
ホテル・スイート
劇団昴
俳優座劇場(東京都)
2015/06/20 (土) ~ 2015/06/27 (土)公演終了
満足度★★★★
人情の機微に心震えた
やはり、人間関係の微細な描写力に掛けては、ニール・サイモンの右に出る作家はいないなと思いました。
一柳さんと宮本さんの、ニコルズ夫妻の関係は、一般的にはあまりない事例ですが、お二人の演技が素晴らしくて、まるで、ドキュメンタリーを観ているかのように、感情移入して、何度も涙腺が緩みました。
片や、もう一方のマイケルズ夫妻の方は、シチュエーションコメディ担当で、こちらには、大いに笑わせて頂きました。
酒井さんの演出が、素敵な塩梅で、この二組のカップルに、命を与え、観ていて、とても心地よいお芝居でした。
現実社会が、何もかも不安でいっぱいな昨今、せめて、芝居でぐらい、こういう素敵な人情に触れて、心を潤したくなります。

新宿・夏の渦
ピープルシアター
シアターX(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
オカマたちの思い!
いわゆる新宿2丁目で働くオカマたちで、彼女たちがそこに辿り着く経緯、そこで働く理由そして願いが演じられ、実家に帰りたくても帰れない心の葛藤が切ない。
漂う空気は2丁目そのもの、曰くつきの周辺住人たちを絡ませ、信用はしてないが結束力の強いオカマたちの姿が垣間見られる。
実際にいるようなオカマと明らかに演出用のオカマと組合せが面白い。

Fight Alone 5th
エムキチビート
エビス駅前バー(東京都)
2015/06/05 (金) ~ 2015/06/30 (火)公演終了
満足度★★★
チームFを観劇
作品の順番がきちんと考えられていて良かったように思います。
まあ、隣のビルの工事音という想定外はありましたが。
満足度としては、☆4つが2作品、☆3つと☆2つが1作品ずつといったところ。
わずか15分でも、長いなと思えてしまうのは怖いところで。

Birds of a Feather
ポータブル・シアター
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2015/06/12 (金) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
一人で何役も…、鳥の姿や言葉を借りてジェンダな問題を表現♪
動物園のオス同士のペンギンカップルとその娘と、高級マンションに巣を作った鷹のカップルの実際のお話(鳥達が人の言葉を喋る意外は…)。
鳥達の会話では、人間を羽のない鳥、自分たちを羽のある鳥、と表現。
人間と鳥は羽の有るか無いかの違いだけで、対等の存在としてお話は進行していきます。
そこに、飼育員の女性、そのパートナー(但しゲイ)、バードウォッチャー、マンションオーナー、その奥さんでTV アナウンサ、等々の人々が絡み、鳥の姿や言葉を借りて、難しいジェンダの問題を表現したハートフルな内容でした。
主役のお二人がペンギンに鷹に人にと早変わりして、演じわけされてるのは、凄かった!!

古事記 ふることふみ
MONT★SUCHT
パラボリカ・ビス(東京都)
2015/06/19 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
古事記
・・というと、前半部分とか、今でいうところの集団的自衛権で朝鮮半島で日本軍が人口比でいうところの今の自衛隊と同じか数倍の人間が戦死したとかそれ以降実は唐軍に侵略されたんじゃね?(無防備だったからね)とか、そういったあたりに衆目が集まるところだけど、今回の史劇はそういったところも前半部の授業で踏まえつつ、古墳でおなじみ(自分も周りをまわったことある!)の仁徳天皇とそれを取り巻く少年少女たちに焦点を集めているところが良い。
服も、日本的というよりむしろオリエント風なところに、この時代の日本の貴族階級とでもいえる人々のルーツが大陸にあるというところを暗示してて良い。
卓越した技量を持ちながら、自分の異母兄弟のほとんどが悲惨な死を遂げる仁徳天皇の数奇な運命にも強く惹かれる。
古代というと現在日本の統一感を増すための単なる道具になりつつある昨今、こういった千数百年前の天皇に反逆して殺されてしまったパンクな少年少女たちをフューチャーした史劇が上演されたところにもちょっと感動した。

Mother
TEAM JACKPOT
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
考えさせられました
内容は深刻ですが、楽しく笑える場面が沢山あったので、暗くならずに観易い舞台だと思いました。そして、終盤の意外な展開には、目が釘付けでした。許されないと思う人もいるかもしれない内容ですが、個人的には許せるなぁ・・と思いました(多少の気持ちの葛藤はありますが)。役者さん達の演技も良かったです。特に主人公のショウタを演じた役者さんが印象的で、優しいが故に苦しむ姿が、観ていて胸が苦しくなりました。考えさせられ、優しさの溢れる良い舞台でした。

金と銀の鬼─チェインソウル─
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

金と銀の鬼─チェインソウル─
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
全世代が楽しめる名作
4回目の再演
客席を見渡してみれば、学生、小さな女の子、たくさんの男性、初演からのファン…
そんな3世代同居家族みたいな幅広い客層の皆で笑い、一喜一憂し、わくわくし、ほろっとし…
演劇空間の理想を見たような気がする
関係性のマイナーチェンジも面白かった
やっぱり名作!

マーシー、朝の憂鬱,昼の倦怠,夜にトけて水飴
COoMOoNO
キッドアイラックアートホール5階(東京都)
2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

東海道四谷怪談
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
黒衣が活躍する舞台作品
物語構成や音楽面などいろいろあるとは思いますが、スタイリッシュで挑戦的な演出が目立つ、また、後見としてのそして大道具としての黒衣が大いに活躍していた舞台作品という印象を受けました。

山の声-ある登山者の追想
カムヰヤッセン
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
チャレンジ・・・
アドベンチャーでも、チャレンジャーでもない私でも、
雄大な自然を目の当たりにすると感動する。
そんな自然を相手に、己の目標に向かってチャレンジし、もがき、苦しみ、
そして達成したとき、何ともいえない“もの”を感じるのだろう。
そして、更なる達成感を求めてまたチャレンジし、成功する。
成功を重ねることにより驕りをもつ。
“驕り”は判断を狂わせる。
そして、チャレンジには必ずリスクが伴う。
“山”での失敗は、“死”に直結することがあるだろう。
それでも、チャレンジするのか・・・。

金と銀の鬼─チェインソウル─
X-QUEST
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
痛みが伝わってきました
殺陣…
血飛沫 見えましたね。観るものに刺さる刃でした。
殺陣というのが 単なるアクションではなく登場人物の内面の葛藤をも見せてくれるということを私はエクスクエストの舞台で初めて知った。
難解な作品だと思う。
でも クエストの魂 と
呼べる舞台なんじゃないかな。
ブラボー!

メイ探偵登場 ~かわいい死刑囚~
劇団ハッピータイム
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2015/06/19 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★
脚本はいいと思うが・・・
なかなか面白いストーリーだが、
若い役者さんの芝居に“覇気がない”というか、なんというか、
そのへんが気になって、物語に入り込めなかった感がちょっと・・・・。
そんな中、“中島つづみ”さんの芝居は光ってましたね~。。。

だるい女
劇団あおきりみかん
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
一級の心理ドラマ
タイトルや案内文からユルめな劇を想像して火傷を負った。
巧妙に作り込まれた物凄い作品でした。。。
そのうえ笑いまで挟んであって、実に濃い約105分でした。

今度は愛妻家
空茶本舗
銀座みゆき館劇場(東京都)
2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
ぶんちゃん
チケットプレゼント ありがとうございます☆
こちら 不思議と口コミが少ないですね。
旦那さん:北見俊介(中島広貴)
(多少演技に不安な個所はありましたが)
自分勝手ながらも 本当は奥さんを大好きだったという 後半の愛情深い旦那さんっぷりと。
奥さん:北見さくら(倉橋みづえ)の明るい奥さんの演技といい。
間延びするシーンもあったと思う中 オカマの文太(池田ヒトシ)が出てくるあたりから
すっかり物語に引き込まれてしまいました(^^;
みゆき劇場ははじめてだったのですが 銀座の昭和の劇場って感じで
しかもこの作品にマッチしていて そこも良かったです☆

ダンサロン vol.0
Co.山田うん
スパイラルホール(東京都)
2015/06/20 (土) ~ 2015/06/20 (土)公演終了
満足度★★★★
-
初公演ということもあってか、自由な感じの公演だった。こういう企画はどのような出演者が集まるかで大きく変わる。今回は個性派が揃っていて面白かった。広末・鈴木が一番気に入った。余談だが、休憩中に泣きわめいていた幼児が太鼓の大音響では熟睡していたのには驚いた。

Mother
TEAM JACKPOT
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★
言葉にならない何かある
チケットプレゼントありがとうございました☆
他の方も書かれてるように 余命1年の母って エグられる悲しい感じだったらどうしようと 心中ドギマギでしたが
悲しみはあるものの 楽しい場面も沢山あって 良かったです。
続きはネタばれにて

星屑ロケッターズ ROYAL STRAIGHT DECOLLAGE -汗はダイヤ編-
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2015/06/20 (土) ~ 2015/06/20 (土)公演終了
満足度★★★★★
-
2時間、休憩1回。出だしのヨーグルトで、これが2時間続くのか、と心配になったが、全体的にアップテンポでエネルギッシュなダンスだった。所狭しと縦横無尽に踊りまくる姿が圧巻。

6月歌舞伎鑑賞教室「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2015/06/02 (火) ~ 2015/06/24 (水)公演終了
満足度★★★★
おもしろい
2時間。学生向けの歌舞伎鑑賞教室だが、歌舞伎初心者にとっても面白い内容だった。道具を何も置かない直径20mの回り舞台、高さ3mの迫り、そして女形の化粧・着衣実演が興味深かった。もちろん歌舞伎の上演もある。3階席でわずか\1,500とはかなりお得だ。

山の声-ある登山者の追想
カムヰヤッセン
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
濃密な空間
以前、ラジオドラマで聞いたことのあったので、ライブの公演を楽しみにしていましたが、想像以上の面白さでした。
圧倒的な台詞から立ち上がる、孤高の人の過酷な冬季登頂の臨場感に胸が苦しくなった。演劇の脚本というより、小説のリーディングの趣。背後から聞こえてくる吹雪も面白い効果でした!