最新の観てきた!クチコミ一覧

86201-86220件 / 189755件中
埼玉のヤンキーfeat丘サーファー

埼玉のヤンキーfeat丘サーファー

元東京バンビ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

大いに笑いつつもちょっぴりしんみり
30代半ばで無職・独身の埼玉のヤンキーが偶然再会したかつての同級生のために奔走(?)する物語。
大半の役者が複数の役を演ずる上に一部は役と演ずる役者の性別が逆だったりもしながら、それが妙にハマっていて良い効果をあげている感じ。
そうして語るは、ツッパっていながらも実は友達思いのイイ奴という定番的キャラを中心に据えた人情系コメディ。
個性溢れる人物たちのマンガチックな行動に大いに笑いつつも終盤で漂うペーソスにちょっぴりしんみり。
また、途中で入る映像の使い方(あるいは意味)と編集も巧くて感心。
「そういうことなら映像にするよね」と納得もしたのだった。

ELDER STATESMAN'S GARDEN

ELDER STATESMAN'S GARDEN

THE ROB CARLTON

HEP HALL(大阪府)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★

笑わせていただきました。
初めてのTHE ROB CARLTONでした。
ストーリーがありつつ、笑いが散りばめられており、楽しかったです。
○○○棒はあのように…。

ネタバレBOX

楽しかったのですが、できればHEP HALLのような大きなホールではなく、もう少し小さな舞台で、気楽に間近で観劇したかったなぁ…、という感じでした。
少し贅沢ですかね…。
悲喜もごもご

悲喜もごもご

サメノテ

新宿眼科画廊(東京都)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

関係者率の、ひたすら高い回でした。
リラックスして観れる、楽しい週末の最初にふさわしい作品でした。それにしても、観客の関係者率が高くて驚く。舞台上で観たことある方ばかりで、一人到着するたびに「おお~!」と手を振る観客席。脚本も練られていたのだと思います。演出もさすがの感じ。またやって下さい!

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

想像どおりだったけど...やっぱりスゴイ...
オンライン編を観劇。ある意味、思ってたとおりでしたが、どんな風に演出つけてるのか、稽古すればああできるのか、全く想像できないくらい凄い。ぜひ、お見逃しのないように!(栗生さん、頚椎症に気をつけて下さい)では、次回!

さよなら、三上くん

さよなら、三上くん

monophonic orchestra

APOCシアター(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/22 (水)公演終了

満足度★★★

望郷編⇒追憶編の順で観劇
望郷編(二〇一四年)「約90分」⇒追憶編(二〇〇八年)「約70分」の順に観劇。

最前席が良いかと思います。

ネタバレBOX

望郷編で原因となったあらすじ(追憶編)は把握できるが、具体的にふれていない部分があるので追憶編も観たくなる構成。
また、結果の話なので、あまりシリアスではなく、笑いありのリラックスした感じで楽しめます。
あと、中田麦平さんの卑屈なダメ男っぷりが◎

逆に追憶編に観劇すると望郷編に繋がる伏線が弱く、望郷編はうーん・・・と悩む感じでした。
追憶編があっさりし過ぎているので、望郷編に大きな何かあるのではと思う方がいるかと思いますが。
キャラが立っている部分が多々あるので、単品としても楽しめます。

個人的には、2編に分けなくてもも良いのではと感じられた。

また、追憶編は話の原因となる部分なので、激しく感情を出すシーンがあるが、人物相関図としては正しいけど、各人物の人柄を醸し出す部分が少な過ぎる為に違和感に感じられた。

追憶編に出演していた役者さんはワークショップで長く共にしていたと思いますので、少々残念でした。
正しい教室

正しい教室

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

かつて教育者だった人と現在先生になった元生徒
良い子悪い子普通の子が反面教師から受けた基本的教育、成人した今の生活の常識と逃げたくても逃げられない生きる闇と積み重ねの嘘。都合の悪い事は責任転嫁して誰かを悪者にして楽になりたい人。気分が重くなる中、番長とガリ勉と一緒に水本くん提供のキリマンジャロの水を飲みたい。とても笑えない雰囲気にハマるのに、その空気をひっくり返す能力のある水本くんがいい存在。あの先生のルックスと対応なら父兄(主に母)に人気あるのもわかる気がする。
ただ、見終わった時に劇団の過去公演を手直しした印象も思い浮かべた。

禁断の裸体 -Toda Nudez Será Castigada-

禁断の裸体 -Toda Nudez Será Castigada-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2015/04/04 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了

満足度★★★

娼婦と聖女は紙一重
60's有名ブラジル戯曲らしい、南米の乾いた空気感は日本の多湿で大きい劇場空間には不釣合な気も。宗教観がちと薄い気もするし娼婦の割にどこかしら(演じる女優さんの)品の良さも感じたり。裸体頻度高いけど、昨今の風紀事情を鑑みて裸になるけど乳首露出は控えめ演出?
3人の叔母の性格バランスの良さと休憩前の木野さんの絶叫が劇的過ぎて面白かった。親子の間を繋げていたものが欠けてからのバランス崩壊と愛憎まで凝縮した舞台だったけど、まーなんつーか、南米!って感じ。tptが健在だった頃に見たかったな。
フライヤー写真から想像できるように、肌露出多め、また性描写に抵抗ある人にはオススメ出来ない舞台です。

『浅い河床の例え話』/『島棚』

『浅い河床の例え話』/『島棚』

東京ELECTROCK STAIRS

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

第一部:振り付台詞劇/第二部:演劇的舞踊
前半と後半それぞれ1時間前後の出し物、休憩を挟む。第二部(ダンス)が本領で、演じ手もユニットのメンバー5人。掛け持ちは居らず、第一部は8人位で皆20代〜30代前半と見える。第一部は風変わりで、絶叫と駆け足の無いミクニヤナイハラ、と言えば伝わるだろうか。人物が一つのボールを転がして行くような具合に、イメージのバトンタッチをしながら台詞を繋げて行く。そのリズムと、発語に付随する動き・踊りがユニーク。喋る台詞(テキスト)そのものは、ある日初めて筆をとって想念を綴ったような青っぽさがあるが、コトバと、動きの連想ゲームを最後まで追わされ、ピリオドもしっかり打たれていた。人数が多く、動きも複雑なので、発語する身体の具合を感じ取るには私の座った席は遠く、1、2列目で見ればまた違った感じを受けたかも知れない。
圧巻は「本領」と言った第二部で、5人が入れ替わりに踊ったり揃って踊ったりマイクを持って喋ったり、歌いもするが、バックに流れる音楽や、弾き語りのような歌は皆手作り感たっぷり(使った楽器はせいぜいカシオの電子オルガンという感じ、だが計算なのかリズムを刻む打楽器音がジャストから微妙にズレて生っぽさがあり、それが手作り感、というか脱力スタイル(からの絞めでキメる)を作っている。5人の中の黒一点が主宰の健太郎氏、歌は声からして氏のようだ。緩急の鮮やかさと、様々な局面を繋いで飽きさせない流れは第一部にも通じるが、圧倒的に躍動感を伝える5人の踊り手の力量は、自分は舞踊には素人だが、特記しても構わないだろうと思う。踊り手が個々に持っている技術というより、個性、身体から放たれる魅力が、「つい見てしまう」理由で、それを引き出す内容(台本の代わりに譜面でもあるなら譜面とでも言うか)でもあった。
音に戻るが、他の者が作ろうとして作れない独特のリズム、アクセントの置き方は全て「踊り」から出ていて、ダンスとセットで生み出されているようだ。だからこそ<流暢>なパフォーマンスが実現できているのだろう。凡その舞踊は音(音楽)と共にあって、音と拮抗した踊りが良いように思える。

わくわくステーション

わくわくステーション

拙者ムニエル

駅前劇場(東京都)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

劇団初見。楽しかった~っ♪/約115分
 拙者ムニエルといえば、旗揚げから20年超の老舗劇団。こんな公演タイトルですが、もう若くはない自分たちと「わくわく」というキーワードのミスマッチを自嘲するような内容で、そういう自虐的で身を切るようなギャグがあるかと思えば、エスプリの効いた回答に唸らされる大喜利めいたやり取りあり、若くはない役者たちが身を酷使して暴れ回るドタバタ的シーンあり、さらには歌に踊り、芸能人いじり、澤田育子さんの思わぬ配役も楽しめる、実に愉快な2時間弱でした。

 台本レベルで面白い上、皆さん演技にキレがあるので一層笑える。

 欲を言うなら、客演の浅野千鶴さんにもっと無茶して欲しかったですね(笑)。

 一応、3話から成るオムニバス。
 2話目は混沌としすぎていて分かりづらいうえ少し仲間外れ感があったけど、1話目と3話目はテーマ上もストーリー上も密なつながりがあって、ひとつながりのお芝居として楽しめました。

 一男性客として嬉しかったのは、女性客、それも美人が多いこと。
 女性客の黄色い笑い声に包まれながら観るコメディーは、野郎ずくめの客席で観るコメディーより数段楽しく感じられますね。

 隣席の幼い女の子がフルスロットルでふざける大人たちを見てケタケタ無心に笑っていたのも、シアワセ気分に拍車をかけてくれました。

 今回は6年ぶりの本公演だったそうですが、できればあんまり月日を置かずに次回作を観たいな~。。。

 では最後に、劇団初見者としての感想を。
 もっとダウナー寄りの作風かと思っていたら、意外やパワフルな作風で驚きました。

ネタバレBOX

 感動話としてイイ感じに終わりかけたところで邪魔が入って美談が台無しになるあたりも、いかにもナンセンスコメディーという感じで良かったです。
 実はジィーンとしかけていたのですが、見事に足をすくわれました(笑)。
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

追憶のアリラン
難しい時代の題材によく挑んでいると思います。歴史背景をご存じない方にはなかなか理解しにくい部分もあるのではないかというのが正直な感想ですが、教科書で触れないことが多い時代だからこそどんどんやってほしいです。欲を言えば役者さんの中には滑舌に少々難あり、台詞が滑り、激情した場面になると単語が聞き取れなくなる箇所があることです。ちょっとというか、かなり気になる。

ELDER STATESMAN'S GARDEN

ELDER STATESMAN'S GARDEN

THE ROB CARLTON

HEP HALL(大阪府)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても楽しい時間でした
楽しく面白くてあっという間の2時間でした。
歴史は庭で作られる・・・なるほど納得のストーリーでした。
目の前に、素敵な日本庭園が広がっているように思えました。
次回作も必ず見に行きたいです。

ネタバレBOX

真面目で個性的な3人の元老、信念のある内閣総理大臣、コミカルな外務大臣、親しみを感じるウッドワード全権大使、ユニークな通訳のウィルキンソン、大活躍の写真師田中さん、何でも出来る使用人五郎丸さんが、「庭」という場所でテンポ良く絶妙に絡み合って、何だか分からないうちに難しい国政の問題が解決されていって、全員がいないとこう上手くいかなかったと思うと、それぞれが大切な役割を果たしたことになるのでしょうか(笑)
トーマの頃を過ぎても

トーマの頃を過ぎても

Pal’s Sharer

ザ・ポケット(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1454(15-102)
19:00の回(晴)。18:00受付、整列、18:30開場。2回目(通算4回目)です。

19:02前説、19:04開演~21:02終演。

1995年3月、同じセーラー服→2003年9月それぞれの色→2012年4月、喪服とセーラー服(聡子)。聡子の時間だけが高校生のまま止まっていたのかもしれません。

その聡子役の相本さんは、この役はこの人しかいない、と思うほどピュア。

「風と木の詩」は単行本で読みましたがアニメになっていたのは知りませんでした。調べるとセルジュの声は小原乃梨子(未来少年コナン)さんでした。

みなさん、衣装がよく似合っていて世代の違い(移り変わり)が自然に現れていました。

終演後、篠原さんに先日購入した台本へサインをいただきました。また、再々演、お願いします。あ~、もう一回観たい。

ネタバレBOX

聡子からの贈り物、初演時は「萩尾望都Perfect Selection」ではなかった?台本にも「白い、愛蔵版二冊」とありますし...

【ありがとうございました!】朗読劇 西加奈子短編作品【舟の街/炎上する君】

【ありがとうございました!】朗読劇 西加奈子短編作品【舟の街/炎上する君】

ユニットマミカ

black A(東京都)

2015/04/18 (土) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

当たり前だけど本は面白い。
役者が4人もいるのに<舟の街>はほぼ一人で朗読、割合と掛け合いの多い<炎上する君>も客演の二人は刺身のつま程度。小説の朗読だからしょうがないのかもしれないけど、もう少しやりようがなかったのかなぁ。

ノックスの十悔

ノックスの十悔

映像・舞台企画集団ハルベリー

ワーサルシアター(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

館ものコメディ
十「戒」じゃなくて十「悔」なのね(笑)
ミステリーもののお約束を逆手にとったコメディで、
何かが起こりそうなのに結局何も起こらないという肩すかし感がもどかしくも面白い(笑)

演技はちょっとコント寄りな感じでしょうか。
表情や動き、台詞回しがややオーバー気味に映りましたが、
子供たちには大いにウケていたようです。
(私が観た回は家族連れが多かったです)

最前列で観ていたのもあると思いますが、
ステージとの距離から考えるとちょっと声が大きすぎるかなと感じる事が多かったです。

ネタバレBOX

事件が起こることをワクワクして待っている尼野がツボでした。
起こってもいない事件を勝手に推理したり先の展開を予想している姿が面白い。

セットが良く出来ていたと思います。
時計を動かして時間経過を表現している演出は好き。
絵画(ミュシャ?)にスポットが当たっていることが何度かあったので、伏線なのかと思っていたけど何も無かった(はず)。





[memo]
ラノベ作家 尼野+4名に洋館への謎の招待状。
台風で土砂崩れ、電話も繋がらない。陸の孤島に。

・シチュエーション的に殺人が起こるはずと期待するが何も起こらない。
・幽霊騒動はオーナーはじめ従業員のサプライズ。
・オーナー田口の妻が双子を出産。
・招かざる客 伏見の正体はミステリ作家の「しまいふみこ」

招待状を出したのは尼野の担当、神崎。
ネタに詰まっている尼野ために面白い人を4人招いた。
四月大歌舞伎

四月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

夜の部
4時間20分。夜は口上で1幕で、両花道にズラリという豪勢なものだった。河庄はこれぞ上方の作品で、通しで見たくなった。昼夜観て感じたが華のある四代目だ。

四月大歌舞伎

四月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

昼の部
5時間。襲名披露を初めて観た。きれいな祝い幕だ。テレビで観たのとは違い狂言の中に襲名披露が組み込まれていた。「十二曲」が二つもあり、碁盤太平記では涙ぐんだ。吉田屋はがんじろはんの味わいたっぷりだった。

GOLD BANGBANG!!

GOLD BANGBANG!!

壱劇屋

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/20 (月)公演終了

やりきった感がハンパない
オープニングのダンスシーンをなかなかの完成度だと思う。ストーリーも一応あるが、それらは全てネタフリだったのだと思い知る怒涛の20分間(これも一種のダンスシーンか?)。人間って生身でこんなことができるんだ。

ネタバレBOX

巻き戻しのアイデアは昔からあって、短いものならそこそこ見るが、どこまで徹底できるかは役者の体力と力量しだい。これはすごいの一言。
ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

アニメ声優ヲタクの自分が熱弁したくなってしまうほど収穫のある舞台
感想2連投すいませんm(_ _)m
しかし、オンラインゲーム編、アニメーション編は
全く別の舞台だったので
2つとも感想を上げさせていただきます
(特にアニメーション編は書きたい内容多々だったので)。


マチネでオンラインゲーム編にてプロの「声優」の
あまりの「熱さ」に触れて、
その後ソワレですぐにアニメーション編、

実際席についてから思ったのですが、
「オンラインゲーム編/アニメーション編の位置付けって、
きっとWキャスト、一部物語変更あり」みたいなものなんだよな、
と想像してました。

だからあまりに同じ展開が続いてしまうと、
あれほどに「熱さ」のある舞台だからこそ
ちょっとだけ「飽き」ちゃうのかな?
(気持ちが引っ張られなくなってしまうのかな?)
とマイナス思考してしまっていました。

しかし心配は杞憂に過ぎませんでした。


・・・いやあ、ほんとすごい!

背景となるアニメ/ゲーム、
そして登場声優としての背景設定は一緒とはいえ、

・ アニメのアフレコ現場風景

・ ゲームのアフレコ(違う言い方があったような?)現場風景

全く別の劇をメインキャスト一緒でやってしまうなんて
思いもしませんでした。

※ だって
  ──────────────────
  ゲーム編2時間+アニメ編2時間=4時間
  ──────────────────
  かつアフレコ中心のお芝居という事で
  アフレコパートでは1時間近くポンポンと続く長台詞を

  ※ ゲーム編は台詞間にわざと筋(つながり)が
    なかった為覚える事自体に苦労したかと

  逆にアニメ編は1つのアニメとして台詞間には
  物語の筋(つながり)がある分
  台詞は覚えやすかったかも知れませんが、
  マイク前での移動のやりとりが延々続く為(それがアフレコ作業)
  そういう位置取りなんかも覚えなければいけないという、
  合計すれば超ロング舞台。

  それを本日アフレコパートについては
  「ミス(ほぼ)ゼロ」でこなしてましたので。


ネタバレにならない範囲で驚いた事

1.ほっちゃんがいた!
  川村ゆきえさん演じる大声優役が
  まさにほっちゃん(堀江由衣)さんの
  グラビア/コンサートとは違う表に出ないアフレコ現場での姿
  (として浅野真澄さんの漫画「それが声優!」で語られている)
  まんまだったので驚いてしまいました(低姿勢ぶりまでまさに大声優)。

2.宇田川さんの声優演技があまりに「声優!」してる
  素の声と全く異なるキャラ付け/デフォルメされた声、
  とでも言うのでしょうか、
  マスコットキャラの声を見事に演じていました。
  その為、役者がやる「声優業界のお芝居」というよりも、
  「本物の声優達のアフレコ現場」として観る事が出来ました。
  ※ 他にもすごく「声優!」な声を出している方がいましたが、
    すいません名前が分かりませんでしたm(_ _)m
    女王様みたいな人。

3.アフレコ現場の実際が描かれている(と思う)
  アニメのアフレコ現場って声優10人近くが
  3本足らずのマイクを取り合ってどんどん
  台詞を言っていく形式、という事は「アニオタ」なので
  さすがに知っていましたが、
  今まで実際その光景がまったく頭に浮かびませんでした。

  どうやって順番に、かつ自分の使うマイクを選んで台詞を発していくのか?
  それが今回の「ザ・ボイスアクター アニメーション編」を
  観る事で痛いほど(実際主人公はかなり痛い思いをしまくりでしたが)
  よく分かりました。

  台本上の各人の台詞とその空きの長さを把握して

  ※ 基本的にアニメやお芝居は「現実世界」と違い、
    狙って複数人の台詞をかぶせる以外では
    1人1人順に台詞を発していく形になるので
    (現実世界だとお互いが同時に喋り出したり、という事が良くありますが)
  
  今マイクを使っている人の台詞終わりとその後の空きの長さで
  次に使うマイクを決めて後ろに並んでいく、
  という流れだったんですね。

  主人公もトラブってしまいますが、
  これって慣れないとかなり難しい流れ作業だな、
  と思いました。

  そして何より主人公。
  最近のTwitterなどでも話題になっていましたが、
  俳優がいきなり「声優初挑戦」する風潮ってどうなのよ、と。

  スタジオジブリなんかだと「媚びた演技の声優よりも俳優の方が偉い」
  みたいな事を宮﨑駿も言ってしまっていたので、
  何か声優が格下のように使われているイメージがありますが、
  本来ならアウェイである声優業/アニメアフレコに初参加する
  俳優さん側が「勉強させてもらう」立場なんですよね。

  本劇ではベテラン俳優だけどアニメアフレコは初めて、という
  主人公がかなーりの低姿勢で、
  アニメアフレコのルールが全く分からずに
  色々とトラブっていく姿が描かれていて、
  「そりゃそうだよな」と納得してしまう上、
  「声優」がちゃんとした立派なプロの仕事として
  描かれているのがなんだか嬉しいです。

  更に言うと最近「SHIROBAKO」という、
  アニメ制作会社がアニメ制作していく流れを描いたアニメが放送され
  かなりネットで話題になっていたのですが、

  それが終わったばかりのこのタイミングでの「ザ・ボイスアクター」(再演)、
  まさに流行にリアルタイムでこんな舞台が観れるとは、
  とタイミングの良さにも感激しました。


※ 表感想の時点で長くてすいませんm(_ _)m

【総括】
「アニオタ」ならアニメーション編は観るべき
(そしてリアルに顕現したアフレコ現場のほっちゃんをまず見るべき)、

そして「声優」好きなら声優ブームの火付け役となったゲームへのボイス入れ、
そしてゲーム業界の「今」

? 実際には「今」よりは古いお話なのでしょうが

が分かる「オンラインゲーム編」も観るべき、
という感じでしょうか。

ネタバレBOX

【思った事】
表に描かなかったのは

・ 最初初声優挑戦の主人公に優しく接してくれるほっちゃんが
  主人公が俳優としての「自分流」をどんどん取り入れて
  現場を荒らしていく(?)姿にめちゃくちゃ怒り、
  そして「メンタル的に弱い」ほっちゃん
  (堀江由衣さんはメンタル弱くないですよー、
  田村ゆかりさんはともかくとして)は
  それに調子を崩されて演技に支障をきたしてしまう。

  そして「主人公を下ろしてくれ」と音響監督に言ったり
  主人公に「自分の演技の事だけ考えて(他人なんて考えず)演じろ!」と言ったり、

  途中チームワーク的な所から外れた本性を見せるのですが、
  最後にあくまでも声優初心者で頑張っている主人公のその熱意その他を認めてくれる所に、
  ほっちゃん(川村ゆきえさん)自身の成長を感じたり。


・ 主人公が絵コンテを観ながら
  (動くアニメ映像じゃないからうまくイメージがつかめず)
  手探りで演技していく中、
  熱が入ってきてやっと「自分の役のイメージが見えた!」と
  思った瞬間に、
  絵コンテが真っ白状態に(作画未着手部分に入った為)状態になってしまい、
  せっかく見えたイメージが消えてしまい、台詞が喋れなくなってしまう。

  それが元で色々トラブルが起きるが、最後主人公が
  「自分の役の最後の姿が明確にイメージできました!」と
  音響監督にそのイメージを伝える。
  
  しかし、音響監督は「作画がまだ上がってきていないんだから、
  実際そんなイメージで演技されてもそれに上がってきた作画が合うかどうか分からない、
  今思っていたイメージは全て頭から捨てろ、その上で”ただ”泣いて見せろ」と
  無茶(?声優さんには普通なんですかね?)な要求をする。

  悩む主人公に打ち解けてきた
  (というか主人公を少しずつ認めてくれ始めた声優陣が)

  風の谷のナウシカの「ラン、ランララランランラン」の
  テーマが流れてる場面、
  あれをイメージすればだいたい泣けるから、
  とアドバイスしてくれた上、
  最後主人公が泣く演技をする場面でまさかの全声優陣大合唱。

  ネタとして笑わせつつ、「そうだよな」と納得もしてしまう、
  そんな「面白い」締め方をするのが上手いなー、と。


・ アニメ主人公(本劇の主人公ではないです)の単なる仲間役の
  若手声優が初めて「脇役のその深層に迫る」という
  主役級の場面を貰うが、
  その演技が上手く行かず(音響監督からOKを1つも貰えない)悩んだ挙句、
  主人公(俳優)に
  「俳優さんはカメラに向かって演技すると思うんですが、
  人ではなくカメラに向かって演技する場合
  どうやってその気持ちになりきるんですか?」と相談する姿など、
  ありうるよなー、と思える本劇の本筋が「面白い!」。

  そして、それが後々のトラブルに繋がっていってしまう流れが「上手い!」


・ オンラインゲーム編、アニメーション編、両方ともで思ったのは、
  普通お芝居を観る上で「噛み」「トチリ」なんてつきもので
  1芝居観れば少なくて数回、多ければ10回以上出会ってしまい
  場合によっては、せっかくのお芝居への集中が解けてしまう事もある、
  しかし「人間なんだから噛み、トチリぐらいしょうがないよな」と
  半ば観客としてあきらめている部分でもありました。

  でも本劇はあくまでもアニメの「アフレコ現場」、
  アニメのアフレコの本番で「噛み」「トチリ」なんてあったら
  別録り含め録り直し当たり前の世界の為、
  本劇中のアフレコシーンでの「噛み」「トチリ」は
  普通のお芝居以上に本劇が作っていく空気感、求心力を
  壊してしまう可能性がある、

  そんな高過ぎるハードルを越えて
  1人につき何十何百という台詞を(声優と違い台本なしで)、
  発していく「声優」役の役者陣の凄さに驚嘆しました。

  はっきりいってクライマックスのアフレコの流れは、
  (オンラインゲーム編も同様の構成でしたが)
  いつミスが出ないか、という怖さも含め
  手に汗握ってしまいました( ´ー`)


あと私事(わたくしごと)ですが、
自分がそもそもお芝居を本気で(?)観劇するようになったのって、
そもそも無趣味だった自分が
インターネットでラジオが聴ける事を知り、
なんとなくで声優さんのラジオを聴いて
声優さんって声もいいし話も面白いな、
と思ってアニメを見始めて、
更に声優さんの活動を調べていったら

声優業/俳優業を兼業される方が多く
声優さんの舞台を観に行ったのが初めで、

しかしその頃はお芝居としての面白さなんて
まったく感じていなくて単に
「あの有名声優を生で見れる」ぐらいの気持ちしかなくて、
それがたまたま応援しているJリーグのチームの応援番組の
アシスタントのグラビアアイドルが出るという小劇場演劇を観に行って、

「これが本物のお芝居か!」とあまりに精巧に作られた脚本から
本物の役者の演技からに惹かれるものがあり、
小劇場演劇の方にハマっていって、という流れもあったので、

まさかその小劇場演劇のお芝居でかつて自分が憧れた(?)
声優業/アニメのアフレコ現場の真実(にしか見えない)に
触れられた、というのは嬉しかったなあ、と。



長々と失礼しました。
いやあ、6番シードさん、開演前のPVその他含め
こんなに面白い劇団さんだと知りませんでした。

ファンになりました。
Heavenly Drop ~全ては物語~

Heavenly Drop ~全ては物語~

BIG MOUTH CHICKEN

ブディストホール(東京都)

2015/04/16 (木) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★

ファンタジー感がGood!
〔陽炎チーム(劇場パンフでは“朧炎”)〕を観劇。
“BIG MOUTH CHICKEN”は、前作「ここにいる!?」に続き二回目の観劇となる。
ブディストホールの広めの舞台を生かしたダンス、
さらには、華やかな衣装が物語のファンタジー感を効果的に醸し出していた。

そして、ギャグを入れ込み物語を進めていく手法と、ギャグのセンス、私は好みだ。

今作は“花と華”がモチーフで、「色んな花(人)があって、色んな華がある」
というところから生まれた物語とのこと。

色んな“華”を演出することに重きを置いた故なのか、伝説の勇者“コモン・ジプソ・フィラ”の華がなかったように感じた。
敢て、主役、脇役といった垣根を取り払うコンセプトがあったのかもしれないが・・・。

また、物語のキーワードである“アスポデロス”“ヘブンリードロップ”、何れも、物語における扱いが淡白であり、物語の奥行きに物足りなさを感じた。

ネタバレBOX

ネタバレという訳ではないが、役者では、

アルストロ・メリア役の藤田マコトさん、
カト・レア役の日向紗代さん、
デン・フォレ役の香月ハルさん、

この、御三方が好かったですネ~。。。
まほろば

まほろば

からふる

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/04/17 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

集大成
2年越しの猫又ヨイチと、頼子の会話から始まる島の歴史の物語。

2年前の短編のときと同じリズム感で始まったのは、うれしかったです。

舞台美術も素敵でした。

このページのQRコードです。

拡大