最新の観てきた!クチコミ一覧

82501-82520件 / 189814件中
晴れるまで蒼でいて  ありがとうございました

晴れるまで蒼でいて ありがとうございました

matsucarpone

GALLERY LIPP(東京都)

2015/08/10 (月) ~ 2015/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1560(15-249)
20:00の回(曇)。

19:30受付、開場。会場は環七沿いのレンタルギャラリー「GALLERY LIPP(2F)」、表の歩道に案内板あり、時間になるとスタッフの方がドアを開けてくれました。

1年前の公演「鈍色の、ブルウ。(2014/7@風みどり)」、直後の「水没祭(2014/8)」から1年。セーラー服は黒い衣装になり、髪も伸びていました。

劇場等で何度かお会いしているのですが、今夜はかなり雰囲気が違っていました。

床に置かれた紙に大きな2つの渦(のような)図柄、深みを増しているのか、手前に浮き上がっているのか、どちらにも見える連星のようなものを描いています。筆は使わず、キャップで作画。

正方形に近い部屋、L字の椅子席、白い壁。部屋の中に入ったのに戸外にいるような錯覚、タイル模様の床は石畳のようで窓にはブラインド。

内が外へ、外が内へ。グルグル/堂々巡りのような会場、渦巻のような絵、語られるのは女性の交錯する想い。

20:01開演~20:29終演、トーク20:36終了。

ふと立ち止まった路上、月明かりの下、訥々と語られる内容に耳を傾けている、そんなシチュエーション。

来年も演劇をやる、やめられない、とのこと。

もう一回、楽日に。

昨年もそうでしたが、ひとりでやりきる。その心意気、実行する強く大きな志に★5。

食卓の華

食卓の華

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

びっくり!
観客が女性ばかりなことにビックリ!
笑いも涙も、華やかでした。そして、もちろん感動も・・・
555%満足させてもらえました。

時々は、水辺の家で。

時々は、水辺の家で。

monophonic orchestra

小劇場 楽園(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

消失からの再生
須貝さんの作品は誰にでも何処かしら覚えがある優しくも厳しい、痛々しくも温かい台詞が心地良い。今作もシナリオ本を何度も繰り返し読み返してしまった。水辺の家はわたし達のオアシスであり故郷なのであろう。失くなることが前提で展開するストーリー。確実に失ってしまったものは元に戻ることはないけれど、人々の心に生き続け、そこから再生するものもある。クールなヒロインが子供の様に慟哭し続ける周りで日常が流れた演出に内省を抉られる思いがした。キャストが演じた個性的なキャラクター設定も緻密で実に丁寧で上質な物語に胸の傷口を塞いでいただいた。

ちいさなお姉さん

ちいさなお姉さん

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/10 (月)公演終了

満足度★★★★

ほんの少し…。
総じて大人数の役者でキャラ立ちできない役回りが多いと大味な展開になりがちだが、それなりに美味く料理して個々の役者の見せ場を作ってきたユニットであると認知していた。しかし今回は経験豊かな役者さんと浅い方とのギャップが大きく、舞台上のみんなの力を引き出せずに終わったように思う…。
物語自体は容易な設定で、シーンとシーケンスも理解しやすく面白かった。女性だけで行う面白さと危うさのバランス感覚が良いところだと感じていたが、ちょっぴり残念。でした。

-奇譚-地獄たられば

-奇譚-地獄たられば

グワィニャオン

上野ストアハウス(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

たられば
輪廻転生…地獄の在り方、浄化のステップ、斬新で説得力のあるプロットと、観る者を引きつける脚本はとても素晴らしかった。深いポイントを突くもののエンターテインメントとして見せるバランスは涙と笑いのジェットコースター。コラボ企画で幅広い役者さんが集まった様ですが、特に鬼、ケルベロス、近松、奪衣婆、見ごたえある素敵な役者さんぞろいでした。
一つ残念なのは、芝居とは関係ありませんが、終演後の物販で前作DVDを手に取ってみたものの、みなさん面会でお忙しいようで、誰もいらっしゃらなくそっと元に戻しました。タイミング良く誰がいたら…次回機会があれば。また。

食卓の華

食卓の華

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/11 (火)公演終了

満足度★★★

不器用な三兄弟
個性が強調された兄弟とそれを温かく見守る母親。その母親が少しずつ変化していく...流れる日常に少しずつ沈殿するモノ...。

「河内家」(チラシに写る兄弟の後の表札から推察)における日常であるが、その描く テンポ 間が自分には心地よくない。公演全体を通して冗漫な感じである。
リフレーンが同じテンポで何の意味があったのだろうか。
1時間以上経過した中・後半になって、人物が生き(動い)てきたようだ。

ネタバレBOX

家族は母親と3兄弟である。父親は家を出て浮気相手と一緒になったようだ。母親はパート勤務をし、子供たちを育ててきた。長男は中学卒業後、ネジ工場で働いている。真面目で父親代わりを自認している。二男は、お笑い芸人を目指すニート。本公演の主人公で、今日生きるのに四苦八苦。三男は大学進学を目指す受験生で、プライドが高い。という性格付と現況の説明。
さて舞台は、ダイニングキッチンの一場面。中央にテーブルと椅子。上手の舞台奥に食器棚、客席側に液晶TV。下手には台上の電話。舞台奥壁の上手側かた片開窓、キッチン、冷蔵庫が作りまたは置かれている。そして、これらのセットはすべて使用・利用する拘りはよかった。

中盤を過ぎた頃...母親が長男を夫と間違えて喚き縋るシーンから動き出したようだ。それまでは兄弟の性格や状況説明(喧嘩、詰問など)に終始したシーンのリフレーンという印象である。この描き方が冗漫で飽きてしまった。
また、TVをつけるシーンがあるが、その時間が長く感じられ、芝居よりその映像に目がいく(これも作りのようであるが)。

母親は若年性認知症か精神的な疾患のようであり、入院検査をすることになる。その前夜であろうか、家族で食卓を囲むシーン。わだかまりが出来た家族の心が氷解するようであるが...。
なお夫の心を繋ぎとめるために三男を産んだ...夫婦の行為?

タイトル「食卓の華」は夫のプレゼントしてくれたバラ一輪(既ドライ-フラワー)が常時食卓にあるのが、裏切られても待つ母の哀れを誘う。もっともこの花瓶に水を差すのも潜在的な狂気のように思う。

少し異常、狂気のようなシーンも観えるが、父親は居ないが、それ以外は何の変哲もない家族の話。

次回公演を楽しみにしております。

追記あり
Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-

Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2015/08/05 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★

う^む
今作のシナリオライターの主張は正論である。

ネタバレBOX

 環境に活かされていることに気付けない人間など、地球の塵、厄介者、デストロイヤーでしか無いということである。その通り。別にヒトなど存在しなくても地球上の生命はその命脈を保ってゆくであろう。逆にヒトこそが、地球上に存在しているありとあらゆる生命の敵でしかないのだから。殊に核を開発して以降のヒトは、最早後戻りも出来ない。放射性核種を無害化する技術を入手し、地球上に存在する総ての、ヒトの作り出した放射性物質を無害化することが出来ないうちは勝手に滅ぶことも許されない。最早、呪われた存在である。
 だが、此処まで考えを推し進めている訳ではない人々を相手に公演を打つのであるから、この「国」の90%以上を占めるであろう食べ物を大切にという発想を持った人々にも理解できるような論理を作中で描いておくことも必要である。例えば、リッツを頬張って吐き出すなどは、エクスキューズが必要になると考える。
 自分なら、ここで食べ物を粗末にしている訳ではない。そうではなくて、我々が普段活かされている環境で生きる他の生き物、野鼠であれ、リスであれ、その他、川の小さな魚であれ、この噛み砕かれた食べ物を食べる物があり、その小動物を捕食して生き延びる顛であれ、鼬であれ、梟であれ、森や川、湖や海に生きる生き物総てに連なる命の輪への供物である、位のことは書いておくべきだろう。ギリシャ・ローマに纏わる知識の蘊蓄など大した意味は持たない云々とアンケートに書いたのは、作品の主張と我らの生活が何らかの軋轢や葛藤を観客に起こせない時、知識には、大した意味などないということである。
 益々、世界の深みに分け入り表現の枠を広げると共に人々の心に深く分け入ることが出来るだけのノウハウを身につけて欲しい。
食卓の華

食卓の華

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

大満足
劇団初見。これはガツンとくる家族ドラマ。自分にとってはとてもリアルで、えらく感情移入してしまいました。どんな状況でも、とりあえず自己肯定しないと生きていけないですね。

東京アレルギー

東京アレルギー

劇団野の上

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/08/10 (月) ~ 2015/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

翻訳
ねはー

ネタバレBOX

津軽弁によるお芝居。海外の演劇を日本語に翻訳してやるように、青森の様子は普通に津軽弁で、普通に東京のことは津軽弁に翻訳して演じられた観音林まりあの半生を描いたお芝居でした。

東京に馴染めないからアレルギーが出たと思って東京アレルギーと言っていた彼女でしたが、青森に帰っても疎外感を覚えアレルギーを発症させるのでした。孤独に生きて孤独に死ぬくらいなら、人に恨まれて刺されて死んだ方が他人と関わっていた証拠にもなりますから、その方がいいのかもしれません。教会の敷地内に人知れず埋められなければですが。

KちゃんのKは、希望であり、孤独であり、神でもあるという便利なKでした。Zちゃんは絶望だけでしたが、善にも思えました。
私は2才

私は2才

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2015/08/03 (月) ~ 2015/08/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1559(15-248)
20:00の回(曇)

19:50会場着、19:54開場、20:13開演~21:11終演、~21:19トーク終了。

初日に続いて2回目、今夜は勅使川原さん、佐東さんお二人のダンス。

やはり暗転せず、下手から勅使川原さん。始まりはクラゲのように揺れながら、音楽にぴったり(まるで奏者のよう)あっています。途中で数度入れ替わり、微速から音速まで自在、キメのポーズがなかなかカッコいい。

客席には外国の方も多く盛況でした。

外交官〈前売券完売/当日券若干枚あり〉

外交官〈前売券完売/当日券若干枚あり〉

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

骨太の歴史フイクション劇を堪能
やはり期待通りのコラボレーション舞台でした。

「東京裁判」同様、野木さんの創造する歴史フイクションドラマの、史実と見紛うまでの緻密な構成劇に、心底脱帽しました。

パラドックス定数の役者さんも、演技力には劣るところはないものの、年齢的に幅がないので、今回の青年座書下ろしの芝居には、早くから期待感を持っていました。

重厚な脚本、ぶれない演技力の結集、シンプルな舞台に、時代の流れを見事に投射した、演出力、三位一体のプロの演劇人の描く舞台の力に圧倒されながら、最後まで、目の離せない芝居でした。

今の時代に、多くの人に観て考えて頂きたい作品だと思います。

ネタバレBOX

内容は、多くの方が、詳細に書いて下さっているので、割愛しますが、サザンの「ピースとハイライト」にもあるように、我々戦後世代の国民の多くは、戦争への行程をほとんど習うこともなく、大人になります。そういう我々世代にとって、ドラマや映画や芝居で、戦争への道のりを追体験できる機会は大変貴重だと思います。

でも、野木さんの作品は、決して、ただ単に史実をなぞるのではなく、史実を踏まえた上で、作品に、豊かな想像力を加味して、圧倒的な構成力で、観る者を引き込む作劇者としてのコツを心得ていらっしゃるので、まるで、オリジナルサスペンスドラマのような、魅力に溢れているのだと思います。

青年座の熟練の役者力は、老いも若きも、皆さん、卓越していて、誰一人、嘘くさい人物がいなかったのは、さすがでした。

この作品の描いているように、外交官達が、心底、国を憂いて行動していたかは、やや疑問ですが、自ら学ぼうとしない限り、戦争前夜からの歴史に疎い私たちにとっては、これからの世の中をまた、戦争への道のりにしないためにも、時機を得た、素晴らしい上演演目だったと思います。

自らが最高責任者だと言うくせに、いつも全く責任を取ろうとしない、わが国の首相に、是非ご覧頂きたくなりますが、馬の耳に念仏かもしれませんね。
ピーターパン

ピーターパン

ホリプロ

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2015/08/02 (日) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

唯月ふうかちゃんのピーターパンは歴代ナンバーワンで大正解でした。
榊原郁恵ちゃんの初演も観た事があって定期的にまた観たくなるピーターパン。今回も何となく観たくなって観劇しました。今回は35周年で4年ぶりのピーターパン観劇。4年前よりも明らさまに進化していて面白くなっていて全体的にレベルが上がっていて最高のエンターテインメントな仕上がりでした。以前の途中で休憩が2回入る3幕構成よりも今回の2幕構成の方が子供達も集中して観られて正解だと思いましたね。

今回のピーターパンは4年前よりも全体的に素晴らしく進化を遂げていて本当に感動・感激致しました。特にピーターパン役の唯月ふうかちゃんがもう本当に凄くて素晴らしくて、ふうかちゃんのピーターパンを観る事ができて本当に良かったです。ふうかちゃんのピーターは、やんちゃで元気でピュアで可愛くてかっこよくて、後半は孤独さや儚さの表現も素晴らしくて完璧すぎる理想のピーターパンっぷりでした。ふうかちゃんは歌も演技もびっくりする程上手くて、表情や感情表現も素晴らしくて、ダンスやアクションもお手のものでした。そして一番驚いたのがフライングです。空中を支配している感じで気持ちよく自在に飛んでいました。フライング中に前・後転したり連続回転したり、横向きでぐるぐる回転したり、サマーソルトキックを繰り出したり、もう本当に凄すぎてびっくりした~。こんな凄いフライングを魅せてくれて感謝の気持ちが湧き出しましたし、感動して涙が勝手に出てきてしまいました。ふうかちゃんは歴代ピーターの中でも圧倒的に凄くてフライングも群を抜いていました。

4年前に観た高畑充希ちゃんのピーターパンは、これまでと同様、まあこんなものだよねって感じで全て想像の範囲内だったのですが、唯月ふうかちゃんのピーターパンは全てが凄くて想像を遥かに超える素晴らしさでもう本当に驚かされっぱなしで感動・感激の連続でした。唯月ふうかちゃんのピーターパンは、これがピーターパン35年の歴史の中で最も正解で最も凄いピーターパンだと実感しました。ピーターを演じるのに決まりや正解など無いのかも知れませんが、ふうかちゃんのピーターを観たら驚愕・感動・感激の連続で心を震撼させられっぱなしで、このピーターが大正解だと心から感じて納得させられる最高のピーター。ふうかちゃんは歴代ピーターで群を抜いていて間違いなく歴代ナンバーワンのピーターパンです。

大貫勇輔君のフック船長/ダーリング氏は世界で活躍するダンサーさんでもあってダンスも動きもキレッキレで一つの見所になっていました。演技で魅せるベテランさんもいいけど若くてイケメンでキレッキレな動きの大貫君のフック船長も凄く好みでした。入来茉里ちゃんのウェンディも素晴らしかった。前回観た神田沙也加ちゃんも良かったのですが、それ以上にウェンディらしいウェンディを演じていて可愛くて理想的なウェンディでした。3役をこなした白羽ゆりちゃんも実力は申し分なし。でもタイガー・リリーのダンスシーンはダンサーさんがやった方がより良かったかなとは思いました。インディアン達のアクロバットはとにかく凄いです。ふうかちゃんのフライングと大貫君のキレッキレダンスとインディアンのアクロバットは日本(世界でも)最高レベルだと思いますし、これらを一度に観られるこのピーターパンはとっても贅沢なミュージカルですね。さらに海賊達はいちいち面白いし、迷子たちもぴったりで演技も上手い。そして子役の頑張っている姿は親目線でほっこり。お持ち帰りしたいぐらい可愛い。キャスト陣も本当に素晴らしい。

唯月ふうかちゃんのピーターパンは大人が観ても十分過ぎるほど感動・感激が味わえて心が洗われて本当に楽しめますので多くの大人達も観た方がいいですね。子供向けのレベルが低い作品だと勝手に決め付けて選択肢から外していて観ないのは非常に勿体無いですよ。はっきり言って間違いなくレベルが高いです。小さなお子さんの居るファミリー層や子供連れではなくても観に行く価値の高い最高のエンターテインメントです。実際に心が洗われますし、唯月ふうかちゃんのピーターパンなら毎年観たい作品です。唯月ふうかちゃんのピーターパンは群を抜いていてレベルが違います。子供向けと侮っている人達が観たら本当にびっくりしますよ。全体的にも凄くレベルが高いですから。

驚愕・感動・感激を味わえて心が洗われる唯月ふうかちゃんのピーターパン。皆さん必見です。ふうかちゃんはまだ10代だし、あと7年はやって10年はピーターパンをやって欲しいです。

阿部定の犬

阿部定の犬

エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)

AI・HALL(兵庫県)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

愛(エロス)が権力( おとこ)を去勢する…
3時間に及ぶ公演でしたが、あっという間でした。
笑いをはさみながら、70年代のアンダーグラウンドで、怪しいエロスな感じがプンプン!
権力を持つ男性が、エロスに溺れてゆく…。

とってもアングラな公演、楽しく拝見しました!

振り向けば優しい心の贈り物

振り向けば優しい心の贈り物

劇団 浪漫狂

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2015/08/04 (火) ~ 2015/08/10 (月)公演終了

満足度★★★

家族愛ではあるが・・・。
初観劇の劇団さんだが、今回は外伝公演という事で、若手の役者さん中心。
家族愛をテーマにしたオムニバス3部作。正直かなりベタな話ばかりであったが、涙腺を緩ませている方もチラホラ見られた。
私も好きな話ではあるが、少しいかにも的な流れ過ぎて、泣くまでは。
(選曲もいかにもだったので。)
オムニバスではあるが、世代の異なる組み合わせだったので、何か登場人物等で少しでも繋がりがあればとも個人的には思いました。
お笑いの部分も盛り込んでいましたが、かなりベタで、同回を観られた小学生位の男の子には大うけでしたが(笑)

役者さんは、技量差も感じましたが、熱演である事は伝わりました。
女優陣の涙にはやはり弱いです。

舞台とは別に開場に際し少し苦言を。
満員が予想される千秋楽でしたが、自由席で入場順に奥の方から詰めてという席はいかがかと思う。確かに混雑を避ける為とは分かるが、なるべく見やすい席で観たくて早く来ている意味がない。また、これも徹底しているならまだ良いが、途中(開場10分後位か?)からその縛りも無くなっており、素直に従っていた初期入場の方々が残念な感じでした。




朝劇 センター街VANDALISM『渋谷・イン・ワンダーランド』

朝劇 センター街VANDALISM『渋谷・イン・ワンダーランド』

朝劇

CAFE & BAR VANDALISM渋谷(東京都渋谷区宇田川町26-9 太田ビルB1F )(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★★

3回目
7月から、助っ人参戦の渡辺コウジさんが加わり初めて観ました。
以前よりパワーアップした監督が、ワンダーランドに皆を引き込む感じが
強烈になっていました。
朝からみんなパワフルでお腹もいっぱいで元気出ました。
今週もう一回行ってきます!

外交官〈前売券完売/当日券若干枚あり〉

外交官〈前売券完売/当日券若干枚あり〉

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2015/07/31 (金) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

史実を再構成する面白さ
青年座で野木萌葱作品を初観劇。歴史モノを割と書く人か・・。満州事変から日米開戦・敗戦までの日本の「悪行」の立役者たちを、東京裁判の被告席に並んだ面々に見ることができるが(小林正樹監督「東京裁判」参照)、その中の重光、東郷、広田、松岡ら、外交部門を担った外務大臣と、それを取り巻く外務官僚がこの芝居の登場人物だ。かの戦犯法廷の開廷前夜、一つ所に集い、「破滅」への道のりを決定づけた幾つかの節目を振り返り、証言し、議論する。そこに流れているのは「外交官」というアイデンティティと誇りであり、それゆえに成り立つ真剣で熱い議論が、綴られている。
 実在した彼らが、主観的に「国を憂い」「最善を尽そうとした」かどうかはともかく、「外交官」の視点を一本貫く事で、15年戦争史が(一般的な記述と大きく異なる訳ではないが)独自の記述で構成され直す、ユニークさがあった。会合を行なっている「現在」のシーンと、話題になった過去の回想場面が交互にある。
 「外交官ならばどうあらねばならなかったか」という問いは、今の日本の「国を売る」(事によって米国の傘を得る)外交のあり方の異様さを浮き彫りにする要素を持つものだ。
 ただ、焦点の当てられる史実について、一通り知っておかないと、どの登場人物が、何に、どう関わったかを台詞を追って把握して行く作業が大変だ。人物を特徴づけて名前と顔を一致させる配慮は、戯曲を書く上で念頭にあるべき要素だと思うが、作者は上に挙げた人物くらいは皆知っている、という前提で書かれたかと思われる。私は後半で人物が判別できるようになったが、それで前半と繋がるかと言うとそうはならず、ぼやけたまま。それゆえか、どうしても70年前の歴史の「内部」に生起し終息した出来事に見えてしまい、「現在」に反射して来るようではなかったのが惜しいと思った。受け取る側の感性次第かも知れないが。。
 史実としては柳条湖事件(満州事変)〜リットン調査団、国連脱退、日独伊防共協定、日華事変、ハルノート〜日米開戦までが扱われ、最後に一人の重鎮に「国民への責任」を吐露させ、戦争終結を送らせた事による非戦闘員数十万の死(沖縄戦、空襲、新型爆弾)を仄めかした。
 中盤、鋭い対立のシーンがある。在外領事館で外務省生え抜きの官吏が辞令を受けた直後、新たに赴任する軍出身の官僚がやって来てかち合い、火花を散らせる場面だが、こういう判り易い場面がもっと序盤にあると良かったかも。
 国のリーダー的存在に見える風貌はさすがに青年座の人材という気がしたが、その功罪はネタバレにて。

ネタバレBOX

しゅっと背広が決まって、国家の命運を委ねられ、人を惹き付けるものを持つ人達が「形」としては見える。もっとも、「しゅっと」決まってる美的感覚は「現代」な気がする。まァそれは置くとしても、「決まってない」人達がぐずぐずと「流れ」に逆らえずに物事を決めた結果ゆえにやりきれなく憤懣の持って行きどころのないのがあの戦争だったりする。外交官の誇りも何もあったもんじゃなかった実態を露呈するのも、フィクションとして有り得た展開。だがこの戯曲は「誇り」を保とうと足掻く外交官を描く事を選択した。それも有りだ。
 ただ、「しゅっと」した元官僚たちの演技の半分が「しゅっと」した格好良さを維持する事に払われているのか、内面が見えない。もっとも、そこを描き出そうという戯曲ではない。しかし、慚愧、忸怩、悔い、空元気、楽観、悲観、などの感情は、感情としてだけ出ていて、食って寝る動物である人間の体臭は消えている。裁判前夜の彼らの頭が「その事」で占められていて、だからこそああいう議論があの一夜だけやれた、とも言えようか。ただ極限状態では人物の本質が出る、という意味ではあそこに表出されたものが果たして彼らの本質だったのかには疑問が残る。会合の目的は裁判に対して「理論武装」する事にあったのだろうから、本質が暴かれなくても良い訳であるが。 ただそれだと、物語として大きな動きは出ない。史実を一通り追った、という所で終わってしまう。「人物」から生じる意外性がドラマである。人物の描き分けは少しは為されていたが戯曲の中には(台詞としては)あまり書かれていない。そこに「人物」を立ち上がらせるのは、やはり俳優で、書かれていない人物像を造形する仕事となると、今回の条件では難作業であったかという後味が残る。
(この題材をこれだけ書き込んだ作品なので惜しい)
ガールズトーク☆アパートメント -2010.ver&2015.ver-

ガールズトーク☆アパートメント -2010.ver&2015.ver-

UDA☆MAP

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

2015ver
しょうがねえなぁ(笑)というグダグダの笑いどころ満載なんですけど、ふと気がつくとしんみりほろりとさせられて。ガールズトークと言うほどガールズトークしてないんですが、それはそれでアリだと思いました。面白かったです!

1995

1995

ブルドッキングヘッドロック

ザ・スズナリ(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/05 (水)公演終了

満足度★★★

初見でした。
序盤、エンタメなのか会話劇なのか、イメージがつかみにくいと感じて物語の世界に入り込みづらいと感じてしまいました。お目当ての、鳴海由莉ちゃんの姿をもっと観たかったです。岡田あがささんの卓越した演技力と存在感が圧巻でした。

ネタバレBOX

ブログに感想を書きました^^

http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12059542046.html
ちいさなお姉さん

ちいさなお姉さん

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/10 (月)公演終了

満足度★★★

熱演は伝わったが・・・
今日の午後、下落合のTACCS1179劇場で上演されたOFF VIVID COLOR『ちいさなお姉さん』の千秋楽に出かけてきた。これは、知人の若林美保が出演していた関係からである。

VIVID COLORというのは現役&元AV女優で形成された劇団。観に行くのは今回が2回めになるだろうか。
ストーリーは、森に住む小人の女性たちの話。森に落ちていた絵本から、小人たちの住んでいる森に人間が立ち入ったことを知り、2つの小人村の女性たちがパニックに陥りながらも、人間とのささやかな交流有り衝突有りのドタバタ&しんみりを描いた舞台。2つの小人の村の女性のまとめ役を、若林美保(フィルギー)と杉山夕(ノッカー)が熱演。そのほか、目立った女優としては、男装した國崎馨、ジャージ&ブルマスタイルになった越智春奈、ノッカーのまとめる村の目立ちたがり屋フロスティを演じた山元彩、フィルギーの村のまとめ役?トリアードを演じたsayakaあたりか。

ただ、難点が2つほど。総じて各シーンの内容の掘り下げ方が中途半端なことが第一点。これは、脚本に起因する。脚本家の資質なのか、出演者の演技力を考慮に入れて書いた結果そうなったのか。いずれにせよ、結果として表面的なドタバタ感が強く残ってしまったのは残念。
難点の2つめは、役者としての力量にバラツキがあったこと。個性にあった役柄でなんとかカヴァーしてはいたが。それでも、極力演技力のあるメンバーを揃えて臨んでいたことは感じられた。
また、千秋楽は結城リナの出演シーンもあったが、もっと盛り上がると思ったのだがねぇ。出演シーンの構成というか演出にもう一工夫してあげればもっと盛り上がったのに。
と書いていて、ふと思った。この舞台の中心テーマは何だったのかな?タイトルからは意味不明だし・・・
ラスト近く、若林美保の人間たちへの絶叫的な呼びかけが妙に心に引っかかる舞台であった。

幻想時代劇 『阿弖流為-ATERUI-』

幻想時代劇 『阿弖流為-ATERUI-』

東方守護-EAST GUARDIAN-

新宿村LIVE(東京都)

2015/08/06 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

原点に戻って!
舞台衣装の素晴らしさは本当に大劇場の商業演劇に匹敵する。
殺陣、歌、ダンス、照明も美しい。
ラストも煌びやかで劇的な演出は印象深い。
男性交えての芝居も良いのだが、
東方守護の女性たちは皆魅力的なので次回はぜひとも女性だけの芝居を期待する。

ネタバレBOX

椿烏丸さんの声、仕草カッコイイです!
素顔が見たいですが、まったくわかりません(笑)!

このページのQRコードです。

拡大