満足度★★★★★
「記憶」=「思い出」とはなんですか?
前回の「I was born.」を超える衝撃を受けました。
死後の世界を舞台に、死者たちが不幸自慢を繰り広げるという奇抜な設定ではありますが、現世の人に忘れられてしまうと消えてしまう…というちょっと切なさもあるストーリー。
脚本・演出を手掛ける町田一則さんの「マチダ・ワールド」はさらにパワーアップ。詩的でありながら、笑わせられ、挑発的な言葉の雨を浴びながら、「生きる意味」を考えさせられました。
いわゆる「演劇」の既成概念を打ち破ろうとするマニンゲンプロジェクトの試み。個性的で、魅力的な役者さんたちと作り上げています。
あなたにとっての「記憶」=「思い出」とはなんですか? 日々の生活の中で、なんでもないほんの一瞬に幸せを感じていた「あの頃」を思い出させてくれることでしょう。