

ネタバレBOX

 ゴルバチョフは、抗日戦線のリーダーの家で飼われていたわんこにゃ。可哀そうに、可愛がってくれた飼い主一家は、日本の将校に、全員撃ち殺されたにゃ。で、彼は人間の言葉が喋れる特殊なわんこだったから、関東軍の731部隊のラボに連れていかれて軍事用の超能力をつける為の手術を施されてしまったにゃ。その力は、未来を予測できる能力だったにゃ。それ迄にも、幾多の人間が、同じオペをやられにゃけど、皆、自殺したにゃ。ゴルビーが、選ばれたのは、同じ哺乳類で、彼には、人間の言葉が話せたからにゃ。高蛋白な食物を摂ると、未来を予知できるにゃ。このラボには、体に欠損ができても再生できる能力を持ったトカゲや卵を産むと二分の一の比率で一個の成分が鉄という鶏やどういう訳か飲み食いするマッサージチェアなんかもいるにゃ。ところで、この関東軍の施設にはラボの他にも脱走兵や思想犯を捉えて拷問する部屋があったにゃ。其処に捉えられて拷問されている者達は、特攻に選ばれて拒否した者、脱走を図った者達が居たにょら。ゴルビーと同じタイプのオペを受けた人間達の中にも、このような日本人兵士が居たかも知れないにゃ。だって、ゴルビーのオペが成功したかどうか確かめに来た研究者や将校が成果を確かめる実験をした時以来、ゴルビーのイメージに毎回現れる謎の男は明らかに日本の軍人だからにゃ。人を人と思わぬ如何にも悪名高き関東軍にゃ。笑いのオブラートに包んで、毒(為政者にとっての、民衆にとっては奇妙なことに同じ物が薬にゃ)が仕込まれたこの作品のアイロニーのヒントを幾つか挙げといてやるにゃ。
 ゴルビーがその能力を用いて見た可能な未来の一断片は胡蝶の夢のようなものだにゃ。その夢の中で、彼は殺された飼い主と瓜二つの少女、シズ子に会うにゃ。けど、彼女は戦争中爆弾の破片が頭に入っていて、左目が全然、見えなくなってしまったにゃ。伯父さんの経営するキャバレーでダンスのショウをやって居るにょらけろ、余り上手く踊れにゃい。その後、後遺症は悪化して、両目とも失明の危機に瀕しているにょ。それでも健気な彼女は、懸命に踊ろうとするにゃ。看板ダンサーのクレオパトラは、降りちゃって居にゃ^~~~~し、パートナーのカエサルはアドリブ過剰で皆にゃがついて行けず、ショーがぐちゃぐちゃにゃ~~~~~ふぃにゃ~~^っち。店は借金塗れでもう駄目にゃ==^。
他のヒントにゃ~~~~~~っち。
 そういや、裕仁は玉音放送でも用いているように己を自らでは朕と称しておったにゃ。彼は、徒に戦局の転換を望んで終戦を引き延ばし、原爆投下を招いたにゃ。にも拘わらず、お人好しというしかない、人々は大日本帝国憲法唯一の主権者、裕仁の戦争責任を問わないばかりか、マッカーサーが、彼を罰っしなかったことを高く評価した。マッカーサーには、「拝啓マッカーサー様」との便りがたくさん届いた事実が残っているにゃ。そればかりか、マッカーサー神社を作ろう、との動きもあったほどにゃ。日本人の節操の無さには呆れるにゃ! 閑話休題。脱線が多くてイケにゃい! シズ子の話にもろろう。彼女の家は、横浜のキャバレーにゃ。ゴルビーがシズ子に拾われた関係で、他の仲間もみんにゃ、シズ子の伯父さんの世話になることになったにょら。店のにゃまえは、L.B.&F.M.(リトルボーイ あんど ファットマンにゃ)。知っているにょが、あたりみゃえにゃのだけれど、一応、解説にゃ。リトルボーイは、広島に落とされたウラニウム型原爆にアメリカが付けた愛称。ファットマンは長崎に落とされたプルトニウム型原爆のそれにゃ。ブラックにゃ。
 こういうにゃまえを付けたキャバレーが、敗戦直後の横浜にあったという設定は、実に意味深にゃ。現在でも神奈川県は、沖縄県に次いで米軍基地・施設の多い県にゃのらし、司令部まであるにょら! 更に原爆に関して付け加えておけば、マンハッタン計画は、大統領直轄の秘密計画だったし、原爆の開発には、莫大な費用が掛かったから(マンハッタン計画の年間費用だけで、当時の日本の国家予算1年分とほぼ等しいにょら)、もし完成した原爆を使わずに日本がポツダム宣言を呑んでしまえば、戦後、アメリカ国内で原爆開発の費用について追及されることは、自明であったにゃ。だから、アメリカは人類に対する罪であるとの認識を持ちながら原爆を投下したにょら。つまり、当時のアメリカの政治屋共の利害得失によるにゃ。そして、原爆を落とす直前迄、日本に戦争遂行能力が残るように、慎重に鉄道や幹線道路、最重要軍需施設等を直接爆撃せず、戦争を引き延ばしもしていたにゃ。
 つまり、日米双方の指導層、責任者達の都合によって原爆が実践使用されたとも言える訳にゃ。ところで、今作にも登場する731部隊メンバーを含む、軍事研究者達は、落とされた爆弾が原爆だと知っていたから被爆地に数日後から入り、被爆の実態を183冊の大学ノートに纏めたにゃ。無論、裕仁が漸く戦争終結に動いたということもあったのりゃ。そして、これらの資料を僅か2ヶ月で英訳、アメリカに送ったにゃ。何故か? 愚問にゃ~~~~! 手前らの罪を減じて貰う為に決まってりゅ。研究者達は英米法に司法取引があることぐらい知っている訳だからにゃ。因みに、アメリカが、その後、仮想敵国である国々の何処にどれだけの原水爆を落とせば、相手の戦闘能力を完全に無化し得るかの資料を作るに当たって、その基礎資料としたのは、この時、原爆で殺された日本の子供達の資料にゃのら! 良く覚えておけよ! 更に、これらの功績によって、戦争中、自分達が犯した「人道に対する罪」を減免された731部隊の研究者や毒ガス研究者らは、ほとぼりを冷まして、日本の研究者、為政者、アメリカの走狗として復帰したわけにゃ。そのうちの一部は、ABCCで日本人被曝者をモルモットとして、アメリカにデータを渡し、その後も名称を放射線影響研究所と変えて内部被曝を無視した研究を続けてきたにょら。現在、この研究所の流れを汲む山下 俊一が福島医科大の副学長として、福島に赴任。参考までに此処を見て見よにゃ。http://www.acsir.org/news/news.php?25。奴がやっていることは、被爆実態の隠蔽と人体実験のデータ収集にゃ。
 ところで、多くの畜人は、このまやかしを糾弾しにゃい。何故か? 何が本当に大切なことか分からにゃい阿保だからにゃ。関係が良く見えず、イマジネーションが枯渇し切っているからにゃ! 何より、自分の頭で考えることのできにゃい、その勇気もにゃい腑抜けだからにゃ。こういう連中を糞と言うにゃ。ゴルビーをみにゃらえ! っち。にゃこは、普段敵対している犬族の、ゴルビーに、今回は全面的に協力にゃ~~~~お!! グラスノスチ万岁にゃ~~~~っ!!!

弐桃伝

弐桃伝

TAO -Story Dance Group-

新宿シアターモリエール(東京都)

2014/06/23 (月) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★

リピートした
主人公は桃太郎で犬、猿、雉、浦島太郎、かぐや姫、一寸法師など日本童話のメインキャラクターが出演!
アクションあり笑いあり、もちろんダンスも歌もあり、それぞれのキャラクターもめっちゃ面白くて、最後には涙まで誘う!
個人的にはかぐや姫を利用し地位と名誉を何が何でも手に入れたいと奮闘する大納言と中納言がめっちゃ面白かった!

知らない日本童話のストーリーが隠れてたり、衣裳もカッコ良かったりで、欲張りやけど、まとまっていてめっちゃ満足できる、久しぶりにいいものを観れたと思えた舞台でした!
映画ばっかり観ていて凝り固まった頭がすっきりしたわ!

舞台ってやっぱりすごいいいなーって改めて思い、26日と今日の合わせて二回鑑賞し、更にはDVDまで予約し、そのついでにシアターガイドと本まで買ってしまった。

Anytime.Anywhere

Anytime.Anywhere

ソラリネ。

上野ストアハウス(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★

芝居と好み
あやんぬさんが“好き嫌い”がとおっしゃっているが、私もそう思う。で、わたしの好みとして、こういう救いの無い話は苦手だ。確かに話としてはある種のけじめというか、ひとつの山を越えたところで終わっている。が、これは終わりではないし、各々の問題が全て解決したわけでもなく、前向きというほどまでにも至っていないように感じる。雰囲気のある出演者、味のある方もいる。多分出来はそんなに悪いわけではないと思うが・・・・・。申し訳ないあくまで個人の好みとしてはしんどかった。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

囚われない発想力
なんといっても常識に囚われない発想力の豊かさ!!そしてちょっとやそっとのことではびくともしない劇団員!!これが最大の強み。次々繰り出される“有り得ない”
キャラ、観ている側の二段上からの攻撃!!笑い続け、そしてなんとも切なく、心温ったかい感動!!面白そうな匂いに釣られて観にいったが、奇想天外なオリジナルフルコース、更にデザート食べ放題ぐらいの満足感!お勧めです!!!!!!

神の左手

神の左手

キコ qui-co.

Ito・M・Studio(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

これが★★★な訳がない。
最近コメントしてる時間がなくてほとんど書いてないものの、これだけは書いておきます。

自分の投稿前で平均★★★。いや、おかしいから。これだけちゃんと足場の固まってる脚本で役者も良い仕事してんのに。あの人数が出ていて不要キャラはいないし、演技質の違いは多少あったかもしれないけど作品としてのパッケージは明確だった。
あの物語の歪さは作家性だ。そしてファンタジーな要素なんか何処にもなかった。ただ登場人物がロマンチストで台詞や思想が詩的なだけ。あれを中途半端なファンタジーと言ってしまうのだとしたら、そもそもドラマを起こそうと劇中に非日常的なイベントを盛り込んだ芝居の大半は当てはまってしまう。

そもそも★を使う評価が好きではないのと、こういう事を書きながら反抗の様にたくさん付けても意味がないので、無星にします。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

心温まるヒドイ話
まさに、心温まるヒドイ話でした。
あんなぶっ飛んだキャラクター達がたくさん出て来るのに、悲しくて切なくて、だけど幸せで愛おしい物語。
相変わらず、ブラックジョーク(今回は少しシモネタ少なめ?)が冴え渡っていましたが、最後のシーンでは思わず涙。
「さっきまであんなに全力でふざけたことしていたのに、終わったあとのこの感動は何…?!」という感覚をPMC野郎の芝居でいつも感じるのですが、もはやその虜です。

ネタバレBOX

とても長くなってしまったのでブログに移動しました。

① http://ameblo.jp/yag-log/entry-11888351436.html
② http://ameblo.jp/yag-log/entry-11893771720.html
Anytime.Anywhere

Anytime.Anywhere

ソラリネ。

上野ストアハウス(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

「声」と「笑」を失った、ポスト青春絶望記

「差別の構造」は どこにあるか。

福島第一原子力発電所で、施設内に残り、炉心冷却にあたった作業員を、海外メディアは「FUKUSIMA 50」だと報道した。
この数字には 所長・吉田昌郎氏も含まれる。

興味深い情報だ。
朝日新聞がスクープした「吉田調書」によると3月11日、放射能汚染被害を顧みず、消防車による「炉心注水」を東電・下請け事業者・南明興産が 担うなか、原子力安全保安委の保安検査官は「フクイチ入り」しなかった というのだ。「官」の法令違反である。

他方で、吉田氏は同・下請け事業者・間組に関し こう証言する。

「バックホーが数台もともとこちらにあったのと、間組さんがどこかから持ってきてくれて、主として最初のころは間組なんです。土木に聞いてもらえばわかりますけれども、間組さんが線量の高い中、必死でがれき撤去のお仕事をしてくれていたんです」


「原発作業員は社会の底辺です。これは“差別の構造”である」。
脱原発派の識者は そう、決まってデモンストレーションする。
この言葉を贈りたく思う。「人はパンのみに生きるのではない」と。原発作業員も、「被曝者」にならずに日本で生活する路くらい約束されているのだから。

脱原発派の識者が「差別の構造」をデモンストレーションすればするほど、「国の為に死ぬ」覚悟をもった憂国の志士・原発作業員を逆「差別」しているのである。


リベラル派の致命傷だろう。
あるいは保守派・亀井静香氏にしても、パイロットの規制改革に対し「派遣には任せられない」と過去に発言したそうだが、自由経済化が ある程度進んだ今日、「終身雇用制度」「新卒一括採用」の労働政策をセットで「取り戻す」ことをすれば 既得権益団体(連合・自治労・日教組)しか喜ばない事態だ。

舞台『Anytime Anywhere』。
私は逆「差別の構造」だと思った。

なぜ上記の考察をしたかといえば、これが「日本社会の常識か」と強い危機感をもったからである。衝撃だった。「問題作」ではないことが また「問題」である。


「声を失った」青年・灰島 青海。
彼を軸に、「虹色の人間模様」をシリアスに映す。

ネタバレBOX


20分、早く幕が降りていれば この舞台は「名作」だったろう。逆「差別の構造」を建設したのに、「シンガーソングライター」という幻影が 見事なまでの濱田演出を相殺してしまった。
宵山の音

宵山の音

真紅組

近鉄アート館(大阪府)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

華やかで切ない物語
踊りあり殺陣あり笑いあり涙あり。幕末モノ、王道を行く切なくて熱い物語。
様々な個性の役者陣がぶつかりあって、あっという間の2時間でした。
照明も音楽も、そしてお衣裳も。華やかで美しい。
大人が楽しめるお芝居だと思います。よい時間を過ごさせていただきました。

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