ランドスライドワールド【本日大千秋楽!!14時の回 当日券ございます!!】 公演情報 劇団鹿殺し「ランドスライドワールド【本日大千秋楽!!14時の回 当日券ございます!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    今回は開場前の窓口が混乱しててチケット交換が遅れてました
    2回目の観劇となりますが、やはり騒々しさと雑味は拭えずってゆう感想でした。

    前回同様に高齢者の観劇が多いように見受けられましたが、
    無駄に年食ってて観劇マナーが悪いのには閉口します(-_-;)
    (帽子は取れ! 私語をするな!)
    好みに合わなければ退出するか静かに寝ていて欲しいなぁって思いました。

    え~前回同様に開演時間も遅れていた2時間強の舞台でありました。

    今回のアフタートークは作:丸尾氏と出演者の美津乃あわ女史です

    ネタバレBOX

    舞台セットは下手側が10畳ほどの家屋内のつくりで、ちゃぶ台が似合う家屋風。上手側が倉庫という設定で、共に土台が稼動できて倉庫は屋根の上へのはしごやら回転させて内部をいろんな舞台風にも使うというユニークな設定でした。

    話はオープニングの暗転から家屋内で倒れている人を探す二条の懐中電灯の光が一人の生存者を見つけると、舞台上手側にその該当生存者らしい羽根田三太(ハネダサンタ)が現れて自分の生い立ちなどを語りだして話が始まります。

    その三太が覗く虫眼鏡から見た世界にいた→苔の森の中に居たハエの塊りがキーワードで、15年後の西暦2015年の父=羽根田大地の葬式を自身が主人公で蠅達スタッフで映画を撮ってるという設定で話が進行してゆきます。・・・けど、劇中では本当に葬式時間がリアルで進行して、珍しい冬の台風直撃と惨劇(=兄弟間で殺し合いが起きたらしい)が起こったというところで終劇となります。

    そんで舞台出だしが羽根田家=家長の大地が土木業を商いしている家に大地の妹=洋子が東大出の文学小説家と死別して息子二人を引き連れて出戻り、男を作って兄である大地のトコに兄=五郎と弟=三太を置いて出て行ってしまいます。大地にも息子が二人いて、仲の良かった頃でもありネーミングが揃っていて。兄=四門(しもん)と弟=二生(ふたお)がおり。4人が仲の良い兄弟として育っていたのですが。父大地が妻=宇宙(そら)と死別したあたりから暴君と化し、五郎と出て行け・出てゆかん論争をするようになります。そして大地の死因も五郎と二人で屋根に上がっていた時に足を滑らせて屋根から落ちて亡くなったと、五郎の突き落とし疑惑が浮上しています。父の葬式ということで、東京で紅白歌合戦に出るまでは(設定高めだったと自省してましたが(^^)と帰宅してなかった四門が戻り。過去の再現=時間軸は順当に進みます。なんだかんだと紆余曲折があったものの4兄弟の絆は深まりロックの妄想演奏「ベルゼブブ兄弟」をするまでになったのですが、五郎の妻に惚れている羽根田土木の従業員=坂田が桃香の愚痴を真に受けて兄弟たちを包丁で次々と襲い惨劇を繰り広げることになっていしまい冒頭のシーンになります。結局(ひとり)助かった三太の語る羽根田家の結末って感じでしたね。

    過去の再現時に出てくる兄弟たちの心の陰が擬人化して出てくるのですが(二生だけ出てこない(^^)、小柄な閣下そっくりの五郎の影=トシゴロウとか、四門の影=モンジョビとかは視覚的にも性格的にも面白かったですよ(^^)

    台風の直撃表現で、家屋の天井柱から雨の表現として本当にシャワー状の水を散布する芸は細かくてよかったであります。(水をリアルに扱うのは大変だったでしょうが、本多劇場ではもっと凄い水の使い方した舞台あったですよ。)

    右側(上手)の倉庫のセットを映画「ET」の満月バックのフライング自転車表現としたブラックライトの作り込みは凄くインパクトありました♪

    羽根田大地=いつも白の作業着のカミナリ親父。癌に侵され会社の借金を労災でチャラにするため自殺するのだが、自殺だと労災とならない為に自ら屋根から落ちた。三太の妄想時では蘇っていろいろオチャラけてました。
    羽根田宇宙(そら)=大地の妻。会社の事務と家事などの過労が元で死去。
    羽根田洋子=大地の妹、平気で子供を捨てて新しい男の下で子供をもうけるアバズレさん。捨てた息子からはババァ呼ばわりされてますが、大地とは連絡をとっていたようで葬式に参列するはずが六車女史の自動車=ダイハツハイゼットだったかな(^^)に、はねられてしまいます。
    羽根田五郎=長男として兄弟をまとめるも、大地といがみ合う毎日を送っていた。年の離れた女房=桃香との間に一子=イチロウがいるが、夫婦仲は冷え切っている。荒れてた時期にX(エックス)のコピーバンド=バツを結成しその時のグルーピーの一人が現女房です。影のトシゴロウも荒れてる時に初めて出てきたそうです。父譲りの文才あり。
    羽根田四門(シモン)=いがみあう家庭に嫌気が差し東京に出てバンドをやっている、豹柄ロッカー=ギターケースを旅行鞄代わりに使用する熱きロック魂の男(^^;)兄五郎の影響でロックを始めた過去あり。
    羽根田三太=いちおう主人公かな?喘息持ちで主治医の悦子先生が大好き。 子供の頃、庭木に縛り付けられていた時に縛っていたロープを切る時に指1本切り落としてしまい左手の指ひとつ欠けています(なので普段は左手のみ白い手袋しています)。影は現状からの脱出をはかることから脱出名人のサンタローン(シルベスタスタローンがモデルですが、女性です。)
    羽根田二生(ふたお)=兄五郎の書いた小説を名前を自分の名で応募して新人賞を取るも、次作が書けない小説家=倉庫を書斎代わりにしています。
    坂田正=羽根田土木従業員で月給10万・・・。惚れた桃香の為に羽根田兄弟や駐在さんまでも手にかけて殺してしまう殺人者となった。
    六車奏=羽根田土木事務。愛車ダイハツハイゼットで羽根田洋子をハネてしまった方。大地の転落死を不審死と睨んでいた。
    神林悦子=三太の主治医、自身も足に怪我とかするが。何とか洋子や兄弟の手当てをした気丈な方です。

    いろいろと楽曲とかもパンフにあったりして、好きな人にはたまらんでしょうね。自分的には、やはり今ひとつな感が拭えなかったかなぁ・・・。

    熱量的には初日などは、”場当たり”が当日に終えられず翌日に持ち越されて。”ゲネプロ”終了が本番の1時間前だったそうです・・・。役者さん達は1日で3ステージこなすような熱量だったそうで。何と言うか毎回そんな様子なので、初日観劇をと薦めてらっしゃいましたね。う~むこれでは開演時間厳守とか、開演前の座の温め的な前説とかは無理そうだなぁって思いました。

    漫画「バックステージ」で、開場してからが「素敵な御芝居の時間」となるような事は期待できないかなぁって思えたですよ。 (監修に・・・ね・・・なのに)

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    2015/01/15 04:12

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