最新の観てきた!クチコミ一覧

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手のひらを太陽に

手のひらを太陽に

コルバタ

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

心配する事はない、これまで過ごして来た親子の時間を振り返れば。
最前列端にて観劇。
それぞれの登場人物にバックグラウンドがあり、思いがあり、役者さん自身にも個性があって好きなタイプの舞台だった。
女性陣は特に個性豊かで生き生きしていると感じたし、下世話な事を言えば美人な方が多かったなという印象。
この団体さんの舞台は前回観劇した際はちょっと残念な出来だったけれど、今回は脚本も演出も役者も殆ど違う方々で楽しめた。

ネタバレBOX

煎餅屋を営む主人公の中年。
施設出身の主人公は、若い頃に同じ施設出身で結婚した夫婦と家族同然の付き合いをしていた。
夫婦には子供も出来、幸せが待っているように見えた。
しかし奥さんは娘を生んで早くに亡くなり旦那の方も娘が3才の頃に亡くなってしまう。
父親になるという事がどうにも分からぬまま、子供を夫婦に託され、育て、ここまでの人生を歩んで来た主人公。
そして、娘が大きくなった今も、ある理由から娘には自分を「お父さん」とは呼ばせては居なかった……

真面目な所と笑いを取りに来るシーンのバランスが良く、飽きが来なかった。演出、脚本共に凄さを感じた。主人公達以外にも何組かの親子や夫婦が登場するが、それぞれの在り方が見えて面白かった。
セット、雰囲気が良いです。
壁のラクガキの演出、良いです。
音楽、音の入りのタイミング、良いです。
笑いのセンス、そしてそれを実行する役者のセンス、素晴らしいです。
真摯な所は真摯に。楽しい所は楽しく。芝居の大事な要素を見た気がした。
また次の芝居も観たいと思える公演だった。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったー
通常アナログ感のある演劇をデジタル映像を3次元化した様に魅せる技術がすごい。
しかも視覚化の難しい設定なのに、演者のパフォーマンスと音と照明で説得力があるものになっていた。
これだけのものを創るには、相当頭と体力を使うんだろうなーと余計なことまで感心してしまいました。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

動きの魅力
以前より大阪の知人からオススメされており、ツアー公演とのことで楽しみにしていました。舞台が好きな友人を1人誘って観ましたが、練られたアクションを存分に楽しみました。
何度か観たいなと思いましたが、予定が合わず一度のみ。
気負わず笑いながら観られて、ザ・エンタメでした。これは生で観るから面白いやつですね。
また東京に来てね。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

ありがとうございました!
舞台は観るものだけど、壱劇屋は感じる=体感するって言う言葉がぴったりな劇団。王子小劇場のスペースを上手く利用した魅せ方で体感度が増し、体中に響く重低音。観てる側を休ませない、飽きさせない、作品も素敵な内容で最後はグッときます。
何度も観たくなる素晴らしい劇団です。迷ってるうちに席無くなっちゃうので迷わず観に行く事をオススメします!
楽しくて素敵な時間をありがとうございました♪
また日曜に体感しに行きます!

魔術

魔術

関西テレビ放送

本多劇場(東京都)

2016/03/27 (日) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

不条理劇、4人の対話を楽しめます。特に橋本淳さんに感心!
私が苦手な、久々の不条理劇です。
内容はやっぱりよくわかりませんが、わからなくても、
その、時々のやりとりを味わって面白い。
ヴェテランの萩原聖人さん、勝村政信さんの安定した演技と、
初舞台とはいえアイドル時代からの芸歴が長い中山美穂さんの
やり取りを楽しみました。
その3人を相手に、出番が少ないとはいえ、堂々と渡り合った
橋本淳さんに感心!
私が知ってたのは、「魔法戦隊マジレンジャー」(2005年)
主演の彼だけだったので、その後、約40公演の舞台を
経験していたということで、大きく成長されたようで、
さすがです。

深海大戦争

深海大戦争

パラドックス定数

上野ストアハウス(東京都)

2016/04/05 (火) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

戦争
面白い。115分。

ネタバレBOX

初演?(34項)も観劇。
初演?の続編(初見でも物語的に楽しめるけど)。大王烏賊兄(千代田信一)と皇帝ペンギン(大柿友哉)の配役が変更されてた。

大王烏賊の弟が鋼の鳥の卵で抹香鯨へ復讐を開始し、同時に人間らも戦争を始める。そんな渦中にあって、和平を望む抹香鯨仔や頂点を目指す鯱、大王烏賊らの想いに揺れる皇帝ペンギンらの思惑と気持ちが渦巻く展開。
抹香鯨父を庇い、卵によって死ぬ抹香鯨仔や抹香鯨父に殺される鯱、そして抹香鯨父と大王烏賊兄の一騎打ちなど、全員が死に絶える壮絶なラストへと突き進む。

34項のドキドキ高揚する感じから一変、それぞれの内面にスポットを当てた調子になっていたが、ややドラマ性が薄いかなと思う。そのせいか抹香鯨親子や抹香鯨父と鯱、大王烏賊兄弟や、皇帝ペンギンの気持ちに乗り切れなかったかな。もうちょい濃い目な感じが欲しかった。
知性を得て「進化」した大王烏賊弟の苦しみや、「神」の概念を知った抹香鯨父という、惹かれる箇所も気分的には淡白に感じてしまった。

とはいえ、心くすぐられるワクワクする側面もあって楽しめた。シーシェパードネタは1回だけで良かったけど。
あくまで別種族と殺し合いをした彼らと、同種族で殺し合いをする人間の差は、やはり知性なのかしら。
レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

レドモンとは
舞台を幅広く、うまく使っている印象でした。

ネタバレBOX

レドモンとは生物の名前だったのですか。自分たちと異なる種を受入れることは難しいのですね。シーンの切れ目、切り替わりが絶妙です。2時間の長さですが、長さを感じなかったです。残念なのですが、足音が大きいのが気になり、また、ところどころセリフが聞き取りにくい箇所がありました。
Garçon!(ギャルソン!)

Garçon!(ギャルソン!)

CAVA(サバ)

銀座TACT(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

-
身体表現と物語性の配合が絶妙。言葉を使わないからこその感動があり、さらにダンスのようにも楽しめる。

レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

もっと気持ち悪くしてほしかった。
比較的穏当な内容。
今回初めてカムヰヤッセンの作品を拝見し、小劇場演劇に特有の「訳の分からなさ」が少ないことに驚かされた。ストーリーと構造がはっきりしていて、その点、少し期を楽にして見ることができた。

ネタバレBOX

思春期の娘と家族をめぐる関係、大衆の差別意識、ひいては西山事件(外務省機密漏洩事件)と様々な要素をきれいにまとめていたように思う。

ただし、あくまで内容は差別を扱っているだけに、はっとさせられたり、居た堪れなくなったり、気持ち悪さを感じたりする部分も多い。
だが、穏当さゆえか、(良くも悪くも)割とあっさりとした印象を受けた。

冒頭で小学生向け教育立体映像の試演があったが、その延長、と捉えるとちょうど良いように感じる。
初演の様子や雰囲気、それとの比較も含めるともっと良かったのかもしれないが、一見の私としては、いささか物足りなさを感じた。
「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」

「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/14 (木)公演終了

打倒近藤勇
自由奔放やりたい放題で超人間的な近藤勇は新鮮!そのライオンのような頭髪は別の日に出会ったライオンを思い起こさせる!土方も軽いノリで伝統的土方像を破壊している。近藤さんの事は、トークショーでデフォルメって言ってたけど近藤・土方とも偶像破壊に近い。でも近藤さんが出ていると楽しいですよね。そして近藤さんとの死闘(?)を演じる乙女役の育美さん。お久しぶりでございました!今回も怪演、見せて頂きました~公演後半はもっと近藤さんと戦ってくださいね!目指せ、打倒近藤勇!!

Justice for

Justice for

@emotion

d-倉庫(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

いろいろ考えさせられる作品!!
オープニングから目が離せない!
面白くかつカッコイイ

そして王道の流れからの
良い意味で予想してなかった展開

登場人物もそれぞれ個性豊かで
良い意味でとても人間くさい

このような素晴らしい作品を観劇でき
とても感謝しています

作品に携わっている皆様
本当にありがとうございました

ネタバレBOX

ヒーロー、ヴィラン
どちらも理想を達成しようとしている

しかし、それを達成するため
ヒーローは「大義」をもって治めようとし
ヴィランは「力」で治めようとする

勝ったもののJustice(正義)が
基準となって世界は続いていく

今回はユートピアの理想郷ができた

もし、ヴィランが勝っていたら
そこにはシャングリラの理想郷ができあがる

どちらも正しいという多面性
そこが物語を複雑にしていく
二人だけの芝居―クレアとフェリース―

二人だけの芝居―クレアとフェリース―

劇団民藝

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/21 (木)公演終了

満足度★★★★

テネシーウイリアムズらしい芝居
「ガラスの動物園」や「欲望という名の電車」などで、知られるテネシーウイリアムズに、こんな戯曲があることを、今まで知りませんでしたが、奈良岡さんと岡本さんの二人芝居に興味をそそられ、観に行きました。

なるほど!彼の作品には、脆い精神の姉がよく登場しますが、この作品も、同様でした。

年齢差や芸歴の差を物ともせず、奈良岡さんと岡本さんのコンビネーションは、抜群で、やや難解な進行も全く苦にはなりませんでした。

また、このお二人で、何か二人芝居を上演して頂けたらと、次回共演を大いに期待します。

ネタバレBOX

弟のフェリースが書いた芝居を、女優の姉クレアと二人で、田舎の寂れた劇場で上演するために、稽古をする二人。

聞けば、スタッフは、皆逃げて、もはやこの劇場には、二人きりが取り残されている模様。

稽古を重ね、実際に、芝居を上演しているかに見えて、実は、二人の心象風景なのかもしれない、舞台進行は、やや難解ながらも、目が離せません。

台詞を忘れたり、省略したくなると、クレアが合図として、鳴らすピアノの音が、愉快なアクセントになり、深刻そうな舞台設定に、笑いを醸し出すのが、さすがの脚本です。

二人が、飛ばす、シャボン玉が、美しく、切なく、後方に広がる、朽ち果てた、向日葵の花が、「ガラスの動物園」のガラス細工にも似て、哀れでした。

ラストシーンの二人の抱擁が、哀切で、胸が締め付けられるようでした。
ABYSS 〜鏡の中の深淵〜

ABYSS 〜鏡の中の深淵〜

下尾プロデュース

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

難解
人に説明するのが難しい芝居なのです。

つまんなかったかと言うとそうでもないけど面白かったかと聞かれると自信をもっておススメする訳にもいかず。

設定を色々考えていくとどんどん混乱していくというか…

オフィシャルで『心に刻まれる芝居』と書かれておりましたが心に刻まれることは確かなのです。

エースの救援

エースの救援

劇団妄想侍

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/04/07 (木)

座席1階1列

観てきた!
青春ものとミステリもの、一粒で二度美味しい、そんなちょっと得した気分になれるような作品でした。

悲しい結末ではあるけれど、
マウンド上の溌剌とした2人の爽やかな表情に救いを感じました。

登場人物では、女性記者さんの挙動不審っぷりが面白かったです。
メガネくいっが好き。

舞台は上手、下手の両サイドで2つの場面(グラウンドと部屋)に別れているので
最前中央は逆に観づらいかもしれません。

ネタバレBOX

事件については、過去の事件現場を録画したDVDと自供で全て解決してしまうので
謎解き成分はほとんどありませんでした。
なぜ橋の上で争っていたのか?誰が死んだのか(もう一人は誰?)あたりが良く分かりませんでした。

個人的には、ラストシーン(マウンドの場面)はもう少し印象に残る演出に出来たんじゃないかなぁという気がしました。
1分に満たないシーンとはいえ、あそこをビシッと決めると観劇後感がさらにぐっと良くなったのでは。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

想像、期待以上
Twitterで誰かから回ってきた公演情報
最近、若い劇団さんには足を運んでなかったのに、何故か『これ行っておいた方がいいやつでは?』と野生の感。

大正解!私にリツイートしてくれた、誰か、ありがとう!

想像以上に、期待以上に面白く、見事な90分。

これで3,000円ですか、凄いな。

でも、

レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度

H鋼とロープ
渡したロープを電話線のように伝いながらの会話や境界としての利用が良かったです。何故H鋼か、何故その位置か、と思いました。

レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

再演観劇が ここのところ多いでんす
異種との付き合い方を描いた話ですが
いろいろと時間が経っても答えは見つからないのかなぁと考えさせられた
約2時間~

20分ほどのアフタートークは
主人公を演じたツジ氏の宇宙話でありました
ブラックホールの話が本屋さんと合わないのがチョット笑えました♪

<パンフの間に挟んである人物相関図・用語集は参考になりました>

ネタバレBOX

故郷の星の資源枯渇で地球に移住してきたらしい”レドモン”と言われる異星人=砂を食べ赤い尻尾を持ち人類と交配可能であり、生まれたハーフ=まじりとか地球人純潔種や、とりまく環境での法改正等を掲げたストーリーです。

種族・民族の争いに通じる話であり、いつまでも無くならない問題ですよね。


2016-TSTクラシックス

2016-TSTクラシックス

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日観劇★感激★
初日、観てきました。良かったです。TSTは3回目の観劇ですが、わたし的には1番良かったです。次回作が今作を超えられなかったらどうしてくれるんですか?って言いたくなるくらい良かったです。今作が暫定1位であることを期待します。

紙風船

紙風船

libido:

新宿眼科画廊(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/06 (水)公演終了

満足度★★★

微妙になった夫婦関係は…
夫婦とは不思議な存在かも...。生まれ育ちも違う男女が基本的には生活を共にする。この紙風船が描かれた時期は、今から90年ほど前であるから、生活様式は少し違うかもしれない。
さて、本公演での夫婦関係はその衣装や考え方が現代のような感じである。その描く情景も現代のような気がするが、映像テロップ、映写風景が大正から昭和初期のようである。例えば、1925年、目白文化村(めじろぶんかむら)の第三期分譲の案内など、当時の広告または新聞と思われる写真が投影されるが、その意味するところはなにか?
説明にある、庭に面した座敷での夫と妻の会話。 夫が縁側の藤椅子に座り、新聞を読んでいる。 妻はすぐ近くで編物している。 夫婦の話はその性格・人柄が如実に表れるもの。
その内容とは...。

ネタバレBOX

梗概は、平凡な若夫婦の日曜日。退屈をもてあまし、妻がどこかに出掛けようと提案している。夫は出掛けるにはもう遅いと、相手にしない。そこで2人は思いきりぜいたくな旅行の空想の遊戯にふける。その空想する旅先が湘南方面で、実に楽しそうである。しかし、何気に現実を意識するとき、互いに心の空白を感じないではいられない。妻の夫にかまってほしい、一方の夫は自分の世界に浸り妻にじゃまをしてほしくない。その2人の心のすれ違い、不安は、隣の家から舞い込んできた紙風船を突き合うことによって和むような…。

舞台セットは、新宿眼科画廊スペース0という小空間…そこは白を基調にしながら、色彩豊かな旅先名所のイラストが描かれている。中央にはテーブルと椅子。テーブルの上には絵筆などの画材が乱雑に置かれている。客席正面の壁の一角はスペースになっており、そこに画用紙を貼り、夫婦で絵を描き出す。その身体的動きが、空想する旅先をイメージするもの。この空想から現実に立ち返った時、手持ち無沙汰になった”間(無言)”がずいぶんと長く感じられる。確かに会話が途切れているが、芝居という観る者がいることを意識すれば、例えば「茶を飲む」「縁側に指文字を書く」などの無言動作で心情表現する工夫があってもよいと思う。完全な二人芝居で逃げ場は ない。それだけに平凡な夫婦における、ありきたりな会話の中に危機感を滲ませるのは難しい。それゆえ、繊細な男女の心理を描くだけではなく、独自の演劇空間を作る必要があると思うのだが。
この公演は、現代と大正・昭和初期という書かれた時代の並列描写なのか。そのあたりが分かり難い。

先日、新聞に「夫婦生活を充実させるための習慣」という記事が掲載されており、それによると第1位は「相手を尊重する・思いやる」ということ。逆にあまり幸福と感じていない人のトップ3は、「お互いに干渉しない」「相手を束縛しない」「適度な距離感を保つ」で夫婦間の距離を感じさせるもの。時代を経ても夫婦の有り様は難しい。ちなみに新聞記事のアンケートは、50~60歳代が対象。この芝居は結婚1年という設定からすればなお更その思いを強くする。

舞台美術は現代風…アトリエという設定で描きながらの空想旅行も斬新だ。演技も悪くはないが、やはり夫婦という感じが醸し出せていないため、違和感が…。

次回公演を楽しみにしております。
レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

タイムリーだ・・・・・
これ7年も前に書かれた脚本なんですね。今現在上演することに劇団は大きな意味を見出しているのだろう。左右が広く、高さのある吉祥寺シアターを敢えて分断したかのような美術が面白く、天井に据えられた美術がわずかに宇宙的な雰囲気を感じさせて美しい。SFはちょっとしたテイストになっているが、描かれる世界はまさに人間世界の悩みとエゴそのものだ。異質なものへのヘイトと憐れみ、根底に流れる、愛する者への断ちがたい感情など、すごく普遍的なものを感じた。様々な境界を表すロープが越えがたい壁をよく表現していたが、ちょっとしつこい感じがしたかな。ロープなど無くても俳優さんの演技力で十分に表現できたと思う。最後のシーンだけでも十分だったのでは。それにしても、どんなに異質な文化であろうが個体であろうが、そこに愛する感情があり、共に過ごした思い出がある限り、人はやはり共生できるものなのだな、と思ってしまう舞台でした。

ネタバレBOX

新聞社の内幕やバーでのシーンなど、わりと社会派なネタも多い反面、ひかり学習会などの存在で、「あれ?レドモンって十分に個体数など把握されてないと、こういう塾ってありえないよね。」と矛盾を感じる所も多い。当然そこの生徒の親の少なくとも片方はレドモンなわけで・・・・。特に娘が隠れ住んでいる様子もなかったので、ここら辺が説明不足で、レドモン狩りの恐怖が感じられにくい。また、マジリ改正案がパスするためには、例えばレドモン二代目は繁殖力が極端に弱いとか、断種手術を受ける条件付きとか、何かあるはずだと思ったが、こういうところもそれなりの整合性が欲しかったですね。SFって何でもできるからこそ、細かな設定が大事なのではないかと思います。

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