最新の観てきた!クチコミ一覧

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2003【当日券あります】

2003【当日券あります】

定時残業Z

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/05/23 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

ジェットコースター
最初のシーンで、おっと予想外の展開かと思ってたら、そこには触れず進んでいったが、途中からそれも含んだ一気のジェットコースターな感じ。映像との繋がりがちょっと悪いかなと感じた部分はあったが、面白かった。

スズナリで、中野の処女がイクッ

スズナリで、中野の処女がイクッ

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2014/05/23 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

薄れてた
劇場や観客が変わると作品の雰囲気も変わるのか、初演で見たヘビーさは薄れてた感はあったが、キャラの心情や等身大の描かれ方は変わらずでした。面白かった。

安部公房の冒険

安部公房の冒険

アロッタファジャイナ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2014/08/23 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

すごかった。
前知識なく行きました。
佐野さんのすごさを改めて感じました。
女優さんお二人も、素敵でした。

日曜午後の千秋楽だったのに空席があって、
勿体なく思いました。

ネタバレBOX

観劇後、山口果林さんの『安部公房とわたし』を読みましたが、
これ、原作本ですか?と言いたくなるような内容でびっくりしました。

パンフレットを買わなかったので、
チラシと当日パンフ(A4用紙)しか手元にありませんが、
どこにも、特にそのような記述は無く・・・。

でも、この本の文中に、
お芝居のところどころがそっくりそのまま書かれているような部分があって。
虚実ないまぜ?どのへんが?
と、思ってしまいました。。。
寝覚町の旦那のオモチャ

寝覚町の旦那のオモチャ

tsumazuki no ishi

ザ・スズナリ(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/09/01 (月)公演終了

満足度

うーん。
少年王者舘の公演は毎回行っています。

今回のは・・・うーん。
どっぷりハマり込んで観たかったので、前から2列目で観ましたが、
わからなすぎて、眠くなってしまいました。。。

小堺クンのおすましでSHOW 29 A GANG IS HARD! ~ギャングはつらいよ~

小堺クンのおすましでSHOW 29 A GANG IS HARD! ~ギャングはつらいよ~

浅井企画

東京グローブ座(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

まさにSHOW
お芝居でもない、コンサートでもない。
まさにショーだった。楽しかったです!長かったけど(笑)
(終わったら17:10位でした。休憩込み3時間10分!!!)

★は、ムッくん(小堺さん)と館川くんに敬意を表しての3つ。

ネタバレBOX

なんというかコメディ部分もショー部分も
段取りはおそらくざっくりしてる感じ(毎日違いそう)で、
なので若干、だらだら感があったけれども、
あれだけしゃべって走り回って歌って踊って、
お元気そうな姿に、なんだか母親のような気持ちで観ている自分がいました(笑)。

あと、伽代子さんがすごくって。
何故か私、たまたま今年は伽代子さんを観るの3度目だったんだけど、
(欽ちゃん、てんぷくトリオ、今回)
美しいのに思い切りがすごくて、観ていて元気をもらえる女優さんです。

歌は、オリジナルの曲がほとんどだったと思うけれど、
『with』はやっぱり名曲だなぁと。
これからも続けていってほしいなぁと思いました。
=侠= 君、逃げたもうことなかれ

=侠= 君、逃げたもうことなかれ

サンハロンシアター

「劇」小劇場(東京都)

2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

時代を反映
前回の作品より笑いが少なかったように感じ、ちょっとだけ終演後の気持ちが重かった、かなぁ(笑)。決してツマラナイ訳ではなく、むしろあまりにも社会派に振った内容で、難しいテーマを投げかけてくれた。初日ゆえに一部セリフがぎこちない箇所もあったけど、サンハロンシアターらしい舞台。

こわくないこわくない

こわくないこわくない

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★

波長が合わなかった、のか・・・?
さっぱり刺さるものがなく、何が何やらでした・・・(´・ω・`)

なんだろう、出演者がいつもより多い分、この劇団にしては一人ひとりのキャラクターが薄かったように感じちゃったからなのかも。
上手い役者はさすがインパクトはあったけど、はなしを加速させるポジションにいるキャラクターが、イマイチどんな人間なのか見えてこなかった、っていう印象。

いつものクロムモリブデンって、もっとキャラクターの強さで引っ張っていくっていうか、はなしの荒唐無稽さを役者の存在感や説得力で成立させて、その上でその先に広がる「とんでもない世界」の普遍性を見せてくれちゃう集団ってイメージだったんだけど、今回はその境地には至ってなかったように感じちゃったかも。

「児童ポルノ」をネタにしたにしては掘り下げられ方が「普通」で、期待したほどには「思わぬ方向へのブッ飛び」がなかった感があるのも観ていてなーんか不完全燃焼。

無意味な花園

無意味な花園

空想組曲

サンモールスタジオ(東京都)

2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

あっちの世界へ
空想組曲のほさかワールドと松本紀保さん・西井幸人君の怪演の見事な融合。完全にあっちの世界へ持っていかれる舞台でした。

ベネディクトたち/ミッドナイト25時

ベネディクトたち/ミッドナイト25時

ナカゴー

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ミッドナイト25時
面白い。60分。

ネタバレBOX

女(二宮未来)…栄町在住。彼氏有。追われてハンバーガー屋の姉妹の部屋へ逃げてくる。姉の洗脳にかかるが、なんとかふっきる。ガラス片を吹いて攻撃できる。
姉(菊川恵里佳)…上中里在住。人肉ハンバーガー屋店長。母の件で女をハンバーガーにしている。牛。
妹(真寿美)…上中里在住。人肉バーガー屋副店長。姉に殺しをやめるよう説得する。牛。
追手(土田有未)…彼氏と一緒にカナダからやってきた鳥。彼氏が手羽先食べたのでボコボコにした。英語が流暢。
シェフ(古澤健)…人肉バーガー屋のシェフ。行方不明の奥さん(幽霊)に再会する。絵が趣味。鳥。
幽霊(石森愛望)…シェフの奥さん。不思議なチカラを使う。女の洗脳を解こうとする。
ローラーガール(川村麻実)…人肉バーガー屋の接客。田端のカラオケで姉に拾われる。兄から逃げてきたが姉が兄を殺したと分り帰宅する。

ストーリーはあってないような感じ。わかるようでわからん感じ。が面白い。絶叫してとっくみあって、たまにホラーでスカッとできる。仕事帰りにナカゴーはいい感じ。
女性陣の崩れた表情とゼーゼーいいそうなかすれ声に変なユーモアと恐怖がある。女の「寸劇やってる場合じゃねぇ」とか、追手の英語で恐怖しまくる女と姉妹の表情とかがとても笑えた。

(マイナーな)北区のマイナーな地名をもってくるとこがいいセンス。王子には狐がいっぱい(人間に化けている)とか、田端はタヌキとかも。
こわくないこわくない

こわくないこわくない

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

ちょっと感想
私の家族には3才の子供がいるせいか、開始数十分は不快な気持ちになりました。他のお客さんが笑っていても、私は笑える
気分にはなれなかった。
それでも目や耳は舞台から離せなかった。
こんな気持ちになっても見終わる頃には脳が心がグルグル動いて「観劇して良かった」と思える。

妥協点P

妥協点P

劇団うりんこ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

妥協の難しさ
異なる意見を擦り合わせる難しさがユーモラスに描かれた、考えさせる短編でした。

文化祭の出し物として生徒が書いた演劇の台本に教師と生徒の恋愛を描いているのが不適切とされ、変更させるものの、変更を加える度に新たな問題が生じ、話がややこしくなって行く物語で、意外な展開が続くのが楽しかったです。
役者5人が揃って出て来て開演前のアナウンスを行うのに違和感を覚えましたが、物語が進むに従ってそのことにも意味があったことが判明するのが洒落ていました。
物語中で起きていることが取り込まれメタ的に更新されていく台本や、台本を書いた生徒がすぐには登場せず、現れてからもなかなか台詞を言わない構成のプロットが巧みで、引き込まれました。ただし、笑いを取ろうとして本筋とあまり関係の無いネタで引っ張る箇所が所々にあったのがしつこく感じられました。

先生役の4人はコミカルな雰囲気を生み出していましたが、大袈裟な演技スタイルだったので、芝居掛った演技をするシーンが活きていなかったのがもったいなかったです。

音楽を用いず、照明効果の使用もわずかに留めて、シンプルに意見の食い違いをを見せる演出が、観客にテーマについて考えさせる余白を残していて良かったです。

同時期に公演のあった、同じく柴幸男さん作・演出の『わたしの星』も高校生の文化祭で上演する演劇をモチーフにしていながら、テーマやテイストが全く異なり、柴さんの作風の幅の広さが感じられました。

ロボ・ロボ

ロボ・ロボ

キティエンターテインメント

サンシャイン劇場(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/09/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

一途なロボットたちが愛しい
どれがどの役柄なのか、一目でハッキリ分かる衣裳をつけてるって重要だと実感!
お陰でオペラグラスの出番は数回でお話を味わえました。

どのロボットたちも自分の役割に一途で、ひとつのことをがんばるばかりにすれ違ったり。
大きな見せ場でドーンと感情を持っていかれる、というよりは、はじめからおしまいまでずっとどこかしらを揺さぶられているような感覚。その波が大きくなったり小さくなったり、じんわりしみる素敵な舞台でした。

水面の月、揺れる、揺れる

水面の月、揺れる、揺れる

劇団皇帝ケチャップ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/09/01 (月) ~ 2014/09/03 (水)公演終了

満足度★★★

天然妻
思いもしない展開は良かったのですが。

ネタバレBOX

結婚記念日を覚えていない夫に嫌気がさして家出した天然妻が、海辺の町で出会った女性の家に図々しくも上がり込み、彼女の関係者が失踪していたことを知るとともに事件を解決するサスペンス。だったら良かったのにと思いました。

失踪した二人は殺されていて、しかもその幽霊が自ら殺された経緯を思い出し、再現ドラマをしてくれたお陰で犯人が分かり、それを霊感のある天然妻が聞くという事件解決手法にはあまりひねりが感じられませんでした。
シットアウト

シットアウト

tubbing

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足
個性的な3人の役者、互いが互いの能力に嫉妬しって、いい相乗効果があった舞台。いい具合の長さ、嬉しくなる距離、客席からもイイ空気が流れていた舞台でした。

UNKNOWN HOSPITAL

UNKNOWN HOSPITAL

壱劇屋

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/02 (火)公演終了

満足度★★★★

無機質の動きを
はっきり言って、ストーリーはどこかで観たことあるような・・・目新しさや感動はない。同じようなシーンの繰り返しは少しくどい気がする。しかし、それを表現する体の動きの構成がいい。独創性があって、これがまた効果的な音とかなりの相性!!これだけでも見ごたえはある。残念ながら相当の体力と身体能力を必要とするであろうこの舞台、まだ動きは荒い。あの不気味さで綺麗に揃った無機質の動きをしたら、もっと恐怖感がupしているのではないだろうか?それがもったいない気がする。

八月の雹(はちがつのひょう)

八月の雹(はちがつのひょう)

中津留章仁Lovers

タイニイアリス(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

全部は...
DV、原発問題、恋愛模様に殺人、諸々、いろんな要素がてんこ盛りなのですが、散漫にならずに3時間程の公演時間も気にならないくらいに引き込まれました!徐々に登場人物の関係性を観せていく展開も良かったです。なかなか全部を言葉では言い表せづらいので、観てもらうのが一番!という表現になってしまいますが、濃厚な時間をすごさせてもらいました!!

UNKNOWN HOSPITAL

UNKNOWN HOSPITAL

壱劇屋

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/02 (火)公演終了

満足度★★★★

独特の魅力が癖になる
大阪で『SQUARE AREA』を拝見し、いつかもう一度観たいとおもっていた劇団。
今回、東京発公演という訳だったのですが、とても楽しめました。
物語としては、『SQUARE~』の方が好みです。
でも、少し不気味で奇妙なそのストーリーは「なんだこれ!?」と引きこまれてしまう魅力があります。
そして、ダンスなどのパフォーマンスにもまた独特の魅力があるため、観ていて飽きません。皆さんの身体能力が凄い…。
かっこいい音楽が大きめの音量で鳴り響くため、その重低音が心地よかったり。
2月にまた東京公演があるそうなので、観に行きたいと思います。

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

シアターKASSAIプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

お疲れ様でした!!
全コース観れてよかったです。
それぞれの短編集の良し悪しが観れて楽しませてもらいました。

舞台後のイベントのそれそれ宣伝をかけた対決が一番面白かったです。特にダンス対決は始終笑わさせていただきました。
本当に楽しかったです。
ありがとうございました!!

ネタバレBOX

まずはAコースから。
「暗殺者の預言と預言者の暗殺」
正直この作品は二回観たかったかな。一回観て物語の全体を理解したうえでもう一度観るとまた違った解釈ができそう。
台詞を重ねて言うところは聞いてて気持ちよかったです。

「Re:」
最初はこういった学生いるよな~迷惑だわと思いつつ観ていましたが、大学生の妄想の中での人物の移り変わっていくところは面白かったです。
探偵になったかのように謎を解いていき最後にはまさかの救いある終わり方でよかったです。

「天気と戦う女」
この作品が4コースの中で1・2を争うくらい好きな物語です。
雨女という特異体質を持ちながらどうやって回避していくか計算し、彼とのデートにすべてをかけるひかるの行動は可愛いし、乱子も乱子で阻止しようとする行動が面白かったです(笑)一番印象深いシーンは葉っぱを両手に持ち高笑いしながら後ろを通り過ぎていく乱子です。ほんともう一回観たかったな。

Bコース
「わたしのラベル(新作)」 
シリアスな物語の中では一番好きなお話。今でも心に強く残ってる作品です。
オリビエ役の小百合さんの声が凄く好きで役柄もぴったりだと思いました。
エルモンドがモーリスの奏でる音楽が本当に好きなんだなという想いが伝わりエルモンドが最後では好きになってました。短いお話だからこそ綺麗にまとまっていた話だと思います。

「ジャガーノート」
初見だったため一回観たときにはついていけない所がありましたが、そういったコンセプトだと理解したうえで二回目観たときにでは新たな面白味があり楽しませてもらいました。
半分はアドリブだったようで今回のメンバーだったからこそ成り立った演目だと感じました。

「ホームセンターズピリオド」
笑いの中にも伝えたい事柄が含まれていたような作品でした。
少し重たそうな内容を笑いで表現してるのは面白かったです。役柄も皆さんそれぞれはまり役で始終楽しませてもらいました。でも最後の最後で盗みの常習犯を見逃すのはあんまりよろしくないんじゃないかなあと思ったのは私がお堅いからでしょうか…。

Cコース
「幽霊アプリ」
一言でいえばハチャメチャでした(笑)ですが、コメディと言っても感動する場面もあったり、観ている側からしても騙された感があるお話でした。
ハイスピードと説明があったようにあっという間に終わった感じがします。

「几帳面独白道化師」
ほぼ語り手で進んでいくストーリー。ほとんど動かず話していくだけなのですが自分は嫌いじゃなかったかな。聞き入らないとどんな話か分かりきれず終わってしまうと思います。

「バスケットボールダイアリー」
個性あふれるプレイヤーたちのぶつかり合い。個性があるからこそ一人一人が引き立ちそれぞれの面白味がある。白熱してる最中、監督が現れると空気が変わるのがまた面白い。凄くノリノリで見てて楽しかったです。

Dコース
「マリッジディープブルー(新作)」 
一人の男が二人の女に揺れ動く物語。どこにでもありそうな話だけれどそれをまた面白おかしくしてるのが見てて飽きなかったです。始まったときはシリアスなお話かと思いきや違っていたのには少し騙された感がありました(笑)

「サザンクロスの咲く丘 ~ギブミーテンエンanother story~(新作)」 
正直言って自分には合いませんでした。気分よく見れるものではないので苦手な方は蟠りが残るかもしれません。

HAPPY END

HAPPY END

劇団ORIGINAL COLOR

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/08/28 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

楽しい毎日を求めて
最前列上手端より観劇。
はじめ近未来SFかと思われたが、「もしもバーチャル世界が実現したら」という日常ストーリー。

ネタバレBOX

物語を動く中心はソフトウェア会社(だったかな?)の社長と部下。
社長は元いじめられっ子の軽い人。部下は女性恐怖症のオタク系。
社長はとにかく皆と楽しく、幸せに生きたいという目的で会社をやっている。
でも、ユルい社長と部下のせいで経営状況はいまひとつ。
一念発起し、バーチャル世界が体験出来るソフトを使い、翌日のイベントをシミュレート。
予習してから現実世界で実際に行動する、という手順で会社を立て直そうとし始めは上手くいくも誤解が生まれてしまい……

役者陣の方々は熱演だと思った。
ただ、正当性や必然性、リアリティに欠けたような気がした。
あれでは会社なんてとっくに成立しなくなってるし、新しい従業員が入って来てもすぐやめるだろう。本当の会社っぽくない。そこがどうなのか。
大事な友人達と毎日を楽しく生きたいが為に、高度なバーチャル世界を作り、そこに大事な現実の世界の住人を移動させる。
壮大な現実逃避、という印象になった。
社会は非情だから、あんな状況ではああなるのも無理はない。
理想を追い求めるのは、良い事だと思うが……
ラストシーンは、あのたたみ方だと、なぜあの人は協力してくれなかったの? という疑問が残る。
蜘蛛女のキス

蜘蛛女のキス

パンダの爪

不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)

2014/08/31 (日) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

原作を読みたい!
 1990年に57歳で亡くなったマヌエル・プイグの小説・戯曲で描かれた傑作を“パンダの爪”は、メジャーでは描かれない部分にスポットライトを当てる形で、朗読劇に近い舞台にして見せた。4時間近い上演であったが、原作の持つ凄まじいメッセージ性を良く取捨選択して、背景にあるイギリス植民地としての癒しがたい傷、アメリカの中南米支配とその軍門に屈し、アメリカの収奪した蜜に群がる、当時のアルゼンチン政府内部の右派勢力の動きが寓意され、その民主勢力、マイノリティー弾圧が背景にあることは、疑いようがあるまい。

ネタバレBOX

 自分は中南米の歴史は詳しくないので、アメリカが、世界第8位の国土面積を誇るアルゼンチンに露骨に関与したというつもりは無いし、フォークランド紛争を見ても分かるようにアルゼンチンの旧宗主国はイギリスであるから、問題は錯綜していよう。
 少し、調べて分かったことを付け足しておくと、アメリカ陸軍米州学校、イスラエル、スペインなどで訓練を受けた死の部隊が、中南米各国の民主勢力へのテロ実行部隊として動いたようである。言う迄もないが、以上で挙げた3国では、テロ民兵を作るべく軍事訓練が行われていたのである。実際、今作に関係のある所では、死の部隊は、民主化勢力を拉致しては酷い拷問に掛け、挙句の果て、航空機に載せて高い高度から突き落したりしている。この事実は、実際、それらの事実を目撃した方から、自分自身伺った話である。
因みにレバノンで、サブラ・シャティーラ虐殺事件を実行したマロン派民兵も、虐殺事件を起こす前にイスラエルに連れて行かれ、テロを一般市民に行う為の訓練を受けている。今作の原作が発表されたのは1979年であるから、背景にあった歴史的事件は、ぺロ二スタ左派・右派の抗争である可能性が高いのかも知れない。
 だが、プイグは、そんなに単純化してこの物語を描いてはいないのであろう。所長から変態と言われるモリーナと革命闘士バレンティンの間でのホモセクシャルな行為は、スパイ、拷問、あらゆる罠と盗聴、監視、及び自由の剥奪された状況下で尚、人が人として何を縁に生き得るかを問う、重い行為である。其処には、知性・理性と人間性の耐え得る最終的な次元が横たわっているのだ。彼らは、たった2人だけで、強大な権力に、精神の次元で勝利するのである。

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