
ロミオとジュリエット
共通舞台
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2024/09/22 (日) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
尺が三時間半長(休憩有)と長いが、観る価値は十二分に 単なるロミジュリと思われては… 内容には触れませんが、単なるラブストーリのバッドエンドではありません‼️おすすめです

リング・アウト
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

『A Number―数』『What If If Only―もしも もしせめて』
Bunkamura
世田谷パブリックシアター(東京都)
2024/09/10 (火) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
2002年発表の「A Number」、2021年発表の「What If If Only」という2つの作品を、20年の時を超えて
ひとまとめに上演しようという野心的な試み。後者の上演時間が20数分しかないため、事実上の
「A Number」への導入として読み取るべきなのかな、と。
「A Number」は3人目のクローンの存在が重要なのは分かるけど、調理の仕方、もしくは出し方を
ちょっと間違った感があって、そのために戯曲のテーマに入り込めなかった感がある。なされる
会話もちょっと意味深で分かりにくいし……。

るつぼ
演劇ユニットキングスメン
座・高円寺2(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
チケットを発売日に定価で買った。
『るつぼ』は堤真一、黒木華、松雪泰子、溝端淳平ヴァージョンを観ている。ただ黒木華さんが観たかっただけなのだが、堤真一氏のラストの独白にやられた記憶。サルトルの『壁』と云う短編小説に近い衝撃を受けた。自身の存在と死との対峙を極限まで追求し考え抜いたもの。
1692年アメリカで実際に起きた「セイラム魔女裁判」を戯曲化。魔女と告発された村人150人以上が逮捕、25名が死亡。当時田舎の村、セイラムのピューリタン(キリスト教プロテスタント派の総称)の教義では回心を重要視。「罪を認めれば許される」という宗教的倫理観から被疑者達は悪魔との契約を認め、求められるがままに自白した結果こうなったという。悪を認めて他者を告発すれば許されたのだ。やってもいない悪を認められなかった善良な信者達だけが絞首台に吊るされた。
アーサー・ミラーが今作を発表した1953年はアメリカで赤狩りの真っ最中。マッカーシズム=共産主義者追放運動が公然と行なわれ、疑われた者達は公職を追放されていた。無実の者達がその無実を理由に処刑されていく社会の狂気、そこがテーマであろう。
主人公ジョン・プロクター(平澤智之氏)は妻エリザベス(絵里さん)がありながら、17歳の女中、アビゲイル・ウィリアムズ(絵里さん二役)と一夜肉体関係を結んでしまう。勘づいた妻はアビゲイルを解雇する。
アビゲイルは叔父のパリス牧師(マキノマサト氏)の家に身を寄せる。夜な夜な深夜の森に少女達を集め、カリブ海のバルバドス島出身の奴隷・ティテュバ(芳尾孝子さん)の知るブードゥー教の儀式をもって降霊会を開催。(日本でいうコックリさん)。到頭それをパリス牧師に目撃されてしまう。全裸の少女達が森でトランス状態で踊り狂う様を見たパリス牧師は悪魔に取り憑かれていると考え、悪魔祓いの為に専門家のヘイル牧師(小松大和氏)を呼ぶことに。
問い詰められたアビゲイル達は村に悪魔が住み着き、村人達を操っていると告発。魔女狩りが始まる。
胸元を強調する絵里さん(の胸元)が気になった。だが何故二役を演じたのか?演出的に意味があるのなら平澤智之氏も相反する二役を演らないと釣り合わないだろう。
芳尾孝子さんがろう者とは知らず、緊張で台詞を出すタイミングが判らない為、石井亮次氏が背中を叩いて合図をしているのかと勘違いして観ていた。大変申し訳ない。素晴らしかった。石井亮次氏をもしや『ゴゴスマ』の司会者?と勘繰っていたが普通に同姓同名。
平澤智之氏は本田博太郎と町田町蔵(康)を合わせた野性味。足がデカく足の指が柔道経験者っぽかった。
今作は万有引力の『チェンチ一族』風味に調理するのが正解なのでは。正攻法で行っても何か行き詰まるネタ。
プロクター家の女中・メアリー・ウォーレン役の山本麻祐さんが全て振り切って何も関係なく突っ走っていたのがMVP。ひたすら突っ走れ!

天動虫版ロミオとジュリエット〜宣託〜
劇団天動虫
シアター711(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/09/05 (木) 14:00
ロミオとジュリエットの最終場(の稽古?)を終えて結末に異議を唱えるジュリエット(役の俳優?)に対して「それならもう一度演ってみよう」と協力する(座組の?)面々……という(大好きな)メタ風で始まる物語。
その後は基本的には原典通りながら部分的に大胆に変更して進む「シン・ロミオとジュリエット」、そう来たかぁと頬が弛む。さらに結末を踏まえてのカーテンコールの「アレ」に感服。
その感覚は歴史を改変しようとするが結局歴史の流れは変えることができない、という時間ものSFでお馴染みのパターンに似てもうタマラン!
で、カーテンコ^ルの「アレ」にノーマン・ジュイソン監督「ジーザス・クライスト・スーパースター」(1973年)のヨハネ伝19章41節(=エピローグ)で帰りのロケバスに乗り込む俳優たちの中にジーザスを演じたテッド・ニーリーがいない、という演出に通ずるモノを感じた。
あと、観ながらどうにかして死なずに済む結末にするべく何度もあちこちをやり直して繰り返す時間SFでお馴染みのパターンな「ロミジュリ・ループ」も妄想。(笑)

セチュアンの善人
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2024/09/20 (金) ~ 2024/09/28 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Aチームで鑑賞。脚本・演出家の前説通り、特に後半は大きく変えられている。ブレヒトの風刺や社会批判はそのままでは現代に通用しない面があり、このように新たな形を探る挑戦は評価できると思う。主役の俳優はとても良い声をしている。学生たちの演技も良く、少々頼りない神様の間の抜けた感じがぴったり合っている。

カンキの歌
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/19 (木) ~ 2024/09/23 (月)公演終了
実演鑑賞
役者の皆さんは、この作品を大切にして楽しんで熱心に稽古をしてきたんだろうなというのが伝わってきました。
舞台上での一生懸命さとか、ミスもほぼなくそれぞれ役者さん視点では完璧に仕上げたのだと思います。
今回初舞台であったり、普段役者ではない方も含めて、同じ一つの舞台を作ろうとするのは素晴らしいと思います。
それだけに、あれだけコメディ路線でありながら、少なくとも自分が観た回は、ほとんど客席から笑いが起きてなかったというのが残念で、そうなると、ちょっと悩んだのですが、コメディ作品としての今回の評価は控えさせて頂こうかと。
色々要因はあるかと思うんですが、また研究して頑張って頂き、良い舞台を作って頂きたいと思います。
お疲れ様でした。

ベラスケスとルーベンス
やみ・あがりシアター
Paperback Studio(東京都)
2024/09/21 (土) ~ 2024/09/23 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ルネサンス〜近現代の美術史にちょうど関心を寄せていたタイミングだったので、公演を2日前に知って急遽出かけた。久々の千歳烏山周辺を懐かしく歩き、当時は無かったpaperback studioへ初訪問。
「観客に読ませる」とあったそれは予想以上に大きな部分を占め(実験公演と謳っていた事は当日知った)、これはこれで一つの要素であるが、観劇者としてはそんなアレコレを経ながら二人の画家の物語が骨太に着地していた事を喜んでいる。
「実験」についてはまた別途考察してみたい。

『ミネムラさん』
劇壇ガルバ
新宿シアタートップス(東京都)
2024/09/13 (金) ~ 2024/09/23 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇壇ガルバは山崎一が主宰する個人劇団で面白いプロデュースをする。集まった者の賛同さえ得られれば、何をやってもいいと言う自由さがある。主演者は峯村リエで、彼女を当てて三人の作者が短編を書く。当て書きをする。できあがった三編の短編は細川洋平「フメイの家」、笠木泉「世界一周サークルゲーム」、山崎元晴「眠い」。できあがったところで、三編を混ぜ合わせて(並べてではない)一本の作品をつくる。まとめ役は演出の文学座の西本由香(気がつけば今週は文学座女性演出家の三連投だ!)が一本にする。普通考えれば、こういう企画は大方の作者は嫌がる。上手くいくはずがないし、結局後味の悪いことになる。そこをよってたかって面白がりながら一本にしてしまったところがこの珍しい企画の手柄である。作者でもなく制作者でもない山崎一にしか出来ない芸である。
テーマは「女性」で峯村リエに当てたわけではない(ことはないだろうが)が、演者が峯村リエになったので、ついでに?タイトルも「峯村さん」にした??ホントかどうかは解らないがパンフレットを読めばそういうことだ。現実に俳優としては、正体不明な魅力のある峯村リエがそういう芝居の主役を演じるところも良い。
作者はそれぞれ一癖ある中年前期の世代の作者たちである。皆それぞれシーン作りが上手い。だが、最初から一本にしようという強い縛りはなかったようである。パンフレットを見れば、出来た後でどのようにバラバラにして、スジをつけて再構成したのか書いてある。やはり一本の作品としてはどこか、いびつな出来で、ファンタジーなのか、現代ホンネ女性ものなのか、フラつく。不条理劇の極みでもあるが、でも、こんな女いるよね、げんに峯村リエが演じると結構魅力的でもある。こうして「誰かであり、誰でもない」峯村さんができあがった。演出者はこのドラマは「不在」がテーマだと難しいことを言う。そういえば、最初、峯村さん宛に書かれ、郵便で送られた手紙は「宛先フメイ」で届かない。
舞台の半ばを過ぎたあたりで、突然30年ほど時間が飛ぶ。ここが良い。このドラマに実際の時間がはいったことで、現実は過去と今のとの交差点であり、そこにしか人間は存在できないことを示すことが出来た。そこでミネムラさんが実在する、このあたりから、彼女の半生を彩ったさまざまな人々との過去は精彩を持ってロンド(輪舞)して現代のドラマになった。愉快な一夜のユニークなエンタテイメントでもあった。

三人吉三廓初買
木ノ下歌舞伎
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2024/09/15 (日) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
良い意味で、キノカブ初見の方を含め、様々な観客を招こうとし、実際に招いている公演ではないかと感じました。休憩込みで5時間20分の三幕もの。食事や軽食の機会を設け、丁寧かつ内容充実の観劇パンフレットを配布し、幕見席チケットも用意。そして、目や耳の不自由な方へ向けた音声ガイドやポータブル字幕機の提供など、あらゆる点で観劇環境が整備され、「今日は1日プレイハウスで歌舞伎鑑賞に浸ろう」という気持ちになります。上演も、現代演劇や小劇場が好きな方も、歌舞伎が好きな方も、共に没入できる内容に仕上がっていたと思います。

リビングルームのメタモルフォーシス
Precog
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/09/20 (金) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
今年6月に観劇した『消しゴム山』に通じるコンセプチュアルな一作に感じられました。ロジカルかつ未来志向的な演劇実験作。この「実験(実証)」要素が、観客である受け手によって評価の分かれるところだと思います。当日パンフレットやホームページなどに記載されたテキストを読み、創作プロセスなどをある程度頭に入れた上で「…なるほど」と理解の手掛かりを得られる。その難解さが存在することは事実でしょう。ただ、モチーフとして描かれる物語はロジカルに構成され合点のいくものだし、俳優が紡ぎ出すシーンからも大いに刺激を受ける。今作は音楽劇なので、もちろん音楽そのものや、劇中での存在の仕方も興味深い。結果的に演劇的なカタルシスというか、観劇後の満足感が観客の心身にしっかり残る。難解だけどある意味明瞭でもある、でも一人で読み解き理解するのはハードルが高い。だからこそ誰かと語り合いたい作品と言えるかもしれません。
もうひとつイメージしたのは、近年の岡田さんの創作への興味・関心が、これからの社会基盤にフィットする「新しい価値規範」の模索にあるのではないか?ということ。短期間で解答を導き出せる取り組みではないからこそ、岡田さんの作品には常に実験が組み込まれていると感じます。

九州戦風カミカゼバイト
劇団ジグザグバイト
インディペンデントシアターOji(東京都)
2024/09/20 (金) ~ 2024/09/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
土曜日にマチソワしました。
何か月も前から東京公演、登紀子さんが制作って言ってましたからこれは期待大だと。
若い子たちのガンバリが尊い。
福岡といえば「ドゲンジャーズ」共通するものも!?
「SUGOCAとSuicaにぃ!」というセリフで、九州の交通系ICカードのことを知りました!(笑)
東京の劇団より気取りが無くて気持ちよさアップ!
ただ、会場受けがいいのは東京のお客さんは優しんですよ。
(というか、ノリに来る人が多いかなと思います)
アフタートークでふれられていましたが、遠征しての公演の大変さ。
コロナ前には池袋演劇祭に関西から2-3団体の参加が普通でしたし、
あまり気に留めませんでしたが、劇団側の大変さは相当なのですね。
それと、東京にも「ヒーロー劇団」と呼ばれるところはあるし、
何なら東京制作の登紀子さんプロデュースの団体なんか超絶フィジカル団体。
設立10年になる(今、世代入れ替わったところとかでの}若手劇団もガンバってください!!

来てけつかるべき新世界
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2024/09/19 (木) ~ 2024/10/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
2016年初演で岸田國士戯曲賞受賞作品を8年ぶりに再演。ヨーロッパ企画は再演する演目を厳選している印象があるので、この再演も団体にとって意味あるものと推測できます。出演者に変更はあるものの、舞台セットや劇構造は初演を継承しており、良い意味で「メモリアルな演目を再び上演する」ツアー公演なのかも。客席の受け方は、さすがヨーロッパ企画という安定感がありました。

ラバーマスク・ラバーハート
劇団東京座
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2024/09/20 (金) ~ 2024/09/22 (日)公演終了

とある病室
マイストーリー★KING
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/09/21 (土) ~ 2024/09/21 (土)公演終了

秀山祭九月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2024/09/01 (日) ~ 2024/09/25 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「播磨屋二代の当たり役」
九月歌舞伎座は初代吉右衛門の功績を称える恒例の秀山祭である。夜の部に二代の吉右衛門が得意とした「妹背山」より「太宰館」と「山の段」、そして二代目が80歳になったらまた演じたいと生前語っていた「勧進帳」が出た。

メタ・クセナキス
NPO法人芸術文化ワークス
神奈川県立音楽堂 ホール(神奈川県)
2024/09/21 (土) ~ 2024/09/21 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「力強い演奏と舞のコラボレーション」
パーカッション奏者の加藤訓子がギリシャの現代音楽家であるヤニス・クセナキスの打楽器作品を演奏し、それに合わせて能楽師とコンテンポラリーダンサーが踊る。2022年に彩の国さいたま芸術劇場で初演した「クセナキスと舞」の一部再演である。

バード・バーダー・バーデスト
南極
すみだパークシアター倉(東京都)
2024/09/19 (木) ~ 2024/09/23 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
素直に「いい狙いどころだなぁ」と感じました。生演奏ありの学園青春群像劇。けれど登場するのは肉食、草食など各種恐竜たち。学園ものなので、生徒たちの日常、冒険(修学旅行)、感情のすれ違い、未来、等々を描いていて、内容盛り沢山。全体を整えるバランス感覚もよく、演出家が各所へ目を光らせているのだろうなぁ、と想像しました。

chill moratorium(チルモラトリアム)
「chill moratorium」2024製作委員会
シアターH(東京都)
2024/09/14 (土) ~ 2024/09/23 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「覚えておいて 私があなたなんだとしたら あなたは、私よ」
精神世界の深淵に潜り込んだような後味
後で朗読劇だったという事を忘れてしまうくらいに練り込まれた演技
これでキャストが公演回ごとに異なっているというのだから驚きの完成度
光溢れる舞台世界とこちら(客席)が繋がり一体化する事が幾度もあり、この演出がかなり独特で強く印象に残りました

かげきなデイリープレイス
演劇集団イヌッコロ
ザ・ポケット(東京都)
2024/09/18 (水) ~ 2024/09/22 (日)公演終了
実演鑑賞
「ヤクザが演劇」という設定が充分に納得できる内容かどうか、がこの作品のポイントだと思って観劇に臨んだが、やはり違和感が残った。結局、最後までそのモヤモヤ感が払拭できず、皆さんのように笑えなかったというのが正直なところです。ひたすら「笑い」が主だからか、物語自体にも魅力を感じなかった。(中途半端な終わり方だし)ただ、これだけ次から次に笑いを繰り出してくる発想力と役者の表現力には心から拍手を送りたい。