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僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★

カラフル
チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。100分。

ネタバレBOX

白雪姫(渡辺実希)の若さと美しさを呪ったママハハの女王(佐々木豊)は狩人(渡辺望)を暗殺に仕向けるが狩人は白雪姫に女王の乱心を告げ、森の奥へ逃がす。力尽きて倒れた白雪姫を、多重人格の少年(加藤晃子)が助け、同居が始まる。白雪姫の生存に気づき、女王は老女に扮して白雪姫を殺そうとするが、白雪姫のママハハへの想いを知った女王は身を引く。二人だけの平穏な日々の中、脚を負傷した隣国の王子が来居する。少年は拒むが姫は王子を受け入れる。回復した王子は姫への想いを打ち明け、国に来るよう誘うが、少年に殺されてしまう。そして、王子に別れを告げ家に戻ってくるという姫を、少年はナイフで殺してしまう…。

初演を見ているので、カラフルverを観劇。初演時よりも見やすくなったせいか、舞台の面白さがダイレクトに伝わってきた。
自分を殺そうとしたママハハへの愛を求める白雪姫とその気持ちにやられる女王の構図や、孤独と弱さから他人格を作り出した少年と、まっすぐな気持ちをもつ姫とのズレとか、見せ場見せ場もしっかりしてた。

カラフル版だけあってか、照明の使い方もよかった。少年が鏡を壊しまくるシーンは好き。
15 Minutes Made Volume12

15 Minutes Made Volume12

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

隙がない6団体、笑いが強い回
隙がある「すき家」の話はありましたが・・・
初観劇のジエン社さん27班さんも含め、どれも個性的で楽しかった。
前半の締めがMU,後半はシンクロさんと好きな劇団が
期待以上の笑えて、劇団さんらしい作品を見せてくれました。
性癖話は下品じゃなければ男女で笑いが起きますね
最初のfictionnsさんの静かな入りに二十歳の国、の青春話は
27班の上手い恋愛話(切ない)とバランス良い感じで
15分になった理由も知る事が出来ていい回でした。
終わりの回でのMUも再度笑わせてくれましたよ

ファーマーズROCK

ファーマーズROCK

劇団みゅーじかる.321♪

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽最高!!
千秋楽に参加させて頂きましたが、とても良かったです。アンコールもあり、関西オールスターズ勢揃いといった感じでした!ヘップホール期待しています!!ミュージカル的な要素が皆を引き付けていました。

自由を我らに

自由を我らに

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった!
言葉で遊んで、憲法で笑えるなんてすごかった。でも、ラストは予想通りな感じで、良い意味で裏切ってほしかったかな。

まめ芝。その捌

まめ芝。その捌

まめ芝。事務局

ワンズスタジオ(東京都)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1535(15-223)
15:30の回(晴、熱)。

15:32受付(1ドリンク)、開場、ベンチシート席(満席)。

2013/6の獣の仕業「助ける」以来の「まめ芝」公演、会場にはもちろん斉藤さんがいらっしゃいます。

「シックスペース」のみ、以前、観劇していまして「吟遊演舞/オロチ(2014/9@pit)」から4公演目。先週は新宿眼科画廊での公演を観ました。

15:34前説(休憩なし)~

しむじゃっくU-22「えっと。」20歳ver.。
22歳以下の若手対象WS企画だそうで、できたてほやほやの大学生5人。開演~16:04。自分を伝えるプレゼンというのはなかなか(実社会では)難しいのか、会社では意外と物怖じしない若手が多いように感じています。
16:07

トンプソン「手羽先に鶴」「桃と動物と私」。変形日本昔話的な構成が面白く、役者さんのほんわかしたキャラクターも相性がよかったです。
16:37

シックスペース「吟遊演舞/オロチ」。
もともとこの作品が出会いなので久しぶりの再演となります。
生声による唄と舞が「叙事詩」らしさを引き立てています。
16:47~挨拶17:25



ペール・ギュント

ペール・ギュント

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい…
作品は、たいへん有名でもその内容は漠然としか知らなかった。横浜まで、出かけてゆくのが面倒で、当日券となったが運よくかなり前の席だった。

最初の場面は、少しなじめなかったが、時間をおって興味深い場面が増えていく。最後には、人生の深いなぞに迫るようで感動的であった。よいものを観た。

ネタバレBOX

イプセン現代劇集にならぶ傑作選は,いずれも夢も希望もないような社会悪とか,家庭内問題を,見事にえぐったような作品が多い。それに比べると,『ペール・ギュント』は,どこか夢物語で,童話的である。比較的若いうちに,イプセンが,まだロマンチックな面を持っていた頃の戯曲だからだろうか。たしかに,この『ペール・ギュント』で,イプセンが世界中に認められ,大成功を収めた。きっと,この作品を心に,その後の名作が生まれていったのだろう。

冬が過ぎ,春も去る,夏が来て,今年も暮れた。いつか,あなたは,私の胸に戻って来るであろう。約束どおり,私は,いつまでも,いついつまでも,ペール・ギュントを待っている。ソールヴェイが,長い物語の終盤で,老いて,やつれて,それでも,夫を待っている姿に,涙をそそられる。

イプセンは,比較的長生きで,人生の後半に有名な戯曲をたくさん残している。しかし,仮にもっと早く人生から退場していたならば,彼の傑作は,『ペール・ギュント』だったのかもしれない。そして,この作品は,彼自身が社会的に浮上していくまでの多くの苦難を,挫折を,怒りを,悲しみを一番正直に伝えているような気がする。今回の上演をずっと観ていて,ふとそんなことを思った。

『ペール・ギュント』は,夢の中のおとぎ話的で,実際に,メーテルリンク『青い鳥』のような,象徴主義的な雰囲気が多用されていたことに気が付いた。だから,トロルの話などもものすごく念入りだった。実は,トロルのようだとか,トロルだったら,とか,イプセン作品ではときどき耳にする。しかし,トロルそのものが,妖怪なのか,死霊なのか,さっぱりわからない,といつも思っていた。今回,その謎が,少し解けたと思っている。

五月のときには,新国立劇場で,『海の夫人』を観た。ステージは,かなり広く,デラックスだったが,イプセン作品は,ほかの劇場では,ほとんど目と目が合うような,息が伝わるほどの,小劇場,小舞台が多い。『海の夫人』は,ある種のゆとりのためだけに,あのバカでかいステージが用意された。しかし,『ペール・ギュント』は,少しちがった。大きな,大ミュージカル的な舞台が必要だった。想像力で補うような大スペクタクルも,今回の演出でわかり易くなる。

この『ペール・ギュント』は,とても良い演劇だと思う。最初は,爆音でびっくりさせたり,出演者の中でadidasジャンパーを着ていて目立ってしまっていたり,やたら卑猥なシーンが続いたり,やや引いてしまった。しかし,そのような前半の場面も,母親との死別場面などに至ると,だんだん落ち着いて来た。シースルーのビニールシートなどの大げさな演出にも,だんだん慣れてゆく。『ペール・ギュント』,現代的な演劇,とてもクール!だった。
非龍伝

非龍伝

非シス人-Narcissist-

サンモールスタジオ(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

すごい迫力・・・
ナルシストの作品は、毎回すごい迫力がある。山崎は、妻も子どももいる中卒の機動隊長だ。しかし、その妻は学生運動家のリーダーで警察側のスパイを企むのだ。

なりゆきで、子どもまで作るが、最後には国会まえで夫婦決闘の場面になる。妻は、なぐり殺され、あとにはかつとしという名の少年が残る。勝利に何の意味があるか。

だいたい同じようなメンバーで、つか作品が多いが非常に完成度が高いと思われる。政治的にとくに偏向しているわけでもない。つか作品の魅力にこだわっている。

蒲田行進曲にも、兄弟子の女をあてがわれ、苦悩する男が出てくる。これと、テーマは似ている。なんだか、物悲しいが、共感する内容に惹かれるようだ。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

よかった!
演技も、脚本も、演出もすばらしいの一言!満足して帰って、家族に熱く語ってしまいました。

トランスイマー【満員御礼。ありがとうございました!】

トランスイマー【満員御礼。ありがとうございました!】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

ロングラン希望!
相変わらず薀蓄を絡めてくる切り口にニヤリとさせられる、スタイリッシュで楽しい作り。
次から次へと、アイデアがよく湧き出てくるなぁといつも感心してしまう。もっと注目されていい安定感と独自性を打ち出している劇団です。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

カラフル版
本当は両方観たかったが、初演を観ているのでカラフル版を観劇。
文字通りカラフルな舞台で衣装も大変美しい。
初演の時も、毛糸の赤い血やゴムで形作る鏡の枠などに感動したが
今回のアイデアもまた素晴らしく繊細で効果的。
スローモーションの安定感と美しさ、計算された緻密な動き、
音響と照明の効果も素晴らしく
スピーディーな展開であっという間に平和な日常は崩壊する。
初演の時は「日常を喪う怖ろしさ」が印象に残ったが、
今回のカラフル版でビシビシ伝わって来たのは
「守ってあげられない自分、守ってもらおうと思っていない女」に対する
絶望と怒りだった。
“大人の男”としての王子に対する嫉妬と敵意をむき出しにした小人の心情が超リアル。
ハッピーエンドどころか誰もハッピーにならない白雪姫、でも私はこの方が断然好きだ。

ネタバレBOX

一段高く四方囲み舞台が設えてあり、色とりどりの布が敷き詰められている。
舞台下、四隅には小道具が整然と用意されていて、この劇団らしい几帳面な印象。
登場した4人の役者さんはみな裸足で、それが布を敷き詰めた床に相応しく柔らかい。

女王も白雪姫も、そして七人の小人もストールで装う。
特に多重人格の小人はストールの色で人格を表現、めまぐるしい変化が
視覚にも訴えて来る。
モノクロ版では表に出すまいとする感情がくっきりと浮かび上がった。
カラフル版では人の心の多様性に焦点が当てられているように感じた。

“多重人格の小人”という衝撃的な設定の素晴らしさはそのままに、
そうせずにいられなかった小人の孤独と、それ故に白雪姫を失いたくないという欲望、
王子に対する敵対心や、自分を子ども扱いする白雪姫に対する怒りと悲しみが
プリズムのように現れるところが素晴らしい。

女王が己のしたことを悔いてとどめを刺さずに立ち去るところ、
本当は継母に愛されたかった白雪姫の、指先まで神経の行き届いた動きの美しさ、
王子の善人というだけでない、どこか小人のコンプレックスを見透かしたような
勝ち誇ったような上から目線、
それらがキャラに奥行きを与え、登場人物を一層立体的に見せる。

冒頭に逮捕された小人を提示し、そこから時間を巻き戻す構成が成功して、
“サスペンスファンタジー”の名にふさわしい見事な本歌取りになっている。
このあっと驚くような、それでいて極めて人の心に忠実な設定こそが、
天幕旅団の真骨頂で作・演出の渡辺望さんの豊かな発想力が存分に発揮されている。
衣装のセンスの良さや効果的な照明も相まって、チーム力の高さも天幕の魅力だ。
舞台の下で待機している時の、あの表情もまた見たくなる4人なのである。
自由を我らに

自由を我らに

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

憲法を身近に
 GHQが、現在の日本国憲法の草案を作った時の話という設定だ。日本語として、果たしてこの草案が適当な物か否かを判断する為に、政府のチームは、日本語に造詣が深いと思われる人々を緊急に招集した。広告の文案を練る者、文壇小説家、流行作家、推理作家、劇作家、詩・歌人、随筆家、新聞記者らである。(追記後送)

15 Minutes Made Volume12

15 Minutes Made Volume12

Mrs.fictions

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★

6団体
 各団体が持ち時間内で短編1作品を上演するオムニバス形式の舞台。(追記後送)

ネタバレBOX

Mrs.fictions「ミセスフィクションズの祭りの準備」
苛める者、苛められる者のヒエラルキーをピラミッド構造で表し、登場人物2人がこの関係にあり、且つ、此処で苛め役をしている者は、一つ上の階層では、最下位の苛められる者であることを示しつつ、追い詰められた者の陥る“暴発”を描く。特徴的なのは、暴発を通り過ぎた一瞬に見せる追い詰められた者の態度に恰も他人事のような雰囲気が感じられる点で、このことで逆に、当事者の傷の深さが感じられる。
20歳の国
「消えないで、ミラーボール」
 高校サッカー部マネージャーと部員達との解逅。思春期のセンチメンタルジャーニーといった趣の作品だ。ジャーマネは、引退試合に8-0でぼろ負けしたサッカー部紅一点の女子部員。男の子達の矢張り、憧れではある。名を“あさみ”という。引退試合後、皆と会えなくなると泣くあさみに対して、その後、付き合う者、別れ、傷ついたあさみを慰める者、告ろうとして、はにかみ果たせぬ者、「皆を集めて」と願うあさみに酷い言葉を投げつけた者などが婚礼披露宴に招かれ、友人として芸を披露する。
MU
「HNG」
 H NG。つまり、Hは駄目よ!!とタイトルを解説すべきなのか? なわきゃあるまい! ってのが、テーマの作品。だって、Hしなきゃ大人という感じにならないだろうし、ガキも出来にゃ~。でも、世の中には、正義だか何だかを振り回して色々やりたがる手合が多い。で、このエリアでは、他人の前でHをする連中を取り締まる自警団を結成した。成績の最も良いのが悠、鼻が利くのは、幼い頃、両親が、ベランダや子供の目の届く所で頭の二つある怪獣になっている所を何度も見てトラウマになっているからのようだ。因みにシェイクスピアではないが、ガキの頃、そんな物一人で見たら、そして回りにそのような経験を持つガキが居なけりゃ、そりゃトラウマになるだろうよ。
 いずれにせよ、スペルマを掛けまくる変態や、見られることで興奮するカップルの現場へ出掛け、その模様をネット上で実況・公開する矢張り変態観察者、無論、人目のある場所でHしたがる変態カップル等々、歪なキャラが多数登場する。落ちは想像に任せるが、楽しめる作品だ。
第27班
「夏の灯り」
The end of companyジエン社
「私たちの考えた墓に入る日の前日のこと」
シンクロ少女
「性的人間あるいは(靴がもたらす予期せぬ奇跡)」
銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

コルバタ

シアターブラッツ(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

女子プロレス❗
久々に文学作品を観賞しました❗
知り合いの子が出演すると言うことで観賞しました☺
意外に見たことある子が沢山❕
あっしは、プロレス観戦するんで🎵
文学作品でプロレス技観れるとは❗
知り合い子は、ちょい役だったけどね😰

惑ひ

惑ひ

劇団競泳水着

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★

分かるわ~(^-^ゞ
男としては主人公の気持ち、行動が分かるわ~(笑)リアルな不倫ドラマが展開されて、最後までお芝居に引き込まれっぱなしでした★☆坂口修一、横田江美さんのリアルすぎる演技が圧倒適的です♪大好きな、たはらもえさんも相変わらずのCUTEオーラ全開で、大満足なお芝居でした(^o^)/~~

こどもの一生

こどもの一生

自由劇場

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

おもしろかった~★☆
自由劇場さんは初観劇でしたが、学生演劇とは思えないクオリティで大満足でした♪♪途中から大好きなホラーサスペンスの展開になってゾクゾクワクワクしっぱなしの110分でした♪♪藤島望さん、なりえるみさんと大好きな女優さんが出演されてたんで見ごたえ十分★☆会場が空調設備なくて暑かった事だけは辛かったですね(^-^ゞ
普段、大学のキャンパスに訪れる機会ないんで、とても貴重な体験になりました★☆有り難うございました(^o^)/~~

「贋作幕末太陽傳」

「贋作幕末太陽傳」

椿組

花園神社(東京都)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

相変わらずの熱い芝居でした
椿組花園神社野外劇三十周年記念公演「贋作 幕末太陽傳」

芝居が始まる前、何も知らない連れが下元史朗さんからアイス最中を買い、一緒に食べました(笑)

そして、劇中で映画館に貼り出されていたポスターがフェデリコ・フェリーニの「道」で、ジュリエッタ・マシーナとアンソニー・クインがデカデカと描かれていて個人的にはツボでした。

フランキー堺の映画を予習していたのですが、内容的には全く(?)関係なく、映画を作る方の脚本家と映画をかける方の場末の映画館主がお互いを別の自分としてシンクロする芝居。

やりたい放題の監督に翻弄される脚本家、経営難で潰れかかった映画館を愛して止まない映画館主。

この二人の映画への愛が物語を紡いでいく。笑いあり、涙ありの素敵な芝居。

ワガママな監督、金策に奔走するプロデューサー、鼻につく売れっ子俳優、映画館に暮らす映写技師、映画館主を支える健気な妻などなど、生き生きとした登場人物が素敵。

因みに最前列で並びの直ぐ隣にに流山児さんが居てビックリでありました(笑)

25528+

25528+

はちみつシアター

テアトルBONBON(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵!
 はちみつシアターの魅力は、政治、経済、軍事、哲学など「難しいことはわかんな~=~~い!」という前提を組んで、その前提の下に、蟻地獄に嵌り込んで足掻く人々の、それでも一所懸命に、しなやかに生きたいと願う心を描く点にあろう。

ネタバレBOX


 今作も、女性+1で、その魅力を、ダンス、パフォーマンス、舞台衣装の変化などでふんだんに振り撒きながら、大筋の物語は物語でしっかり成立しているのは勿論のこと、これら、ダンス・パフォーマンス・衣装替えや歌謡ショー総てが、キチンと物語の必然性に収まる。(因みに最近、若い人達の舞台で良く見掛ける、物語の内容と関係ないダンスやパフォーマンスと違って、これらの芸事で自分達の運命が決まる、という劇的本質を表出している点で、はちみつシアターの芸事は必然なのである)
 また、「笑っていたい」という科白が何度も登場するのだが、このキーワードこそ、普通にこの植民地で暮らす人々が願う幸せの形なのではないか? 唯、嘘ばかり並べ、空疎な言い訳しかできない無能で、こすからいだけの首相と名乗るウツケ。その「権力」を恐れたふりをして、媚びを売り、「国民」を蟻地獄に叩き落として知るべき恥の感覚すら持たない下司共、そんな為政者しかいないこの植民地で、人々が切に願う幸福の形を。

玉子物語

玉子物語

Q

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/15 (水)公演終了

満足度★★★

可愛過ぎる女優
吉岡紗良さんが良い。

ネタバレBOX

Qと言うと、何か良く分からないけど可愛い人や超可愛い人が出演するというイメージがある劇団です。

前回公演や『flat plat fesdesu Vol.3』のレビューを見直してみて、女性の性欲みたいなものを扱っていることを再確認しましたが、やはり今回もそうでした。命を繋ぐ女性にとっての卵、栄養として摂取する鶏卵の話でしたが、ワークショップの演目を繋いだようなものでした。

そんなことはさておき、やはり超可愛い人の名を知ることが重要だと考えました。調べるとその名は吉岡紗良さんで、クラシックバレエもできる可愛過ぎる女優さんです。
恋 其之参

恋 其之参

テラ・アーツ・ファクトリー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

詩人 岸田 理生
 詩人という特異な種族に対する普通の人々の圧力・圧迫に対して特異な者が追い詰められた果てに最後っ屁する物語。

ネタバレBOX


 因みに最後の方に洲崎の娼婦街(現在の東陽町辺り)が出、ダンサーが足を天井に向け、肩、後頭部を床につけ肘を曲げてアングルを作って身体を支え、痙攣するような表現をするのは、無論、男女の営みでの女性を表していよう。と同時に、飢饉の度、女衒に売られ苦界に身を落とした女性の多くを占める貧農の娘達の、言葉にならない煩悶、苦悩、怨恨、忍び泣き等をも表していよう。
 物語は、この洲崎跡地に建てられた団地での少女強姦事件に纏わるからである。団地妻達の淫靡で執拗で陰湿な会話は、彼女達の欲求不満の捌け口であり、隠微な慰めである。
 これに対してレイプされた少女は、人身御供そのものである。背景には1582年から98年に亘って行われた秀吉の所謂太閤検地及び1588年の刀狩りによって自らを守る武器を奪われ、人別帳をハッキリさせられた上、一揆をおこすこと自体の困難を民衆サイドが負った歴史があり、更に江戸時代、朱子学の徹底によって、お上優位のイデオロギーによって洗脳され、五人組制度によって連帯責任を負わされた武器を持たず、檀家制度によって人別帳を民衆管理の道具として牛耳られた村社会に暮らす大衆に落ちぶれた人民は、道理を以てお上の非を糺す道を閉ざされ、互いにスパイ行為である相互監視を強めた。無論、大衆支配の方法として優れたこの方法は、明治・大正・昭和・平成の今に至るまで脈々と生き続けている。こんなベラボウな支配の方法が未だに生き続けているのは、無論、日本に暮らす大衆が愚衆でしかない証拠であり、この植民地で頻繁に問題化される苛め、排斥・排除、無視、蔑視、差別、集団による一個人への噂話の形を採った悪口等々、陰湿、淫靡、凄惨を極める愚衆達個々人の内面の塵捨て行為である。
 アメリカの植民地であるこのエリアでは、お上もまた奴隷根性を発揮し続けている。戦前、現人神として据えられた天皇・裕仁に跪拝することでその命脈を保って来た、官僚・政治屋という下司集団は、天皇の権力が失われたとみるや、跪拝の対象をアメリカに転じた。本質は下司のままである。
 このようなお上も含めた下司にとって、自らの存在をその最も深い所から照らし出すのが、詩人という種族なのである。そして、詩人の社会的位置は、今作ではレイプされた少女に重なる。否、岸田 理生は重ねたのだ。その真っ直ぐな視点によって。而も、彼女は、詩人のアイデンティファイを作品中で達成している。自死に追い込まれた、ケニア単身赴任の夫を持つ主婦が、詩人をそう在らしめているのである。つまり、彼女は内気で、下司共の会話には入ってゆけないというキャラクターとして設定されているが、その内的な精神性と排除される人生によって、この村社会の外部者として、詩人を見出す目を持ち、詩的感性を享受し得る存在として詩人をアイデンティファイしているのだ。
 だから、作中、詩人として機能する少女は、彼女の死の責任を、彼女を追い詰めた自死に追いやった者供に果たすのである。

 ところで、詩人は風になった。諸君の直ぐ傍らを吹き抜けるかも知れないぞ!
自由を我らに

自由を我らに

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

喝采
解釈で国会も賑わう憲法問題。海道隆一郎氏の『百年の亡国』(?)にも述べられている通り、この国の憲法は討議の余地無く決定された。そして、今、解釈を巡る討論が持たれている。一国の最高基本法が解釈無しに存在し得ないという脆弱性を露呈しているのである!
本作は「口語解釈を実行する」現場が舞台になっているが、次第に憲法そのものの文面が話題になっていく。この脱線の仕方がある意味この憲法の曖昧さを上手く皮肉っている。
9条を巡る討論での作者の意見に同調しつつ、法治国家といいながら、庶民にその憲法を詳解できていない「放置国家」であるこの国を憂いたくなる。
最後に憲法を持ち帰る云々の下りがあるが、その事への皮肉なら素晴らしい。
落書きに使うというのも、キツイ洒落だが、シニカルな表現だ。
今、アメリカの属国然とした安保提案のもとにある日本が、皆で熟考しなければならない問題を提供した本作に称賛を贈りたい!

ネタバレBOX

はじめの部分で「にほんじん」という台詞が在ったが、時代的に有り得ない。
「にっぽんじん」でなくてはならないです。
あと、この会合の人員に女性が多すぎるのもリアルではないです。
女性解放はもう少し後の事です。


重箱の隅をつついて申し訳ありませんが。

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