
キダリダ→
wonder×works
俳優座劇場(東京都)
2016/06/02 (木) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
大阪公演も是非観たい!
東京公演を観劇してから2週間以上経ちましたが、未だに舞台の感動が甦ってきます。
「キダリダ➡」東京公演、泣きました(>_<)!
私は初演も再演も観ていたからではありますが、しょっぱなから涙がこみ上げてきて、中盤も泣いて泣いて、最後も嗚咽が止まりませんでした(ToT)
泣くと言っても可哀想で泣くのではなく、感動で溢れる涙です。笑いもありますし、あちらこちらにちりばめられた伏線が「そういう事か!」とハマった時の快感、たまりませんでした。
そして、自分の置かれた環境に嘆くだけではなく、懸命に必死に前に前に生きる人間達、本当にカッコ良くて惚れまくりました。
この「キダリダ➡」、ストーリーは大阪に住む在日韓国人の方を中心とした物語ですが、伝わってくるメッセージはその事だけに留まらず、様々な想いが多重構造で押し寄せてくる作品になっていました。
それが驚いた事に、今回、再演からもかなり変わっていて、新しい役も色々と増えていましたし、何より芝居の質自体が全く別の新しい舞台に造り上げられていたように思います。
初演から関わっていらっしゃる方はじめ、皆さんよくここまでの大きな改変ができたなと、チャレンジ精神、更なる高みを目指す志しに感服致しました。
また、こんなにも全ての登場人物のバックグラウンドが見えてくる芝居は初めて観たように思います。
説明台詞が一つも無かったように思うのですが、役者さんの芝居だけでスッと状況が伝わってきて、余計なモノが何一つ無いので、ダイレクトに心にガツンと響いてくる感じです。
セリフもポツポツでシーンも少ししかない役であっても、その人の人柄や生活、生きてきた環境が分かりました。
こういう人達が、こういう場所で 様々な事情や想いを背負って生きている…、その生き様がリアルに迫ってきます。
無茶苦茶テンション高く、凄いテンポでセリフの掛け合いが続くのですが、それでも形式に見えず「いるな~こういう人。」とすんなり入ってきます。
人間ドラマが幾重にも折り重なって、泣いて笑って脳みそフル回転で、心をわっしと掴まれて揺さぶられまくりの、とてつもなく濃厚な2時間でした。
時代は移り変わっていきますが、人は生きていくし、想いは受け継がれていく。
私自身が親となった今、たくさんの大切なことを改めて心に響かせてくれた貴重な出会いとなりました。
間もなく大阪公演ですね!
出演者の皆さん、スタッフの皆さん、大阪公演では更にガツンと濃密な舞台に進化されると思いますので、どうぞ究極の「キダリダ➡」をやってきちゃって下さい!応援しております(^o^)!

The Wonderful Parade
to R mansion
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/06/22 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★
面白いパントマイム的なやつ
パントマイム“的”というのは、限りなく「演劇」であったから。
ストリートや国内外で鍛えられたパフォーマンスで、「絶対楽しませる」という気迫を感じた。
そして、気持ち良く笑った60分。
and ナイス! シマシマ!

父が愛したサイクロン
DOOR
SPACE9(大阪府)
2016/06/17 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
感情がストレートに伝わるお芝居
父はヒーローだったのか?
娘のそんな疑問が色々な人の登場で紐解かれていく…
笑いあり涙ありの虎本剛さん(ステージタイガー)のブレない作品
虎本さんの作品はいつも感情が真っ直ぐ伝わってきます
笑いに関してはお父さん役の早川丈二さん(MousePiece-ree)は芸人気質なのか?心得てらっしゃる!
役者さんそれぞれががいい味を出していて楽しめました
ラストに娘役の御意さん(ProjectUZU)の涙ながらに父の想いを語る演技が良かった…(T T)
空間は広さはちょうどいい感じで良かったのですが
対面舞台は反対のお客さんが気になってちょっと集中力が散漫になる時がありますね(^^;;

屋根のない城
ムーンビームマシン
HEP HALL(大阪府)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
ムーンビームマシンの世界感に浸れました!
本公演では、手品やダンスなど、ムーンビームマシンさんらしいエンタメ要素があちこちにありました。
そして今回、ムーンビームマシンの世界感たっぷりの3つの短編『Karen』『玩具修理工場』『煙突と幻』で構成。
それぞれの短編に惜しげもなく豪華な役者さんがご出演!
好みは『玩具修理工場』です。

脱出前夜
The Stone Age ブライアント
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/06/22 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
バス停と線路
登場人物全員に共感するものがあり、観ている私も否応なしに揺さぶられる。
誰もみんな後悔しているし、希望を持ってはその分挫折している。
弱いダメダメな人間同士が幸せになろうともがく姿が愛おしい。
無駄の無い台詞と、役者陣の緊張感あふれる応酬が素晴らしい。
バス停と線路といういわば“人生の点と線”が、巧みな設定となっていて効果的。
アフリカン寺越、橋本亜紀、末廣和也の安定感が光る。
他の役者さんたちもキャラがくっきりしていて魅力的。

蛇骸王 -Susanoh No Orochi-
骸骨ストリッパー
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
大好きだ
もっと見ていたいと思うほどあっという間だった。
要所要所のガイストならではの笑いが心地よい。
今回はキャラクターと当人との密着度が普通だったように思えた。
ストーリー展開も、もっとぶっとんでいてもファンはついていけると思う。

父が愛したサイクロン
DOOR
SPACE9(大阪府)
2016/06/17 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
いつも抱いていた一升瓶は、
とてもいい芝居 配役と役者の演技力で物語が観やい。 娘の目線で観るか、父の目線で観るか、 私は父の目線で自分と重ねて観た、父親ってそうなんですよ、素晴らしい作品。
お父ちゃんが抱っこしたろ 今は、抱き合えない 声を出して泣く ナミ
一升瓶の重さはあの頃のナミの重さ 真はいつも抱いていたのだろう そして抱いたまま寝て 可愛い娘のナミを思いながら。 いつも抱いて 飲んだくれ飲んでなくても一升瓶を抱いていたのだろう。
演技が上手い 各々のキャストがピッタリ 笑いから泣き シリアス 最後に解る父の姿 優しさ いつも思っていてくれた 父の心 やられました。

愛はレッド・ミラージュ~平成・真田拾勇士~
劇団舞台処女
クレオ大阪南(大阪府)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/18 (土)公演終了
満足度★★★★★
企業の社会的責任 人としての絆
現代に置き換えた真田幸村 夕暮れの公園で出会った かわいい拾勇士 それぞれ理由がある無戸籍の捨てられた子供たち 巨大企業の豊臣グループは、真田へ 六文銭・地獄(道)・餓鬼(道)・畜生(道)・修羅(道)・人間(道)・天(道)の6つの世界(道)をシンボルマークにして10人の娘へ、企業の社会的責任 人としての絆、こんな最後の真田幸村は初めて、面白かった。

瓶の中の恋人
スアシ倶楽部
船場ユシェット座(浪花グランドロマンアトリエ)(大阪府)
2016/06/10 (金) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
ギューっと詰め込まれたお芝居
男が彼女を想う気持ち 両親との別れ 想いを形に残す事は。 亡くなった彼女の小指を噛みきる 瓶に 彼女が瓶を隠したが 必死に探す姿 瓶を転がし渡した、公園で手紙を読む女 男の横にいて優しく見ている女 瓶の中。 想いが深い 受け入れられない 新しい姿を作り上げ自分を保っている 3人の姿 心の中 それぞれ深く想う 一人の女が公園で手紙を読む 自分の心に気づく。 ギューっと詰め込まれたお芝居を上手い役者3人が演じる 魅せられました。
台詞がない彼女を演じた大沢めぐみさん、 男を演じた橋本浩明さん、 普通の想いを演じた中野π子さん 良いですね。引き込まれました。

Popcooorn!!
演劇畑ハッピーナッツ
カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
セリフの間と演技の間
9本の短編コント とても面白い。 セリフの間と演技の間がぴったりと笑いの間になっていて120分笑いっぱなし。

父が愛したサイクロン
DOOR
SPACE9(大阪府)
2016/06/17 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
優しい風の中 号泣…
自己中心的になりがちで
当たり前が普通となり
忘れてしまう
また気付かない
そんな人の気持ちや心を
そっと思い出させて
気付かさてくれる
そんな作品でした
40代後半のええオッサンが
真昼間から号泣でした
気持ちに良い涙でした
プロデューサー曰く
「アラサー以上の女性の明日が
ほんの少しだけ元気になってほしい。」
いやいやとんでもない‼︎
老若男女がしっかり味わって
感じ取れる内容でした
DOORの作品は回を追う毎に
完成度が上がってます
次回作も期待が高まる一方です

リアル爆弾処理ゲーム『爆弾紳士の挑戦状』
円盤ライダー
円盤ライダーRPG特設アジト(池袋)(東京都)
2016/06/04 (土) ~ 2016/08/31 (水)公演終了

~ファンタジーの章~ 「PAY OFF MAN!!」
演劇ユニットCorneliusCockBlue(s)
小劇場B1(東京都)
2016/06/21 (火) ~ 2016/06/23 (木)公演終了
満足度★★★★★
美女
フライヤーを見て説明を見てファンタジーって言うよりちょっと怖い系?と思って観てみたら思った以上にファンタジーコメディでした。
女優さんも美女揃いで目の保養にも。
良いお芝居です。

ミュージカル「見上げてごらん夜の星を~ミュージカルこそわが人生~」
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
あうるすぽっと(東京都)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
良かったです
もちろん自分が生まれる前の時代の物語。でも、なんか分かりそうな感じの物語。素直に受け入れられました。やっぱミュージカルだったからかなぁ。普通に芝居だったら受け入れられなかったかも。音楽も歌も芝居も全て良かったです。

立ち止まるのは進行形
劇想からまわりえっちゃん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた
非常に面白い。もちろん、以前に感想に書かれた方が書いていたように喉をつぶしている役者がいたのは残念だっが、状況を壊していた。壊して前に進んでいた。

アラジン
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
米沢唯の踊りが素晴らしかった!
新国立劇場で上演されたバレエ公演『アラジン』の千秋楽を観てきた。
当日の主立った配役は下記の通り。
アラジン:奥村康祐
プリンセス:米沢唯
魔術師マグリブ人:マレイン・トレウバエフ
ランプの精・ジーン:福田圭吾
あらすじは比較的単純で、魔術師マグレブ人に財宝をやるとそそのかされて洞窟に入ったアラジンが、魔法のランプを見つけてマグレブ人に渡すのを拒み、洞窟に閉じ込められたのがきっかけでそのランプが魔法のランプで、ランプをこするとランプの精・ジーンが現れて願い事をかなえてくれることを知る。アラジンは洞窟を抜け出し、ランプの力を借りてプリンセスと結婚。その後マグレブ人にランプを奪われたものの機転をきかせて取り返し、彼を退治して無事に故国に戻りプリンセスと幸せに暮らす・・・というもの。
アラジンの奥村、プリンセスの米沢、ジーンの福田はおのおの役にあった素晴らしい踊りを披露。特に米沢は、これまで観た公演の中で最高の出来のように感じられ、舞台途中や終演後のカーテンコールで盛んな拍手とブラボーを受けていた。
演出的にはジーンの登場するシーンや魔法の絨毯に乗ってアラジンとプリンセスが故国に帰るシーンが印象的。
オケも、小難しいクラシックの名作曲家による古典作品とは違ってか、のびのびと演奏して充実した音楽を作り上げていた。
ただ、この日はバスを使っての地方からの団体客が多数入っており、オケのチューニングが終わり指揮者登場を待つ間も劇場内がざわついていたのは、新国立劇場に行くようになって初めての経験で、素晴らしい舞台だっただけに観客のマナーの悪さが残念であった
上演時間は、途中2回の休憩を挟んで2時間40分ほど。

柿喰う客フェスティバル2016 『へんてこレストラン』
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/25 (土)公演終了

新・二都物語
新宿梁山泊
花園神社(東京都)
2016/06/18 (土) ~ 2016/06/27 (月)公演終了
満足度★★★
リーランとさち子の存在に悩むイシハラの姿
去年観た唐十郎の『二都物語』続編である『新・二都物語』を新宿梁山泊が去年と同じく花園神社の特設テントで上演するというので初日を観てきた。主演はリーラン役が劇団の水嶋カンナ、石原が唐十郎の息子である大鶴義丹(去年の『二都物語』も同役で出演)である。
あらすじは混沌としてい難しい。一言で言えば、日本人の妹・さち子を持つイシハラを、自分の兄と思い込み韓国からやってきて追い続けているリーランとの再会と、その後の養老院・ノーパン喫茶・結婚相談所を舞台に繰り広げられる人間関係劇と言えるだろう。
水をたたえたプール状の舞台に蓋をして、時に客席に向かってその蓋を開いてプール内を使って演技するのは『二都物語』と同様のスタイル。前作ではあくまで主役はリーランでありイシハラであったのだが、今回はリーランやイシハラへの焦点の当て方がやや薄れ、その代わりイシハラの妹であるさち子の存在感が高まった作品となっている。そんな関係からか、トリプルキャストで演じられるさち子の初日担当の有栖川ソワレの存在感が、リーラン以上に印象に残っている。
また、今回は冒頭に歌手・中山ラビや下北沢の本多劇場グループの代表である本多一夫、フラワー・メグなど、いわゆる特別出演といえるような役者たち7人の紹介に30分ほど時間を使っていたのも特徴的。ちなみに、上演時間は途中10分の休憩を挟んで2時間20分程度であった。
役者たちの衣装やテント公演ならではの大道具(大量の水のプールやシャワーの扱いや、最後にリーランが木馬で空中を行き交うときに使うショベルカーなど)など、上演に際しての苦労も察せられる舞台の完成度は高に。まぁ、初日ならではのトラブルもあったのだが(苦笑)。

柿喰う客フェスティバル2016 『いまさらキスシーン』
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/24 (金)公演終了

柿喰う客フェスティバル2016 『へんてこレストラン』
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/25 (土)公演終了
満足度★★★★
行けども行けども
繰り返しの魔術にかかる。子どもたちの笑いもどんどん大きくなっていく。すごくリズム感があり軽快に怖い世界へ誘われました。この舞台を観たこどもたちはどんな大人になるのかな??アフタートークでの子どもたちの質問も面白かったです。