
一本の槍 -地方病とたたかった人たち-
鳥と舟
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2025/10/10 (金) ~ 2025/10/10 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/10/10 (金) 19:00
価格1,000円
10月10日〈金〉公演。
“風土病(日本住血吸虫病)”…知りませんでした。
こんな恐ろしい病気が存在したのかと、ショックを受けました。
「根絶」した・「終息」したと言われますが、その間に多くの命が失われたのですね・・。
そして、この病気の解明・治療も、多くの人の努力(研究や献体)によって達成できたのですね・・。
これは、語り伝えていかなければならない歴史だと思いました。
感染した人の苦しみ。
まわりの家族の悲しみ。
解明されていない病気に対する恐怖。
いつ自分が感染しても不思議ではないという絶望。
そうしたものが2時間弱の劇に、ぎゅっと詰まっていました。
そして何より、そうしたことを観客に伝えたい・・・
という強い強い思いを持って、役者の方が演じていました。
それゆえ、心を打つ作品だと思います。
感動しました。
すばらしいです。
ありがとうございました。
p.s.
ひとつだけ。
前座が少々長くて、くどいと思いました。

#三等カヨあがれ
三等フランソワーズ×カヨコの大発明×ユニットまいあがれ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2025/10/10 (金) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
つかみはナンセンスな笑いで、中盤は心をうるうるさせ、最後は演劇界へのメッセージ、
でもお芝居って良いなあといろいろなことを想像させる力。
もう、満足と言うかあっぱれ❗️です。
10周年おめでとうございます❗️
お芝居観られてありがとう🤟

幸せになるために
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
Bチームを観劇しました。
明るい雰囲気で進むストーリーが、どんどん悲しく残酷な展開になり、胸が苦しくなりました。
運命の残酷さ、遺族達の思い、亡くなった人達の無念・・日航機墜落事故を忘れてはいけないと、改めて感じました。
搭乗者の測り知れない恐怖、それを考えてしまう遺族・・私が遺族だったら発狂するかもしれないと、色々な思いが頭を離れませんでした。
考えさせられる良い舞台でした。

ジャンク・チャック・ハック
劇団身体ゲンゴロウ
千本桜ホール(東京都)
2025/10/10 (金) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです。
現実と夢の世界が交錯し、登場人物達の葛藤や迷いが伝わってきました。
夢を選ぶのか、安定を選ぶのか、長い物には巻かれよなのか・・リアル感がありました。
役者さん達の演技も良かったです。
等身大の若者を描いた、リアルで不思議で切なさの残る良い舞台でした!

夏の嘘×2
ここ風
「劇」小劇場(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
たった今拝見してきました。外れのない団体さんでお気に入りです。いろいろな事がきれいに回収され、違和感なくいつもながら、良くできた素晴らしいお話でした。いつもの役者さんの安定したお芝居、笑いあり涙あり、最後に心が暖かくなるそんなお話、見事です。今関西ですが、今日本当に観られてよかったです。優しい時間ありがとうございました。

マクベスに告げよー森の女たちの名前を
MyrtleArts
劇場MOMO(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/10/12 (日) 14:00
座席1階
現役精神科医のくるみざわしんによる渾身の一作。身体拘束、虐待、薬漬け、そして死亡退院(院内で死亡した患者のこと。退院したわけではない)。これらの現実が強烈なリアリティーをもって描かれる。もちろん、このような精神病院ばかりではないとは思う。しかし、昨今の精神病院での不祥事連発の状況を見ると、これが現実なのかと思えてくる。
冒頭に出てくるのは、死亡退院した女性患者3人。医療によって生命を絶たれた怨念が充満する。古くからこの病院を経営する「創業家」の院長は、ベッドを埋めて診療報酬を稼ごうという指示を事務長や現場に露骨に言い放つ。ベッドに縛りつけて自由を奪う「身体拘束」について、院長は「拘束しないで、患者さんが逆に自殺したとか、転倒骨折したとかの方が怖い」「治療の一環で拘束しているわけで。心が痛むなんてない」繰り返す。これらのセリフは、日本精神科病院協会の現職会長山崎学氏が新聞記者の取材に応じて答えた言葉がそのまま引用されている。客席を戦慄させる緊迫した会話劇だ。
演出は、劇団桟敷童子の東憲司。見ていて、桟敷童子の舞台かと錯覚するような音響、演出がなされている。しかも、桟敷童子のエース大手忍が、病院を変えていく患者という重要な役どころで本領を発揮している。院長役も桟敷童子で、原口健太郎。マートルアーツと桟敷童子のコラボだからこそ実現した迫真の舞台であることは間違いない。
院長の言葉で、「法律に基づいて拘束している」と何度も出てくる。精神保健福祉法のことだが、舞台後のアフタートークで、くるみざわはこの法律を廃止すべきと主張した。障害者権利条約の真逆を行くような法律で、患者の尊厳をまったく考慮せず利益追求だけで行われている精神科医療の現実を見せつけられた後では、確かにその通りかなとも思う。だが、身体拘束は精神科病院だけでなく、高齢者の医療現場でも普通に行われている。そのお題目は「患者さんの安全確保」で家族などから承諾書をとって行われている。治療のため、安全のためとはいえ、患者を人間扱いしない拘束は珍しくない。厚労省は拘束ゼロをうたっているが、現実はかけ離れている。診療報酬の問題、人手不足。理由はさまざまあるが、これを仕方がないと放置している社会でいいのかと思う。
精神科病院に勤めるくるみさわが、この日のアフタートークで興味深いことを言っていた。患者との対話が治療となる精神科医療の現場で、患者の診療時間が増えると多くの患者をこなせないから診療報酬が減って経営にダメージとなるが、「僕はそうなって病院がつぶれてもいいと思っている」。病院がつぶれたら患者さんは困るのだが、3分診療では病気を治すことはできないということだ。精神保健福祉法の在り方も含め、当事者の意見・経験をじっくり聞いて精神科医療を抜本的に変えなければ。この舞台から一般市民が学べることは多い。見るべし。

223番のはなし 東京公演
劇団芝居屋かいとうらんま
OFF OFFシアター(東京都)
2025/10/10 (金) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
芥川龍之介の河童を彷彿させる作品かな。不思議な世界感の話で見終わった後本当にその村はあったのかそれとも・・・
ラストまで楽しませてもらいました!

夏の嘘×2
ここ風
「劇」小劇場(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
楽しい場面が多くて何度も笑わせてもらいました。後半は切ないところもありましたが、人の思いが感じられる内容でとても良かったです。

ワンアクト・ミュージカル・フェスティバル
ワンアクト・ミュージカル・フェス実行委員会
シアター風姿花伝(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この公演は 「1幕物の、3つのミュージカルが火花を散らす。国産ミュージカルの地平を広げるインディーズ発のミュージカル・フェス!」という謳い文句で、同じセットで異なる演出と物語を上演するもの。ミュージカルとして観(魅)せるため、ヘッドセットマイクを(調整)使用しているが 声量をコントロールし安定した音程とリズムで聴かせる。舞台上でピアノの劇伴(奏者は黒衣裳)が情景を豊かにしている。
自分が観たのは「檸檬SOUR」。とても解り易く しかも心に響く内容だ。学生時代に読んだ小説「檸檬」(梶井基次郎/1925年発表)をオマージュしたような作品だが、それを現代風にアレンジしている。小説の冒頭の一文---劇中の台詞にもあるが「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧(おさ)えつけていた。焦燥と云おうか、嫌悪と云おうか」が物語の核心。今から100年前の心情は、今も変わらず人の心に巣くう。天気で言えば どんよりと曇った空、色で言えば 灰色。その暗鬱な基調がだんだんと変化していく様子が見所。それを照明の色彩で見事に表している。珠玉作。
(上演時間1時間20分)

シャガ
SHEDDING
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
チケットに工夫があり、独特の世界観のある舞台でした。役者陣は動きにキレがあり扇子使いが綺麗。この舞台を観て祠の神様は本当にいるのだと思っています。

ワンアクト・ミュージカル・フェスティバル
ワンアクト・ミュージカル・フェス実行委員会
シアター風姿花伝(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Group B『檸檬SOUR』を拝見。主人公は居酒屋チェーンで働くアラフォー店長。ノルマやクレーマー客に振り回される灰色の日々の中、脳内に梶井基次郎が現れるという展開。歌唱もよく、予想以上にと言っては失礼だが、ちゃんとしたミュージカルになっていて楽しめた。

幸せになるために
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
コミカルで夢のような前半から目を背けたくなるような現実に向かっていくとこが、楽しい日常が一気に落ちていくようで恐ろしかったです。幼い頃、長い夏休みで見たヘリ救助映像が今でも思い出されます。退屈でしょうがなかった子供にも印象深く、何でもないようなことが幸せだったと今となってはしみじみ思います。

幸せになるために
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
よく考えられたシナリオに演出ですね。感情籠もった演技で見応えあり有り。
小学生の演技も素晴らしかったです。
内容も演技も素晴らしかったので、涙を流されておられたがちらほら見受けられました。
ほぽ満席。

幸せになるために
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

幸せになるために
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
内容的に語弊があるが 面白い、お薦め。
説明にある「1985年8月12日に起きた日航機墜落事故」のドキュメンタリー演劇のようであるが、それを実体験するようなイマーシブ感が凄い。少しネタバレするが、会場を「日本航空123便」に見立て 観客は乗客といったところ。場内は客室乗務員の制服を着たキャストが案内する。墜落直前は、客席通路で乗務員が非常時対応の指示をする。場内全体がダッチロールするような臨場感そして没入感に驚く、同時に舞台上の情景が…。
映画撮影の劇中劇のような描き方、そこに集まった人々の想いが違った筋書きへ変えていく。日航機墜落事故から今年で40年、遺族の悲しみは癒えることはない。物語は、遺族や関わった人々だけの問題ではなく、二度と遭ってはならないという警鐘でもある。内容的には重いが、“STRAYDOG”らしい 歌やダンスといったエンタメ性で観(魅)せる。そのバランス感覚のすばらしさ、観応え十分。
(上演時間2時間 休憩なし)【B】

幸せになるために
“STRAYDOG”
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やはり、外れはない団体さん。今回も2時間という時間を忘れてしまう物語の運びで、良くできた作品。役者の皆さんのお芝居も心に響く、素晴らしいものでした。観てよかったと思う内容でした。いい時間を過ごせました。ありがとうございました。

白貝
やみ・あがりシアター
浅草九劇(東京都)
2025/10/08 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/10/11 (土) 17:00
いやー、また笠浦の「アタマオカシイ」(誉めています)が炸裂してる。129分。
何が何だか分からない展開の中に隠された2重の謎。一つ目の謎が、なんでなかなか解けないんだ、という謎に上書きされ、最初は何が何だか分からなくなるけど、後半で一気に回収される。笠浦はやっぱり頭オカシイ(誉めてる)。

劇場の魔法使い
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2025/10/11 (土) ~ 2025/10/12 (日)公演終了
実演鑑賞
「ダンスのある星に生まれて2025」内の演目のひとつ。「劇場が踊り出す!?」というコンセプトにはさすがの一言。自由で柔軟な発想を大事にされる劇場ならでは。劇場の機構や装置をもちいて、音や光と合わせた上演。観劇前は「ダンス公演の、ダンサーが登場しない版(観客が出演ダンサーを想像で補う上演)」と予想していましたが、そうではなく、実際に「物体が動く」ことにこだわりを持った上演と感じました。

クロッシング☆落語
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2025/10/11 (土) ~ 2025/10/11 (土)公演終了
実演鑑賞
「ダンスのある星に生まれて2025」内の演目のひとつ。タイトル通り「ダンスと落語の交差・交流」と解釈できます。演劇やダンス公演でよく使用される「小ホール」の中央に高座を設け、上方の噺家さんなので見台・膝隠しも用意されています。通常の客席に加えて、桟敷席のような座布団席も用意。会場内にはカラフルな風船が置かれ、お子さんもリラックスして鑑賞できる配慮を感じます。演目は、前座さんは古典落語『平林』を、桂三四郎さんは自作の新作落語『一番のファンでいて』を口演していました。

∞人姉妹/夜を泳ぐ
アムリタ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/10/11 (土) ~ 2025/10/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
超オススメ!!!素晴らしかった...(なんで、こうあってしまったんだろうという)こんな世界で日々で日常で、個として群れとして疲弊、絶望を重ねる人間の心身/内面を優しく掬って見せてもらいながら“それでも”という。例えば思想信条主義主張等の折り合う事が困難な対立が深刻な正に今、今日、明日、いずれに立っていてもこちらを観てみたらいいなって思った。とても慈しみあるやさしくパキっとした真摯な演劇。役者御三方素晴らしい。素晴らしい演劇の素晴らしい人達。身を委ねてた。そして、ふわぁっと拡がり巡る、そういう演劇が大好きだなぁ。