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Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】

Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

ブディストホール(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

南総里見八犬伝 完結編 観てよかった!
全編もさることながら完結編震えました。

殺陣も迫力あるし!やっぱり信乃様素敵でした。観に行ってよかったー!

Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】

Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

ブディストホール(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

完結編にふさわしい造り
白龍チームのみ観劇。

昨年10月に前編、それを経ての後編(完結編)。
自分は前作も観劇済みなので、
今作のキーになるであろう設定は把握してました。

前作からキャストが変わっていたり、
同じ人でもビジュアルが変わっていたりしていたようで、
最初の戦いのシーンで名前を呼ばれるまで「だ、誰だ?」と
思ってしまうことも何度かありましたが、
観ているうちにだいたい把握できました。

休憩15分こみで、上演時間3時間。

休憩明けのところでコミカルなシーンを入れたことで、
あの世界にすっと戻れて良かったなぁと思いました。

ネタバレBOX

積年の恨みを抱えた女性「玉梓」と、
彼女の呪いにより、
男ながらにして玉梓と同じ容姿をもって生まれた「犬塚信乃」。
二役をこなし、さらに「玉梓に精神を乗っ取られる信乃」
…というシチュエーションも体現した
看板女優さんの演技力が抜きんでているなぁ、と思いました。

荘助のストイックで一途、熱さを秘めたたたずまい、
親兵衛の力一杯で暴走しがちな若さ溢れる所も好感が持てました。
おもわず応援してしまう魅力がありました。

八犬士を中心としたヒーロー活劇かと思わせて、その実
「戦の中で翻弄される女性」に焦点をおいた物語。
敵対しているようで、同じ事を願っていた
玉梓と伏姫の描きかたに、感情を揺さぶられました。
あと金腕大輔と伏姫の昔語り、
大角が妻の亡骸のそばで語りかけるところも好きでした。

大角と一角のビジュアルが見た瞬間「めっちゃ親子!」と
なってたところもよかったです。
大角の弟(と大角は思っている)の牙二郎の「シャッ!」という
かけ声から始まる戦い方も獣じみていて目を引きました。


昨年10月は小文吾の妹「ぬい」、
完結編で「浜路姫」役を演じていた小春さん。
(彼女が出演ということが観劇のきっかけでした)
「妙薬で記憶を消された、信乃の幼なじみの浜路」
という展開でしたが、
「彼女には昔の記憶がある」ということが
浜路の目線や表情からありありとわかり、
それが明かされる時の説得力が増して、とても良かったです。
愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

アナログスイッチ

シアター711(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
渡辺さん、楽しみにしていたので残念ですが、佐藤慎さんの独り温度差のある演技がハマっていた。前作同様、板橋優里さんのキャラクターは面白い!あの目力は天性。あと、野口裕樹さんがとても効いてました。そこで何かやってくれ!と思うところでやらかしてくれます。どこか切ないんだけど、明るくて、楽しくて、笑える舞台。正に!とても楽しかったです。

セーラー服とブルーシート

セーラー服とブルーシート

B.LET’S

ワーサルシアター(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/01 (月)公演終了

満足度★★★★

現実に起こり得る
女子高生役はみんなキャラクターがたっていて良かった。特に土田有希さんの演技が鬼気迫るものがあった、あの目力は天性。出演キャラクターが舞台上に常に居るという演出も、照明の使い方がとても上手かったので良かった。現実に起こり得るストーリーであり、考えさせられました。

ネタバレBOX

ラストがどうなったのかよく判らなかった。声が効果音で消されてしまい、説明が聞き取れなかった。殺したか、怪我止まりなのかでまた受ける感じが変わってくると思うので、そこは残念。
歌姫

歌姫

劇団Tempa

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

笑って、泣いた。。
セレソンが、宅間孝行の猛烈な個性と無茶なアドリブでお客を惹きつけるのなら、劇団Tempaの場合は、劇団、役者たちによる ”演劇LОVE” な姿勢がお客を惹きつけ、そして泣かせて笑わせた感じなのかな。

あいだに休憩を含む3時間弱のお芝居だったと思うけど、1日にダブルキャストの2回を観ても、全然飽きずに観れました。

全体のキャスティングも良く、久保さんは今回一番のハマり役だったかなと。。。

ダブルキャスト、それぞれの芝居の印象はやはり違ってて、その芝居の違いを感じながら観るのも楽しいのだけど、その違いによって周りの役者さんの演技とか空気が微妙に変わって観えたのも、今回は面白かったです。

ホール公演は、今回でTempaは3回目になるのだと思うけど、音声等、技術的な気になる不具合も素人目には全然感じなくて、芝居だけに集中して観れたのがほんと良かったです。

あと普通、演出家にも役者にも、意外と得意な分野がプロにさえもあると思うのだけど、去年の「ダブリンの鐘つきカビ人間」と今年の「歌姫」と、全然テイストの違う芝居をきっちり作り上げることは単純にすごいなぁ・・と。

また、次公演も期待したいです。

あっ、最初の、ヤットくんが出てた、舞台を観るうえでのマナー的な映像は分かりやすくて良かったです。はい。

ネタバレBOX

やっぱ、フラフープの場面はこう来るだろうと分かってても大笑いした。。あそこの場面かなり好き。

丁美佳さんが思ってた以上にお芝居が上手だったので少しびっくり。

岩本さんの、あの独特の芝居が、意外に一番最後に効いてたかな。。

それぞれの役者さんの、それぞれの場面が、時間が経ってもかなり頭に残ってるので、良い舞台だったのだと思います。はい。
ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

圧巻
以前から気になる団体でした。
ふらっと行ったら強烈に引き込まれてしまいました。
視覚だけではなく、聴覚、触覚、そんなものを冴え尖らせて観るような作品。

優しさとは、痛みとは。
自分を犠牲にしてもいい。誰かを思うっていうことは素晴らしいかもしれないけれど、究極の自己愛なのかもしれないなと感じた。
大人のための童話、サーカス、そんな非日常を感じれます。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

再びの衝撃
去年は観に行けず前回観劇したビョードロから2年、久々のおぼんろさんの舞台でした。あの時の衝撃を鮮明に思い出しました。またこの世界に来ることができてよかったです!

カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2015/05/30 (土) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

胸に迫る熱演
四回目の再演ですが、初見でした。周到な複線が巧みに回収されていくのはとても心地よく、主演の原田樹里さんをはじめとして、キャストの皆さんの熱演が強く胸に迫りました。演劇初心者の方にもお勧めです。

雨ウツ音ナリツヅ9日々

雨ウツ音ナリツヅ9日々

tetsutaro produce

Geki地下Liberty(東京都)

2015/05/26 (火) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

ファンタジー
この時期にタイムリィな作品であった。“史実に忠実なファンタジー”とあったが、ファンタジー要素はあまり感じられず、 かといって、いつもの居酒屋ベースボールの“乾いた生々しさ”のようなものもあまり感じられず、とても微妙な感じがする。心に痛いシーンもあった、救いのないファンタジーは哀しい。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった
全体的に、お芝居も運営も安定してきたと思います。

前回の第11回本公演『パダラマ・ジュグラマ』公演時に比べたら、格段に良くなっていました。個人的には、会場を普通のシアターにしてくれて有難かった。吉祥寺シアターの空間もキレイに仕上げていたし、座席の設置も無理ない感じでとても過ごしやすかった。満席状態でも椅子席なら全く問題ない。

芝居の内容も『パダラマ・ジュグラマ』との比較だと、わかりやすく筋も通っていて、違和感なく最後まで観られた。逆を言えば、話がシンプルすぎて、どうしても演者の動きばかりに目が行ってしまい、脚本とのギャップが大きい感じがしました。でも、全然悪い訳ではないので、観ていて問題はありません。

昨夜の公演でも100名は集客できていたので、この規模の公演を年2回ずつ、3年程安定して運営できれば、キチンと継続した団体になると思います。
それから挑戦しても、コクーンは逃げないでしょう。

後は、折込にもいろいろ今後の予定が入っていましたが、5人とも客演含めていろいろな経験を積めば、おぼんろにとっても良い影響があると思います。

今回の公演で凄い感動したところとかは、残念ながらなかったけど、観る前の印象に比べたら、断然に良くなったので、これからも観て行きたいと思います。

未だ観てない人は、投げ銭のイイ値公演なら、間違いなくお得です。
先ずは公演を観てから、良し悪しの判断した方が良いですよ。

怪我無く千秋楽を迎えられますように。

※点数は、お芝居★3+運営★1

ネタバレBOX

だがしかし、専属なのかお客さんなのかはわかりませんが、終始写真撮影をしている人がいて、うるさくて仕方なかった。もし、撮影班だとしたら、キチンと前説で説明すべきである。また、単なるお客さんだとしたら、キチンと注意すべきです。これは、本当に不愉快でした。

話変わって、開演前に、久しぶりに末原拓馬さんとお話ししましたが、とても良い顔になっていました。昔の早稲田時代の話も屈託なくしていて、とても良かったです。

前回公演後に、落ち込んでいるかと思ったけど、ちゃんと前を向いていて良かったと思う。他のメンバーもしっかりしていてよかった。

今年は、出来るだけ客演の公演も観に行こうと思います。
ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱりモンスター劇団
今公演2回目の観劇。
完成度の高さが感じられる舞台だった。
繊細で美しい照明の中、語り部たち一人ひとりが日々変化し進化している。
例えばゴベリンドンが己の罪を語ったのちの苦痛に歪んだ姿と咆哮。
17ステージ目にして声の枯れもなく、この物語の核となる“絵”を強烈に焼き付ける。
おぼんろ、やっぱりモンスターだ。

個々の場面のクオリティが深化&進化している。
先に述べたゴベリンドンの苦痛と咆哮の場面、「俺は死ねないんだ」という叫びが
観る者を息苦しくさせるほど迫ってくる。

ゴベリンドンの襲撃に失敗して怖気づくザビーに対し、
畳みかけるようにシグルムの葉を投げ落として彼女の欲を刺激するトシモリが
ちらりと狂気の入り口を見せるところ。

てるてる坊主のような死体がザビーの手によって
無造作に深い穴へと落とされていく場面の妙にリアルな手触り。

個々のシーンの濃度が増しているだけに、気になる部分がより浮上した感がある。
走り回るタクマのバタバタという足音や、無垢で幼いキャラ設定、
ちょっと台詞が流れてしまった弁士のシーンなど…。
だが「ゴベリンドン」は、それらを補って余りある圧倒的な世界観を表出して見せる。
この唯一無二の世界観は最強だと思う。
この完結した世界観を前にすると、私の好みなどどうでもよくなってしまう。

私は5人が作り出した世界に浸りたくて劇場へ向かう。
あの5人が無我夢中で目指すものを見たくて客席に座る。
ただのファンであることの幸せを感じながら、もう次を楽しみにしている。



カナリヤ【追加公演決定!3日19時】

カナリヤ【追加公演決定!3日19時】

日本のラジオ

新宿眼科画廊(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/03 (水)公演終了

満足度★★★★★

日本のラジオ『カナリヤ』感想
開かれた監獄。
眼科画廊の地下。狭い空間に、味気無い壁。ここは監獄であり、観客である私たちは傍聴席にいる裁判ウォッチャーなのだ。

白の装束を纏った新興宗教団体の面々は、某大事件を起こした彼らを想起させる。しかし、白装束に身を包む彼らは、この空間に於いては至極真っ当な人々として描写され、逆に、カラフルな衣装を纏う、外の(普段私たちが属している)世界からの来訪者は異様な趣きを以って描かれる。作中の言葉を借りるならば、外の世界の住人は魂の次元が低いのである。

ここで、観客は決断を迫られる。すなわち、白装束の彼らの価値観に従って事の成り行きを見つめるのか、或いは色のある私たちの世界の価値観を持ち続けるのか。



以下ネタバレBOXに記入。

ネタバレBOX

しかしその決断を待つ事なく物語は進行し、怪しい空気がそこかしこに飛び交う。そのまま食べると毒になる、蒟蒻芋のお土産から始まって、ハムスター何号が薬の分量を間違えた為に死んだだの、明らかに不審な小包を運ぶヤクザ者だの、父親を惨殺して少年院に入っていた女だの、引っかかりを覚えずにはいられないエピソードが次々に挿入されていくが、彼らはそれらの物騒な言動を極々自然に、何事もないかの様に流して日常を進めて行く。

(この辺りは出演者の演技でそのリアリティを作る所であって、色付きから白装束へ移行する言わば観客と舞台内を繋ぐ重要なパイプ役を担っていた女性が、出て最初の台詞でえーっと思わせる様な、まあ物凄い下手な演技で終始した為に極めて危うい部分であったのだが、その分教団幹部を演じた奥村宅さんの名演によって何とか救われて整合性を保てていた。)


これらの怪しげなエピソードは、彼らの視点に立って見守る事に決めた人にとっては聞き流せる出来事かも知れない(何故なら彼らの価値観に於いては何らおかしい事ではないから)が、そうではない人、又、彼らの視点に立とうと決めたものの私の様な凡俗な人々にとっては、違和感というか、モヤモヤというか、何だか不安な気持ちがどんどんと積まれていく。
結果、目の前で繰り広げられる怪しげな出来事に対してのカタストロフィが激しく待ち望まれる事となる。早く救ってくれ。早く真実を教えてくれ。そのえも言われぬ不安感の中で私たちは、救済を求める白装束の集団と知らず知らず同化していく。高まる終末への期待が最高潮に達し、傍聴席に居たはずの私たちが、宗教という監獄の中に囚われているはずの白装束の彼らと心を通わせた、ここぞ!という瞬間、そんな気持ち見透かしたかの様にカタストロフィは回避される。そして残された虚無の中誦される教団歌の不穏な響きによって、舞台は幕引きとなる。
その唐突な終幕に、納まり所のない気持ちのままで、強制的に私たちの世界への帰還は命じられる。

しかし、劇場を出て、見慣れた私たちの街を見た時、先程の開かれた監獄が私たちに問うていた事柄に気づくのである。
檻の中にいるのはどちらなのだ?世界の毒を試す為に、生贄に捧げられるカナリヤは、どちらなのだと。

雨ウツ音ナリツヅ9日々

雨ウツ音ナリツヅ9日々

tetsutaro produce

Geki地下Liberty(東京都)

2015/05/26 (火) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヤマトンチュー分かってるのか?
米軍上陸後の沖縄戦で何が起こったのかを戦争を知らない世代が資料と想像力を用いて描いた映画を作ろうとしている。これが設定である。

ネタバレBOX

 日本は、ポツダム宣言を受諾してから、占領軍が、進駐してくるまでの間2週間程のタイムラグが在った為、軍、官、企業等で戦争を推進していった連中に不利になるような物は、未だ機能していた軍、官僚機構や役所の通達によってその99.9%が焼かれた。その規模は、どれほどのものだったか? 日本全国津々裏々で空が黒くなるほどの量の書類が焼かれたのである。従って安倍等が証拠が無いから~が無かったというようなことは、何の意味も無い。彼らこそ、それらを焼いた連中の直系の末裔であり、未だに彼の祖父岸 信介がCIA資金を受けていたと同じくアメリカから情報、サジェスチョン、活動の便宜、敵対者への脅迫や実効支配の為に為される様々な事象で援護を受けているとみられる。(犯人の決して上がらない事務所放火や家族・親族への脅迫など)が行われているという話はジャーナリストの間では公然の秘密である。そして、それは、簡単に行えるのが実情だ。アメリカは軍務とさえ言えば、日本への出入国はノーチェックで可能だからである。従ってスパイであろうが、殺人・特殊任務を旨とするアメリカのテロリストであろうが、出入り自由、日本側は地位協定の定めにより一切関与できない。験に、外務省に現在、日本に海兵隊が何人いるのか実数を訊ねてみるがよい。彼らは正確な数(実数)など答えられない。アメリカの言っている数を繰り返すのみである。これが、独立国だとでも言うのか? 臍が茶を沸かす。
 先ごろ、ニュースでも報じられたが、総務省が、選挙公約を削除していた話である。これらの情報を阿保としか言いようの無い官僚共は、自分達の物として勝手に処分してきたのであるが、彼らの給与も、これらの情報を作る為の資料等も総て国民の税によって賄われたものである以上、国民の財産だ。これらを勝手に処分するなど、無論、犯罪である。先ず、国民の財産を盗んでいる訳だし、それを勝手に廃棄してきたのだから、証拠隠滅やその他の罪に問うこともできよう。ことほど左様に、この国の官僚共は間が抜けている。国民もこんな阿保な官僚を奉ってはいけない。そも、東大のランクなんか世界のトップ10にも入れないどころか20位にすら入っていないのだから。せめてMIT、スタンフォード、ケンブリッジと肩を並べるようでなければ話にならない。
 今作から話が逸れたが、大切な点は、沖縄が日本で唯一地上戦が闘われた地であり、作家は、現在も戦争は続いていると認識している点である。小学生の女子生徒が米兵に集団レイプされても、アメリカ国内の法で裁かれるより遥かに軽い刑で済まされ、米兵軍属の悪戯で沖縄の人々が怪我を負ったり、亡くなり掛けるような事件も起きる。僅かに返還された土地についても、米軍は一切除染をしない。銃剣とブルドーザーで県民の土地を奪い、勝手に基地を作っておきながら、返還に際して自分達が汚した大地、地下水などの除染すらしない。どういうことだ? 無論、レイプも多い。ただ、強姦罪は申告罪である為、殆どの犠牲者が泣き寝入りをしてしまう。レイプされた上に、その「恥」を晒すことになるからだ。また、ベトナム戦争や湾岸・イラク戦争、アフガニスタン攻撃などでも沖縄から、多くの米兵が出撃している。日本の0.6%の面積しかない沖縄に米軍基地の74%が集中している異常。沖縄国際大学に墜落したヘリの事故処理は、米兵が日本人をシャットアウトして関与させず、ストロンチウム90が飛散しているのも知りながら、現場を封鎖、事故機体及びストロンチウム90が飛び散って汚染された周辺の土壌などを持ちさり証拠隠滅を図った。この事故の際も、報道陣を暴力で追い払い、取材の邪魔をした。民主国家を標榜するアメリカとは、実に偉大な国家である!! 世界中に基地を置き、現地女性をレイプしては基地に逃げ込んで本国に帰って知らぬ顔をする。レイプばかりではない。殺人も然りである。これらは、異常ではないのか? 狂犬国家ならいざ知らず、民主主義の模範を標榜しつつ、このようなことを日常的に繰り返して、キチンと罰せられないことは異常ではないのか? 
 現在、横田にオスプレイが飛来することでヤマトンチューが騒いでいるが、米軍は、どこでも飛行できるし、何処でも基地にできるのが、地位協定なのである。日本人の敵はアメリカであることを先ず認識する必要があろう。
 沖縄は裕仁によって棄てられた。そして施政権を持てない体制を余儀なくされた。その間に島民の多くが捉えられ、彼らの土地が勝手に基地にされたり、銃剣とブルドーザーで基地にされたのである。これは歴史的事実である。
 何かというと“平和ぼけ”と逃げを打つヤマトンチューの卑劣さが顔を出す植民地で、この異常を異常として認識できているヤマトンチューがどれくらい居るのか、と問われれば甚だ心もとない限り、と答えるしかなさそうである。但し、翁長知事の頑張りもあって、辺野古基金の7割は、大和から送金されているというから、少しは、気付いてきているのかも知れないが。辺野古同様、大変な闘いを強いられている高江のことが語られないのは何故だ? というような疑問も含めて破綻のある演出を敢えてしているように観た。作品としての纏まりや展開を敢えて損ない、観客を単に観劇して愉しむ主体から内部に不如意を抱え、不愉快を内面から味わう主体へ転ずる。この技法によって現在、ウチナンチューやシマンチューが、アメリカによる植民化とヤマトによる植民化という二重の植民化の下で喘ぐ不如意やデペイズマンを追体験させられるのである。
 この効果を予め狙っているとしたら、実に鋭い見事な演出と言わねばならぬ。
愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

アナログスイッチ

シアター711(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

今後もシミタノ
青春物が多いアナログスイッチだが、意外と懐が深い。

ネタバレBOX

 というのも作家は26歳の誕生日を迎えたばかりだし、ギャグも笑いの本質に根ざした箍を外すという原点から作られている為わざとらしさが無く、品を欠くことが無い。今作が、東京と地方に纏わることは、敏感な観客には、直ぐそれと知れよう。タイトルに含まれるI,U,J其々が、Iターン、Uターン、Jターンを表すであろうことは、容易に推測できるからである。無論、タイトルには他の意味も含まれている。愛に纏わる話題でもあるし、嫉妬に纏わる話でもあれば、友人・友情に纏わる話でもある。これらの問題が都会と地方、殊に過疎に悩まされる現代日本の喫緊の問題であるこの「国」の国家戦略、未来への展望、戦略・戦術と相俟って、現実に若者を食い物にすることで辛うじて成り立っているような情けない現実を背景に、失われてゆく大切なものと自分達の存立そのものの基盤、自己実現と社会との齟齬、それを内的矛盾として抱え込まざるを得ない若き日本人の日常を、過疎地にあるバンガローに集まった二十代中盤の若者の葛藤を通して描いた作品。
 今後も楽しみな劇団である。
40minutes VOL2

40minutes VOL2

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/30 (土)公演終了

満足度★★★★

共通テーマ
同じテーマなのだけれど、それぞれに個人、日本、世界、を舞台にしていたところが面白かったです。ただテーマになっている「ゆれる」はいろいろに展開できるので横並びでの比較は難しいように思いました。それぞれの団体のカラーも感じられてよかったです!

カナリヤ【追加公演決定!3日19時】

カナリヤ【追加公演決定!3日19時】

日本のラジオ

新宿眼科画廊(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/03 (水)公演終了

満足度★★★★★

日本のラジオ:「カナリヤ」
 内容は、「このへやで、ずっと好きなことをすればいい。
ぼくと神さまが、きみを一生まもるから」

 母の食事に毒を盛り、観察し続けていた少女、医療少年院を出た彼女を迎えたのは
宗教団体「ひかりのて」の幹部となっていた兄、毒と家族と信仰と、地下室の短いお話。」

 観始めてすぐ、これは世間を今も騒がせ続けている、松本某のカルト教団を下敷きにして織り上げられた芝居だと気づく。

 信仰も宗教も、それぞれ独立していると、最初の成り立った時の思想や信心は、カルトでも危険でも歪んでもいなかったであろうに、信仰と宗教が連み信仰宗教となり、組織が大きく膨れ上がると共に得てして暴走し、危険を孕み、歪み、カルトになって行く傾向にある。

 それはいつか、誤った宗教感に陥っていることに気づかずに、自分と相容れないものを排除し、人の命さえ奪うことを躊躇しなくなる怖さをも孕んで行く。

 この舞台を観ると、人は如何にしてカルト宗教に嵌まり、呑み込まれて行くのかが、ゾクゾクと膚に這い上る様に解る。

 上演時間の前から、舞台の隅で折り紙を折り続ける、田中渚さんの林の妹アンは、心の底に病みを抱えていることを暗示し、芝居が進むに従い、情緒不安定で何も解っていないように見えて、実は一番冷静で的確に、本能でこの「ひかりのて」という信仰宗教団体の危険さ、狂気を解っているのではないかと思った。

 奥村拓さんのアンの兄、リュウタは、穏やかな顔の下に、どんな病みを宿していたのだろう。なぜ、あのようなものを製造したのだろう。なぜ、何のために 。その問が今も頭の中をぐるぐる回る。

 八木麻衣子さんの広瀬は、同級生であり、教団を共に立ち上げた教祖早川が、当初の思いからかけ離れ、暴走して行くことに愕然とし、やはり同級生であったリュウタも早川の指示で、自分の知らないところで暴走と狂気に巻き込まれて行く姿を見て、自分が信じてきた物に疑問と怖さを孕んだ不安を感じた広瀬として、目の前に佇んでいた。

 蓮根わたるさんの井上ヒソカは、じわじわと、心に浸食してくる怖さと不気味さ、それでいながら、妻と共に出て行った娘の事を話す時とアンに対する時だけは、ふと柔らかで温かな笑みを見せる。

 教団も教義も井上は、信心しているのではなく、林リュウタその人だけに対する何か、それは恩義なのか、リュウタ自身への言葉にするには難しいある種の心酔、否それとも違う、でも、確かにある思いから人の命を奪うと解ってる素材を調達する。

 自分では抱えきれない、傷、トラウマ、痛み、何かを抱え込んでしまった時、そこにカルト宗教団体があり、一見穏やかな仮面をかぶり近づいて来た時、人はあっけなく、狂気だと気づかずに狂気の中へ取り込まれ、呑み込まれて行くのだろうか。あの、ヒットラーのナチスのように......。

 全ての役者が役者ではなく、登場人物その人として、目の前に佇み、観ている側は、その場面と場景に迷い込み、佇み、その人の体の中に入り、内側から観ているような気持ちになった。


 家族、血の繋がり、生きる、命、清濁、表と裏、何が正しくて、何が間違いなのか、いろんなもの、いろんな感情が、いろんな思いや思考や言葉が、観てからずっと、頭と体を駆け巡っている。

 シリアスなアングラではあるけれど、ただ重いだけではなく、随所に笑いも散りばめながら、見終わった後に、ずしんと何かが体の中に響いて来る、短い舞台でありながら、見応えがある素晴らしい舞台でした。

                           文:麻美 雪

死んだらさすがに愛しく思え

死んだらさすがに愛しく思え

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

漫画家トリオが出るかどうかは内緒/約110分
いつも通りギャグ満載だが、あまり笑う気になれないくらい今回のは重かった。
なのにそこまで胸にズシンとこなかったのは、重いバックボーンを背負っているある意味で気の毒な主人公が一点だけ我々と大きく違って、感情移入しづらかったせいか?

ネタバレBOX

でも、二つの時空が交り合って展開するややこしいストーリーは堪能。
混乱を楽しみました。
死んだらさすがに愛しく思え

死んだらさすがに愛しく思え

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

対照的で面白い
暗い内容に、笑いが、対照的なことなのに同居している。
その対照的なところが面白い。

そしていつものMCRらしさも存分にあり、楽しく観れました。

「60分間のパフォーマンスサミット」

「60分間のパフォーマンスサミット」

茶屋町サミット

MBS1F ちゃやまちプラザ 「ちゃプラステージ」(大阪府)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/27 (水)公演終了

満足度★★★★

面白かった。 茶屋町チャミット、、、 (^_^)/
茶屋町サミット 就活
MC イカスケ青木、佐々木ヤス子
あの会社 青木 是常 漫才は、前回初めての漫才 今回2回目上手くなってる 色気ポーズ の掴み 子供と遊園地へ面白い。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

森の中
たった5人で紡ぐ世界は、果てしなく広がると思えた。
吉祥寺シアターが、小さく感じた。
って、やっぱり、この物語の威力の大きさは、並大抵ではないと確信しました。
縦横無尽に走り回り神出鬼没とか、美術や客席の造りが、どうのという問題ではなく、想いが突き動かしていく展開に、引き込まれていく。
振り返っても、場所によっては、見え辛い処があるのも事実だし、体の向きを変えて、キャストの動きを追うのも、おぼんろ作品の面白さや魅力だったりする。
だが、今回はあえて、全てを追わなかったのだが、各キャラの想いは、しっかり響いてくる。たった5人なのに、紡ぎだす世界は偉大でした。

ネタバレBOX

弁士の件は、好きなんだけど、ミツバチのシーンは、やや長めに感じたなぁ~。
沼の精というか、囁きのような歌声は、大好きなシーンです。
あのような、神秘的な物語の世界観が拡がるシーンは、増やして欲しいなぁ~。

照明は、シーンによっては、眩しかったし、やや派手目だけど、世界観に合っていて良かったです。

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