最新の観てきた!クチコミ一覧

92461-92480件 / 189885件中
儚みのしつらえ

儚みのしつらえ

TRASHMASTERS

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

これぞ演劇!!!
「戦争」という非日常の中
「恋愛」という日常の中
倫理観、精神の在り様、価値観…
人間はそれとどう向き合っていて、どう行動しているのかを(勿論仮定ではあるが)我々に突き付け、問うた作品。
演劇本来の目的意識に溢れ、安っぽい理屈(屁理屈)に攻撃をしかける必見の作品です。
あまりの衝撃に2時間半ずっと緊張を強いられ、その後も深く意識から離れない作品です。
出演者も、役者の役者たる表現を提示してくれます。

ネタバレBOX

高野和明著「ジェノサイト」の衝撃感と同様のパワーを真正面から受けます。
戦争という倫理観を破壊する状況に置かれた人間の野生と、恋愛という或る種の強い欲望に支配された本能。
 何気ない日常を安穏と生きる我々にしても、そこに至る可能性とは背中合わせに生きている。
 その覚悟を問われる。
 9条を問われている現代の我々は、真摯にそれに向き合い、当事者意識を持って隣国やかの戦争国家との我が国の在り方を模索しているのか?
 現実逃避を孕んだ安直な平和主義の隠れ蓑に身を寄せ、結果すべてを回避するだけになっていないか?
 『戦争』と『恋愛』という硬軟両極にあると勝手に思われている2極の物語の提示によって、その中の狂気を描いてみせる作者のそれこそ『狂気』に満ちた、けれど冷静な語り口に圧倒される。
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

新鮮なサスペンスホラー!
初めてでしたが、どうしても観たくて大楽に当日券で。
そして期待以上に堪能したスリル感溢れるサスペンスホラーストーリー♪
何よりも観客も当事者と錯覚するような演出・構成がとても新鮮で楽しすぎた2時間弱。

棚からハムレット

棚からハムレット

CAPTAIN CHIMPANZEE

ザ・ポケット(東京都)

2014/11/05 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★

今回はいろいろ残念
原典の基本設定(のいくつか)を現代の小劇場界に置き換えての物語はここの得意とするところでいつもながら巧み。
がしかし、今回は最後に主人公に言わせる台詞ありきで作られたようで、そのために主人公の人物像が、そして延いては物語自体が不安定になってしまった憾みあり。(詳細はネタバレBOXにて)
が、1シーンで見せた擬闘と使い方によっていくつかの場所をそれらしく見せる装置は良かった。

ネタバレBOX

いくら落としどころありきで作るとは言え、そこに持って行くために途中が不自然に感じられてしまうのはいかがなものか?
冒頭での主人公の「死にたい」との呟きはかなり深刻そうに響いた。
それが、芝居をすることになり回復したかに見えたものの、ちょっとした挫折で冒頭のように激しく落ち込むのはどうも…。
主人公のキャラクターのブレは物語の主軸のブレであり作品を不安定に感じさせてしまう。
舞台から漏れてくるあの有名なフレーズに対して「そんなの生きるに決まってるじゃん!」と主人公に言わせて幕を引くための伏線だろうが、伏線というのはその場では目立たず回収された時に「アレがここに繋がっていたのか!」だからこそイイのであって、途中で「それ、どうよ?」と悪目立ちした部分の理由が伏線回収時に判明するのではダメなんだよなぁ。
そういう根本的な部分に加えてギャグもスベりまくりだったし、今回はいろいろ残念。
(「金八チルドレン」よえに軽々しくだろうが深刻だろうが「死にたい」という言葉を口にすることに批判的なので余計辛口になったかも?)
ドニゼッティ「愛の妙薬」

ドニゼッティ「愛の妙薬」

公益財団法人横須賀芸術文化財団

よこすか芸術劇場(神奈川県)

2014/11/09 (日) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

年1回だそうで、その分の熱の入れようが凄く伝わってきました。
第1幕 15:00~16:20
第2幕 16:40~17:45

休憩20分の長丁場でしたが、原語上演ながらもナビゲーターの朝岡 聡氏が各幕前に荒筋を解説して下さりました(^^)。

劇場も素晴らしくて非日常がたっぷりと堪能できました♪

ネタバレBOX

簡単な舞台セットの背景に絵本のようなイラストが上演シーンに合わせて投影されまして。ラストの結ばれる二人の背景ではそのイラストの空にハートの輪で表現された雲が2つ合わさるというわかり易さでした。
嘘薬を売りさばくペテン師さんは二人の身軽な部下従えて客席内より現れたり退場したりと狂言回し的役目を十二分に発揮して愉しませてくれました(^^)
当然各人歌声は素晴らしかったです!
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事!
3度目になる大楽

1・2回目で見逃した箇所を観るべく座席位置を変える
読み取ることが多い芝居だけに
力量不足な私は3度では足りない

それでも 今回は自然と涙が溢れた
バラバラに見える登場人物がそれぞれに動き
最終的に桐野の人格に移っていく様は素晴らしい

冒頭の客席にいるキャストさんの朗読シーンの桐野の表情に始まり
人格を一人ずつ消していく頃のそれぞれの表情
まさに全ての人格にシンクロしている


観劇後これだけ無言になった芝居も珍しい
沢山のモノを受け取り過ぎて消化が追い付かない
そんな感じだ

初めて狼を観た時に 島田さんを凄いと思って
以降沢山の客演を観てきたけど
こんな凄い芝居をする人なんだと改めてFANになる

また この公演でも気になる役者さんに出会えた
得たモノが多い公演だった

棚からハムレット

棚からハムレット

CAPTAIN CHIMPANZEE

ザ・ポケット(東京都)

2014/11/05 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しんでいって下さいという姿勢は高評価できます
人を見る視点が優しいファミリー向けの芝居だなぁって思いました

でも結構長くて甘い部分もあるんですが、
まぁ許したくなる出来に感じた2時間20分。

ネタバレBOX

主人公の公子(きみこ)は”公”の字をばらして読まれるあだ名で、「ハム」ちゃんと呼ばれます(動物のお医者さんの主人公のようです(^^)。父の敵討ちとは、弟に奪われた自分の劇団を取り返して欲しいという願いです。やる気はなかった公子でしたが、周囲の芝居好きのメンバーに担がれて芝居対決をすることになります。小劇場上演の禁止をもくろむ都知事や公子の元カレなどの登場に加えて、ユニークな劇団員とかわかりやすい設定で楽しめました。特に気に入ったのが元カレの台詞「何と言うか、がんばって。」が楽しかったです。だもんで星はおまけしてしまいます(^^;)
一条の光とか視覚的わかりやすさは十分に楽しかったです

開演前のチンパンちゃんのパペットとお姉さんの前説では通常の諸注意に加えて3名の半券抽選の観客プレゼントがあったりとサービス精神に溢れた姿勢には感動できました♪
黄昏にロマンス ―ロディオンとリダの場合―

黄昏にロマンス ―ロディオンとリダの場合―

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

とても素敵な舞台
いずれ人は1人になっていくにしても、こんな出会いがあれば、明日も明後日も、その後も、きっと楽しくいられる。
それを感じることは、多くの観客にとって、素晴らしいプレゼントではなかっただろうか。

ネタバレBOX

平幹二朗さんと渡辺美佐子さんの2人芝居ということで、気合いを入れてチケットを予約し、公演を楽しみにしていた。

可児市文化芸術振興財団主催の公演が吉祥寺シアターで行われるときには、観客に可児市のバラがプレゼントされる。
今回も、きれいにラッピングされた、赤いバラが一輪ずつ座席に置いてあった。

この舞台にふさわしい、美しいプレゼントだった。

舞台が開くまでこの戯曲の舞台を見たことはないと思っていた。
しかし、幕が開き、平さんが登場したとたんに思い出した。

数年前に加藤健一事務所の公演で見た『八月のラブソング』だ。
こちらは、加藤健一さんと戸田恵子さんの2人芝居であった。

設定も内容もまったく同じだ。
8月のある日、バルト海に面したリガ湾のほとりにあるサナトリウムで、院長と患者という立場で出会う2人の1カ月足らずの物語。

あとで知ったのだが、杉村春子さん、越路吹雪さん、黒柳徹子さんも、この作品を演じたことがあるという。

しかも、杉村春子さんの舞台は『ターリン行きの船』、越路吹雪さんは『古風なコメディ』、黒柳徹子さんは『ふたりのカレンダー』と、タイトルがすべて違う。
こういう作品も珍しいのではないだろうか。

加藤健一さんと戸田恵子さんの『八月のラブソング』では、加藤健一さんが、とてもクセがあるサナトリウムの院長を演じていて、その頑なさを戸田恵子さんが演じるリダがほぐしていくといった展開だった(加藤健一さんが教授などのインテリを演じると、大体このようなクセのある人になる・笑)。したがって、2人がぶつかり合うという前半であった。つまり、笑いもそれなりになる(コメディとしているので)。

対して、この公演での平幹二朗さんは、お茶とお菓子で読書をしている、というようなシーンも、品良く、かつスタイリッシュに決まり、年老いたインテリという風情に溢れていた。
なので、『八月のラブソング』のようなぶつかり合いではなく、サナトリウムの院長が、静かに暮らしていたところに、元気のいいおばちゃん・リダがやって来て、波紋を投げかける、という展開で、その波紋が静かに平幹二朗さん演じる院長の胸に届くという品のようなものを感じた。

「元気のいいおばちゃん」と書いたが、それは院長との対比であり、渡辺美佐子さん演じるリダも自然体で、町のおばちゃんの上品さはある。
彼女の、1つひとつの行動や発言が愛らしいのだ。

だから、院長が心ひかれていく、という展開も無理なく受け入れられる。

とにかく、この公演でのお二人の様子は、さすが! としかいいようがない。
軽いコメディ的なところもあるのだが、その間合いが、実に絶妙で、爽やかな笑いが生まれてくるのだ。

2人には、戦争が、まだ色濃く残っている。
院長は、この地で戦死した従軍医師であった妻のことを偲び、この地に移り住んで暮らしている。
リダも終戦間際に一人息子をドイツで亡くしている。
このエピソードへの導入がうまいのだ。

大きく笑わせるわけではないのだが、笑顔の先にある悲しみが、じんわりと伝わってくる。

舞台の設定は、1968年。
ベトナム戦争の真っ直中であり、ソ連関連では、プラハの春が起こって、ワルシャワ条約機構軍がそれを蹴散らしに介入した。
そんな戦争や、その影がちらつく中での、先の戦争を取り入れた設定ではなかったのだろうか。

まあ、舞台の上では、それを匂わせることも、当然なく、歌やダンスも素敵だったし、セットも色合いといい、舞台を回転させて変化を付けるというのも効果的だった。

ちなみに、『八月のラブソング』では、院長の心象風景なのか、灰色の瓦礫のような背景のセットで、気分は少し暗くなったのだが……。

年を取って、一人でいることは苦痛でもなんでもない、と思っていた院長が、同じく年を取っているのだが、命をキラキラと輝かせているような女性に出会い、思慮と品のある恋に落ちるというのは、多くの観客にとって、素晴らしいプレゼントではなかっただろうか。

いずれ人は1人になっていくにしても、こんな出会いがあれば、明日も明後日も、その後も、きっと楽しくいられるのだから。
バンジャマン・ミルピエ L.A.Dance Project

バンジャマン・ミルピエ L.A.Dance Project

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2014/11/08 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★

コンテンポラリーバレエ
パリオペラ座バレエ団の芸術監督に就任したばかりのバンジャマン・ミルピエさんが率いるダンスカンパニーの初来日公演で、地味ながら実力を感じさせるプログラミングでした。

『リフレクションズ』(バンジャマン・ミルピエ振付)
数分のショートピースがいくつか繋がる作品で、バレエのムーブメントを用いながらも日常性が感じられました。しなやかな動きは美しかったものの印象に残りませんでした。
赤い壁と床に白い大きな文字が描かれた美術が迫力がありました。ミニマルなピアノ音楽が単調で、もう少しメリハリが欲しかったです。

『モーガンズ・ラスト・チャグ』(エマニュエル・ガット振付)
素舞台で照明の変化も無いシンプルな設えの中、6人のダンサーがバラバラに踊っているかと思うと密集してポーズを取る、乾いたユーモアが感じられる作品でした。バッハやパーセルの曲のシリアスな雰囲気とは裏腹にチャーミングな動きが多用されていて、シュールな浮遊感がありました。『クラップ最後のテープ』(サミュエル・ベケット)の録音が流れるのも不思議な雰囲気を生み出していました。

『クインテット』(ウィリアム・フォーサイス振付)
浮浪者が歌っていたのを録音した30秒弱のループに次第にオーケストラが重なる『イエスの血は決して私を見捨てたことはない』(ギャビン・ブライヤーズ作曲)に乗せて、古典的なバレエのスピードや動きの範囲を拡張したような切れのあるムーブメントが繰り広げられる作品で、殊更に感情表現をしていない、体操的とも言える振付とエモーショナルな音楽が組み合わさって、孤独の不安感や慎ましい幸福感が同時に表現されていて心を動かされました。

暗愚小傳

暗愚小傳

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2014/10/17 (金) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★

観ても戦争詩執筆の理由は分からず。/約120分
こまばアゴラ劇場ウェブページの公演案内には「戦争詩人としての高村光太郎を描く、平田オリザ90年代初期の名作。」とあるのに、戦争詩人としての側面はほとんどフィーチャーされておらず、肩透かしを食らった気分。

当日パンフによれば、1984年の初演に向け若き日の作・演出家は詩人が戦争の詩を書く理由を一生懸命考えながら本作の初演版を書いたそうだが、私もなぜ高村が戦意を煽り、お国のための殉死をも讃えるような一連の「愛国詩」を書いたのかが気になって、答えを知りたくて鑑賞。

ところが蓋を開けてみれば、高村がどんな思いで戦争詩を書いていたかが“ほの見える”場面が二、三あるのみで、そのような詩を書いた理由はついぞ分からずじまい。

理由が分かるものと早合点して観劇した私も私だが、公演案内に上のような文句があればこのような誤解をするのも無理からぬこと。
「戦争詩人としての~」から始まる公演案内の文章は、私のような迂闊者をこれ以上出さないためにも改められるべきだろう。


まあ愚痴はこのぐらいにして、観劇して何よりも驚いたのは、実在の人物を扱った本作までがいかにも評伝劇然とした厳めしい作風を採らず、あくまでも青年団的方法、今で言う“駄弁芝居”のスタイルで作られていること。
高村光太郎宅を舞台とし、そこに住む者と来客とによる無駄話から劇のほとんどが成っているのだ。

ただ、その種の劇としてはくだらなさがまだまだ足りず、宮沢章夫、関村俊介、玉田真也ら駄弁芝居の名手たちの作品には遠く及ばない印象。

私の観た回はかなりウケが良く、随所で笑いが起きていたが、私は過剰なダジャレ押しに困惑するばかりで、一度も頬を緩めることなく劇場を後に…。


『智恵子抄』に見られる純粋で脆い智恵子像を繊細な演技で体現した能島瑞穂さんの妙演に支えられ、光太郎・智恵子夫妻を描いた劇としては良く出来ていた。

ネタバレBOX

最も印象深いのは、発狂して幼児化した智恵子の遊び相手を光太郎が務める場面。
智恵子にとって最も良き思い出である“高原での乗馬”を再現しようと馬役を買って出て智恵子を背に乗せ、四つんばいで居間を歩いている時の複雑極まる光太郎の表情はいまだに忘れがたい。

失われし本、物語る国、妖精との約束。

失われし本、物語る国、妖精との約束。

リーディングカンパニーくらじぇむ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★

童話!?
なかなかいいファンタジーになっていたのではないでしょうか!? いくつか気になった点は、2時間程度の物語だったので、少しつめて休憩無しで観せても良かったのかな!?と、思ったのと、劇中劇ではないですが口上人の短めな口上を聞きたかったです。

サナギネ

サナギネ

ベッド&メイキングス

青山円形劇場(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★

幼生サイド
面白い。120分。

ネタバレBOX

とある島に住むヨシノ14歳(岸井ゆきの)は母・ソメコ(片岡礼子)、姉・ヤエ(中丸シオン)らと暮らしている。そこに小説家を目指し入水自殺未遂した父・シズオ(佐伯新)が帰ってくる。家族はざわつきと微妙な心持ちになるヨシノは、演劇発表会の日、孤児のキンコ(町田マリー)につれられ、貨物船にて島を出る…。

ここまでが仕切りあり。カーテンが開き成体サイドと劇場が一体となる。ずだ袋に入った岸井が24歳のヤヨイ(清水葉月)と入れ替わる。ここのとこの変化とかずだ袋から半身を出したヤヨイの姿の効果とか面白い。ヨシノとヤヨイが会話するシーンとか、本作品ならではの一緒に存在している感が上手い。当初、別々の芝居が音だけ聞こえるって微妙だななんておもってたけど、いい方向に作用させてた。

ヨシノがヤヨイに言った未来が過去を決めるとか、更に未来のヨシノ(野口かおる)が昔の自分を一言「若かった」と評するのとか、B&Mらしい哲学を感じる。なんか、片面だけのときは小難しい表情が多かったヨシノが、ヤヨイにズケズケ物を言う際の晴れ晴れとした顔つきが印象的。島を出る際の開放感とかと似ているのかなと。
犬の散歩

犬の散歩

INUTOKUSHI

甘棠館show劇場(福岡県)

2014/11/04 (火) ~ 2014/11/05 (水)公演終了

満足度★★★

嫌な予感的中(゚∀゚ ;)
下ネタは苦手な私です。 じゃあなんで観にいくのさ!と言われれば、下ネタ以外に期待するのであって。。。まあポップなちらしに「そんなにひどくないさ。。。」と言い聞かせw   いや~~~すごかった。あの小道具wもすごいけどまじ生局部に感動(いや。。唖然かw)  演劇がなんでもありなのにむっちゃ感動な1時間でした。また観に行くか?って聞かれたら迷うかも^^; 衝撃の一夜www

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

BLUEバージョン観劇
ブラウン管の向こうの世界を垣間見て、2時間ちょっとの泣き笑い。この距離感、この熱量、この汗のかき方が6番シードだと思います。とても充実した2時間でした。アフターイベントも楽しかったです。

IN/GO rewrite

IN/GO rewrite

EgofiLter

ワーサルシアター(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろと情報の提示は多かった
そんで作品内容に合っていて想像しやすくしてくれていたし、
舞台セットも良く出来ていたです。

でも何か一味足りなかったかなって思えた2時間強。

ネタバレBOX

子供を2回も捨てて逃げた母の死で島(椿油の工場があったが現在は閉鎖され300人は住んでいた住人も今は数人にまで減っている)に集まる子供たちや近所の住人が織り成す人生劇って感じでした。情報提示はいろいろあったが想像させるという方向で決定的な事は言わなかった芝居でありました。
サムライ・シェークスピア "R&J”

サムライ・シェークスピア "R&J”

シアタージャパンプロダクションズ

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/11/05 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★

ちっと思っていたのと異なりました
ロレンス神父の視点で・・・・とは思えなかった約2時間強

ネタバレBOX

思っていたのはロレンス神父を被告にした大公の尋問で語られる過去話って想像してたら、確かにそ~ゆ~シーンはあったんですが。あとは時系列を逆に見せていた作品でありました。衣装とかは興味をひかれたが、ドレスに匕首は驚きはあったけど何か合わなかった感があったです。洋装に日本刀も悪くは無かったが、名前はそのままで和装=白い洋風模様の着物とかでも作品世界に似合っていたんじゃなかろうかとか思えたです。説明通りに神父を中心に据えて完全に神父の想像と視点のみに限定した尋問劇にした方がよかったんじゃないかなぁって感想です。
別れても好きな人 2014

別れても好きな人 2014

劇団競泳水着

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/17 (月)公演終了

満足度★★★

10円
面白い。120分。

ネタバレBOX

長澤まさみ17歳
バイト仲間のありさ(相楽樹)に想いを寄せる修司(村上誠基)は、10円玉を積み上げて公衆電話からせっせと電話する。新潟の彼氏にフラれたありさと映画を見に行くも、ありさの心に残る元彼が壁になり踏み込めずにいたが、ついに電話で想いをぶちまける…。
長澤まさみ27歳
結婚したありさと修司だったがありさは距離と時間を置こうと出て行ってしまう。修司の家には、結婚間近だが一度だけ関係をもったアメリカ人が忘れられない妹・明子(谷田部美咲)とその婚約者・孝太郎(松下仁)、二人の大学の先生で明子が好きな水村(松木大輔)、明子の友人で明子が好きなユキ(須田彩花)、修司のいとこ・七海(福永朱梨)らが出入りして落ち着かない話が続く。そして、修司はありさからのプレゼントである貯金箱から10円玉を握り締め公衆電話へ向かう…。
長澤まさみ37歳の頃
スペースシャトルのハイジャック事件が起こり、アナウンサーの田中瞳(亀田梨紗)は人質に中に大切な人がいるとして気が気でないが、救出されると仕事ほったらかしてユキの無事を喜ぶ…。

性別年齢職業などいろんなものを超えて存在する愛をちりばめた作品。メインのありさと修司の話は、ラストのクロスする演出と村上の熱気でいい終わり方。明子と孝太郎の話で出た、別れた相手のこと気になるかというとことかも心突かれる。
笑えるとこも多くて飽きない。キャスター木村(武子太郎)のフリスクスキルとか地味にユニークで上手い。何気にユキの中学生演技がいじらしくていい。

村上とか武子とか松木のユーモラスな空気が生き生きしているけども、シリアスな調子のシーンにもうちょい球威があってもいいかなと。ライトな感じでf通に楽しかったけど。
へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/11/09 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

文科省よ! 中学(夜間部)と本来なるべきだろう
描かれているのは1998年5月30日から1991年3月17日迄の3年間である。昭和63年から平成元年に当たる。

ネタバレBOX

 
 生徒は、十代から五十代までと幅広い。この夜間中学は大田区糀谷という設定になっている。大田区は田園調布を擁する高級住宅地が在ることでも知られるが、東京の町工場の一大集積地としても知られる。なぜなら、世界中で、この地区の特定の町工場にしかできない仕事をやっている工場が存在しているほど技術的レベルが高いからである。その点では、まいど1号以来、有名になった大阪の町工業地帯とも共通するものがあるかも知れない。何れにせよユニークな町である。
 さて、夜間中学の話である。自分も30年以上前に尾久の夜間中学を取材した経験を持つ。その時体験したことと被る部分が結構あって、拝見しながら、劇作・演出を手掛けた大西 弘記氏が、キチンとした取材をしているなと思わされる箇所が随分あった。今作には、無かったが、自分の経験から、字が読めない、ということはどういうことなのかを伺った具体例を1つだけ挙げておく。電車等に乗る時、初乗り運賃切符を購入なさるそうである。で、降りる駅は、アナウンスに気をつけていて、目的地の駅名がアナウンスされた所で降り、精算なさる、とのことであった。大変な苦労をなさるのだな、と改めて思い知らされた記憶がある。
 一方、生徒達の構成は、時代の鏡でもある。自分が取材した33,4年前の尾久では、中国残留孤児の方々、在日の方々、登校拒否で学校に通えなかった若者、終戦のドサクサで学校に通えなかった方などがいらした。給食が出ることや土曜日には、給食が無いことは、今作に描かれている通りである。
 教師の質が高いことも今作に描かれている通り。実に人間的で、包容力とイマジネーションに富み、而も謙虚で真摯な先生方には尊敬の念を禁じえなかったことも記憶に新しい。また、生徒達も苦労してきた方々、子ばかりだから、ホントに暖かい。真の連帯を果たすのが、弱者たちだけだというアイロニカルな真実も露呈するのが、夜間中学という場所である。その点も、実に巧みに描かれていた。
 役者総ての顔が良い。どの役を演じている役者も輝いているのだ。こんなに良い顔を役者全員にさせたシナリオ・演出も高く評価されるべきであろう。
 観て泣く必要はない。唯、今でも、夜間中学に通う人々が居るのだという事実を認識して欲しい。自分が取材した時点で、文部省(当時)は、夜間中学を正式に認めていなかった。現在はどうか調べていないが、今でもそうだとしたら、文科省は見直す必要があろう。無論、自分達の態度をだ。
未開の議場

未開の議場

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

印象深い議会劇
今日、TVで「海外に進出するサービス業に立ちはだかる国民性・習慣の壁」というような内容の番組をやっていた。これを見ていて、2週間前に観たこの議会劇を思い出した。世界と町内という舞台の違いはあるが、異民族とうまく付き合っていくことの難しさという点では同じテーマだ。むしろ町内の方が生活の接点が多い分、切実な問題のようにも思う。これからもこの問題に触れる度に急傾斜の座席から見下ろすように観たこの印象深い議会劇を思い出すに違いない。

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/11/09 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

想像以上に濃厚
企画設定に興味を持ち初見の劇団の本作品を観劇しました。
2時間の作品ながらもギュッと盛り沢山の内容が詰まっていて、損のない充実の作品でした。

家族れしぴ

家族れしぴ

KobuTa Run De Boo

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★

コチュジャン。
脚本の細かいところやキャラによっては説明的な台詞だったりが気にならないではかなったですが、面白かったです。

下川くん杉渕さんの子役2人が、よかったなあ。
感心しきり。

オムライス、食べたくなりました。

このページのQRコードです。

拡大