満足度★★★★★
乱歩ワールドを見事に舞台化!
原作は、なかなか珍しい「明智小五郎や少年探偵団が登場しない」
江戸川乱歩の小説。
現在のテレビなどでは絶対流せない内容、名称、言葉で溢れている。
怪奇・幻想・猟奇的世界が展開されます。
それでいて物語の軸は終始「愛」である。
舞台上には「ホルマリン漬けの標本」が並ぶ棚がいくつかあり、
薄暗い舞台上で雰囲気を盛り上げる。
千秋楽の客席は通路に補助椅子も出て、9割以上は女性!
出演者は1人を除いてすべて男優、イケメンであるためでしょうが、
同じく1人以外は男優だった昭和文学演劇集の前作「蝶々殺人事件」
は横溝正史原作の探偵推理小説でした。
未見の2本は、1作目「黄金仮面」、2作目「少年探偵団」だった。
今から次回作が楽しみです。