
柚木朋子の結婚
studio salt
鎌倉/古民家スタジオ・イシワタリ(神奈川県)
2014/10/11 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了
満足度★★★★
臨場感のあるホームドラマ
生活感がたっぷりある古民家のお部屋で、
結婚にまつわる家族の揺れ動く感情が、家族のそれぞれの個性を生かしながらていねいに演じられていて
まるでよそさまのお宅にお邪魔し、生活風景を見ているような感じでした。

キズツクキカイ
たすいち
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/14 (火)公演終了
満足度★★★★
よかった~!
とにかく面白かった。OPから持っていかれてそのままあっという間の1時間50分だった。それぞれのキャラもたっていてどこか自分を投影できるよな部分もあり笑いの中にも考えさせられる点もあった。
分かりやすい内容なのでぜひ多くの方に観て欲しいのが本音です。

紅蓮、ふたたび
ACRAFT
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★
誘われてふらっと。
笹塚ファクトリーへ。
内容も確認せずに行ってしまい、前半から色々伏線が多い事に
気づき、ふらっと来る世界観ではなかったかと。
登場人物の多さとその繋がりは徐々に解ってくるので
流れとしては気にならないが、全体的に説明セリフが多すぎて、
ただ目の前の「画像」を見ているという感覚が否めなかった。
話としては非常に面白いし、キャラもそれぞれ立っているので、
見ていて飽きないし、暗転が少なめで集中力を欠く事も少なかっただけに、
何となく許容量いっぱいの情報量に閉口ぎみにさせらてたのは
残念だったなと。

非常の階段
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2014/09/12 (金) ~ 2014/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
マチネ観ました
すごく良かったです。作風も好みでした。尺の長さを全く感じさせない劇だったと思います。詳しくはネタバレにて

福島真也×ブラジリィ―・アン・山田「酔いどれシューベルト」
劇団東京イボンヌ
ザ・ポケット(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
独自のスタイルをほぼ確立
作曲家の評伝…もとい、偽伝シリーズ(笑)の第2弾。
今回は会場も広くなり楽器もピアノに加えて4管1弦1打の「東京スザンヌ」が務め、本編も前作より「架空度」は増したものの、むしろよりしっかりした感じ?
途中で何曲か歌が入る小劇場系芝居も増えてきたが、知っている範囲内ではポピュラー系が大半であり、クラシックは珍しい上に声楽家を迎えて伴奏も生という本格派は稀有で、しかもそれがミュージカルのように唐突でない(笑)のが見事。
本筋についても突拍子もない人物(?)を出したり、シューベルトの「多作のとんでもない秘密」を描いたり現実離れしながらもフィクションとして筋が通っているというか、娯楽作品として上出来で楽しかったなぁ。
なお、昨年秋の「活動再開」以来、作曲家の偽伝シリーズ(「イッヒ リーべ ディッヒ」は偽伝(評伝?)+現代劇)となった東京イボンヌだが、以前のような「現代劇にクラシック音楽を練り込んだ」スタイルもまたいつか(再演も含めて)観たい気がする。
また、アンケートに書く時点では思い付かなかったけれど、伊福部昭などの邦人作曲家や、演奏家・指揮者を題材とするテもあるんじゃないかな?

キズツクキカイ
たすいち
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
新しい妖怪話
妖怪、陰陽師、などなど、いろんなキャラがぶち込まれて、上に下にと大活劇を繰り広げる中で、デリケートな人の心、寂しさや思い通りにならない苦しみ、と言った「キズ」をどう受け止めるか。難しい、でも現代的なテーマが、繰り広げられる。笑いあり、切なさあり、すごく面白かったです。
脇を固める妖怪たちがマスコット的に可愛いです。

This Planet is Ours
劇団だるい
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

シンフォニ坂の男
劇団道学先生
ザ・スズナリ(東京都)
2013/09/21 (土) ~ 2013/09/30 (月)公演終了
満足度★★★★
名作一歩手前
よく出来た演劇だった。役者さんの演技も小劇場と言うよりは商業よりの作り込んだ芝居で、虚構の世界にぐっと入りこめたと思う。もうひとりの方が書いてるブツ切り感は多少あったが、そんなに気にならなかった。何か好きな要素がてんこ盛りですごく楽しい時間を過ごせたのだけど、惜しいなぁと思うのが、要素は要素としてドカっとあって楽しめる一方で、完璧には融合していなかったところ。
「楽団のアトリエがあることから、
いつしか「シンフォニ坂」と呼ばれるようになった、
その坂のてっぺんにある診療所を営む無頼な医者と
彼を取り囲む風変わりな男女たちの、
音に彩られた群像劇…」
何て設定だけでも面白そう!そして設定の美味しさ、素材の美味しさ予想通り!なところが惜しかったような。脚本のせいな気もしますけど。

【終演しました!】ひともどきシュレッダー
劇団fffff
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/10/03 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

イエドロの落語 其の弐9月 目白 古民家ゆうど公演
イエロー・ドロップス
ゆうど(東京都)
2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
人間を描けてこそ
間近で拝見し、素晴らしい演技力に感嘆いたしました。目の前なので、ちょっとした切りかえのアラなども見えてしまう距離でしたが、全く違和感なくとりつかれた役者はとりつかれた者として、死神は死神として見えました。落語のうすら怖さは、化け物怪奇の怖さと言うより、人間の心の奥底の醜さの怖さを描くところにポイントがあると思います。そのためには、人間と言う曖昧な存在を余すところなく演じ切る役者の技量が必要なのです(若手の落語家さんでも、人間が演じられてない方は、やはり噺が浅いのです。)
林さんのコーディネーターぶりも素晴らしかったです。相変わらず良い声の役者さんです。演者として更に円熟味を増され、この独特の催しに相応しい存在感を放っておられたと思います。

ジャンヌ・ダルク
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2014/10/07 (火) ~ 2014/10/24 (金)公演終了
満足度★★★★★
あっぱれ初舞台
当初観る予定はなかったのですが、家族が観たいと言うので、行って来ました。
私としては、堀北ジャンヌの印象があまりにも鮮烈だったので、有村さんのジャンヌには、正直それほどの期待感はなかったのですが、脚本にも、演出にも、有村ジャンヌに即した工夫があり、熟練男優陣のまさに助演にも助けられて、お見事な初舞台、初主演舞台を務めていて、あっぱれの出来映えでした。何よりも、意外にも低音の響き渡る有村ジャンヌの発声に驚きました。
傭兵役の堀部さん、尾上さんが、共に好演。
ジャンヌ・ダルク物って、ともすると、キリスト教に精通していない日本人には、わかりにくい作品が多い中、中島さんの脚本は、万国共通、どの宗教理念の人にでも、共感しやすい切り口で、ストーリーを形成しているので、最後まで、気持ちが遊離することなく、舞台に集中することができました。
視覚効果で、戦況を表現したり、戴冠式の重厚感を、照明一つで、表出したり、スタッフ技術の賜物の、舞台芸術を堪能させて頂きました。

ONE LOOK TWO IN
株式会社Legs&Loins
Geki地下Liberty(東京都)
2014/10/07 (火) ~ 2014/10/12 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったけど・・・
「Thank Irish Table, Yummy!」観劇。面白かったけど物言いします。一応料理教室だとするなら、テーブルの上の調理器具(まな板・お玉・ビュラー・計量カップ他)これがすぐ使える状態のところへ、ダンボール箱すぐそばに置く。これはないんじゃないかと・・・そして、ダンボールを運んで来た先生(ダンボールは一度床に置かれている)その手のまま調理器具をいじっていて、えっ!?となってしまった!!手を洗う前の人が野菜素手で持ったり・・・舞台に出る前に手を洗っているにしてもバック持ったり、椅子動かしたりしているわけで、ちょっとその辺りヒャッとした。
お話としては小さな勘違いがどんどん膨らんでいく。若い妻、それをあおるご近所の奥さん。根も葉もない事が二人の妄想力で、ぐんぐん成長していく。
女同士の会話って、確かに勢いがつくと、“かな?”が“そうね”となり、“そうよ”の断定系に変わるまでの速さはあっという間だ。さらに自分が面白くなってくると勝手な脚色が入る。この脚色は底なしだから、事態はとんでもない方へ流れていく。女の会話は怖いものだ。そういうとこ、使い方が上手い!!方や、そんな事は露知らず、ささやかな幸せに浸る夫達。妻達に比べ“小市民”的。なんか可哀想で可愛い。前回変キャラがどても良かった宮下さんが、小市民的な旦那様役。少し物足りながったが、肩の凝らない楽しい話ではあった。

【ご来場ありがとうございました!】「姦~よこしま~」【次回は12月本公演】
ロ字ック
スタジオ空洞(東京都)
2014/09/13 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

ひまわり~日はまた昇る~
ThreeQuarter
中野スタジオあくとれ(東京都)
2014/10/11 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★
咲きました
事件をきっかけに、色々な人物が微妙に繋がっていて、よく出来ている脚本だと思いました。挫折しても、何度でもやり直せると思える、前向きになれる良いストーリーでした。そして守りたい人・守ってくれる人・愛する人・愛してくれる人がいる事で、人は生きていけるのだな・・と感じました。役者さんは、みんな熱演で良かったですが、熱演過ぎて(?)オーバーになり過ぎたり、一生懸命過ぎて息切れしているのが、少し気になりました。主人公役の役者さんは、人の良い優しいキャラクターがよく出ていて、とても良かったです。ラストは、ひまわりが咲いた気持ちになれる良い舞台でした!そして、とても真面目な社会人の劇団という印象を受け、仕事や家庭で忙しくとも、今後も頑張ってほしいと思いました。

I LOVE LIFE
空飛ぶ猫☆魂
小劇場B1(東京都)
2014/10/11 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
好きです
最初の方の展開は少し重いけれど、そのぶん神様が登場するあたりからの笑いが際立ったかな?登場人物一人一人に愛着が持てました。個人的には、高田淳さんが演じた役と、福地教光さんが演じた役が、それぞれ意外性もあって面白かった。あと吹原さんはやっぱりすごいなー、と。(笑)

キズツクキカイ
たすいち
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
たすいち史上ぶっちぎりの面白さ。
と言っても全部観ているわけではないのですみません、ですが。私が観たたすいちではぶっちぎり、ダントツで面白かったことをまず記します。たすいちの演劇、ということは置いておいて。このお芝居は、日本全国民のみならず、妖怪も八百万の神様達もこぞって見に来るといいほどの、誰にでも楽しめる国民的エンターテイメントだと感じました。妖怪と人間の痛快なファンタジーの物語を小さなお子様が観てずっと笑っていたのも印象的で、これを観たら演劇を大好きになるんだろうな、娯楽として演劇を楽しめる人生を送れるんだろうななんて思いました。登場人物もみんな魅力的で愛らしく、目崎さんの脚本の優しさも相まって、私に子供がいたらこれを見せてあげたいなって心から思える素敵なお芝居でした。

黄金のコメディフェスティバル2014
黄金のコメディフェスティバル
シアター風姿花伝(東京都)
2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった!
全団体観て、投票さして、納得のPMC優勝でした!でも、それぞれの劇団がそれぞれの面白さがあって、有意義な日々わー過ごせまさした!来年も行きたい!

赤い鳥の居る風景
世田谷シルク
座・高円寺1(東京都)
2014/10/13 (月) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★
堀川流のケレン味を控えめにし、割合真っ直ぐな演出で原戯曲の倫理観をきちんと表現/約120分
不条理劇と称されがちな別役劇だが、本作は不条理劇の装いをした人間ドラマ。
どこか寒々しい他の多くの別役作品と違い、本作には人肌の温もりが感じられる。
それを堀川炎が持ち味のケレン味を抑え気味にし、割合ストレートな演出で端正に表現。
結果、原戯曲の持つ独特の倫理観がきちんと伝わる好編に仕上がっていて、私は満足。
主役の姉弟の姉役を演じた百花亜希の実直な演技にも好感。
ただ、1968年の作とあって風俗描写などに古めかしさのある本作に、何人かいるイマ風の見てくれの俳優は不似合い。ここは、現代性も古さも感じさせないニュートラルで没時代的なスタイリングやヘアメイクを模索して欲しかったところ。
また、世田谷シルク用語で言うところのオドリコの起用法が適切でないシーンがあることも惜しまれる。
本作には堀川さんにより独自の枠付けがなされているが、その枠を食い破るような力強さが、別役作の原戯曲には感じられた。

紅蓮、ふたたび
ACRAFT
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/10/08 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
ドキドキ
2日目に観てきました。あの舞台の上で憎しみみたいなものだったり、切ない想いだったり、愛おしい想い、愛情…と色々な感情が渦巻いていて終わった後はなんだかとても苦しいような…かなりドキドキしてました。もちろんボクラ団義さんなので殺陣は見所で同じ俳優さんでもそんなに役によって変わるんだって興奮しました。また、衣装の色もあえて変えたりと、すごい意味があるな…って思いました。
観てから数日たちましたが…とても気になり、またあのドキドキを味わいたくて、もう一公演観よう!!とチケットを取りました。

I LOVE LIFE
空飛ぶ猫☆魂
小劇場B1(東京都)
2014/10/11 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
台風の中の『雨のち、奇跡』
オムニバス、とのことだったのですが、完全に別れた話ではなく、全てが繋がっているお話でした。
同じ時間軸の中で、だんだんと視点を変えていく感じ。
いろんな人が、思いが、交差して、重なって行く、そんな舞台でした。
以下、パンフレット記載文を引用しつつの感想です。
私はパンフレットは観劇前には見なかったのですが、読んでから観てもよかったかもしれません。