最新の観てきた!クチコミ一覧

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月光条例

月光条例

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/11/13 (木) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★

ほぼ1クラス分の人数のキャスト。
大所帯での舞台。まとめあげるのはさぞ大変だったんだろう。苦心のあとがチラホラ見える。

激しくかつ情緒的に進められていく物語に引き込まれて時間の長さはあまり感じさせない。

ただ、音楽が多用されすぎな感があると思う。役者の声だけでみたい場面で、少々大きめの音量で音楽が流れたときは興醒めしてしまった。

他の方もおっしゃっていたが、まだ序盤のこの時期に早くも声が掠れていた役者がいたのはどうなんだろう?

あともう一回観ることができるので、次はじっくりと世界観を楽しもうと思う。

月光条例

月光条例

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/11/13 (木) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

畳み掛けるアクション
カプセル兵団さん公演を観るのははじめて
でした。

漫画特有の勢いのある場面は数多くの
パフォーマーの艶技で表現し、キャラクターの描写については
演者みずから説明するところが微笑ましく、ちょっとした小ネタを
入れてくるところが面白く、舞台特有の演者の呼吸を
感じることができました。

時間的にはいつもより長い内容でしたが、畳み掛ける
アクションと展開に時間の長さを感じる余裕はありませんでした。
原作のストーリーの起承転結は見事に納めてあったと思うので
見終わったあとの満足感は十二分にありました。

原作が読みたくなりました。。。

幸福の黄色いタンメン

幸福の黄色いタンメン

劇団チキンハート

新宿シアターモリエール(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆細かい作り込みが面白い☆
タンメンを食べてみたくなりました!(笑)
※諸々は「ネタバレ」に書き込んでます。

ネタバレBOX

「ああ、中華料理屋さんみたいなところが舞台になるのかな!?」と思いきや、冒頭はバー。
「あれ!?中華料理屋さんじゃないのか???うん???」
というところから物語はスタート。

現代と過去が上手く交錯し、物語の内容が徐々に明かされて行く感じが面白かった☆

後は、表情や動作など、個々の役者の作り込みが面白かった♪♪♪

タツヤ→ゴンダ、ナカニシ→トモヤへの打撃は、結構痛そうだな~と思って観てたのだが、あれが手加減してのパンチなら演技力最高!(笑)
(でも、リアルに殴ってる気がする(笑))

あとは【言葉遊び】に脚本家や演出家のこだわりが見受けられた!

アツシが
「アツシのマッチいりませんか~?アツシのマッチでアッチですよー!」
と言い、トモヤに大将の行く先を聞かれ、
「アッチです~」
と言う場面なども、個人的には技ありの場面でした。

また、マキコがトモヤに対し、
「お姉ちゃん」

「お兄ちゃん」
を使い分けるシーンも面白かった♪♪♪

トクオとタツヤの確執が何であそこまで生まれたのかが疑問に思えるほど、最後は家族旅行に結びついた。
時間がもう少しあれば、そのあたりも考えていたんだろうな~と制作陣の苦悩が伺える。

まだまだ荒削りな部分もあるが、今後の活躍・成長に期待!!!
月光条例

月光条例

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/11/13 (木) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

Bキャスト
主役が入れ替わる今回のカプセル 楽しみにしていた

比べるものではない
どっちもいい

今回かなり後方の席で観た
全体が見えるし 違う音が近くから聞こえてくる

カプセル兵団の芝居は 芝居だけでなく
音や照明にも拘って創られている
音の立体感
何もないところでの身体での表現を音と光が相乗効果で魅せる



これだけ凝った芝居を創る吉久さんは天才で職人だ
毎回 色んな手法で満足させてくれる


気になったのは 多分ゲネから力が入っているのかもしれないが
声の掠れたキャストさんが多かった
出来ればBESTの状態で観たい

別れても好きな人 2014

別れても好きな人 2014

劇団競泳水着

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/17 (月)公演終了

満足度★★★

懐かしい感じ
舞台の1段下にもセットがあって
同時並行的に物語りが進んで行くのが
見始めた頃の競泳さんに良くあった形で懐かしい
沢山の一方通行気味(すれ違い)な思いが沢山
そんな群像恋愛も独特なものですね。
現在、過去、未来
主人公2人の未来のま見れませんが
女性2人未来で安堵の再会シーンは不意に感動しました。
「こんな未来もあるんだろうな」とリアルに思えるようになったからでしょうか?
真剣なのに笑える人物の台詞、それが好きで毎回見ちゃう。
亀田梨紗さん、ツンとした雰囲気も似合います。
大阪の楽も終わったみたい、お疲れ様でした。(TBもやっと完了)

「女女女ニョニョニョ」&「Tポーズお願いします。」

「女女女ニョニョニョ」&「Tポーズお願いします。」

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣いた!
2度目の観劇はストーリーが入っているので初観とは違うモノが見える
観ながら ん? と思ったところが終わる頃に納得したシーンも
その時の芝居の裏にあるモノを理解して堪能出来る

そのせいだろうか セットチェンジの5分動けない

西村さんの脚本は観れば観ただけ深いモノが見えてくる
役者さんのキャスティングもいい
心理描写の仕方が素晴らしい

次回グワイに益々期待♪

音楽劇(ミュージカル)「赤毛のアン」

音楽劇(ミュージカル)「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2014/11/15 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

良いんじゃないでしょうか
心温まる優しい作品。ストーリーも原作を読んでいなくてもとてもわかり易い。そして,子役から大人までキャストはみな頑張っています。観に行って良かったなぁ。長年続いてるとのことで,来年もすでに予定はされてるとのこと,続けていってほしいなぁ。上演時間は,ちょっと長いような気はするけど,アンの成長を見守っていくとこれくらいは仕方ないか。ただ,劇中の催しで,バレエ,独唱,バイオリンのソロがあったが,バイオリンはいらないよね。登場人物でもない(オケピの指揮ではある)オッチャンが唐突に出てきて,芝居の雰囲気にそぐわない曲調の曲をオーバーアクションで演奏する。途切れちゃったなぁ。でも,不満と云えばそれくらいで,開場時から退出時まで,気持ちよく観ることができました。

SONG OF SOULS-慶長幻魔戦記-

SONG OF SOULS-慶長幻魔戦記-

メディアミックス・ジャパン

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1304(14-353)
18:00の回(晴)。17:25会場着、受付(全席指定)、ロビー開場、17:30開場。

この値段で、ミュージカルで、駅to駅で約90分(徒歩を含めると軽く2時間超)..まず観に行きませんが、地下空港のお二人、脚本伊藤さん、出演田代さん、しばらく地下空港の公演はないだろうなと思いやってきましたが...手元のチラシに12月公演がありました(野田さん、田代さんに竹岡さんだ...)。

実質1Fの最後列(何列か後ろにもありましたがお客さんいません)。隣りの方はオペラグラスで観劇、まぁ、全然見えないほど遠くはありませんでした。歌がメインではなく、セリフ劇+要所に歌。わかりやすいメロディー、舞、背景、照明。1年に1回みるかどうかというものだと思いながら、結構楽しめました。

18:00~19:04、休憩、19:19~20:38、みなさん立ってのカーテンコール。

つんざき行路、されるがまま

つんざき行路、されるがまま

月影番外地

ザ・スズナリ(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★

勢い勝負ですね
福原さんの脚本さんで木野さん演出だったから
熱と言うか勢いはある作品でした。
一変する西東京の怖さが笑いとファンタジーに昇華
主演の粟根さんの熱演もあって、
無国籍で下らない感じを気楽に楽しめました。
今後は千葉雅子さんの脚本とか観たいです。
(やっとTB完了、たいして感想ないけど)

水の戯れ

水の戯れ

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

休憩明けから緊張
初演は未見でしたが、出演者がピッタリはまってる感じ
個人的なイメージですが
岩松さんの舞台は「登り階段」とラストで「舞台外の死」
やっと思いが実った主人公、休憩明けから狂い出す空気。
凄い舞台に集中させられてしまいました。
最後、不用意に投げられた凶器の行方とその矛先にドキドキ。
好きな岩松さんの作品を堪能できました。
休憩も不要な上演時間ですが、流れ的にあって良かったと思う。
根本宗子さん、役が宛書きじゃないのに本当ピタリ!
岩松さんと相性いいんじゃないでしょうか(とりあえずTBは完了)

音楽劇(ミュージカル)「赤毛のアン」

音楽劇(ミュージカル)「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2014/11/15 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

とっても素敵な作品でした、が。
観客のマナーが悪かった・・・・。
前説で携帯電話などの停止は勧告していたが、
当たり前のマナーでもある私語の禁止も言うべきだなぁって思ったさ。
劇場は自宅リビングではない事が理解できないのは悲しい品性だ。

第1幕 1時間30分 休憩20分 第2幕 1時間10分

ちょっと少ないかなって思ったピットの楽士さんでしたが、
表現された音楽は遜色なく感動できました。
また舞台上の登場人物は大変多くて、
集団シーンはカラフルで心躍らせてくれるものでありました♪

ネタバレBOX

ネガティブついでに言うなら、みなが知ってる物語だといっても。大人のアン役さんが前説でライバルのギルバートと結婚するというオチは言わない方が良いと思ったさ。上演中もおしゃべりが止められないような小猿さん達の中には話を知らない子もいたでしょうしねぇ。(その小動物の引率さんも喋ってたし・・・・、こ~ゆ~大人を反面教師とは見れないだろうな小猿の脳みそでは・・・・。)口が悪いのは、素晴らしいソロのヴァイオリン演奏シーンで私語されてイラついたからです。(手の届く近さなら注意できたのに・・・悔しかったなぁ・・・)

話は原作に忠実に進行し、アンが母校の教師となって生徒に慕われる集合シーンからの集団ダンスでフィナ~レとなりました。(ギルちゃんとの結婚まではいかなかったな)

基本、大中小(失礼(^^)と揃った主役級の役者さんたちは揃うとユニークに感じたデス。(eのついたアンはエンジ系、ダイアナは明るいブルーっといったキャラクター毎に分けたカラーリングはわかり易くカラフルで楽しかったです。→舞台上に所狭しと集合したダンスシーンは基本パステルカラー中心で軽く色も動きも軽く感じて、見ていて本当に心躍らされました。(バレリーナさんも出るし、雨に歌えばまで披露があったですよ(^^)

自分の容姿=特に赤い髪の毛にコンプレックスをもつアンが髪の毛を緑色にしてしまうエピソードでヘアカラーを売る雑貨商はリアルな物品販売宣伝して笑えました=Tシャツとクリアファイルであります

小ダイアナちゃんは声が印象的でありました♪
また衣装がローゼンメイデンの真紅みたいで楽しめました(等身大というトコに)
Antique

Antique

Project ONE&ONLY

「劇」小劇場(東京都)

2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★

禅問答とか好きな人には薦められるかな?
と思った約100分

結構舞台美術として鎮座していた骨董たちにて、骨董店らしさが良く出ていたです。

ネタバレBOX

骨董の価値とは?

と、いろいろと回想シーンを表現していたのですが。
なんか、いまひとつな会話の掛け合いに感じてしまったです。
適度な笑いの要素も盛り上がらない感があったです。

骨董店の主人である老婦人と、飾ってあった白い置時計が気になって入店した男が繰り広げる骨董などを踏まえた、ものの価値についての禅問答会話が作品の中心でした。これがまぁ自分的には、かな~り今ひとつな感じがいたしました。

鍵となるアンティークドールは引っ張って壊したけど・・・。ピクスドールの方が高価だろうし落として壊す方がリアルに思ったし。もうひとつの鍵である白い置時計は白い表面の塗料が粗くて他の骨董品とは浮いていたですよ・・・・。ウエザリングをきっちりと表現したリアルな骨董品風に作れてなかったのも、かな~り残念でありました。

ちなみにTVの鑑定団の前に知った骨董品の値段の付け方は、古物商が集まって各人がつけた上下値段の丁度真ん中の値段をつけると聞きましたね。

竹宮恵子女史の漫画「私を月まで連れてって」のワンエピソードでアンティークドールの話があるんですが、結構心に響く話ですと付記します。


VOICE

VOICE

OTOZAK

原宿ストロボカフェ(東京都)

2014/11/14 (金) ~ 2014/11/15 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1303(14-352)
14:00の回(気持ちよく快晴)。13:35受付、開場。水色のピックがドリンク券(ホットコーヒーにする)。

小さなステージにドラム、キーボード2台、アンプにモニター。客席にはテーブル、イス。

「Chair」を観たかったとずっと思っていたのと、芝村さん(9作目で、うち今年は7作)が出ているので観に来ました。

ライブ14:03~14:39、本編15:06~16:07終演、芝居、ライブ、パフォーマンス...初めて観るフォーマットでした。

ライブはキーボード2とドラムで、ギター/ペースは不在(このキーボードメインの編成は苦手...すみません)。スピーカーの前だったので少々音量高め、ヴォーカルは聴き取りにくい...

本作、芝村さんは今までと変わってスポーティー、そのままこのお天気のよい原宿の通りに出て行ってスキップしたらピッタリ。

声と音階がとても仲良くしていて、地下の会場なのに空間の広がりを感じました。

1986年「Laurie Anderson 」が来日した時、vocoderを使ったパフォーマンスをみせてくれました。映像を伴ったライブは「アート」ってこういうものか...と思ったものです。

最初から姉妹だとわかっていたのか、途中から気がついたように思ったものの、「天才エンジニア」の父...という設定だと知らなかったというのはなさそうだし。

2014/11/28記:DVD届きました。ありがとうございました。

トーキョー・スラム・エンジェルス

トーキョー・スラム・エンジェルス

Théâtre des Annales

青山円形劇場(東京都)

2014/11/14 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★

2日め観劇
金融IQ値が低い為、途中、サンデル教授の白熱講義を聞いてるみたいでしたが、生きる為には知恵と生活基盤と人との繋がりが根本的に大事という事かな。
亨さんの嵌り過ぎる登場には吹きだしそうになるし、要所で2人が対峙するシーンの濃密な会話と芝居、円形の舞台を効果的に使った演出も楽しかった。
観劇後、無性にアレが食べたくなりましたw。
台詞カミも多々あったけどまだ始まったばかり、空席がもったいないと思えた舞台でした。
約2時間。

ネタバレBOX

加治さん、古河さん、井上さんの時に過激で両極端な役柄の違いに驚いたけど、変化の違いが見事でした。
舞台「靖国への帰還」

舞台「靖国への帰還」

ネリム

滝野川会館 大ホール(もみじ)(東京都)

2014/11/14 (金) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

解りやすい!
複雑な靖国問題を各方面の主張を説明しながら、解りやすく筋立てているので観ていてのみ込み易かった。これは内田先生の原作もさることなごら脚本・演出の深寅芥さんも素晴らしかったと思います。主演の野口さんも良かった。毅然とした態度で語る。日本のために命を睹した軍人を見事に演じられたと思います。自分なりに靖国神社ってなんだろ?と改めて考えさせられました。

そのときのはなし

そのときのはなし

おちないリンゴ

小劇場 楽園(東京都)

2014/11/12 (水) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

対峙するのは、永遠
 残る作品(人の心に、歴史に)を、と結成された女性作家4人によるシナリオを”おちないリンゴ”が舞台化。表現する者、即ちアーティストが対峙するのは、永遠である。その意味でこの4人の作家の姿勢を正当なものだと評価する。無論、そのような作家たちの作品を舞台化した「おちないリンゴ」も評価する。それは、同じ表現する者として、現在、評論を担当する評論者が言うのだ。そして、評論の仕事は判断することである。(追記後送)

ネタバレBOX

「そのときのはなし」おちないリンゴ 2014.11.14 14時~楽園
 1,4の短編で2,3の中編を挟みこんだ構成。因みに1は、黒川 陽子作の「アップルパイな人々」言の葉を分節化した上で、大抵は述語部分を脱臼させる。方言に置き換え、わざと間違えた音便化をしてみる。その表現に対しては、標準語で答えたり、それを受けた科白は、また別の方言を茶化してみたり、音だけ似せて、意味はシチュエイションで解るようにして別の脱臼をさせたり、残念ながら、この傑作を遅刻して途中から拝見したのだが、作家の言語センスに痺れた。手の込んだ言葉遊びにカラッと笑える。ルイスキャロルの笑いに似た頗るつきに優れた笑いである。
2作目、3作目は中編だ。取り敢えず、2作目「女2」坂本 鈴作である。
 企業で事務をしている29歳のOLの話。彼、中村と同棲している。付き合い始めて8年。3年目、5年目、7年目の危機を乗り越えてきているわけだが、彼女には、社内に憧れの君、吉田が居る。吉田は弁護士を目指しており、感じも良ければマスクも良い。タッパもある。所謂、高学歴で背が高くハンサムで性格が良い。女性にもてる要素を総て具えた男である。当然、モテル。だが、彼女にした所で、事務のベテランで薹が立つとはいえ、中村というアンパイを持ち、趣味で書いていると言い募る小説には中々の才を見せている。そんな彼女が、プロを目指す者も多い社内の同人誌に誘われ、合評会にも参加したりしながら、吉田との恋愛を夢想しつつ、同時にあわよくば作家への夢も実現したい、と夢を夢見るわけだが、一方、中村は親から結婚をせっつかれ、今迄の経緯から、彼女との結婚を自然に考えてもいる。唯、中村は普通の男で、彼女はエキサイトしない。彼女は、自分に心地よい夢想に浸っていたかったが、吉田は司法試験に合格、会社は辞メルことになり、彼女も居て近いうちに結婚する。夢破れた彼女は、送別会にも出ないつもりだ。同人誌に掲載されるかも知れなかった作品も今回は見送られた。才能が無かったからではないのだが、そのことは、彼女に筆を折らせた。夢想を投げ出し、総てを冷静に眺めて彼女は中村との結婚を幸せなものだと納得し、送別会へも出掛ける決意をする。
ニーハオ!

ニーハオ!

中野あき、ぼっち芝居

ARENA下北沢(東京都)

2014/11/15 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

生着替え付き
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。80分。

ネタバレBOX

「新婦あき」
新婦あいさつで18歳の彼と結婚すること、16年前に彼の父と不倫していたこと、実父は彼の祖父であること(母も不倫していた)を暴露するあき。電話が鳴り、カラオケで独り新婦芝居をしていたと分かる…。
ブラックユーモアなとこからストンと落としてくる。一発目ながら楽しめた。

「鍋川というオンナ」
オナベな鍋川が実家に帰る。母から手紙を受け取ると、父は母で母は父だと書いてあった…。
もうちょいひねりがあってよかったかなと。

「白く濁った保健室」
小学校のときに口腔の細胞を男子に見られ興奮していた女が中学校の保健養護教諭となり、生徒と肉体関係をもっていた。その子の子を身篭り、同僚の臭い体育教師と結婚するという。そして生徒が成人したあかつきに慰謝料と子を抱いて生徒と一緒になろうと誓う…。
禁断の愛を純愛に変換するため同僚教師を利用する先生が、エロくて美しい。笑えもするしドキドキもするし、いい小作品。

「失恋タクシー」
親友に彼氏を奪われた女が交わす、タクシー運転手との会話…。
ユーモラスな親友との電話での会話から、悲しみにくれる女とすっとぼけた運転手とのこれまた味わいのある会話が魅力的。首都高?のSAで不安になり、思わず親友に電話してしまう女のブレつく心が面白い。そして鉄腕アトムのテーマを口ずさむ乾いた表情が堪らない。

「わたしのあおぞら」
路上で寝ている女に通行人が声をかけるが、女はその場を動かずとりとめもないような話を始める…。
クリスチャン?な女が男に乱暴され汚されたと判明する以降の静かな空気感がいい。会場の天井ガラスと夜の冷めた感覚が舞台を引き立てる。ずっと寝そべっての演技で顔は見えないけど、神がいるか知らないとこぼす女の絶望と家族への希望のようなものが見えてよかった。

保健室とタクシーが秀作。衣装替え時の味わい深いカラオケもかわいい。
トーキョー・スラム・エンジェルス

トーキョー・スラム・エンジェルス

Théâtre des Annales

青山円形劇場(東京都)

2014/11/14 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★

なるほどねぇ
期待と違った作品でしたが、期待はずれという訳では無く。

でも、役者さん達の上手さに支えられている面もあり、作品自体はもう少し深く斬り込んでもいいと思った

山崎彬さんはさすがな立ち回り、他の役者さんも二役を演じ分けてた方は見事。

アイナダマール<涙の泉>

アイナダマール<涙の泉>

日生劇場

日生劇場(東京都)

2014/11/15 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★

ロルカの最期
スペインの詩人・劇作家、フェデリコ・ガルシア・ロルカを描いたオペラと、その前に上演されたプロローグ的役割の短い芝居による2部構成でした。

第1部は田尾下哲さんの構成による、ロルカの伝記を書いているジャーナリストがロルカの生涯を詩の朗読を交えて語る体裁の30分程度の芝居でした。駆け足過ぎて物足りなく感じたので、1時間くらい掛けるか、あるいはオペラ上演のみでも良いと思いました。

第2部の『アイナダマール』は、ロルカの劇作品『マリアナ・ピネーダ』に出演中の女優マルガリータ・シルグが楽屋でロルカとの過去を回顧する形で展開する物語で、ロルカとマリアナ・ピネーダが重なるように描かれた作品でした(女性歌手がロルカを演じていました)。
終盤でロルカが処刑された後に男性ダンサー達が倒れては起き上がる動きを繰り返し、生命の力強さを感じさせました。

美しい映像と男性群舞を用いた、過不足の無い分かり易い演出で物語の世界に引き込まれましたが、舞台上空に吊られた戦争を象徴する刃物のような形状のオブジェが出たり引っ込んだりするのは少々煩く感じました。

小編成のオーケストラにスパニッシュギターとカホン、手拍子が加わりフラメンコやマンボといったラテン情緒溢れるエモーショナルな音楽が魅力的でした。
録音の声や効果音を用いたり、一部で歌声にエフェクトを掛けたりと、クラシックのしきたりに囚われないテクノロジーの使用がドラマ性を高めていましたが、音響バランスが悪い部分も所々にあり、部分的なPA使用の難しさを感じました。

THE 39 STEPS

THE 39 STEPS

avex live creative

キャナルシティ劇場(福岡県)

2014/11/15 (土) ~ 2014/11/15 (土)公演終了

満足度★★★★

シリアス作品と思いこみ。
いや、コメディでした。それも引き出しのたくさんある。
中でも、佐藤さん・安田さんの十何役ある人物・動物・物への早変わり。
アドリブ的なセリフなど、笑いどころ満載でした。
おおすじが飛んでしまいましたけど。

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