最新の観てきた!クチコミ一覧

9701-9720件 / 183104件中
ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

二人芝居、一人芝居、三人芝居
お目当ての三等はめっちゃ良かった‼️前回コリッチの六位?にはなったものの、個人的にらしさがなかった…
今回はらしさが戻り、めっちゃ良かった‼️二回も書くくらい

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

ぱくっと! 2023(パフォーミングアーツ&コンテンポラリーシアター大阪 2023)

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

ノンバーバル?コンテンポラリー?最後は演劇だったかな〰️
うーん😔感想は…
みんなはどう感じたか?

スター誕生2 2023

スター誕生2 2023

ミュージカル座

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2023/02/01 (水) ~ 2023/02/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あまりの面白さに驚きました。昭和歌謡文化の考察が光る脚本、楽しくも深みのある人間模様、昭和へまるでタイムトリップしたかのようなあの歌とダンス!

ストーリーがテンポよく展開し、見せるところはグッと惹きつけられ、気が付けばあっという間でした。
それぞれの登場人物が、各スポットライトシーンはそんなに長くも無いはずなのに、とてもリアルでした。歌とダンスがそれぞれのストーリーと時代設定にぴったりで、笑ったり、涙したり。
きっとこうなるかな…と思ったら、やっぱりそうなった!と、それぞれの展開は、時代の縮図のようでした。日本の文化背景を知らないとわからないハイコンテキストなネタも多かったと思いますが、逆にわかる人は面白すぎてクセになりそう。

全部の登場人物の描写が丁寧で、魅力的です。個人的には、工藤さんとトマトが、歌も含めて大のお気に入りです(清純派、ぶりっ子、ロカビリーも、すべてストーリーに絶対ハズせませんが)。反戦運動や、一生懸命に企画を考えるプロデュース側の人たちにもスポットライトが当たるのが、またさらなる広がりと深みをもたらしていたと思います。

少し気になったのは、テンポが良い反面、スピードが速すぎると感じたシーンがいくつかあったことです。セリフにおいて、早口でよく聞き取れないシーンが何度かありました。今の日本語は早口ですが、舞台設定の時代は、もう少しのんびり話していた印象です。そのせいか、歌とダンスの時代再現ぶりが完璧な分、セリフになると令和の人が”演じている”という印象を持ちました。
また、30年後などの時が流れるシーンが急ぎ早で、演じる姿形も話し方も変わらないので、やや違和感がありました。きっとあんな感じになるというのは秀抜なパターン考察と人物描写から観客にはもはや明白なので、余白を持たせて終わっても良い気がしました。好みの問題ですが。
あとは、前から三列目と、わりと前の席で観たせいか、男性(ファンの声援など)が早口かつ大声を出すシーンで、よく聞きとれずしかも耳が痛くて、辛く思うときがありました。おかげで、熱気の雰囲気はすごく伝わってきたという面はありますが。

全体として、信じられないほど良かったです。2から急に観たので、1も観たいと思ったのですが、今年の公演は終わったばかりのようでしょうか。ぜひまたの機会を探したいです。

このミュージカルには普遍性があり、傑作だと思います。輸入ミュージカルをよく観ますが、ここまで琴線に触れたミュージカルを観たことがありませんでした。それが国産ミュージカルということなのかなと考えさせられました。もっと多く日本人が、もっと手軽に観れたらいいのにと思います。
観客席は出演者さんの知り合いや、コアなファンの方が多いような印象を受けました。2から観るなんて邪道なことをするのは私くらいかもしれないですが、2からでも単体で独立していることがよりわかりやすいと、さらに観に出かけやすいかもしれません。
昭和歌謡黄金期に青春を過ごした両親の世代、名曲をテレビでしか知らない日本の子どもたちにも見せたくなりました。会場の制限などあるかもしれないのですが、そういう意味では可能ならば今後、学生チケットやコーナー席のチケット、テレビ放送なども検討していただきたいです。海外にも、もっと発信していただきたいです。

ネタバレBOX

工藤さんには津軽の魂だけは売らずに、帰郷して欲しかった! 最後の最後のシワのばしは、なぜ結果として引き受けたのかがよくわかりませんでした。老後資金稼ぎ? (現実って辛いですね…)
おやすみ、お母さん

おやすみ、お母さん

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2023/01/18 (水) ~ 2023/02/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/04 (土)

母と娘の壮絶な物語を実の親子で演ずるという注目の公演。開始早々物語はクライマックを迎え、そのクライマックスが延々と続くという恐ろしい公演。身体がいくつあっても足りないような過激な作品を細身のふたりが演じ切る。
熱演という言葉では足りない。火花が飛び散る演技とよくいうがその火花がはっきりと見える演技。このテンションを昼夜連日演じているというだけで恐れ入る。

演技派で有名な親子の渾身の演技を堪能させてもらった。シアター風姿花伝のプロデュース公演は毎回演劇界で注目を浴びるがこの作品も早くも今年のベストになるかもと感じさせた。心から拍手したい。

ネタバレBOX

仲のいい女優親子が思い出作りに母と娘の物語を選んだのかと思ったが大違い。
母は娘に格の違いを見せ、女優としての生き様を演技で示した。その母に娘は真正面からぶつかり負けるもんかという声が聞こえてくる演技。
まるで達人格闘家が後を継ぐべき息子にリングの上で戦いの厳しさを教えようとしているような舞台。もちろん息子の方も死ぬ気で戦っている。実の親子だからこそできる容赦のない戦いは作品のテーマと相まって二重に三重に心を打つ作品となった。
新・幕末純情伝

新・幕末純情伝

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/01/28 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

主役の菅井友香がいまいち吹っ切れてないように感じた。周りの出演者との熱量が合ってない。
他の出演者の演技は最高にいいし、照明も豪華でバッチリ決まってるだけに、主役の演技の現状が透けて見える。わかりやすくいい作品なのに勿体ない。

初級革命講座 飛龍伝

初級革命講座 飛龍伝

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2023/02/02 (木) ~ 2023/02/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/02 (木) 19:00

つかこうへいの有名な作品を、1973年の初演のテキストでやる、という企画らしい。(4分押し)120分。
 冒頭や中盤で作品や時代に関する説明が入るあたりは丁寧な感じだが、とにかく熊田留吉(ラサール石井)と山崎一平(近藤弐吉)のやり取りに「熱」を感じた。他の人が笑わない場面で笑う一群の人たちがいて、学生運動体験世代なのだろうか、と思った。私はその世代よりホンの少し下で遠目で運動を見ていたのだが、個人的には笑える場面ではなかったなぁ…。

龍昇企画 父と暮せば

龍昇企画 父と暮せば

ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一度は観たいと思っていた名作を、やっと観劇できました。評判通り、それ以上の名作でした。

ネタバレBOX

俳優お2人、演出、舞台セットなど、本当に素晴らしく感激しました。
笑いも含まれていただけに、悲しみも際立ち、劇中だけでなく、観劇後も暫く涙が止まりませんでした。
井上ひさしさんの作品だけに、長台詞、しかも早口の場面もありましたが、広島弁は耳馴染みがあるため、聴き取ることができて、嬉しく思いました。
釈迦を汲む

釈迦を汲む

彗星マジック

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/01/27 (金) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

武士とジェントルマン

武士とジェントルマン

朗読劇『武士とジェントルマン』製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2023/02/01 (水) ~ 2023/02/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現代日本にサムライが!? そこに英国紳士が同居??」と言う説明から、てっきりコメディ路線と思って観に行ったら、違いました。笑えるところもあるのですが、それぞれの事情が・・・
生演奏も良かったです。

ネタバレBOX

朗読劇ということでしたが、確かに完全に朗読ではなくかといって劇ではない。
台本を離さないので、劇よりも練習期間が少なくて済むとかあるのでしょうか。
アドリブシーンもあって、役者さんによる違いも観てみたいです。
最果て近辺

最果て近辺

room404

スペースコラリオン(大阪府)

2023/02/03 (金) ~ 2023/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

推理モノではない
今の日本に問いかける内容と言うか、考えさせられた
派手な大小道具はないが、その分演技に集中できる
好きな劇場で、内容も良いものを観れたことに感謝

初級革命講座 飛龍伝

初級革命講座 飛龍伝

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2023/02/02 (木) ~ 2023/02/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/03 (金) 14:00

座席1階

つかこうへいの名作。プロジェクト・ニクスが扱うとどうなるかなと考えながらスズナリに来た。当然なのかもしれないが、ニクスがこれまで売りにしてきた「美女劇」とは趣を変え、この劇団が新たな挑戦をしているように感じた。

学生運動は、その時代をリアルタイムに感じてきた年代と、自分のようにそれ以降に生まれた年代とは決定的に受け止め方が違うと思う。この舞台では、最初に用語集の解説があるなど異例の展開でその溝を埋めようとしたが、やはり舞台へのパッション、含蓄あるせりふへの理解度など溝を埋めるには及ばなかったのではないか。中島みゆきの「世情」には少し心を揺さぶられたが、「シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく」をリアルで経験していないのは決定的だ。
終幕の拍手に力が入ったお客さんは大多数が初老の世代。いつものニクスの舞台のお客さんとは明らかに違っていた。
ニクスらしい見せ方もあった。幕あいのところで若い女性看護師さんが白衣姿で歌い、踊る場面などはインターミッションとしてうまい盛り上げ方だった。

安保闘争や三里塚闘争など、当時の学生たちは政治に怒りをたぎらせ行動に出た。機動隊は権力の象徴として描かれているが、本当の政治権力は国会議事堂や永田町の中でかすり傷一つ負わず、平然としていたのだ。結局、学生運動は政治の流れを大きく変えることはできず、日米安保条約は今も継承され、成田空港は開港する。その後の世代はシラケ世代とか無関心世代とかやゆされるが、前世代の若者たちの挫折こそが、政治への無関心、もはや政治への怒りの表出すらあまりない世の中につながっている。そう考えると、この世代が、パッションが失われた反動による無関心という大きな負の遺産を残したと言わざるを得ない。舞台ではそういうところに触れた部分はないのだが。

世代の感覚もじゃまして、飛龍伝には心から感情移入はできなかった。これは、他の劇団による舞台を見ても、きっと変わらないだろうと思う。

南四局は終わらない

南四局は終わらない

マグマ∞(フォーエヴァー)

浅草九劇(東京都)

2023/02/01 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/02 (木) 14:00

青年座のメンバーが居酒屋で盛り上がり、「自分たちで納得できるおもしろい芝居をやろう」と結成が決まった「マグマ∞(フォーエバー)」。作・演出に田村孝裕を迎えての初公演というので、観ないわけにはいかない。浅草の奥深くへ観劇に出掛けた。

舞台はその浅草にもありそうな、昭和の空気を重く引きずる雀荘。かつて、雀荘は大学のある街とか下町とか、そこかしこに存在したのに、昭和が過ぎ平成の世になって少しずつ姿を消してしまった。浅草は今も、昭和の空気をまとった場所が残っているだけに、浅草を上演の地に定めたメンバーたちの思いが伝わってくるようだった。
そしてその雀荘は、今、高齢者たちを中心にはやっている「飲まない、吸わない、賭けない」の健康麻雀などどこの世界かという「昭和」だ。ビールを飲みペヤングのソース焼きそばを片手にリーチをかけ、たばこの煙でトイメンの顔がかすむという環境で徹夜をし、最後は勝者も雀荘代を差し引くとマイナスになるという、学生時代の「徹マン」を思い出す舞台セットだ。

まあ、こういう雰囲気を味わえたらと期待して出掛けた自分はまず、来た甲斐があった。物語はこの雀荘を経営する姉妹をキーパーソンにして、夜な夜な現れる常連たちの人間関係を描く。ここに現れるのが、この雀荘を買い取ろうという女(松熊つる松)と、「近くに住んでいるから」と現れた謎の未亡人(ひがし由貴)。物語は「もう、この店を閉めてしまおうかな」と時代の流れで消えていくような世間の雀荘と同様な空気が描かれていく。

さらに、この雀荘も時代の波に洗われるように、健康麻雀への流れにはあらがえない。ラストシーンは何となくハッピーかもしれないが、見終わったあとの寂しさは時代に取り残されたような人たちの心をえぐっていく。

血は立ったまま眠っている

血は立ったまま眠っている

文化庁・日本劇団協議会

Space早稲田(東京都)

2023/02/01 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

時代と寝た作家・寺山修司の処女作。当時は時代の雰囲気とマッチしたのだろうが、今やると猥雑さが空回りして、古臭さは否めない。自衛隊の看板を盗むちんけなテロ二人組が、党の使者を名乗るジャーナリストにけしかけられて、爆破テロと仲間殺しにのめりこんでいく。それと並行して、大量のリンゴを闇で売りさばいて大儲けしようというチンピラと女たちの冒険。トイレの便器や、首を吊った死体(マネキン人形のつぎはぎ)も登場する。

テロは浅沼稲次郎刺殺事件があった時代の空気なのか、あるいは連合赤軍事件を予見していたのか。闇のリンゴの方は、60年代に闇もないし、リンゴはなおさらなので、最初から冗談のバカ話に違いない。テロも闇も言っていることはわかるが、猥雑さやばかばかしさが気まじめでストレートすぎて、余裕をもって面白がれない。

翌日見た「初級革命講座飛龍伝」は、歌あり、コントあり、立ち回りありでスペクタクルなエンターテインメントに仕上げて見事に現代化していた。つかこうへいのセリフの美学も時代を超える面がある。それとはかなりの差があることは否めない。

逃避奇行クラブ

逃避奇行クラブ

悪い芝居

本多劇場(東京都)

2023/01/29 (日) ~ 2023/02/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

毎年
この時期の本多劇場


さすがに今回は飽き飽きでした。
いつも同じような舞台の使い方なので、どうしても過去の本多公演の方がいいように見えちゃう残念さ。

ネタバレBOX

今回はあんまりお金がないのか、いつも自慢の美術が寂しい感じに。可愛い感じでしたが、衣裳も相まって煩いと言えば煩い。

次回を期待してます。
初級革命講座 飛龍伝

初級革命講座 飛龍伝

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2023/02/02 (木) ~ 2023/02/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

理想(使命)に燃えた過去を美しく飾りながら、理想だけではない人間の切なさ弱さを肯定し、そこに帰っていくロマンと癒しの物語。60年代に命を張って対峙した 第4機動隊の山崎一平(近藤弐吉)と学生運動闘志熊田留吉(ラサール石井)。67年11・26で山崎の思い人にして熊田の愛妻(ここがややこしい)サヨコが死んで13回忌を迎える年、二人が語り合う。理想(使命)に燃えて熱く行動し、それゆえに深く傷ついた過去と、消えそうな情熱を必死に保ち続ける今を、言葉だけで立ち上げる。見事な前期つかこうへいワールドである。

客席は頭が白くなりだした男性客が多い。「1979年に京都〇〇会館で見て以来」と話している男性客もいた。

現代の観客にこの熱いロマンの劇を届けるため、構成・演出をかなり工夫している。
まずダンディーな4人のフォークソングで幕開け。この4人がガイド役になり、闘争用語(安保、日和る等)・闘争史を解説し、全学連と機動隊のファッションを解説。東大闘争の安田講堂攻防戦の映像に中島みゆき「世情」を重ねて、観客も70年代になじんでいく。

第一部は山崎一平が全学連のバラ・サヨコを自宅にかくまうロマンスから。しあk氏初戦対立する者同士。、1967年11月26日、サヨ子はデモで山崎の警棒に滅多打ちされて死んでいく…。その学生デモ隊と山崎の殺陣のバックに流れるのは、ベルディ「レクイエム」の「怒りの日」。ぴったりだった。

次の幕間は「ワルシャワ労働歌」久しぶりに聞いた。今はとても歌えない血なまぐさいゴリゴリの歌。びっくりした。

第二部はその12年後、熊田留吉が家で投石を磨いている。冒頭の、暗転の暗闇でグラインダーの火花が飛ぶシーンは圧巻。留吉はかつてジュラルミンの盾も打ち破る名石・飛龍の使い手だった。三里塚闘争(11・26という山崎と食い違いがある)の中で妻サヨコを失い、自らは恐怖に駆られて何度も逃げ、今は磨いた投石を、娘・アイ子に売らせている 。熊田・ラサール石井の ダメ男ながら可愛げのある辺りが見どころ。 膨大なセリフを来なしているのはさすが。ここに、かつて熊田のせいで肋骨を一本失った山崎が訪ねてくる。「初級革命講座」では熊田と山崎の 互いに競い合い、ぶつかり合いつつ、認め合う関係が軸になる。、90年代以降の「飛龍電」は熊田がいなくなり、全学連の女委員長神林美智子と山崎一平の純愛を歌う全く別の物語になった。

とにかく顔で怒って背中で泣く歌舞伎的つか美学と、「モア・パッション、モア・エモーション」の情念とユーモアを、構成もセリフも音楽も照明も駆使してよみがえらせた。70年代の挫折の美を、現代に合わせて見事にバージョンアップさせた舞台だった。

ネタバレBOX

幕間は病院を抜け出した松葉杖の元機動隊隊員たちと看護師。これも笑わせる。

第三部は、サヨコの13回忌の11・26当日。アイ子が熊吉に託されたサヨコの形見のアイビー・シャツを着て、山崎一平に石を売る。山崎は次々と名石の銘をそらんじながら、かつての闘士たちをよみがえらせ、機動隊として対峙する。そして熊田留吉と最後の一線を交え、赤い花吹雪が舞台下からどーっと吹き上がる中を消えていく。

最後は中島みゆきの「時代」。「世情」に始まり、「時代」に終わる。中島みゆきの歌に流れるものと、つかこうへいのこの芝居と、相通じるものを感じた。
日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

青年団

AI・HALL(兵庫県)

2023/02/02 (木) ~ 2023/02/06 (月)公演終了

満足度★★★★

基本理系(文学青年ではない)なんで、あ、受験の時覚えたな〰️といった人々が登場
四人のお葬式を、現代の笑い?も取り入れながら進む
そこには、学校では教えない思想や背景がちりばめられ、文学青年になった気分に…(全然文学青年ではないけど😅)
文学好きにはたまらないと思う

わが町

わが町

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/02/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/01/31 (火)

2回目の観劇。やっぱり色々と刺激をもらった。
面白い!!賛否両論あるのがまたふふふです。

GOOD BOYS

GOOD BOYS

TAAC

新宿シアタートップス(東京都)

2023/01/18 (水) ~ 2023/01/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

自分ひとりでは、なかなか意図を理解できない内容でした
他の人のコメントでなんとなくは落とし込めましたが.....

おやすみ、お母さん

おやすみ、お母さん

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2023/01/18 (水) ~ 2023/02/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

娘が突然2時間後に自殺すると言い出す、という現実ではありえない話である。冷めて観ているとアホらしくもなってくる。しかしこの舞台が進むにつれ、そういうわざとらしさ、白々しさこそが演劇におけるリアリティなのではないかと心持が変化して行った。そういう意味では非常に勉強になった舞台である。

ある程度の年齢の大人が冷静に判断して自死を選ぶのは個人の権利だと言ってしまうとこの劇は始まった瞬間に終わってしまう。そこを一旦踏みとどまって、作者のお手並み拝見と切り替えると、2時間近くの会話を芝居として成立させる技を楽しむことができる。もちろん那須さん母娘の緊張感を一瞬たりとも切らさない演技にもぞくぞくしてしまう。

最後のシーンを反芻している内にこれって「かもめ」のラストなのでは?もしコースチャが多弁で母親思いだったら?というお話を作者は書いたのでは?という妄想が湧いてきた。

後日追記:当日パンフレットがグレー地に白抜き文字のため薄暗い客席では読めなかった、ということを棚を整理していて出てきたパンフを見て思い出した。

ネタバレBOX

自死は個人の権利と書いたがその行使には義務も生じる。人生における最大の悲しみは別れの喪失感である。その衝撃を和らげるために人間にはいくつもの仕掛けが組み込まれている。年をとるとボケて来るのはその最たるものだ。このお話で娘は一度家を出てから戻って来ている。その時点で共同生活をする契約を結んだのであり、これを破棄するにはそれなりの義務を果たさねばならない。母が亡くなるまで待つか、家を出て疎遠になるかである。母にはそう求める権利がある、というのが現在の私の考えであり、本舞台はそういう目で観ても大きな矛盾はなく非常にしっくり来る。
わが町

わが町

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/02/08 (水)公演終了

実演鑑賞

見せられた感があった。
人形だけを見てればいいんだろうけど、人形と人も見てしまい目移りして内容が入ってこない。
人も多くて余計に目移りしてよく分からなくなりました。うーん残念🫤

このページのQRコードです。

拡大