
天草のマリア
飆
シアター風姿花伝(東京都)
2016/07/14 (木) ~ 2016/07/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
飆プロデュース:『天草のマリア』
学生時代、誰もが習う天草四郎が率いた「島原一揆」。映画やドラマ、小説でも、10代の美少年として描かれ、今尚、天草四郎時貞については、謎も多く様々な噂や伝説が残る。
私事になるが、そのドラマチックな伝説と女のように美しいと評された、美少年ぶりだけでなく、クリスチャンで副牧師の資格を持つ父に、物心つく前から天地創造や聖書の言葉、神様の話などを聞かされて育ち、歩いて行ける圏内にあったカトリックの幼稚園に通い、小学校3年から、1、2年その幼稚園の毎週水曜日の夕方から聖書のお話を紐解いて行くという"水曜学校"というものに通っていた身としては、かねがね疑問に思っていたことがあった。
それは、愛を説いたイエスの教えを信仰している筈なのになぜ戦うのか。
異国の神様を信仰したと言うだけで、なぜ宗教弾圧を受けなければならなかったのか?なぜ、キリスト教徒だけが過酷な弾圧を受け、重税に苦しみ、餓えなければならなかったのか?そんな状況下にありながら尚、信仰を捨てなかった人々がいたのかということ。
彼らの信仰を支えていたものとは何だったのかという点からも、天草四郎と「島原一揆」には関心があった。
それはまた、聖戦という名であったり、宗教感の違いから、未だに戦争をしている国があり、一人の神を信仰しているのに、なぜ、その中から分派や異教徒が生まれ、解釈の違いから争いになるのかという疑問にも繋がる。
聖戦という名の戦争や違う宗教、宗派を進行しているというだけで弾圧され、愛と和を以て尊しとする神の教えを信仰している者同士がなぜ争うのかと子供の頃から疑問であり、その疑問は聖書を読んでも解決されず、この『天草のマリア』を観て、更にその事を深く考え、強く思った。
愛するものを守るために戦う、平和を手に入れる為に戦争をする。そのことの矛盾とジレンマを考えずにはいられない。
その矛盾とジレンマとそれでも尚、愛する者のため、差別も争いもない平和な国にする為、戦わざるを得ない者たちの葛藤と痛みが胸を刺すように伝わって来て描かれている素晴らしい舞台だった。
いろんな思うと考えが全身を駆け巡った舞台だった。
途中、ちょっと意地悪な無茶なアドリブを言っているさらみさんの目が、いたずらっ子のように輝いていたのが可笑しく、随所に散りばめられた笑いも良かった。
宗教戦争・農民一揆・浪人の反乱・様々な説が飛び交う島原天草一揆を、独自の解釈を交えて、アクションもあり、いろんな要素と思いがぎゅっと濃縮された素晴らしい舞台だった。
いつも、さらみさんの舞台を観るとぼろぼろ泣くが、今回も泣いた。
次は、印象に残った役者さんについて、今回書き切れなかった事を交えつつ、書かせて頂きます。
文:麻美 雪

Angry12
ヒエロマネジメント
新宿眼科画廊(東京都)
2016/07/15 (金) ~ 2016/07/20 (水)公演終了
満足度★★★
Bチームを拝見~。いいけどちょっと浅目で噛み大盛
偶々、好きな役者が出ていたのでBチームを拝見しました。
密室感等この小屋を選択したのは正解と思います、脚本も脚色ありだけど原作?の意図は崩していないかと思います。
気になったのが差別意識を二人の男性がそこまで持つ感覚がリアルに感じられない・・・、演出的に時代性や国の特定感を薄めているようだけど、それが逆に曖昧にさせている気がしました、時代や国を特定せずにやるなら、もっと様々な差別などを掘り下げないと観ていて消化不良かな???。若い人なら勢いに押されて納得し感動につながるかもしれないけど、私のように若干高齢wなある程度社会経験を踏まえた大人が見るには、少々その辺りの描き方が浅い気がします。
あと台詞が致命的・・・、噛み過ぎです。これだと如何に雰囲気を作る事が出来てもプロの役者としては酷いレベルかな~ここまで噛んでる舞台も中々お目に掛かれない・・・。クオリティの高い舞台を見慣れた人には、この多発する噛んだ台詞は正直「出直せ~。」と言いたくなる。感動させるとか、熱量にかまけて役者として基本的な台詞をきちんとあやつる事が出来ていないなら、役者は辞めた方がいいんじゃない???。包丁をちゃんと使えない料理人はお金とって料理だしちゃだめでしょ?
個人的に好きな役者は、スポットの当たる場面は少ないけど印象的な台詞を出されていて、安定感がある演技でした~ま、大人だからかな・・・逆にその方が異質に見えるような感じがしました。
若い人向けの熱量舞台ですけど観てよかったとは思ってます。頑張ってください。

ママの恋人
ミュージカル座
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2016/07/06 (水) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
完成度の高い家族向けコメディ♪
初めてのミュージカル座、初めてのキンケロ・シアター!
お子様から、おじいちゃん、おばあちゃんまで、全ての世代が楽しめる家族向けラブコメホームドラマ!
チョイチョイ挟まれる(関西系ではなく品のある)お笑いを含め、関西にはない東京テイストで、完成度が高く、子役の方含め役者さんの演技にそつがない!
楽しかったです。

ラストオーダー90分
劇団東京都鈴木区
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/07/20 (水) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2015/07/20 (月)
座席1階1列
観てきた!
鈴木区さんらしいライトでゆるめのコメディ+少しほろりみたいな作品でした。
これまでの作品と比べるととてもストレートな構成だったと思います。
メッセージも直球で、刺さる人にはぐっさりと刺さるのではないでしょうか。
セットがやけにリアリティがあって、飲むわ飲むわの展開でめっちゃのどが渇きます(笑)
初日は終演後にビールで乾杯でした。
ふと死神くんが頭に浮かびました。
ああいうがっつり泣かせるようなお話では無いけれど。
最前列は下手のあるエリアと役者さんが前に出てきた時が見づらいので、まんべんなく観たいなら少し後ろの席が良いと思います。
舞台からとても近いので臨場感を味わいたいなら最前列。

ヘヤノゾキ
アフリカ座
TACCS1179(東京都)
2016/07/15 (金) ~ 2016/07/19 (火)公演終了
満足度★★★
女性専用シェアハウスのドタバタ劇!?
19日午後、新宿の下落合にあるTACCS119ホールで開催されているアフリカ座企画公演OFF VIVID COLOR『ヘヤノゾキ』を観てきた。これは知人の若林美保が出演していた関係からである。
このVIVID COLORというユニットは現役&元AV女優のみで結成されているのだが、今回はそのメンバーに元宝塚の女優を加えてOFF VIVID COLORとして上演した企画公演である。
舞台は女性専用シェアハウス・ハッピーライジングの住人たちの起こすドタバタ騒動を描いたもの。中心となるストーリーは、現在シェアハウスに住んでいるストリッパーの葉林美和子(演じるのは若林美保。以下、同様)と10年ぶりにシェアハウスに戻ってきた美和子の姉・桐優菜(結城リナ)の姉妹愛であるが、それに男装させたマッサージ師を自室に呼び寄せ、住人からストーカー出現だの男子禁制の場所に男性を招き入れたという騒動を起こす末早理紗(早瀬アリス)、自分の彼氏の二股相手を探すフリーター浮草にかろ(國崎馨)、子分的な住人を従えた姉御肌のOL駒本聡子(坂本ともこ)、婚活中で観客から一番笑いを取っていた合田原ゆかり(sayaka)などが絡んでの約2時間あまりのコメディタッチの内容だった。
とこう書いていて思うのは、脚本を書く杉山夕(シェアハウスの大家役で出演)の、登場人物の名付け方に対するこだわり。これは、毎回思うことで、感心するというか呆れるというか(苦笑)。
舞台の見所は、若林の踊りと結城の歌なのだろうが、それを食っていたのがsayakaの演技。劇場の盛り上がりという点では、彼女のシーンが一番盛り上がった感じ。坂本演じる駒本が結城演じる桐の姿が見えないし、桐が10年前と容姿が変わらないという点で、「ひょっとして桐は亡霊なのでは?」という印象も受け、その意味ではブラックコメディ的な要素も織り込まれていたと言える。
千秋楽であった関係からか、終演後には出演者全員によるトークイベントもあり、失敗談の披露などで場内は和んだ雰囲気。物販コーナーも盛況で、個人的には台本を購入。このアフリカ座の公演では台本を買うことが多いのだが、脚本的には今回の公演は、最近の公演の中で一番密度が濃いというか内容が詰まっていた印象を受けた。脚本家としての杉山の進歩と受け取って良いのだろう。

ゴンドララドンゴ
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2016/07/16 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

家族計略
劇団 背傳館
RAFT(東京都)
2016/07/19 (火) ~ 2016/07/20 (水)公演終了
満足度★★★
他の作品も観てみたい
“劇団 背傳館”、初見です。
当日パンフによると、物語の説明をせず、“話がわかり難いと言われようと構わないというのが主宰の“信条”のようです。
が、番外公演の今回は、あえてその“信条”を無くそうとした作品だそうです。
本作。万人に受けるかどうかは判りませんが、独特な雰囲気の脚本・演出でなかなか面白いと思いました。
主宰の信条で描かれた本公演も観てみたいですね。。。

大風呂敷
髭亀鶴
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/07/13 (水) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
ギュッと
面白かった!観て良かった!!どの作品もそれぞれの個性が出ていて、そりゃ演出も違うからね~。総合的に観ても主宰の山森信太郎さんが全てに出ているので大風呂敷感ありで。しかも大転換も作品として見ていて面白かった!!本公演ではどうなるのか楽しみです。

山崎バニラの活弁大絵巻2016 屋上ランデヴー
全労済ホール/スペース・ゼロ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/07/18 (月) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
屋上で
なるほど、どちらも屋上が出ている!!演奏しながらの活弁!すごいなぁ。面白いなぁ。昭和初期にこんな映画があったなんて!ロイドの要人無用は初めて観ました。手に汗握りドキドキハラハラ。残って欲しい文化ですよね。

ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~
On7
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
だよね
と頷きつつも、隣に座られていた男性の方たちと笑いのツボが違ってる。そうか、こう思うから笑うのか…などと妄想を膨らませたり。出来れば客席も女性に限定して観る回があっても面白かったかも。とにかくずしんと、そしてしっかりと作品を受取りました。自分を知ることは必要ですよね。男性のものは見易いけど、女性のは隠れていますからねぇ。On7の役者さんたちはみな輝いていて素敵です。

ゴジラ
劇団WARBLER
立教大学新座キャンパス ユリの木ホール STAGE BOX(埼玉県)
2016/07/15 (金) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
満足度★★★★
ゴジラ
演出の平山さんは本家の方をほとんど見ていないそうで、独自のゴジラになっていました。冒頭、やよいの独白のシーンに白い仮面の有象無象(?)が絡んで来るのですが「服装からするとやよいの家族とか、これから出てくる人たちみたいだけど本家の方にはいなかったし、やよいのシーンに邪魔だよね」と思っていたのでしたが、終演後にお話を聞いて納得いたしました。そこまで読みきれなくてごめんなさいの気分。脚本は元々のものらしくゴルバチョフやレーガンになっていましたし、進撃の巨人の話も出て来ませんでした。モスラも幼虫のままで、あまり話を広げすぎなくて良かったです。本家ではおばあちゃんの存在もすごかったですが、そちらも程よく薄まっていてやよいがちゃんと主人公になっていると思いました。しっかり背びれとしっぽのあるゴジラでしたが、やはりゴジラには見上げる大きさが欲しいので、人間たちの視線を上げた方が良かったのではないかと思いますが、もしかしたら平山さんにはまた別の意図があったのかもしれず、お会いする機会があったら聞いてみたいです。

名なしの侍 (28日より大阪公演開幕!直前予約受付中!)
劇団鹿殺し
サンシャイン劇場(東京都)
2016/07/16 (土) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
名なしの侍
チケプレのおかげで2回見ることができましたが、1回目は大音量の迫力の中でお話についていくのが精一杯。2回目の方が面白く見ることができました。そんな中でも最初から歌が素敵と思っていたので、リハーサル音源集とかいうCDを買いました。歌っている人は違うんですがと言うのは承知で買いましたし、雰囲気が伝わって来てそれはそれでいいのですが、やはりあの声で聞きたいです。いずれはCDになりますか?昨日の「とと姉ちゃん」に丸尾さんが出ていたんですね。舞台で見た人がテレビに出ているとうれしくなるのは何故でしょう。

名なしの侍 (28日より大阪公演開幕!直前予約受付中!)
劇団鹿殺し
サンシャイン劇場(東京都)
2016/07/16 (土) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★
“鹿殺し”らしくなく・・・
説明どおり、派手な演奏から始まるこの舞台。思いっきりのエンターティメント!多分他の劇団ならば“ムチッャ楽しい!”で終わっていたかもしれない。
しかし、「鹿殺し」としては、なんだか良い子で終わってしまったような・・・そんな気がする。サンシャイン劇場という箱のせいか、一般大衆受けを狙った作品に感じられて、面白かったが「鹿殺し」らしからぬ舞台に物足りなさを感じて終わった。
あくまで私の感じ方の問題なのかも知れないが・・・。

PASSION ∞ヘレンケラー「光の中へ」∞
アブラクサス
調布市せんがわ劇場(東京都)
2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
グッときますね
いわゆる「WATER」以後のヘレンの人生は芝居では観たことがなく(小学生の頃、世界偉人伝のような児童書で読んだことはありますが)、非常に興味深かったです。波乱万丈の人生を2時間弱での上演なので、ダイジェスト感は否めませんが、要所要所はキッチリ押さえられていて、見応えのある芝居でした。役者さん達の力演には感激。改善の余地は多少あると思いますが、ブラッシュアップして再演して欲しいものです。

第三回小さいSF演劇祭in阿佐ヶ谷アルシェ
札幌ハムプロジェクト
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/07/13 (水) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
満足度★★★
うめめ『ふじき』・初夜の会『水星の如く』・ニュートンズ『SとF』を観た
第1回・第2回は、地方から参加している劇団の公演日が限られていることから、全団体を観ることが難しかった。
今回はそうではなかったので、全団体を観ることができた。
全団体を観た観客は、いいと思う団体2つを選ぶことができる。
「2つ」というのがとてもいい。
今回は面白い作品が多く迷った。
次回もこれぐらいのレベルを期待したい。

第三回小さいSF演劇祭in阿佐ヶ谷アルシェ
札幌ハムプロジェクト
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/07/13 (水) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
満足度★★★★
Eヒューマナムー『カット・エンド(略)』・Iたすいち『透明人間、消える』・Fハイバネカナタ『啼き声は大体うるさい』を観た
必ず前の回が押すので、必ず開場は遅れる。
第2回のときとは異なり、スタッフが開場の時間を告げるのはいいのだが、観客はどう待つのかの指示がない。
仕方がないので、観客同士がなんとなく話したりして列を作るのだ。
札幌ハムプロジェクトの東京スタッフは4人のようで、明らかに手が足りていない。
お手伝いの人もいないようなので、出演する劇団の人たちの手を借りてはどうだろうか。ローテーションを組んで。そうしないと、次回もっと観客が増えたりすると、観客同士のいらないトラブルが発生する可能性もある。

「おはよう」は恋のおまじない
オハヨウ劇場40分!
CAVE de CINQ / Cafe 5 | サンク GINZA(東京都)
2016/07/01 (金) ~ 2016/11/30 (水)公演終了
満足度★★★★
オハ劇の早摘みラブコメで、朝から元気♪
前泊できた東京出張、その朝、なんとオハ劇さんの公演が…、これは伺わねば!
と言う事で、銀座のオハヨウ劇場40分!さんの金曜日組第6回公演記念(何が記念?)「『おはよう』は恋のおまじない」を拝見!
以前拝見した新宿の朝劇は少し切ない感じでしたが、今回の銀座のオハ劇さんは朝らしく清涼なラブコメでした。 終演後の「いってらっしゃい!」のハイタッチ、元気が出ました。 1日頑張れた!

メロメロたち
悪い芝居
HEP HALL(大阪府)
2016/07/15 (金) ~ 2016/07/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
恐るべし山崎彬さん! 恐るべし石塚朱莉さん!
もう観ている方がメロメロです!
最高に面白かった!
恐るべし山崎彬さん!
山崎さんの面白エキスがいっぱい詰め込まれていた舞台
台詞はズキズキと突き刺さります!
恐るべし石塚朱莉さん!
詳しくは知りませんがNMB48のアイドル★
今回が本格的な公演の初舞台ながら
難しい感情表現を見事に演じきる姿は逞しく素晴らしい!
顔も小さく可愛い表情から繰り広げられる言葉が弾けていました!
今後、舞台で羽ばたく予感を感じさせる程、魅力的だった
友達役の中西柚貴さんも良かったですね!
もう最後は石塚さんと中西さんのお二人に不覚にも涙してしまった(;_;)
音楽から照明やセット、役者さんの台詞までもう全てに対してメロメロです!
こんな刺激的で狂ってる⁈ しかもメッセージが伝わってくる作品!
他に創れる人居るのかなぁ⁈
納得のトリプルコール♪
そして余韻に浸りながら梅田の街へ!
PS:ドラムの音が心臓に響き過ぎるので要注意!

家族計略
劇団 背傳館
RAFT(東京都)
2016/07/19 (火) ~ 2016/07/20 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1881(16-171)
19:00の回(強い雨~晴)
中野坂上に着くと強い雨、少し待って弱くなったところで移動、会場に着く前に上がる。
18:30受付、開場。入ってみると奥が客席、カーペットが敷いてありそこを通って席に着く(みていると初めはカーペットの上を歩くもすぐに逸れるお客さんが圧倒的に多い。雨に濡れていることを意識しないのでしょうかね?)
散らかったダンボール、ダンボール製のちゃぶ台、古そうな扇風機、行灯、天井には動物の切り抜き)あらためてみると普通のマンションに見える。
こちら初めてですが「シェアハウスへようこそ(2016/4@ひつじ)」「ひたすら一本の恋(2016/5@梟門)」で観た関原吏紗さんが出ているので観に来ました。
珍しく当パンに目を通すと「事前情報」が載っていました。これは読んでおいてよかったと思います。また、終演後に「手記」をいただきました。
19:00前説(80分)、19:05開演~20:30終演。
ある「事件」と同じ5名が集まった理由...そこに起こることがかなり強い刺激を伴って表現されていました。異常な状況と5人の心理、ラストに向かって二転三転。客席はただ静まり返っていました。
痕跡、ありそうなマンションの一室、自由なはずの空間は閉じられ、表はすぐに裏返り、不気味な様相を現す。
何か所か強引な部分があるように感じましたが役者さんの不気味さが十二分にカバーしていたようです。

雁次と吾雲
護送撃団方式
萬劇場(東京都)
2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
柔らかく強く儚く
初見の劇団、護送撃団方式さん。
客入れ段階から丁寧な案内をしている役者さんが複数いて、下っ端の劇団員なのだろうと思って見ていました。そうしたら、一番喋って熱心に案内していた方が、ひょいと舞台に飛び乗って、今までの案内とは違う声色で物語へと一気に誘ってくれました。おお、一気に空気を変えたぞ〜!と感心していたら、まさかの主宰さんで主役(弟)だったという…!!!
一内さんが主役兄弟の兄を熱演してます。私が見たアンドレ系・松崎演出では、無かった人物像で、優しくて繊細な自由人が生きていました。確かに舞台の上の、作られた人物ではあるのだけど、そこに現存させるのは役者な訳で…。新しい一面をしっかりと提示してらっしゃいました。
弟役の關根さん(主宰)も素敵で、二人の掛け合いが熱い。