最新の観てきた!クチコミ一覧

8841-8860件 / 183093件中
アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2023/02/24 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/15 (水) 18:00

当初は2023年の公演として企画されていたものの、コロナ禍により中止され、3年ぶりの復活。宮沢りえの主演舞台なだけに期待も大きかったのだが、20分の休憩を含め3時間45分という長尺の舞台はどこか散漫な感じさえ与え、やや失望といったところ。

従来はアンナを中心とした三角関係をメインに描かれるものだったのを、今回英国から招かれた演出のフィリップ・ブリーンは新解釈として、不倫に走った末に虚飾に満ちた都会の貴族社会で死に追いやられるアンナと、農村で実直に生きて純愛の結果として幸せをつかむリョーヴィンとを対比的に描いたとのことだが、文学史上ではそれが定番の解釈でもあり、ただ長編小説の世界とは異なってそれを舞台上で表現するには無理があったのだろうか。むしろ二人のアンナ(ヒロインとその娘)と二人のアレクセイ(カレーニンとヴロンスキー)に焦点をあてた方が良くはなかったか。

最大の弱点は、なぜアンナが自殺にまで追い込まれていくのか、その心理の過程の描き方が丁寧さに欠けることだ。
終盤でのアンナが列車に飛び込んで自殺する場面も、そうと知っていない人には何を描いているのかよくわからなかったろう。
第一幕の最後での出産による全身血まみれのアンナの方の印象が強烈すぎて、第二幕がどことなく気が抜けた感が自殺の場面にまで続いてしまう。アンナの悲劇性が心に響いてこないのだ。

バンクパック

バンクパック

sitcomLab

テアトルBONBON(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

客席の半分が無料という大盤振る舞いの公演。
勿論 満席の大盛況だ。更に この公演でお得情報を得ることが出来たのが嬉しい。

銀行内で起きる物騒な事件、それを現世と来世を何度も往還させ、少しづつ状況が変化して展開<回転>していく物語。何となく螺旋階段を回り 同じような景色を繰り返し観せるような感覚である。デジャブに陥り飽きてしまいそうになるが、そこは上手く捌き逆に面白可笑しく観せる。シットコムの真骨頂、その魅力を十分に堪能した。
怪しげな男を登場させ、その男との会話と絶妙な変化が物語の肝。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

銀行のロビーが舞台。中央に応接セット、上手に待合所<別スペース>、下手は受付でパソコンが置かれている。後部は段差を設け、わずかな上り下りで躍動感をみせる。

若手小説家・藤澤智彦(星野勇太サン)とその妻・絵里(天野麻菜サン)が支店長(石倉良信サン)から口座開設の説明を受けている。小説家は今まで通り郵貯でよかったが印税の受け取りのため、妻が開設を勧めている。そこへ孤児院で育った二人組の銀行強盗が侵入してくる。手に拳銃を持っているが、覆面もせず名前を呼びあう杜撰な計画のよう。しかし一人の男は凶悪でひょんな拍子で小説家を射殺してしまう。が、小説家はある所<異世界>で奇妙な男=悪魔(佐野瑞樹サン)と出会う。悪魔には3人の娘がおり、次女が小説家のファンだという。悪魔といえど親、娘の願いを叶えるため小説家を生き返らす=時間を巻き戻すが…。

生き返る時間<タイミング>、なんと銀行強盗が侵入する直前で対応する余裕がほとんど無い。しかし小説家は皆を助けるためにシミュレーションをするが上手くいかず、前世では何度も射殺される。生き返るにしても限界があり、猶予は無くなり…。
銀行内という逃げ場のない場所、その限られた空間で 同じようなシーンを何度も続け既視感が生じ飽きてくる。が、悪魔を登場させ銀行内から別空間<異世界>ー後景を薄暗くし 悪魔との会話ーを演出する。ラストは時間の遡行と記憶操作まで使うが、少し解り難かったのが残念。

時間を遡行する都度、他の人物の素性や人間性が垣間見え、小説家の心が豊かになっていく。銀行口座など どうでも良い、といった 投げやりな態度から少し成長したような。銀行強盗に立ち向かう、そのシミュレーションのたびに少しずつ状況が変化するが、キャストの台詞は同じか 少し端折る程度で殆ど同じ。それを絶妙な間<ま>、アクション、そして場面転換で観せる巧さ。
小劇場での笑劇<衝撃>…まさに笑気<勝機>はあったのだ。
次回公演も楽しみにしております。
Hand Shadows ANDRESEN

Hand Shadows ANDRESEN

劇団かかし座

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2023/03/27 (月) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

影絵に対する妙な感覚。子供の頃見た夢の風景に質感が似ているような。どこかで聴いたがどうしても思い出せないこびりついたメロディーみたいな。記憶や意識の狭間から微かに見える無意識の世界、デジャヴー。『ザ・カゲスター』や『名たんていカゲマン』なんか大好きだった。

菊本香代さんが自分にとってのこの劇団のイメージ。四人が登場して『Mr.Shadow』を歌い踊る。

何の説明もない『おやゆび姫』、スクリーンに映し出されたアニメの風景の上を手で作った影と最低限の小道具だけで物語る。夢の中を彷徨うような水中を漂うような。

アンデルセンの説明を挟んで、『マッチ売りの少女』。死以外に苦しみから解放されない貧しい少女。歌と音楽が素晴らしい。音楽は石川洋光氏。アンデルセンの作る話には嘘がない。

手影絵と切り紙のワークショップ。会場の子供弄りがプロ。アンデルセンは切り絵マニアでもあった。
手影絵の連発、『Mr.Shadow Show』。

ラストは一切小道具を使わない手影絵のみの『みにくいアヒルの子』。美しい。

アンデルセンではないが、『幸福の王子』(オスカー・ワイルド)なんかこの劇団に合っていると思う。純粋な優しさと悲しみを表現することに影絵は適している。『ジャータカ』(本生譚)の「兎の話」も良い。(坊主に供物をする為に自ら火に飛び込んだ兎の話)。
是非、観に行って頂きたい。

いつかまた逢える 2023春物語

いつかまた逢える 2023春物語

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

活鮮旬菜 夢の郷(東京都)

2023/03/26 (日) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしくて感動的な舞台すごく楽しめました。交流会も楽しめてうれしかったです。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

西成の初めて行く商店街。そこに手作りの無名劇団のアトリエ。「4人のあけみ」「あげと〜ふ」目の前に居る迫力満点感に圧倒されつつ、最後まであっという間に走りついた。そんな時間を過越しました。

手のひらに、春

手のひらに、春

ツイノ棲ミ家

新宿眼科画廊(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりにストレートのお芝居を観てきました。主演の柴田茉莉さんのセリフ量が多く、ストーリーテラーのような役回りとご自身の役、マリコの現在から回想までとても器用に感情豊かに演じられていました。
内容についても春からはじまり一年が経過する時間の流れにテンポよく回想や視点が変化するため、90分があっと言う間でした。
見終わった後に心が暖かくなる、そんな春らしい物語でした。

ネタバレBOX

ハルコの失踪から物語は始まりますが、実はずっと近くにいてすれ違っていた、と妄想させるところがまりことハルコの心のかけ違いのようで、新鮮でした。また画廊という会場を上手く使った導入の演出、そして会場の雰囲気はならではといった感じで一気に物語に引き込まれます。
ラストのまりことハルコの掛け合いはがどさんらしいのかなと思いました。
物語を通しての感じ方は人それぞれ。でも誰にでも心当たりがあるような、きっと経験してそうな、心に響く感じがありました。
シェアの法則

シェアの法則

劇団青年座

ザ・ポケット(東京都)

2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

【鑑賞団体例会にて】2023.3.27

ひきこもりの男、わけあり技能実習生、キャバクラ勤めのシングルマザー、大家父子の借金問題、親に内緒で役者をやる青年まで。よく2時間の芝居に放り込んだものだ。お互いが微妙に影響し合い進行する舞台がとても自然でいい。

思い通りにならないことにイライラしていた自分に気づく。廻りと分け合う(シェアする)ことで、少しずつ大きくなる幸せの不思議さ。

そんな舞台に、肩の力がふわっと抜けたような気持ちだった。

ネタバレBOX

終幕、「イタリアンオムレツ🐣美味かったよ」父と息子が分かり合った台詞にグッときた。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

劇団★ポラリス

THEATRE1010(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/25 (土) 17:00

北千住のTHEATRE1010。中規模ほどの素敵な会場でした。
田中角栄氏の半生や名ゼリフを散りばめた、音楽劇のような公演。
物語を楽しむというより、浪曲や声楽、コントっぽい小芝居や生演奏といった形で色んな要素が絡んでいます。
HPも見ましたが、ハイブリッドな音劇団のイメージは出ていたと思います。

ネタバレBOX

今回の作品では、浪曲とは?声楽とは?
ビギナーの方でも舞台を通じて、多ジャンルと出会う良い機会になりそう。

しかしながら「オペラ」ではない。
各楽器・ソリスト陣の音量調整は難しかったとは思うが、オペラ歌手の声量を10とするなら
周りが同等かあるいは小さくまとまる様に、音環境の設定をした方が良いと思います。

楽曲も全体的に暗く重めで、演出がごちゃごちゃしていた感じ。
浪曲後の最初のアリアはなかなかに美しかったけど、あとは言葉(歌詞)も聞き取りづらく内容も重い。
適材適所にソロを活かせる部分。アンサンブル、合唱ともう少しパーツ毎に見せ場が欲しい。
そうでないと、折角の優秀なメンバー達が舞台で生きてこないのだ。
南極ゴジラの地底探検

南極ゴジラの地底探検

南極ゴジラ

王子小劇場(東京都)

2022/10/27 (木) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ面白かった!誰も信じないと思うけど、映画エブエブと漫画Dr.STONEとカネコアヤノを悪魔合体させた何かだった!最高!小ネタも多くて笑って泣ける最強SF演劇。久々に自分のためのコンテンツに出会えた、嬉しい。

ミュージカル「おとこたち」

ミュージカル「おとこたち」

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2023/03/12 (日) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Twitterの感想でおっさんのカラオケ大会みたいだと感想を見て
あまり期待せずに観に行った。休憩前のあの二人の歌唱力は群を抜いていて
それだけでも観る価値はあったな。

もちろん他の演者さんのお笑いや歌も良かったです。

入管収容所

入管収容所

TRASHMASTERS

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

配信で鑑賞。
タイトルがいつもの謎掛けのような文字列でなく、ストレート。加えて今回は配信を実施するとあり、どことなく「特別回」の公演だな、と読み取った。ネットのサイトの有料動画が、「テーマの普遍性・緊急性に鑑み」無料公開される事があるが、それに近いものか。。
入管問題に踏み込んだ芝居であり、その大部分は入管で亡くなったスリランカ人ウィシュマ氏の「死」に至る経過を辿ったものと言って良い。入管職員の理不尽な対応と「何も説明できてなさ」のこれ以上無い解説に芝居はなっていて、身も蓋も無い現実を露わにし、観客に突きつける。後は観客それぞれがこの現実を受けて何をするか、である。
物語上の「救い」は芝居の中には無い。しかし明白な「誤り」が存在し、今なお改められずに放任されている「事実」が共有される事自体は(つまりこの上演が実現した事は)希望であり救いである。

今作の特徴は、入管側の人物を思い切って舞台上に上げたこと。入管に勤める人間の中にも良心がある、という配慮もした上で、結局「収容し続けていること」の根拠が薄弱である現実を冷徹に描いたものと私は評価した。
「敵」を軽く見せてもいないし、ことさらに「悪」に仕立てて溜飲を下げてもいない。この芝居のような現場で、上司に「抗う」人間は、多分いない。だが水面下ではどうか・・。その水面下の感情が表面化していたらウィシュマさんはどうなったか(助かったのではないか)・・その「願い」が表面化した部分がフィクションである。人を死なせてはしまったがその事実から何かを改めねばならないと考える人間が内部から出て来れば、昨日とは違う入管の姿を明日目にする事ができるかも知れない・・。
長谷川景演じる職員の心中の苦悶と、最後に上司に対して取った言動は、私たちが非道な入管に対峙して夢想の中で思い描いたものでもある。
実際の入管はもっと殺伐としてドライでああいう場面は実際には生じない。上からの指令か外圧でしか組織の変容は起きない。従って私たちが何をするか、である。

「リトルGK~THE LAST~」

「リトルGK~THE LAST~」

演劇制作体V-NET

演劇制作体V-NETアトリエ【柴崎道場】(東京都)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

長めの前説を含めるとー実質3本の作品って感じだったかな
舞台後方が扉3つのシンプルな舞台セットですが
前説が・・・アクションヒーローショーだったんで
広めに舞台をとってたんだが
間近で繰り広げられるアクションは大迫力でありました!
熱演の舞台の後は怒涛の退所作業があるそうで・・・
真っ最中ですね~無理はしないで怪我などには気をつけて下さい

ネタバレBOX

前説のヒーローショーは悪役一人・・・アクション担当と中の人
同様にヒーローさんも赤の方が二人設定でした
青の方は最初からキメテる衣装で登場でしたの
最初は低予算な感じの衣装を見せといて
あのクオリティのヒーローと悪の頭部は凄いですわ
ササヅカのヒーローを思い出しました

で会議の二作は前半が
ドラマ企画を立ち上げる3人の仲の悪いメンバーを
ADさんが心配してバラエティ番組から抜けてきてもらった
本物の催眠術師さんに前世での因縁があるのでは~と
前世~前世~前世と回想再現し仲の悪さを改善する方法を探ろうとするが
前世が有名な歴史事変の仲の悪そうな出来事ばかりで閉口するが
まーそこまで繋がりのある3人だったから
何とか折り合いつけて3人でやるかーとまとまる話

二つ目は3月決算期に正義陣営に戦いを挑んで敗れた総裁の後釜を決める
悪の組織の会議話=前説と それとな~く繋がってる戦隊ものらしい設定が
自分的には受けました(^-^)
悪の組織物はいいよね~(個人的嗜好です)
怪人開発部の方とか戦闘員派遣したりとか~ね
で残された副総裁=総裁の幼馴染と
力系と頭脳系の二人に秘書子さんが会議をして次期総裁を決めるんじゃが
2派閥はどちらが頭になっても
その下にはつかんじゃろ~と副総裁が
総裁候補の青年を連れてくるんだが
それが敵の=ヒーロー側の増員要員だった と
5人から7人への移行は感づいてはいたが本当だったわ
と悔しがるも正義陣営の奴が悪の組織のトップ~と
会議は荒れるんだが
決められたレール=正義のヒーローへの違和感を感じてた
総裁候補は悪の組織らしい作戦プレゼンも上手く
無事に皆の同意を得るんだが・・・・自分を貫くという信念に感化された
秘書子さんが正義組織に内定貰ってたのだが
自分のしたい事をと 転職を希望して抜けるENDとなりました
また4月から1年頑張ってヒーローと戦ってください(^-^;)

しかし舞台でやるなら 戦隊レッド異世界へ行く とか
再現できたら面白そうかな―とか本作見てて思った
赤いスーツが一人で済むし~でも他の異世界の方々の衣装とかが・・大変かなぁ
バンクパック

バンクパック

sitcomLab

テアトルBONBON(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

説明通りの死に戻り繰り返し話です
設定は王道ですし細かな矛盾も無く
楽しめた作品でありました(^-^)

ネタバレBOX

謎の男は3人の娘を持つ悪魔さんで
悪魔は一人一つの特殊能力を持っているという設定です
主人公小説家の書く話が好きな
記憶操作の能力を持つ娘の為に
パパは仕方なく主人公を助ける為に時を操る能力を使うのです が
この主人公さん上手に立ちまわれず
何度も死に戻りをしてしまいます
時間遡行にも回数制限があり
リミットまでに自分が生き残り
現場に居合わせた人達も救える理想の結末を迎える為に
死に戻りを繰り返す主人公さん
同じシュチエーションでの繰り返しを上手に端折ったりと
役者さんたちも大変だったろうな―と感想
死に戻り大家のスバルくんよりも
記憶というキーが重要でキチンとラストを
それで綺麗に仕上げていました
SF好物な自分にはとっても楽しめた話でした
ちなみに漫画だとー何度やり直しても本能寺が燃える
信長様主人公の死に戻りが気に入ってます

まー作中でモノローグ語る時にピンライト当てるんだが
ちょい一回照明さんが客席と舞台を間違えたけどー
他は台詞かみかみとかも無かったんで
星数は大盤振る舞いであります~♪
天国への登り方

天国への登り方

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#一川幸恵 #沼田星麻
#榊菜津美 #大塚由祈子
#相葉るか #相葉りこ
#深海哲哉 #徳倉マドカ
#河原翔太 #宮川飛鳥
#堤和悠樹 #星野李奈
#宮崎雄真 #宮本海
#野崎詩乃 #都倉有加(敬称略)
千秋楽。
最初に書いておきたい。
おめでとうアマヤドリ。
劇団名の改名を含め何度も転換期があり、その都度、中心となる俳優が育ち劇団として力を付けて来た。そして今、一川幸恵さんと沼田星麻さんという二本の柱が確かに立ち、彼等の新しい章が動き出したことを感じるエンディングだった。
拍手を送りたい。

これは迷える仔羊……いや、こぎつねたちの、如何に生きるかの物語。
安楽死だ尊厳死だというのは、あくまでも入り口にかけられた看板に過ぎない。
飼い猫がその時を迎える際に姿を消す心理と真理についてゆっくり考えてみようと思う。

死ぬ権利と生きる権利が同等なのか同類なのか。是が非か、善か悪かと考えようとすれば、どうしても両者の主張を偏らない工夫のもとで展開しなければならないテーマだと言える。だから、ディベートのようだと指摘されていたけれど、確かに説明的に感じる台詞も多かったように思う。しかし、それも致し方ない気はする。人物のやり取りの関わりの中で、このテーマを考えさせる展開はなかなか難しい。

キツネにとってこの世は生きにくい。人を欺がなければ生きてはいけない。もしかすれば、我々ももうみんなキツネなのかもしれない。人を騙して自分を欺いて生きているに過ぎないのかもしれない。その上で、嘘を承知で騙されて、人に優しく……キツネに優しく生きているだろうか。優しさの押し売りにはなっていないだろうか。人生の幕を下ろす時、どれだけ自分に正直になりながら人にも素直になれた時間があったかが重要なのかもしれない。

アマヤドリの代名詞とも言える群舞。
これも一川幸恵さんがタクトを振って、
美しい交響曲のような舞を披露してくれた。
劇団に育まれてきた血が、脈々と受け継がれていることを実感した。

図らずも昨日、義父の葬儀を終えた。その準備等で初日を逃し、ようやく千秋楽を観劇。そんなタイミングで今作を観る巡り合わせにも縁を感じる。
嗚呼……人生はきっと素晴らしい。

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何と言っても主演の師団長役が好演。

群羊

群羊

劇団太陽族

AI・HALL(兵庫県)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

不条理劇は嫌いではない。むしろ好きだが、今回、観ていて居心地が悪い(ある意味褒めてる)。
役者さんがあまりにお上手なので更に居心地が悪い(ある意味褒めてる)。

通常、不条理をコミカルに描く事が多いが、同調圧力の様な形で、体制への批判が見え隠れしていて、素直に笑えず、ある意味、劇団の術中にはまったかも…
でも居心地が悪い(ある意味褒めてる)。

LAST SMILE ラストスマイル

LAST SMILE ラストスマイル

学園座

関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)

2023/03/09 (木) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

蒼穹パート観劇。
お得意の冒険活劇!
殺陣も工夫が凝らされ、キャラの活きた演技も良かった。
開演前からロビーで楽しませてくれる等、脚本の良さ(並行世界の扱いが少し雑だが)も相まって、とてめ見応えある2時間40分面白かった!
天穹パートも観たかった。
今回はとても完成度が高かったと感心!

遺作

遺作

藤原たまえプロデュース

ABCホール (大阪府)

2023/03/10 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

本番まで1週間、座付作家が行方不明…
残された団員は?
客演との確執は?
伯爵なのか世田谷一家なのか?

演者関西人多数?による、ベタなお笑いかと思いきや、結構スマートな東京らしいお笑い。
普通にニヤニヤ笑えた。
ただ、何も考えず大爆笑とまでは行かなかったのが少し残念…
丹下真寿美ワ○○が観られるのは今回だけ?

絶対社会適合論

絶対社会適合論

劇団ちゃうかちゃわん第31期

大集会室(大阪府)

2023/03/11 (土) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初回観劇。
斜に構えドタバタ感を醸し出す「ちゃうか」さんの卒業公演が…
この期に及んで王道の異世界ストーリー!?
並行世界で自分の身辺整理って!?
おっおっ面っ白ーい!!!!

コロナで公演中止が常態化する中、今まで愉しい公演ありがとうございます😆
感謝感謝です。
ご卒業おめでとう🎉
また何処かの舞台でお会いできたら幸甚です。

ジョンソン

ジョンソン

溺れた魚の水揚げ式

Therter Cafe 信天翁(大阪府)

2023/03/04 (土) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽観劇
付き合い初めて早6年、結婚したい彼女と踏ん切りつかぬ彼!
そんな2人に、コンニャクと竹輪とウ○○がもたらす記念日とは?
村角太洋さんらしいウイットに富んだ作演、森光冬、鈴木ありさ さんの息のあった2人芝居、あっという間の40分!もっと観たい!観たかった!

このページのQRコードです。

拡大