
大渋滞
山田ジャパン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/05/07 (木) ~ 2015/05/13 (水)公演終了
満足度★★★★
山田ジャパンらしさが爆発!
時事ネタっぽいところとか、皮肉な人間関係を描くのも当団体の持ち味なんですが、この手の、シンプルに笑いを狙っている作品も、とってもイイ!時代の閉塞感が何とか...と、やたら日常の疲れが倍増する作品を連発して人気してる団体がありますが、こんな作品も求められている気がします。

メンタルトレーナーのくせに
護送撃団方式
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/01/28 (水) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★
山田ジャパンより、山田ジャパンらしい...
実力派が揃っている護送撃団方式の公演ですが、内容的には山田ジャパンと言っても全然おかしくない。というか、いつもの山田ジャパンをもう1本観た感じ。むしろ、エグい表現では山田ジャパンをしのいでいる感じさえ。日頃、抑えているところを旅の恥はかきすてではないが「ええい!やっちまえ!」といつも以上だった気がしましたけど。山田ジャパンでは、横内さん辺りが担当する役を古山さんが担当してたイメージかしら?これだけをみて「あれが護送撃団」と思わないでいただきたいって気がします。護送撃団方式、次回も注目です!

もっと超越した所へ。
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
根本宗子の『今、出来る、精一杯』
初日からダブルカーテンコール、終演後、スタンディングしてしまう観客あり、となると、「どうしようかな?『観てきた』みて決めよう」と思っているあなた、ホントに観るしかないですコレは。途中までは、近作とちょっと似た感じで、「この頃、これぐらい男子がだらしないのか...」という展開が続く。だが、エンディングがぜんっぜん爽快!やっぱり、根本宗子はタレントが違う。この人の考えていることがスゴイ! ところどころ、「この作品は×××がスポンサー企業なのか?!」とか思いつつエンディングへ。納得できるオワリ方に拍手・歓声がしきり(DVDが欲しいが、音源の関係でなかなか難しいかも?)。彼女の『今、出来る、精一杯』ってスタンスがイイんだろうな~と思いました(ネタバレ寸前、いや、これが私の『今、書ける、精一杯』)。これ観なくして、きょうびの小劇場は語れない感じ。来週の今頃は(というより、多分、来週に入った途端!)、週間ランキングのトップを大差をつけて爆走していること必至!ぜひぜひご覧下さい!!!(そして、次作も期待大)。

孤島の鬼
ネルケプランニング
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/04/22 (水) ~ 2015/05/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
乱歩ワールドを見事に舞台化!
原作は、なかなか珍しい「明智小五郎や少年探偵団が登場しない」
江戸川乱歩の小説。
現在のテレビなどでは絶対流せない内容、名称、言葉で溢れている。
怪奇・幻想・猟奇的世界が展開されます。
それでいて物語の軸は終始「愛」である。
舞台上には「ホルマリン漬けの標本」が並ぶ棚がいくつかあり、
薄暗い舞台上で雰囲気を盛り上げる。
千秋楽の客席は通路に補助椅子も出て、9割以上は女性!
出演者は1人を除いてすべて男優、イケメンであるためでしょうが、
同じく1人以外は男優だった昭和文学演劇集の前作「蝶々殺人事件」
は横溝正史原作の探偵推理小説でした。
未見の2本は、1作目「黄金仮面」、2作目「少年探偵団」だった。
今から次回作が楽しみです。

地点『かもめ』
地点
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
進化するかもめ
全体的に素晴らしく作りが丁寧。パンフによれば、同じ演目を何度もリメイク・再演出しているそうで、さもありなん。客入れの段階から観客を楽しませ、惹き付け、予備知識を与える趣向がふんだんで、極めて観客本位の姿勢です。そのまま、ほぼシームレスに本番突入。
プレ企画ビデオ上映のコリオレイナスでも感じましたが、独特の発語・セリフ回しで終始楽しめる。・・・たとえ言っていることが理解できなくてもだwww
実際ちょっと感情移入しづらくて、単発の事象は理解できても全体を解釈できなくて困ったのですが、パンフの解説を読むと、それはあながち間違った感じ方ではないらしい。せめて先にパンフを読んでいれば、また別の楽しみも加わったろうと思うと残念。
でも再演出の可能性は0ではなさそうと思えば楽しみが残る。「地点のかもめは観たことがあるから」が観ない理由にならない、絶えず進化する劇団のようですね。

ABCDEFGH
FUKAIPRODUCE羽衣
三重県文化会館(三重県)
2015/05/05 (火) ~ 2015/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
全力のエロいおバカ
エロいおバカ、全力でやってますっ!って感じで良かった〜。これは中々並び立つ者いないっちゅ〜か、オンリーワンってやつですね。ああいう歌は意外に頭に残る… 中毒性高し。名古屋でのミニライブも行けばよかったと今更後悔。アフタートークで「心掛けていることは?」という問いに対して、作演の糸井さんが散々迷った挙句「楽しめるようにすること」としか言えなかったのが、本質じゃないかと思う。

針が指す空遥まで
ACTOR’S TRASH ASSH
笹塚ファクトリー(東京都)
2015/05/02 (土) ~ 2015/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
時よ 響け!←ああーって思いました
時計の「針が」指し示す未来、羅針盤の「針が」指し示す行方。モノゴトのはじまりのはじまり、おわりのおわり。事象の道理の理。陰陽の導く先、時間と空間の隔たるは「遥」。遥かなる空の先ー
もうもう2.5次元舞台でした( *´艸`)
キャストの皆さん、それぞれにキャラが確立していて楽しかったです!!
メインテーマの歌詞は、この物語の脚本の高島さんが書いていらっしゃるので、この歌詞だけでもうひとつの作品世界でした。初の作詞とのことです!
曲も時を刻む音を感じさせてくれる、耳に残るとても印象的な調べでした☆
OPアクトがこのメインテーマ曲に乗ってすごくかっこいい!何度も時を戻して観ていたいって思いましたよ!!
役の名前も詠一、美琴とふたりからは音を感じ取れるお名前がついてました!
針シリーズまた観たいし、時空チームや純喫茶チームのスピンオフも観たい!!
照明も時を行き来する光の洪水的表現から暗転しつつの場面転換とかもよかったし、票券・受付などのスタッフさんたちの細やかな対応もすてきでした!!
本当に本当に、すてきな座組みだったんだなーって、板の上に立つキャストさんからも感じ取れて、観に行って本当に良かったです!

いがいと女子なアナタのためのセステット
劇団 いがいと女子
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2015/05/03 (日) ~ 2015/05/05 (火)公演終了
満足度★★★★
脇役なし
さすが天野さんの脚本ですね。最初グダグダになりそうな怪しげな雰囲気がありましたが、6人の個性を活かしつつ、しっかりまとめてきましたね。
選んだ題材も「昔は無かったが今は日常」という距離感なのが面白い。あれなら異質の人間を結びつけ易くて、意外にドラマ向きなのかもしれません。
また、並行進行しているドラマで、スポットライトが当たらない側も暗転の中で芝居続けている演出も面白い。観る方はすんごい集中力要ってつらいけど(笑)
あと、「分かる人だけ付いて来い」的な小ネタがたまらないです、面白かった~、付いて行きます(笑)
6人の役者さんは各々見せ場があって、「脇役がいない!」感じのバランスが良かったですね。ネタ的には幸笑子さんの役が面白かったですが、その名を言うだけで明らかなネタバレなので控えときます(笑)

ホボトラ
1986年企画
ナンジャーレ(愛知県)
2015/05/01 (金) ~ 2015/05/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
起爆剤・・・ ここから何かが起こる?
何よりもまず、企画力の勝利ですよね。林じゃない方と今津じゃない方(笑)の両プロデューサーに敬意と感謝を表したいです。オールスター戦みたいで楽しかったぁ。
そして長谷川さんの作演、アテ書きキャストがドはまりで、なんか名古屋小劇場界の同人誌観ているようでした。良い意味でお約束をキッチリ抑えつつ、観客が欲しいものを与えてくれた感じです。なんかね、本来笑い所じゃない所でクスクス漏れる笑いからそう感じました。
そしてそれに留まらず、魔術とそれに乗じた本音が入り乱れた緻密な構成と感情の機微が見応えあり、独立した戯曲としてもかなり魅力的です。みんな役者役って訳じゃないのに「みんな上手ぇなぁ」ってセリフが全てを表現してましたね。
キャストはね、もう誰が良いなんて言い出したらキリがない。敢えて言うとすれば、こういうお祭り的企画は男としては女優さん推しになりがちなところを、男優さんの存在感が凄く強かった。男優さんのブロマイドまで買って帰ることになるとは思わなかった(笑)そのぐらい全員が個の力を遺憾なく発揮して、優れたエンターテインメントを成立させていたということ。アフターのシャッフル・ホボトラ込みで大満足でした。
この企画の続きを期待するとともに、他の年代への起爆剤になって何か起これば・・・ と思うとドキドキします。

『For スマイル』
プロデュースユニット「ななめ45°」
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい見世物!
確かな時間に積み重ねられたマイム技術に感嘆し、削がれた情景にフル回転させられる脳細胞。
一級の見世物に化した舞台公演を観ることが適う機会に幸福感を得られる。
ただただ、ありがとうございましたッ!

恋するアンチヒーロー
合同会社シザーブリッツ
サンモールスタジオ(東京都)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
話は意外な方向へ
チラシの裏に書かれているどちらが正義か~という一文が観劇後よく分かる、大変意外な展開で面白かったです。正義とは、悪とは。役者さんの熱の入りまくった演技もすてきでした。

銀河旋律
風鈴堂
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2015/05/01 (金) ~ 2015/05/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鬼に金棒状態?
キャラメルボックスが上り調子だった頃(←)の時間ものファンタジーの傑作である脚本に、オオツ、サルマルを筆頭にキャラクター造りがしっかりできた演技が加わって「鬼に金棒」?(個人の感想です)
なお、この場合、どちらが鬼でどちらが金棒かは問わないものとする。(爆)
それにしてもあの頃のキャラメルは…いや、何でもないです。

持続可能な恋
tea for two
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/09 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1479(15-167)
14:00の回(曇)
13:30受付、開場。舞台上には椅子が2つ。ぎりぎりまで客席。
「ヒットパレードvol.10(2013/6)」からで5作目、本作は「tea for ONE公演」、2人芝居が3編。
アンティークドールのような西尾さん、はっきりとは語られませんがロボット/アンドロイドのようです。先日観たアンドロイド版「変身」が本物のロボットを使っていたのにリアリティを感じなかったのとは逆に、本作では「人」が演じているのに「人にはなれない」存在の悲哀が感じられました。
13:54前説(75分)、14:05開演~15:27終演。3つの物語は時系列に並び、かつ、始まりと終りがつながっているという見事な構成。
3人の男性はみな弱い存在、母のような存在が、学び、諭し、諌める。
劇中の詩は、まどみちおさんの『消しゴム』、「ぞうさん」も。

さかしまToro
Cooch
萬劇場(東京都)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
主人公のラストの台詞が「希望」だったのかな
劇場に入って思ったのは、「ん、ステージのどこにも出入口がないよ...」って事と、「ステージ、予想外にシンプルだな(で、予想外に可愛い)」って事でした。
果たして、役者さんは冒頭に舞台に上がってからラストまで全員出ずっぱりで、、シンプルな舞台にジェスチャーとちょっとした音響だけでシーンが想像できるっていう、面白い演出だなぁと思いました。
で、ストーリー。「更生」とは「元の良い状態にもどる」という意味だそうだけど、その「元」も「良い」も、誰にでも絶対とは限らないのかな、って思わせられたお話でした。可愛い雰囲気のステージだっただけに尚更ザワッとした怖さを感じて、重いテーマだけど「興味深い」って意味で面白い舞台だったと思います。

戦国降臨ガール・R
アリスインプロジェクト
六行会ホール(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽♪
千秋楽終わりました!
やっぱり最後は違いましたね!
最高の演技でした!
もう何回もみてるのに号泣でした。
3回目の過去へ戻る決意のアスカの
玉川来夢さんの声にやられました。
ラストまでとめどなく涙が。
らむたんの座長っぷりも
二回目となり
最後の挨拶とかも
すこしなれてたかな?
千秋楽で
とっとと締めちゃうとこは
遠足のときと変わってなく!
すてきなお姉さん方に囲まれ、
ゆるーくみんながまとまる感じも
やっぱり、来夢ちゃんらしくていいなー
と思いました。
黒川アスカは
ストーリーテラー的な部分もありつつ
気持ちの変化もあり
結構難しそうな役でしたが
ちゃんとなりきってましたね-!
気持ち伝わった!
あと、スポットライトは
あまりあたらなかったけど
官兵衛とのシンクロも!
かっこよかった!
また次も楽しみにしたいと思います!
しばらく主題歌が頭の中で流れそう♪
あと衣装もコールマスターが武将のイメージにシンクロしてたり!
アスカに泣いて!
大一大万大吉!
しびれましたねー!
悪役の恩義も多彩でおもしろかったなー!
またみなさんそれぞれの現場で頑張ってください!

* ASTERISK (アスタリスク) 女神の光
パルコ・プロデュース
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
-
ダンステクニックの披露会を想定していたので、リズム系ダンスの公演でここまで作品で楽しめるとは思わなかった。見せる工夫たっぷりの脚本が素晴らしい。そしてダンスもかっこいい。一律同一料金だったが、広い会場なので、席種を設けて値段差をつけたほうが公平感がある。

舞首ー三つ巴の里ー
鬼の居ぬ間に
シアター711(東京都)
2015/05/06 (水) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1478(15-126)
14:00の回(晴)。
13:25会場着、受付始まっていました、13:33開場。最前列は座椅子、薄暗い舞台には樹木が絡み合ったような影、天井にも葉が伸びています
「地獄篇 ―賽の河原―(2014/1@王子)」からで3作目です。Islandの津金さんは、先日、「板橋でカフェやってます。(2015/4@板橋)」を観たばかり、本作では真逆のキャラクター。
佐々木さんは「四の五の言わずに恋しろリーマン!(2013/6@BASE THEATER)」、山本さんは物凄くアクが強いキャラクターで初めてかなと思っていたのですが、帰宅して確認するとなーんと「ヒガンノウタ(2015/3@BASE)」(関西弁バージョン)で観ていました。そういえば押しの強さは共通かも。
島田さんは直近ですと「In The PLAYROOM(2014/10@ミラクル)」、いつも満身創痍(!)。
14:00前説(アナウンス、105分)、14:06開演(読経)~15:51終演。
限られた資源(労働、食糧)の中で生き抜くためのルール=社会性に対する問いは、「トロッコ問題」に近いのかもしれませんが、依然として「社会」のなかに留まっているため、人知を超えた恐怖という点は前作より薄まったような印象を受けました。
「里長」役の吉田さんは異様な雰囲気を身に纏った不思議な役どころでした。
自ら定めた理のゆえに滅びゆく関係、絶対のものと思い込むことが生きるために必要なことであったはずであるのに。

4649
WATARoom
テアトルBONBON(東京都)
2015/05/06 (水) ~ 2015/05/10 (日)公演終了

もっと超越した所へ。
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
タイトルに恥じない
いやはやお見事としか。
何作も観ていて大体の流れが分かっているはずなのに、
そう思えてしまうのがコワイ。

もっと超越した所へ。
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
お見事!絶対観た方がイイ
初日、最高にいい気分で劇場を後に出来ました。今は、迷ってる人、予定微妙な人は行って欲しい!としか言えません。(ツイッターにもネタバレになるのでその位しか書けない)後日加筆します。といいつつ、もう五月も終わってしまいました。行けなくても内容興味あるかたはTBしたので、そちらで良ければ見てください。(読みにくいだろうけど)あー、もう1回見たかったなぁ、また阿佐ヶ谷で上映会やって欲しいです。