
死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
生きたいを強く意識させる秀作
人は誰でもいつかは死ぬ、その年齢に違いがあるだけということも解っている。それでも生きたいと思う(この劇団でも描いた「自死」という問題もあるが)。人は生まれた時から死に向かって生きることになる。そうであれば何故生まれてくるのか...まさに”生まれ出悩み”である。
本公演は、末期癌患者の在宅医療に関して描いたものであるが、実話をベースにしているだけにリアリティがある。その脚本は取材を重ね、演出は物語をしっかり印象付ける。そして役者は、一人何役もこなし、また人生観に対する変化に伴うキャラクター作りなど、其々の役者の人物造形も見事であった。

麻雀ブラボー!!
劇団さかあがり
シアターシャイン(東京都)
2016/03/20 (日) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★
もう少し前提の説明がほしい
舞台セットは、チラシの説明のとおり麻雀勝負が見て取れるようなもの。しかし物語の面白さは今一つという感じであった。その要因は、物語の設定・説明不足が大きいと思う。なぜ、文芸部とコンピューターサイエンス部が麻雀勝負をするのか。それも文化祭の伝統行事になっているらしい。そして、何故肌を見せるような演出が必要なのか、その必然性が分からない。
(上演時間2時間)

誤人(ごにん)
企画演劇集団ボクラ団義
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日観てきた
ボクラ団義初観劇。役者さんが皆さんエネルギッシュで、会話の中に引き込まれ、ドキドキの連続でした。張り詰めた緊張感の中、ふっと緩ませてくれる笑いにホッとしました。面白くて、悲しくて、怖くて、凄いの一言に尽きます。観劇回数に応じて劇団のグッズが貰えるスタンプラリーも面白いなぁと思いました。せっかくだから何回か行きたいし、
何回も観たくなる作品だと思います。

うた物語「手のひらを太陽に」
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
俳優座劇場(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
大人も子供も楽しめる
うた物語というのでもう少し大人向けかと考えてしまいました。でもずっと小さな子供も楽しめるお芝居でした。しばし童心に帰って70分を楽しみました。

対岸の永遠
てがみ座
シアター風姿花伝(東京都)
2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了
満足度★★★
観てきました
ロシアのお話みたいで、 ちょっと分かりにくい場面もありました。
半海さん、小さな体でも 存在感がすごいですね!

リア王
人形劇団ひとみ座
県民共済みらいホール(神奈川県)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかったです!
以前、子ども向けの人形劇は観たことあったのですが、今回は大人向けで、等身大の人形劇だったので、とても面白く観劇しました。
人形遣いのこまやかさ、しなやかな所作と、素敵な声で、魅了されました。
観に行って、良かった~♪

アンジョルラス
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
三人組がよかった
三人組かっこよかった。性格的なものも分けられていて。ルパンと次元と、あともう一人はだれかな、わかんないけど、そんな感じの性格づけ。かっこよかった、暴力的な感じが。

死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
「死」を考える日
観劇前の午前中、息子の同級生の訃報が入った。地方から学校へ通う為に上京し、実家に帰る途中の事故だったらしい。顔を覚えてもいない子だったが、親御さんの気持ちはいかばかりかと、残されるものの悲しみを思うだけで涙が溢れた。そして、この舞台、今度は自分が“もしも”を考える。“笑って笑って”でも、その笑顔の内側に隠した家族への思い、そばにいてくれる人たちへの感謝と申し訳なさ。いつか自分もそんなときが来るのではないかという怖さを感じた。何が良くて何が正しいかはわからないが、最後の時にそばにいてくれる人たちがいることは幸せなんだろうなと・・・そう思うと先の彼の最後にまた涙が溢れる。
毎回感じることですが、安定した演技力、そして技術スタッフの腕の良さ、特に今回は照明の見事さに感服しました!

THE BEE
劇団六風館
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
迫力のある演技、公演でした!
「卒業公演なので、叱咤はいらない、激励を…」という訳でもないですが、
・非常に難しい演目でしたが、迫力のある演技、公演でした。
・舞台装置も、3つのケースを移動させるシンプルなものですが、面白かった。
・その装置を活かした演出も、相変わらずセンスが良く。
・舞台の前後で同時進行(後ろの様子があまり見えなかったのは残念ですが…)する狂気が止まらない様子が鬼気に迫ってました。
ご卒業おめでとうございます。
20期の方々にはまたどこかでお会いできれば幸甚です。

森海ノ魚
estonto
【閉館】日暮里ARTCAFE百舌(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
綺麗だった。
アンティックで魅力的な舞台セットと照明の中、宮沢賢治の童話の朗読を中心に、二人の役者が踊ったり歌ったり。初めに一つだった存在が男女に分かれて旅立って行く。二つの存在は賢治とトシなのだろうか。『春と修羅』の場面では、宮沢賢治自身の存在の醜さ故の苦しみが表現出来たのではないかと思った。
チェロとピアノの生演奏もこの舞台の独特な世界観にマッチしていた。

ことばのはじまり
ディディエ・ガラス×NPO劇研
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
戦後を生きる人間模様
戦後の混乱期に生きる底辺に位置する人間たち。
生の実感を感じる為に、賭博にかける賭博師達。
そして、振り回される女たち・・・。
そんな、人間達の根底にある欲望と優しさが混在する物語でした。
ただ、男女関係の描写をもう少し深く表現してほしかったという我侭があります。

二番札
世田谷シルク
北とぴあ さくらホール(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/19 (土)公演終了

I WILL
公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/03/20 (日) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
見えないけど有形なもの。。
近藤良平さんって、誰にでもダンスを身近に感じさせて魅せてくれるから良いなぁと思います。
飽きさせない素敵な時間と空間の中で、見えないけど何か有形なものを与えて貰った思いです。

同じ夢
世田谷パブリックシアター
JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)
2016/03/08 (火) ~ 2016/03/09 (水)公演終了
満足度★★★★
居心地の悪い舞台。。。
すごく居心地の悪い舞台を、心なしか役者さんたちが愉しそうに演じてるのが印象的でした。
多分、観てる側にもそれが伝わって来るのか、想像してたより味わい深く面白かったです。。
麻生久美子さんは、役にぴったりでした。

しんじゃうおへや
yhs
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/03/12 (土) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
小林エレキさんの演技!
3話構成のオムニバス形式
第1話と第2話と続き
第3話の小林エレキさんが出ているシーンだけ
かなりリアリティを感じる
何と表現していいのか分かりませんが
エレキさんの場面はかなり重たく刺激的なので
観ている方の疲労感が凄い
これだけ引き込む演技を観たのは久しぶり!
色々な感情が入り乱れる作品

Blackbird ブラックバード
幻都
APOCシアター(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
“感情のぶつけ合い”
実際に起きた誘拐事件に着想を得て書かれたという本作。
これを、単なる“ロリコン男”と“ファザコン少女”の物語として捉えてしまえば、
それ以上でも、以下でもなく、“ただそれだけ”といえるかもしれないが、
15年という時を経て再開した二人の、情動を表す台詞の応酬が、この作品の見所。
容赦ない感情のぶつけ合いの裏に隠された本心こそが、物語の根幹であろう。
出演の“大森博史”さん、“中村美貴”さん、お二人の熱演を以って素晴らしい舞台でした。

誤人(ごにん)
企画演劇集団ボクラ団義
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日、観てきた☆
誤チーム初日観劇してきました☆
開演20分程前から始まった前説はいつも楽しく聞かせて頂いてますが、今回も満喫♪
ボクラ団義さんの会話劇、しかも濃厚サスペンスコメディ・・・
予想を遥かに上回る程に熱く迫力ある舞台にすっかり魅入りました!
メンバー様もゲスト様も舞台上で繰り広げられるひとつひとつに目が離せなくて、目がいくつも欲しくなるくらい☆
こんなに引き込まれる会話劇はボクラ団義さんならではだと思います!

地点『スポーツ劇』
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
日曜夜に千秋楽!?観れたラッキー。
実はあまり期待しなかったが、ずっしり中身のある土産を持たされた気分。快楽を引き起こさない言葉の感触や、視覚・聴覚に刺さる尖った印象の反面、ある種の快さと、イェリネクの執念(絶望から見出そうとする希望?)に、慰撫された感覚で帰路についた。矛盾するようだが、ある症状に苦しむ時に「それが何である」と名を与えられる時の安堵、に近い。現在の日本の言いようのないもどかしさに、五輪というモチーフを介して言葉を当てようと試みる行為は、それが「乗り越えるべき状況だ」との認識をもって介入する以上、「絶望の中に希望を見出す」態度に必然的にならざるを得ない、という訳である。「快さ」とは、そうした事々がある確信的なリズムの下で確信的に語られる事への、それだろうか・・?
「期待しなかった」とは、『光のない。』の壮大な舞台、同じKAATの、大スタジオで観た『三人姉妹』、『悪霊』(地点初観劇)も、相も変らぬ地点の劇世界にそろそろ限界を見るんでは・・、あるいは飽きて来るんじゃ・・という予感による。地点の最大の特徴である地点語(造語だが‥文を不自然な個所で切って言う)と身体の動きが、「語られる言葉」とは別個に文脈をもって構築されて行く独特の世界も、離れていると「地点はいつもあの感じ」と思ってしまう。
だが多忙に取り紛れてふと見れば、日曜なのに19時という時刻、これは観なさい、という事だと足を運んだ(向こうの策に乗っかったに過ぎんのだが)。
音楽。三輪眞弘が『光のない。』にも参加していたと露知らぬ私は、この著名な現代音楽家の仕事も一度見たい(聴きたい)ものだと願っており、例によって観劇の際はその名前も忘れていたが、秀逸であった。
抽象度の高い表現要素が、コラボしている主体はその他、舞台美術(これも「光のない。」の木津氏)、映像も幾何か、そして俳優たちの奇天烈大発語大会。
二次曲線を切り取ったようなダイナミックな面が奥に向かって聳える舞台装置。人工芝の緑の上をよじ登ったり、滑ったり、手前に左右に渡されたネット(斜幕様で映像も映す)に引っかかったり倒れたり、ネットを潜って移動したり、反復横跳びするなど動作がスポーティである。
前後の動きが勢い余って客席の床に落ちたりもするが、このパターンの組合せが一様のものの繰り返しでなく(一定期間くり返す、というパターンはあるが)、少しずつ、また大きく変化する。その動きの上に、台詞が乗っている。
そんな中、こちらはこちらで「曲」を奏でるのが「合唱隊」で、時々「シュー」という無声音や、微かに鳴る有声、何かの言葉を口から発するが、主には、全員が手に持つ叩き棒のような「楽器」によって(「打つ」「吹く」所作によって)音程・打点を示す。延々と続き、刻々と変化するのはミニマルっぽい。
この一連なりの「曲」は、舞台上の台詞と連動しており、緻密に作られた「時間の芸術」が、開演と同時に始動し、再生されている現象を、支えている。不可逆で、再び同じ場所に戻る事がない印象がある。また、一人一音を担う形態からか、一人が全体に奉仕して全体を形成する「秩序」と、その「力」が、音量は小さくて地味だが迫ってくる。 その効果はたぶん、それまでずっと鳴り続けた「音」の一切が後半のある時点で止み、BGM無しで台詞だけのシーンが一定時間続いた後、終盤に向かって加速する(この時点で音楽は舞台上の芝居に拮抗する主役の一に躍り出る)演奏によって、自覚されたものだろう。
最後に合唱隊は(演出か音楽三輪氏かが)加えた歌詞=「ハレルヤ」をウィスパーで8回唱える。これが何に対する「ハレルヤ」なのか・・色んな解釈が可能だが、多義的な解釈が混在したままで成立する抽象性、ハイアート性?が嫌味なくある。
さて言葉はどうか・・ イェリネクの書いた言葉は、殴り書いたような、詩だ。もっともイェリネクとしては戯曲を書いており、話者は(恐らく)一人。
これに関しては一抹の疑問が浮上する。『光の‥』同様に、日本社会に宛てて書かれた『スポーツ劇』は、東京五輪をモチーフにしている。つまり新作だ。まずは、このテキストを意味を持つ言葉で聴きたい、という欲求がある。これに対して地点語は、分かりづらく発語する。古典を一旦解体して構築する、というアプローチが新作でどう成立する(正当化される)のか、についてだ。 後で訳本を読みたいと願ったが、全訳は出ていないという。
文を妙な所で区切る遊びは、裏をかかれる楽しさがあるが、意味を理解したい時には、裏をかかれた瞬間、その前に言った単語が何であったか忘れてしまい、文を見失う。時間という小川にポンポン投げられては流され、脳内で構築できない。これには困惑するが、しかしながらイェリネックのテキストの晦渋さ(文脈を捉える困難さ)を思えば、あるいはひょっとすると、アレがイェリネクのテキストを的確に「舞台化」したものであるかもしれない・・・等というのは単なる仮説だが。 それでも、舞台は心地よい。断続的に「意味」をもって聞こえてくる「言葉」は、虚しさ、やりきれなさ等のニュアンスを帯び、合唱隊の「音」と相まって「君が代」を遠回しに示すシーン(判るまで時間を要する)や、終劇間際にイェリネクが観客へ直接語るコトバが、私のツボにしっかりはまった。
恐らく私自身が、イェリネクの文学的実存への想像力を逞しくするゆえ、舞台に共鳴するのに違いない。
その意味では、「他の文脈」(=イェリネク自身の存在)を借りて舞台を観ている訳だ。しかし純粋に舞台上で提供される情報のみで成立する舞台がどれほど存在するだろうか・・。何より「同時代」という文脈を背景に私たちは演劇をみる。で、私は今という時間を厳しいものと見ており、この文脈でこの劇を観、自分なりの理解を得たのであった。
五輪に向けていよいよ殺伐として行く予感しか、私にはないが、悲観的である源は何か、掘り下げ、汲み出してそれを対象化する手がかりを自分は欲しているらしい。イェリネクは言葉で足掻き、いまそこにある「絶望」からどうにか「希望」(の言葉)を見出そうとする。多分そういう事なのであって、その響きが通奏低音に鳴っていたのだと、解釈して良いだろうと思う。
(長文ご容赦・・毎度の事だが)

昴のテルミニロード
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インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
全力での滅びが綺麗です。
観た翌日から体調崩して、感想忘れてました。
始まってしまえば、物語としてはストレートですが
切れ目なく流れるスピード、徹底した世界観で
2時間30分近くも飽きることなく見れました。
殺陣も入りまして、これからドンドン詰め込まれるのかな?