薄暮(haku-bo) 公演情報 intro「薄暮(haku-bo)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 地方都市の哀愁なるものを再発見







    一度、ラーメンをすすりに訪れたい街、札幌。

    電波塔、雪祭り、白い恋人 が観光名所だ。しかし、そのショーアップされた街にも、私たちと何ら変わらない日常風景がある。 同市出身・イトウワカナ自身の「思い出」だ。

    「東京に雪が降った」。
    ひたすら衝撃的だったのが紙を利用した「雪」。これは、トイレット・ペーパーのように役者がグルグル引き、一夜のうちに「銀の世界」と化す札幌の日常風景を静かなまま紹介するシーンである。

    もっとも、個人の「思い出」が連なる「記憶の世界」だ。フィルターにかけたとはいえ、その「銀の世界」も、いわばイトウワカナの郷土愛に等しいのではないか。あるいは、それはノスタルジックだろう。

    終演後のアフター・トークで語ったイトウワカナ。つまり、「アンケートから判ったことは、北海道の作品を描いても、感想は全国ほぼ均一化している」。
    多くの観客にとり地理的に「観光地」であるのが「札幌」だ。ところが、彼女の「思い出」は、家、学校、アイドル、時々の流行を通し、普遍だった。興味深い。

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    2014/11/03 23:54

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