最新の観てきた!クチコミ一覧

88321-88340件 / 189764件中
コーヒー・ダイアリー

コーヒー・ダイアリー

NICK-PRODUCE

南麻布セントレホール(東京都)

2015/01/31 (土) ~ 2015/01/31 (土)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
これは見事なピアノの生演奏と芝居のコラボ。ピアノの比重が高くて、ソロのパートではリサイタルのよう。芝居の方はOLさんのロードムービー的お仕事日記で、寸劇風ですが、なかなかに凝っていて、実に楽しい。コミカルだけど、ちょっとシリアスで、考えさせられますね。1時間ほどの上演時間でしたが、この続きが観てみたいなーと思うような佳作でした。

penalty killing【18日14時追加公演決定!!】

penalty killing【18日14時追加公演決定!!】

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2015/02/12 (木) ~ 2015/02/18 (水)公演終了

満足度★★★★

なるほどなるほど
スズナリをここまで変化させてのお芝居は初めてかも。私はなかなか下北沢に行くことはないのだけれど、これからはちょっともっと行こうかなあと思えた作品でした。男たちが熱い、暑苦しい。外では雪だったけれども劇場内は...

シーチキンサンライズ

シーチキンサンライズ

T1project

小劇場B1(東京都)

2015/02/17 (火) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ラスト、良かったです
前半はキャラ設定とか大阪弁とか、気になること満載で不安になりましたが、後半にいくにしたがって引き込まれていきました。
個人的には、芸人の話なのでもっと笑いがちりばめられてたら最高でした、

penalty killing【18日14時追加公演決定!!】

penalty killing【18日14時追加公演決定!!】

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2015/02/12 (木) ~ 2015/02/18 (水)公演終了

満足度★★★★

スズナリだけど霜降アイスアリーナで観劇
全ての登場人物の背景を見せており、前半は諸々の説明を丁寧にやっていたせいか中弛みみたいな印象も持ったけど、今まで「静」のイメージを持っていた風琴工房の舞台とは作風イメージを一変させた、熱くて興奮を覚える舞台でした。

芝居の設定と展開に、少年ジャンプ系の漫画が好きな人や体育系部活の経験者は特にはまりそうな舞台とも思ったけど、冷静に見ていたつもりだったのに試合の迫力から徐々に滾ってきて、観終わった後は拍手し過ぎで手が痛いっていう経験も久しぶりだし、試合中、一緒に「デーフェンス!」とか叫びたくなったw

劇団対抗俳優合戦みたいなイキの良い役者達が揃い踏みし、軽快で華麗な月光アイスバックスと奥州ファルコンズの選手達の妙技、素晴らしかったし、大変面白かったです。
監督がいかにも監督らしくって良い!そして自分がスーツ萌え派だと自覚しましたw

ネタバレBOX

スズナリでホッケー、じゃれ合いプロレス、鎖骨にバーン!チワワ!井上マーの選手コール!可動式人力リンクなどなど芝居作りの気合の入れ方が違う事にビックリ。
あまり日本に定着しないアマチュア兼プロのスポーツビジネスみたいな話かなーと思ってた。
経営母体、廃部の危機、地元以外のホッケー認知度、選手の活躍期間、家族、困窮と衝突、熱戦の展開の先に見えた希望に心が熱くなった。

詩森さん、今後はこのようなアクティブな作風も手がけていくのかな。
BEAT RUNNER!

BEAT RUNNER!

ステージタイガー

松原市文化会館(大阪府)

2015/01/25 (日) ~ 2015/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

遅くなりましたが投稿
わかりやすいストーリー、
映像や小道具に頼らず人力で表現する「THE・演劇」! でした。
芝居を初めて観る層に寄り添った作品だったと思います。

凝った仕掛けとかどんでん返しは無かったのですが、
そのぶん役者さん&ダンサーさんの動きや表情が引き立っていました。

谷屋さんと白井さんの「食べる」演技がとても上手で、
(谷屋さんはリアル、白井さんは漫画チックという、個々の魅力も印象的)
帰り道無性におなかがすきました(笑

以下は当時つぶやいたツイートの一部転載。

ネタバレBOX


大人の都合に振り回されるのは子供ばかりかと思いきや、
大人も振り回されるんだな…歳をくわないと気づけないのだが。
「やりきってないからやりきれない」にならず、
彼女が笑顔になれてよかった。
陰で見てる学年主任(ヤドカリ!?)の存在感凄い(笑

白井さんが演じてた先生はもはやエアー先生のストーカー( ´艸`)
麺の食べ方がダイナミックすぎて笑った。
妹ちゃんの「ふーん」の笑顔が、誇らしそうでイイ。
キラッキラの代表候補くんは、
エアー先生の気持ちに同調して観てたから、眩しすぎた。
おいしくご飯を食べる人は生きてる人だ。

カーテンコール恒例のステタイソングを、
みんなが踊ってくれてたのも良かった。

隣人の奏でる和音

隣人の奏でる和音

ワイアールジャパン

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2015/02/11 (水) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★

不協和音も「和音」
101,102,103号室の個々のやりとりが、
ひとつに重なる過程が面白かったです。
観終わった後にチラシ画像(特に右下付近)を見て、ふきだしました(笑

日替わりゲストのシーンも、内輪受けネタじゃなくて楽しかったです。
(でも、ゲストさんの所属劇団作品を観たことがあったので、
彼の持ってた小道具にテンションが上がりました)


ネタバレBOX

3部屋に共通して登場する映画監督の方と、
便利屋に勘違いされた空き巣さんの演技が、個人的に好きでした。

キャスト表の、登場人物たちの名前の一部がカタカナになっているのも
作中の監督さんのセリフに呼応していて面白い仕掛けだったと思います。
お笑いサタケ道場 × オパンポン創造社

お笑いサタケ道場 × オパンポン創造社

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

良作30分x2
平日夜ということで、関東住まいにはハードルが高かったのですが
お気に入り劇団のオパンポン創造社が上演&
次の日が祝日(会社お休み)で仕事への影響も少なかったので遠征。

2作品とも良作で、行ってよかったです。
1作品30分という上演時間も手軽で、観やすかったです。


以下は自分のツイッターの転載&一部追記。

ネタバレBOX

>お笑いサタケ道場『野試合ガール』

「野試合」は初めて知ったけど、自分もサバゲーしてるから
最初の光ちゃんの戸惑いや信子さんたちの盛り上がり、
喫茶店での光ちゃんの「恥ずかしいです…!」が個人的に身近(笑
忍ちゃんの疎外感もわかりやすくて身近。
効果音&ナレーションの彼(カタリさん)の存在理由を、
後半で「そうか!」って客席に思わせるのが、巧いなぁと思いました。

彼が「ハッピーに!」セリフを信子さんと一緒に口パクしてるように見えて
「この人、もしかして全部のせりふ追ってるのか?」と思ったけど
その後そんなことなくて、見間違いだったか…と思ってたら伏線。
何で彼が光ちゃんの行動を追ってるのか判明して、
そこに見えた愛情にホロッとしました。



>オパンポン創造社『大巨人とスタンドバイミー』
夢から覚めない兄が愛らしくウザったく。
でも漂う哀愁で、翻弄されつつも憎めない。
どこまでが台本なんだろう? と思ってしまうほど、
川添さんの呼吸が自然でした。

社会人の弟の「なんのかんので兄弟」という芯も終始ブレなくて、
兄を傷付ける言葉を放つ弟を見てて胸が苦しかったです。
(あこがれていた兄を否定することで過去の自分をも否定する、
…に繋がるような弟の表情、絞り出すような言い方が印象的)

大巨人にハイキック(笑)する兄のを見届ける弟の表情から、
板の上にいない兄の姿が見える気がするのが、不思議体験でした。

野村さんの表情や行動から
「弟くんが少年時代(そして現在も)すごく兄の事を頼りにしていて
誇らしく思っていて、後をついて回ってたんだろうな」っていう
過去まで感じさせてくれました。
現実とか年月って残酷…って思わせての「兄の一撃」シーン。
弟の笑顔でお兄ちゃんのパワーが炸裂して気持ちよかったです。

オラハラ!BoyZ talk Between

オラハラ!BoyZ talk Between

劇団YAX直線

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2015/02/06 (金) ~ 2015/02/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハラ・ハラスメントを楽しみました(笑
非モテ側からだけの視点で描かれるのかと思いきや、
いわゆる「オラオラ」している人たちの不器用さも描いていたり、
「オラオラ」側に属していないと生きていけない登場人物も描いていたり。

「非モテ」側の言葉にしづらいモヤッとした劣等感を
ウマいこと言葉にしているところ、
「非モテ」の人たちをデフォルメせず
リアルに描いているところにも好感が持てました。
(極端に不潔っぽくしたり、逆に小奇麗すぎたりしない、いい塩梅)

休憩なしで上演時間はだいたい1時間45分くらい。

ネタバレBOX


スケッチブックを使った「パイン」や人物紹介、
海辺を荒らす若者へのモザイク処理なども面白かったです。
徹底したアナログ表現の中に見えるかすかな自虐も、
YAXの魅力なのかなぁって思いました。

鈴木くんを励ます星子さんの「パイン」や、
ゆとり世代の彼の「ゆとり無いんだよ!」、
「仲良くしましょうよ。…自分と」のあたりにグッときました。

安直な「手を取り合う」展開にしなかったところも、現実的で好きです。
勇気をもらえる作品でした。


penalty killing【18日14時追加公演決定!!】

penalty killing【18日14時追加公演決定!!】

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2015/02/12 (木) ~ 2015/02/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

演劇的高揚感◎
とっても熱い舞台だった。個性的なキャストの競演も見応えがあったし、臨場感&迫力あるパフォーマンスの連続で、最後まで舞台に釘付けでした。

スズナリでこういう”エンタメ”な舞台が観れたのは新鮮で良かった。


上演時間:約2時間15分

夏目漱石とねこ

夏目漱石とねこ

DULL-COLORED POP

座・高円寺1(東京都)

2015/02/05 (木) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しい
障子と柱を使い、過去の漱石の生きていた空間に変わっていくのは見事でした。
広い舞台をシンプルに広く、あるときには閉鎖的な印象を与える不思議な力のある演出だと思った。正岡子規が部屋からゆっくりと歩き出し、まるで空中を独立して歩いき漱石に気持ちを訴えるシーンは本当に素晴らしかったです。シンプルで静かだけれど、訴え掛ける波の量はとても静かとは程遠く、演劇、更に人間の奥ぶかさを感じ取れるお芝居でした。

ロミオとヂュリエット

ロミオとヂュリエット

鮭スペアレ

黄金町 八番館(神奈川県)

2015/02/14 (土) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1398(15-046)
12:00の回(快晴)。11:40開場、階段を上がり脚立の横に座ります。横で五十部さんがタイコを叩いています。初回とは反対側なので、風景も違って見えます。

前日、森鴎外(1862-1922)記念館で北原久仁香さんによる「最後の一句」朗読公演がありました。この作品は1915年10月に発表されたそうで、本作の訳者、坪内逍遥(1859-1935)と時代的に重なる部分があり、「ロミオとジュリエト」の翻訳は1910年。

「最後の一句」に「北国通の船(北前船)」が出てくるのですが、床に座りひざを抱え天井を見上げているとなにやら船底にいるような錯覚。船底にもかかわらず、さらに「下」へ続く階段、窓はなく薄暗い、波の音や何かを叩く音...何かがやってくる..雰囲気に取り込まれそうになります。

外国の方がおひとり、座席にはいっぱいの人。12:02前説、12:07開演~13:08終演。公開ゲネを含めて5ステ、港町横浜、小一時間の想像の船旅は終わってしまいましたが、また、次回作を待ちましょう。

ラ・カージュ・オ・フォール

ラ・カージュ・オ・フォール

東宝

日生劇場(東京都)

2015/02/06 (金) ~ 2015/02/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

お元気に
鹿賀さん市村さんのお元気な御姿を拝見できてよかったです

ダンスアーカイヴプロジェクト2015

ダンスアーカイヴプロジェクト2015

大野一雄舞踏研究所

BankART Studio NYK(神奈川県)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

【プロジェクト大山】無題1397(15-045)
16:00の回(晴)。
プロジェクト大山は、「オオヤマニアック(2014/3@セッションハウス)」以来。

15:30会場着、ここでは高襟「高襟上海凱旋公演 無花果キネマ(2012/2)」を観ていて2回目、受付(前のときも無愛想だった)に訊いて3Fへ。エレベータを降りると受付(3A)、15:50頃開場との案内。

開場(3B)すると、コの字の客席。入り口側は桟敷+椅子席(3列)、左右は椅子席(2列)。正面扉の左側に大きなスクリーン。円柱の間がアクティングスペース。

なぜかそこに書道セット(半紙や硯)が3つ、客席に近い床にこれもコの字に沿って文字がかかれた半紙が多数「マスク」「石井漠」「をどるばか」…。奥の「3C」との間の壁際、下手に炊飯器と鍋、クッキングヒーター。上手にめくり台「をどるばか」。

15:57一人、座って文字を書き始め、続いて2人。右から長谷川さん、梶本さん、古家さん。「グロテスク」「怖がらせたい」「蛇精」「食欲をそそる」「からあげ」「ビール」「法悦」「自由が丘」「プロジェクト大山」…1枚書いてはコの字に並べられたところへ置き、戻ると少し後ろにさがり、最後は「3C」まで後退。その間、古家さんはにんじん、ジャガイモ、たまねぎを刻み、肉、水…ルーを入れ「カレー」を作っているのでした。

そんな感じで始まった本作はスクリーンの映像に合わせた振り付けがメイン。いつもの青い衣装ではなく、ごてごてと小さなぬいぐるみのような、房のようなものを身に付けていました。

とここまで書いて。2013年10月にも同じメンバーで上演していたのですね。
熱々カレー完食、バースデーケーキを一瞬でかわら割り、掃除…など変わった趣向。

ラストは「Can't Help Falling In Love(ELVIS)」、大野慶人さんの指人形と一緒に。

完熟リチャード三世

完熟リチャード三世

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2015/02/05 (木) ~ 2015/02/17 (火)公演終了

満足度★★★★

久々の中屋敷観劇 演出の洗練その一方
女体Sシリーズを第1弾(001)以来久々に観劇した。その間に柿喰う客公演と外部演出合せて3本ほど観た中屋敷氏演出の特色は、演劇の古典に「遊ぶ」イメージだ。知るほどに「宝庫」である演劇の世界に漬かり、コラージュしたりオマージュを込めたり、純粋にはしゃぐ演劇青年らしさが舞台に横溢。リズミカルな音楽で動きをまとめたり、お水の店員風情のキャラを多用。しかし私はそれらから「埋めてる」痕跡以上の何かが見えて来なかった。遊んでる事の恥じらいなのか元来の資質なのか、心情を深く追っかける事をせず、所詮芝居です、すみません。それでよければどうぞ。ギャグ的要素の強い細かな演出が、ある一定のテンポの中に収まり飽きないように並べられる「隙のなさ」が、どの方向を向いてなされているのかを私は見ようとするのだが、それが見えない、見せないのか、無いのか・・。原典があってそれを並べたり組合せたりも、アートとしての革新を狙ってるというより、「現代的」な会話のテンポ(「隙」を作らない意味での)を演劇で展開した、止り。つまりは私の好みではなかったという事なのだが、それでも、コラージュの才能を持つ若き演出家がその後どういう軌跡を辿るか気になり、時々見てしまう。

ネタバレBOX

さて今回。今までの印象を覆しはしないが、演出力の進歩は格段に思われた。ポイント三つ。まず何といっても選りすぐりの「女体」(容姿的バランスと技術を備えた女優。全員の取り合わせも含めて)、簡潔でテンポ感ある台詞(訳にも多々遊びがあった)、華麗な照明(+装置)。役者のほうは台詞の一本調子な(聞いててつらい)がなりは比較的少なく、展開はめまぐるしいが見せる所は見せる舞台となっていた。
チェス盤を模した演技エリア(3〜40㎝程上げてある)に七女優は出ずっぱりだが、狭い感じがしない。天井から低めに吊られた照明群と、左右の真横と下方からの照明、終盤で亡霊(幻想)に当てられるフロントから舞台奥へ向いた照明とによって、舞台空間の闇と光が自在に変転して美しい(近年普及してきたLEDを多用)。
女優らも黒い衣裳をまとって美しく、リチャード以外は3、4役を兼ねる。女優のみで作る「女体シェイクスピア」の宿命として、男役を兼任すると役のイメージが外見との関係で記憶に定着しない。その点を飲み込んだ上で最終的にドラマが見えて来るかどうかだが、リチャードの悪の所業の始点と終点が明確になる作りでしっかりドラマを味わった感が残った。間のやりとりは原作を知らない者にはきっちりとは入って来ないが上演1時間半の中で強調点が絞られ、そこでは役者の多様な活躍が入れ替わり立ち代わりスポットを浴びる形で、観客を楽しませる。新たな登場人物が出ると「新キャラです」と注釈が挿入されるなど、スピード感あってこその演出も。
印象深かったのは、容姿醜き主人公リチャードを歪な姿勢で表現させた演出(以前観た他のリチャードは台詞の中で醜さが語られるが外見は普通)。この「具体性」が醜さゆえの悪行という一面に説得力を持たせる。醜さによって差別されなければ、周囲の愛を浴びていれば、恐らくこういう人物は生まれまいからだ。世の中様々な差別があるが「被差別者」のカテゴリーに属していながら容姿の良さで好感を獲得し、物語の主人公として共感を得る地位に上ることも出来る。だが醜男醜女は逆にありもしない嫌疑や恨み、嫌悪を被る、究極の被差別カテゴリーである。このテーマは芝居になりにくい。シェイクスピアは希有にもドラマにし、「悪行」を中心軸にしながらその背景としてのビビッドなテーマを込めた。リチャードを必ずしも断罪しない原作者の戯曲上の意図がしっかり踏まえられたゆえに、柿喰う客の舞台の陰影が、華麗な照明とあいまって、今までになく濃く感じられたものだ。
丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)

丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/02/11 (水) ~ 2015/02/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1396(15-044)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付(全席指定)、開場。コの字の客席、入って奥から左回りに「A~C」、「B」が正面席のようで、私は「A」。高さ30cmくらいの長方形の舞台(板張りの床)がやや斜めに設置、客席との間に椅子(4脚)。舞台中央に柱(下のほうが細くなっている)、こちらにも4脚の椅子、背もたれ部分は切り取られ、足も他の椅子と換えたのか不揃い。「正規」のものではない「不具合」さを表していたのでしょうか。8作目になりました。

何作か観ている役者さんが多く、それ以外でも高橋さん「朝にならない(2012/11@ATTIC」、生見さん「カラフルな猫、再び(2011/4@バーボンタコス)」「向日葵と夕凪(2012/8@BASE)」など。

開演前、上演中も場面転換以外では無音。比較的、場面転換(この間ノイズが響く)が多いような気がしましたが、観ている間、息を凝らした状態に近いのか、そっと息を吐くのでした。

19:29前説(アナウンス)、19:34開演~21:24終演

ひとつ皮が剥かれるとさらに醜い皮が現れ、それは己自身に内在するものであるように思われる。どこか諦念した感のある人物たち、表情、軽さの中の重い石、血によって繰り返される業、焼け焦げ黒くなった柱の下部ではもう登場人物たちを支えられないのではないか、かつてそこで起こったことと各人とのかかわりが心を焼き尽くす。

私が座った位置ですと、役者さんが重なったり、背中しかみえなかったりでしたが、横から観る機会が少ないので、これはこれでよかったです。

ZIPANGパイレーツ

ZIPANGパイレーツ

amipro

あうるすぽっと(東京都)

2015/02/15 (日) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日に観劇。
再演を繰り返す人気に納得。めちゃくちゃ面白かったです!

殺陣の迫力と爽快感がたまりませんでした。目が足りない!
そんな感じ。気を抜く暇などありません。まさに娯楽!
ドキドキワクワクしっぱなしで疲れましたね(笑)
海賊もカッコ良かったけど撮影クルーたちも負けてない♪

観劇後「おもしろかったー\(^o^)/」と誰もがなるだろう作品です☆

南へ

南へ

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

平田オリザの【南へ】を観劇。

20年ぶりの再演らしい。

とある豪華客船の船上が舞台で、乗客は日本人のみで、何処か遠い南の島へ避難もしくは移住をするようだ。
その船上では記念写真を撮ったり、詩を朗読したり、船長に悪ふざけしたりと裕福な人達の怠惰な風景であり、楽園のような時間が永遠と続いているようだ。
そして彼らは何故日本を捨て、南の島へ向かうのか?
その答えがまるで見えないまま、いや探そうとしないまま、その日本人達は永遠と無目的な旅に向かっているようだ。
そしてそんな何故?という疑問を残しつつも、作中には何も答えを提示すらせずに、乗客の台詞「今夜は綺麗な月が出るかなぁ?」で終わってしまう。
平田オリザ特有のテーマである、舞台で行われている疑問の答えは、蚊帳の外にあり、それをどのように捕まえるかは己の考え方次第と言っているようだ。
舞台ではテーマが何で、言いたい事は何を語る西洋かぶれの演劇手法ではなく、今現状に置かれた社会の状況をあえて同じく舞台で再構成して、
提示してしまう手法は、劇場に夢を求めにくる演劇ファンには悪夢である。

昨日【城山羊の会】が岸田戯曲賞を取ったのだが、過去の受賞暦の【ポツドール】【五反田団】【ハイバイ】【城山羊の会】などは青年団出身のようだが、彼らの行っている新鮮な作劇法は、結局は平田オリザの現代口語演劇の延長でしかないという事がはっきりと分かってしまうのだ。

何度見ても女優・李そじんは良い。
三人姉妹

三人姉妹

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2015/02/07 (土) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★★

いつの時代も
それぞれの登場人物、関係がわかりやすかったです。チェーホフが何を書きたかったのか、言いたかったのか、じわりと観る方に入ってきたと思います。ラストでは涙が出てしまいました。女3人に男1人の兄弟、知り合いにもいるけどこんな感じかも~って。白樺林のせっとも素敵でした。ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出のチェーホフ劇、「かもめ」も良かったけど早く次も観たいです。

ラパン! ラパン!

ラパン! ラパン!

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2015/02/15 (日) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★

てっぱん
楽しかった。面白かった。笑った。別にこれといって新しいものがあるわけではなく、鉄板ネタ。スピード感に踊らされて歌わされて、今でも「ららららららら~~~~♪」とテーマソングを口ずさんでしまいます。1日限りの公演を観ることできて幸せ(笑)

學園使徒ノクト

學園使徒ノクト

---

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/02/15 (日) ~ 2015/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆華やかな☆
スケジュール的にいろいろ危ぶんでいたので、予定には入っていなかった観劇でした。初日明けの朝、ツイッターからどんどん感想や、ステキ画像が流れてきて、これは行かねばならぬと急に行く事を決めました。
王子小劇場はレイアウト自由とはいっても、こんな?ここどこ?って状況。そうか、あそこは楽屋だったんですね。そして、2列目を確保しましたが、最前があんなにおいしいなんて!
そして、ツイッターで「交通事故のような舞台」と表現している人が居ましたが、まさにそんな感じ。いろいろビックリしました。
ライブコーナーも実に楽しい。ダンスもステキでした。

このページのQRコードです。

拡大