
フランス革命三部作
芸術集団れんこんきすた
シアターノルン(東京都)
2016/07/20 (水) ~ 2016/07/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
『フランス三部作 Rouge~花炎の残像~』
劇場内に一歩踏み込むと其処には、両端をトリコロールカラーに染められた幕がかかり、その前に1脚の椅子と花の生けていない花瓶のようなものが乗ったテーブルが1つ置かれた舞台があるだけ。
舞台の幕が上がり、白い布の塊が蠢き、這い出すように現れたのは、女性革命家テロアーニュ。
ベルギーに生まれ、イギリス、イタリアと流転の人生を送り、流れ着いたフランスで民衆による革命に出会い、アンヌから「フランスの自由の恋人」と称される女性革命家テロアーニュ・ド・メリクールとなった実在の女性革命家の生涯を、中川朝子さんが激しく、艶やかに鮮やかに、切なくも毅然としたひとりの女性として描き駆け抜ける一人芝居、『フランス三部作 Rouge~花炎の残像~』の物語の扉が開いた。
優しくはあるが、継母の暴力から守ってくれなかった父に絶望して、家を飛び出してから信じては裏切られを繰り返し、イギリス、イタリアとその都度自分の居場所を探して流転の生活を送っていたアンヌが、最後に行き着いたのは、「自由と平等の国を創る」という思想を旗印にして革命を起こしていたフランス。
革命に出会ったことで、アンヌの中の何かが弾け、革命へのめり込んでいった彼女の前に大きな壁として立ちはだかるのは、またしても男たちであり、女という自分の性。
女であるテロアーニュが注目され、認められることで、敵視され、陥れようとする男たちの狭量さ、テロアーニュを翻弄してきた男たちの視線と目線、女であるということ。
革命家を標榜する彼らでさえ、男としての本質は変わらないことに憤り、絶望したであろうテロアーニュ。
命尽きるまで、テロアーニュの身を焼き尽くした、赤い革命への熱の滾りは、その最後に緋へと昇華してのではなかったか。
彼女の目指した革命は、性別や貧富の差、宗教や思想、地位の差で差別されない平等で自由な世界にすることであり、決して血で血を洗い、誰かを陥れたり排除するものではなかったはずだ。
テロアーニュの『革命は、心を変えること。心を変えなければ革命は起こせない。』の一言が胸を抉る。
心に差別や区別を持っているうちは、その考え方を変えなければ、自由と平等を手にいれる革命は起こせない。
最近のテロの報道を見る度に感じることも正にこのことである。
時に可憐に、時に艶やかに、毅然と激しく、鮮やかに切なく、命を緋(あか)く燃やし尽くしたテロアーニュ・ド・メリクールそのものの中川朝子さんが其処にいた。
一人の女性の身の内側を染め尽くした革命という名の熱の赤、その赤が身の内全てを焼き尽くし緋(あか)に変わる迄を一人で描き切った、中川朝子さんの熱の紅が私の心に移り、感じるものがあった素晴らしい舞台でした。
文:麻美 雪

イるテーション
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
癒し
癒されました〜!
30分ずっと!
大人も子供もみんな可愛い(涙)
そしてドレス似合いすぎです〜雀空さん
!llnutupfam公演次も必ず観に行きます!
他の2団体も面白く、贅沢な公演でした♪

枯山水
味わい堂々
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/26 (火)公演終了
飽きさせない
まだまだ見たい楽しさが最初から最後まであった。シンプルな舞台美術でシンプルな音響だがあれだけ観客を魅了する芝居は素晴らしい。推理コメディの中でも作品の仕上がりがトップクラスでスタジオ空洞で見られるのが贅沢だ。

描かれたテーブル
9-States
小劇場B1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
最近の9-Statesはホントに進化(深化)しているな。テーマが哲学的になっていって、道徳とか個人の価値観の問題になってくると、ちょっと困ってしまうのですが。それでも大いに楽しめました。

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
エンターテイメント・ショー
アパレル業界の話だもの、ショーだよ、ウォーキングだよ。 そこにしんみりを散りばめながらのサスペンス! と思わせておいてコメディ気味のヒューマン・ドラマ。 オモシロイよ。怖いよ。切ないよ。◆オンナは下剋上。戦う毎日。勢力、ポジション…笑顔の下に隠された本音。そして本音をブツブツ呟く彼女にハラハラドキドキ。やがて本音が吉を生み出す。いやぁ、オモシロイ。そこに、親友にもなれたであろうオンナ同士の積年の怨みの応酬。それが只の詰り合いになって…だせぇ!◆大好きな小園茉奈さんが、作品に他のキャラとは違う風を吹き込む。それが大きなうねりとなって何やら不穏な空気を巻き起こす。そして…。大車輪の活躍に大満足です。これは、もう一回観たくなる作品です。

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった
ああいう展開で進んでいくとは思わなかった。
単なるファッション業界を描いているのかと思いきやそうではなかった。
色んな伏線があってその理由が明らかにされていく。良い話だなぁと思わせてそれだけじゃ終わらなかった。
ホント『だせぇ』でした!

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
だせえ
「おしゃれ」な演劇かどうかは分かりませんが面白かったです!業界のことは知らないのですがあれもこれも「ありそう!!」と思えました。実在の人物をモデルにしたみたいな登場人物も個性的で笑えました。終演後アンケートに書いたあれやこれやを確認に行きたいくらいですが、残念。時間がありません。
追記:「刑事7人」録画で見てます。松尾さん見つけました。

風の姿で
劇団犯罪友の会
ウイングフィールド(大阪府)
2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
42年目の現役!昭和レトロな心が暖まる公演、これからもお願いします♪
気の良い父娘、恋する甥、嫉妬心溢れる先生、ちょっと危ない同級生、更に危ないマッドサイエンティスト…、と詐欺師の女。
昭和レトロな田舎町の、どこでも居そうな人たちの泣き笑い、それでも逞しく父娘は生きていく!
いつも観劇後、ちょっと前向きに、そして幸せな気分になるので、最近、欠かさず伺ってます。
川本さん、彩葉さん、椛さん、カオルさん、役者の皆さんお上手で、昭和レトロの世界にドップリと浸る事が出来ました。
今回、初めて拝見した(数年ぶりに復帰された)和久本さん、突き抜けたマッドサイエンティストを演じられ、やはりお上手でした。
42年目との事ですが、昭和レトロな心が暖まる公演、これからもよろしくお願いします。
(無理はせず、マイペースで)頑張って下さい。

蘇芳のレクイエム
RIN PROJECT
北池袋 新生館シアター(東京都)
2016/07/14 (木) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
主軸
色々な要素を入れ込み、頑張っているという印象を受けました。
物語の主軸をどこに置くか(主人公?レクイエム?)をもう少しはっきりさせれば、わかりやすくなったかもしれません。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
より贅沢に
2年前の初演よりもより贅沢な感じに。
いろいろ「遊び」を増やしたからこそ、ラストがより際立つ、そんなところ。
あと、開場パフォーマンスもパワーアップしていた。

~アングラの章~ 皆殺しの旋律がまた再び聴こえる。
演劇ユニットCorneliusCockBlue(s)
OFF OFFシアター(東京都)
2016/07/25 (月) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★
観てきた
ある意味コメディ。人を選ぶ作品かもしれない。
照明効果が良かった。
もう少し使いどころを絞った方が良いような気もしますが。

at Home Coming
Team ドラフト4位
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2016/07/20 (水) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
Team ドラフト4位 第2回公演『at Home Coming』
居酒屋の横の急な階段を降り切って、右を見ると、すぐそこに舞台と客席が現れる上野小劇場は、場所自体もアットホームで、この舞台にぴったり。
今回は、奈穂さんの初脚本、兵藤さんの脚色。
奈穂さんから、「初めて脚本を書いた舞台を観に来て頂けたら」とご連絡を頂き、これは何を措いても駆けつけなければと観に行って参りました。
「夢を持って」「思い続け、言い続ければ夢は叶う」というと、恐らくは、「そんなの嘘だよ」「叶わない夢だってある」、「叶わないから夢なんだよ」「そんなのきれい事」という言葉が返って来ることがほとんどだと思う。
夢見荘に来た当初の松下芳和さんのノブもそんなタイプの青年。
それが、其々に夢と傷を抱え、それでも尚、それだからこそ尚更、夢を叶えるために、上手く行かなくて折れそうになっても、挫けそうになって傷付いたとしても、夢を見ることを止めず、叶えようとする姿に触れ、夢を見ることを、夢を持つことへの一歩踏み出そうとするノブは、きっと多くの人たちの姿でもあるのではないだろうか。
だから、観ているうちに、ノブの心中が自分の事のように思えてくるのだと思う
橘奈穂さんのサクも、過去に抱えた傷がストッパーになって、次に踏み出せないでいたのが、ノブと関わって行くうちに自分の傷を正面から見つめ、次へと踏み出す勇気を持つ姿に肩入れして観てしまった。
横山展晴さんのダクトの夢を持つきっかけが、私が作家になると決めたきっかけと重なる部分があり、思わず涙が溢れて、一番感情移入して観ていた。
去年、思いがけず子供の頃からの夢を叶え、文章を書く仕事のきっかけを得て、一歩踏み出した私は思う。
「夢は信じ続け、追い続け、言い続ければ叶う」と。
しかし、それはただ漠然と思い、追い、言い続けれるのではなく、何があっても続け、行動しなければ叶うものではない。
10歳の時に、傷ついた自分が物語や作家の綴った言葉で、励まされ、慰められ、力づけられたように、悲しい思いや苦しく辛い思いをしている人にそっと寄り添い、包めるような物語や言葉を紡ぐ作家になりたいと夢を持ち、40年書き続ける事だけは止めずにいて、去年初めて対価を貰って書く仕事をして、夢を叶える一甫を踏み出したからこそ、「夢は叶う」と言える。
観ながらそんなことや色々な思いや感情が目まぐるしく交錯する、温かくて、傷ついた心と背中をそっと包んで押してくれるような笑いとしみじみと染み入り、他人同士が各々の夢を持ち寄って、夢見荘に集まった住人たちは、誰よりもあったかい家族だと感じる。
ノブを始め、さまざまな傷と思いを抱えて、夢を追う夢見荘の住人たちを、時に核心をつき、時に抱きしめ、温かい目で見守り包み込む、ノブを始め、さまざまな傷と思いを抱えて、夢を追う夢見荘の住人たちを、時に核心をつき、時に抱きしめ、温かく包み込む、須佐光昭さんのマーコさんみたいな大家さんの家に住みたくなった舞台だった。
. 文:麻美 雪

ふたりごと
合同会社シザーブリッツ
上野ストアハウス(東京都)
2016/07/26 (火) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
Bチーム初日、観てきました
シザーブリッツ初のコメディでない作品。と銘打った今回の作品。
シザーブリッツファンとしては、どんな感じになるのかドキドキ。
トリプルコラボでもあるし、新たな気持ちで上野に足を運びました。
…泣いた…
いつものドタバタにぎやかさはないけど、心がとっても暖かかったです。
終わって、ストアハウスから上野駅に歩いていく間、いつものシザーブリッツ観たあとと同じ、ほっこり気分♪
コメディでなくても、なんか根っこは同じなのかなぁ。
優しい気持ちになれますよ。

描かれたテーブル
9-States
小劇場B1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/27 (水)公演終了

リーディング公演「『門』別役実 作」
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2016/07/24 (日) ~ 2016/07/25 (月)公演終了
満足度★★★
『門』はリーディングの演目に向いていたのか
別役作品は、とても狭い範囲しか見えてこない。
人物の背景などの広がりが見えてこないのだ。
たとえ設定が町や国であってもそう感じる。

INDEPENDENT:3rdSeasonSelection / JAPAN TOUR
INDEPENDENT
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかった!
「仏の顔も10度目にもう一度」「シロとクロ」「或る男」を観ました。2600円なら、とチケットを買いましたが、観劇後はもっとチケット代払ってもよかったと思うくらい、どの作品も本当に面白かったです。役者が一人、全力汗だくで表現する世界に引き込まれました。特に「或る男」の破壊力、わけのわからないカオスが脳裏に焼き付いています。見に行ってよかったです。

unwelcome
劇団スクランブル
STスポット(神奈川県)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白い!
“劇団スクランブル”は、「PRESIDENT SURROUND」、「Alcohol&Night」に次いで三作目の観劇になります。
過去二作で感じたのが、『登場人物の“設定・造形”が的確且つ緻密なのが、ストーリーをより面白くしている。』ということです。
本作も、登場人物の“設定・造形”に於いて、脚本・演出は勿論ですが、役者さん達の演技も相まって、確りと形成されており、とても面白く観させていただきました。
次回公演も楽しみですね。。。

描かれたテーブル
9-States
小劇場B1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★★★
優しさ
普段なんとなく使っている言葉、こんなに意味のある言葉なんだと、改めて感じました。観劇して3日たちましたが、今も考えています。心に残る作品です。

描かれたテーブル
9-States
小劇場B1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★★
説教くさい
作家の説教は聞きたくない。ドラマが見たい。
脚本が雑という印象を拭えなかった・・・。
役者も噛んでる人だらけ。
チケット代が安いのは好感が持てました。

描かれたテーブル
9-States
小劇場B1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★★★
鳴海家具コーポレーション(苦笑)
説明を読んで、少々懐疑的な気持ちで下北沢に足を運んだのだが、いやいやどうして、きちんと作られた骨太な作品で、見応えがあった。
いささか、その「若さ」に、ついていけない部分もあったが、ジェネレーションギャップはあって当然だ。