最新の観てきた!クチコミ一覧

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百物語2004

百物語2004

ファントマ

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

百物語を、初めて観劇。
怪談師の名作舞台化作品も怪談トークも、この手のもの自体が初体験。
怖いというよりも、とても興味深く真剣に見入り聞き入り、あっという間の3時間で、新たな世界を垣間見る充実感が得られました。
後々考えると、怪談系の体験が全く無いので、実際に舞台やトークでの出来事が、身に起こったとしたら、それはそれはとんでもなく震え上がるだろうと、思いました。
コロナの影響で、久しぶりの劇場公演とのことで、貴重な観劇でした。
今後も、楽しみにしております。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/08/17 (土) 18:30

 返田神宮という、わりと大きな神宮の参道で『小堀屋』という名のお団子屋さんを営んでいます。五人家族全員で、お団子を売って暮らしている設定で、そういう平穏で平凡、あんまり激流に乗ったような劇ではなかった。
 しかし、そういう中にあって、35年前の駆け落ちのことや裏の小父(おん)ちゃんの幽霊や化猫のことなど、代わり映えしない日常の延長線上にお盆を通して、亡くなった霊が棲むあの世と現世との境界線が曖昧になっていき、劇の最後には、祭の音頭に合わせて、亡者と現世の人とが一緒に祭りを楽しむ大団円に、日常と非日常が混ざりあった世界観に思わず引き込まれた。
 
 良い意味で、今までの怪奇幻想エログロナンセンスな世界観で、後味が悪い終わり方で有名なはずのあやめ十八番のイメージを壊してきたと感じた。
 ただし個人的には、平和な日常の延長線上であの世との境界線が曖昧になっていく大きな事件がない話も嫌いじゃないが、怪奇幻想エログロナンセンスでバッドエンドな終わり方、何なら屋台崩しまであるような劇のほうが好き。

 福圓美里さん演じる、小堀忍のお姉さん加瀬直美が怒った時の演技がその表情と相まって迫力があり過ぎて、団子屋小堀忍の母小堀青子を演じる井上啓子さんが切れた時の演技が霞む程だった。

朝日に願え 夏公演

朝日に願え 夏公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/08/21 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

短めの作品でしたが、この会場ならではの演出・臨場感があり、とても満足感の高い舞台でした。
個人的にはこれまで観てきた舞台では得られなかったすごく貴重な体験ができた作品だと思いました。

ネタバレBOX

客席が演者さんが演じるスペースを取り囲むような形の舞台なので、
観る席によっては役者さんの表情などが分からないところもありました。
そのため、また違った席で何度か観てみたくなる作品だと思います。
『牢獄の森』『うれしい悲鳴』

『牢獄の森』『うれしい悲鳴』

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2024/08/17 (土) ~ 2024/08/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

『牢獄の森』『うれしい悲鳴』両作観劇。

『牢獄の森』
犯罪者予備軍と判断された人たちが、一般社会から隔離され、半ば強制的に自然豊かな「森」で共同生活を送る近未来SF。
「犯罪者」の素養を持った人は、はたして「矯正」できるのか?犯罪者予備軍として排除するのは、優生思想ではないのか?クズはどうやってもクズなのか?犯罪者予備軍でない多くの人たちは犯罪行為をしないのか。
テーマは重めで、登場人物もそれぞれ自分勝手だし、なかなか進展しない会議での個々人のぶつかり合いは激しいし、2時間15分があっという間の濃密な会話劇。
ラストの余韻がいい。

『うれしい悲鳴』
こちらも近未来SF。
今の政治を見ていると、あるかもしれないと思えてしたいディストピア。
幼少期のエレベーター事故を語るマキノの長いモノローグと、小学校卒業式の日のミミと亜梨沙、そしてミミと母のシーンは、自分の体も心もマキノに、ミミに、亜梨沙に、母に、同化してしまいそうな感覚になった。
静かな雪のシーンの美しさたるや。
ラストのダンスは圧巻。
非常な満足感の高い舞台だった。

天才的脱兎 再演

天才的脱兎 再演

GORIZO

浅草九劇(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一番印象として残っているのは、客席の子供たちの笑い声。あぁそうだ子供はこういうの好きなんだよなと、我が息子観劇に連れて行っていた頃を思い出した。エロもグロもなく、笑って楽しめる作品。あれだけ濃いキャラだらけで、笑かしネタだらけなのに、終わってしまうとくどさがない。なんだかサラサラッとストーリーが流れていったように感じた。たまには良いかな。

『 ・ 』(スポット)

『 ・ 』(スポット)

東京演劇倶楽部

新宿シアタートップス(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

男女の会話があまりにも“リアル”過ぎた。それこそ新宿界隈の飲み屋で聞く気もないのに耳に入り込んでくる男女の会話、遥か昔に私もこんなこと言ってたかも?と思うとなんかやりきれなくなった。もう一方の会話はご縁のない世界なので、リアルとは言えないが、その会話の持って行き方があまりにも上手すぎる!と唸った!狭い舞台だが、しっかり場の分けも出来ていた。文句なしに見応えのある舞台だったと思う。ただスマホの使用はない方が観る側も集中できるのでは?

流れんな

流れんな

iaku

ザ・スズナリ(東京都)

2024/07/11 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

11年前の作品を前編広島弁に書き直したということだったが、それほど広島弁を濃く感じなかった。
大衆食堂の店内のセット。冒頭、舞台中央奥のトイレで、女性がいびきをかいて眠りこけ、高校生の少女がそれを文句を言いながら見つめるプロローグで始まる。
食堂の店主の父が倒れて入院中、店を守る娘の睦美(異儀田夏葉)のもとに、幼馴染の司(つかさ=今村裕次郎)、東京の水産加工会社の駒田(近藤フク)が訪ねてくる。さらに故郷を出た妹夫婦も。この店をどうするかという話から、姉妹の秘めた過去、会社の公害の隠蔽が、次から次と明らかになり、互いの非難合戦はどんどんボルテージを上げていく。
作者得意の会話劇がさえにさえる芝居だった。会話の自然な流れで、次々大きな問題が出てくるので、まるでジェットコースターのように景色がガラガラ変わる。その分、一つのテーマを深めるというものではない。最後に残るのは、過去に縛られてきた姉の心の解放であり、再生の歩み出しである。
異儀田さんは複雑な役をしっかりと演じて、舞台の大黒柱を見事に務めていた。司役の今村裕次郎はボケ役で、笑いを醸すトリックスターを好演。ひ弱なサラリーマンの駒田を演じた近藤フクも、いざとなった時のダメ男ぶりがよかったし、妹役の宮地綾も長年の鬱屈を一気に吐き出すようなエキセントリックぶりがよかった。

ネタバレBOX

水産会社の有害廃棄物投棄隠し、姉と妹の確執、睦を思い続ける司の悲しいトラウマなど、出てくる話題は今では思い出せないほど。戯曲あり。(8月22日記)
ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

峠の茶屋で出会った武士と浪人から、小学校のタイムカプセルを掘り出しに来た4人組、峠の茶屋の三姉妹と亭主(池田成志、ピリリと舞台を占める客演)等々のナンセンスな話がどこまでも続く。すると突最前列右端のカップルの客が「こんなの見てられない。帰ろうぜ」と席を起つのでびっくり。雑兵姿の武士が「帰っちゃいけねえ」と二人を止めに来て、これも芝居のうちとすぐわかるのだが、最高に笑えた。
後半はとんでもないことが起きて、みのすけがキューセイシュを名乗って世迷言を言うのだが、細かいことは忘れてしまった。
テーマとかメッセージとかなしに、ナンセンスギャグだけで3時間20分の長さを感じさせない。ケラの手練手管と俳優陣の客席を引き込む怪演は大したものである。

ネタバレBOX

皆が「お尻侍」のことを噂していると、本人が出てくる。本当にお尻の張りぼてをかぶっており、笑える。みんな怖がるが実は気の弱い好人物というのはよくある設定だが、無理がない。
ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル

ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル

東宝

帝国劇場(東京都)

2024/06/20 (木) ~ 2024/08/07 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

売れない俳優(井上芳雄)が歌姫に一目ぼれ。相棒の作家と組んで、歌姫のパトロンに金を出させて新しい芝居を作ることになる。リハーサルでは俳優とパトロンが、演出やせりふをめぐって悉く対立するが…
「パリのアメリカ人」を連想させる筋立てだった。いろんな作品から借用した曲やせりふをちりばめているが、具体的には全然覚えていない(8月22日記)。シェイクスピアのセリフもあった気がする。

ネタバレBOX

二人の関係はパトロンに知られて、追い詰められていく。
愚者と星と死神についてのいくつかの考察

愚者と星と死神についてのいくつかの考察

feblaboプロデュース

エビスSTARバー(東京都)

2024/07/24 (水) ~ 2024/07/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/07/29 (月) 14:00

奇しくもこの週2本目の「占い師もの」だがこちらはタロットだし相談者の数が少なくその背景的なものに重点を置いているし当然ながら味わいは全く異なる。
それにしても「お悩み相談系」が相次ぐのは混迷したイマの世の中の象徴か?

天才的脱兎 再演

天才的脱兎 再演

GORIZO

浅草九劇(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

思わずクスッと笑えるところもありましたが、私の趣味ではありませんでした。
おまけに笑いの方向が途中からさらに違う方へ行ってしまった感がありました。
田上真里奈さん、足立英昭さんご出演なので楽しみにしていたのでしたが。
冷房がきつくて上着に膝掛けも動員しましたがそれでも寒くて、猛暑の中に出た時には暖かい!とほっとしたほどでした。

アタプエルカの洗礼

アタプエルカの洗礼

POCCOPUBRE/BOOT

シアターブラッツ(東京都)

2024/08/18 (日) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

小ネタを散りばめながらテンポ良く進み楽しめます。

RENT

RENT

キョードー東京

東急シアターオーブ(東京都)

2024/08/21 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

座席1階

感動的なのは、山本耕史の抜群の英語力だ。クリスタル・ケイはお父さんが米国人だからネイティブと言ってよいが、このミュージカルのために1年前から英語の準備を妻(堀北真希)と重ねてきたというから役者魂、ここまですごいのかという感じだ。その努力の甲斐あって、見事な舞台に仕上がっている。

ニューヨークで暮らす若者たち。rent(家賃)が払えず追い出されそうになっているところからこの表題がある。ウエストサイドストーリーの現代版というと少し趣は違うのだが、エイズに罹患しているが精一杯生きるカップル、貧乏だが映画監督の夢を追求してフィルムを回し続ける青年など、けして暗くはない、希望がその先に見えている若者たちの群像劇だ。
日本国内でもこれまで日本語版が上演されてきた名作だ。今回は主人公のマーク役を山本が務め、日米合作とうたっているが、ブロードウエイの役者たちに山本が飛び込んだというイメージさえある。
天井の高い東急シアターオーブの舞台をうまく使って、イーストビレッジの古びたアパートをうまく作ってある。全編ほとんどが楽曲で占めているという舞台だから、字幕を読まなくても十分に楽しめる。
歌唱力に定評のあるクリスタル・ケイもきっちり主役級を果たしていた。また、歌唱や身のこなしも山本ならではの切れの良さがある。お値段は高いけど、一見の価値はあろう。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

出だしに響きの良い通る声での説明風のやり取りでぐっと引き込まれた。
過去と現在が交錯し、懐かしさのある場面だった。
運動会のところでほろっと来てしまった。
とても良かった。

天才的脱兎 再演

天才的脱兎 再演

GORIZO

浅草九劇(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ノー天気なコメディですね。発作的でスピーディな展開は飽きさせない。なかなかに楽しめました。

『 ・ 』(スポット)

『 ・ 』(スポット)

東京演劇倶楽部

新宿シアタートップス(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょいと実験的な演出もありましたが、スタイリッシュな舞台ですね。現代のドメスティックな人間関係、う~んと考えさせられながら楽しめました。修羅場もなかなか。

デカローグ7~10

デカローグ7~10

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了

実演鑑賞

7で描かれた母娘の相剋は身につまされるものではあったし、舞台上で進行する芝居も推進力のあるものだった。にもかかわらず、観ている自分の関心は、どこか人生相談を覗き見するような、ワイドショー的なものにとどまってしまう物足らなさを感じた。

一方、8『ある過去に関する物語』の高田聖子+岡本玲の対話には「赦し」をめぐる、葛藤や考察がさまざまに現れ見応えがあった。

ネタバレBOX

いずれにしても、映画に色濃く記録された土地と時代の固有性を伝えることなしに、このドラマに本当の意味で触れることは難しいのではないかという印象は拭えない。

装置が象徴的なのだが、10の物語を同じ舞台にのせるために、また日本の新国立劇場の観客に伝えるために、抽象的に、より普遍的に見えるように調理された結果、ドラマが平準化されてしまったのではないか。ポーランドの社会主義時代終盤が近づいていた時代の、カトリック信仰の強さやその意味……に触れて初めて見えてくる、人間の姿もあるのではないか。
天才的脱兎 再演

天才的脱兎 再演

GORIZO

浅草九劇(東京都)

2024/08/16 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「逃げる」がテーマだけあって怒涛の時間を残して走り去っていった感
どこか不条理で刹那的な笑いの中にテントものに近いテイストを感じとったのですが、途中から あぁこの感覚は・・・「うる星やつら」じゃないか!と気付いてからは面白さが倍増
すごく笑いのニュアンスが共通している
とは言え、この登場人物達の熱気やスピード感、息遣いを丸ごとこの劇場で共有しなければ、中々伝わらないところの多い公演ではあるなぁと感じました

バサラオ

バサラオ

劇団☆新感線

明治座(東京都)

2024/08/12 (月) ~ 2024/09/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ゲキシネに慣れ親しんでしまったせいかセリフが聞き取りにくいのが残念。特に古田さんは変な関西弁のせいかなんと言っているのかわかりません。9月7日のライブビューイング(抽選に当選したらですが)で確認できるといいのですが。3階席まで満席で、立ち見の方も沢山いました。見切れがあるサイドシートで座って見るのと、一応舞台は見渡せそうなしかし3時間以上の立ち見とどちらがいいか究極の選択の気もしますが・・・

ネタバレBOX

もう一つ残念なのはヒュウガは私のタイプではない、見つめられても落ちたりしないだろうなあ(笑)と言うことと、薬で焼かれたり、毒消しでただれたりとか以前に、老いることは考えていないのだろうかと言う疑問。
アンティゴネー

アンティゴネー

M.M.S.T

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/08/19 (月) ~ 2024/08/19 (月)公演終了

満足度★★★

中々演劇の題目 題材となったことのないギリシャ悲劇 何の予備知識も無く拝見 何となく、法律等で決められたことと道義的なことは古代ギリシャより論じられ、道義的なものが優先するべきだったのだろう しかし… 一週間でここまで良く来たな〰️と感じました

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