最新の観てきた!クチコミ一覧

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田上OPAL「僕の東京日記」

田上OPAL「僕の東京日記」

桜美林大学パフォーミングアーツ・レッスンズ<OPAL>

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/16 (木)公演終了

満足度★★★★★

超面白いドタバタ
40年程前の日本の青春群像劇。昔の人、理屈っぽくて面倒くさい奴ばっかり!
登場するキャラクター全員が面白くて、息をつく暇もなし。

へべれけ

へべれけ

Bobjack Theater

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

想像・期待以上
想像・期待以上でした。
舞台全体が、ハートフルで、すごいいい空気感でした。

笑いもあり、でも、根底には、心にジーンとしみわたるテーマがあり、
心で笑って泣ける舞台でした。

「贋作幕末太陽傳」

「贋作幕末太陽傳」

椿組

花園神社(東京都)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

ひとつの伝統芸能
 私はかつての前衛劇団が、ひとつの様式に収斂し伝統芸能化することに対して批判的であるが、椿組に関してはむしろその点こそが好ましいと思う。
 それは二つの理由による。ひとつは椿組の作風の背景に、河原乞食や村芝居の伝統、祭などの民衆に内在するエネルギーの噴出のようなものを感じるからだ。様式化され高尚なもののようになってしまった伝統芸能ではなく、民衆の中から必然性をもって生まれた芸能の歴史を背負っているように思う。
 もうひとつは椿組特有の演出技術が、形骸化はしておらず、その方法にも有機的必然性が感じられるからだ。群集劇の手法は無名の民への視線であり、脇役は主人公を盛り上げるだけの存在ではなく、脇役も自立した個である。それが群集劇という同時多発性によって、近代劇の物語構造を相対化している。それは主人公中心主義、物語中心主義という演劇表現への批評であると同時に、力を求める(崇める)社会に蔓延する考え方への批評にもなり得ている。

ネタバレBOX

 ラストは、舞台上に客席が作られ、その客席から役者たちが本物の客席側を見るというもの。これは二重の意味として提示されている。ひとつは、それまでの物語の続きとして「映画を観ている観客」という場面として。もうひとつは、「役者が観客を見ている」というメタ演劇として。ここで同時に屋台崩しも行われ、それまで行われてきた劇空間の虚構性が暴かれる。それによって、観客は舞台という嘘を見るのではなく、自身の実人生、その物語を生きなければならないということを自覚させられる。
 これを後者のメタ演劇としてのみ捉えると、ありがちな「前衛の常套句」のようにも思えるのだが、前者の虚構世界が持続しているようにも見えることによって、虚構と現実が混在したものとして残る。カタルシスと反カタルシスが同時に押し寄せてくる。芝居の内容が「映画における虚構と現実」というテーマをいったりきたりしていたために、それまで積み上げてきた芝居によって、屋台崩しをしても虚構が崩れきらない。むしろ、現実こそが虚構を内包しているというようにさえ受けとることができる。

 芝居の最中、私の少し前の席で、芸能界の人間らしき人(役者とマネージャーだろうか)が、途中から席に着き、芝居の途中で出たり入ったりを繰り返していた。気が散るのも嫌ならば、芝居を観る者としての不誠実さも嫌だった。出ている役者への義理か何かで来ていたのだろう。自己顕示欲の塊とそれを利用して金儲けという人が芸能界にたくさんいるのは自明のこととして認知しているが、椿組の芝居にもそういう人が観に来るのだということにも驚いた。これは愚痴を書いているのではなく、この客席で行われていた一連の出来事が、不思議と舞台で提示されている内容と響き合っていたと(個人的体験なのだが)思った。

 群衆の1人なのに何かとても気になったのは、横山莉枝子さん。注目されない部分でも丁寧に演じていたということなのか、存在感があるということなのか、、、ちょっとわからないけれど。
テキ屋の子供

テキ屋の子供

ふくふくや

駅前劇場(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

今年も
とてもおもしろかったです!
海さんと浜谷さんの啖呵売かっこよかったー(*^ω^*)
伸さんとまゆみさんは期待を裏切らずおもしろいし。
最後はびっくりでした。
私はいつも通り、ほっこりした終わり方の方が好きだなー。
でも、本当に素敵な舞台でした。
来年も期待しています\(^o^)/

きっとまた明日はくる

きっとまた明日はくる

劇団時間制作

明石スタジオ(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

凄かった
まだお芝居観始めて4回目くらいなのだけども、現時点で最高。
確かに重いテーマなのだけども、しっかり笑いも随所に入れてくるので
観やすいかと思います。

私が好きなお芝居は泣きと笑いのバランスが絶妙なお芝居なんですが
ピッタリハマりました。

鼻水出してまで泣いたの初めてです笑

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
童話「白雪姫」を下地に描かれた物語で、登場人物達の毛糸など小道具などを用いた心理描写がとても巧みで、全編を通したサスペンス的な要素にはらはらしました。私が観たのは、モノクロ版でしたが、機会があれば、カラーも観たかったです。

冥府行~NEKIA

冥府行~NEKIA

サンライズプロモーション東京

国立能楽堂(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/15 (水)公演終了

満足度★★★★

オデュッセイア
解説・挨拶30分、能90分。ホメロスのオデュッセイアを能にした新作能で、ギリシャ公演に先駆けての上演。ホメロスと能は写実ではなくミニマムで謡で表現する詩劇として共通項が多いとのこと。奇抜さはまったくなく、能そのものだった。立ち方が地謡も兼ねる(逆かも)、囃子方が切口から出入りするという点は見受けられた。能なので決してオデュッセイアがもつ娯楽的活劇性はなかったが、資材にはぴったりだった。

舞台『なつのロケット』

舞台『なつのロケット』

宇宙食堂

吉祥寺シアター(東京都)

2015/07/06 (月) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

夢があった。
子どもの頃の夢は色褪せず残っているもの。人気アニメの要素も混ざっており、芝居のジャンルはベタなものかもしれないが、童心を動かすものでした。映像系の舞台美術は壮麗である。
照明の位置取りが劇場の座席配置には厳しかった。人によっては辛いと思う。JAXAとのコラボレーションは子供に非ずとも心躍る。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★

モノクロ版を拝見
 童話白雪姫をベースにした作品。

ネタバレBOX


 童話の持つ本来の残虐性を継承して残酷童話劇として成立している点が良い。照明、音響とのコラボレーションもぴたりと嵌って見事だ。また、白雪を世話する7人の小人が実は多重人格(解離性同一性)障害者という解釈で造型されている点、彼が隠者として森の奥に隠れ住んでいる点も現代の闇を孕み込んで示唆的である。
 また、オープニングで合わせ鏡に時計を入れる(挟み込む)という科白が出てくる点にも注意を喚起したい。当然のことながら、この科白の背景には、西洋で謂われる言い伝えがあると考えねばなるまい。曰く、合わせ鏡をしてはならない。何故なら、悪魔が現れるからである。この悪魔を“知”或いは、人知を越えた能力と捉えるならば、白雪を助けた解離性同一性障害者の少年は、四次元能力、即ち時を止める能力を持ったキャラクターとして登場していることに気付くだろう。
 同時に、彼が重い精神障害に囚われていること自体に、現代社会の病弊が暗示されていることにも気付くハズである。では、彼は何故、このような障害を負ったのかについては述べられないものの、其処は、観客の想像力で補って欲しい。何れにせよ、彼もまた社会の暴力的性質の被害者であることは間違いあるまい。
 一方、これは無論、物語である。だから、物語を語る主体は、今作に於いて誰なのか? という問題も当然提起されてくるだろう。先ず、この物語の全体を知り得る存在は誰か? である。物語は、総て森の奥で起こる。女王即ち白雪の継母の王宮での鏡への問いを除いて。而も、鏡によって総てを見られていることは、森に居る少年と白雪によって発見され、鏡を砕くという行為によって監視を逃れるのであるから、これらの経緯総てを知り、且つ生き残った者が、今作を語る主体として顕現する。繰り返しになるが、然しこれは物語である。少年が「時を止めた」と言って王子や白雪を殺した所で、それは、あくまで少年の幻想空間の中の出来事なのである。彼を殺人者として捉えた通常の人々の間では、最早、彼の幻想は通用しないのだ。この点にこの物語の最後の残虐性が在る。この仕掛け人こそ、作品の背後に居る作家な訳だが。作家は物語の幻想性から日常へ舵を切ることによって、観客を舞台空間から日常空間へ戻してもいるのである。
わからないものの中で

わからないものの中で

明治大学演劇研究部

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

何故分からなくなったんだろう?
一度壊れた人間関係を再生する物語。

ネタバレBOX

 舞台には、3か所のセットが組まれている。下手には、バーPerdre上手奥には、高校の職員室、そしてその手前、客席側にコンビニ店内。この3か所を照明を当てるか否かでチェンジする。シンプルだが、無駄な場転の暗転等を省いて頗る効果的である。舞台美術も見事である。因みにPerdreの意味には、劇中で説明されているように“道に迷わせる”という意味もあるが、通常第一義的な意味としては“失う”である。何れにせよ、現在、アメリカの完全な植民地として機能しているこのエリアで大衆受けする作品が描くように、夢を真っ直ぐ追いかけたり、予め壊れていない人間関係を前提に話し始めたら、それだけで白けてしまうのは当然だろう。
その点、今作のシナリオは、予め壊れた人間関係を起点にしている点で合点がゆく。実際、我々が生きるこの地で家族関係等疾うの昔に崩壊していると言える。その例を挙げるなら、単身赴任で父親不在の家庭に於ける母子の異常接近と男子の精神的発達が父親との争闘を欠く為に歪んでいる実態がある。父親が単身赴任していない場合でも仕事に追いまくられて妻子と共に過ごす時間が欧米社会に比べてすら極端に少ない社畜社会に、まともな人間関係が成立し得たらそれこそ気狂い沙汰である。
にも拘らず、この植民地で語られてきたのは、そのような現実の家族の在り様とは正反対の、少なくとも都会では在り得ないような嘘である。こう言って悪ければ幻想と言い換えても良いが。その結果が、現実を見据え、悪い点をキチンと抉り出して対処法を講じることではなく、埒も無い逃避のエクスキューズを散々繰り返すことで自らを欺き、終には修正の効かないレベルに迄状態を悪化させ、対処のしようも無く滅びを待つだけというこの植民地の愚策に繋がるのだ。電車の中で学生の会話を聞いて見るが良い。同世代の海外の学生に比べて如何に幼いか。比較にならない程である。
だが、こんなに情けない状態も、深読みすれば、アメリカの実質植民地であるという実態を畜人に知らせず、管理を容易にする為に、アメリカと畜人の間に立つ、官僚・政治屋が仕組んでいることかも知れない。気をつけるべし!
テキ屋の子供

テキ屋の子供

ふくふくや

駅前劇場(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★

啖呵売
たんかばいって言うんですね。

ネタバレBOX

昭和40年頃、神社の境内でバナナの叩き売りなどをしていたテキ屋グループの悲喜劇。米兵の捕虜を上官の命令で殺したことで戦犯に問われ死刑になった元日本兵がいたことが遠因となった話でした。

案内文にも犬と書かれているので仕方ありませんが、初っ端のこ汚い男が犬だということはすぐに分かり、大松を探しに来た娘さんが登場した時点では、帽子までは想像できませんでしたが、ラストのパリっとした白のスーツ姿も想像できてしまいました。まさか終盤殺人事件にまで発展するとは驚きでしたが、何か残念でした。

奇しくも、お隣のOFFOFFシアターでも同じような主人公の舞台が始まるのではないかと思われます。競演、対決が見ものです。

中村まゆみさんの役は年格好が実年齢っぽく、そのような姿は初めて見たような気がします。感情の起伏が激しい役をこなすには適任でした。
ファーマーズROCK

ファーマーズROCK

劇団みゅーじかる.321♪

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2015/07/10 (金) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

歌にダンスに、良かったです♪
歌にダンスに、前回同様、本当に素晴らしい舞台でした♪
今回も前回同様、関西の小劇場の歌・ダンス・ミュージカルでは欠かせない豪華なキャスト勢ぞろい♪
今回は少し舞台が狭かったですが、ダンスもたっぷり。
殺陣も加わり、本当にどっぷりと観させていただきました。

追伸、前回DVDを購入させていただき、観返していたら、「そうそう、カーテンコール、初々しかったな」と思い返していました。
前回は、開演前にクラブ活動を見させていただいたので、今回も開演前からそわそわしていましたが、それがなくて少し残念…。
今回、クラブ活動無かったですが、それでも、本当に楽しめました。

自由を我らに

自由を我らに

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
内容の面白さはもちろん、まさに今だからこそ考えさせられる良い作品でした。
ほぼ出っぱなしの役者たちの演技も素晴らしく、作品にぐいぐい引き込まれました。劇に笑いながらも「リアルの政治には笑えないなー」なんて感じながら、5年後10年後、なんかのタイミングで「今、また見たいな」と思い出すんじゃないかな、と思う作品でした。

みんなの宅配便

みんなの宅配便

EPOCH MAN〈エポックマン〉

明大前KID AILACK ART HALL 5F ギャラリー(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

元気をくれました
2バージョンとも観ました。小角さん演じる桐子はとてもリアルで、人生に対する失望や孤独感から起こしてしまった行動には、恐怖を感じると共に悲しくもなりました。最後は、桐子の必死な想いに勝手に涙がでてしまうほど、胸を締め付けられました。小沢さん演じる佐竹の最後の言葉には、たくさん元気をもらいました。真っ直ぐに届いてくる素敵な言葉達には、脚本を書いた小沢さんの想いが詰まってるんだなと。そして、小沢さん×川本さんバージョンの方ですが…まったく印象が違いました。同じお話のはずなのに、小道具や俳優が変わるとここまで変わるんですね。すごい!面白い!と興奮しながら観てました。桐子の時の小沢さんは、仕草や声、目線まですごく色っぽい女性で、どきどきしました。川本さんの佐竹は、親しみやすくて全力なお兄さんで、たくさん笑わせてもらえました。どちらのバージョンも本当に面白かったです。小角さん×川本さんバージョンも含め、ぜひ再演してほしいです!

俺

ゆうめい

新宿眼科画廊 スペースO(東京都)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

熱烈
60分。二人芝居で複数の役を体を張ってこなす。熱烈な演技と作品に引きずり込まれた。

俺

ゆうめい

新宿眼科画廊 スペースO(東京都)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

身近
事件が結構身近なところで起こってることを知って驚愕。臨場感溢れる傑作。自転車ぐるぐるも印象に残りました。

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)

Sky Theater PROJECT

小劇場B1(東京都)

2015/07/07 (火) ~ 2015/07/14 (火)公演終了

満足度★★★


ゆったりとした展開で、いくつかの愛情がじわじわとにじみ出てくる。

チャンバラ西部劇 帰ってきたチャップリン侍・桶牧場の決斗

チャンバラ西部劇 帰ってきたチャップリン侍・桶牧場の決斗

ゆめまち劇場

浅草六区 ゆめまち劇場(東京都)

2015/07/02 (木) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

大千秋楽
読友さんがずっとオススメされていた娯楽座さん。初めて観てきました。

観る前はコテコテの新喜劇のような作品なのかな?と思っていたのですが、
想像を覆すスタイリッシュで格好良いダンスで幕開け。
ストーリー自体はシンプルでとても分かりやすく、
華やかで賑やかなステージはまず目で見て楽しめるので老若男女が楽しめる作品なのではないかと思います。
下ネタが結構きつめなのでそこは注意かな・・・(笑)

普段、小劇場中心に観劇しているので、いろいろとカルチャーショックを受けました(笑)
会場内でも飲食可ですし、上演中にはおひねりが飛び交っていました。

客席の使い方や客弄りもうまいですね。
コールアンドレスポンスなど観客も参加できるような場面が幾つも用意されていて、
約3時間の長丁場でも観客を飽きさせない、楽しませようという思いが伝わってくるようでした。

ネタバレBOX






[memo]
鬼婆の子供たちと、その長女の娘たち(全員拾われてきた)が、
鬼婆の隠した遺産を宝探し。
チャップリン侍の謎解きで、桶牧場のどこかにあるということが分かる。
みんなで掘り返す。
→実は宝は無い。掘り返して肥沃な土地となった桶牧場自体が宝

桶牧場を演習場?にしようと幕府が攻めてくる。
みんなで笑って死んだふりをして、病が流行っていると思わせる。
それを見た幕府の兵は退却。
父と暮せば

父と暮せば

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2015/07/06 (月) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

のどかな嫁入り話でも・・・・・
と気軽に考えて(相変わらずの事前情報遮断ですので・・(^^;)観劇

明るい会話ながら時々に挟まれる重い過去話・・・・
でも明るい父親のキャラクターが楽しかったなぁと思えた1時間20分

ネタバレBOX

広島の原爆=リトルボーイの被害を偶然にて避けれた娘と、
亡くなった父親~の幽霊との会話劇。

あばら家風に作られた戦後の日本家屋を舞台セットに、
日常を過ごす娘と幽霊の父親とが繰り広げる戦争の傷跡の話でありました。
心に強く響く作品でした・・・・

観客の平均年齢が、まぁ見たトコかる~く60歳代オーバーでした。
(白髪率80%超えていたような・・・・)

父は何故自分が現世に出てきて娘と会話できるのかを理解してます
娘は見るも無残な原爆=ピカドン=の犠牲となった同級生らと共に死ぬべきだった、自分は亡くなった親友ほど生きる価値は無いと思い込み。好いてくれる男性の求愛を拒もうとするのですが、自身を肯定したい思いから生じた父に説得され生きることに前向きになるのでした。
リアルな感じの雨漏りや料理、風呂焚きなどの日常を細やかに描くことによってノスタルジィーも表現されており。リピート観劇希望される方をちらほら御見掛けしました。

明るくはあったけど主人公、直接原爆の閃光を浴びてないけど(石灯籠の影に入ったそうです)。被爆はしてるので(原爆症認定:公費負担番号18は付いてるんだろうなぁ・・・)DNAなど傷ついてはいるはずで。あまし明るい展望は望めないんですよね・・・リアルに考えると・・・・。

戦争は嫌ですねぇ・・・
僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/13 (月)公演終了

満足度★★★★

独特の世界観[カラフル版]
第一印象は、エンプティ-タイムといったところだ。時間を感じさせない、その不思議感覚を堪能した。

ほぼ素舞台で、そこに色鮮やかなスカーフのよう布が一面に...。照明は薄暗く、その照度強弱によって、場面状況や感情表現を示す。物語は白雪姫をモチーフにしており、大まかな展開はわかる。この芝居は、その構成が3場面から成っているようだ。その観せ方は、文章で言う起承転結のような感じ、観てもらうということを意識したものだ。その現れが舞台を中央平台、少し高い位置に設営し、三方向にひな壇客席にしていた。どの角度から観ても楽しんでもらえる、そんな自負があったのだろう。雰囲気は夢幻・夢想の世界観を表現しており、先にも記したとおりインパクト・出来事などは明るい(強い)照射で効果を出す。時として動作は同じことの繰り返し、それは日常生活の淡々とした暮らし振りと変化の兆しの時に顕著になる。この照明と並び効果的だったのが小道具・小物の使用である。

ネタバレBOX

白雪姫の構成を見ると、第一は継母との美の競演、第二に小人との生活、第三に王子との出会いに大別できる。もちろん公演であるからよく知られた展開とは違う結末になる。それでも寓話性は健在で人が持っている優しさ、その反面(反動)に孤影の怖ろしさを現す寂しさ、自分を守るために主体(姫)の否定(死)という狂気に繋がる。

舞台背景を明確にしないで、曖昧、抽象的にすることで観客が自由に想像できる舞台空間は良かった。だから観終わった余韻が心地よい。

なお、気になったところ...

継母との関係、美競演の場面は冗長に感じた。王子が現れるところと二分されるようで、物語としては分割してしまった。あくまで小人(スカーフの色で性格わけ)が持っている色々な側面を描いており、それは人間観察といったところ。この場面がしっかり描かれているからラストシーンが生きてくる。

心残りは、「極彩色の絵」であるカラフル版と、別バージョンのモノクロ版、イメージとしては「白描絵」も観たかった。この公演…「額縁の中の濃密な芝居」を比較したかった。

次回公演も楽しみにしております。

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