ガリベン・レクイエム
劇団ミックスドッグス
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
「キャラメルの小箱」?(笑)
よくできるが夭逝した兄の遺志を継いで東帝大合格を目指す「努力する才能だけが取り柄」の弟の受験騒動記。
キャラメルボックス系の王道物語で安心して観ているうちに起こる「意外性も欲しいな」な気持ちを察するような終盤の意外な展開は「え、それでイイのか、それは違うんじゃないか?」なものだが、それは罠で最後にちゃんと納得させられるという手口にまんまとノせられる。
以前も似た手口があったのにまたも騙されてクヤシイ!(笑)
ところで劇中のアレは実際の入試問題?
ネタバレBOX
タイトルも実は途中まで「レクイエムよりもラプソディーでは?」と思っていたが、その件もラストで納得。いやぁ、ヤられたなぁ。
ワンマン・ショー
崖淵五次元
天満天六・音太小屋(大阪府)
2015/05/10 (日) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★★★
今はいない人の作り事の様に見えた。
作られた人 懸賞ハガキに書いた物語 ミステリーホラー? ミステリーは芝居には難しいと思っておりますが、上手く作られております 懸賞はがきに書かれた人と成り そして作られた経験 誰が人? 生きている人は誰もいないのでは、はがきを書いた人も、もういないのかも すべては、改築した部屋の中での、今はいない人の作り事の様に観えました。 面白い 。
ネタバレBOX
ちゃぶ台 ダンボール箱 舞台奥に映すハガキ キ カ カ カ カ カ キ カ ・・・・時間 ハガキを書く男 二人 三人 // ドンドン ドンドン ギギー 誰もいない いるよ 女が見ている 苦しそう ドン 手が落ちる あれー 男が戻る 女と鉢合わせ ワー // ゴホゴホ また あなたの顔にヨダレ 兄がくる 明日 無職 言いにくい あかたさん でいいよ 懸賞応募 人の名前を使う // 仕事が決まった ビルヂング、 ヂです の一室で雇い主を待った、暑い 扇風機回らないから調べる 女が入って来た 続けて 壊れてるの えっ 窓開けましょう 窓落ちそう 開ける 落ちる ガシャン 白根赤田 私、緑川 仕事は? 私の事を聞きに来る 知らないと言って 冷たい物いる? 緑川がのむ いる 保冷材を渡す // それが仕事 痛い ぶつけた? 腫れてる 懸賞に余計な事書かないで ヨダレとか ピンポン 緑川さん泥着いている お庭の池が広がっていませんか // お兄ちゃん 捨てた? あ? あぁ ばれたら私 // 池 同じですよ イエローさん なんでもしてくれる // 隣が覗いている // 空の仕事 航空写真 調査員、私地上の仕事
首が痛い 増築 固定資産 // その人がこれ お帰り 嘘つき 捨てたって言ったじゃない 玄関にダンボール箱 // 君と会うのは楽しいよ しおどき かれを呼ぶ 扇風機が回らなかったから暑いと感じた 決め付けて私を 白と緑は、さえない 赤と緑は黒くなる 行き止まり 二人 手を取り踊る // 踊った もっと 踏んだ わざと オモチャが足に 緑色のシビック 足どけたらミニカーが 無くなった これ踏んで消して 指で摘まんでいるインチキ 放しなさいよ 叩く 首を締める 白紙に戻したくない 寝るわ ゴボゴボ // それ何 履歴書の名前 住所をこのダンボールを下に書いた // エンピツを斜めに 浮き上がる 文字 住所 指名 届けて // 向こうの部屋へ こちらから仕掛ける (後でわかった 作られた者達の消される不安 自我を持つ 生きだした) // なんで捨てた 懸賞 おかしい 狂っている 私を見て 笑っている泣いている じゃこれ要らないよね 壊れた // 私のヨダレいつから 彼がここに書いてから // ずいぶん深く掘ったわね 埋めて 死体と話す 捨てに来た 山に // おーい イエローか 落とした
だろ 誰 聞かない // お仕事の話ですね 採用です // 妹に話す 就職決まった // 段取り付けました まだ 待って 埋めてって // 緑川が ビルヂングの一室 扇風機を直そうと どうぞ 続けて 壊れているんですよ (同じ) ご用件は 聞きたい 男、女、女 知らない 名は緑川 女は私を決めて下さいと言った // 御主人に会わして下さい 増築と主人 懸賞マニアじゃ無い 主人の手紙では 私はいなくなっている 兄さんは一人っ子になっている 増築の部屋を明ける 誰もいないじゃないか 時を刻む音 キ カ カ カ キ カ カ カ 青い 緑川 白井 ドンドン ドンドン 誰もいないじゃないか いるよ イエロー さん ダンボール 出てきた5人 だめだ 戻せ 首を締める(それで首に包帯) 何処へやった中身 やっとここまで書いたのに やめようよ いつまで続く 追い出すまた書く トン あれイエローさんあれー ワー あー
すべては、改築した部屋の中での、今はいない人の作り事の様に観えました。 面白い
もっと超越した所へ。
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり面白かった
今回も楽しませてもらいました。
ありがとうございます。
だいぶ人気が出てきた感じ、役者さんのキャラクターだけで笑いがおきてたりしたようなところも。
純粋にお話や演技とかをしっかり観るのは忘れないようにしたいと思いました。
幕が上がる
パルコ・プロデュース
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2015/05/01 (金) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
満足度★★★
劇中劇が…
モモノフたちにオリザ氏の目論見が伝わっただろうか?
「演劇の面白さ」の伝え方は、映画版の方が上回っていたと思う。
休演日明けだったからかもしれないが、モモクロの芝居が、序盤の「劇中劇」に乗り切れていなかったのが残念。
オリザ氏流の会話劇を900席のオオバコで観るのも辛かった。小箱なら違う印象だったハズだ。
カーテンコールのとき、スタンディングオベーションでペンライトが振られるのもモモクロらしく印象的だった。
+51 アビアシオン,サンボルハ
岡崎藝術座
イムズホール(福岡県)
2015/05/10 (日) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★
うーん
難しいなぁ、観終わって近くに座っていた知り合いと「これは神里さんの話しでしょうね」って話した。演劇の歴史をひも解いていく過程は興味を持ったけれど、私たちは最終結果しか観ないのだ。残酷にも。
マリーシア兄弟
劇団マリーシア兄弟
Geki地下Liberty(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジーンと
余韻が残る内容だった。
血がつながっていないけど、皆が思いあって本当にいい兄弟達だなぁと。
くすっと笑える場面、ほろっと泣きそうになる台詞等、バランスよく楽しく見れた。
会場内は素敵な笑顔のイケメン達が案内してくれるのもまたいい。
ぜひ次も見たいと思える劇団でした。
真田幸村
劇団¥おやのすねかじり
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2015/05/05 (火) ~ 2015/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★★
殺陣良し、舞台装置良し、脚本良し、ラスト思わず涙…
殺陣がとても良く考えられたており、敵の刀の使い方や、キャラに応じた殺陣(清海の人を放り投げるシーンや、鎌之助の現れ方など)がとっても個性的で良かったです。
この劇団さんは、芸大の[忍術研究会]&[Geidai Action Team]のOB・OG・現役さんだそうで…、道理で素晴らしいわけです。
また舞台装置も、観音開きの門を開け閉めすることで、スムーズに場面転換でき、開いている状態の門の扉から、切られ役の役者さんが一気に現れるなど、スピーディーで良く考えられた舞台装置でした。
そして何よりも、中々ない発想のストーリー、「真田のために女を捨てた一人の娘と、 幸村を名乗った一人の男」のストーリー、斬新で、素晴らしい脚本でした。
そしてそして、ラスト、負け戦と分かりつつ、豊臣のために奮闘し、次々に倒れてゆく真田の勇士たち、思わず目頭が熱くなりました♪
とっても楽しませていただきました。
次回公演も必ず伺います。
マリーシア兄弟
劇団マリーシア兄弟
Geki地下Liberty(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
泣かせる兄弟
血のつながらない5人の兄弟という設定とそれぞれのキャラがうまくかみ合って
“家族って何だ?”という大きなテーマにひとつの答えを差し出している。
ストレートな作りながら、泣かせる台詞がバランスよくちりばめられて飽きさせない。
暗転の多さとか、長男についての多くを次男が語る等の構成はもう少し工夫すると
さらに見せ場が際立つのに、と勿体ない気がした。
しかし、いい兄弟だな。みんないいキャラで、これ定番シリーズにしてまた観せて欲しい。
兄弟たちの仕事や別居、里親のこと、そうそう、長男の結婚とかぜひ観てみたいなあ。
ネタバレBOX
リキ(大浦力)、サトシ(吉田哲也)、イツキ(紀平祐樹)、ユウ(佐々木祐磨)、
ヒカル(坂田光穂)の5人は、里親に引き取られた血のつながらない兄弟だ。
その里親は20年前、ヨーロッパへ里子システムの視察に行った先で事故死した。
一番下のヒカルはその後この家にやって来た。
そのヒカルが、海外で働きたいと言い出したから、海外嫌いの長男リキは大反対。
だが、サトシは「20年も経っているのに一番立ち直っていないのはリキだ」と言う。
里親の死後、予定通りヒカルを引き取ったのも周囲の反対を押し切ってリキが決めた。
自分の知らなかったリキの思いを知り、ヒカルは初めて
リキときちんと向き合おうとする…。
一番上の兄ちゃんが高校辞めて家具職人になって、それが頑固で横暴で自己チューで
だけど弟たちのことを一番考えている、不器用な兄ちゃん…ってもうこれが泣ける設定。
施設が長く、なかなか里親に心を開けなかったリキ、ようやく信頼して
頼って生きることを知った途端に里親が死んでしまって
「父親にならなければ…」と決意が空回りする…という展開が上手い。
バラバラになっていた兄弟が集結して同居する…と言うのはテレビドラマでもあったが
里子5人が同居しているというストーリーが新鮮。
“血縁”なんて、家族や兄弟に絶対不可欠な条件ではない、というスタンスが素晴らしい。
一見横暴な長男をほかの兄弟が理解し、見守っている情景が大変温かく心惹かれる。
毎朝仏壇に手を合わせる習慣や、夕ご飯は一緒に食べるという約束が、
この兄の信じる“家族の象徴”として繰り返されるのも良い。
兄弟5人のキャラが立っていて、役割分担が明確でストーリー展開に無理がなく、
想定の範囲内の結末なのにそれが心地よく、思わずほろりとさせられる。
金髪のややヘタレなユウとか、母親みたいな太った次男サトシ(体型は関係ないか)とか、
いい兄ちゃん達がいて、幸せな家庭だなあと思う。
菓子パンを半分だけたべるとか、「行ってきます」を言わないとか
奇妙な習慣に理由があると明かされるタイミングも良かった。
これまで兄たちに迷惑をかけないように気を使って暮らして来たヒカルが、
長男を説得するためにほかの兄弟ひとりひとりにアドバイスを求める、そのプロセスで
長男とのエピソードやここへ来た皆の事情、顔も知らない里親のことを少しずつ理解し、
改めて「家族」を信じて海外へ飛び立つ…という構図がもっと明確になったら
兄弟ひとり一人によりスポットライトが当たったかもしれない、と思った。
そう思うのも、5人のキャラが魅力的だから。
これはまさに“劇団という血のつながりのない兄弟たち”の話だ。
そうだったのか、マリーシア兄弟。
ぜひシリーズ化してください、この兄弟にまた会いたいです。
静かにとけた桃色【ご来場いただき、誠にありがとうございました)
劇団えのぐ
シアターシャイン(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
静かにとけた・・・
心あたたまるお話、とてもよかったです。
マスターのおとぼけ感、最高ですね!
誰がための笛は鳴る
空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画
吉祥寺シアター(東京都)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
観れて良かった
もう一度観たいと思う物語とスピード感のある展開。
大切な想いはしっかり届ける演出 素敵でした。
公演期間中にリピート出来ないので、DVD化される事願います。
もっと超越した所へ。
月刊「根本宗子」
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい現実味
よくお名前は聞いていて評判も良いのになんとなーく観ていなくて。
初めて観たら凄かった!
何故今まで来なかったのでしょう。
その他用事をねじ曲げてでも来るべきでしたね。
また観たいわぁ
ネタバレBOX
男性陣のクズっぷりが半端ない!
どの方もうわぁ…と思うけど私が一番イヤなのは配信野郎ですかねぇ。
ぶん殴りたい!(見事なリアリティへの誉め言葉ですよ)
TSUBAKI 買いたくなりました。
籠
f.tプロデュース
千本桜ホール(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきたっ!
女って、人間って、本当に怖い。でも、全ての登場人物の気持ちが、ちゃんと理解できるモノばかりで、自分も女であり、間違いなく人間で、彼女たちのようにならないと断言出来ると言い切れなくて、心底ゾッとする。
だけど、この作品がスゴいのは、ただ怖いだけじゃないコト。そういうモノの中に、良心がある事がちゃんと描かれてる。温かい気持ちに、涙が出る。
・・・そして、衝撃のラストシーンに、言葉を失う。
絶対に、観て損しない作品です。
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
ロズギル上演委員会
OFF OFFシアター(東京都)
2015/05/04 (月) ~ 2015/05/31 (日)公演終了
満足度★★★★
変則二人芝居の成功作
観たい観たいと思いながら、これまで、ご縁がなかった「ロズギル」。なので、はなから二人芝居用の脚本かと思いましたが、違ったんですね。
いやあ、とても、気の利いた趣向で、見せ方として、とても斬新で、面白かった!というのが、第一印象でした。
でも、帰りの電車の中で、自衛隊員は、ロズギルと同じ運命を辿るのでは?と無性に不安を掻き立てられ、内容はかなり深い芝居なのではないかと、思い直した、昨日の夕刻でした。
ネタバレBOX
何しろ、お二人の芝居の熱量に圧倒されます。
演じることが大好きなお二人が、企画して、上演に漕ぎつけるまでの、熱量が、全て、舞台上に放出されているような、熱いのに、清涼感を感じるステージでした。
「ハムレット」の登場人物として、どっちがどっちか、出自も、不明な存在感の薄い二人を主役に据えたストーリー展開だけれど、この作品の中においてさえ、結局は脇役でしかない二人の儚い運命が、静かに悲劇性を物語ります。
ハムレットや、他の登場人物は、映像で、お二人が、あれこれ演じ、そのスクリーン内の人物と、生身のお二人が絡むという演劇スタイルが、趣向が効いて、斬新かつ愉快でした。
本当は、2時間半以上の大作だそうですが、この日の上演時間は、たった1時間半。それでも、中身はしっかりと詰まった充実感あるストーリー展開で、感心しました。
役者役の人形を操作した、黒子の、文学座の演出助手さんの、動きも、お二人の芝居を妨げない素晴らしさで、目を見張りました。
できれば、熟成された頃にもう一度拝見したくなる舞台でした。
GK最強リーグ戦2015
演劇制作体V-NET
TACCS1179(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
AvsCチームの回を拝見。じゃんけんで勝者が、先攻・後攻を選べる。
両作品に共通する点で良い所は、それぞれ、主張がハッキリしてブレが無い点だ。流石にガチバトルに参加するだけのことはある。
ネタバレBOX
今回じゃんけんの勝利者はCチーム。お題は「駅」、先攻を選んだ。作品タイトルは“同じ海を見てた”
主人公、ゆきは、DVで離婚した母が去った後は、父のDVに耐えている。而も、父を庇うのだ。そして、今でも父に電話を掛け続けている。
秀人が12年ぶりに戻ってきた。リゾート開発の尖兵としてである。ゆきは、彼を認めない。皆は、ゆきがリゾート開発に反対している為だと考える。だが、彼女は12年前のことを根に持っていたのだ。12年前、彼女の父は、秀人を救う為に命を落とした、彼女はそう信じていた。それで仇として彼を嫌っていたのだ。然し、事実は異なった、あの日、彼女は、彼女を父のDVから解放しようと画策した二人の幼馴染と其処に居た。そして、予測通り、父は彼らの居た場所を探り当て、幼馴染とゆきに暴力を揮う。台風が近づいていた。
ゆきの思い込みでは、父にアタックをかけた秀人と父は海に落ち、波に攫われたが、父は辛うじて秀人を助け、時部は犠牲になった。だが、事実は異なった。父と揉み合う秀人の頭を鈍器で背後から殴り、頭蓋骨が陥没する程の重傷を負わせた彼女も父も秀人も高波に攫われ、父は2人を助けて波に攫われたのだ。
これが、物語の核心だが、描き方がスピーディーに過ぎ、観客が、物語の描きたいメンタルをじっくり味わう間に乏しい。また、作家の離島に対する愛憎半ばするアンヴィヴァレンツが昇華され切っておらす、作品と作家の距離が狭い点に難が在る。
Aチーム。こちらのタイトルは「"stay”tion~駅~」となっていて、一見、オーソドックスなのだが、タイトルに細工が在る通り、捻りが利いている。始まり方は実にオーソドックスで駅員がアナウンスをしたり、駅のコンセプトを述べたり、通常留まることのない駅に留まり続けている「客」が居る事を告知したりで幕が開く。何れも後の伏線となっている点、作家の資質の高さを感じさせてグー。さて、この「客」、若い女である。記憶を失くしているらしく、自分が誰で何故ここに居るのかも分からない様子。これらのことは、セーラー服の少女との会話などで明らかになってゆく。
そこへ、30歳になる現在、未だ売れない漫才の芸人カップルが登場する。彼らは、コンビを組んで3年、ブレイクすべく東京で開催される漫才コンテストに出場する為にやってきた。皆の前でその芸を披露するが。イマイチ!! そこへ飛び込んでくる若い男は、何やら暴力の臭いを発散させている。堅気ではないと一見して分かる。かれは、男女のカップルを探す組員。組長の女を奪った兄弟分にオトシマエをつけさせる為に追っているのだった。組長の予想通り、姉さんと兄弟分がやってくる。然し、姉さんと兄弟分とは、本気で愛し合っていた。情にほだされ、親分には、彼らは駅に現れなかったと嘘をついて逃がすことを決意するが、親分もこの駅に来ていた。ヤクザ者同士であるから、オトシマエは命のやりとり。ドスを抜いた親分は、彼らの本気度を測る。結果、親分が折れ、二人を堅気にし、見なかったことにして逃がしてやることになった。
こんなドサクサに若いカップルが紛れ込んでくる。喧嘩をしている。3年前から同棲しているのだが、彼女は、天井裏から女子のお泊りセットを発見。浮気を疑って喧嘩になっていたのである。決定的な証拠として彼女は説明を求めるが、彼の方は、どうしても説明しない。ただ、自分は潔白だと言い張るのだ。
彼が説明を拒んだのは、言えば彼女が傷つくと考えたからであった。このお泊りセットは前カノの物だった。3年前ふとしたことがきっかけで喧嘩をした彼女は、怒りにまかせて飛び出し、交通事故に遭って亡くなっていた。彼は、思い出の品を捨てるに捨てられず、屋根裏に隠して仕舞っていたのである。
ところで、ここで今作最大の見せ場が訪れる。駅に居続ける若い女である。彼女は、皆に語りかけるのに、誰も彼女に気付かない。彼女を認識でfきるのは、セーラー服の少女と駅員だけである。彼女は悟る。自分は死んでいるのだと。そして、思い出す。喧嘩をして飛び出し交通事故で死んだのは自分なのだと。
最終的にめでたしめでたしで終わるのだが、人の行き交いを出会いと別れの交差点、駅で重層的に描けている点にこの作家の力量を見る。生と死、生きている者同士、ヤクザ、芸人、普通の人々で具体化し、死相即ち虚と生の相即ち実相を、ディメンションを違えて展開するストーリーは秀逸。間の取り方も良い。Cチームの若書きと対照的な大人の作品である。
パレードを待ちながら
劇団新和座
シアターシャイン(東京都)
2015/05/08 (金) ~ 2015/05/10 (日)公演終了
満足度★★★
よかったです
簡素な舞台セットでしたが、若手女優さん達の熱演を楽しめました。ちょっと重厚感は欠いていましたけど。しかし銃後ではどこの国でも同じようなことをやっているのだなーと再認識。
わしゆん!
BuzzFestTheater
「劇」小劇場(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
泣けますね
えらく笑いのシーンが多いけど、シリアスなところは記憶喪失モノの王道路線。大いに笑えて、泣かせてもらいました。スタイルのよい美人さんが多数出演で、水着姿も実にイイ。
Béranger
EgofiLter
シアター711(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
1940年
当時のルーマニアの片田舎はこんな雰囲気なのかなと思いました。
ネタバレBOX
1940年頃のルーマニアの片田舎にある宿屋に集いし将来のイヨネスコ、極右組織の鉄衞団のメンバー、地元の人々、魔女という職業の人たちが織りなす話。
もう一人、鉄衞団の資金源にでもしようと金のありかを問い詰めるために誘拐されてきたのか、身寄りを失くしたユダヤ人富豪の娘がいて、その心の声がべランジェでした。
「魔法はすぐ冷める。」
胡散臭い時代の極右的発想はすぐ冷めるということでしょうか。最近の日本に蔓延し始めた魔法も早く冷めてほしいと思います。
子供役のまじまあゆみさんと苺田みるく先生さんがバッチシで素敵でした。魔女を見たときは鴻上尚史さんが特別出演しているのかと思いました。
わしゆん!
BuzzFestTheater
「劇」小劇場(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いあり感動あり!!
セットから沖縄感満載でした!内容も笑いもあり最後には感動も
ありで、ほんとう最高に良い舞台でした!!
キャストさん一人一人の細かい演出までもしっかりしていて最後まで
釘付けになって見てました!是非次回作も期待しています!!
わしゆん!
BuzzFestTheater
「劇」小劇場(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
二回目!
二回目見てきました!
役者の演技と言うか魂が更にパワーアップしてますね!
千秋楽行きたいけどチケットがsold out、、、
そらそうだなと、、、めっちゃ良い作品なので売れて当然か。
本番終了後は劇場前がごったがえし、、、
皆んな人気者で当たり前か。
とにかく1日1日の成長具合が半端ない!
キャンセル待ちでちけ頼みましたが、どうでしょう?
でも色んな方に見て欲しい気持ちもある。。。
静かにとけた桃色【ご来場いただき、誠にありがとうございました)
劇団えのぐ
シアターシャイン(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
静かに溶けた桃色
テイストの全く違う2つのストーリーが前半/後半で展開されるとても楽しめる公演でした。
大掛かりな舞台装置もなく、有名俳優が出るわけでも無いですが、良くも悪くも若い俳優さん達の情熱が感じられる良い公演でした。
えのぐの色を軸に据えたコンセプトは大変良いと思います。青春時代のちょっと甘酸っぱい思いが蘇ってハッピーな気分になりました。