
セカイを崩したいなら
ねじリズム
OFF OFFシアター(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
熱血教師が島流しに
田仲という教師が、生徒がたった四人しかいない小さな島の学校へ左遷され、そこで起こるいろんな出来事のお話。
いきなり赴任してきた教師は、島で見つけた捨て犬のタロを相棒にして、島の学校でも熱血教師として、生徒たちに愛情を注ぎます。
でも、その島ではある不穏な出来事が水面下で着々と進行していました。
島と島民の未来は?熱血教師は生徒たちに何を伝えるのか?
捨て犬のタロと心を通わせることができるのか?
冒頭シーンが結末という構成ですが、その意味は最後まで観るとわかります。(一部謎が残りますが、それはもう片方の『泣いた雫を活かせ』を観てわかるようになっているという仕掛け)
観終ってみると、個性的な役者さんたちが演じる役が、どれもとても愛おしくなります。
通算10回目の記念公演とあって、今までの公演の思い出のシーンがあちこちに織り込まれていて、それを見つけるのもファンにはうれしいサービスで、記念公演を存分に満喫しました。
![ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/466/stage46615_1.jpg)
ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了
満足度★★★
「六根」は「空」である 「五蘊」は「空」である
『驚愕の谷』の先には、「般若心経」が見えた。
しかし、「王様は裸」になってしまうかも……は、さすがに言い過ぎか…。

パパのデモクラシー
劇団 江戸間十畳
ウッディシアター中目黒(東京都)
2014/10/05 (日) ~ 2014/10/13 (月)公演終了
満足度★★
心に沁みる
戦後の話し
飢えに困り果てたのが過ぎて、お金が欲しくなってきた時代の話し
2014年に、敢てこの時代の舞台を観ると、本当に有った事なのだろうか?
そんな気分になれる。
恐らく、リアルに時代を表現して居た舞台だったからだと思います。
混乱の時代を考えさせられる舞台でした。
非常に良いと思いますが、解り難い部分がどうしても、気になってしまいました。

半神
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/31 (金)公演終了
満足度★★★★
嫌ホン
出演者は、全員韓国人でセリフも韓国語。
イヤホンを貸して頂いて、日本人が同時通訳をされています。
馴れない・・・・。聞きにくい。
一人の通訳の方が、沢山の出演者のセリフを全員分通訳されるので
誰のセリフなのか着いて行けない。
一番困るのは、野田秀樹独特の長台詞に、通訳さんが追いつかない。
日本語字幕が出てくれたらどれだけ良いだろうっと思って観てました。
同じ様に見て居た人が多かったみたいでした。
苦痛の同時通訳イヤホンでした。
馴れて来ると、韓国人の役者さんの舞台が、楽しくなって来ます。
再再演っと言う事も有って、内容を知って居る私には
韓国人の役者さんを、じっくりみる事が出来ました。
国を越えても、役者の技量がそれぞれ伝わって来ます。
イイナっと思える役者さんの舞台は、韓国人であってもまた、観たい!っと思いました。
やっぱり、舞台は国を超える力を持っているのかもしれないと思いました。
![ヴェニスの商人 [Kingdom Come]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/454/stage45467_1.jpg)
ヴェニスの商人 [Kingdom Come]
獣の仕業
pit北/区域(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
Who am I?からWhat am I?へ
Who am I? この科白がシャイロックの口から何度も発語される。(英語表現ならばこうなる所だろうか)彼は、キリスト教徒同様、呼吸もすれば、息も吐く。同様に病にも罹れば、同じ薬で治癒もする。怪我をすれば赤い血を流すことも同様だ。呼吸をするにしても、皆と同じ空気を吸い、吐き出しているのに、吸って居る空気は、誰をも区別しはせずに、与えてくれるのに。何故、自分達は、謂われなく唾を吐き掛けられ、訳もなく蹴飛ばされ、罵声を浴びせられても黙って耐えていなければならないのか? Who am I? という問い掛けは深刻である。(追記2014.11.5)

薄暮(haku-bo)
intro
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
初めての劇団
どこかのサイトからたまたまこの公演『薄暮』のことを知り、予約しました。11/1公演を予約したのですが、仕事の都合で行けなくなり、連絡して変更してもらいました。制作の担当さんの対応はとても親切で丁寧でした。
芝居の内容は、他の方々も書いていらっしゃるように一貫したストーリーはないようでした。時間を隔てた日常の1コマを切り取ってつないであるようなつくりかたで、マームとジプシーに似てるとも思いました。
始まりは、闇と明るさの対比を表現していたのでしょうが、ちょっと世界に入っていけないかも、と思ってしまいました。その後、同級生との会話、家族との会話、おばあちゃんと二人、お母さんと二人の会話で親近感を感じました。時を経て、最後は家族の会話でしたが、私はなつかしい思いがして好きです。
薄暮というタイトルにひかれて見に行こうと思ったのですが、イメージとはちがっていました。そのタイトルに込められたのは、あの薄暗がりの雰囲気で、それが札幌を象徴しているのでしょうか。北海道の劇団の芝居を見るのは初めてです。雪に覆われる地方都市に住む人の生活感は雪に降らない地域に住む者にはわからないから、芝居でその片鱗を味わうことができるのは得難い体験だと思います。それに地域に限らず、人には通底する思いがあると私は思っていて、それを確認するために芝居を見に行くので今回は手応えありました。

戦国降臨ガール・R
アリスインプロジェクト
六行会ホール(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
歴史の勉強にも!?
今までこのシリーズを観たことがなかったので、話に入って行けるか不安でしたが、本作を観てすっかりハマりました(笑)!
武将降臨のシステムや、コールマスターと武将の関係が、スタンドみたいな密接な関係で、登場する時のプロレス並みのパフォーマンス、どれもストーリーを面白くする良い味付けになっていました♪
多くのアイドルが出ている中で、知っていたのは2,3人でしたが、役付けがしっかりしていて、どのシーン、どの立場で観ても楽しめました^^
個人差はあるかと思いますが、優秀作と思います!

夜食の時間
張ち切れパンダ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/05 (水)公演終了
満足度★★★★
見事でした
久しぶりに観た、張り切れパンダの本公演、梨澤さんの見事な作品を観せてもらいました。また、雑遊であれだけしっかりとした舞台を作りあげてたことも良かった。

LARPS
劇団「劇団」
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
個性的なキャラクタがファンタジーの世界へ
個性的なキャラクタがファンタジーの世界へ誘ってくれます。
舞台装置がいかにもファンタジーな感じで、沢山の個性的なキャラクタを役者さんが熱演、RPG冒険活劇ファンタジーの世界にまっしぐら。
すっきり爽快、気持ちの良い!涙あり笑いあり、観劇後、勇気をもらえたような気がします。
植木さんが「おてんば姫」、栗田さんが「しっかり者の妖精」、前本さんが「剣道8段の女剣士」、中村さんが「自由な吟遊詩人」、千代さんが「弟想いの妖精」、山本さんが「勇者を支える同僚」、と個性的な女優陣を支える男優人。
観応え有りました。

薄暮(haku-bo)
intro
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★
アレ?
前回の東京公演は感銘を受けたのだけど、今回はアレ?。個人的にはつかみどころのないイメージの世界に逃げちゃったような気がしましたね。何が言いたかったのだろ?次回公演に期待します。
![ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/466/stage46615_1.jpg)
ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了
満足度★
はじめての失望
どうなのだろう。これまでピーター・ブルックの作品はたとえ劇評家が寝ていても、とりあえず見られた。それは見るべきものがあったからだが、今回は眠くなった。芝居の系統としては人間の精神世界の闇をテーマとした「THE MAN WHO」に近いものがある。この作品もすんなりとは入って行けない作品だったが、今回の芝居は入りにくいというよりも入るだけの奥行きを用意していないという感じだった。やたらに時間をとった客いじりをしていたが、それがさして意味のあるものにも思えなかった。ここで大きな疑問を持ったのだが、これは果たしてピーター・ブルックの作品なのだろうか。ピーター・ブルック的ではあるが、決定的に何かが違うような気がする。ひとつだけはっきりと言えるのはこの芝居には以前のピーター・ブルックの作品のような驚きはない。ピーター・ブルック的なものはあったが、そういったスタイルは皮肉にも彼の著書にある退廃演劇に近しいような気がした。それにしても良くないと思ったなら拍手をしなければいいのに戸惑いながら3回もカーテンコールをする日本人はとんでもないお人好しだ。

色のない虹
ポムカンパニー
シアター711(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
深読みしながら楽しむ
画家生命の危機に瀕した若い女流画家と彼女をとりまく人々の物語。
他者の画才にたじろぐ者、他人は他人、自分は自分と割り切る者や画家を志しながら諦めた者など、松木主宰の演劇に対する想いや経験の隠喩と深読みしながら観てあれこれ得心。
こんな風に真偽のほどはともかく、勝手に深読み(時に誤読)できる芝居って面白いんだよな。
ま、某作曲家に着想を得たのでは?というのは誤読だったが…(笑)。
あと、カンバスのフレームあるいは額縁をモチーフとした舞台美術もステキ。

薄暮(haku-bo)
intro
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
地方都市の哀愁なるものを再発見
一度、ラーメンをすすりに訪れたい街、札幌。
電波塔、雪祭り、白い恋人 が観光名所だ。しかし、そのショーアップされた街にも、私たちと何ら変わらない日常風景がある。 同市出身・イトウワカナ自身の「思い出」だ。
「東京に雪が降った」。
ひたすら衝撃的だったのが紙を利用した「雪」。これは、トイレット・ペーパーのように役者がグルグル引き、一夜のうちに「銀の世界」と化す札幌の日常風景を静かなまま紹介するシーンである。
もっとも、個人の「思い出」が連なる「記憶の世界」だ。フィルターにかけたとはいえ、その「銀の世界」も、いわばイトウワカナの郷土愛に等しいのではないか。あるいは、それはノスタルジックだろう。
終演後のアフター・トークで語ったイトウワカナ。つまり、「アンケートから判ったことは、北海道の作品を描いても、感想は全国ほぼ均一化している」。
多くの観客にとり地理的に「観光地」であるのが「札幌」だ。ところが、彼女の「思い出」は、家、学校、アイドル、時々の流行を通し、普遍だった。興味深い。

泥の子
劇団 きみのため
劇場HOPE(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
よかったです
終戦直後の生きるのに精一杯だった時代の群像劇。救いのない、やるせない話であったが、この時代があったからこその今と思えば、絶望はない。姉役の西村有加さんが実にいい。

吉例顔見世大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/25 (火)公演終了

吉例顔見世大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/25 (火)公演終了
![ヴェニスの商人 [Kingdom Come]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/454/stage45467_1.jpg)
ヴェニスの商人 [Kingdom Come]
獣の仕業
pit北/区域(東京都)
2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1293(14-342)
18:00の回(晴)。17:30受付、開場。2回目、今夜は入って左に。
先日観た後、図書館で「光文社古典新約文庫版(安西徹雄訳)」を借り、3/4ほど読みました。
82ページ「モロッコ王」が黄金の箱(われを選ぶ者、万人の求むるものを得ん)を開き、読んだのは「輝くもの 必ずしも 黄金ならず」...All that glitters is not gold.
英語のことわざのようですが、Zeppelin好きならば「There's a lady who's sure all that glitters is gold」を思い出すはず。こんなところでつながっていたのかと思いました。
この曲(Stairway to Heaven)の展開と本作の珍しく(?)ドラマチックで哀愁を伴った展開がシンクロし、演者たちの渾身の演技が身近に迫ってきました。
会場がpit北...どちらかというと小さな(=演者と近く好み)会場ということもよかったようです。汗が碧い照明に銀色に光り、シャイロックは闇に溶け込んでゆくようでした。
※全部読んで追記できたら...

泥の子
劇団 きみのため
劇場HOPE(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★
次回作が楽しみ!
今の裕福な時代からは到底考えられない戦後の物語で、
登場人物それぞれの心情・生活をとても良く表現した作品。
次回作品はどんなものになるのか楽しみ!
主演の“西村有加”さんの演技が素晴らしかった!

よるべナイター
FUKAIPRODUCE羽衣
青山円形劇場(東京都)
2014/10/30 (木) ~ 2014/11/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
代打ver鑑賞
バックネット裏・最前列・通路側っつー席で鑑賞。(一般券より安い“さいふにやさシート”でこんないい席充てられちゃってよかったんでしょうか・・・羽衣初の円形劇場公演ってことで、席によっては音響が最悪だったらしいとは聞いたけど・・・)
全力で暴れまわる役者の、声が、汗が、パワーが、ガンガンに突き刺さってくるっていうこんな状態で、羽衣の名曲をコンボで撃ちこまれたらもう冷静じゃいられない。
「endless sex in the world」あたりから涙腺決壊でした。
劇場の円の中心で、「プレイボール!!!!」と叫ぶ森下亮さんの姿がなんとも印象的。
にしても「古田敦也が出る」とは聞いてたけど、まさかほんとに出てくるとは・・・w(冗談だと思ってた)

レティクル座の女の平和
レティクル座
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/29 (水)公演終了
満足度★★★★
チーム上品
まさに身体を張ったステージ、楽しかったです!本能の見え隠れする様も良かったです!せっかくの動画での演説シーンは、壁に投影したりして見せれたらよかったのではないでしょうか!?もうひとつのチーム大胆も気になりますね!?