青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場) 公演情報 藤原たまえプロデュース「青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    2劇場同時公演というのは 初めて観た。いや正確にはシアターグリーンの3劇場同時公演というのを観たことがあるが、公道を挟んで離れた場所の劇場という意味では初めて。自分が観たのは「劇」小劇場側の<結婚式場>だが、やはり小劇場楽園側の<控え室>が気になる。最後にキャストが挨拶に回ってくるが、おめでたい結婚式場で 何故か血まみれの男女2人、何があったのか…。

    藤原たまえプロデュース公演、2024年は本公演のみ らしい。その意味では祝祭(当日パンフに「お祭りですよ皆様」とある)を込めて結婚式を題材に取り上げたのだろうか。(普通に)結婚式といえば、その準備期間も含め気苦労が多い一大イベント。公演では、その気苦労を誇張して面白可笑しく描いているよう。現実でもドタバタするが、ここまでは…と思ったが、脚本・演出の山崎洋平氏によれば、これは実話を舞台化したものらしい。

    ちなみにタイトル「青い!大劇場結婚式」とは真逆の設定のよう。勿論、大劇場ではなく小劇場、そして青ハルを思わせる若年カップルではなく、中高年の熟年カップルが 時に激しく そして照れながら並んで歩く。その姿が微笑ましい=激しい動きに汗だく、その熱演に笑ってしまう。
    舞台は<生モノ>というが、この公演は更に劇場間を行き来するため、人通りが多い時にはハプニングが、何が起きるか予測不可能な…。ぜひ劇場で確認してほしい。
    (上演時間1時間20分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    劇中「結婚式」のようでもあり、深読み出来る内容になっている。新婦が劇団の座長。挙式までに色々注文を付けるが、結婚式というイベントを舞台化するための演出かと。

    中央に挙式演壇、天井や後景は紅白幕、床は緋毛氈。時々 豆電球が妖しく輝く。上手は 公道に面した壁、実は開閉する大扉になっており、外から脚立を使い上ってくる。勿論 その先には小劇場楽園があり、そことの往復をする。花嫁衣裳を着ての動きとしては大変であろう。ちなみに下手の床も開閉し 階段を使って上り下りする。2劇場を使った公演…克服すべき困難は、自分の体力と言わんばかりだ。
    勿論、脚本・演出の面白さはあろうが、どんなハプニングが起きるかわからない面白さ。それを観ているドキドキワクワクといった 高揚感が公演の魅力であろう。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2024/06/08 12:31

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