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ヘイセイ・アパートメント

ヘイセイ・アパートメント

劇団 贅沢貧乏

江東区北砂の一軒家(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

こんな想像をしてみたんだけど…
贅沢貧乏 家プロジェクト 第3弾「ヘイセイ・アパートメント」2回目。

ちょいとお酒を飲みまして、帰りしな電車の中でいろんなコトバを反すうしていたのですが、ふいに様々な考え/想像に落ちてしまって・・・

※)以下ネタバレBOXでm(__)m

ネタバレBOX

ここからネタバレっぽく。

僕の中で出た1つの答えとしては「この世界は2014年の市子が見ている夢の中」だったら、というもの。
彼女自信の、26年後には子供もいるだろうし、アパートして色んな人が寄り添っていれば良いなぁ~、という気持ちが創りだしているんじゃないかって。。。

そして我々観客は、その夢の世界を覗いているんじゃないかと。
(映画でもあったよね『トータル・リコール』だっけか…いや、あれは「旅行の記憶を売る」か。)

で、その夢は基本毎回同じストーリー=木下さんがアパートを出て行くところから、木下さんと優季が桃缶を食べるところまで、を繰り返す…
(映画だと『恋はデジャヴ』的な感じ。起きても起きても同じ日を繰り返すってやつ。全然余談ですが、ビル・マーレイ好きなら『ブロークン・フラワーズ』オススメ。『ロスト・イン・トランスレーション』も捨てがたいけど。)

まあ市子のことなので、毎回同じ夢にはならず、色んな変化=アクシデントや、各キャラクターの心理も変わってくるんだけどね笑

かなり的外れな話をしているんだけど、
仮に市子の深層心理があの世界を生み出しているとして思い返してみると、1つの1つの出来事の見えや感じ方も変わってくる。一番は、由梨さん演じる優季(ユキ)、の印象だけど。


うまく書けないんだけど、
もし「夢でしたっ!」って物語が終わっていたら……なんだけど、目の前の現実は変わらない、いやもしかしたら予期せぬ方向へ進んで行っているのかもしれない。
26年後、福島の状況はどうなんだろう?自衛隊は国外に行っているの?などなど、突きつけられた時、どうすれば良いのか。

ラストシーンに向け、心の中の引っかかりが徐々に重くなっていく、そんな2回目でした。
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待通りの秀作でした
常に、満足度の高い作品を観れるので、見逃せない。そんな期待を裏切る事のない、素晴らしい作品でした。

国、抱える過去、逃れられない現実、立場により、それぞれのの正義も変わってしまう。矛盾や痛みを抱えても、良心を信じたいと思いました。

いつもの但し書き通り『史実を元にしたフィクションです。』だが、過去の物語でありながら、現在そして未来へと語りかける威力は、絶大でした。

ネタバレBOX

高低差(低めの2階建て位の高さ?)のあるセット、三ヶ所に階段があり、劇場空間を上手く使っていた。そのため、時空間、場面転換が、解かりやすく、とても良かった。
階段の上り下りの音も、効果音として、とても活きていた。

その上方に浮かぶ、木のオブジェ的(?)、クロスした木と、やや離れた並行に2本。入場して、ぼんやり十字架を思い描いていたが、観劇後、作品のイメージ通りだったと思った。

全役者さん、素晴らしかった。

豊川夫妻(佐藤誓さん、月影瞳さん)同じ痛みを分かち合う夫婦、素敵でした。

中垣主席検事(岡本篤 さん)前向きでムードメーカー的な感もよく、それ故、裁判結果後の別れのシーンが、心に染みました。岡本さんの今までの役のイメージと、かなり違い、驚きましたが、さすがの演技力でした。

李人民裁判官(大内厚雄さん)、冷酷な感は、爬虫類系の質感(表現悪いけど、褒め言葉です)を漂わせながらも、強かさや、他国の傘の下に庇護されなくてはならない脆さ、歩んできた道の滲み出し方が、素晴らしかった。

金裁判員(西尾友樹さん)見えない仲間達の魂の叫びも伝わってくる、確かな演技でした。

朴忠男(浅井伸治さん)秘めた想いの強さ一途さ、誠実さと優しさが滲み出て、素晴らしかったです。

脚本力、演技力を信じて活かし、無駄を削ぎ落とした演出が、作品の魅力を際立たせるのに、成功していると思いました。


よく喋るマダム達は、パクチーより食えない

よく喋るマダム達は、パクチーより食えない

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
脚本の完成度の高さに驚かされました。
それおかしくね?なんで?どうして? みたいに細かい所が結構気になってしまうタチなのですが、
本作はそういった綻びがほとんど無く、ストレスレスで観劇できました。

演出、構成も素晴らしかった。
派手さは無いのだけど、無駄も無理もないから物語がすっと頭に入ってくる。
とても安心して観られる作品だと思います。

ネタバレBOX

節子が思い出の花、夾竹桃を持って君則の家を訪れる場面がとても印象に残っています。
母親から罵倒されてしまうわけだけど、節子の胸の内を思うととても切ない。
百合子と節子の再会のシーンも感動的で泣けました。





[memo]
節子は君則と駆け落ち。娘が生まれる。
君則は過労のため事故を起こして死亡。
娘は夫の実家へ。二度と会わせて貰えなかった。

高倉(父)は娘・瑠衣の結婚にあたって、
節子の死別した前夫との娘 百合子の行方の調査を探偵に依頼。
その調査結果(事故で死亡)が何故か節子に。
→ ショックでブティックを畳もうとした

黒幕は瑠衣の婚約者稲沢。
稲沢はかつての恋人早苗を高倉家のお手伝いとして潜入させ、スパイとして利用。
(稲沢には子供を認知してもらえなかったが生む。母子家庭なのでお金のため)

娘の婚約を渋っていた節子に対する嫌がらせを画策。
探偵を買収して嘘の報告書を節子に見せるように仕向けた。

早苗の携帯の待受が子供の写真
→実家で両親に話を聞くと稲沢との子供であることが発覚
報告書を作成した担当者を問い詰めて稲沢が黒幕であることが発覚(この辺うろ覚え)

百合子は生きていた(報告書が嘘)。節子と再会。
ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

面白すぎて
また観たい!!
スピード感、緊張感、臨場感あふれる超楽しい舞台でした!
素晴らしいキャストの皆さん一人一人にありがとうございますと
言いたい!!
残念なのはこんなに面白い舞台を観てしまうと、次観に行く
舞台の感動が薄いかもということ!!

☆10個つけたい!!

愛しきは

愛しきは

劇団 きみのため

テアトルBONBON(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

前作「泥の子」を超えたのか・・・
“劇団きみのため”は、前作「泥の子」につづき二回目の観劇になる。
終戦直前から終戦直後、ある一家の物語というのは、前作を踏襲しているがテーマが前作とは異なる。
 
前作同様、密度が濃く質の高い芝居であるのは間違いないのだが、
“西村有加”の熱演が光った、前作「泥の子」と比べてしまうと、
前作を超えることが出来なかったというのが、私の正直な感想である。

それでも、素晴らしい作品であることは言うまでもない。

次回作にも期待したい!

ネタバレBOX

次女と黒人兵との間に生まれた孫を抱っこする父親のシーンは、感動的である。
[上映作品]「B.B.B.-BlendBloodBeginning-」

[上映作品]「B.B.B.-BlendBloodBeginning-」

劇団SE・TSU・NA

sound & dining SPLAY(大阪府)

2015/04/12 (日) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

B.B.B.をbarで
B.B.B.をbarでメンバーがウエイター&ウエイトレスで、ちょと贅沢な時間、
13:30~15:00(MC:中神謙一×トークゲスト:平本真弓)
 ちょっとしたお芝居(当日に台本を渡される)
16:15~17:45(MC:坂口ゆい×トークゲスト:升田祐次(游人A))
2回とも違った視点からの話になる とても楽しく、面白かった。


宴

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bを観劇
面白かったです。今まで見たことない作りのコメディが四本盛りだくさんでした。昔観た時も思ったけど、この団体は言葉の使い方にセンスがある。役者も良かった。バンパイアの話、何なんだろう、主役の2人(葦田京喜さん、末永全さん)が美しいし声が良い。葦田京喜さんのコートを翻しての演技がいちいち格好良い。小劇場の雰囲気じゃない。そして探偵(倉持陽一さん)が破壊力あるし、いろんな意味ですごかった。。他の方もそれぞれ魅力があって、素敵でした。

ただ馬鹿女役は一人だけ下手だし、素人くさくていただけません。下でも書きますが、この子だけ場違い。

幸不幸ミスマッチ!あれは反則でしょうって言うくらい可愛い素敵格好良いです。これすごい作品ですね。胸キュンと爆笑がない交ぜになって訳が分からないです。永渕沙弥さん、中田暁良さんの計算して緻密に作り込んだ芝居は必見です!他の作品も本当に良かったです。

平日昼の、ああ県大会、は、また後日友人と来た時に観ます。楽しみです!

厳しいことを書くと、バンパイアの話(バカな女の子を演じてます)と最後の天使の話(先生役)に出てくる子は、学芸会みたいでした。素で笑った箇所とか、他の役者か創り上げた虚構がブチ壊し。下手な役者は沢山いますけど、意識が演者じゃないのはちょっと。声もキンキンするだけで芝居が平坦だし。

宴

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

Aバージョン見ました
4つの話で1時間50分ほど+アフターイベント40分ほどがあって、結構凄いな総時間数・・・って思ったが。 う~ん一番力が入っていたのがアフターの方だったように思えたなぁ・・(^^;)

「マジカル人付き合い」が好みだったかなぁ・・・
でも総じると今ひとつな感を受けた宴でありました

ネタバレBOX

シアターミラクルの偉い人とレティクル東京座がゲストに入ったアフターイベント「あぁ県大会~春の決勝大会ver.」と先の「マジカル人付き合い」だったら、お奨めにも出来たデス。
ほんと「あぁ県大会~春の決勝大会ver.」は高校生演劇を舞台として、ベタな少年・少女漫画的な王道展開が流れる作品で。各高校の制服やカラーがよく表されていましたよ(^^)
職業「嘘つき」

職業「嘘つき」

Pudding☆Ring

遊空間がざびぃ(東京都)

2015/04/14 (火) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

強引で馬鹿馬鹿しくて面白い!
ストーリーは面白いのだが、序盤から中盤にかけて、笑いを取るシーンでは、客席からは笑いが起こっていなかった。
充分笑える内容なのに、笑いが取れない。
これは、“押し”ばかりで“引き”が弱いのと、“間”の問題ではないかと私は思う。

終盤からの、“村松雪子/鈴木花子”一人二役の“○○”を使ったアイデアと一人芝居から、エンディングにかけては、強引で馬鹿馬鹿しくて、とても面白かった。

次回公演、期待してます!

ネタバレBOX

“○○”を使ったアイデアと一人芝居、からの、エンディング。

詳細を書こうと思ったのですが、
実際に観てもらったほうがイイかな、ということで書きません。

劇場で観てください。
これは笑えますよ!ハイ!!
パパ、アイ・ラブ・ユー!

パパ、アイ・ラブ・ユー!

ラフィングライブ

博品館劇場(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/20 (月)公演終了

満足度★★★★

「笑って笑って」2時間、素敵かも
大声優として有名な出演者多数のこの舞台、
自分は山寺さん大塚さん甲斐田さんの3人の名前だけで
「観る!」と決めてしまいました。

その為、実際舞台の幕が上がり、板付き(?開幕時舞台にいる人)を観るまで、
この劇が普通の「お芝居」なのか「朗読劇」なのかすら
分かっていませんでした。

でも、とてもとても楽しい時間、
1から10まで全部笑いの演出で決めたこの舞台、
会場中と自分とで、本当に笑い尽くさせてもらいました。

本劇の原作は海外(アメリカ?)なんですね、
洋風吉本新喜劇とでも言うのか、
(自分はちょっとあまりにコテコテなのは苦手なので)
東京ナイズされた吉本新喜劇とでも言うのでしょうか、
何よりも「声」が素敵なナイスガイ、
ナイスミス/ミセス達の楽しい楽しいかけあい「笑劇」の
2時間を過ごさせていただきました。

※ 笑うってストレス解消にいいですね( ´ー`)

ネタバレBOX

【思った事】
・ メンバーから「お芝居」「朗読劇」どちらか把握できませんでした。

  終幕後最後に「お芝居」自体初演なのは
  「60から声優を志し、60いくつかにして初舞台を踏む」という
  おばあさん1人だけだった、という説明を受けて、
  皆それなりに「お芝居(演劇)」自体の経験もあったのか、と思いましたが、

  序盤山寺さんと関さん(自劇団を持つほどのお芝居経験多数)、
  その他の面々のやりとりで山寺さんの表情に固さを感じ、
  やはり「山寺さん(+主な声優陣)は朗読劇の人、お芝居はちょっと難しかったのでは?」
  などと勘ぐりましたが、

  本劇はハイテンションコメディ(アメリカンコメディ?)、
  ハイテンションなトークとジョークと色々なネタを織り交ぜていく中で、
  山寺さん得意のモノマネその他を織り交ぜてのアドリブ(的)テクニックもガンガン飛び出し、
  熱にのってきたのか、山寺さんの緊張もほぐれ、
  他の演者とのキャッチボールも見事に息があってきて、

  ※ 途中他の演者さんの台詞飛びなど、
    観ているこちらが「ドキッ」とさせられる場面はありましたが

  本当に笑いの絶えないお芝居が続きました。

  ※ 隣の席の方が「大爆笑、というのとは違う、だけど笑いは止まらない。」と言っていましたが
    その通りで、一発大きい笑いの山がある、というよりも、
    アメリカンジョークその他(言い方はアレですがちょっと大雑把な笑いの取り方で)
    ドンドンドンドン笑いのネタが投げ込まれて、
    その明るいテンションを保ちつつ物語が進行していくという感じでしょうか。


・ 暗転した際、「まだ1時間程度だけど確かにこの勢いの舞台ならば
  ここで幕が降りてもいいのかな?」と思いましたが前半途中休憩でした。

  ※ その後も同様のハイテンションのお芝居が続いた事で、
    逆にグダグダ感(同じレベルの笑いを狙い過ぎる)のようなものを感じてしまい、
    それだったら真ん中の暗転で終了しても良かったのかな?
    と感じました。


・ 後半の水かけネタなど、ちょっと「しつこさ」を感じつつも、
  最後まで観劇していて、大阪吉本新喜劇ほどコテコテしていない、
  東京モノ向けのライトなコテコテさを持ったお笑い演劇
  (吉本新喜劇と比較するなら演劇の枠の外なのかも知れませんが)

  「ラフィングライブ」まさに「笑いのライブ」「生の笑い」「笑劇」
  
  最後まで笑いの絶えない2時間を過ごす事が出来ました。

  ※ パンフレットに記載されているのですが、
    原作者自身「喜劇」ではなく「笑劇」として
    本劇を位置づけている、との事です。


・ 最後、主人公が「本当の父親は僕なんだ」とネタバレした場面、
  青年との絡みで涙に持っていくかと思ったのですが、

  ※ 正直青年(小野賢章君)が偽の父親に向かって
    「僕の父親はこんなに素晴らしい人なんだ」という事を
    熱を持って語る場面ではちょっと涙腺がゆるみました

  しかしそこで「泣き」に落とさないのがアメリカ(?)流なのでしょうか?
  日本のお芝居なら「笑い」を十分取ったなら、最後「泣き」で落として終わり、
  と思ってしまいますが、
  その後にも
  ・ 偽の父との密約(金その他)
  ・ 妻の主人公に対するブラックなジョークでの終わらせ方
  に
  「アメリカ(?)流」を感じました。

  ? 慣れてくるとこの面白さが分かって来るのかな?

  あそこはアレンジして泣かせてくれても良かったかな、と思いました。
居酒屋お夏

居酒屋お夏

アーティストジャパン

三越劇場(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
安定感のある大人の舞台ですね。名取裕子さん、お年を召されて、ますます魅力が増してます。しかし殺陣は笑ってしまいました。

居酒屋お夏

居酒屋お夏

アーティストジャパン

三越劇場(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

大人の女優!
ドラマ”きみの朝”に出演の初々しい名取裕子を知ってる小生は、NHKの”けものみち”から演技派女優になるとは思いもよりませんでした。
着物姿たくさん見られ、下手通路も通るサービスぶりに満足満足!
ストーリーはラストがあっさりするものの、舞台セット、衣装など素晴らしかったです、

温羅の千年~もう一つの桃太郎伝説~

温羅の千年~もう一つの桃太郎伝説~

演劇集団ザ・ブロードキャストショウ(SABカンパニー)

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2015/04/10 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な舞台でした
もう一つの桃太郎伝説。
桃太郎が鬼退治するという昔話はとても有名ですが、本当はそんな史実を基にこれまで語り継がれてきたのかも知れないと思われて、面白く見応えのある舞台でした。
いろは歌にも隠されたメッセージがあり、吉備国領主の息子「タケ留」と温羅の娘「五十鈴」との悲恋の歌に聞こえました。

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

劇団チョコレートケーキにしかできない
終演後アフタートークがあった回を観劇。

アフタートークで、劇作家の古川さんが「5年後にはできないのではないかと思って。やるなら今しかないと。」とおっしゃっていましたが、今でも、このご時世の中、劇団チョコレートケーキにしかできないと思う。この劇団だからこそできたのだと思う。韓国の演劇祭で上演できなかったのは最もだろう。
というか、むしろこれは日本でさえも、やって良かったのか?とさえ、思う。
それほどデリケートな問題にぶつかった作品である。

本当に、この劇団の作品は期待を裏切らない。濃厚で重厚で繊細で緻密。一人一人が主人公。どの人の気持ちも分かる。
その時代背景の中、各人の立場、思想、思惑、役割…人間とは何か?戦争とは何か?人種とは、祖国とは、誇りとは…そういったものを考えさせてくれる。
歴史問題(戦争責任)とかってことよりも、「人」に焦点を置く作品。

ただ、今回の作品は、今までと違って、分かりやすくはない。着いてはいけるけれども。
過去の作品でも、現代からのモノローグ→過去の回想、の繰り返しの多用(扱うテーマ的にそうなる)はあったが、今回は、シーンごとの時系列が前後したり、モノローグが現代からのものであったり、過去のモノローグから更に過去の回想になったりした為だと思う。

舞台衣装の眼鏡にレンズは入れないとか、フレームは光らない素材にするとかした方が良い。
牢獄の中では少し声が響くようにしてあった。細かいこだわり。
客入れの音響の重低音がずっと続くのは…頭痛くなってくる。

色々書いたけど、やはり劇団チョコレートケーキの世界観は素晴らしい。名古屋から見に来て良かった。

ウィンズロウ・ボーイ

ウィンズロウ・ボーイ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

家族の絆
家族の居間が舞台・・・・セットがとても素敵です。
ここにいながらにして、私たちは一家の次男のロニーくんの退学の顛末やら、裁判から判決に至るまでの2年間の家族の状況の推移やら、その時代の世相やらを観たり、感じたりしていきます。
登場人物を通して、居間の外の世界の状態を知るのは、とても興味深く、面白かったです。
キャスティングがとても良いし、それぞれがとても味わいがあり、そのキャラクターとして存在しているのが、とても気持ちが良かったです。
父と娘の絆が自分と重なり合って、二人の信頼関係がとても素敵でした。

「ここにある真空」

「ここにある真空」

浮世企画

駅前劇場(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

案外、評価がアレですが...
何回か観せて頂いている浮世企画さんですが、自分的にはとても面白かった!イマギさんの魅力がたっぷり。自分、あの業界なのでよくわかったこともあるかも知れません。自分は良くわかってとても楽しめたのですが、いまひとつ、の評があるのはなぜ?詳しくはネタバレに書いてみます。自分的にはスキでした!

ネタバレBOX

今回、イマギさんの作品がいまひとつの評価がついているのは、ちょっと説明が難しい部分もあったと思います。たとえば、Kという患者が以前の病院長とのエピソードを語るシーン。自分もちょっと、回りくどい、とも感じたのですが、Kが病気である(恐らくMDI お調べ下さい)ことを考えると、実はよく出来た、むしろリアルな患者の様子なんです。この辺りがイマギさんの恐ろしいところ。そのほか、場面が××科のクリニックの場面であることや、登場人物のそれぞれの役職やその業務内容をもっと詳しく説明しておく必要があったと思います。たとえばPSW(psychiatric social worker)など、世間の人には耳新しい、知られていない役職が出てきます。この辺りをもう少し、丁寧に説明する必要があったのでは?そうすると、観客から『支持的』にみられることができ、観客が『なんだか疎外されている感』は薄れたのではないかと思います。多分、イマギさんが聡明な人なので、ちょっぴり説明をすっ飛ばしてしまう傾向があるのかもしれません。強いて言えば、ソコだけかと思いますね(好みかも知れませんが、突然大音量で音楽が流れる演出も、自分的にはちょっと...と思いました)。それぞれの役職と、その役職にありがちなキャラクターが、むしろビビッドに描かれていて驚きました。過去に古川さんが RedTheater で演出された舞台も、恐らく同じ回を見られた気がしますが、あのジャンルに少し関心をお持ちなのかもしれません。でも、あのジャンルは何かと難しい!と思います。今後もぜひ、がんばって下さい。
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

追憶のアリラン
今回も見応えあり、最初から最後まで息をつかなかった気さえする作品。見逃さず良かった。ますます大好きチョコレートケーキ!こんなスイーツ大好きみたいな感想は合わないと思うけれど、私はいつもこの劇団に忘れてはいけないことを気づかされます。
エッシャーのだまし絵のような階段のある美術が印象的(美術:蒲田朋子)入り組んだセットで入り組んだ人間模様。
あらゆる人たちにお勧めしたい舞台です。

転人

転人

劇団メイカーズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★

舵の壊れた難破船
初めの語り以降、登場人物の多くが異常なほどテンションが高くて、主人公に感情移入とか考える間もなく振り落とされた感じでした。ドタバタしていて、暗転→セット変えの場面転換が多く、劇中での時間の流れがよく把握できなかったです。上から吊るされた舵輪と場面転換時の舵を切るような音は主人公の転機を表しているのかもしれませんが、都合良すぎるストーリーにただ流される舵の壊れた難破船のような印象の主人公は、最後まで成長してるようには思えませんでした。いくら作り話とはいえ強引すぎる箇所が多く、唖然とさせられました。

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

とても上質な舞台
初日観劇しました。
ただただ、俳優さんの演技に浸り、居られる舞台。 色んなものを削ったからこそ見える、俳優陣の根っこからの芝居が興味深かったです。
特に浅井さんの演技に目が留まり、感情よりも行動で魅せる姿が素敵でした。

久しぶりにとても上質な現代口語演劇を観たという印象で、満足でした。
観劇からは時間が経ちましたが
これからも、ニュースを眺めたり、ふとした時にこの空気を思い出すのかな、と感じました。

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的な作品
完成度の高さは他の追随を赦しません。
テーマといい、脚本、演出、演技 圧倒的です。
全く無駄のない台詞を訓練された役者が伝える。これぞ演劇!

国という観念が我々を不必要な諍いに参加させているのかも知れませんね。
個人同士の「信」で付き合えたら、多くの問題を解決に向かわせることができるのかも知れません。
正しく生きる…当たり前の事が難しいのだと改めて感じました。が、そうせずには「信」が生じない。

虚言に埋もれる現代に確実に一石を投じている作品だ。

絶対に観て欲しい。

ネタバレBOX

月影さんが出演しているのに驚いたが、出来れば黒髪で出演して欲しいなと思いました。
時代的にも、役柄的にも。
それだけが不満でした。
…重箱の隅ですが。

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