最新の観てきた!クチコミ一覧

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招かれざる客

招かれざる客

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

招かれざる会場係
タイトルに掛けて、ふざけてみましたが、実は相当へこんでいます。

青年座は、創立から、亡父も応援していた老舗劇団で、この劇団の役者力と、舞台スタッフ力には、いつも感服するのですが、どこでも、負の要因はあるものなのか、会場スタッフが、その劇団力に、水を差す場合が、多々散見されて残念でなりません。

今日は、3点、その負の要因がありました。

誰も、自由席は、席番号がないところだと教えてくれないので、しばらく知らずに、指定席に友人と座っていました。その後、来る客がほとんど指定席の方ばかりで、不安になり、会場係りの男性に質問したところ、「自由席は、席番のないところです」の返答。でも、どこを見渡しても、席番のある椅子ばかり。
「どこが自由席ですか?」と聞くと、「今、ご案内しますから」としばらく待たされた後、反対側の係員に、「そっちに二人座れますか?」と聞いて下さり、反対側に移動したら、また何人も自由席の方が、前にいらしたので、自力で、後方の自由席に行こうとしたら、「順番にご案内しますから、待って下さい」と叱られてしまいました。(笑い)

反対側の女性係員の方が、気を利かせて、我々の席を確保してくださっていたらしく、無事、二人並んで座れましたが、危うく、離れ離れになるところでした。

入口の係りの方が、一言、「自由席は、席番のない所」と教えてくれていれば、そして、自由席が、あんなにテンデンバラバラな配置でなければ、もっと観やすい席に座れた筈でした。そして、悪いことは重なるもので、やっと座った自由席の、すぐ近くに、座った会場係りの男性が、芝居が始まって程なく、安眠されて、その寝息で、津嘉山さんの声がよく聞こえない席になりました。(笑い)

それと、もう一つ。開幕前から、役者が板付きでいるせいか、携帯などの注意事項がないままに、芝居が始まったために、何度も携帯が鳴っていました。

そんなこんなで、芝居の感想の方は、ネタバレに書きます。

とにかく、この劇団、会場スタッフ力の向上が急務です。せっかく、素晴らしい演劇を発信できる劇団が、これでは、水の泡で、役者さんもお気の毒でなりません。

ネタバレBOX

この芝居は、昔、シドニー・ポワチェの映画で観た気がします。

黒人と白人の差別が今よりずっと酷かった時代の、一組のカップルと、その両親の葛藤の物語でした。

主演の津嘉山さんが、台本と演出もされて、よくまとまった劇に仕上がっていましたが、やや場転が多すぎるきらいは感じました。

ただ、回り舞台の転換は鮮やかで、舞台スタッフの技術は大したものだと感心はしたのですが。

一部の役者さんに、セリフのとちりなどがあり、やや残念な点はありましたが、両親役や、神父役などの、熟練役者さんの好演で、深く考えさせられる名作になっていたと思います。

最後は、映画とは異なり、ハッピーエンドではなく、津嘉山さんの提示された問題定義として、最近のニュース音声が流れ、差別や偏見が、今でも、世界の悲劇の根源であることを思い知らされ、感慨深い思いになりました。
”Xmas”のL

”Xmas”のL

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

はじめからホロホロ
こんにちわ!(о´∀`о)
やっと、といぼ歴一年になりました!
今回は冒頭のダンスで泣いちゃいました。すごい演出力とダンス!!
そして、ストーリーも最後には感動してまた泣いちゃうと言う!
でも、笑いどころも満載でいつもいつもありがとうございます!
これからの飛躍も期待してます!

わからなければモモエさんに聞け

わからなければモモエさんに聞け

劇団青い鳥

小劇場B1(東京都)

2015/12/15 (火) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

やっぱりあのモモエさん!
私だったら迷わずエレベーターガールに応募するところですが、主人公は迷っていろんな人に相談に行きます。みんな怪しげでとんちんかんな気もしますが、ジャンヌ・ダルクの勇士に押されてエレベーターガールの面接に挑み合格したのに企画そのものが中止になって・・・。しかし、賞金はなくなりましたがエレベーターに乗らずに案内をする、エレベータガール(?)として働けることになりました。それから何年たったのでしょうか。すっかり歳をとった主人公が杖をつきながらデパートにやって来ますが、とても幸せそうな顔をしていました。やりたいと思ったことはいくつになってもやってみましょうよ!そんなメッセージを受け取った気がします。

ツキノヒカリ

ツキノヒカリ

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

観覧車シリーズに出会えてよかった
大千秋楽を観劇。最初の河上さんの立ち姿と西原さんの歌う姿に一気に心をもっていかれ、そのあとはもうずっと涙目でした。そっと優しく寄り添っている諏訪さんの仕草や表情にも魅せられました。死んでいく物語なんだけど「今を生きていること」を強く感じる、そんな舞台だった。
これまでは開演までの間に次回のチケットを予約していたのだけれど、今回はそれが無くて寂しい。今はだたもう観覧車ロス状態です7。

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★

レベルは高い
天幕旅団の舞台で織り混ぜられる重厚な言葉の数々。スローモーションの様な独特の演技が大好きで、今回も楽しめた。ただ、60分は物足りない気がする。もっと白雪姫の時みたいな展開の変化を混ぜても良かったのかな。靴から砂が落ちる演出は素晴らしかった。次回は箱が変わるそうで、舞台を客席が囲むことは出来ない様です。持ち味が生きるのか心配な半面、どう進化するのか楽しみにしています!

実験浄瑠璃劇『毛皮のマリー』

実験浄瑠璃劇『毛皮のマリー』

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

実験は成功か
寺山修司は演劇実験室を名乗ったが、花組芝居は実験浄瑠璃劇で寺山の毛皮のマリーをやってみせた。アングラ劇の決定版みたいなこの戯曲を、「あうるすぽっと」という大きな劇場で、しかもゆったりとしたいすで見ているのは、何だか時代を飛び越えたというか、ちょっとした違和感というかタイムスリップ感も覚えた。

寺山生誕80年の締めくくりだ。寺山の母親に対する複雑な感情を裏返しにして乗せたような、そんな気もする「毛皮のマリー」。先入観なしに見ると、ちょっとこれはと思う人もいるかもしれない。花組芝居がわりとそのあたりをはっきり打ち出しているので、強烈な寺山テイストを求めていった人は満足度が高いのではないだろうか。

私は梅組を見た。「役者は役に化ける」というせりふが出てきたが、まさにそのような舞台だったと思う。客席から合いの手も入ったりして、盛り上がっていました。

SchneeROSE〜シュネーローゼ

SchneeROSE〜シュネーローゼ

Performing unit colors7~C7

新宿眼科画廊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

無題1697(15-386)
19:30の回(晴)

19:11受付、開場。入って右に(中/大)丸椅子/クッション付が2列。反対の壁に金と銀の雪の結晶でしょうか、もともと白い会場がより白く見えています。

こちらは初めて、昨年までですと`地下`のほうに行っていたと思いますが、今夜はこちらに。19:21前説(祐妃さん)、19:30(クランプスのお二人、65分、音がしなければ飴くらいは)、19:33開演~20:29終演。

「reading&performance公演」とありますように、テキストを手に持ってのシーンを交えた作品、みなさんも初めてで「説明」にあるとおりのお話。

ネタバレBOX

未来からきた「少女」が何をしに「過去」へ来たのかはすぐに分かりますし、予想通りの展開になりますが、少女役のあやめ紗季さんがとても魅力的で、私が時間ものを好きなこともあり、暖かい余韻が残ります。

個人的には「ケイタ」を初めからもう少し感情移入できるキャラクターにということと「クランプス」はもっとソフトな無邪気ないたずら好きのような設定にしたら、作品全体がクリスマスケーキのような甘さで満ちたのではないかと思いました。

新しい命との再会はわかっていてもいいものです。
ユリイカ・ユリイカ

ユリイカ・ユリイカ

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度

理解不能
“学生演劇”はほとんど観ないのだが、
たまたま機会を得て観させていただきました。

アルベール・カミュ「カリギュラ」からの引用があることから、
“不条理劇”を目指したのだろうが、“不条理”というより“不可解”。

テーマ、ストーリーとも、最後まで私には理解することが出来なかった。

幽悲伝

幽悲伝

劇団Patch

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

祝福と感謝を
『road of pilloti』
念願のピロティホールでの公演
舞台に立つ彼らを見て胸がいっぱいでした
劇団員、客演の皆様、一人一人がとても素晴らしかったです
毘流古は悲しくて美しくて
日向は一公演ごとに美しく愛らしくなって
劇団員みんなが魂込めて演技しているのが
ひしひしと伝わってきて
舞台はほんとに素晴らしくて
重く苦しくて悲しくて愛憎渦巻くストーリー
都月の一途な想い
最後の海里の決意
ずっと涙が止まらなかったです

ほんとにお疲れ様でした
素晴らしい舞台を魅せてくれてありがとう
そしておめでとうございます

マカロンちゃんの憂鬱 〜イエス様、クリスマスにはクルシミマスとか言ったかどうかは知らないけれど、誰もがみんな知っている!クリスマス大作戦!の巻〜

マカロンちゃんの憂鬱 〜イエス様、クリスマスにはクルシミマスとか言ったかどうかは知らないけれど、誰もがみんな知っている!クリスマス大作戦!の巻〜

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

がんばれ〜!!
待ってました〜!!チョコ君のソロ曲!!!!しかもCDデビューまで☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ノリノリで真似したくなる曲ですよね。もち即ゲットでした!頭のクリスマスソングもかわいいかった〜!お菓子はもらえなかったけど。お子さんが結構来てましたね。おりこうに観てて、楽しんでいる感じでしたね!でも中身は結構ダークな内容とかも入ってて、全然大人でもいけるのが「マカロンちゃんの憂鬱」のすごいところ!歌がいっぱいで動きもハードで本当に楽しかったです!!!キャラメルちゃんの新技とかもクスッとしちゃったし。マカロンちゃんのイジメっぷりもますますSっ気たっぷりで。2月には新たな展開があるのかな??楽しみにしてます(^з^)-☆

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★

何か物足りない気がしました。
雰囲気のよく出た芝居でしたが。

ネタバレBOX

60分でしたが、中身の濃さは時間以上に感じました。舞台の使い方、靴の使い方がユニークでした。難しいでしょうが、できれば、笛を実際に吹いてほしかったなあと思いました。終わってみて、何か物足りなく感じたのです。
夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★

少々物足りなさが残る・・・
“天幕旅団”は、本作が初見。

評価の高い劇団だけに、期待しての観劇。

ストーリーの構成、演出など、随所に評価の高さを窺い知るところはあったものの、観終わってみると、少々物足りなさが残る舞台でした。

有名な物語や戯曲の上演は、劇団のカラーの違いが、観る側としてはとても面白い。

そういった意味では、
“天幕旅団”のカラーを、多少なりとも感じることが出来たのかなと・・・。

”Xmas”のL

”Xmas”のL

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

素敵なクリスマスプレゼントもらいました
チケットの予約した時からワクワクしていて、期待を裏切らない所はもちろん、良い意味で期待を振り切った裏切り方でいつのまにか笑っちゃっていました。

予定がなければ19時からの回も見たかったです!

ネタバレBOX

ダンスシーンもキレキレでかっこ良かったし、カフェで一人残ったシーンのぶっ飛び具合も、シリアスなシーンも思い出の場所での涙のシーンも含めて最高でした。
あの規模での劇場だからの臨場感!フルにかけまわる感じもすごく引き込まれたのだと思います。
楽しすぎであっという間の一時間半です!
ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

行ってきました!
チケット発売開始日に買って楽しみにしていました。いろんな人たちの思いとかすれ違いとか、必死になってるからこその熱い感じとか、じーんと涙も出てくる場面もあったり。クスッと笑えるところもあったりで、とっても満足です!出演されている方々もみんなとっても素敵でした♪( ´▽`)

さらば!イチロー

さらば!イチロー

ねじリズム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2015/12/15 (火) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

てづくり感と充実感
ねじリズムの作品は、死と生が交錯してねじれた鈴木作品と、心の優しさと毒がはすにねじれてる石川作品と両方あるのですが、今回は後者でした。

後者の作品の中では、もっともシンプルで力のある作品でした。ごちゃごちゃ理屈をこねず、わかりやすく、でもねじれた中にある深い愛を描きたいという意欲が強く伝わってきたし、充実した内容でした。

やっと実力が充実してきたねじ、このまま低予算でも作りたいものを深めながら、運気の風をつかんで、もっと大きな小屋でやれる日が来てほしいです。みんな観に行って、よいものを盛り上げていきましょう!!

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★

今回は挟み舞台
60分の上演時間,凝縮されていました。そりゃぁ前作が凄かったんで,それに比べれば物足りないような気もしますが,これだけで見れば十分完成度は高いです。それにしても加藤晃子さん,上手いなぁ,表情,演技に見惚れちゃいました。

水面に浮く花

水面に浮く花

teamキーチェーン

劇場HOPE(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/22 (火)公演終了

満足度★★★★

優しい...
全体を優しく慈愛に満ちた目で見ているような、そんな温かさを感じる公演である。当日パンフでも脚本・演出のAzuki女史が「日本の文化や日本人らしい気遣いや優しさ、絆が生む力。私はそれを感じる度に、この国に産まれて良かった。」と記している。この芝居を生んだのは間違いなく女史(他にスタッフ・キャストなど関係者の協力はもちろん)であろう。
今の世の中、自分のことしか考えない、家族の絆に疑問が、いやそれ以上に確執がという声も聞こえそうだ。女史の言葉に呼応するのであれば、この芝居は古き良き時代を ほうふつ とさせるような懐かしい日本の原風景を見るようだ。

ネタバレBOX

舞台セットは、中央が畳部屋に丸卓袱台・箪笥、上手が玄関、格子戸の先に外の板塀が見える。下手は台所というイメージの通路。客席側は庭・縁台。その庭には小さな池がある。

梗概は、平均的な暮らしをしている5人家族(両親・兄弟・妹)、そこに見知らぬ男が訪ねてくる。実は二男は実子ではない。両親だけが知っており、本人も含め子供たちには話していない。同じ病院で出産した他の子(実母は事情により育てられない)。一方自分の子は死産したこともあり、引き取った。この男は、実母の再婚相手で、二男を引き取り新しい家庭を築きたいという。

さて、この家の母親が若年性認知症に...家族のことを忘れない、そして自分のことも忘れてほしくないと願う。先10年分の”忘れな草”の苗を届けてもらうよう手配済み。その花びらを子供の名前を呼びながら池に浮かべる、実に印象的なシーンである。チラシのデザインはこのイメージであろう。

人に対する慈しみに貫かれた世界観。実際の人間社会は醜く汚いものもある。それでも人に対する信頼を持ち続けることの先に希望が見える。
しかし、人間の醜さに目を瞑ってばかりもいられない。人は悪いことをするという前提に立ち、それを予防するために法律もある。悲観的な見方だけでは未来は見えない。人間は良い面、悪い面の両面から捉える必要があるのではないか。この世には絶対的な悪人、善人はいないのではないか。

そう考えた時、二男の思考、行動があまりに もの分りが良すぎる。悩みが深ければそれだけ芝居的にも奥行きができたと思う。
もう一つ気になることは、二男の件と母の認知症の話の関連性が見えないこと。なぜか違う話が別々にあり、違ったまま平行して展開したような感じである。
二男の件は家族の絆として捉え、(若年性)認知症はまさに医療の大問題であり、身近なところに大きな問題提起をする、その卓越したテーマ設定は素晴らしい。それだけにそのテーマがもう少し深いところで絡み合えば良かったと思う。

最後に、当日パンフに役名があると助かる。

次回公演を楽しみにしております。
絢爛ベルエポック

絢爛ベルエポック

ベニバラ兎団

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

衣装がやたらスゴイ(良かった)
さすがはミュージシャンIZAMプロデュースのエンターテインメント。
生音にこだわるところも舞台の臨場感を一層引き立てとてもよかった。
文化花咲く大正デモクラシーの日本らしく、
底辺の底力と民衆の立ち上がる勢いをうまく料理した脚本も秀逸。
ただ色々事情はあるのだろうが、やっぱり出演者が多すぎる。
もう少し整理できるとそれぞれのキャラに感情移入しやすく、
物語を容易に楽しめると思う。
これだけいるとそれぞの関係性でちょっとばかり迷ってしまう。
しかし全体的にキラキラした華やかさと人間味があふれるベニバラらしい宝箱のようなステージで、モダン座にぜひ行ってみたくなった。。

ネタバレBOX

久々にIZAMさんの女装姿をがっつり垣間見たが、
やはりそのものはまり役っぽく圧倒的な存在感だった。
ピンポンさん、青地さん、原さんはじめベニバラの役者さんはもちろん、
白石さん」、秋山さんなど力のある客演がまとまり
楽しく魅力的な舞台になったと思う。

女子チームの頑張りとスキルアップに期待。
そして当日の運営スタッフもプロ意識をもって動いてほしい。
商業演劇としてそれなりのお金を取っているんだから。
『眼球スイミング』

『眼球スイミング』

ビニヰルテアタア

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

女の眼
女子高、修道院、女の園…。
アンニュイな女子目線で切り取られたファンタジックホラーは、
あえてメスをさらけ出すような力強い意志を感じさせる。。

メス臭さをあえて紛らすために入れられたのか唯一の男子・白井直也の
野性味あふれる容姿と存在感でうまくバランスをとっているようだった。
あえて女子だけで
女の子の思考回路をさらけ出しても良かったかもしれない。
目黒杏理、千絵ノムラ、池田実香、
パンチの効いた面々の演技は物語にはまって奇妙におもしろかった。

後半、作者の思いが強く置いていかれる感があったものの全体的に平成初期の原宿っぽくて妙な懐かしさを感じさせてくれた。

ネタバレBOX

本もダークなら演者も個性溢れてる。
ぐいぐいと観客を眼球ワールドに引き込み、
心も体も巻き込む目黒さんのテンポの良さ、
妹以上にぶっ飛んだ気だるさをみせつける池田さんのセリフ回し、
見せつける様にパンツをおろすノムラさんの内に秘める狂気、
男たちにには見せない女の邪悪さが垣間見えた。
もちろん、ラバウルとは違い
自分の空気感だけでオスの存在感を示した白石さんもすごかった。

俺と世界は同じ場所にある

俺と世界は同じ場所にある

アミューズ

シアター711(東京都)

2015/12/15 (火) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

Jast fit
J系の男子ふたり、B系の2.5枚目男子ひとり そして劇団系男子ひとり

青春そのものを描いていた。

そこには出来事による深遠な悩みは無い。というより、そちらへの方向を敢えてシャットアウトしていたように思う。

すごくシンプルな表現で青春の日を描いていた。

終わった後、9割以上を占める女子たちが、ひどく引き込まれていた。
口々に「おもしろかったー!」と食いついていた。

今、女子をひきつけるエッセンスはこの路線なのだろう。

2.5次元云々のコミックの劇版とこの作品がはっきり一線を画しているのは
これがオリジナルの作品であるということだ。ここが大きい。
コミックの実演を期待するのではなく、この4人を観る観客にこれ以降与えられる題材は多岐にわたる可能性がある。

その意味で、本作の制作者に応援を送りたいし、この先、観客へ良い物を与えて行って欲しい。

黄色い歓声は演劇には必要ないのだから。

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