第三回小さいSF演劇祭in阿佐ヶ谷アルシェ 公演情報 札幌ハムプロジェクト「第三回小さいSF演劇祭in阿佐ヶ谷アルシェ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Eヒューマナムー『カット・エンド(略)』・Iたすいち『透明人間、消える』・Fハイバネカナタ『啼き声は大体うるさい』を観た
    必ず前の回が押すので、必ず開場は遅れる。
    第2回のときとは異なり、スタッフが開場の時間を告げるのはいいのだが、観客はどう待つのかの指示がない。
    仕方がないので、観客同士がなんとなく話したりして列を作るのだ。
    札幌ハムプロジェクトの東京スタッフは4人のようで、明らかに手が足りていない。
    お手伝いの人もいないようなので、出演する劇団の人たちの手を借りてはどうだろうか。ローテーションを組んで。そうしないと、次回もっと観客が増えたりすると、観客同士のいらないトラブルが発生する可能性もある。

    ネタバレBOX

    E ヒューマナムー『カット・エンド・カット・エンド・カット・エンド・ハイパーラヴロマンス・カット・エンド・ディストピア』★★

    タイトルがなんか凄そうなので期待したのだが、さほど面白くない。
    ゼンマイのようなものを巻かないと動かない人間そっくりのロボット。
    それで人間が何かを体験するという話。
    舞台の上だけで、つまり自分たちだけで完結してしまっているようだ。
    もう少し観客にも感じさせてほしい。
    彼女が何を得ようとして、得られなかったのか、あるいは得たものを。
    さらに彼女はなぜそれを得ようとしたのかが、きちんと伝わり、少しででも共感できるように。

    I たすいち『透明人間、消える』★★★★
    「透明人間モノかぁ」と思ったが、なかなかセンスがいい。
    展開も意外で、面白くなっていく。
    ただ、透明人間になっても透明人間は見えないのになぜストーカーはやって来たのか、また、ストーカーはなぜ主人公が透明人間になったことを知り、さらにその理由を知っているのかは不明だが、スピードに押し切られた。
    展開として、「なぜ透明人間になったのか」が重要になってくるのだが、「光に嫌われている」の理由がとてもいい。まさかそんな展開とは予想がつかなかった。
    プログラムの都合で、この作品は2回観ることになったのだが、2回目はテンポが良くなって、役者さんたちが乗っているのがわかった。観客の反応がいいからだろう。

    F ハイバネカナタ『啼き声は大体うるさい』★★★
    非常にラフな導入から、演劇的な緊張感の高まりが上手い。上手く役者を分けて使ったな、と思う。
    ただし、構成がイマイチ。そもそも教授からスタートしてストーリーを展開していったのだが、中盤から無口の女が登場して、教授とはうまく絡めないまま、助手との会話になっていく。いったい教授はどうなったのだ、と思いながらのラストである。結構面白くなりそうなものなのに、雑然としていて、きちんと整理されていないので、観客に伝わりづらいのではないか。もったいない。

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    2016/07/20 07:36

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