最新の観てきた!クチコミ一覧

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PRESIDENT SURROUND

PRESIDENT SURROUND

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い
登場人物のひとりひとりがキャラが、よく出ていて面白かったです。

ネタバレBOX

単調な内容にならないように、いいタイミングで、席替えをしたり、話が脱線したり、いろいろと工夫が凝らされており、とても楽しかったです。経理の青部さん、とアルバイトの恵さん、とてもいい味が出ていました。子どもがいるとか、バツイチ、新婚など、いきなりの新入りが話に加わるなど、不自然な設定がありましたが、そんなことは私には大きなことではなく、それはそれとして受け入れた上で、純粋に話が面白すぎました。舞台セットなどにあまり手が加わっていないのに、ここまでひきつけられて楽しませてもらえるとは、非常に満足し、一週間の疲れが飛んでいきました。最高の暇つぶしではなく、忙しい中、時間をやりくりして見に行ったのですが、その甲斐がありました。
『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

座・高円寺1(東京都)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

怒りをエレクトリカルに表現
観てほしい。比べてほしい。
初演で白を基調に、悲哀を表現した地下空港が、再演では、暴走する日本への怒りにまでボルテージをあげた。それも、エレクトリカルに、シャープに、ひたひたと、めらめらと。
演出、舞台装置、衣装、映像、生演奏、音響、動き、みな先鋭的。
ただ主演の原嶋元久は、人気があり、この表現にしては健全な好青年すぎる。初演の磯村勇斗は幼さと凄みと悲哀がもともと備わっていた。
原嶋のおっかけ女子が客席を占める雰囲気も、地下空港の空気に合わない。興業的には大成功だろうが、初演よりダイナミックなのに、観たい人が見れず、なかなか評価が出てこない理由か。。
地下空港には、人気と芸術性との間で大いに悩んでもらったうえで、また再演をぜひ観たい。多くの人に見てほしい。

不倫探偵 ~最期の過ち~

不倫探偵 ~最期の過ち~

大人計画

本多劇場(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

残念・・・
大人計画のエログロ差別用語ありナンセンスの世界観は大好きで、足かけ20年来のファンです。
が、今回のはひどかったとおもいます。
ドタバタ、学芸会??
残念です。

かべぎわのカレンダリオ

かべぎわのカレンダリオ

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/05/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

今更ですが(^^;;
変わらずのバンタム節て哀愁あるお話でした。バラキの想いが切なかった。カレンダーの気持ちが痛かった。カレンダー。彼のまた違った一面がみれてよかった。牧島さんのバラキが似合いすぎててよかった。ひとつのチームの公演しかみれなかったけど、観にいけてよかったです。

アイ色バースディ

アイ色バースディ

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

期待通りでした
家族を中心として、さまざな人が絡む心暖まるストーリーでした。土木は、10年間ほど携わった経験がありますが、よく研究されていました。仕事の中の心地よい「勢い」を感じ、懐かしかった。関西弁も効果的で、ちょっと暗転が多いものの、全体として上手くまとまってました。観た後は清清しかったです。

眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第二章~飛躍~

眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第二章~飛躍~

水木英昭プロデュース

紀伊國屋ホール(東京都)

2015/05/30 (土) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高のエンターテイメント
ホストクラブが舞台のストーリーで、所々で歌やダンスやモノマネが出てくるのですが、どれも本格的でとても楽しめました。個性豊かなホスト達や山田邦子さんの暴走も見もの。カーテンコールも面白いので、最初から最後まできっちり見るのがお勧めです!

アイ色バースディ

アイ色バースディ

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★

あったかい作品
チケットプレゼントありがとうございます☆
まず 木造の日本家屋風 舞台セットが良かったです。


120分ちょっとの作品ですが 
ラスト30分になるまで みんなのやりとりが 盛り上がりが無く続き 退屈になっちゃいました。
しかし 不思議とあったかさは 初めから伝わってくるもので。
胸が幸福感に包まれる瞬間が 何回かあった。


ただ作品作りの為に 土木の現場の勉強をされたとのことでしたが
土木の見せ場シーン(という表現で合っている?)以外は それほど土木感がなくて 
わざわざ土木を扱う意味があまりなかったように思います。
例えば 家族経営なら 測量事務所でも 大筋は変わらなかったイメージ。
でも役者さんの 男っぽい演技は 見事にドボジョっぽかったです (笑)


あとマイとマミのやりとりが多々出てきますが、
名前が似ていて わかりやすいもっと違う名前にしたほうが良いと思いました。
続きはネタばれにて☆

ネタバレBOX

3年前に父親が亡くなったことを 4番目の末っ子には 知らせないようにしてきた4人兄弟。
その嘘は弟の幸せを守る為だったと お姉ちゃんの愛は大きくて・・・
その愛に心がうたれました。


とはいえ 感動屋の私を泣かせるインパクトまではなかったのは ちょっと残念でした。


森下知香さんの演技力と存在感。
堀内かつみさん、村松幸さん、堀内克哉さん ほかの方も良かった。


一番気になったのは、他の方書かれていますが 
末っ子の男の子 知的障害の役だったのでしょうか? 
観劇中に私が見逃してたのか すみませんがその設定がわかりませんでした。
『なんで精神的に幼い演技なのだろう』と気になったので
それがわかって見ていたら もっと良かったと思います。 

~~~

それから 私は一度に文章をかけない人間で 
後からぽつりぽつりと 記憶とともに文章が下りてまいります。
そのため、作品によっては 2・3カ月 劇の感想が完成せず 文章が変わっていくことがあり。
決して人の意見を見て変えたとかではないのですが 
2・3ヶ月後に書くより すぐアップのほうが皆様の役になれるかと思い 
勝手ながらそうさせて頂いております。 
どうかご了承くださいませ。

~~~

ここ2週間 観たい作品が沢山で 正直全部見切れなかったのですが。
実は劇団光希さんのこちらの作品が 一番観たかったのでした。
それは 過去の作品の劇団の評価を見て 温かさと愛が伝わってきたからです。
色々と厳しい事を書かせて頂きましたが 
劇団カラーとしては ドンピシャでわたし好みです☆


森下さんは とても丁寧なメールをくださったり 頭が下がる思いでおります。
気持ちの良い対応を頂き 観劇させて頂き 本当にありがとうございました ☆

『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

座・高円寺1(東京都)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

はこ 
 オープニングの科白、間の取り方に難あり。間の抜けた物言いに、興味が一気に白けてしまった。 特に”的な”などの一連のこの劇団独自の大切なハズの科白に、役者のヴィジョンが感じられなかったのは、問題。

ネタバレBOX

 ある朝、クルイドダイナミクス社の社員食堂には、手足の無い遺体が置かれていた。一人だけ集合時刻に遅刻してくる派遣労働者がいる。名をオウスマコトと言う。派遣会社の連絡ミスが原因だが、彼が到着するまでに、殺人犯は彼だとの疑いが掛けられる。何故なら、彼と被害者は、何度も喧嘩している姿を同僚から見られていたからであり、つい最近も「殺してやる」というマコトの発言を聞いた者があったからである。SNSによって情報は瞬く間に拡散され、偶々、別件で取材に入っていたメディアのスクープとしても報じられることになって、結果、彼は、真犯人として追われる羽目になった。彼は、職場内で付き合いのある彼女の「逃げましょう」の言に従い彼女の手を取って工場の食堂から逃げ出す。然し、ニュースの流れる中でも、肝心な所になると、意識障害でもおきたように雑音や乱れ、頭痛などが起こって情報は伝わらない。ニュースの流れる度に、このようなことが起こる。二人は何とか逃避行を続け、途中でヒッチハイカーを装って夫婦者と彼らの車を支配下に置くことに成功、夫妻と共に隣国へ忍び込むことに成功するが、そこで明かされるクルイドダイナミクスの秘密は、其処で作られているのが、何かであり、誰が何の目的でそんな物を作り、人々に供与しているのかについてであった。最後の最後に、マコトの真の姿と彼の為してきたことが明らかにされる。
 因みにここで言及されていることは、フィクションであるが、似たことは、現実にアメリカのペンタゴンとウォールマートが組んで本当に実現しようとしていたプロジェクトに現れている。そのプロジェクトとは、人体にマイクロチップを埋め込み、其処から発信されるデータに基づいて埋め込まれた人間の位置、移動等のメタデータを衛星を用いて得ることであった。此処まで、小型化はされなかったものの、性犯罪を犯したことのある人間の体に鍵付き発信機を取り付けて監視していたことがアメリカで問題になったことはある。無論、この時にもメタデータが収集されていた。
 今作で描かれている世界で人体に埋め込まれているのは、LC即ちliquid computerである。目的は、埋め込まれた人々の操作である。無論、情報操作、感情操作等を含む、為政者に逆らわせない為の操作総てである。これは、他人事ではない。日々、この植民地でアメリカとその手先によってTV、出版物などのメディアを用いて行われていることである。その点を喚起することこそ、今作の意味だと解釈した。
 但し、演劇的には、今回、スターシステムに乗っかって初演の時のような緊迫感も無く、役者も主人公の演技レベルが低い。良かったのは、彼女役の方である。マイクを装着しているにも拘わらず、高円寺1のキャパを充分に計算しているとは言い難い演出で、科白が聞き取り難いシーンが多すぎる。演出家はイギリスに行っていたようだが、シェイクスピア俳優の演技力と日本の役者の演技力の差をキチンと計算しているとは思えない。猛省すべきだろう。折角のシナリオが泣く。
PRESIDENT SURROUND

PRESIDENT SURROUND

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

濃厚会話劇
登場人物みんなキャラが立った人たちばかりで、しつこいくらい濃厚でどーでもいいようなよくないような言い争い。おもしろかったけど、疲れましたわ―。マカデミアナッツ(私も好物です)投げるのはもったいないなー。

シューキン演劇大学劇団「イワーノフ」

シューキン演劇大学劇団「イワーノフ」

ロシア文化フェスティバル

シアターX(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

流れる気持…
ロシア文化フェスティバル2015 IN JYAPNの一環としてワブタンゴフ記念国立アカデミー劇場付属 B・シューキン記念演劇大学劇団による日本公演である。
「イワーノフ」(アントン・チェーホフ作)は、1888年の初演の時には激しい議論を引き起こしたらしいが、、生活的な真実とありきたりではない人物像とストーリーが高く評価されたそうである。今回の2幕:2時間15分(途中休憩)では、気持の有り様を求める会話のぶつかり合いが素晴らしかった。 

梗概は、新しい社会を実現するために理想と奉仕に燃えるロシア中産階級の知識人イワーノフは、ユダヤ人のアンナと結婚する。そして5年の歳月が経った今、イワーノフは仕事や結婚への理想が破れ、自分の人生が失敗であったと思い始めた。彼は借金を抱え、彼の妻は胸(肺炎)を病み、死を間近にしている。隣人たちはそんなイワーノフの家庭を悪しざまに噂するが、若い娘サーシャだけは、彼を愛し彼との結婚を望んでいる。イワーノフはサーシャに新しい人生への希望を託そうとするのだが……。

ネタバレBOX

イワーノフは、彼の生きている社会情勢に絶望感を抱いている。自分を取り巻くすべてのものが自分を非難していると思っている。イワーノフは言葉をいくら尽くしても、誰も自分を救ってくれないし、新たな理想へ向かって行動することもできないと思っている。そして、自分が誰からも理解されないという強迫観念にとらわれ、ついには妄想の世界に逃避し、狂気の世界に落ちていく。

その原因は、金持ちの娘であるアンナと結婚したが持参金を得ることができなかったからだと言うが、最大の原因は、彼女がユダヤ人であったからである。イワーノフは理想主義者として社会変革に身を捧げる一方、人種差別という壁を乗り越えなければならないと考え、アンナと結婚する。そのようにして理想を実践しようとしたが、失敗する。彼はアンナへの愛情が醒めた理由を他の女との愛のためだと非難されると、「黙れ、ユダヤ人」とアンナに叫んでしまう。それまで懸命に否定してきた差別意識を、もっとも深く持っていたのが自分自身であったことに気づく。彼は自分の生き方を決定してきた基準がいっさい崩れたことを知り、廃人のようになる。どんなに言葉を費やしても自己正当化の物語を作ることのできなかった男の虚ろな内面が谺している。
イワーノフは隣人達との意思の疎通ができない絶望感に陥る。自分と他人同じ人間ではないと強弁する心理の反映物です。

社会的に挫折した一人の男がどのように自分自身を疑ったり励ましたり、あるいはどのように外の世界を見たり感じたりしたのか。チェーホフの作品の民族・国境を超えたメッセージの普遍性、民族・国境を超えて人を惹きつけるチェーホフという人の偉大さを現している。

次回公演を楽しみにしております。



『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

座・高円寺1(東京都)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

的な。
5日マチネに観劇しましたが、気が付いたらソワレの当日券にも並んでいました。
日本神話がベースとのことでもっとファンタジーなものかと思いきや、社会派な重いテーマもあり、会場全体を縦横無尽に走り回る大迫力な逃走劇。ストーリーにも演出にも、もちろん客席にも、最初から最後まで圧倒されっ放しでした。
初演とラストが違うと耳にしたので、ぜひ初演のも一緒に台本を手に入れたいです。(物販では売り切れていたので、、)
地下空港さんの舞台はダキニに続いて二度目でしたが、会場に入るとすでに始まっているあの異空間。ますます虜になりそう、、。

ネタバレBOX

終盤、父と息子が闘うシーン。
演者の動きと音で三次元に作り上げられるあのバーチャル空間の演出には鳥肌が立ちました!
チャペック博士の子供たち【アンケート即日公開!】

チャペック博士の子供たち【アンケート即日公開!】

劇団バッコスの祭

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ロボット」と「人間」、そして「人間」と「地球」
フライヤー内容では、
あまり役に立たなそうなロボット達の、
「博士が帰ってこない、さあどうしよう?」という
なんとものんきな説明のみでしたが。


いざ舞台が始まってみると、
クセのあるロボット達、
そして博士の子供(人間)との笑える
会話の中に少しずつ少しずつ、

「鉄腕アトム」の頃から語られている(更にずっと昔から?)
「人間」と「ロボット」についての
普遍的なテーマが織り込まれてきます。


喜劇調に進む物語に大きく笑わせられながらも、
ついロボットや人間が発した台詞の内容について
「考えさせられてしまう」場面も多々、
そしてつい涙腺を緩ませられる場面まで。
(これ以上はネタバレか…)


小さなテーマと大きなテーマ(物語本編本筋)、
本劇団の作/演出の方は本当に
「でっかいテーマをぶつけたい!」という気持ちを持ちつつも、

観劇する側に対して「ただの重い想いの押し付け」に
なってしまわないように、
喜劇調かつハッピーエンドを目指しながら
軽妙に「テーマ」を盛り込んでいく、
という巧みさがあると思います。


そして、役者陣についても全員が全員演技上手とは言えないけれど、
そこはまだまだ発展途上、それぞれの役を喜怒哀楽の感情を
見事に出しつつ演じていく姿に好感が持てました。


カフェ公演で四角い部屋の1つの角が舞台となり、
そこに向かう2つの面に観客席が配置されている為、
観る位置を変えるとまた違った役者の表情などが楽しめるかな?

と思いましたが、明日で千穐楽かつ満席状態との事。
ふむぅ・・・


PS.感想書いてすぐ表に出てしまった為、
  舞台後にくれるというアフターパンフレットを
  貰い忘れてしまいました。
  何が書いてあったんだろうなあ・・・気になるなあ・・・

ネタバレBOX

【思った事】
※ 1つ1つの台詞自体に小さな「テーマ」が盛り込まれている為、
  そのすべてを記憶はしきれませんでした。
  その中でも気になったものを。


・ ロボットには「心」がない。
  設定された情報から、与えられた場面に対して
  「心」があるかのような対応/反応をしているだけ。

  という所から、人間だって同じような経験を繰り返して
  「心」を獲得している、
  だとしたらロボットにも「心」はある(獲得できる)のでは?
  という話の流れが自分の心に刺さりました。

  「心」なんてない、と言いながら戦争ゲームの
  仲間であった女性に恋をしていて、
  「実は人妻だった」という事実にショックを受ける戦闘ロボ、
  笑わせられつつ考えてみると深い話だなあ、と。
  (「それ、心じゃん!」と突っ込みたくなるような( ´ー`))


・ ロボットに仕事を奪われた元社長、
  最初ロボットなんて憎い!という所から始まり、

  たまたま妻が買ってきたメイドロボの
  「好きになってもらうには、どうしたらいいですか?」
  という問いかけに、

  ロボット全員が憎い訳じゃない(自分を失脚させたロボだけが憎い)、
  そしてロボットはなんでも人間の言いなりで
  自分の気持ちを表に出してくれない(だったかな?)、
  だから嫌い、

  という本音を晒していく流れ、
  そして最後に就職が決まった事をメイドロボと一緒に喜べるまでになる、
  この流れが涙腺を緩ませます。


・ 冒頭、お掃除ロボがゴミを拾いながら
  「こうやってゴミを拾っていけばきっと世の中はきれいに
  ・・・ならない(人間が地球を汚染し続ける限り)」という
  「真理」にいきなりたどり着いてしまったかと
  思った所でバッテリー切れ。
  
  そして毎回毎回すぐバッテリーが切れてしまうポンコツ、
  という笑い設定のようでありながら、
  実はその理由が本物語の一番の根幹であり大テーマである、

  アイザック・アシモフのロボット三原則の
  「1.ロボットは人間を傷つけてはならない」を
  拡大解釈する事により生まれる「マイナスワン」という思想、

  全ての生物を生かす為には地球を汚染し続ける
  「人間」こそが有害な存在である、

  ならば緩やかに「人間」には滅んでもらおう、
  という流れに繋がっていたとは驚かされましたΣ(゚Д゚


・ あと、「心」が欲しい、というロボットが、
  写真のような絵は描けるけど、
  心を打つような芸術的なものが自分には作れない、
  という話から、
  「人間っていずれロボットにとって変わられた時、
  ”芸術”(感性/創造力)の部分以外ロボットに勝てないんじゃないか?」
  という話が、思わず納得させられてしまうものでした。


・ 戦闘ロボの戦場での1人芝居、
  「確率2%!ならやる価値はある!」のネタが、
  まさか最後にお掃除ロボがたどり着いた結論、
  「人間が50年以内に自分の欲よりも、地球の汚染について考える可能性」
  と掛けられていた所が、

  「ウマイ!」と思わせられてしまいました。
『ひとよ』★【横浜公演】6月6日・7日KAAT大スタジオ!★

『ひとよ』★【横浜公演】6月6日・7日KAAT大スタジオ!★

KAKUTA

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2015/06/06 (土) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

空席が勿体ない
「気がつけば、あした。」以来となる岡まゆみさんの安定感が良い。
また、ホームドラマとしても毒気と刺激をスタイリッシュに味付けしていて他所より抜きん出ている感がある。
わざわざ下北沢まで足を運ばずとも近所で楽しめるまたと無いチャンス!!
川崎・横浜・横須賀在住の方はこの機会にぜひ。

2ファミリーホラーハウス

2ファミリーホラーハウス

マグズサムズ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

「日暮家」観劇
ドカンと来る面白さとジワーと来る面白さがあります。

ネタバレBOX

勢いで退職したものの再就職がままならず妻の実家に住むことになった男が義父や幽霊たちに苦労するドタバタコメディ。

幽霊物は嫌いですが、一応幽霊の存在を信じないという科学的立場に立った作者によって作られていると感じられるところに好感が持てました。

実父の幽霊も含めて幽霊がこの世に残した思いを果たさせほぼ解決でめでたし。

0.5秒遅れのツッコミは今回ありませんでしたが、エビ料理に絡んだワンシーン遅れのようなボケは素敵でした。

日暮家のお父さんが、バージョンの冠なのに何となく素人っぽいところがマグズサムズなのかなと思いました。いつもワオーと叫ぶだけの女優さんは少し飽きました。
ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

今作の特徴
 朧の現在迄の最高傑作との評価が高い今作だが、メンバー5人の個性表出、身体表現上の特徴・特性の活かし方に於いても出色の出来であることは間違いない。思えば、今作の初演が朧の名を一躍有名にしたのである。廃工場を会場にした公演は、日本では驚くべき効果を齎した。自分は初演を観た時、フランスの映画監督、脚本家のレオス・カラックスのテイストを思い出した程である。(追記後送)

ネタバレBOX


 実際、今作のテキストは、良かれと思って為したこと、選んだこと自身、非難されるべきではない人間的行為・選択が、否応も無く取り返しようのない結果を産んでしまうことをテーマとしている。その悲劇の本となった人間的行為は、愛であり、取り返しのつかない結果は宿命と言っても運命と名付けても構わぬ。だが、気付かないだろうか? このような劇的構造こそ、ギリシャ悲劇の傑作を特徴づけるものであることに。
 前半部のファンタスティックで幼児的とでも評したくなるような、甘いテイストは、中・後半へのプレリュードを為し、その終盤部で明らかになるように対比を為している。即ち、序盤の甘さと中盤から終盤迄の苦さは、シナリオ自体が対比構造を為すことによって相互に反芻し合い深め合う相乗効果を観客に齎す仕組みになっているのだ。この点も傑作を特徴づける大切な要素である。
瀬戸の花嫁

瀬戸の花嫁

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

広島弁は難しい
見終わった後の第一声が・・・「寒かった!」
冷房が効きすぎ~舞台に集中できないくらい、寒かった。

最初は、広島弁に慣れなくて、ツライ・・って思ったけど、聞きなれたら、大丈夫。
それぞれのキャラ設定が、ちゃんとしてて、わかりやすかった。
かなり笑わせて貰ったけど、感動するシーンもあって、良かった。

ネタバレBOX

疑問に思ったこと。
集団見合いの主催者は、結婚相談所でしょ。
島の男性たちは、入会してたってこと?
プロフィールは、事前に登録されてて、それ見た女性たちが、応募したってことでしょ?
だったら、直前になって、大輔さんが、参加を取りやめたりしていいのかな?
そもそも、結婚相談所に登録してたら、集団見合い以前に、紹介されててもいいよね。
ベター・ハーフ

ベター・ハーフ

ニッポン放送/サードステージ

本多劇場(東京都)

2015/04/03 (金) ~ 2015/04/20 (月)公演終了

満足度★★★★

鴻上さん初見
鴻上さんの書かれたお芝居、前から観たい観たいと思っていましたが、
なかなか日程があわず、今回初めて観ることができました。

歌とかダンスって、お芝居の中で急に始まると、
しらけちゃうケースって結構あるんですが、
鴻上さんは見せ方がポップでオシャレ!
歌もダンスもお芝居の中にしっかりとけ込んでいて、
むしろそこが軸で、テンポを作っているような。

特に、中村中さんのピアノ劇中歌はしびれました。
ずっと聴いていたいぐらい、魅力的な歌と歌声。
また観たいな〜と思うお芝居でした。
再演希望!


瀬戸の花嫁

瀬戸の花嫁

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい演出&演技
演出が役者の熱量を巧くコントロールして緩急溢れる舞台に仕上げている。観終わった後の爽快感が素晴らしい!!
高畠麻奈の可愛らしさも素晴らしい。

ハンサムな大悟

ハンサムな大悟

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★

不満
何時もながら感じるだが、この劇団には物語がありそうで全くない展開ばかりで飽きてします。一度きりの観劇ならまだしも、観続けいるファンにはやや辛いものがある。作り手は楽しそうだが、観ている側にはとっては物足りない。
やはり観客の創造性を抱かせてくれる他の劇団の芝居を観てしまうと、もういいかなぁ?なんて思ってしまうのが本音だ。

でも望月彩乃は何時観ても良い。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

リピートしました
30日に参加して、
予定もついたので今週末にもう一度参加することにしました。
(6日夜公演いってきました)

吉祥寺シアターをおぼんろ色に塗り替えた舞台美術、
観客と語りての境目をとろけさせるような配席、
観客の想像力を引き出す前説、
口伝の昔語りのような本編など、
ここ以外ではなかなかできないだろうなぁという体験ができました。


客入れ時間に語り部(役者さん)たちが
前列や通路側の参加者(客)に気さくに話しかけてくるのは、
好みがわかれるかもしれないなぁ、などと。
(例:本日の参加者一覧のファイルをもっている語り部さんが
こちらの名前を聞いてきてそのファイルで調べて
「あ、○回目なんだね」とか 「前回公演観てるんだ」と話を膨らませてくる)


本編は面白かったです。

椅子席や座布団付きのひな壇席があったのもよかったです。
桟敷が一番迫力があるだろうなとわかっていても、
体調的につらいこともあるので…

ネタバレBOX


自分の席が遠くてマイクの反響でぼやけたのか、
弁士と蜂のシーンは言ってる内容がほとんど聞こえませんでした。
あと、『パダラマ~』の時と、
拓馬さんの演技があまり変化なかったのもちょっと物足りなかったです。

役者さんの名前をもじったり
そのまま使っている登場人物の名づけもいいなぁと思いました。
(終演後に顔と名前が一致しやすいし、そしたら
次回作観る時「前に○○だった方は今度はこういう役か! と楽しめる)
ゴベ「リン」ドンと「さひー」→「ザビー」は
実は数日たってから気づいたのですが…(笑


前説で「一番きれいな葉っぱを想像して」と言われたときに、
「それは金色かもしれない」という続きの発言を聞いて、
想像の中ですら緑色の範疇を越えられなかった自分を振り返って
「物語を紡ぐ人はやっぱり根底から違うんだなぁ」と思いました。

ラストの、星空がただただ美しくて、吸い込まれそうでした。


↓6日夜公演に参加したので追記。


八年虹色アゲハのさなぎ絡みの言葉が涙腺を刺激しました。
呪いも祝いに変えるような、すべてを包み込むような深さを感じました。

タクマは花が咲いたさなぎをメグミに渡すことで、
あの世界から「憎しみ」を持っていったのかなぁなどと考えました。

ゴベリンドンの正気と獣の二面性が印象的です。

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