
愛のバカヤロウ!
劇団ズッキュン娘
シアター風姿花伝(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/19 (月)公演終了

アンチゴーヌ
新国立劇場演劇研修所
新国立劇場内Cリハーサル室(東京都)
2015/01/10 (土) ~ 2015/01/15 (木)公演終了
満足度★★★★
熱演。
必死の形相が残像として瞼に映る。新国立劇場Cリハーサル室という場所での公演は、役者が間近で演技しても選良?の清潔感を失わず。『親の顔が見たい』でも主にアッパークラスな人達を素晴らしく判りやすく演じ分けていた彼らだが、今回はギリシャ悲劇を翻案したらしき作品である事から推測されるが、難易度高し。
しばし会場について少し。地上から階段を地下へ降りてさらに長い廊下を進む。新国立劇場はやはり広い。着いた会場は長方形、十字の通路で区切られた四つの客席エリア(それぞれ32席、計128席)は、長方形の長辺を背に向かい合う形で階段式。周囲は防音マットを貼り付けたクリーム色、天井はそこそこ高く照明がつってある。十字に渡した通路の先端は、ドン突きと左右に逃げる袖とも黒。観客もここを通って客席エリアに入り、座る。通路は白で、壁も白系、通路の先端が黒というのは奥行き感的に悪くない。十字の長い方の一つは先端に向けて下り坂、そこから衛兵や伝令などが出入りする。対する通路には王座が置かれている。私は最前列で座席より高い通路の上の演技を見上げ、王の横顔を見る位置だった。・・長い紹介をしたが、これは紀伊國屋演劇賞を受賞し立ての伊藤雅子の舞台装置だそう。人物の関係や出はけの整理にかなり貢献していた、と感じた。四方の客席エリアを向いた頭上のスピーカからは、開演後ヘリの旋回する音、以後も舞台の時代設定とはかけ離れた「音」が臨場感を醸して違和感がなかった。
さて芝居のほう、戯曲の「言葉」の多さは書かれた時代の「今」に呼応したもののようで、戯曲紹介のレベルに堕ちそうになりながら、若い俳優らの熱度によって最後まで目をこらして見ることが出来た。アンチゴーヌの「意志」の行方が、王の「真実」(恐らく)の告白によって揺らぐ終盤が話のミソではあるが、にもかかわらずアンチゴーヌは(謀反人とされた)兄を弔う意志を曲げず、現場を衛兵に目撃された事もあって本当は死罪を回避したい王も彼女の「協力」なくして放免も出来ず、ついに・・という展開。
ただ、もし王の語る「真実」が本当に真実ならその事を(可能性として)想定しなかったアンチゴーヌの察知力の無さ、もしくは「真実を覆おうとする何がしかの願望」の存在が問題化しそうなのだが、、「意志」一本で説明してしまった感が残るのは戯曲のせいか。王の言った事が真実であっても、「にもかかわらず」ある態度を貫く、ということをどう理解するかを考えるためには、「問い」を投げ置く演技でなきゃならん所、全体として、なにか物語は解決したかのように見える。王が真実を語っていない、という演技プランは本から浮かんで来そうだがその線だと話が判りやすすぎか。ただ、「厳しい時代をある意味で純粋に生き抜いた女性」、と美談に寄せてまとめちゃって良いのか?(戯曲的に)と少し思った。

ダンスがみたい!新人シリーズ13
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2015/01/05 (月) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
ダンスざんす
d倉庫初覗き。その関心とチラシのポップ感に惹かれ、不案内だが「踊り」を観に。もっと近場なら他の回も覗きたいのだが・・と前置きしながらおずおずと覗いた感想。「他の回もみたい!」。踊りにも色々・・とは思うが踊り手それぞれに「型」があってそれらは何らかの系統に属していそうだ。モデルとなっている師匠、先駆者としてある踊り手が思い浮かんだりした。身体から発する「動き」とは別に、これをどう「作品化」するか。音響、照明、それらと動きの組合せ、変化(バリエイション)、物語的な展開がどう構築されているか、あるいはどう意表をつくかといった要素が絡む。総じて言えた事は、言葉が無い分、これらの身体の動き、リズムが何を語っているのかと凝視し、思い巡らし、感知しようとエネルギーを使い、疲れた。この日は、快い疲れ。3組はソロ、1組が6名による群舞。評価の視点は多々あり得て、興味深いジャンルだ。客席はほぼ満席。

赤ずきんちゃん
トリコ・Aプロデュース
ウイングフィールド(大阪府)
2015/01/15 (木) ~ 2015/01/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
赤ずきんちゃんはどこへ・・・
ウイングフィールドには初めて行きました。
1列目の真ん中の席だったので、舞台が間近で、豊かな表情と迫力ある演技を楽しむことができて良かったです。
「赤ずきんちゃん」は誰もがよく知っているお話ですが、違った見方をするとまた家族との関わりや色んなものが見えてきて面白かったです。
赤ずきんちゃんのおばあさん(右近さん)は、オオカミに食べられそうにないがっちりした体格と力強さがありますが、素敵な歌声とチャーミングな表情や仕草がとても愛らしかったです。
ウミネコ楽団の心地良い生演奏もとても良かったです。
またトリコ・Aプロデュースの舞台があれば見てみたいです。

マナナン・マクリルの羅針盤 再演 2015
劇団ショウダウン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2015/01/15 (木) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★
林遊眠さんステキでした
池袋演劇祭の参加作品は5本くらい観ましたが、これは観てなかったので早々の再演ありがとうございます。
席に置いて有った、「置きパン」がすごくかわいかった。
林遊眠さん、一人芝居の熱量は、すごかったですよ。
その代わり、客席の空調が絞られてて、極寒で地獄でしたが・・・。

マナナン・マクリルの羅針盤 再演 2015
劇団ショウダウン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2015/01/15 (木) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1359(15-007)
19:30の回(雨)。18:45会場着、受付(整理券あり)、19:00開場。
昨年(2014/9)、2回観ているので3回目になります。
前説では120分+休憩10分。19:31開演の挨拶~20:28、休憩、20:37~21:48終演、アフタートーク(東京のみとのこと)21:50~22:02。
アフタートークでもありましたが、何ケ所か演出が変わっていました(気がついてよかった!)。照明、スモーク、S.E.、音楽、ポジション/声の切替、カラダの入替がテンポよく展開、変幻自在の林さんだからこそできる作品。大きなスクリーンで観るCG映像に引けを取ることのない大活劇(ファンタジー)。
次回は@あうるすぽっと、大きな会場は苦手なのですが行きますよ。

刻印
innocentsphere
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★
中篇2本オムニバス
“刻 -キザム-”と“印 -シルシ-”、実在の事件・出来事をモチーフにした2編で構成。
同じモチーフを異なる描き方で、とか関連性または共通点のある題材を、とかに比べて印象が分散された憾みはあるが、前者の緊迫感、後者のメッセージはそれぞれに〇。

根本宗子なりの新春公演ロフト2days
月刊「根本宗子」
Asagaya / Loft A(東京都)
2015/01/11 (日) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
楽しい二日間でした。
予定が不安定だったのでそれぞれの1日券で参加。
初日は3演目をスクリーン上映+出演者の裏話
翌日はBAR公演のライブ3本+映像作品+歌謡ショー
根本さんは再演をあまりする方向ではないそうなので
見逃し舞台を観れる機会はありがたいです。
(席がキュウギュウで大変でしたが)
今後も機会をもうけてくれそうです。
中野の処女~は初演、再演のラストと差異を見せてくれて
そんな上映会ならでは、楽しみもありました。
BAR公演の日は合間でのインタビューと
大盛り上がりの歌謡ショーが凄い楽しくて、
会場が一体になった感じです。
制作の会沢さんが登場したのには驚きました!
楽しいお祭りでしたよー。(満点)
※夢も希望もなくはやっぱりイイですね~
大竹さんの演技が光ります。
コリッチ年間1位おめでとうございます。
私も1位に選んだにで嬉しい限りです。
過去公演のDVD化は購入者の声が沢山出れば実現するかも?
忙しいのでTBは後日

ざわざわ、ぞわり
無名劇団
ウイングフィールド(大阪府)
2015/01/10 (土) ~ 2015/01/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
第9が 狂気 歓喜 笑う 第9が流れる。
亡くなった先生の通夜 集まる卒業生 それぞれの想い 妬み 思い込み 生徒の自殺未遂 追い詰められた経験 今回は事故 原因はアレルギー 電話の相手 妻が 私が楽にしてあげた 流れる曲 第九 笑う泣く 妻の泣き笑いから大きな笑い声 狂気 歓喜 死んでも 私のそばにいる 笑う 歓喜 第9が流れる。 前回作品とは全く異なった作品でした 次も楽しみです。

とけないまま、とけていく
100点un・チョイス!
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑って、感涙して♪
謎解きのサスペンスかと思いきや
いろんな伏線が最後へ向けて、きれいにまとめられていくストーリー!
ラストでのすわさんの楽曲がまたぴったりで
感涙でした♪

タコの娘
ハイブリッド渾沌
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2015/01/09 (金) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★
人生悲喜劇
かなり無理めのシュールな設定だけど、結構泣かせる人生悲喜劇ですね。いかにもゴールデン街にふさわしい話で、出演者さん達の雰囲気もいい。自分好みの内容でした。

うどん
KENプロデュース
シアターシャイン(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★
惜しい…かな?惜しくもないか…?
うどん屋一家の一代記。
親子と夫婦の秘められた想い。「生きる」ということとは?
という内容でしょうか。ま、ありきたりですけど。
より効果的な見せ方があったと思います。その意味では残念。
主人公からの目線、取り巻く人々から主人公を見た目線をもっと明確にするべきだったかと思います。
「出来事」を語るのではなく、それによってどう人々が感じるのかを掘り下げて欲しかったです。
出演者はもともっと、もっと訓練の必要があります。
今後、より頑張ってくださいませ。

うどん
KENプロデュース
シアターシャイン(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/18 (日)公演終了

月見草
劇団ヌカヅキ
北池袋 新生館シアター(東京都)
2015/01/08 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
満足度★★★
ねじれ、が必要
愛をストレートに伝える作品。純文学のような空気感を意識して脚本が書かれている。ただ、それに演出と役者が乗っかり切れていなかったように思える。客の笑いや涙などの直接的な反応を求めてしまい、脚本の空気感を捻じ曲げてしまったように感じた(特に序盤)。観客の無反応を恐れず、全体的にもっともっと静かな空気でもよかったのでは。それこそ「悲劇的な『喜劇』」の喜劇の部分は消してしまえば…。いや、しかしそれをやったらただの悲劇になってしまう。あれは必要なねじれだったのだ。しかしそのねじれは如実に感じられた。語るべきところがたくさんある作品ではあると思う。

くすみびと
劇団文明開化
池袋GEKIBA(東京都)
2015/01/10 (土) ~ 2015/01/11 (日)公演終了
満足度★
なるほど
「黒猫」「残り人生」を鑑賞。
うーん、役者はまあ、一応見られるレベルか。
特に脚本の構成に詰めが甘いところがいろいろと気になりました。
音響も音の入り切れが少し汚いかなぁ。照明も単調、入れたいとこだけ最低限入れたという感じ。ギャグの感じとかは嫌いじゃなかった。まだまだのびしろがたくさんあります。期待しております。

ランドスライドワールド【本日大千秋楽!!14時の回 当日券ございます!!】
劇団鹿殺し
本多劇場(東京都)
2015/01/11 (日) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
満足度★★★
今回は開場前の窓口が混乱しててチケット交換が遅れてました
2回目の観劇となりますが、やはり騒々しさと雑味は拭えずってゆう感想でした。
前回同様に高齢者の観劇が多いように見受けられましたが、
無駄に年食ってて観劇マナーが悪いのには閉口します(-_-;)
(帽子は取れ! 私語をするな!)
好みに合わなければ退出するか静かに寝ていて欲しいなぁって思いました。
え~前回同様に開演時間も遅れていた2時間強の舞台でありました。
今回のアフタートークは作:丸尾氏と出演者の美津乃あわ女史です

愛のバカヤロウ!
劇団ズッキュン娘
シアター風姿花伝(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
ズッキュン娘の真骨頂♪♪
Aを観劇。前回、前々回の公演を観て感じていたモヤモヤ感を、今回の公演では見事に打ち消して"一皮剥けたズッキュン娘”を観られたような気がした。
ズキュンと胸に突き刺さる舞台だった。

開放弦
劇団 弾丸コルト
テアトルBONBON(東京都)
2015/01/13 (火) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
今後も楽しみ
初日を終えたばかりなので、詳しいことは書かないが。男女の機微を良く捉えたシナリオ、進行の上手さが際立つ演出、キャラの立った演技、舞台美術や照明、音響などの効果的な使い方、どれをとっても旗揚げとは思えない、息のあった質の高い舞台である。今後が楽しみだ。(追記は、公演終了後、詳しく書く)

『タダノヤサイダ』
7millions-ナナミリオンズ-
小劇場B1(東京都)
2015/01/14 (水) ~ 2015/01/18 (日)公演終了
満足度★★★
それでいいのだ?
好きか嫌いかと言われれば…、好きではない。
けっこう笑わせてはくれたが、泣けはしなかった。
大人数の登場人物の誰にも感情移入は出来なかった。
長い、それぞれの場合が多すぎる。もっと絞り込めないのだろうか。
育む男と、元妻には好感が持てたが。

ダブリンの鐘つきカビ人間
劇団バックラッシュハート
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2015/01/10 (土) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
満足度★★★
う~ん!なる程!面白い話だ!
よく学生劇団さんが公演される「ダブリンの鐘つきカビ人間」♪
いままで観劇の機会がなく、今回初めて拝見しました♪
う~ん!なる程!面白い話だ♪
主演のお二人、熱演でしたが…、何か足りない気が…。
初めてこの演目を観ましたが、この演目は脇役キャラがもっと突き抜けると、更に面白い作品ではないかと思いました。
今回も楽しめましたが…、次回、違う味付けの「ダブリンの鐘つきカビ人間」も観てみたいです。