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セカイを崩したいなら

セカイを崩したいなら

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱血教師が島流しに
田仲という教師が、生徒がたった四人しかいない小さな島の学校へ左遷され、そこで起こるいろんな出来事のお話。
いきなり赴任してきた教師は、島で見つけた捨て犬のタロを相棒にして、島の学校でも熱血教師として、生徒たちに愛情を注ぎます。
でも、その島ではある不穏な出来事が水面下で着々と進行していました。
島と島民の未来は?熱血教師は生徒たちに何を伝えるのか?
捨て犬のタロと心を通わせることができるのか?
冒頭シーンが結末という構成ですが、その意味は最後まで観るとわかります。(一部謎が残りますが、それはもう片方の『泣いた雫を活かせ』を観てわかるようになっているという仕掛け)
観終ってみると、個性的な役者さんたちが演じる役が、どれもとても愛おしくなります。
通算10回目の記念公演とあって、今までの公演の思い出のシーンがあちこちに織り込まれていて、それを見つけるのもファンにはうれしいサービスで、記念公演を存分に満喫しました。

ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』

ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了

満足度★★★

「六根」は「空」である 「五蘊」は「空」である
『驚愕の谷』の先には、「般若心経」が見えた。



しかし、「王様は裸」になってしまうかも……は、さすがに言い過ぎか…。

ネタバレBOX

タイトルの『驚愕の谷』とは、ペルシャのアッタールの叙事詩『鳥の言葉』から来ているということは、前情報から知っていた。
ならば、目を通したほうがいいのかもしれない、と思ったのだが、どうやら長い作品らしいので、パスした。

簡単なストーリーを確認すると、「鳥たちが自分たちの王を探す旅に出る。その旅で7つの苦難(谷)を乗り越えていく。最後の谷が“驚愕の谷”」だという。物語のラストは知らない。
まあそんな前準備だけで公演に臨んだ。

キャサリン・ハンターは、前に『THE BEE』で見たが、今回もとても魅力的な女優さんであった。ほかの2人の俳優さんたちももちろんいい。彼らは何役もこなすのだが、さほど大きな変化をつけずに、さらりと別の人格を演じるのだ。白衣1つ、上着1つで。
そして、2人の演出家には、舞台に観客を惹き付ける力がある。

導入から展開、客いじりからラストまで、あるときは謎解きのように、またあるときはコメディのように楽しませてくれる。

物語の軸には、人間の脳(力)があった。

文字を見て色を感じたり、言葉を聞いて音を感じたりする「共感覚」を持つ人(々)が描かれる。
主人公は、共感覚を持つことでもの凄い記憶力を発揮する女性である。

この作品の中で、印象深いのは「無」について語るシーンだ。
「“無”は“無”」であるということに対して、共感覚を持つ女性は「“無”はある“”」と言う。
そして、劇中で行われたマジックで、観客に「伏せたトランプを当てろ」というシーンがある。
マジシャンは「nothing」と観客に言う。観客も何度か迷いながら「nothing」と言い、トランプを指す。
トランプは何も書いてないものであり、「nothing」であって、「nothing」のトランプは「ある」のだ。

このとき私の頭の中にあったのは、「空」である。
「色即是空」の「空」。
「般若心経」に出てくる「空」。
さらに「般若心経」には「色即是空」のあとに、びっくりするぐらい「無」が大量に出てくる。

「空」と「無」。

お釈迦様はすべてが「空」であると説き、さらにお釈迦様が達した悟りまでも「無」であると「般若心経」で説いたのだ。
「空」と言ったのは、「五蘊(ごうん)」であって、「六根(ろっこん)」である(と思う)。

「六根」とは、人の感覚のことを指していて、「目、鼻、舌、耳、身、意」のことを言う。
ここでこの作品につながったのではないか。

すなわち、「共感覚」という、「人の感覚」=「六根」が、普通の人とは違う形で働く人々の、その「感覚」も、「空」ではないか、ということなのだ。

共感覚によって脅威の記憶力を持った女性は、その能力によって苦しめられていく。
記憶したものが頭の中から消えないのだ。
彼女は、言葉や数字などを記憶するときに、「映像」に置き換えていく。
これは、円周率を覚える人が、数字を別の言葉に置き換えてストーリー化していくのにも似ている。なので、劇中でもテクニックではないか、と言われていたりもした。

しかし、彼女の場合はそうではなかった。
彼女はその能力によって仕事を失い、さらに窮地に追い込まれていく。
「A」が「ピンクだ」と言った男も、その感覚によって、孤独感を味わっていた。

彼らは等しく、その「能力」に振り回されていた(る)と意っていい。
(唯一異なるのは、舞台の上で演奏しているピアニストだったが)

共感覚がある彼女は、「無」を「ある」と言った。
つまり、彼女には「ある」のだ。

彼女にとっての、最後の試練、つまり「驚愕の谷」は「共感覚」ではなく、「ある」であったのではないか。

すべてが「空」とするならば、彼女は「驚愕の谷」を超えることができるのではないのだろうか。
しかし、彼女の「共感覚」が「空」とすればすべてが終わるわけでもない。
そういう考え方に立つこと、「空」の上に立つことができれば、の話であり、この先は、誰にも説明しようもない境地に達することになるのだろう。

だから、最後は、「演技」でもなく「台詞」でもない、「横笛の演奏」によって静かに終わる。
オリエンタルな響きの横笛は、やはり東洋的な「神秘」のようなものを感じざるを得ない。

この作品の演出は、非常にオーソドックスなものであった。
しかし、先にも書いたとおりに、静かな展開にもかかわらず、惹き付けるものがあった。

例えば、敷布の上に、計算されて置かれたイス。
「内」と「外」(物理的、あるいは意識的な)をうまく分けていた。
特に冒頭のシーンでは、両端の2脚だけが、敷布と外の両側にかかっていたりした。

脅威的な記憶力を発揮するシーンもうまい。
すべての単語を発するわけではなく、そのバランスがいいのだ。

とは言え、見ながら思ったのは、今の日本の演出家(特に若手の演出家)だったら、これをどう見せただろうかということ。
つまり、ブラシで床や壁に絵を描いていくシーンでは、照明だけでなく、ビデオプロジェクターで舞台に鮮やかな色彩を見せたのではないだろう。

あるいは、記憶力抜群の女性が文字にまみれていくシーンを描くときには、ビデオプロジェクターで文字を実際に映し、彼女を文字に埋めたのではないだろうか。特に後半、女性の中から記憶が消えなくなり、黒板の数字も消せなくなったシーンのときは、舞台は映像の文字まみれになったのではないか。
そのほうが、しっくりきたし、誰にでもわかりやすい。刺激的でもある。

この作品ではそうはせず、「台詞」と「演技」、そして最小限の「セット」と「照明」だけで、観客のイマジネーションを刺激した。
何でも具体的に(手軽に)見せてしまうことは果たして良いのだろうか、という問い掛けにも感じた。というわけもはないが。

もちろん、今の日本の作品には、先に書いたように「文字を溢れ出させる映像的な演出」の少年王者舘やハイバイの『霊感少女ヒドミ』なんていうのもあり、「単に映像で、説明的に見せる」の「先」へ行ってしまっているものもあるのだが。
ピーター・ブルックさんが、これらを観たらどう感じるのか知りたいところではある。

そして、「ピーター・ブルック」もまた「空」である。
(は、面白いから書いただけで、それほど意味はない)

とは言え、今回の作品を見て思うのは、正直、ピーター・ブルックさんを少し特別視しすぎていること。
私も、もちろん含めて。なにせ、静岡まで『WHY WHY』を見に行ったクチなのだから。

確かに、(それなりに)面白いとは思うのだけど、今回の作品で言えば、私は下敷きになっているアッタールの『鳥の言葉』をまったく知らないということ、さらに英語はネイティブではないということ、で作品の中に、うまく入り込めなかったのだ。

「アッタールの『鳥の言葉』ぐらい前もって読んでおけ」というのではたまらない。
それを知っていれば、「より楽しめた」ぐらいの作品でないと辛い。
特に冒頭のシーンと、不死鳥のエピソード、ラストのモノローグは『鳥の言葉』からの引用ではないのだろうか。
これらと、私のようなレベルの観客とを、もう少しつなげる「何か」の「工夫」がほしい。

英語だって、字幕があればいいということではない。
作品に届ける力があれば、その壁はやすやすと乗り越えられるはずだ。
かつて、台湾の作品で字幕がまったくない舞台を観たことがあったが、十分に伝わった。
それが誤った受け取り方であったとしても、「伝わった」のだ。

今回の作品では笑いがたびたび起こった。
中でもトランプマジックを見せるシーンが一番笑いが大きかった。

観客の中から3人が次々舞台に上げられ、トランプマジックの相手をさせられるというものだ。
この笑いの中心は、「英語がよくわからない」ということに尽きてしまう。
もし、日本語だったら、ああいう形での笑いは起きていないだろう。

「笑い」を意図していたかどうかは別として、当然「伝わらない(伝わりにくい)」ことは、折り込み済みではないのか。
だったら、このテーマにおいては、それを作品に生かせる方法はもっとあったと思う。
役者が、英語が伝わらないことにシビレを切らして、字幕を指さしてしまう、というのは面白いのだが、その「面白さ」の先がほしいのだ。
そうでなければ、英語の伝わり方が微妙な日本で上演する意味はない。

非難を恐れずに言ってしまえば、今回の作品は、「西洋人にとって神秘的でオリエンタルな素材(アッタールの『鳥の言葉』)を下敷きにして、人間の脳(力)に触れつつ、客いじりで笑わせて、それらしいモノローグと、オリエンタルな香りのする神秘的な笛の音で、意味ありげに終わらせた」ともいえてしまう。

演劇人の方たちや、目の肥えた観客の方たち、「『鳥の言葉』ぐらい常識だよ」の方たちは、また違った感想があると思う。
しかし、私は、この作品が下敷きにしている雰囲気や、投げっぱなしに感じてしまったラスト、つまり、「伝えること」をおざなりにしてしまった(と感じた)ことは好きになれない。

で、「ピーター・ブルック、また来年来るよ」と言われたら、どうするか。
私は「行く」と答えてしまうだろう。
だって、ミーハーだから。
パパのデモクラシー

パパのデモクラシー

劇団 江戸間十畳

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/10/05 (日) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

満足度★★

心に沁みる
戦後の話し
飢えに困り果てたのが過ぎて、お金が欲しくなってきた時代の話し

2014年に、敢てこの時代の舞台を観ると、本当に有った事なのだろうか?
そんな気分になれる。

恐らく、リアルに時代を表現して居た舞台だったからだと思います。

混乱の時代を考えさせられる舞台でした。

非常に良いと思いますが、解り難い部分がどうしても、気になってしまいました。

半神

半神

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/10/24 (金) ~ 2014/10/31 (金)公演終了

満足度★★★★

嫌ホン
出演者は、全員韓国人でセリフも韓国語。
イヤホンを貸して頂いて、日本人が同時通訳をされています。

馴れない・・・・。聞きにくい。

一人の通訳の方が、沢山の出演者のセリフを全員分通訳されるので
誰のセリフなのか着いて行けない。

一番困るのは、野田秀樹独特の長台詞に、通訳さんが追いつかない。

日本語字幕が出てくれたらどれだけ良いだろうっと思って観てました。
同じ様に見て居た人が多かったみたいでした。
苦痛の同時通訳イヤホンでした。

馴れて来ると、韓国人の役者さんの舞台が、楽しくなって来ます。

再再演っと言う事も有って、内容を知って居る私には
韓国人の役者さんを、じっくりみる事が出来ました。

国を越えても、役者の技量がそれぞれ伝わって来ます。

イイナっと思える役者さんの舞台は、韓国人であってもまた、観たい!っと思いました。
やっぱり、舞台は国を超える力を持っているのかもしれないと思いました。

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

獣の仕業

pit北/区域(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

Who am I?からWhat am I?へ
Who am I? この科白がシャイロックの口から何度も発語される。(英語表現ならばこうなる所だろうか)彼は、キリスト教徒同様、呼吸もすれば、息も吐く。同様に病にも罹れば、同じ薬で治癒もする。怪我をすれば赤い血を流すことも同様だ。呼吸をするにしても、皆と同じ空気を吸い、吐き出しているのに、吸って居る空気は、誰をも区別しはせずに、与えてくれるのに。何故、自分達は、謂われなく唾を吐き掛けられ、訳もなく蹴飛ばされ、罵声を浴びせられても黙って耐えていなければならないのか? Who am I? という問い掛けは深刻である。(追記2014.11.5)

ネタバレBOX

 ところで、シェイクスピアのこの作品が、初めて出版されたのは、1600年だという。当時、今作は喜劇として扱われていたのだとか。だが、今回、構成・演出を担った立夏さんの解釈は、悲劇を越えた悲劇としての喜劇だとか、コインの裏表としての悲劇と喜劇ではなく、寧ろ綯い交ぜになった悲喜劇とも称し得るものを描こうとしている。シャイロックを中心に据えることによって。この試みはほぼ成功している。シェイクスピアの作品を良く読み込んだ上で、現代日本を生きる若い感性のレベルから、真摯な再構成が為されている。この点を先ずは評価したい
 さて、では、綯い交ぜになった視点からは、1600年当時、何故、この作品が喜劇に分類されていたか? に対する答えは明確に出せるだろうか? 出せないだろうと思う。綯い交ぜと自分は書いたが、リーフレットの表現では、コインの片側に悲劇がその裏側には喜劇があって、コインを回転させて倒れた時、どちらの面を見せているかで悲劇、喜劇が決定されるのではないか? と問い掛けている。ということは、喜劇になるか悲劇になるかは、偶然に支配されるということだろう。だが、自分はそのようには捉えない。当時、「ヴェニスの商人」が喜劇と捉えられていたのは、ユダヤ人差別は社会的問題として扱われていなかったことを意味するだろう。即ち、問題化されることすらないほど、ユダヤ人差別は自明のことだったと考える。
 閑話休題。そうは言っても、獣の仕業という集団は、その根底に未だアモルフではあるものの、確かな違和感を持ち合わせていると考える。だからこそ、通常の解釈をせず、シャイロックを主人公としたのであり、彼の見た、世界。彼に関わる世界と彼の実存を鋭く抉ることに成功しているのである。差別は、差別される者のアイデンティティーを多重化したり、極端な場合には破戒する。
 シャイロックがWho am I? と問うている間は、彼のアイデンティティが幾重にも重層化される過程である。だが、自分は、彼の最後の問いは、What am I? であると捉えたい。何故なら、彼は最早、他者・人間社会から人間として認められない存在になったからである。それは、社会からの抹殺を意味し、実存の闇を意味する。彼は、最早、自分が何者であるかが分からないのみならず、何であるかが分からない。存在の闇を引っ掻きながら落ちてゆく存在なのだ。丁度、ハイデッガーのdaseinの最も昏い部分のように。
 だが、若い人たちの感性は、ここ迄、シャイロックを追い詰めはしない。瑠璃色のスカーフに纏わる故事に絡めて、シャイロックを人間界に留めている。
 役者では、シャイロックを演じた“小林 龍二”とランスロットを演じた“きえる”が気に入った。きえるは“目”が良い。
薄暮(haku-bo)

薄暮(haku-bo)

intro

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

初めての劇団
 どこかのサイトからたまたまこの公演『薄暮』のことを知り、予約しました。11/1公演を予約したのですが、仕事の都合で行けなくなり、連絡して変更してもらいました。制作の担当さんの対応はとても親切で丁寧でした。
 芝居の内容は、他の方々も書いていらっしゃるように一貫したストーリーはないようでした。時間を隔てた日常の1コマを切り取ってつないであるようなつくりかたで、マームとジプシーに似てるとも思いました。
 始まりは、闇と明るさの対比を表現していたのでしょうが、ちょっと世界に入っていけないかも、と思ってしまいました。その後、同級生との会話、家族との会話、おばあちゃんと二人、お母さんと二人の会話で親近感を感じました。時を経て、最後は家族の会話でしたが、私はなつかしい思いがして好きです。

 薄暮というタイトルにひかれて見に行こうと思ったのですが、イメージとはちがっていました。そのタイトルに込められたのは、あの薄暗がりの雰囲気で、それが札幌を象徴しているのでしょうか。北海道の劇団の芝居を見るのは初めてです。雪に覆われる地方都市に住む人の生活感は雪に降らない地域に住む者にはわからないから、芝居でその片鱗を味わうことができるのは得難い体験だと思います。それに地域に限らず、人には通底する思いがあると私は思っていて、それを確認するために芝居を見に行くので今回は手応えありました。

戦国降臨ガール・R

戦国降臨ガール・R

アリスインプロジェクト

六行会ホール(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

歴史の勉強にも!?
今までこのシリーズを観たことがなかったので、話に入って行けるか不安でしたが、本作を観てすっかりハマりました(笑)!
武将降臨のシステムや、コールマスターと武将の関係が、スタンドみたいな密接な関係で、登場する時のプロレス並みのパフォーマンス、どれもストーリーを面白くする良い味付けになっていました♪
多くのアイドルが出ている中で、知っていたのは2,3人でしたが、役付けがしっかりしていて、どのシーン、どの立場で観ても楽しめました^^
個人差はあるかと思いますが、優秀作と思います!

夜食の時間

夜食の時間

張ち切れパンダ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/05 (水)公演終了

満足度★★★★

見事でした
久しぶりに観た、張り切れパンダの本公演、梨澤さんの見事な作品を観せてもらいました。また、雑遊であれだけしっかりとした舞台を作りあげてたことも良かった。

LARPS

LARPS

劇団「劇団」

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

個性的なキャラクタがファンタジーの世界へ
個性的なキャラクタがファンタジーの世界へ誘ってくれます。
舞台装置がいかにもファンタジーな感じで、沢山の個性的なキャラクタを役者さんが熱演、RPG冒険活劇ファンタジーの世界にまっしぐら。
すっきり爽快、気持ちの良い!涙あり笑いあり、観劇後、勇気をもらえたような気がします。
植木さんが「おてんば姫」、栗田さんが「しっかり者の妖精」、前本さんが「剣道8段の女剣士」、中村さんが「自由な吟遊詩人」、千代さんが「弟想いの妖精」、山本さんが「勇者を支える同僚」、と個性的な女優陣を支える男優人。
観応え有りました。

薄暮(haku-bo)

薄暮(haku-bo)

intro

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★

アレ?
前回の東京公演は感銘を受けたのだけど、今回はアレ?。個人的にはつかみどころのないイメージの世界に逃げちゃったような気がしましたね。何が言いたかったのだろ?次回公演に期待します。

ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』

ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了

満足度

はじめての失望
どうなのだろう。これまでピーター・ブルックの作品はたとえ劇評家が寝ていても、とりあえず見られた。それは見るべきものがあったからだが、今回は眠くなった。芝居の系統としては人間の精神世界の闇をテーマとした「THE MAN WHO」に近いものがある。この作品もすんなりとは入って行けない作品だったが、今回の芝居は入りにくいというよりも入るだけの奥行きを用意していないという感じだった。やたらに時間をとった客いじりをしていたが、それがさして意味のあるものにも思えなかった。ここで大きな疑問を持ったのだが、これは果たしてピーター・ブルックの作品なのだろうか。ピーター・ブルック的ではあるが、決定的に何かが違うような気がする。ひとつだけはっきりと言えるのはこの芝居には以前のピーター・ブルックの作品のような驚きはない。ピーター・ブルック的なものはあったが、そういったスタイルは皮肉にも彼の著書にある退廃演劇に近しいような気がした。それにしても良くないと思ったなら拍手をしなければいいのに戸惑いながら3回もカーテンコールをする日本人はとんでもないお人好しだ。

色のない虹

色のない虹

ポムカンパニー

シアター711(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

深読みしながら楽しむ
画家生命の危機に瀕した若い女流画家と彼女をとりまく人々の物語。
他者の画才にたじろぐ者、他人は他人、自分は自分と割り切る者や画家を志しながら諦めた者など、松木主宰の演劇に対する想いや経験の隠喩と深読みしながら観てあれこれ得心。
こんな風に真偽のほどはともかく、勝手に深読み(時に誤読)できる芝居って面白いんだよな。
ま、某作曲家に着想を得たのでは?というのは誤読だったが…(笑)。
あと、カンバスのフレームあるいは額縁をモチーフとした舞台美術もステキ。

薄暮(haku-bo)

薄暮(haku-bo)

intro

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

地方都市の哀愁なるものを再発見







一度、ラーメンをすすりに訪れたい街、札幌。

電波塔、雪祭り、白い恋人 が観光名所だ。しかし、そのショーアップされた街にも、私たちと何ら変わらない日常風景がある。 同市出身・イトウワカナ自身の「思い出」だ。

「東京に雪が降った」。
ひたすら衝撃的だったのが紙を利用した「雪」。これは、トイレット・ペーパーのように役者がグルグル引き、一夜のうちに「銀の世界」と化す札幌の日常風景を静かなまま紹介するシーンである。

もっとも、個人の「思い出」が連なる「記憶の世界」だ。フィルターにかけたとはいえ、その「銀の世界」も、いわばイトウワカナの郷土愛に等しいのではないか。あるいは、それはノスタルジックだろう。

終演後のアフター・トークで語ったイトウワカナ。つまり、「アンケートから判ったことは、北海道の作品を描いても、感想は全国ほぼ均一化している」。
多くの観客にとり地理的に「観光地」であるのが「札幌」だ。ところが、彼女の「思い出」は、家、学校、アイドル、時々の流行を通し、普遍だった。興味深い。

泥の子

泥の子

劇団 きみのため

劇場HOPE(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

よかったです
終戦直後の生きるのに精一杯だった時代の群像劇。救いのない、やるせない話であったが、この時代があったからこその今と思えば、絶望はない。姉役の西村有加さんが実にいい。

吉例顔見世大歌舞伎

吉例顔見世大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/25 (火)公演終了

夜の部
上演時間4時間20分。昼に続き体力の限界で集中できず。気楽な作品を含めてほしい。

吉例顔見世大歌舞伎

吉例顔見世大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/25 (火)公演終了

昼の部
上演時間4時間30分。ひとつひとつはよいのだが、疲れる演目の組み合わせだった。

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

ヴェニスの商人 [Kingdom Come]

獣の仕業

pit北/区域(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1293(14-342)
18:00の回(晴)。17:30受付、開場。2回目、今夜は入って左に。

先日観た後、図書館で「光文社古典新約文庫版(安西徹雄訳)」を借り、3/4ほど読みました。

82ページ「モロッコ王」が黄金の箱(われを選ぶ者、万人の求むるものを得ん)を開き、読んだのは「輝くもの 必ずしも 黄金ならず」...All that glitters is not gold.

英語のことわざのようですが、Zeppelin好きならば「There's a lady who's sure all that glitters is gold」を思い出すはず。こんなところでつながっていたのかと思いました。

この曲(Stairway to Heaven)の展開と本作の珍しく(?)ドラマチックで哀愁を伴った展開がシンクロし、演者たちの渾身の演技が身近に迫ってきました。
会場がpit北...どちらかというと小さな(=演者と近く好み)会場ということもよかったようです。汗が碧い照明に銀色に光り、シャイロックは闇に溶け込んでゆくようでした。

※全部読んで追記できたら...

ネタバレBOX

ということで、立夏さん、いつかサラ・ケインをお願いします。

観劇歴
「4時48分サイコシス/渇望」2011/5@SENTIO 七ツ寺共同スタジオ
「4時48分 サイコシス」2011/6@バビロン 深谷水プログラム
「フェードラズ ラブ」2013/10@タイニイアリス Doubtful Sound
「Viva Death」2013/12@SPACE EDGE 鴎座
「4時48分サイコシス」2014/5@テルプシコール 笛田宇一郎演劇事務所
泥の子

泥の子

劇団 きみのため

劇場HOPE(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

次回作が楽しみ!
今の裕福な時代からは到底考えられない戦後の物語で、
登場人物それぞれの心情・生活をとても良く表現した作品。
次回作品はどんなものになるのか楽しみ!

主演の“西村有加”さんの演技が素晴らしかった!



ネタバレBOX

“姉”のために自ら死を選択した“弟”、“弟”のために生きて、残された“姉”。
深い兄弟愛を感じた。
よるべナイター

よるべナイター

FUKAIPRODUCE羽衣

青山円形劇場(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

代打ver鑑賞
バックネット裏・最前列・通路側っつー席で鑑賞。(一般券より安い“さいふにやさシート”でこんないい席充てられちゃってよかったんでしょうか・・・羽衣初の円形劇場公演ってことで、席によっては音響が最悪だったらしいとは聞いたけど・・・)

全力で暴れまわる役者の、声が、汗が、パワーが、ガンガンに突き刺さってくるっていうこんな状態で、羽衣の名曲をコンボで撃ちこまれたらもう冷静じゃいられない。
「endless sex in the world」あたりから涙腺決壊でした。

劇場の円の中心で、「プレイボール!!!!」と叫ぶ森下亮さんの姿がなんとも印象的。

にしても「古田敦也が出る」とは聞いてたけど、まさかほんとに出てくるとは・・・w(冗談だと思ってた)

レティクル座の女の平和

レティクル座の女の平和

レティクル座

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/10/24 (金) ~ 2014/10/29 (水)公演終了

満足度★★★★

チーム上品
まさに身体を張ったステージ、楽しかったです!本能の見え隠れする様も良かったです!せっかくの動画での演説シーンは、壁に投影したりして見せれたらよかったのではないでしょうか!?もうひとつのチーム大胆も気になりますね!?

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